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JP3260786B2 - 水蒸気の精製方法 - Google Patents
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JP3260786B2 - 水蒸気の精製方法 - Google Patents

水蒸気の精製方法

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JP3260786B2
JP3260786B2 JP31000791A JP31000791A JP3260786B2 JP 3260786 B2 JP3260786 B2 JP 3260786B2 JP 31000791 A JP31000791 A JP 31000791A JP 31000791 A JP31000791 A JP 31000791A JP 3260786 B2 JP3260786 B2 JP 3260786B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水蒸気の精製方法に関
し、さらに詳細には水蒸気中に不純物として含まれる酸
素を極低濃度まで除去しうる水蒸気の精製方法に関す
る。水蒸気はシリコンやアルミニウムの酸化膜形成など
半導体の製造時に使用されているが、成膜技術の進歩と
ともに不純物の極めて少ないものが要求されつつある。
【0002】
【従来の技術】通常、半導体製造時に使用される水蒸気
の供給法としては蒸留水や脱イオン水などの精製水を一
端の開いたボトルに入れ、これを恒温槽に浸して適当な
温度に制御することによって発生させた水蒸気をマスフ
ローコントローラーで制御してリアクターに供給する方
法、精製水をバブラーに入れてH2 、N2 、Heなどに
よりバブリングしてリアクターに供給する方法などが用
いられる。このように発生させた水蒸気中には、原料精
製水をボトルやバブラーに仕込む場合に混入する酸素な
どが存在している。これらの水蒸気中には通常10pp
m前後の酸素が含まれており、水蒸気の使用に先立って
おこなわれる減圧パージや原料液体中での不活性ガスな
どによるパージだけではこれらの酸素を0.1ppm以
下のような低濃度まで除去することは困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、化合物半導体製
造時に水蒸気と同時に使用されるシランなどのガスは高
純度に精製することが可能となり、例えば不純物として
含有される酸素を0.01ppm以下まで除去すること
も可能となっている。このため水蒸気についても酸素含
有量が0.01ppm以下とすることが強く望まれてい
る。また、これら水蒸気はボトルの接続時や配管の切替
時など半導体装置への供給過程において空気など不純物
の混入による汚染もあるため、装置の直前で不純物を最
終的に除去することが望ましい。しかしながら、水蒸気
中に含有される酸素を効率よく除去して高純度の水蒸気
を半導体製造プロセスなどに供給する方法についての公
知技術はほとんど見あたらない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、水蒸気中
に含有される酸素を極低濃度まで効率よく除去するべく
鋭意研究を重ねた結果、水蒸気を金属銅または還元処理
した銅化合物を主成分とする精製剤と接触させることに
より、酸素濃度を0.1ppm以下、さらには0.01
ppm以下まで除去しうることを見いだし、本発明を完
成した。すなわち本発明は、粗水蒸気を、金属銅または
還元処理した銅化合物を主成分とする精製剤と接触させ
て、該粗水蒸気に含有される酸素を除去することを特徴
とする水蒸気の精製方法である。本発明は水蒸気単独、
水素(水素ガスベース)および窒素、アルゴンなどの不
活性ガス(不活性ガスベース)で希釈された水蒸気(以
下総称して粗水蒸気と記す)中に含有される酸素の除去
に適用される。
【0005】本発明において用いられる精製剤は、金属
銅または銅の酸化物など還元され易い銅化合物を還元処
理したものを主成分とするものである。また、銅以外の
金属成分としてクロム、鉄、コバルトなどが少量含まれ
ているものであってもよい。これらの銅は単独で用いら
れてもよく、また、担体などに担持させた形で用いても
良いが、銅の表面とガスの接触効率を高める目的などか
ら、担体などに担持させた形態で使用することが好まし
い。銅の酸化物を得るには種々の方法があるが、例えば
銅の硝酸塩、硫酸塩、塩化物、有機酸塩などに苛性ソー
ダ、苛性カリ、炭酸ナトリウム、アンモニアなどのアル
カリを加えて酸化物の中間体を沈澱させ、得られた沈澱
物を焼成するなどの方法がある。これらは、通常はアル
ミナ、シリカなどの担体物質と混練し、押出成型、打錠
成型などで成型体とし、必要に応じてさらに適当な大き
さに破砕して使用される。成型方法としては乾式法ある
いは湿式法を用いることができ、その際、少量の水、滑
剤などを使用してもよい。また、市販の酸化銅触媒など
種々なものがあるのでそれらから選択したものを使用し
てもよい。要は、還元銅、酸化銅などが微細に分散され
て、その表面積が大きくガスとの接触効率の高い形態の
ものであればよい。
【0006】精製剤の比表面積としては通常は、BET
法で10〜300m/gの範囲のもの、好ましくは3
0〜250m/g程度の範囲のものである。また、銅
の含有量は金属銅換算で通常は、1〜95wt%、好ま
しくは20〜95wt%である。銅の含有量が1wt%
よりも少なくなると脱酸素能力が低くなり、また、95
wt%よりも高くなると水素による還元の際にシンタリ
ングが生じて活性が低下する恐れがある。精製剤は水蒸
気の精製に使用するに先立って活性化処理をおこなう
が、通常は水素還元が用いられる。水素還元に際して
は、例えば350℃以下程度で窒素などで希釈した水素
の混合ガスを空筒線速度(LV)5cm/sec程度で
精製筒に通すことによっておこなうことができるが、発
熱反応であるため温度が急上昇しないよう注意が必要で
ある。
【0007】水蒸気の精製は、通常は、還元処理した銅
化合物を主成分とする精製剤が充填された精製筒に粗水
蒸気を通すことによっておこなわれ、粗水蒸気が精製剤
と接触することによって、粗水蒸気中に不純物として含
有される酸素が除去される。本発明に適用される粗水蒸
気中の酸素濃度は通常は100ppm以下である。酸素
濃度がこれよりも高くなると発熱量が増加するため条件
によっては除熱手段が必要となる。精製筒に充填される
精製剤の充填長は、粗水蒸気中の酸素濃度、使用精製剤
の特性および酸素除去条件などによって決められるが、
通常は50〜1500mmである。充填長が50mmよ
りも短くなると酸素除去率が低下する恐れがあり、また
1500mmよりも長くなると圧力損失が大きくなり過
ぎる恐れが生ずる。精製時の粗水蒸気の空筒線速度(L
V)は供給される水蒸気中の酸素濃度および操作条件な
どによって異なり一概に特定はできないが、通常は10
0cm/sec以下、好ましくは30cm/sec以下
である。水蒸気と精製剤の接触温度は精製筒の入口に供
給されるガスの温度で、200℃以下、好ましくは10
0℃以下であり、水蒸気の分圧が低い場合には常温でよ
く特に加熱を必要としないが、分圧が高く結露を生ずる
虞のある場合などには精製筒を適当な温度に加熱しなが
ら接触させることが好ましい。接触時のガスの圧力には
特に制限はなく常圧、減圧、加圧のいずれでも処理が可
能であるが、通常は20kg/cmabs以下、好ま
しくは0.1〜10kg/cmabsである。
【0008】
【実施例】実施例1 (精製剤の調製) 硫酸銅の20wt%水溶液に炭酸ソーダの20wt%水
溶液をpH9〜10になるまで加え、塩基性炭酸銅の結
晶を析出させた。この結晶を繰り返し濾過、洗浄し、空
気気流中130℃で5時間乾燥させた後、300℃で5
時間焼成して酸化銅を生成させた。この酸化銅にアルミ
ナゾル(触媒化成工業(株)製Cataloid−AS
−2)を混合し、ニーダーで混練した。続いて空気中1
30℃で5時間乾燥させ、さらに、350℃で5時間焼
成し、焼成物を破砕して顆粒状とした。このものを打錠
成型にて6mmφ×4mmHの円筒状のペレットに成型
した。これを破砕してふるいにかけ、6〜12mesh
のものを集めた。この精製剤の比表面積は39m/g
であった。内径16.4mm、長さ400mmのステン
レス製の精製筒に63.3mL(101.3g、充填密
度1.6g/mL、充填長300mm)充填した。 (精製剤の還元処理) この精製筒に10vol%水素(窒素ベース)を常圧で
温度180℃、流量0.633L/min(LV=5c
m/sec)で6時間流し還元処理をおこなった後、常
温に冷却した。 (水蒸気の精製) 引き続いて、水蒸気の精製をおこなった。約50mLの
蒸留水の入った内径50mm、高さ175mmのステン
レス製バブラーを40℃に設定した恒温槽に浸して水蒸
気圧をコントロールし、窒素で水蒸気をバブリングする
ことによって窒素ベースで約7.3vol%水蒸気を含
むガスを発生させた。次に、結露を防止するため、配管
を60℃に加熱しながら上記のガスで30分間配管内の
パージをおこなった後この水蒸気を含むガス中の酸素濃
度を黄燐発光式酸素分析計(測定下限濃度0.01pp
m)を用いて測定したところ0.23ppmであった。
このガスを40℃に加熱した精製筒に0.633L/m
in(LV=5cm/sec)で流して出口ガス中の酸
素濃度を測定した結果、0.01ppm以下であった。
精製を始めてから100分後においても出口ガスの酸素
濃度は0.01ppm以下であった。
【0009】実施例2 (水蒸気の精製) 実施例1で用いたと同じ精製筒を用いて水蒸気の精製を
おこなった。約50mlの蒸留水の入った内径50m
m、高さ175mmのステンレス製バブラーを40℃に
設定した恒温槽に浸して水蒸気圧をコントロールし、水
素で水蒸気をバブリングすることによって水素ベースで
約7.3vol%水蒸気を含むガスを発生させた。実施
例1と同様に配管を加熱しながら30分間パージした
後、この水蒸気を含むガス中の酸素濃度を黄燐発光式酸
素分析計を用いて測定したところ約0.20ppmであ
った。このガスを40℃に加熱した精製筒に0.633
L/min(LV=5cm/sec)で流して出口ガス
中の酸素濃度を測定した結果、0.01ppm以下であ
った。精製を始めてから100分後においても出口ガス
の酸素濃度は0.01ppm以下であった。
【0010】実施例3 (水蒸気の精製) 実施例1で用いたと同じ精製筒を用いて水蒸気の精製を
おこなった。約50mlの蒸留水の入った内径50m
m、高さ175mmのステンレス製バブラーを60℃に
設定した恒温槽に浸して水蒸気圧をコントロールし、マ
スフローコントローラーにより水蒸気流量を0.1L/
minに制御した。その際、マスフローコントローラー
の下流に真空ポンプを設置することにより流量制御のた
めの差圧を得た。実施例1と同様に配管を加熱しながら
30分間パージした後、この水蒸気流に酸素濃度が0.
01ppm以下であることを確認した窒素0.4L/m
inで添加しながら、この水蒸気を含むガス中の酸素濃
度を黄燐発光式酸素分析計を用いて測定したところ、約
0.06ppmであった。前述の窒素希釈前の水蒸気
0.1L/minを60℃に加熱した精製筒に通し出口
ガスに酸素濃度0.01ppm以下の窒素0.4L/m
inを加えたガス中の酸素濃度を測定した結果、0.0
1ppm以下であった。精製を始めてから100分後に
おいても出口ガスの酸素濃度は0.01ppm以下であ
った。
【0011】実施例4 (精製剤の調製) 市販の酸化銅触媒(日産ガードラー触媒(株)製、G1
08)を用いた。このものは担体としてSiO2 を使用
しCuとして30wt%、比表面積が120m2 /gで
あり、直径5mm、高さ4.5mmの成型体である。こ
の酸化触媒を8〜10meshに破砕したもの63.3
mLを内径16.4mm、長さ400mmのステンレス
製の精製筒に充填長300mm(充填密度1.0g/m
l)に充填した。 (精製剤の還元処理) この精製筒に10vol%の水素(窒素ベース)を常圧
で温度180℃、流量0.633L/min(LV=5
cm/sec)で6時間流し還元処理をおこなった後、
常温に冷却した。 (水蒸気の精製) 引き続いて、水蒸気の精製をおこなった。実施例1で使
用した約0.23ppmの酸素を含む7.4vol%水
蒸気(窒素ベース)を40℃に加熱した精製筒に0.6
33L/min(LV=5cm/sec)で流して出口
ガス中の酸素濃度を測定したところ、0.01ppm以
下であった。精製を始めてから100分後においても出
口ガスの酸素濃度は0.01ppm以下であった。
【0012】比較例 活性炭(椰子殻炭)を8〜24meshに破砕したもの
48gを実施例1にけると同じ精製筒に300mm
(充填密度0.57g/ml)充填し、ヘリウム気流中
270〜290℃で加熱処理した後、室温に冷却した。
この精製筒に実施例1で用いたと同じ約0.23ppm
の酸素を含む7.3vol%の水蒸気(窒素ベース)を
40℃に加熱した精製筒に0.633L/min(LV
=5cm/sec)で流して出口ガス中の酸素濃度を測
定した結果、0.23ppmであり、この状態で2時間
流し続けたが酸素濃度の変化はみられなかった。
【0013】
【発明の効果】本発明によって、従来除去が困難であっ
た水蒸気中の酸素を0.1ppm以下、さらには0.0
1ppm以下のような極低濃度まで除去することがで
き、超高純度の水蒸気を得ることが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/14 - 53/18 B01J 20/00 - 20/34 B01J 21/00 - 38/74

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗水蒸気を、金属銅または還元処理した
    銅化合物を主成分とする精製剤と接触させて、該粗水蒸
    気に含有される酸素を除去することを特徴とする水蒸気
    の精製方法。
  2. 【請求項2】 精製剤が、金属換算で5〜95wt%の
    銅を含有し、かつ、比表面積がBET法で10〜300
    /gである請求項1に記載の水蒸気の精製方法。
  3. 【請求項3】 水蒸気と精製剤との接触温度が200℃
    以下である請求項1に記載の水蒸気の精製方法。
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DE60123547T2 (de) * 2000-11-14 2007-08-09 Japan Pionics Co. Ltd. Verfahren zur Wiedergewinnung einer Kupfer- und/oder Manganverbindung aus Gasreinigungspartikeln
JP4893719B2 (ja) * 2008-09-22 2012-03-07 トヨタ自動車株式会社 水素ガス生成システムの運転停止方法

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