JP3297014B2 - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents
難燃性樹脂組成物Info
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Description
ゲン化合物を含有しない難燃性樹脂組成物およびそれか
ら形成された成形品に関する。さらに詳しくは特定性状
の水酸化マグネシウム粒子および水酸化アルミニウム粒
子を組み合わせて含有した、熱安定性、耐酸性および耐
水絶縁性に優れた難燃性樹脂組成物および成形品に関す
る。
シウム粒子や水酸化アルミニウム粒子を使用した難燃化
処理技術が、有害なハロゲン系難燃剤と三酸化アンチモ
ンの併用使用に代表される難燃化処理技術にとって代わ
るべく多くの技術が提案されてきた。しかし、これらの
技術は後述のように熱安定性、耐酸性、耐水絶縁性、機
械的強度、表面外観、射出成形した時のシルバーストリ
ーク、経済性等の問題が総合的に解決されておらず、安
全な難燃剤という評価を得ているわりにはハロゲン系難
燃剤と三酸化アンチモンによる難燃化処理技術に十分に
とって代わっていないのが現状である。
用使用による樹脂の難燃化技術には、加工時に加工機械
を腐食する、火災時に有害なガスや腐食性のガスおよび
大量の黒煙を発生する、あるいは用済みになって廃物と
して埋立処理する時に毒性が問題となるなどの理由によ
り安全な難燃剤である水酸化マグネシウム粒子や水酸化
アルミニウム粒子を使用した技術に少しずつ移行してき
た。水酸化マグネシウム粒子は分解開始温度が約340
℃であり、しかも安全な難燃剤であるため合成樹脂類の
難燃剤として使用されている。しかし、水酸化マグネシ
ウム粒子はアルカリ性物質であるため、耐酸性に弱点が
あり、例えば水酸化マグネシウム粒子を多量に配合した
樹脂組成物は長時間含炭酸水や酸性雨にさらされると表
面に炭酸マグネシウム粒子や塩基性炭酸マグネシウム粒
子等が析出し表面を白粉化させ、成形品外観を損なうと
いう問題がある。
平8−259224号公報、特公平9−2585052
号公報および特公平8−2540354号公報には上記
の白粉化の問題を解決する技術が提案された。しかし本
発明者らの研究によると上記の技術によっても白粉化の
問題を十分に解決できない場合が多いことが判明してき
た。例えばポリプロピレンに難燃用途として使用例の多
い1/12インチや1/16インチの厚みのシートでU
L94VEの難燃規格においてV−0を取得するには、
2mmではポリプロピレン100重量部に対し水酸化マ
グネシウム粒子を180重量部以上、1.5mmでは2
00重量部以上の配合が必要であり、このような多量配
合の組成においては、白粉化防止には上記の技術のみで
は役立たないということが判明した。
酸化マグネシウム粒子を充填するのみでも合成樹脂類の
熱安定性は低下するが、本発明者らの研究によると、水
酸化マグネシウム粒子中に不純物として鉄やマンガン等
の重金属化合物が含まれると、それらが夾雑物としてば
かりでなく、固溶体として含有されている場合でも樹脂
の熱劣化をさらに促進することが判明した。また難燃剤
用途での水酸化マグネシウム粒子と水酸化アルミニウム
粒子の価格を比較すると、水酸化マグネシウム粒子は水
酸化アルミニウム粒子よりかなり高価なため、水酸化マ
グネシウム粒子を多量に用いることは経済的でないとい
う問題もあった。
性に優れる有用な難燃剤である。しかし、水酸化アルミ
ニウム粒子を難燃剤として合成樹脂類に充填すると熱安
定性が水酸化マグネシウム粒子が充填された場合よりさ
らに悪いという問題や、約170〜195℃で射出成形
できる合成樹脂類に水酸化アルミニウム粒子を単独で用
いるとシルバーストリークが成形品の表面に著しく発生
するという問題がある。
酸化アルミニウム粒子が充填されると合成樹脂類の熱安
定性が低下することは前記のとおりであるが、水酸化マ
グネシウム粒子や水酸化アルミニウム粒子中にFe、M
nを始めCu、Co、Cr、V、Ni等の重金属化合物
が微量であっても、夾雑物や固溶体の形で含まれている
と合成樹脂類の熱安定性がさらに低下する問題があるこ
とも本発明者らの研究により明らかになった。
水酸化アルミニウム粒子には製法に起因して水溶性のナ
トリウム塩が含まれる場合がある。水溶性のナトリウム
塩は水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウムにNa換
算で約500ppm以上含まれていると樹脂組成物の耐
水絶縁性を著しく低下させるが同時に前記の耐酸性(成
形品表面の白粉化)もさらに悪化させる問題がある。
酸化マグネシウム粒子や水酸化アルミニウム粒子のよう
な金属水酸化物を利用した技術が特公昭54−6057
号公報、特公昭54−19018号公報、特公昭54−
8499号公報、特開昭54−26837号公報、特開
昭54−64545号公報、特開昭62−131052
号公報、特開昭63−159473号公報、特開昭61
−168644号公報、特開平2−265969号公
報、特開昭52−121058号公報等で開示されてい
る。
酸化マグネシウム粒子や水酸化アルミニウム粒子の必須
要件である平均2次粒子径、BET法による比表面積、
鉄化合物やマンガン化合物等の重金属化合物の含有量、
水溶性ナトリウム塩のNa含有量、BET法による比表
面積/ブレーン法による比表面積の比の全てに関して特
定された物を併用使用した例は示されていない。前記の
特公および特開の中で、特公昭54−6057号公報よ
び特開昭52−121058号公報には水酸化マグネシ
ウム粒子と水酸化アルミニウム粒子の併用使用例が示さ
れている。
水酸化マグネシウム粒子や水酸化アルミニウム粒子の特
定が全くなされていないし、特開昭54−121058
号公報では、水酸化アルミニウム粒子径は20〜100
μm、水酸化マグネシウム粒子径は40〜150μmと
特定されているがそれ以外の要件は全く特定されていな
い。また前記特許公開および公告公報にはいずれも、水
酸化マグネシウム粒子と水酸化アルミニウム粒子を併用
使用した場合における成形品の熱安定性、耐酸性、耐水
絶縁性および射出成形した場合のシルバーストリークに
関しての記載がなされていない。
アルミニウム粒子と水酸化マグネシウム粒子の金属水酸
化物混合物を熱可塑性樹脂に対して40重量%以上配合
し、さらに上記配合比の熱可塑性樹脂組成物100重量
部に対して酸化カルシウム粒子を10重量部以下配合し
たことを特徴とする熱可塑性樹脂組成物が提案されてい
る。しかしながらこの提案でも前記したように、水酸化
アルミニウム粒子や水酸化マグネシウム粒子の平均2次
粒子径、BET法による比表面積、Fe、Mnのような
重金属化合物の含有量、水溶性ナトリウム塩のNaの含
有量、BET法による比表面積対ブレーン法による比表
面積の比などの問題があるが、前記提案ではこれらの問
題について全く言及していない。
めに、酸化カルシウム粒子を熱可塑性樹脂に充填するこ
とが推奨されているが、酸化カルシウム粒子の充填には
以下の問題がある。酸化カルシウム粒子は水酸化マグネ
シウム粒子に比べても水に対する溶解度が高い。このよ
うなものを充填した樹脂組成物の成形品を多湿な場所や
水中に長時間放置しておくと、酸化カルシウム粒子が空
中または水中に存在する炭酸根と反応し炭酸カルシウム
や塩基性炭酸カルシウムとなりこれらが成形品表面に析
出し、成形品外観を損なうという問題がある。
リプロピレンを主成分とする熱可塑性樹脂に、水酸化マ
グネシウム粒子と水酸化アルミニウム粒子を併用使用
し、耐水絶縁性に優れた樹脂組成物が提案され、またこ
の樹脂組成物に炭素数14〜18の脂肪酸またはその脂
肪酸のII族またはIII族の金属塩を併用添加して耐水絶
縁性をさらに改良した樹脂組成物が提案されている。し
かし、前記提案では使用する水酸化マグネシウム粒子お
よび水酸化アルミニウム粒子の粒子径が前記したとおり
極めて大きく、その上これら粒子の他の性状や特性につ
いて何等の記述もない。
子および水酸化アルミニウム粒子を併用使用した合成樹
脂類の従来の難燃化処理技術は、十分に特定された水酸
化マグネシウムや水酸化アルミニウムを併用使用してい
なかったために、熱安定性、耐酸性、耐水絶縁性、機械
的強度、表面外観、シルバーストリーク、経済性等のい
ずれかに1つ以上の問題点を有していたが、それらの問
題を総合的に解決する技術は示されていなかった。
ネシウム粒子や水酸化アルミニウム粒子を使用した合成
樹脂類の難燃化処理技術においては、熱安定性、耐酸
性、耐水絶縁性、機械的強度、表面外観、シルバースト
リークおよび経済性を総合的に満足する技術を提供する
ことを目的とする。
発明の目的は、(A)合成樹脂100重量部、(B)水
酸化マグネシウム粒子20〜150重量部および(C)
水酸化アルミニウム粒子20〜150重量部よりなる難
燃性樹脂組成物であって、該水酸化マグネシウム粒子お
よび該水酸化アルミニウム粒子は、いずれも下記(i)
〜(v)条件を満足する粒子であることを特徴とする難
燃性樹脂組成物により達成されることが見出された。 (i)マイクロトラック法により測定された平均2次粒
子径が0.4〜4μm (ii)BET法による比表面積が1〜15m2/g (iii)鉄化合物およびマンガン化合物の合計含有量が
金属に換算して[Fe+Mn]、200ppm以下 (iv)BET法による比表面積/ブレーン法による比表
面積の割合が1〜4 (v)水溶性のナトリウム塩の含有量が、ナトリウム金
属換算で500ppm以下。
要件を満足する2種の粒子、つまり水酸化マグネシウム
粒子および水酸化アルミニウム粒子を組み合わせて使用
することによって目的が達成され、これら粒子を単独で
使用した場合には目的は達成されない。以下、本発明に
ついてさらに詳細に説明する。
よび水酸化アルミニウム粒子はいずれも、マイクロトラ
ック法で測定された平均2次粒子径が0.4〜4μm、
好ましくは0.6〜1.5μmであり、BET法による比
表面積が1〜15m2/g、好ましくは3〜10m2/g
であり、BET法による比表面積対ブレーン法による比
表面積が1〜4、好ましくは1〜3のもので2次凝集が
ほとんどないかあるいは少ないものが成形品の機械的強
度や表面外観を良好に維持するために用いられる。また
本発明の水酸化マグネシウム粒子および水酸化アルミニ
ウム粒子はそれぞれ、不純物として鉄化合物およびマン
ガン化合物の合計量が金属(Fe+Mn)として換算し
て200ppm以下、好ましくは100ppm以下のも
のである。
酸化アルミニウム粒子は前記したように不純物として金
属換算の合計量(Fe+Mn)が前記範囲であるが、さ
らに好ましいのは、コバルト化合物、クロム化合物、銅
化合物、バナジウム化合物およびニッケル化合物の含有
量も含めて重金属化合物の金属としての含有量が、前記
範囲であることが望ましい。すなわち、水酸化マグネシ
ウム粒子および水酸化アルミニウム粒子はいずれも、金
属として(Fe+Mn+Co+Cr+Cu+V+Ni)
合計含有量が200ppm以下、好ましくは100pp
m以下であるのが一層有利である。
トリウム塩の含有量がNa換算で500ppm以下、好
ましくは300ppm以下、最も好ましくは100pp
m以下の水酸化マグネシウム粒子および水酸化アルミニ
ウム粒子が成形品の優れた耐水絶縁性および耐酸性を維
持するために用いられる。
ム粒子および水酸化アルミニウム粒子中の水溶性のナト
リウム塩の含有量が、前記範囲よりも多い場合には、次
のような手段により、その含有量を減らすことができ
る。すなわち、合成された粒子または表面処理した粒子
を乾燥する前に、充分に脱水処理するかあるいは脱水処
理後さらに水洗処理して、乾燥することにより、ナトリ
ウム塩含有量の少ない粒子を得ることができる。この脱
水処理および水洗処理は、1回に限らず、数回繰返して
実施することができる。
酸化アルミニウム粒子は難燃剤としてそのまま樹脂に配
合することができるが、表面処理剤で処理して使用する
ことができる。かかる表面処理剤としては、例えば高級
脂肪酸類、カップリング剤、(シラン系、チタネート
系、アルミニウム系)およびアルコールリン酸エステル
類からなる群から選ばれた少なくとも1種が上げられ
る。これら表面処理は水酸化マグネシウム粒子および水
酸化アルミニウム粒子の一方または両方の粒子に対し1
0重量%以下、好ましくは5重量%以下の表面処理剤を
用いて行われる。
例示すれば次のとおりである。ステアリン酸、エルカ
酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ヘベニン酸等の炭酸数
10以上の高級脂肪酸類;前記高級脂肪酸のアルカリ金
属塩;オルトリン酸とオレイルアルコール、ステアリル
アルコールなどとのモノまたはジエステルまたは両者の
混合物であって、それらの酸型またはアルカリ金属塩ま
たはアミン塩等のリン酸エステル類;ビニルエトキシシ
ラン、ビニル−トリル(2−メトキシ−エトキシ)シラ
ン、ガンマ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン、ガン
マアミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−
ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−ベー
タ(アミノエチル)ガンマアミノプロピルトリメトキシ
シラン、N−ベータ(アミノエチル)ガンマアミノプロ
ピルトリエトキシシラン、N−フェニル−ガンマ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、ベータ−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ガ
ンマ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ガン
マ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のシラン
カップリング剤類;イソプロピルトリイソステアロイル
チタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルバイロフ
ォスフェート)チタネート、イソプロピルトリ(Nアミ
ノエチル−アミノエチル)チタネート、イソプロピルト
リデシルベンゼンスルホニルチタネート等のチタネート
系カップリング剤類;アセトアルコキシアルミニウムジ
イソプロピレート等のアルミニウム系カップリング剤
類;
ケイ素化合物、ホウ素化合物およびアルミニウム化合物
の群から選ばれた少なくとも1種により耐酸性被覆さ
れ、必要に応じて付加的に前記高級脂肪酸類、チタネー
トカップリング剤、シランカップリング剤、アルミネー
トカップリング剤、アルコールリン酸エステル類の群か
ら選ばれた少なくとも1種以上の表面処理剤で表面処理
された水酸化マグネシウム粒子を用いることにより、さ
らに高い耐酸性の樹脂組成物を得ることができる。
しては、メタケイ酸ナトリウム、オルトケイ酸ナトリウ
ムのようなケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、オ
ルトケイ酸カリウムのようなケイ酸カリウム、水ガラ
ス;ホウ素化合物としては、四ホウ酸ナトリウム、メタ
ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸カリウム、メタホウ酸カリ
ウム;アルミニウム化合物としてはオルトアルミン酸ナ
トリウム、メタアルミン酸ナトリウムのようなアルミン
酸ナトリウム、オルトアルミン酸カリウム、メタアルミ
ン酸カリウムのようなアルミン酸カリウム、塩化アルミ
ニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、リン酸
アルミニウムのような鉱酸のアルミニウム塩等が挙げら
れる。
ム粒子に対し2重量%以下で被覆される。2重量%以上
で被覆しても特に耐酸性が向上する訳でもなく、また湿
式により表面処理した後の脱水濾別の作業性が悪化し問
題であるので2重量%以下が好ましい。水酸化アルミニ
ウム粒子は耐酸性に優れるため本発明では特に上述の耐
酸性被覆剤で処理する必要はない。
および水酸化アルミニウム粒子は、合成樹脂類100重
量部に対しそれぞれ20〜150重量部、好ましくは2
5〜125重量部の範囲で用いられ、両者の合計は40
〜300重量部、好ましくは50〜250重量部の範囲
で用いられる。水酸化マグネシウム粒子と水酸化アルミ
ニウム粒子の合計量が40重量部以下であると難燃性が
不十分であり、300重量部以上であると機械的強度に
問題が生じる恐れがある。
シリコーンまたは炭素粉末を難燃助剤として配合するこ
とができる。赤リン粉末は、混練時や成形時およびその
他加熱された時フォスフィンガスの発生の少ない安定化
赤リン粉末を使用することが好ましい。安定化赤リン粉
末としては熱硬化性樹脂被覆赤リン、オレフィン被覆赤
リン、酸化チタン被覆赤リン、チタンアルミニウム縮合
物被覆赤リン等を挙げることができる
鉛、活性炭を用いることができる。カーボンブラックと
してはオイルファーネス法、ガスファーネス法、チャン
ネル法、アセチレン法のものを用いることができる。シ
リコーンとしてはシリコーン樹脂、シリコーングリー
ス、シリコーンゴム、シリコーン油を用いることができ
る。これらの難燃助剤は合成樹脂類100重量部に対
し、好ましくは0.1〜30重量部、さらに好ましくは
0.5〜20重量部の範囲で用いられる。
酸化アルミニウム粒子が配合される合成樹脂は、通常、
成形品として使用されるものであればよく、その例とし
てはポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピ
レン共重合体、ポリブテン、ポリ・4−メチルペンテン
−1等の如きC2〜C8のオレフィン(α−オレフィ
ン)の重合体もしくは共重合体、これらオレフィンとジ
エンとの共重合体類、エチレン−アクリレート共重合
体、ポリスチレン、ABS樹脂、AAS樹脂、AS樹
脂、MBS樹脂、TPO樹脂、エチレン酢ビコポリマー
樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアセター
ル、ポリアミド、メタクリル樹脂等の熱可塑性樹脂が例
示できる。
メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹
脂、尿素樹脂等の熱硬化性樹脂およびEPDM、ブチル
ゴム、イソプレンゴム、SBR、NIR、ウレタンゴ
ム、ブタジエンゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム等
の合成ゴムを例示することができる。
のは水酸化マグネシウム粒子および水酸化アルミニウム
粒子による難燃効果、熱安定性、耐酸性、耐水絶縁性、
および機械的強度保持特定のバランスに優れたポリオレ
フィンまたはその共重合体であり、具体的には、ポリプ
ロピレンホモポリマー、エチレンプロピレン共重合体の
如きポリプロピレン系樹脂、高密度ポリエチレン、低密
度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度
ポリエチレン、EVA(エチレンビニルアセテート樹
脂)EEA(エチレンエチルアクリレート樹脂)、EM
A(エチレンアクリル酸メチル共重合体樹脂)、EAA
(エチレンアクリル酸共重合樹脂)、超高分子量ポリエ
チレンのようなポリエチレン系樹脂、およびポリブテ
ン、ポリ・4−メチルペンテン−1等のC2〜C6のオレ
フィン(α−エチレン)の重合体もしくは共重合体であ
る。
方法によって限定されるものはなく、例えばポリオレフ
ィンの重合触媒としては、チーグラー法、チーグラーナ
ッタ法、メタロセン法、フリーデルクラフト法、フィリ
ップス法等いかなるものであっても良い。本発明の組成
物において合成樹脂類、水酸化マグネシウム粒子、水酸
化アルミニウム粒子、難燃助剤の配合、充填、成形の方
法には特別の制約はなく、これらを均一に混合し、充
填、成形できる手段であればいずれの手段をも採用でき
る。例えば上記各成分および他の添加剤を予め混合した
後、オープンロール、単軸または二軸押出機、ハンバリ
ーミキサー等によって溶融混練すればよい。得られた樹
脂組成物の成形方法にも特別の特約はなく、例えば射出
成形、押出成形、ブロー成形、プレス成形、回転成形、
インフレーション成形等の成形方法が例示される。
00℃以下、好ましくは170〜195℃の範囲の温度
で成形することにより、目的が達成された優れた特性を
有する難燃性樹脂成形品が得られる。
される各種の添加剤、補強剤、充填剤等を本発明の目的
を害しない範囲で加えることができる。これらの一部を
次に例示する。酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、
熱安定剤、金属不活性化剤、滑剤、着色剤、造核剤、発
泡剤、脱臭剤、リトボン、木粉、ガラス繊維、繊維状水
酸化マグネシウム、繊維状塩基性硫酸マグネシウム、珪
酸カルシウム、アルミナ、ガラス粉、グラファイト、炭
化珪素、窒化珪素、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、炭
素繊維、グラファイト繊維、シリコンカーバイト繊維、
ポリマーアロイ相溶化剤等の添加剤、充填剤、補強剤。
ては、無水マレイン酸変性スチレン−エチレン−ブチレ
ン樹脂、無水マレイン酸変性スチレン−エチレン−ブタ
ジエン樹脂、無水マレイン酸変性ポリエチレン、無水マ
レイン酸変性EPR、無水マレイン酸変性ポリプロピレ
ン、カルボキシル変性ポリエチレン、エポキシ変性ポリ
スチレン/PMMA、ポリスチレン−ポリイミドブロッ
クコポリマー、ポリスチレン−ポリメクリル酸メチルブ
ロックコポリマー、ポリスチレン−ポリエチレンブロッ
クコポリマー、ポリスチレン−アクリル酸エチルグラフ
トコポリマー、ポリスチレン−ポリブタジエングラフト
コポリマー、ポリプロピレン−エチレン−プロピレン−
ジエングラフトコポリマー、ポリプロピレン−ポリアミ
ドグラフトコポリマー、ポリアクリル酸エチル−ポリア
ミドグラフトコポリマー等が例示される。
る。各例中のBET法による比表面積、平均2次粒子
径、ブレーン法による比表面積Fe、Mn等の重金属の
分析、水溶性ナトリウム塩のNaの分析、シルバースト
リークの測定方法を以下に説明する。
オニクス(株)の12検体全自動表面測定装置マルチソ
ーブ−12で測定した。
trup Instruments Company社
のマイクロトラックを使用して測定した。
R 5201−1964により測定した。ただし空隙
率は水酸化マグネシウム粒子の場合0.715、水酸化
アルミニウム粒子の場合は0.783としてそれに相当
する試料量を測定した。
V、Niの分析;ICP−MS法(Inductive
ly Coupled Plasma−mas spe
ctrometry)または原子吸光法により測定し
た。
析;水酸化マグネシウム粒子および水酸化アルミニウム
粒子の試料10gを30℃のイオン交換水100ml中
で96時間攪拌し溶出したナトリウムを原子吸光法によ
り測定した。
試験を耐酸性試験として評価した。厚さ1/8インチの
UL94VE法用のテストピース1本を500mlのイ
オン交換水中に完全に浸漬し、炭酸ガスを水中に吹き込
みながら24℃で48時間放置した後水中より取り出し
た。取り出されたサンプルの表面白化の程度を目視によ
り下記の1〜5級のランク付けをして評価した。 1級 全く表面白化現象なし 2級 かすかに表面白化現象あり 3級 少し表面白化現象あり 4級 かなり表面白化現象あり 5級 全面に著しく表面白化現象あり 3級以上が実用的な防白化性があることを意味し特に2
級以上であることが望ましい。
HB法または酸素指数法(JIS K 7201)によ
り測定した。
13により測定した。ただしポリプロピレンは50mm
/分、EVAは200mm/分の試験速度で測定した。
4VE法の厚さ1/12インチのテストピースを半分の
長さにハサミで切断し、ギアオープン中に150℃で吊
り下げて熱酸化劣化し粉化するまでの日数を調べた。
辺がハサミで切断された各辺が10cmの正方形で、厚
さ2mmの直方体からなるテストピースを、95℃のイ
オン交換水中に48時間浸漬した後取り出して30℃の
イオン交換水中に15分間浸漬した。その後テストピー
スを水中より取り出して紙タオルで表面の水分を拭き取
り、23℃±2℃、50%RHの状態調節を15分間行
った。このテストピースを同じ状態調節下で、タケダ理
研工業(株)のTR8401を用いて体積固有抵抗を測
定し、耐水絶縁性のデータを得た。ただしEVAのテス
トピースは70℃のイオン交換水に168時間浸漬し
た。その他はポリプロピレンと同じ条件で測定した。
ク;日精樹脂工業(株)の射出形成機FS120S18
ASEで厚さ2.1mm、直径50mmの円盤を射出成
形した。この円盤に発生したシルバーストリークの程度
を目視により下記の1〜5級にランク付けした。3級以
上が実用上問題のないシルバーストリークの発生の程度
であり、特に2級以上であることが望ましい。 1級 全くシルバーストリークなし 2級 かすかにゲート付近にシルバーストリークあり 3級 少しシルバーストリークあり 4級 全面にかなりシルバーストリークあり 5級 全面に著しいシルバーストリークあり
酸化アルミニウム粒子のうちA−I、X−I、B−I、
Y−Iは水酸化マグネシウム粒子および水酸化アルミニ
ウム粒子に対し3重量%のステアリン酸ソーダを用い8
0℃の温水中で30分間攪拌し表面処理した。A−I、
B−Iは十分に脱水し、その後水洗、乾燥、粉砕した。
X−I、Y−Iは脱水せずに蒸発乾固した。A−II、X
−II、B−IIまたはY−IIは、ステアリルリン酸エステ
ルジエタノールアミン塩;
IIまたはY−IIに対し2.5重量%を用いて80℃の温
水中で表面処理した。表面処理後A−IIおよびB−IIは
十分に脱水し乾燥粉砕した。X−IIおよびY−IIは脱水
せずに蒸発乾固し粉砕した。
合された3号水ガラスをA−IIIまたはX−IIIに対しS
iO2換算で0.5重量%の量で80℃の温水中で表面被
覆した。この水懸濁液中にトリエタノールアミン溶媒で
溶解されたイソプロピルトリイソスアロイルチタネート
をA−IIIまたはX−IIIに対し2重量%加え付加的に表
面処理した。B−III、Y−IIIは水ガラス処理はしなか
ったがその他はA−III、X−IIIと同じ方法で表面処理
した。表面処理後A−III、X−III、B−III、Y−III
は十分に脱水脱溶媒し、水洗、乾燥、粉砕した。
しNa含有量、平均2次粒子径、BET法による比表面
積、ブレーン法による比表面積、BET法による比表面
積/ブレーン法による比表面積、Mg(OH)2含有量
およびAl(OH)3含有量は表面処理前と後で分析値
に変化があったので記載したが、それ以外の項目の分析
値には表面処理前と後でほとんど変化がなかったので特
に記載しなかった。
ネシウム粒子および水酸化アルミニウム粒子を92重量
部の耐衝撃グレードポリプロピレンと8重量部のEVA
(VA含有量25%のEVA)と0.25重量部のイル
ガノックス1010(チバガイギー社製)と0.25重
量部のDLTP(吉富製薬社製)と混合し2軸押出機で
185℃で混練しコンパウレドペレットを得た。実施例
4および比較例11〜13は赤リン粉末とカーボンブラ
ック粉末を追加した。これらのコンパウンドペレットを
120℃で2時間熱風乾燥後射出成形し表3および表4
に示す各試験項目のテストピースを得、各試験を行っ
た。結果を表3および表4に示す。
安定性、耐酸性、耐水絶縁性、降伏引張強度、シルバー
ストリークの全てに何の問題も生じなかった。一方比較
例においてはこれら試験項目のうち1つ以上の問題を生
じた。
酸化マグネシウム粒子および水酸化アルミニウム粒子は
表面処理せずに用いた。 100重量部 エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニ
ル25%含有) 75重量部 水酸化マグネシウム粒子;A−I、X−II
I 75重量部 水酸化アルミニウム粒子;B−I、Y−II
I 3重量部 ステアリン酸亜鉛 2重量部 DCP(ディクミンパーオキサンド) 1重量部 シランカップリング剤(日本ユニカ A−1
72) 1重量部 イルガノックス1010
℃で5分予備成形後、180℃で15分架橋して厚さ2
mmおよび1/8インチの板を得た。得られた板より表
5の各試験のテストピースを作成し、表5の試験を行っ
た。 熱安定性:厚さ2mmの架橋された板より幅25mm、
長さ50mmのテストピースを得て、実施例1と同様に
して熱安定性試験を行った。 引張強度:JIS K 7113の2号試験片のテスト
ピースを得て、試験速度200mm/minで測定し
た。
同様にテストピースを作成し、それぞれの難燃性を評価
した。その結果、いずれのテストピースもUL94−V
E法で1/16インチの難燃性はV−0であった。 (1)100重量部 ナイロン12(比重1.02の射
出成形グレード) 95重量部 実施例3の水酸化マグネシウム粒子 95重量部 実施例3の水酸化アルミニウム粒子 0.5重量部 酸化防止剤(チバガイギー社製;イルガ
ノックス1098) (2)100重量部 高密度ポリエチレン 110重量部 実施例1の水酸化マグネシウム粒子 110重量部 実施例1の水酸化アルミニウム粒子 0.25重量部 酸化防止剤(チバガイギー社製;イル
ガノックス1010) 1重量部 シリコーン樹脂パウダー(東レダウコーニン
グ社のDC47081) (3) 80重量部 PS樹脂(MFI 4g/10分
の耐衝撃グレード) 10重量部 ナイロン12(比重1.02の射出成形グ
レード) 10重量部 SEB樹脂(旭化成タフテックM194
3) 50重量部 実施例3の水酸化マグネシウム粒子 50重量部 実施例3の水酸化アルミニウム粒子 10重量部 赤リン(燐化学製;ノーバエクセル14
0) 8重量部 カーボンブラック(オイルファーネス法 F
EF) 0.5重量部 酸化防止剤(チバガイギー社製;イルガ
ノックス1010)
を行い、それを1日後に160℃で30分間加硫を行
い、厚さ1/8インチの板を得た。得られた板よりUL
94VE試験用の厚さ1/8インチのテストピースを作
成した。このテストピースについて、UL94VEの試
験を行った。試験の結果、難燃性はV−1であった。
=50/50モル) 85重量部 実施例1の水酸化マグネシウム粒子 85重量部 実施例1の水酸化アルミニウム粒子 3重量部 ディクミルパーオキサイド 0.5重量部 ポリ(2,2,4−トリメチル−1,2ジヒ
ドロキノリン) 1重量部 シランカップリング剤(日本ユニカ製;A−
172) 1重量部 ステアリン酸 1重量部 イオウ
練されたものを90℃で15分間硬化させ、厚さ1/8
インチの板を得た。得られた板によりUL94VE試験
用の厚さ1/8インチテストピースを作成した。このテ
ストピースについて、UL94VEの試験を行った。試
験の結果、難燃性はV−0であった。
EF) 10重量部 硬化剤(チバガイギー製;HY951) 3重量部 ステアリン酸 0.2重量部 酸化防止剤(チバガイギー社製;イルガ
ノックス1010)
ネシウム粒子および水酸化アルミニウム粒子を併用使用
するため、熱安定性、耐酸性、耐水絶縁性、機械的強
度、表面外観のいずれにも問題がなくまた経済的な難燃
性樹脂組成物および成形体が提供される。また本発明の
樹脂組成物を用いれば、約170℃〜195℃で射出成
形することにより成形品の表面にシルバーストリークの
現れない成形品が提供できる。
Claims (16)
- 【請求項1】 (A)合成樹脂100重量部、(B)水
酸化マグネシウム粒子20〜150重量部および(C)
水酸化アルミニウム粒子20〜150重量部より実質的
になる難燃性樹脂組成物であって、該水酸化マグネシウ
ム粒子および該水酸化アルミニウム粒子は、いずれも下
記(i)〜(v)条件を満足する粒子であることを特徴
とする難燃性樹脂組成物。 (i)マイクロトラック法により測定された平均2次粒
子径が0.4〜4μm (ii)BET法による比表面積が1〜15m2/g (iii)鉄化合物およびマンガン化合物の合計含有量が
金属(Fe+Mn)に換算して、200ppm以下 (iv)BET法による比表面積/ブレーン法による比表
面積の割合が1〜4 (v)水溶性のナトリウム塩の含有量が、ナトリウム金
属換算で500ppm以下。 - 【請求項2】 (A)合成樹脂100重量部、(B)水
酸化マグネシウム粒子25〜125重量部および(C)
水酸化アルミニウム粒子25〜125重量部より実質的
になる請求項1記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項3】 該水酸化マグネシウム粒子および該水酸
化アルミニウム粒子は、いずれもマイクロトラック法に
より測定された平均2次粒子径が、0.6〜1.5μmで
ある請求項1記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項4】 該水酸化マグネシウム粒子および該水酸
化アルミニウム粒子は、いずれもBET法による比表面
積が3〜10m2/gである請求項1記載の難燃性樹脂
組成物。 - 【請求項5】 該水酸化マグネシウム粒子および該水酸
化アルミニウム粒子は、いずれもBET法による比表面
積/ブレーン法による比表面積の割合が1〜3である請
求項1記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項6】 該水酸化マグネシウム粒子および該水酸
化アルミニウム粒子は、いずれも鉄、マンガン、コバル
ト、クロム、銅、バナジウムおよびニッケルの化合物の
合計含有量が、金属に換算して200ppm以下である
請求項1記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項7】 該水酸化マグネシウム粒子および該水酸
化アルミニウム粒子は、いずれも鉄化合物およびマンガ
ン化合物の合計含有量が金属(Fe+Mn)に換算して
100ppm以下である請求項1記載の難燃性樹脂組成
物。 - 【請求項8】 該水酸化マグネシウム粒子および該水酸
化マグネシウム粒子は、いずれも水溶性のナトリウム塩
の含有量がナトリウム金属換算で300ppm以下であ
る請求項1記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項9】 該水酸化マグネシウム粒子は、高級脂肪
酸類、チタネートカプリング剤、シランカップリング
剤、アルミネートカップリング剤およびアルコールリン
酸エステル類からなる群から選ばれた少なくとも1種の
表面処理剤で処理されている請求項1記載の難燃性樹脂
組成物。 - 【請求項10】 該水酸化アルミニウム粒子は、高級脂
肪酸類、チタネートカップリング剤、シランカップリン
グ剤、アルミネートカップリング剤およびアルコールリ
ン酸エステルからなる群から選ばれた少なくとも1種の
表面処理剤で処理されている請求項1記載の難燃性樹脂
組成物。 - 【請求項11】 赤燐粉末、シリコーンおよび炭素粉末
からなる群から選ばれた少なくとも1種の難燃助剤を、
さらに合成樹脂100重量部に対して0.1〜30重量
部含有する請求項1記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項12】 該水酸化マグネシウム粒子は、その表
面がケイ素化合物、ホウ素化合物およびアルミニウム化
合物よりなる群から選ばれた少なくとも1種により耐酸
性被覆されている請求項1記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項13】 該合成樹脂は、ポリオレフィンまたは
その共重合体である請求項1記載の難燃性樹脂組成物。 - 【請求項14】 UL94VEの難燃規格テストにおい
てV−0グレードの評価を有する請求項1記載の難燃性
樹脂組成物。 - 【請求項15】 請求項1記載の難燃性樹脂組成物より
形成された成形品。 - 【請求項16】 請求項1記載の難燃性樹脂組成物を2
00℃以下の温度で射出成形することを特徴とする難燃
性樹脂成形品の製造法。
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