JP3314828B2 - ノイズ吸収体及びノイズフィルタ - Google Patents
ノイズ吸収体及びノイズフィルタInfo
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Description
ズフィルタに係わり、特に小型のノイズフィルタに関す
る。
表される。
し、j=(−1)1/2、fは周波数である。
の損失によるノイズ吸収効果を利用したものであり、ノ
イズに対するインピーダンスおよび抵抗が大きいことが
要求される。従って、ノイズ吸収体としては|μr|お
よびμr"が大きいことが必要となる。電磁環境問題で
は、例えばテレビの放送周波数にあたる30〜1000
MHzのノイズが問題視されており、この周波数帯で優
れたノイズ吸収効果を示すノイズフィルタの実現が望ま
れている。
る代表的な比透磁率(μr'(0)= 1500)の周波数特
性を図12に示す(上遠野準之助:「電磁環境工学情
報」p.152、平成4年6月30日発行、号外、ミマ
ツデータシステム)。フェライト系磁性体の比透磁率μ
r'(0)と上限周波数fc(μr"がピークを示す周波数で定
義)との間には、 μr'(0)×fc=5.6GHz (1) の限界則が成り立ち、これはフェライトでは磁性体損失
として磁気共鳴損失を利用することに起因している(近
角聰信:「磁性体の物理(下)」p.325,裳華
房)。図12の破線に、(1)式の限界線を示す。
(1)式は、ある特定の周波数帯域でμr"が大きくなる
ようにフェライト系磁性体の周波数特性を設定した場
合、|μr|およびμr"の値がユニークに決定されるこ
とを意味する。従って、ノイズ吸収効果を大きくするに
は、部品の体積を大きくする以外になく、部品サイズが
大型化するという問題が生ずる。図13にノイズ吸収体
としてフェライト系磁性体を用いたノイズフィルタの形
状を、図14にそのインピーダンスの周波数特性を示
す。ここでノイズフィルタのサイズはd=10mm、t
=4mm、l=30mmであり、|Z|はインピーダン
ス、Rは抵抗、XLはリアクタンスである。実用的ノイ
ズフィルタとしては数十Ωから100Ω程度のインピー
ダンスが要求されており、図14からこの条件を満たし
ていることがわかるが、他の電子部品に比較し、部品サ
イズはかなり大きなものとなっている。
改善するために提案されたもので、その目的は、より高
性能なノイズ吸収体と小型のノイズフィルタを提供する
ことにある。
め、本発明のノイズ吸収体は、非磁性絶縁体中に、表皮
深さの0.1〜10倍の粒径を有する粒状の磁性体が1
個以上、50nm以上の間隔で分散されてなることを特
徴とする。
絶縁体中に、表皮深さの0.1〜10倍の粒径を有する
粒状の磁性体が1個以上、50nm以上の間隔で分散さ
れてなるノイズ吸収体が、筒状に一重以上に巻かれてな
ることを特徴とする。
イズ吸収効果を効率良く利用することができるため、高
性能なノイズ吸収体、更には小型のノイズフィルタを実
現することができる。
片面あるいは両面に非磁性絶縁体を形成し、筒状に一重
あるいは複数重ねて巻くことにより作製される。あるい
は、非磁性絶縁体中に、表皮深さの0.1〜10倍の粒
径を有する粒状の磁性体を1個以上、50nm以上の間
隔で分散したノイズ吸収体を筒状に一重または複数重ね
て巻くことにより作製される。
明する。
タの実施例を示す図であって、図2に示すような磁性体
1が膜形状を成し、磁性体1の片面(図2(a))ある
いは両面(図2(b))に非磁性絶縁体2が接合した構
造体を、筒状に一重あるいは複数重ねて巻いて形成した
構造である。
BS)法により作製した。スパッタ条件は、動作真空
度:1×10-4Torr(スパッタガスとしてArを使
用)、加速電圧:1KV、基板温度:160℃とした。
ターゲットには磁性体用としてCoZr系非晶質合金
(例えばCoZrNb[膜組成:87,5,8at
%])、NiFe合金(膜組成:82.5,17.5a
t%)を、非磁性絶縁体用としてSiO2を用い、基板
にはガラス(Corning No.0211)を使用
した。大きな比透磁率を得るために、磁性体としてNi
Feを用いる場合には、約100Oeの磁界印加による
磁界中成膜を行い、CoZr系非晶質合金を用いる場合
には、磁界中成膜後、回転磁界中で熱処理を行った。
記のように基板上に作製した構造体を基板から剥し、シ
ート状としたものを円筒状に丸める方法をとった。
以外に、RFスパッタ法、マグネトロンスパッタ法、蒸
着法、メッキ法、ロール法、塗布法、スクリーン印刷
法、圧延法などを用いても本発明の効果を得ることがで
きる。
ように基板から剥したシートを利用する以外に、例えば
ポリイミドなどのフレキシブルな非磁性絶縁体シート上
に、直接、膜形状の磁性体を形成し、これを円筒状に丸
める方法が挙げられる。
磁性体1の比透磁率と厚さtmとの関係を示した図であ
る。磁性体1としては、NiFe及びCoZrNbを用
い、非磁性絶縁体2としてはSiO2(0.1μm厚)
を使用した。
比透磁率μr'(0)で規格化されており、また、tmは表皮
深さδで規格化されている。表皮深さδは磁性体の電気
抵抗率ρm、μr'(0)、周波数f、真空の透磁率μ0を用
いて、 δ=[2ρm/(2πfμr'(0)μ0)]1/2 (2) で表される。NiFeの場合、μr'(0)=2500、ρ
m=20μΩcmであり、CoZrNbではμr'(0)=
5000、ρm=120μΩcmである。図3が示すよ
うに、μr"はtm/δが0.1から10の範囲で渦電流
損失により大きな値となる。このことから、大きなμr"
を実現するにはtmをδの10分の1から10倍の厚さ
に設定することが効果的であることが分かる。
としてμr'(0)=5000、ρm=120μΩcm、tm
=2μmのCoZrNbを用い、非磁性絶縁体2として
SiO2(0.1μm厚)を用いた場合の、比透磁率の
周波数特性を図4に示す。δは30〜1000MHzで
0.4〜1.4μmであり、tmはδ/10≦tm≦10
δを満たしている。μr'(0)=5000、fc=15M
Hzから、積μr'(0)×fcは75GHzとなり、
(1)式に比べ10倍以上となる。その結果、30〜1
000MHzで|μr|,μr"は、図12のフェライト
系磁性体における値より大きな値となる。
性体1としてμr'(0)=5000、ρm=120μΩc
m,tm=2μmのCoZrNbを、非磁性絶縁体2と
してSiO2(0.1μm厚)を用い、図1のように形
成したノイズフィルタのインピーダンスの周波数特性を
図5に示す。ノイズフィルタのサイズはd=3mm、t
=60μm、l=10mmである。本実施例では、30
〜1000MHzのインピーダンスは数十から300Ω
と図14に示した従来部品と同等であって、部品体積を
約1/102と小型化することができた。
型ノイズ吸収体の実施例であり、1個あるいは複数の磁
性体1が粒状を成し、粒状磁性体1が非磁性絶縁体2の
中に分散したものである。磁性体1の大きさは表皮深さ
の10分の1から10倍であり、且つ磁性体同志は非磁
性絶縁体2により50nm以上の距離をおいて設置され
ている。
ムスパッタ(IBS)法により作製した。スパッタ条件
は、動作真空度:1×10-4Torr(スパッタガスとし
てArを使用)、加速電圧:1kV、基板温度:160
℃とした。ターゲットとしてはCoZr系非晶質合金
(例えばCoZrNb[膜組成:87,5,8at
%])とSiO2との複合ターゲットを、あるいはNi
Fe合金(膜組成:82.5,17.5at%)とSi
O2との複合ターゲットを用い、基板にはガラス(Co
rning No.0211)を使用した。大きな比透
磁率を得るために、磁性体としてNiFeを用いる場合
には、約100Oeの磁界印加による磁界中成膜を行
い、一方、磁性体としてCoZr系非晶質合金を用いる
場合には、磁界中成膜後、回転磁界中で熱処理を行っ
た。円筒状ノイズフィルタを作製するには、上記のよう
に基板上に作製したノイズ吸収体を基板から剥しシート
状としたものを、円筒状に丸める方法をとった。
外に、RFスパッタ法、マグネトロンスパッタ法、蒸着
法、ロール法、塗布法、スクリーン印刷法、および非磁
性絶縁体ペースト中に磁性粒子を混合させる方法などを
用いても同様の効果を得ることができる。また、円筒状
とする方法としては、上記のように基板から剥したシー
トを利用する以外に、円筒状基板に堆積させたものを利
用する方法、バルク形状から円筒状にくり抜く方法、ペ
ースト状のものを最初から円筒状に成型する方法が挙げ
られる。
dmとの関係を示した図である。磁性体1としてNiF
e及びCoZrNb、非磁性絶縁体2としてSiO2を
使用し、磁性体間の距離は0.1μmとした。
比透磁率μr'(0)で規格化されており、また、dmは表
皮深さδで規格化されている。NiFeではμr'(0)=
2500、ρm=20μΩcm、CoZrNbではμr'
(0)=5000、ρm=120μΩcmである。図が示
すように、μr"はdm/δが0.1から10の範囲で渦
電流損失により大きな値となる。このことから、大きな
μr"を実現するにはdmをδの10分の1から10倍の
厚さに設定することが効果的であることが分かる。
0、ρm=20μΩcmのNiFeを、非磁性絶縁体2
としてSiO2を用い、磁性体間の距離dnを種々変えて
比透磁率の周波数特性を測定した。結果を図8に示す。
ここで、NiFeの粒径dmは50nmに設定した。こ
の周波数帯におけるNiFeの表皮深さは0.16〜
1.6μmであり、NiFe粒径50nmはこれに比べ
十分小さい。従って、SiO2がNiFe間の電気的絶
縁を保っていれば、NiFeの磁気共鳴周波数650M
Hzまで、μr'は一定、μr"は低い値をとる。しかし、
dnが5nmと小さい場合には30MHz付近からμr'
の低下、μr"の急増が生じ、電気的絶縁が不完全となっ
ていることが分かる。一方、dn=50nmでは650
MHzまでμr'一定となり、電気的絶縁はほぼ保たれて
おり、更にdn=100nmになると絶縁効果は一層確
実となる。以上、磁性体間の電気的絶縁を保つには、磁
性体間の距離を50nm以上とすることが効果的である
ことが分かる。
5000、ρm=120μΩcm、dm=2μmのCoZ
rNbを、非磁性絶縁体としてSiO2を用いた場合
の、比透磁率の周波数特性を図9に示す。ここで、dn
=0.1μmとした。δは30〜1000MHzで0.
4〜1.4μmであり、dmはδ/10≦dm≦10δを
満たしている。また、μr'(0)=5000、fc=15
MHzから、積μr'(0)×fcは、75GHzと(1)
式に比べ10倍以上となる。その結果、30〜1000
MHzで|μr|、μr"は図12のフェライト系磁性体
における値より大きな値となる。
ズフィルタの実施例を示す。図10は、図6のノイズ吸
収体を、筒状に一重あるいは複数重に巻いて形成したも
のである。
ダンスの周波数特性を図11に示す。ここで、磁性体1
としてμr'(0)=5000、ρm=120μΩcm、dm
=2μmのCoZrNbを、非磁性絶縁体としてSiO
2を用い、dn=0.1μmとした。δは30〜1000
MHzで0.4〜1.4μmであり、dmはδ/10≦
dm≦10δを満たしている。ノイズフィルタのサイズ
はd=3mm、t=60μm、1=10mmである。3
0〜1000MHzのインピーダンスは数十から300
Ωと図14の従来部品と同等であり、この時、部品体積
は約1/102に小型化できた。
oをベースとした合金系磁性体を、一方、非磁性絶縁体
2としては、SiO2,AlN,Al2O3,BN,Ti
N,SiC,ポリイミド、ゴム等を各々使用しても上記
と同様の効果を得ることができる。
ノイズフィルタに比較し、部品サイズを小型化すること
が可能となった。
渦電流損失を利用した高性能のノイズ吸収体が得られ、
更には小型のノイズフィルタを提供することが可能とな
る。
である。
ある。
る。
る。
ある。
る。
特性を示すグラフである。
概略図である。
ある。
透磁率の周波数特性を示すグラフである。
る。
ンピーダンスの周波数特性を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 非磁性絶縁体中に、表皮深さの0.1〜
10倍の粒径を有する粒状の磁性体が1個以上、50n
m以上の間隔で分散されてなることを特徴とするノイズ
吸収体。 - 【請求項2】 非磁性絶縁体中に、表皮深さの0.1〜
10倍の粒径を有する粒状の磁性体が1個以上、50n
m以上の間隔で分散されてなるノイズ吸収体が、筒状に
一重以上に巻かれてなることを特徴とするノイズフィル
タ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16821593A JP3314828B2 (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | ノイズ吸収体及びノイズフィルタ |
| US08/257,769 US5990417A (en) | 1993-06-07 | 1994-06-06 | Electromagnetic noise absorbing material and electromagnetic noise filter |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16821593A JP3314828B2 (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | ノイズ吸収体及びノイズフィルタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0729719A JPH0729719A (ja) | 1995-01-31 |
| JP3314828B2 true JP3314828B2 (ja) | 2002-08-19 |
Family
ID=15863926
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16821593A Expired - Lifetime JP3314828B2 (ja) | 1993-06-07 | 1993-07-07 | ノイズ吸収体及びノイズフィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3314828B2 (ja) |
-
1993
- 1993-07-07 JP JP16821593A patent/JP3314828B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0729719A (ja) | 1995-01-31 |
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