JP3318551B2 - 薄膜トランジスタ - Google Patents
薄膜トランジスタInfo
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Description
される薄膜トランジスタ(以下TFTと記す)の構造と
その作製方法に関するものであり、より簡易な作製プロ
セスで、高耐圧性を有しリーク電流の少ない特性を示す
TFTを得る技術に関する。
いた能動素子である薄膜トランジスタは、大面積透過型
液晶ディスプレイや密着型イメージセンサ等を初めとす
る各所に応用が目指されている。特に多結晶シリコンを
中心としたデバイスに高い関心が集まっている。能動素
子としてTFTに要求されるのは、 A.高い相互コンダクタンス B.ソース・ドレイン間の高絶縁耐圧化 といった事項である。
は、トランジスタまたは真空管の増幅率に相当する概念
であり、ID をドレイン電流、VGSをゲート制御電圧、
VDSをソース・ドレイン間電圧として、VDS=一定の条
件で(dID /dVGS)で定義される。
目的は、ソース・ドレイン間に加わる電圧に対して、ソ
ース・ドレイン間にリーク電流が流れないような構成を
実現することにある。具体的にはTFTがOFFの状
態、即ちソース・ドレイン間に電流が流れては行けない
状態において、ソース・ドレイン間にリーク電流(オフ
電流ともいう)を流させないためには、ソース・ドレイ
ン間に加わっている電圧に対する耐圧特性をTFTが有
していなければならならず、そのためにソース・ドレイ
ン間の高絶縁耐圧化が必要であるということである。
LDD構造(ライト・ドープ・ドレイン構造)、ゲート
オフセット構造等のアイデアが各種提案されている。し
かしながら、上記A.Bで示される要求事項を満たす構
造を単純な自己整合プロセスでは完全には実現できてい
ないのが現状である。
を実現するため従来より提案されているTFTの構造を
示す。このTFTはオフセットゲート構造呼ばれるもの
であり、図1(E)に示されるように、ソース領域17
及びドレイン領域19とチャネル形成領域18との間に
ゲートオフセット領域20を設け、この領域によってソ
ース領域17及びドレイン領域19とチャネル形成領域
18との境界近傍(特にドレイン領域とチャネル形成領
域との境界近傍)における電界集中を緩和し、高耐圧化
を計り、低リーク電流特性を実現せんとする構造であ
る。
が形成される領域をチャネル形成領域というが、必ずし
もチャネル形成領域全てがチャネルとなるものではな
い。一般には、ゲート絶縁膜を介してゲート電極と向き
合った表面近傍(図1でいうとチャネル形成領域18と
ゲート絶縁膜14との界面近傍)に数百Åの厚さでチャ
ネルが形成されるものと考えられている。
成領域と同様に積極的に一導電型を有してはいないが、
ゲート電極15からの電界の影響を直接受けないので、
チャネルとしても機能せず、さりとてソース・ドレイン
領域としても機能しない一種のバッファ領域として機能
する。またここでは示さないが、LDD構造(ライトド
ープドレイン構造)は、チャネル形成領域とドレイン領
域との間に導電型を付与する不純物をライトドープした
領域をやはりバッファ領域として機能させ、チャネル形
成領域とドレイン領域との境界近傍における電界集中を
緩和させ、高耐圧、低リーク特性を実現せんとするもの
である。
ゲート型TFTの構造を説明する。図1(E)に示すT
FTは、ガラス基板11、下地酸化珪素膜12、ソース
領域17、チャネル形成領域18、ドレイン領域19、
ゲート絶縁膜である酸化珪素膜14、ゲート電極15、
層間絶縁膜16、ソース電極21、ドレイン電極23、
オフセットゲート領域20からなる。
ース・ドレイン間に電界を印加した際に起こるジャンク
ション部分(特にチャネル形成領域18とドレイン領域
19との境界)への電界集中を緩和するためにオフセッ
トゲート領域20を設けてあり、このオフセットゲート
領域20を設けることにより、リーク電流の低減を実現
することができるものである。
レイン間の高耐圧化には十分な寄与をするが、オフセッ
トゲート領域20自身はノンドープの半導体であり高い
抵抗を有している。従って、図1に示す構造では、オフ
セットゲート領域20がチャネル形成領域18に直列に
接続された寄生抵抗として働き、オン電流(TFTがO
Nの時にソース・ドレイン間に流れる電流即ちTFTが
ONの状態におけるドレイン電流)を低下させてしま
う。
電流を減少させることは実現できるが、オン電流が減少
してしまう、というジレンマが生じる。結果として、相
互コンダクタンスの低下に従う、ON/OFF比の低
下、電界効果移動度の低下、といった問題が新たに生
じ、満足のいく特性を有したTFTを得ることができな
かった。
効果移動度の低下の度合はオフセットゲート構造と比べ
て少ないが、ドレイン領域端の電界緩和が不十分である
ためリーク電流が十分に下がらず、オフセットゲート構
造と同様に十分な特性向上は望めなかった。
ート型構造のTFTの作製手順を示す。薄膜作製方法は
全て気相法を用いたものである。なお以下の説明におけ
る(A)〜(E)の説明項目は、図面の工程を示す符号
(A)〜(E)に概略一致する。 (A)ガラス基板11上に下地酸化珪素膜12を成膜
し、その上に非晶質シリコンを成膜し、熱固相成長もし
くは、レーザーアニールにより非晶質シリコンを多結晶
化(以下13で示す)する。 (B)多結晶シリコン13をフォトリソ工程及び、ドラ
イエッチングにて島状に形成し活性層アイランドを形成
する。その上部にゲート絶縁膜である酸化珪素膜14を
成膜する。 (C)酸化珪素膜14上に不純物をドープした非晶質シ
リコンを成膜し、熱及び、エキシマレーザーによる活性
化により結晶化、低抵抗化を行い、フォトリソ、ドライ
エッチング工程によりゲート電極15を形成する。 (D)その上部にオフセット領域形成用の酸化珪素膜1
6を成膜する。 (E)オフセット領域形成用の酸化珪素膜16を異方性
エッチングによりゲート電極15との界面までエッチン
グすることによりゲート電極15端部(ゲート電極側
面)に酸化珪素膜の壁を形成し、高出力のイオンドーピ
ング工程を用いてスルードーピングにより自己整合的に
ソース領域17とドレイン領域19とを形成する。
にドーピングストッパーの壁(ゲート電極15側面の酸
化珪素膜15によって形成される)があるため、その部
分の下部領域にはドーピングが行なわれず、結果として
チャネル領域18とソース領域17及びドレイン領域1
9との間に高抵抗領域が形成され、ゲート電界のかから
ないオフセットゲート領域20が設けられる。
フセットゲート領域形成用の酸化珪素膜14をエッチン
グによって加工せんとする時、エッチングの面内不均一
性が問題となるので、オフセット長を決定するゲート電
極15側面の酸化珪素膜16の厚さが基板面内で一定と
ならず、基板表面に多数のTFTを作った場合、基板面
内において一様なオフセット長を得ることが困難とな
る。
性シリコン層13に一導電型を付与する元素のイオンを
スルードーピングしなければならないが、直接半導体層
にドーピングする場合と比較して高加速電圧を必要とす
るため、ドーピング効率の低下、結晶性シリコン層13
が非晶質化するなどの結晶性シリコン層13へのダメー
ジが顕緒に現れ、信頼性の低下を招く。
ト構造TFTは、ソース・ドレイン間の高耐圧化を計
り、リーク電流(オフ電流)を減少させる、といった効
果を得ることはできるが、オン電流の減少、相互コンダ
クタンスの低下、電界効果移動度の低下、といった問題
があり、さらにその作製工程において、自己整合型TF
Tと比べてプロセス工程が増え、特性のバラツキ、歩留
まりの低下が増大し、必ずしも好ましいものではなかっ
た。
来のオフセットゲート構造型TFT、LDD構造型TF
Tの構造では得られなかった、 (a) オン電流を減少させずに、リーク電流(オフ電流)
を減少させる。 (b) 作製工程が複雑にならず、歩留りの低下をきたさな
い。 といった特徴を有するTFTの構造とその作製方法を提
供することを目的とする。
の第1は、絶縁基板上に設けられたソース領域とドレイ
ン領域とチャネル形成領域とを構成する半導体層を有し
た薄膜トランジスタにおいて、チャネル形成領域の半導
体層の厚さに比較して、ソース・ドレイン領域における
半導体層の厚さを薄して構成したことを特徴とするもの
である。
成領域とソース・ドレイン領域との膜厚の差の部分を電
界集中を緩和する領域とすることがで、前述のゲートオ
フセット構造を採用した場合と同様な効果を得ることが
できるものである。また、ゲートオフセット構造をとっ
た場合に問題となるゲートオフセット領域自身の規制抵
抗をほとんど無視することができるので、オン電流の減
少を極力小さくできるという効果を有するものである。
を実現するための薄膜トランジスタの作製方法であっ
て、絶縁基板上にソース領域とドレイン領域とチャネル
形成領域とを構成する半導体層を形成する工程と、前記
半導体層上にゲート絶縁膜を構成する絶縁層を形成する
工程と、前記絶縁層上にゲート電極となる層を形成する
工程と、前記ゲート電極となる層上にゲート電極を形成
するためのマスクを形成する工程と、前記マスクを用い
て、前記基板に対し垂直方向に異方性を有するエッチン
グを行い、前記ゲート電極となる層と、前記絶縁層とを
エッチングし、さらに前記半導体層を所定の厚さまでエ
ッチングする工程と、該工程においてエッチングされず
に残った領域をマスクとして、一導電型を付与する不純
物をドーピングすることにより、ソース領域とドレイン
領域を形成する工程と、により、ゲート電極下のチャネ
ル形成領域を構成する前記半導体層の厚さに比較して、
前記ソース領域とドレイン領域とを構成する前記半導体
層の厚さを薄く形成した構成を得ることを特徴とするも
のである。
領域とチャネル形成領域とドレイン領域とが形成される
半導体層において、ソース・ドレイン領域とチャネル形
成領域のチャネル部分(実際にチャネルとなる部分)と
の間にソース・ドレイン領域の厚さとチャネル形成領域
の厚さとの差に相当する薄膜層領域が形成されることに
なり、この薄膜層領域を設けることによって、ソース・
ドレイン間の高耐圧化を実現することができる。
を形成できることが特徴である。本発明における、特に
手間のかかる工程として、ソース領域とチャネル形成領
域とドレイン領域とが形成される半導体層を所定の厚さ
にまで制御して垂直方向に選択的にエッチングを行なう
工程が挙げられるが、垂直方向のエッチングレートの制
御は非常に制御性良くできるのでさほど問題にはならな
い。この垂直方向のエッチング工程において、リアクテ
ィブイオンエッチング法を用いることが一般的である
が、他の異方性エッチング手段を用いてもよい。
直接不純物ドーピングをすることができるので、一導電
型を付与する不純物をドーピングする工程において、デ
バイスにダメージを与える問題を低減することができ
る。特に、ドーピングせんとする不純物元素を含む雰囲
気中において、レーザー光を用いたドーピング法を用い
ると、とかく不良の発生の原因となるドーピング後の熱
アニールによる活性化工程が不要となり、作製工程上非
常に有利である。しかしながら、多少ダメージを覚悟し
て従来より多用されているイオンドーピング法を用いる
こともできる。この際、直接半導体層にイオンを注入す
るので、注入エネルギーを弱くできるのでき、イオンエ
ネルギーによるダメージを低減することができる。
を付与する不純物のドーピング工程とによって、自己整
合的にソース・ドレイン領域とチャネル形成領域上部に
形成されるチャネル端部に電界集中が起こらないように
する薄膜層領域を形成することができるので、作製工程
上非常に有利である。
ャネルとキャリアの取り出し口であるドレイン領域との
間にチャネル下部の薄膜層領域が存在しているため、ド
レイン領域とチャネル形成領域との間における電界(ド
レイン電界という)は、チャネル下部に集中することに
なり、先のドレイン電界がチャネル形成に寄与する現象
を示さない。従って、低リーク電流、高耐圧の特性を示
し、オフセットゲート構造を有したTFTと同等以上の
特性改良効果を得ることができる。
のためのバッファ領域として機能させることになるの
で、その部分での抵抗を殆ど無視することができ、オン
電流の減少を抑えることができる。従って、リーク電流
を低減させつつ、オン電流の低下を防ぐことができる。
即ち相互コンダクタンスを向上させることができる。
基板上にNチャネル型絶縁ゲート型電界効果トランジス
タ(以下NTFTと記す)を設ける作製方法とその特性
を説明する。
チャネル型TFT)を設けるのみであるが、同様な作製
方法によって多数のNTFTを同時に作製できることは
言うまでもない。また、Pチャネルの絶縁ゲート型電界
効果トランジスタ(PTFT)のみを設けるのでもよ
く、NチャネルとPチャネルとの組合せによりCMOS
構造のTFT回路を設けることもできる。
る。まず、図2(A)においてガラス基板31上に下地
保護膜として酸化珪素膜32を酸素100%雰囲気中に
おけるスパッタリングによって300nmの厚さに成膜す
る。もちろん基板としては、ガラス基板以外の透光性絶
縁基板を用いてもよい。また、下地保護膜としては、酸
化珪素ではなく窒化珪素膜を用いてもよい。
RFスパッタを用い、酸素100%雰囲気中において、
6インチ合成石英ターゲットに対してRF出力500
W、基板温度200℃、成膜圧力0.6Pa として成膜を行
なった。
ソース・ドレイン領域並びにチャネル形成領域を構成す
る半導体層となるアモルファスシリコン(a-Si:H)膜3
3を100〜200nmの厚さに成膜する。成膜方法とし
てはスパッタリング法を用いたが、プラズマCVD法、
光CVD法、熱CVD法等の周知のアモルファスシリコ
ン膜の作製方法を利用することができる。
製条件は、圧力0.5Pa 、基板温度350℃であり、スパ
ッタガスであるアルゴンと水素の混合雰囲気下で6イン
チ高純度、高抵抗のシリコンターゲット(カソード)に
13.56MHzの高周波電力を印加し、スパッタリン
グ反応によって水素化アモルファスシリコンの成膜を行
った。
チャンバー構造となっており、搬送室、成膜室共に独立
にターボ分子ポンプとロータリーポンプが直列に接続さ
れており、半導体特性に悪影響を与える酸素を初めとす
る大気中の活性元素を排気し、成膜時における膜中への
混入を極力抑える構成になっている。
成膜後、不活性気体雰囲気中において400℃〜500
℃の温度で1〜3時間加熱処理を行い、膜中の水素放出
を行った。この熱処理は後工程であるレーザー光による
結晶化時に膜中水素が短時間に大量放出することによっ
て膜表面に凹凸ができるのを防ぐためであり、前記熱処
理によりできるだけ水素放出を行ったほうが良い。しか
し、高温でしかも長時間熱処理を行うと、固相成長によ
り結晶核の発生及び、多結晶化が進行してしまい、レー
ザー光(一般に紫外光領域の波長を有するエキシマレー
ザ光が用いられる)の吸収係数がアモルファスシリコン
の場合と比べて小さくなるため、レーザー光の照射によ
る良好な結晶形成ができなくなってしまう。よって、高
温短時間、低温長時間での熱処理が有効である。
く、熱CVD等で直接基板上に多結晶シリコンを形成す
る方法を用いるのでもよい。また、水素化アモルファス
シリコンを直接用いることも可能である。なお、半導体
の種類は目的に応じたものを利用すれば良いことはいう
までもない。
たアモルファスシリコン薄膜33をポジレジストと第1
のクロムマスクを用いたフォトリソ工程により、第1の
クロムマスクパターンと同形状のパターン(アイランド
パターン)として形成する。
異方性ドライエッチングである平衡平板型リアクティブ
イオンエッチング(以下RIEと記す)法によるアモル
ファスシリコンのエッチングを行った。このRIE法に
よるエッチングは周知のエッチング法の中でLSI製造
に等い広く適用されている方法で、通常、電極が真空容
器内に平行に配置してあり、ガスを導入し、一方の電極
に高周波電力を印加して電極間にプラズマを発生させる
ことにより電極上に設置した基板にプラズマのイオンを
垂直に入射させ、垂直方向への異方性エッチングを行な
うものである。尚この工程において、弗酸、硝酸を主成
分とするエッチング液を用いた、ウエットエッチングを
利用することも可能である。
グは以下の様に行った。まず、基板を電極上に設置し、
拡散ポンプにより高真空にした後、エッチングガスであ
る四弗化炭素(CF4)を導入して圧力を10Paに保ち、
13.56MHzの高周波電力を電極に100Wの出力
で印加することによりエッチングを行った。本実施例で
は四弗化炭素を用いたが、六弗化硫黄、三弗化窒素もし
くはそれらの混合ガスを用いても同様にエッチングが可
能である。
形成後、剥離液によってレジスト成分を取り除き、更に
1%(体積比)の弗酸で自然酸化膜を取り除いた。
100〜150nmの厚さにスパッタリングにより成膜し
た。成膜工程は以下の通りである。基板をスパッタ装置
のチャンバー内に設置し、ターボ分子ポンプにより高真
空とし、スパッタガスとして酸素のみをチャンバーに導
入し、圧力0.6Pa 、基板温度200℃として6インチ合
成石英ターゲットに13.56MHzの高周波電力を5
00W印加し、スパッタリング反応により酸化珪素膜3
4を成膜した。本実施例ではスパッタリングによって酸
化珪素膜を成膜したが、プラズマCVD法、熱CVD
法、光CVD法、液層堆積法、熱酸化等による形成法は
もちろん、酸化珪素膜のかわりに窒化珪素膜も用いるこ
ともできる。
る酸化珪素膜34上にゲート電極35となるアモルファ
スシリコンをスパッタリングにより100〜150nm成
膜する。作製工程は前述したアモルファスシリコン膜3
3と同条件である。このアモルファスシリコン層は高抵
抗であるため、ゲート電極として用いるには後述するレ
ーザードーピングにより低抵抗化を行なう必要がある
が、イオンドーピング後にレーザー光または、熱処理等
により低抵抗化してもよい。
ゲットとしてスパッタリングによって成膜した膜はドー
ピング工程は不用でレーザーもしくは熱処理による活性
化工程のみを行えば低抵抗化が行える。当然、プラズマ
CVDや熱CVD等の周知の成膜法で不純物ドープ型の
アモルファスシリコン膜を成膜し、上記の処理により低
抵抗化することによって、ゲート電極として用いること
が可能である。更に、アルミ、クロム、モリブデン、タ
ンタル等の金属薄膜をスパッタリングや蒸着によって成
膜し、ゲート電極として用いることも可能である。
リコン膜を第2のマスク(ゲート形成用)を用いたフォ
トリソ及びエッチング工程でゲート領域を形成する。こ
こで自己整合的にチャネル及びソース、ドレインの基本
構造ができあがる。フォトリソ及びRIE法を用いたエ
ッチング工程はチャネル形成領域となる半導体アイラン
ド形成と同条件を用いた。
いて図2(D)に示す形状を得る。この工程は、本発明
の特徴とするところで、ゲート電極35となるアモルフ
ァスシリコン層のみでエッチングを終了することなく、
ゲート絶縁膜34となる酸化珪素膜及び、ソース、ドレ
イン領域の半導体層33の上部までを連続的にエッチン
グを行うものである。この工程で本発明の基本構造がで
きあがる。
晶化したシリコン半導体層33の上部を部分的にエッチ
ングする必要があるが、これはプロセスに応じた条件を
実験的に得ることにより用意に実現することができる。
のみを選択的にエッチングするのではないので、結晶性
シリコン膜33と酸化珪素膜34との界面で正確にエッ
チングを終了させる必要がなく、RIE法によるエッチ
ングのみで図2(D)の状態から、図2(E)の状態を
得ることができる点は作製工程上有用である。さらに、
ソース・ドレイン領域上の酸化珪素膜を完全に除去する
ことになるので、従来の酸化珪素膜を介した高エネルギ
ーのイオンドーピングを行なう必要がなく、そのためイ
オンエネルギーによるダメージが少なく、歩留りの向上
を果たすことができる。特に本実施例の場合、露呈した
ソース・ドレイン領域に直接レーザドーピング法によっ
て導電型を付与する不純物をドーピングすることが可能
となるので、従来のイオンドーピングを用いた場合のよ
うに、ドーピング後の熱アニール工程が不要となり、歩
留りを高めることができる。
グ工程にウエットエッチング等の等方性エッチングを用
いないため、ゲート酸化膜のオーバーエッチングがな
く、ゲート方向へのリーク電流の増加、チャネル長減少
によるゲート酸化膜の絶縁耐圧の低下及び、TFT特性
変化による回路設計への悪影響等を抑えることができ、
高特性、高歩留りのTFTを得ることができる。
の状態を得た後、エキシマレーザーによるレーザードー
ピングを行い、ソース領域36、ドレイン領域37及
び、ゲート電極35の低抵抗化を行った。
本工程においては、ターボ分子ポンプを備えた真空チャ
ンバー内にシースヒータによって加熱可能な基板ホルダ
ーを備え、石英窓からレーザー光の照射が可能な装置を
用いた。具体的には、まず試料を基板ホルダーに設置
し、ターボ分子ポンプにより高真空状態にした後、基板
温度を400〜500℃に保ち、Nチャネル形成用のド
ーピングガスとしてホスフィンと水素の混合ガスをチャ
ンバーに導入し、圧力を100Paに保つ。この状態でチ
ャンバー上部の石英窓を通してエキシマレーザー光を基
板に照射することにより基板に吸着したホスフィン分子
を分解し、膜中に拡散することで低抵抗層が作製でき
る。ここでゲート電極層は不純物がドーピングされると
同時に多結晶化し、低抵抗多結晶シリコンのゲート電極
が形成される。
自身が拡散しない性質を持つためドーピング作用として
は異方性が非常に強い。従ってレーザー光が基板に対し
て垂直に照射される限りではソース、ドレイン領域とチ
ャネル領域との間の露呈したチャネル形成領域側面40
の部分には不純物がドーピングされることはない。
パントガスとしてホスフィンを用いたが、ホウ化水素、
ホウ素弗化物などを用いればPTFTの作製も可能であ
る。また、ドーピングの方法としてイオンドーピング法
を用いることも可能である。
に層間絶縁膜として酸化珪素膜39を400〜600nm
スパッタリングにて成膜を行った。作製条件はゲート酸
化膜34の作製条件と同条件である。本工程ではスパッ
タリングによる酸化珪素膜を用いたが、プラズマCV
D,熱CVD,光CVD,液層堆積法等の周知の成膜法
で成膜を行っても良く、酸化珪素膜のかわりに窒化珪素
膜を用いてもよい。
ンタクトホールを形成した。この際、エッチングは、H
F:NH4 F=1:10(体積比)のバッファ弗酸を用
い、ウエットエッチングを行った。
1、42となるアルミを電子ビーム蒸着機にて500〜
1000nm成膜を行った。次にフォトリソ工程により電
極パターンを形成し、市販のアルミエッチャント液でウ
エットエッチングを行い、レジストを剥離してNTFT
を完成させた。
ミを用いたが、クロム、モリブデン、タンタル等の金属
及びシリコンとの合金であるシリサイドを用いることも
できる。また、スパッタリング及び鍍金によって成膜を
行ってもよい。
FT基板を投入し、350℃に昇温させ、30分間水素
熱処理することによりチャネル界面及び、活性層内欠陥
を水素原子で終端し、TFT特性の安定化を行った。
レイン領域を薄膜化した構造を持つTFT(Thin drain
type) と前記構造を持たないTFT(Nomal type)とのド
レイン電流−ゲート電圧特性の比較を示す。本実施例の
TFTのチャネル形成領域の膜厚は150nmであり、ソ
ース・ドレイン領域の膜厚は50nmである。また比較例
のNomal typeのTFTはチャネル形成領域、ソース・ド
レイン領域の厚さが共に150nmのものである。
FTはオフ電流が小さい。それに対して、従来の構造を
有するNomal typeのTFTは本実施例のTFTに比較し
て約2桁オフ電流が大きいことが分かる。一方、オン電
流に関しては、本実施例のTFTと従来のTFTとにそ
の差が見られず、このことから本実施例の構造をとるこ
とによる相互コンダクタンスの低下が見られず、かえっ
てオフ電流の減少のため、相互コンダクタンスが増加す
ることが結論される。また電界効果移動度は本実施例の
TFTも従来のTFTもほどんど違いは無かった。
ドレイン間耐圧は、従来のTFTに比較して、30%程
度のドレイン電界に対する耐圧特性の改善が見られた。
リコン半導体をレーザー光により結晶化させたものを用
いたが、本発明においては、半導体の種類を限定するも
のではなく、その結晶状態も必要に応じて他のものを用
いることも可能である。
FTのソース、ドレイン領域の厚さをチャネル形成領域
の厚さに比較して薄く形成することによって、この薄く
した厚さの部分を利用して、ソース・ドレイン領域とチ
ャネル部分との界面における電界集中現象を緩和し、低
リーク、高相互コンダクタンス、高耐圧の薄膜トランジ
スタを得ることができる。
工程を示す。
を示す。
型のTFTとの特性比較を示す。
る半導体層 14 ゲート絶縁膜となる酸化珪素膜 15 ゲート電極となる半導体層 16 層間絶縁膜となる酸化珪素膜 17 ソース領域 18 チャネル形成領域 19 ドレイン領域 20 オフセットゲート領域 21 取り出し電極となるアルミ層 23 取り出し電極となるアルミ層 31 ガラス基板 32 下地酸化膜となる酸化珪素膜 33 ソース・ドレイン領域、チャネル形成領域とな
る半導体層 34 ゲート絶縁膜となる酸化珪素膜 35 ゲート電極となる半導体層 43 マスクとなるレジスト 40 露呈したチャネル形成領域側面 36 ソース領域 38 チャネル形成領域 37 ドレイン領域 41 取り出し電極となるアルミ層 42 取り出し電極となるアルミ層 39 層間絶縁膜となる酸化珪素膜
Claims (4)
- 【請求項1】 絶縁表面上にソース領域と、ドレイン領
域と、前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の凸部
に設けられたチャネル形成領域とを有する半導体層と、
ゲート絶縁層を挟み前記チャネル形成領域に隣接して設
けられたゲート電極とを有し、前記ゲート電極となる層と、前記ゲート絶縁膜となる絶
縁層と、前記ソース領域およびドレイン領域となる半導
体層の表面部とは連続的にエッチングして形成され、 前記ドレイン領域と前記チャネル形成領域との界面およ
び前記ソース領域と前記チャネル形成領域との界面と同
一平面をなす前記凸部の側面は、 前記絶縁表面に対して垂直な側面を有していることを特
徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記絶縁表面は、透光性の絶縁表面であることを特徴と
する薄膜トランジスタ。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 前記凸部の側面は、前記絶縁表面に対して垂直であるこ
とを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一にお
いて、 前記ゲート電極は、シリコン、アルミニウム、クロム、
モリブデン、タンタルのいずれかを含むことを特徴とす
る薄膜トランジスタ。
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