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JP3338541B2 - 押出し機の口金設計方法 - Google Patents
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JP3338541B2 - 押出し機の口金設計方法 - Google Patents

押出し機の口金設計方法

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JP3338541B2
JP3338541B2 JP34848793A JP34848793A JP3338541B2 JP 3338541 B2 JP3338541 B2 JP 3338541B2 JP 34848793 A JP34848793 A JP 34848793A JP 34848793 A JP34848793 A JP 34848793A JP 3338541 B2 JP3338541 B2 JP 3338541B2
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克人 小山
憲美 足本
直春 小渕
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トレッドゴム等を押
し出す押出し機の口金設計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トレッドゴム等を押し出す押出し
機の口金を製作する場合には、とりあえず大まかに口金
を製作して押出し材を試験的に押出した後、該押出し材
の寸法を測定して設計値と比較するとともに狂っている
箇所については口金を修正し、その後、再び押出し材を
試験的に押出した後、該押出し材の寸法を測定して設計
値と比較し、狂っている箇所について口金を修正すると
いう作業を押出し材の寸法が許容値に収まるまで繰り返
し(高精度が要求されるものについては4〜6回程度)
行い、実用に供される口金を製作するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の押出し機の口金製作は技術者の勘、経験に頼
るものであるため、前述のような作業が複数回繰り返さ
れ、この結果、多大の労力、時間が必要になるととも
に、押出し機の稼動率低下を招くという問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
問題点を解決するには、過去に製作された口金を状況に
応じて多少変形さながら必要な口金を製作するようにす
ればよいと考えた。このため、種々検討を行い、この検
討の中で、図9に示すように口金ゲージが大きな値であ
る箇所はスウェル率(押出し材のゲージ/口金ゲージ)
も大きな値であることから、スウェル率を縦軸に、口金
の開口率(口金ゲージ/口金の開口面積)を横軸にと
り、幅方向位置が異なる多数点におけるスウェル率、口
金の開口率をグラフにプロットすれば、直線的な比例関
係が現れると予想した。しかしながら、実際には図10
に示すようにスウェル率と口金の開口率との関係は、口
金の開口率が同一でもスウェル率は種々の値をとってお
り、全体的にまとまりがなくて予想と大きく異なってい
た。このため、さらに検討を重ねたところ、口金の各位
置における押出し材料の速度分布は単純な理論によって
求めた単純な形状をしておらず、このような形状に対し
て多少凸凹した形状をしており、しかも、このような速
度分布は幅方向位置がほぼ同じである領域においては、
口金の開口形状が多少異なってもほぼ同様の傾向を示
し、この結果、スウェル率と口金の開口率との比は、口
金の開口形状がある程度近似している場合、幅方向位置
がほぼ同じである領域においてほぼ同様の傾向となるこ
とを知見した。
【0005】この発明は、前述の知見に基づきなされた
もので、高精度の口金を容易かつ短時間で設計すること
ができる押出し機の口金設計方法を提供することを目的
とする。
【0006】このような目的は、過去に押し出された多
数種類の押出し材の中から今回押し出す押出し材に断面
形状が近似する押出し材を検索して取り出し、該取り出
した押出し材の断面形状および該押出し材を押し出した
口金の開口形状に関する寸法データを求める工程と、前
記求めた押出し材の断面形状および口金の開口形状双方
を幅方向に多数領域に分割するとともに、各領域におけ
るスウェル率の変化量と口金ゲージの変化量との比を前
記寸法データから求める工程と、今回の押出し材上の多
数の幅方向位置の各位置における押出し材のゲージと、
これら各位置が含まれる前記領域の前記比とから、今回
の押出し材を押し出す口金の各位置における口金ゲージ
を求める工程と、を備えることにより達成することがで
きる。
【0007】
【作用】新しい口金の開口形状を決定する場合には、ま
ず、過去に押し出された多数種類の押出し材の中から今
回押し出す押出し材に断面形状が近似する押出し材を検
索して取り出し、該取り出した押出し材の断面形状およ
び該押出し材を押し出した口金の開口形状に関する寸法
データを求める。次に、前記検索により求めた押出し材
の断面形状および口金の開口形状の双方を幅方向に多数
領域に分割し、多数の幅狭の領域に区分する。次に、前
記寸法データを基にして、各領域におけるスウェル率の
変化量、即ち各領域の一端におけるスウェル率と他端に
おけるスウェル率との差と、口金ゲージの変化量、即ち
各領域の一端における口金ゲージと他端における口金ゲ
ージとの差と、の比を求める。次に、今回の押出し材に
多数の幅方向に離れた位置を設定し、各設定位置におけ
る今回の押出し材のゲージと、これら各設定位置が含ま
れる前記領域の比とから、今回の押出し材を押し出す口
金の各設定位置における口金ゲージを求める。そして、
このようにして求められた各設定位置の口金ゲージを滑
らかにつなぐことにより、口金の開口形状を設計する。
このように実際の口金による押出し、押出し材の形状測
定、口金の修正という作業を行うことなく、理論のみに
よって口金の開口形状を決定することができるので、高
精度の口金を容易にかつ短時間で設計することができ
る。
【0008】また、請求項2に記載のように構成して
も、前述と同様に高精度の口金を容易にかつ短時間で設
計することができる。さらに、請求項3に記載のように
構成すれば、口金の精度をさらに向上させることができ
る。また、請求項4に記載のように構成すれば、過去に
押し出された多数種類の押出し材の中から近似した押出
し材を簡単に検索して取り出すことができる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1、2、3において、11はプログラムに基
づいて演算を行うCPU等の制御手段であり、この制御
手段11にはキーボード等の入力手段12が接続されるとと
もに、ディスプレイ、プリンター等の表示手段13が接続
されている。14はハードディスク、光磁気ディスク等の
記憶手段であり、この記憶手段14も前記制御手段11に接
続されている。そして、この記憶手段14には、実際に押
し出されたトレッドゴム等の既存押出し材Z、該既存押
出し材Zを押し出した既存口金Kおよび既存押出し材Z
の押出し条件に関するデータ、例えば既存押出し材Zの
断面形状の寸法データ(外形の多数点における座標)、
既存口金Kの開口形状の寸法データ(開口の多数点にお
ける座標)、既存押出し材Zの材質(ゴム種)、押出し
形態(単層、2層押し出し)等が記憶されているが、こ
れらの記憶は過去に同一押出し機において押し出された
多数種類についてである。ここで、このような既存押出
し材Zの外形の多数点における座標は、例えば、既存口
金Kに幅方向に等距離離れた多数の切り欠きを形成して
該既存口金Kから押し出された既存押出し材Zに前記切
り欠きに対応する多数本の突条を形成した後、レーザー
光切断法の測定器21をこの既存押出し材Zの幅方向に全
幅に亘って移動させながらこれら突条の位置を検出する
ことで求めることができる。
【0010】次に、これから押出しを行う図4に示すよ
うな新押出し材Sの規格(設計値)が決定されると、こ
の新押出し材Sを押し出すための図5に示すような新口
金Uを設計しなければならないが、このような設計を行
う場合には、まず、新押出し材Sの外形上に幅方向に等
距離離れた多数の設定位置Gを設定し、これら設定位置
Gの座標および規格によって決定されている押出し条件
を入力手段12から制御手段11に入力する。これにより、
制御手段11は記憶手段14に記憶されている多数種類の既
存押出し材Zの中から新押出し材Sの規格に押出し条件
が合致する既存押出し材Zを検索して複数個取り出した
後、該取り出した複数個の既存押出し材Zと新押出し材
Sとを個別に比較して両者の形状における差を求め、そ
れぞれの既存押出し材Zと新押出し材Sとの間の近似度
を求める。そして、これら近似度を基準にして制御手段
11は前記複数個の既存押出し材Zの中から新押出し材S
に近似している順に(近似度が大きい値であるものから
順に)数個、例えば2個だけ選び出す。このとき、これ
ら選び出された2個の既存押出し材Zに関連する寸法デ
ータ、即ち、既存押出し材Zの各点における座標、既存
口金Kの開口の各点における座標を記憶手段14から制御
手段11に取り出す。このように近似度を基準にして検索
を行えば、多数種類の既存押出し材Zの中から近似して
いる既存押出し材Zを簡単確実にに取り出すことができ
る。
【0011】次に、制御手段11は、前記取り出した既存
押出し材Zの断面形状を座標が知られている点を境界と
して幅方向に多数領域Bに分割するとともに、既存口金
Kの開口形状を既存押出し材Zと同様に幅方向に多数領
域Cに分割し、これら既存押出し材Zの断面形状、既存
口金Kの開口形状を多数の幅狭の領域B、Cにそれぞれ
区分する。次に、制御手段11は、前記寸法データを基に
して各領域の一端および他端におけるスウェル率を演算
により求めた後、各領域における両スウェル率の差、即
ちスウェル率の変化量を演算により求める。これと同時
に制御手段11は前記寸法データを基にして各領域の一端
および他端における口金の開口率(口金ゲージを口金開
口面積で除した値)を演算により求めた後、各領域にお
ける両開口率の差、即ち開口率の変化量を演算により求
める。ここで、口金の開口率は前述のように口金ゲージ
を口金開口面積で除した値であるが、この口金開口面積
は一定の値であるため、開口率は口金ゲージそのもの
で、これを単に無次元化しただけと考えることができ
る。その後、制御手段11はこれらの値を用いて各領域に
おけるスウェル率の変化量と開口率(口金ゲージ)の変
化量との比を求める。ここで、ある領域Bn、Cnにおける
前記比をグラフ化したものが図6であり、このグラフに
おいて点Pは前記ある領域Bn、Cnの一端(左端)におけ
るスウェル率、開口率をプロットしたもの、点Qは前記
ある領域Bn、Cnの他端(右端)におけるスウェル率、開
口率をプロットしたもので、これらの点P、Qを結ぶ直
線Rの傾き(当該領域におけるスウェル率対開口率の傾
向)が当該領域Bn、Cnにおける比となり、このような直
線の傾きは前述した多数の領域毎に異なっている。な
お、図7は領域Bo、Coにおける比(直線の傾き)を、図
8は領域Bp、Cpにおける比(直線の傾き)を示してい
る。
【0012】次に、制御手段11によって前記新押出し材
Sの設定位置Gの座標を基にこれら設定位置Gが含まれ
る領域B、Cを検索する。次に、各設定位置Gにおける
新押出し材Sのゲージを得るために必要な新口金Uのゲ
ージを求めるが、このとき、前記比(傾向)は前述のよ
うに幅方向位置がほぼ同じである(同一領域である)と
きには、口金の開口形状が近似しているという条件下で
ほぼ同様となるので、新押出し材S上の各設定位置Gの
座標と、これら各設定位置Gが含まれる領域における比
とを用いて、新押出し材Sを押し出す新口金Uの各設定
対応位置Hにおける口金ゲージをそれぞれ演算により求
めることができる。ここで、このような演算は制御手段
11が行うが、具体的には、各設定対応位置Hにおける新
口金Uのゲージを適当な値と仮定した後、この値を基に
各設定位置Gにおける新押出し部材Sのゲージを演算に
より求め、この求めた値と新押出し部材Sの各設定位置
Gにおけるゲージとを比較し、異なっている場合には新
口金Uのゲージを前記適当な値から若干ずらして再度演
算する。そして、このような演算を多数回繰り返し行
い、前記差が許容値に収まるまで収束計算を行い、各設
定対応位置Hにおける新口金Uのゲージを求める。な
お、このような演算は前記選び出した数個(2個)の既
存押出し材Z、既存口金Kに対しても行う。次に、これ
ら2個の新口金Uの同一設定対応位置Hにおけるゲージ
を、基礎とした既存押出し材Zの近似度を勘案しながら
設定対応位置H毎に合成し、各設定対応位置Hにおける
新口金Uの最終口金ゲージを求める。そして、このよう
にして求められた各設定対応位置Hの口金ゲージを滑ら
かにつなぐことにより、新口金Uの開口形状を設計す
る。なお、前述のような設計の各段階は制御手段11から
表示手段13に信号が送られることで、該表示手段13に適
宜表示される。このように実際の口金による押出し、押
出し材の形状測定、口金の修正という作業を行うことな
く、理論のみによって新口金Uの開口形状を決定するこ
とができるので、高精度の口金を容易にかつ短時間で設
計することができ、実際に本実施例を用いて設計を行っ
たところ、高精度が要求される新押出し材Zについても
ほぼ1回の演算によって公差内の新口金Sを設計するこ
とができた。
【0013】なお、前述の実施例においては、寸法デー
タから各領域におけるスウェル率の変化量と口金ゲージ
の変化量との比を求めるとともに、これら比を用いて新
口金Uの各設定対応位置Hにおける口金ゲージを求める
ようにしたが、この発明においては、寸法データから、
各領域における、押出し材のゲージから口金ゲージを減
算して求めた減算値を口金ゲージで除した値の変化量と
口金ゲージの変化量との比を求めるとともに、これら比
を用いて新口金の各設定対応位置における口金ゲージを
求めるようにしてもよい。この場合にも前述の実施例と
同様の効果を得ることができる。また、前述の実施例に
おいては、新口金Uを高精度とするため、検索して取り
出す既存押出し材Zの数を数個(2個)としたが、この
発明においては、最も近似度が高い1個の既存押出し材
を取り出すようにしてもよい。さらに、前述の実施例に
おいては、寸法データを基にして口金の開口率を領域毎
に求めるようにしたが、この発明においては、前記開口
率の代わりに口金ゲージの数値そのものを用いることも
できる。また、この発明においては、近似した既存押出
し材を取り出す際、押出し材の材質を考慮に入れずに行
い、近似した既存押出し材を取り出した後、この既存押
出し材のゲージに材質を考慮した係数を乗じて既存押出
し材のゲージとしてもよい。このようにすれば、検索対
象である既存押出し材の数を増加させることができ、形
状的により近似した既存押出し材を取り出すことができ
精度がさらに向上する。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、高精度の口金を容易かつ短時間で設計することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す一部がブロックで示
された概略正面図である。
【図2】既存押出し材の断面図である。
【図3】既存口金の開口形状を示す正面図である。
【図4】新押出し材の断面図である。
【図5】新口金の開口形状を示す正面図である。
【図6】領域Bnにおける比を示すグラフである。
【図7】領域Boにおける比を示すグラフである。
【図8】領域Bpにおける比を示すグラフである。
【図9】口金ゲージとスウェル率との近似関係を示すグ
ラフである。
【図10】スウェル率と口金の開口率との関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
Z…既存押出し材 S…新押出し材 K…既存口金 B、C…領域 G…設定位置 U…新口金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 47/00 - 47/96

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】過去に押し出された多数種類の押出し材の
    中から今回押し出す押出し材に断面形状が近似する押出
    し材を検索して取り出し、該取り出した押出し材の断面
    形状および該押出し材を押し出した口金の開口形状に関
    する寸法データを求める工程と、前記求めた押出し材の
    断面形状および口金の開口形状双方を幅方向に多数領域
    に分割するとともに、各領域におけるスウェル率の変化
    量と口金ゲージの変化量との比を前記寸法データから求
    める工程と、今回の押出し材上の多数の幅方向位置の各
    位置における押出し材のゲージと、これら各位置が含ま
    れる前記領域の前記比とから、今回の押出し材を押し出
    す口金の各位置における口金ゲージを求める工程と、を
    備えたことを特徴とする押出し機の口金設計方法。
  2. 【請求項2】過去に押し出された多数種類の押出し材の
    中から今回押し出す押出し材に断面形状が近似する押出
    し材を検索して取り出し、該取り出した押出し材の断面
    形状および該押出し材を押し出した口金の開口形状に関
    する寸法データを求める工程と、前記求めた押出し材の
    断面形状および口金の開口形状双方を幅方向に多数領域
    に分割するとともに、各領域における、押出し材のゲー
    ジから口金ゲージを減算して求めた減算値を口金ゲージ
    で除した値の変化量と口金ゲージの変化量との比を前記
    寸法データから求める工程と、今回の押出し材上の多数
    の幅方向位置の各位置における押出し材のゲージと、こ
    れら各位置が含まれる前記領域の前記比とから、今回の
    押出し材を押し出す口金の各位置における口金ゲージを
    求める工程と、を備えたことを特徴とする押出し機の口
    金設計方法。
  3. 【請求項3】前記検索して取り出す過去の押出し材を数
    個とするとともに、これら数個の押出し材を基礎として
    今回の押出し材を押し出す口金の口金ゲージをそれぞれ
    求め、これら数個の口金ゲージを近似度を勘案しながら
    合成するようにした請求項1記載の押出し機の口金設計
    方法。
  4. 【請求項4】過去に押し出された押出し材と今回押し出
    す押出し材との形状の差を近似度として求め、この近似
    度を基準として検索を行うようにした請求項1記載の押
    出し機の口金設計方法。
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