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JP3348428B2 - 電界効果トランジスタ - Google Patents
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JP3348428B2 - 電界効果トランジスタ - Google Patents

電界効果トランジスタ

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JP3348428B2
JP3348428B2 JP18132694A JP18132694A JP3348428B2 JP 3348428 B2 JP3348428 B2 JP 3348428B2 JP 18132694 A JP18132694 A JP 18132694A JP 18132694 A JP18132694 A JP 18132694A JP 3348428 B2 JP3348428 B2 JP 3348428B2
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  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、GaAs,InP等の
半導体基板を用いて作製される電界効果トランジスタ
(FET)に関し、より詳細には、特にマイクロ波の周
波数帯で動作する高出力アンプやスイッチ回路などに有
効に適用される電界効果トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の移動体通信システムの発達にした
がって、高周波で動作する小型かつ高性能な部品の需要
が増大している。この動向に対応し、FET、特にGa
Asなどの化合物半導体で作製されたMESFET、H
EMT等が、高周波帯域において従来から利用されてい
るSiバイポーラトランジスタの特性限界を打破し得る
トランジスタとして実用化されている。
【0003】図7(a)は従来のFETにおける構造を
示す上面図であり、図7(b)は図6(a)におけるB
−B線に沿った構造を示す断面図である。これは、Ga
Asショットキーゲート電界効果トランジスタ(GaA
s−MESFET)として最も一般的な構造である。
【0004】半導体基板1には、n型の活性層2が形成
され、この両端部にn+ 型の高濃度不純物層3,4が形
成されている。また、活性層2上にゲート電極5がショ
ットキー接触して形成され、高濃度不純物層3,4上に
ソース電極6及びドレイン電極7がそれぞれオーミック
接触して形成されている。
【0005】このようなFETの製造工程において、例
えば半導体基板1上にパターン形成を光学露光技術によ
って行う際には、先行して形成されているパターンに対
して位置合わせ余裕を保持するために、後続して形成さ
れるパターンは、露光装置の最大位置合わせズレに対応
してやや余裕を有する寸法だけ大きく形成される場合が
ある。そのため、このパターン形成に最小限必要な位置
合わせ余裕の寸法が考慮され、高濃度不純物層3,4は
活性層2に対して部分的に大きく形成されており、同様
にゲート電極5は活性層2に対して、ソース電極6及び
ドレイン電極7は高濃度不純物層3,4に対してそれぞ
れ部分的に大きく形成されている。しかしながら、この
ズレはたかだか0.1〜1μm程度であるので、通常用
いられるゲート幅と比較すれば、十分無視し得る微小な
寸法である。
【0006】ここで、以下、オーミック電極とは、高濃
度不純物層にオーミック接触して形成されたソース電極
またはドレイン電極を表すことにする。また同様に、ゲ
ート幅WG とは、ゲート電極のソース電極側エッジ部ま
たはドレイン電極側エッジ部と活性層とが重なる部分の
長さを表すことにする。さらに同様に、コンタクト幅W
C とは、オーミック電極のゲート電極側エッジ部と高濃
度不純物層とが重なる部分の長さを表すことにする。
【0007】したがって、従来のFETでは、ゲート幅
G 及びコンタクト幅WC が、活性層及び高濃度不純物
層のパターン形成に最小限必要な位置合わせ余裕の寸法
程度の範囲内で差異を有する程度で、ほぼ一致するよう
に形成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】移動体通信用の端末や
移動体通信システムを構成する種々の機器などにおい
て、電力増幅回路やアンテナ送受切替用の高周波スイッ
チ回路などに適用されるFETが望まれている。この電
力増幅回路は端末や機器における消費電力の大半を占め
ていることから、消費電力の低減、すなわち高効率化が
要求されている。また、高周波スイッチ回路は挿入損失
が小さいことが要求されている。したがって、これらに
適用されるFETとしては、オン状態時におけるドレイ
ン・ソース間の抵抗が小さいことが必要となる。
【0009】ここで、以下、オン抵抗RONとは、FET
のオン状態時において直列抵抗RDとコンタクト抵抗R
C とから構成されているドレイン・ソース間の抵抗を表
すことにする。この直列抵抗RD とは、ゲート電極とオ
ーミック電極との間で測定される抵抗である。また、コ
ンタクト抵抗RC とは、オーミック電極とこれに接触し
ている高濃度不純物層との接合部で測定される抵抗であ
る。
【0010】ところで、上記従来のFETでは、直列抵
抗RD を低減するために、ゲート電極とオーミック電極
との間隔を縮小すると、ドレイン耐圧が小さくなる。し
かしながら、電力増幅回路におけるFETでは、出力電
力を増大するために、ドレイン電極のゲート電極側エッ
ジ部における電界集中を緩和することにより、ドレイン
耐圧を大きくすることが必要となる。また、高周波スイ
ッチ回路におけるFETでも、送信回路側に接続されて
いる場合に大電力の信号が通過するので、同様にドレイ
ン耐圧を大きくすることが必要になる。そのため、FE
Tを高耐圧化するために、ドレイン電極をゲート電極に
あまり接近して配置することができない。
【0011】また、上記従来のFETでは、ドレイン電
流のほとんどがオーミック電極のゲート電極側エッジ部
を集中して流れるために、コンタクト幅WC がコンタク
ト幅WC によって決定されている。しかしながら、コン
タクト幅WC はゲート幅WGにほぼ一致しており、この
ゲート幅WG は回路設計の要請によってあらかじめ決定
されている。そのため、コンタクト抵抗RC を低減する
ために、必要以上にコンタクト幅WC を大きくすること
ができないという問題がある。
【0012】なお、このようなオーミック電極のゲート
電極側エッジ部における電界集中に関する見識について
は、文献 "Williams.Ralph, Modern GaAs Processing Methods, c
hap.11, Boston.London, Artech House Inc." などに詳細に記載されている。
【0013】そこで、本発明は、以上の問題点に鑑みて
なされたものであり、回路設計の要請により決定された
ゲート幅を必要以上に大きくすることなく、オーミック
電極のコンタクト抵抗を低減することにより、オン状態
におけるドレイン・ソース間の抵抗を低減し、必要に応
じて高耐圧を要求される回路に適用され得る電界効果ト
ランジスタを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の電界効果トラン
ジスタは、上記の目的を達成するために、半導体基板
と、この半導体基板の表面領域に不純物をドープして形
成された活性層と、この活性層の両端部にそれぞれ不純
物をドープして形成された二つの高濃度不純物層と、活
性層上にショットキー接触して形成されたゲート電極
と、二つの高濃度不純物層上にそれぞれオーミック接触
して形成されたソース電極及びドレイン電極とを備える
電界効果トランジスタにあって、ソース電極またはドレ
イン電極のゲート電極側エッジ部と高濃度不純物層とが
重なる部分の長さWC は、ゲート電極のソース電極側エ
ッジ部またはドレイン電極側エッジ部と活性層とが重な
る部分の長さWG よりさらに、活性層及び高濃度不純物
層のパターン形成に最小限必要な位置合わせ余裕の寸法
を越えて大きくなっていることを特徴とする。
【0015】ここで、ソース電極またはドレイン電極の
ゲート電極側エッジ部と高濃度不純物層とが重なる部分
の長さWC は、ソース電極またはドレイン電極のゲート
電極側エッジ部に流れる電流の集中が十分緩和される程
度であることを特徴としてもよい。
【0016】また、ソース電極またはドレイン電極のゲ
ート電極側エッジ部と活性層とが重なる部分の長さWA
は、ゲート電極のソース電極側エッジ部またはドレイン
電極側エッジ部と活性層とが重なる部分の長さWG より
さらに、活性層及び高濃度不純物層のパターン形成に最
小限必要な位置合わせ余裕の寸法を越えて大きくなって
いることを特徴としてもよい。
【0017】本発明の電界効果トランジスタは、上記の
目的を達成するために、半導体基板と、この半導体基板
の表面領域に不純物をドープして形成された活性層と、
この活性層の両端部にそれぞれ不純物をドープして形成
された二つの高濃度不純物層と、活性層上にショットキ
ー接触して形成されたゲート電極と、二つの高濃度不純
物層の一方にオーミック接触して形成されたソース電極
と、二つの高濃度不純物層の他方にオーミック接触して
形成されたドレイン電極とを備え、ソース電極またはド
レイン電極のゲート電極側エッジ部と高濃度不純物層と
が重なる部分の長さWC は、ゲート電極のソース電極側
エッジ部またはドレイン電極側エッジ部と活性層とが重
なる部分の長さWG に対し、1[μm]+WG <WC
5WG を満足するように設定されていることを特徴とす
る。
【0018】ここで、ソース電極またはドレイン電極の
ゲート電極側エッジ部と活性層とが重なる部分の長さW
A は、ゲート電極のソース電極側エッジ部またはドレイ
ン電極側エッジ部と活性層とが重なる部分の長さWG
対し、1[μm]+WG <WA <5WG を満足するよう
に設定されていることを特徴としてもよい。
【0019】また、活性層は、ゲート電極のソース電極
側エッジ部またはドレイン電極側エッジ部と活性層とが
重なる部分の方向に沿って所定の間隔で複数に分割して
配列されていることを特徴としてもよい。
【0020】また、ゲート電極は、ドレイン電極に重な
る高濃度不純物層よりも、ソース電極に重なる高濃度不
純物層に近接して配置されていることを特徴としてもよ
い。
【0021】また、活性層は半導体基板に不純物を選択
的に注入して形成されており、高濃度不純物層は活性層
層の両端部にさらに不純物を選択的に注入して形成され
ていることを特徴としてもよい。
【0022】また、高濃度不純物層は半導体基板に不純
物を選択的に注入して形成されており、活性層は高濃度
不純物層上に不純物を添加して結晶成長されてメサ型に
成形され、素子間分離が施されていることを特徴として
もよい。
【0023】さらに、活性層及び高濃度不純物層は、半
導体基板上に不純物を添加して順次結晶成長されて共に
メサ型に成形され、素子間分離が施されていることを特
徴としてもよい。
【0024】
【作用】本発明の電界効果トランジスタにおいては、ソ
ース電極またはドレイン電極のゲート電極側エッジ部と
高濃度不純物層とが重なる部分の長さWC が、ゲート電
極のソース電極側エッジ部またはドレイン電極側エッジ
部と活性層とが重なる部分として回路設計の要請で決定
された長さWG に対し、活性層及び高濃度不純物層のパ
ターン形成に最小限必要な位置合わせ余裕の寸法を越え
て、所定の割合で大きくなっている。これにより、ソー
ス電極またはドレイン電極のゲート電極側エッジ部を流
れるドレイン電流は従来よりも分散して流れることにな
る。すなわち、ソース電極またはドレイン電極のゲート
電極側エッジ部を流れる電流の集中が十分緩和してい
る。そのため、ソース電極またはドレイン電極のコンタ
クト抵抗が低減する。
【0025】この結果、ゲート電極とソース電極または
ドレイン電極との距離を所定値に保持した高耐圧化構造
を有しながら、オン状態におけるソース・ドレイン間の
抵抗が所望の値に低減する。したがって、本発明の電界
効果トランジスタを適用することにより、電力増幅回路
において消費電力の低減、すなわち電力効率の向上が達
成されるとともに、高周波スイッチ回路において挿入損
失の低減が達成される。
【0026】ここで、ドレイン電極のゲート電極側エッ
ジ部と活性層とが重なる部分の長さWA は、ゲート電極
のソース電極側エッジ部またはドレイン電極側エッジ部
と活性層とが重なる部分の長さWG に対し、最小限必要
な位置合わせ余裕の寸法を越えて、所定の割合で大きく
なっていることが好適である。これにより、ソース電極
またはドレイン電極のゲート電極側エッジ部を流れるド
レイン電流は、さらに分散して流れることになるので、
ソース電極またはドレイン電極のコンタクト抵抗がいっ
そう低減する。
【0027】また、活性層は、ゲート電極のソース電極
側エッジ部またはドレイン電極側エッジ部と活性層とが
重なる部分の方向に沿って所定の間隔で複数に分割して
形成されていることが好適である。これにより、ソース
電極またはドレイン電極のゲート電極側エッジ部を流れ
るドレイン電流は、ゲート幅の方向に対向してさらに均
一に流れることになるので、ソース電極またはドレイン
電極のコンタクト抵抗がいっそう低減する。
【0028】さらに、ゲート電極は、ドレイン電極に重
なる高濃度不純物層よりも、ソース電極に重なる高濃度
不純物層に近接して配置されていることが好適である。
これにより、ゲート電極とドレイン電極と間の直列抵抗
が増加するので、ドレイン耐圧が向上する。
【0029】
【実施例】以下、本発明に係る実施例の構成および作用
について、図1ないし図6を参照して説明する。なお、
図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重
複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明
のものと必ずしも一致していない。
【0030】図1(a)は、本発明の電界効果トランジ
スタに係る第1実施例の構造を示す上面図である。図1
(b)は、図1(a)におけるB−B線に沿った構造を
示す断面図である。本実施例は、GaAs−MESFE
Tに本発明を適用したものである。
【0031】GaAsからなる半導体基板1には、所定
の表面領域においてSiイオン等のドナー不純物を選択
的イオン注入し、n型の活性層2が形成されている。こ
の活性層2の両端部には、さらにSiイオン等のドナー
不純物を選択的イオン注入し、n+ 型の高濃度不純物層
3,4が形成されている。
【0032】また、活性層2上には、Ti/P+ /Au
からなるゲート電極5がショットキー接触して形成され
ている。さらに、高濃度不純物層3,4上には、AuG
e/Niからなるソース電極6及びドレイン電極7がそ
れぞれオーミック接触して形成されている。
【0033】ここで、活性層2は、ドーパント濃度約2
×1018cm-3及び層厚約0.01μmを有している。
高濃度不純物層3,4は、それぞれドーパント濃度約2
×1017cm-3及び層厚約0.07μmを有している。
ゲート電極5は、ゲート長約0.7μm、ゲート幅約2
00μm及び層厚約1μmを有している。ソース電極6
及びドレイン電極7は、それぞれ層厚約0.1μmを有
している。なお、ゲート電極5とソース電極6との間隔
は、約0.5μmである。ゲート電極5とドレイン電極
7との間隔は、約2μmである。
【0034】このFETでは、回路設計の要請により決
定されたゲート幅WG に対応して、活性層2が形成され
ている。この活性層2に対してパターン形成の位置合わ
せ余裕を考慮し、ゲート電極5はゲート幅WG の方向に
沿って部分的に活性層2よりも大きく形成されている。
また、活性層2に対して位置合わせ余裕を考慮する以上
に、高濃度不純物層3,4はゲート幅WG の方向に沿っ
て大きくはみ出すように形成されている。これらの高濃
度不純物層3,4に対して位置合わせ余裕を考慮し、ソ
ース電極6及びドレイン電極7がゲート幅WG の方向に
沿ってそれぞれ部分的に高濃度不純物層3,4よりも大
きく形成されている。
【0035】このようにして、ソース電極及びドレイン
電極のコンタクト幅WC が、ゲート幅WG に対して 1[μm]+WG <WC <5WG を満足するように設定されている。したがって、このF
ETでは、ソース電極及びドレイン電極のコンタクトW
C が、ゲート幅WG に対して所定の割合で大きくなるよ
うに設計されている。この割合は、本発明を適用する素
子構造及び製造技術にしたがい、オーミック電極におけ
るゲート幅WG の方向における単位長あたりのコンタク
ト抵抗RC の値を考慮し、オン抵抗RONの所望の値に対
応して決定される。ただし、コンタクト幅WC がゲート
幅WG よりも通常のパターン形成に必要な位置合わせ余
裕の寸法程度にしか大きくない場合は、本実施例に含ま
れないことになる。
【0036】次に、上記第1実施例の作用について説明
する。
【0037】このFETでは、回路設計の要請により決
定されたゲート幅WG に対してコンタクト幅WC が所定
の割合で大きくなるように、高濃度不純物層3,4がゲ
ート幅WG の方向に沿って大きくパターン形成されてい
る。これにより、ソース電極6及びゲート電極7のゲー
ト電極側エッジ部を流れるドレイン電流は、従来よりも
分散して流れることになるので、オーミック電極のコン
タクト抵抗RC が低減する。
【0038】そのため、ゲート電極5とオーミック電極
との距離を所定値に保持した高耐圧化構造を有しなが
ら、オン抵抗RONが所望の値に低減される。したがっ
て、電力増幅回路において消費電力の低減、すなわち電
力効率の向上が達成されるとともに、高周波スイッチ回
路において挿入損失の低減が達成される。
【0039】また、このFETは、半導体基板表面に垂
直な方向の構造を従来と同様にしながら、エッチングマ
スクのパターン変更により、高濃度不純物層3,4とこ
れらに対応するオーミック電極とのレイアウト設計を変
更して実現される。そのため、本発明によれば、従来の
製造プロセス技術を保持しながら、マイクロ波の周波数
帯で動作する高性能なFETとして適用されるFETが
提供される。
【0040】図2(a)は、本発明の電界効果トランジ
スタに係る第2実施例の構造を示す上面図である。図2
(b)は、図2(a)におけるB−B線に沿った構造を
示す断面図である。本実施例も、GaAs−MESFE
Tに本発明を適用したものである。
【0041】GaAsからなる半導体基板1には、二箇
所の所定の表面領域においてSiイオン等のドナー不純
物を選択的イオン注入し、n+ 型の高濃度不純物層3,
4が形成されている。この半導体基板1上には、Siイ
オン等のドナー不純物を添加されたn型の活性層2が結
晶成長により形成されている。さらに、活性層2はエッ
チングにより高濃度不純物層3,4を被覆してメサ型に
成形されており、デバイスアイソレーションが施されて
いる。
【0042】また、活性層2上には、Ti/P+ /Au
からなるゲート電極5がショットキー接触して形成され
ている。さらに、高濃度不純物層3,4上には、AuG
e/Niからなるソース電極6及びドレイン電極7がそ
れぞれオーミック接触して形成されている。
【0043】ここで、活性層2は、ドーパント濃度約2
×1018cm-3及び層厚約0.01μmを有している。
高濃度不純物層3,4は、それぞれドーパント濃度約2
×1017cm-3及び層厚約0.07μmを有している。
ゲート電極5は、ゲート長約0.7μm、ゲート幅約2
00μm及び層厚約1μmを有している。ソース電極6
及びドレイン電極7は、それぞれ層厚約0.1μmを有
している。なお、ゲート電極5とソース電極6との間隔
は、約0.5μmである。ゲート電極5とドレイン電極
7との間隔は、約2μmである。
【0044】このFETでは、回路設計の要請により決
定されたゲート幅WG に対応して、活性層2が形成され
ている。この活性層2に対してパターン形成の位置合わ
せ余裕を考慮し、ゲート電極5はゲート幅WG の方向に
沿って部分的に活性層2よりも大きく形成されている。
また、活性層2に対して位置合わせ余裕を考慮する以上
に、高濃度不純物層3,4はゲート幅WG の方向に沿っ
て大きくはみ出すように形成されている。これらの高濃
度不純物層3,4に対して位置合わせ余裕を考慮し、ソ
ース電極6及びドレイン電極7がゲート幅WG の方向に
沿ってそれぞれ部分的に高濃度不純物層3,4よりも大
きく形成されている。
【0045】このようにして、ソース電極及びドレイン
電極のコンタクト幅WC が、ゲート幅WG に対して 1[μm]+WG <WC <5WG を満足するように設定されている。したがって、このF
ETでは、ソース電極及びドレイン電極のコンタクト幅
C が、上記第1実施例と同様にしてゲート幅WG に対
して所定の割合で大きくなるように設計されている。
【0046】上記の構成によれば、本実施例は上記第1
実施例とほぼ同様に作用する。
【0047】図3(a)は、本発明の電界効果トランジ
スタに係る第3実施例の構造を示す上面図である。図3
(b)は、図3(a)におけるB−B線に沿った構造を
示す断面図である。本実施例は、特に高耐圧を要求され
る高出力FETによく用いられる構造を有するGaAs
−MESFETに本発明を適用したものである。
【0048】GaAsからなる半導体基板1には、所定
の表面領域においてSiイオン等のドナー不純物を選択
的イオン注入し、n型の活性層2が形成されている。こ
の活性層2の両端部には、さらにSiイオン等のドナー
不純物を選択的イオン注入し、n+ 型の高濃度不純物層
3,4が形成されている。
【0049】また、活性層2上には、Ti/P+ /Au
からなるゲート電極5がショットキー接触して形成され
ている。さらに、高濃度不純物層3,4上には、AuG
e/Niからなるソース電極6及びドレイン電極7がそ
れぞれオーミック接触して形成されている。
【0050】ここで、活性層2は、ドーパント濃度約2
×1018cm-3及び層厚約0.01μmを有している。
高濃度不純物層3,4は、それぞれドーパント濃度約2
×1017cm-3及び層厚約0.07μmを有している。
ゲート電極5は、ゲート長約0.5μm、ゲート幅約2
00μm及び層厚約1μmを有している。ソース電極6
及びドレイン電極7は、それぞれ層厚約0.1μmを有
している。なお、ゲート電極5とソース電極6との間隔
は、約0.5μmである。ゲート電極5とドレイン電極
7との間隔は、約2μmである。
【0051】このFETでは、回路設計の要請により決
定されたゲート幅WG に対応して、活性層2が形成され
ている。ただし、活性層2は、ドレイン電極7のゲート
電極側エッジ部にゲート幅WG よりも大きく重なるよう
に形成されている。この活性層2に対してパターン形成
の位置合わせ余裕を考慮し、ゲート電極5はゲート幅W
G の方向に沿って部分的に活性層2よりも大きく形成さ
れ、ドレイン電極7と重なる高濃度不純物層4よりも、
ソース電極6と重なる高濃度不純物層3に近接して配置
されている。また、活性層2に対して位置合わせ余裕を
考慮する以上に、高濃度不純物層3はゲート幅WG の方
向に沿って大きくはみ出すように形成されている。一
方、活性層2に対して位置合わせ余裕を考慮し、高濃度
不純物層4はゲート幅WG の方向に沿って部分的に大き
く形成されている。これらの高濃度不純物層3,4に対
して位置合わせ余裕を考慮し、ソース電極6及びドレイ
ン電極7がゲート幅WG の方向に沿ってそれぞれ部分的
に高濃度不純物層3,4よりも大きく形成されている。
【0052】このようにして、ソース電極及びドレイン
電極のコンタクト幅WC が、ゲート幅WG に対して 1[μm]+WG <WC <5WG を満足するように設定されている。また、ドレイン電極
のゲート電極側エッジ部と活性層とが重なる部分の長さ
A が、ゲート幅WG に対して 1[μm]+WG <WA <5WG を満足するように設定されている。
【0053】したがって、このFETでは、ソース電極
及びドレイン電極のコンタクト幅WC と、ドレイン電極
のゲート電極側エッジ部と活性層とが重なる部分の長さ
Aとが、上記第1実施例と同様にしてゲート幅WG
対して所定の割合で大きくなるように設計されている。
【0054】上記の構成によれば、本実施例は上記第1
実施例とほぼ同様に作用する。さらに、このFETで
は、回路設計の要請により決定されたゲート幅WG に対
し、ドレイン電極7のゲート電極側エッジ部と活性層2
とが重なる部分の長さWA が所定の割合で大きくなるよ
うに、活性層2がゲート幅WG の方向に沿って部分的に
大きくパターン形成されている。これにより、ドレイン
電極7のゲート電極側エッジ部を流れるドレイン電流
は、上記第1実施例よりも分散して流れることになるの
で、オーミック電極のコンタクト抵抗RC がいっそう低
減する。
【0055】また、ゲート電極5がドレイン電極7と重
なる高濃度不純物層4よりも、ソース電極6と重なる高
濃度不純物層3に近接して配置されていることにより、
ゲート電極5とドレイン電極7との間の直列抵抗RD
増加するので、ドレイン耐圧が向上している。
【0056】なお、本実施例では、半導体基板1に活性
層2はドナー不純物の選択的注入により形成されている
が、上記第2実施例と同様に結晶成長してメサ型に成形
されても、同様な作用効果が得られる。
【0057】また、通常のFETでは、相互コンダクタ
ンスgmを極力大きくするために、ソース電極6と重な
る高濃度不純物層3はパターン形成に必要な位置合わせ
余裕限界まで拡張して形成されている。しかしながら、
この位置合わせ余裕がある程度確保されている場合、活
性層2をソース電極6のゲート電極側エッジ部にもゲー
ト幅WG よりm大きく重なるように形成することによ
り、オーミック電極のコンタクト抵抗RC がさらにいっ
そう低減する。
【0058】図4(a)は、本発明の電界効果トランジ
スタに係る第4実施例の構造を示す上面図である。図4
(b)は、図4(a)におけるB−B線に沿った構造を
示す断面図である。本実施例も、GaAs−MESFE
Tに本発明を適用したものである。
【0059】GaAsからなる半導体基板1上には、S
iイオン等のドナー不純物を添加されたn型の活性層2
と、さらにSiイオン等のドナー不純物を添加されたn
+ 型の高濃度不純物層3,4とが、結晶成長により順次
積層して形成されている。また、活性層2及び高濃度不
純物層3,4はエッチングによりメサ型に成形されてお
り、デバイスアイソレーションが施されている。さら
に、高濃度不純物層3,4は、活性層2を露出する溝が
エッチングによって形成されることにより、分離されて
いる。
【0060】このリセス構造によって露出した活性層2
上には、Ti/P+ /Auからなるゲート電極5がショ
ットキー接触して形成されている。また、高濃度不純物
層3,4上には、AuGe/Niからなるソース電極6
及びドレイン電極7がそれぞれオーミック接触して形成
されている。
【0061】ここで、活性層2は、ドーパント濃度約2
×1018cm-3及び層厚約0.01μmを有している。
高濃度不純物層3,4は、それぞれドーパント濃度約2
×1017cm-3及び層厚約0.07μmを有している。
ゲート電極5は、ゲート長約0.7μm、ゲート幅約2
00μm及び層厚約1μmを有している。ソース電極6
及びドレイン電極7は、それぞれ層厚約0.1μmを有
している。なお、ゲート電極5とソース電極6との間隔
は、約0.5μmである。ゲート電極5とドレイン電極
7との間隔は、約1μmである。
【0062】このFETでは、回路設計の要請により決
定されたゲート幅WG に対応して、活性層2が形成され
ている。ただし、活性層2は、ソース電極6及びドレイ
ン電極7のゲート電極側エッジ部にゲート幅LGTよりも
大きく重なるように形成されている。この活性層2に対
してパターン形成の位置合わせ余裕を考慮し、ゲート電
極5はゲート幅WG の方向に沿って部分的に活性層2よ
りも大きく形成されている。また、活性層2に対して位
置合わせ余裕を考慮し、高濃度不純物層3,4はそれぞ
れゲート幅WG の方向に沿って部分的に大きく形成され
ている。これらの高濃度不純物層3,4に対して位置合
わせ余裕を考慮し、ソース電極6及びドレイン電極7が
ゲート幅WG の方向に沿ってそれぞれ部分的に高濃度不
純物層3,4よりも大きく形成されている。
【0063】このようにして、ソース電極及びドレイン
電極のコンタクト幅WC が、ゲート幅WG に対して 1[μm]+WG <WC <5WG を満足するように設定されている。また、ソース電極及
びドレイン電極のゲート電極側エッジ部と活性層とが重
なる部分の長さWA が、ゲート幅WG に対して 1[μm]+WG <WA <5WG を満足するように設定されている。
【0064】したがって、このFETでは、ソース電極
及びドレイン電極のコンタクト幅WC と、ソース電極及
びドレイン電極のゲート電極側エッジ部と活性層とが重
なる部分の長さWA とが、上記第1実施例と同様にして
ゲート幅WG に対して所定の割合で大きくなるように設
計されている。
【0065】上記の構成によれば、本実施例は上記第1
実施例とほぼ同様に作用する。さらに、このFETで
は、回路設計の要請により決定されたゲート幅WG に対
し、ソース電極6及びドレイン電極7のゲート電極側エ
ッジ部と活性層2とが重なる部分の長さWA が所定の割
合で大きくなるように、活性層2がゲート幅WG の方向
に沿って部分的に大きくパターン形成されている。これ
により、オーミック電極のゲート電極側エッジ部を流れ
るドレイン電流は、上記第1実施例よりも分散して流れ
ることになるので、オーミック電極のコンタクト抵抗R
C がいっそう低減する。
【0066】なお、本実施例では、活性層2及び高濃度
不純物層3,4は半導体基板1上に結晶成長してメサ型
に成形されているが、上記第1実施例と同様にドナー不
純物の選択的注入により半導体基板1中に形成されて
も、同様な作用効果が得られる。
【0067】図5(a)は、本発明の電界効果トランジ
スタに係る第5実施例の構造を示す上面図である。図5
(b)は、図5(a)におけるB−B線に沿った構造を
示す断面図である。本実施例も、GaAs−MESFE
Tに本発明を適用したものであり、上記諸実施例のいず
れの構造にも適用可能である。
【0068】GaAsからなる半導体基板1には、複数
箇所の所定の表面領域においてSiイオン等のドナー不
純物を選択的イオン注入し、n型の活性層21 〜24
形成されている。複数個の活性層21 〜24 は、ゲート
幅WG の方向に沿って所定の間隔で分割して配列されて
いる。これらの活性層21 〜24 の両端部には、さらに
Siイオン等のドナー不純物を選択的イオン注入し、n
+ 型の高濃度不純物層3,4が形成されている。
【0069】また、活性層21 〜24 上には、Ti/P
+ /Auからなるゲート電極5がショットキー接触して
形成されている。さらに、高濃度不純物層3,4上に
は、AuGe/Niからなるソース電極6及びドレイン
電極7がそれぞれオーミック接触して形成されている。
【0070】ここで、活性層21 〜24 は、ドーパント
濃度約2×1018cm-3及び層厚約1μmを有してい
る。高濃度不純物層3,4は、それぞれドーパント濃度
約2×1017cm-3及び層厚約0.07μmを有してい
る。ゲート電極5は、ゲート長約0.5μm、ゲート幅
約200μm及び層厚約1μmを有している。ソース電
極6及びドレイン電極7は、それぞれ層厚約0.1μm
を有している。なお、各活性層21 〜24 の間隔は、約
20μmである。ゲート電極5とソース電極6との間隔
は、約0.5μmである。ゲート電極5とドレイン電極
7との間隔は、約2μmである。
【0071】このFETでは、回路設計の要請により決
定されたゲート幅WG に対応して、活性層21 〜24
形成されている。ただし、回路設計の要請により決定さ
れたゲート幅WG は、各活性層21 〜24 に対応するゲ
ート幅WG1〜WG4の和(WG1+WG2+WG3+WG4)と一
致する。これらの活性層21 〜24 に対してパターン形
成の位置合わせ余裕を考慮し、ゲート電極5はゲート幅
G の方向に沿って部分的に各活性層21 〜24 よりも
大きく形成されている。また、これらの活性層21 〜2
4 に対して位置合わせ余裕を考慮する以上に、高濃度不
純物層3,4はゲート幅WG の方向に沿って各活性層2
1 〜24 よりも大きくはみ出すように形成されている。
これらの高濃度不純物層3,4に対して位置合わせ余裕
を考慮し、ソース電極6及びドレイン電極7がゲート幅
G の方向に沿ってそれぞれ部分的に高濃度不純物層
3,4よりも大きく形成されている。
【0072】このようにして、ソース電極及びドレイン
電極のコンタクト幅WC が、ゲート幅WG に対して 1[μm]+WG <WC <5WG を満足するように設定されている。したがって、このF
ETでは、ソース電極及びドレイン電極のコンタクト幅
C が、上記第1実施例と同様にしてゲート幅WG に対
して所定の割合で大きくなるように設計されている。
【0073】上記の構成によれば、本実施例は上記第1
実施例とほぼ同様に作用する。さらに、複数個の活性層
1 〜24 がゲート幅WG の方向に沿って分割されて配
列されている。これにより、オーミック電極のゲート電
極側エッジ部を流れるドレイン電流は、上記第1実施例
よりもゲート幅WG の方向に対向してさらに均一に流れ
ることになるので、オーミック電極のコンタクト抵抗R
C がいっそう低減する。
【0074】なお、本実施例では、半導体基板1に活性
層2N はドナー不純物の選択的注入により形成されてい
るが、上記第2実施例と同様に結晶成長してメサ型に成
形されても、同様な作用効果が得られる。ただし、Nは
任意の自然数である。
【0075】また、本実施例では、本発明を集積回路に
適用する場合などにおいてレイアウト設計上の制約によ
り、複数個の活性層2N の寸法が異なっていたり、ソー
ス電極6またはドレイン電極7と重なる活性層2N の形
状が異なっていても、同様な作用効果が得られる。
【0076】図6は、本発明の電界効果トランジスタに
係る上記諸実施例において、ゲート幅に対するコンタク
ト幅の比とコンタクト抵抗との関係を示すグラフであ
る。一般に、上記諸実施例では、オーミック電極のコン
タクト抵抗RC はコンタクト幅WC に対して次式に示す
ように表される。
【0077】RC =(rC ・RSC/WC 1/2 ただし、rC はオーミック電極と高濃度不純物層との接
合部の比抵抗[Ω・cm]であり、RSCはオーミック電
極に接合する高濃度不純物層のシート抵抗[Ω]であ
り、WC はコンタクト幅[cm]である。
【0078】通常、比抵抗rC 及びシート抵抗RSCは次
に示す値を取り得る。
【0079】 rC =0.8×10-6〜4×10-6Ω・cm, RSC=100〜200Ω ここで、ゲート幅WG を定数とすると、コンタクト抵抗
C はゲート幅WG に対するコンタクト幅WC の比WC
/WG に対して次式に示すように表される。
【0080】RC =C0 ・(WC /WG -1/2 ただし、C0 は比例定数[Ω]である。
【0081】この式に基づいて1≦WC /WG ≦10の
範囲に対応するコンタクト抵抗RCの値をプロットする
と、図6に示すグラフが得られる。なお、WC /WG
1に対してRC =1となるように、C0 =1としてコン
タクト抵抗RC の規格化を行っている。
【0082】このグラフによれば、WC /WG ≧5の場
合、コンタクト抵抗RC はWC /WG =1の場合に比較
して1/2以下になるが、WC /WG の値の増加に伴っ
て飽和する傾向を示している。このとき、FETが形成
された半導体チップのサイズが過大になることから、実
用的なゲート幅WG 及びコンタクト幅WC が得られな
い。そのため、コンタクト幅WC はゲート幅WG の5倍
未満であることが好適である。ただし、WC /WG の値
はチップサイズの許容範囲に含まれる限り大きい方が望
ましい。
【0083】一方、WC /WG の値が1に近似している
場合、コンタクト抵抗RC はWC /WG の値の増加に伴
って急激に低減する傾向を示している。しかしながら、
コンタクト幅WC とゲート幅WG との差(WC −WG
が露光時における通常の位置合わせ余裕、すなわち範囲
0.1〜1μm以下であると、コンタクト抵抗RC はW
C =WG の場合に比較してわずかしか減少していない。
そのため、コンタクト幅WC はゲート幅WG よりも1μ
mを越えて大きいことが好適である。
【0084】したがって、上記諸実施例では、コンタク
ト幅WC はゲート幅WG に対して 1[μm]+WG <WC <5WG を満足することが好適であるとわかる。なお、上述した
コンタクト抵抗RC を表す式に関しては、文献 "Ralph E.williams, Gallium Arsenide Processing Tec
hniques, chap.11,Artech house Inc., 1984" などに詳細に記載されている。
【0085】本発明は上記諸実施例に限られるものでは
なく、種々の変形が可能である。
【0086】例えば、上記諸実施例では、二つのオーミ
ック電極におけるコンタクト幅WCをゲート幅WG より
も大きくしているが、本発明を集積回路に適用する場合
などにおいてレイアウト設計上の制約により、ソース電
極またはドレイン電極の一方のみでコンタクト幅WC
ゲート幅WG よりも大きくしても、同様な作用効果が得
られる。
【0087】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の電
界効果トランジスタにおいては、ソース電極またはドレ
イン電極のゲート電極側エッジ部と高濃度不純物層とが
重なる部分の長さが、ゲート電極のソース電極側エッジ
部またはドレイン電極側エッジ部と活性層とが重なる部
分で回路設計の要請で決定された長さに対し、活性層及
び高濃度不純物層のパターン形成に最小限必要な位置合
わせ余裕の寸法を越えて、所定の割合で大きくなってい
る。そのため、ソース電極またはドレイン電極のゲート
電極側エッジ部を流れるドレイン電流は従来よりも分散
して流れるので、ソース電極またはドレイン電極のコン
タクト抵抗が低減する。
【0088】この結果、ゲート電極とソース電極または
ドレイン電極との距離を所定値に保持した高耐圧化構造
を有しながら、オン状態におけるソース・ドレイン間の
抵抗が所望の値に低減する。したがって、本発明の電界
効果トランジスタを適用することにより、電力増幅回路
において消費電力の低減、すなわち電力効率の向上が達
成されるとともに、高周波スイッチ回路において挿入損
失の低減が達成される。
【0089】この結果、本発明は、半導体基板表面に垂
直な方向の構造を従来と同様にしながら、エッチングマ
スクのパターン変更により、高濃度不純物層及びこれに
対応するオーミック電極、あるいは活性層及びこれに対
応するゲート電極のレイアウト設計を変更して実現され
る。そのため、本発明によれば、従来の製造プロセス技
術を保持しながら、マイクロ波の周波数帯で動作する高
性能な電界効果トランジスタが提供されるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の電界効果トランジスタに係る
第1実施例の構造を示す上面図であり、(b)は(a)
におけるB−B線に沿った構造を示す断面図である。
【図2】(a)は本発明の電界効果トランジスタに係る
第2実施例の構造を示す上面図であり、(b)は(a)
におけるB−B線に沿った構造を示す断面図である。
【図3】(a)は本発明の電界効果トランジスタに係る
第3実施例の構造を示す上面図であり、(b)は(a)
におけるB−B線に沿った構造を示す断面図である。
【図4】(a)は本発明の電界効果トランジスタに係る
第4実施例の構造を示す上面図であり、(b)は(a)
におけるB−B線に沿った構造を示す断面図である。
【図5】(a)は本発明の電界効果トランジスタに係る
第5実施例の構造を示す上面図であり、(b)は(a)
におけるB−B線に沿った構造を示す断面図である。
【図6】本発明の電界効果トランジスタに係る上記諸実
施例において、ゲート幅に対するコンタクト幅の比とコ
ンタクト抵抗との関係を示すグラフである。
【図7】(a)は従来の電界効果トランジスタにおける
構造を示す上面図であり、(b)は(a)におけるB−
B線に沿った構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…活性層、3,4…高濃度不純物
層、5…ゲート電極、6…ソース電極、7…ドレイン電
極。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 この半導体基板の表面領域に不純物をドープして形成さ
    れた活性層と、 この活性層の両端部にそれぞれ前記不純物をドープして
    形成された二つの高濃度不純物層と、 前記活性層上にショットキー接触して形成されたゲート
    電極と、 前記二つの高濃度不純物層の一方にオーミック接触して
    形成されたソース電極と、 前記二つの高濃度不純物層の他方にオーミック接触して
    形成されたドレイン電極とを備え、 前記ソース電極または前記ドレイン電極の前記ゲート電
    極側エッジ部と前記高濃度不純物層とが重なる部分の長
    さW C は、前記ゲート電極のソース電極側エッジ部また
    はドレイン電極側エッジ部と前記活性層とが重なる部分
    の長さW G に対し、 1[μm]+W G <W C <5W G を満足するように設定されていることを特徴とする電界
    効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記ソース電極または前記ドレイン電極
    のゲート電極側エッジ部と前記活性層とが重なる部分の
    長さW A は、前記長さW G に対し、 1[μm]+W G <W A <5W G を満足するように設定されていることを特徴とする請求
    項1に記載の電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記活性層は、前記ゲート電極のソース
    電極側エッジ部またはドレイン電極側エッジ部と前記活
    性層とが重なる部分の方向に沿って所定の間隔で複数に
    分割して配列されていることを特徴とする請求項1に記
    載の電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記ゲート電極は、前記ドレイン電極に
    重なる前記高濃度不純物層よりも、前記ソース電極に重
    なる前記高濃度不純物層に近接して配置されていること
    を特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記活性層は前記半導体基板に前記不純
    物を選択的に注入して形成されており、前記高濃度不純
    物層は前記活性層の両端部にさらに前記不純物を選択的
    に注入して形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の電界効果トランジスタ。
  6. 【請求項6】 前記高濃度不純物層は前記半導体基板に
    前記不純物を選択的に注入して形成されており、前記活
    性層は前記高濃度不純物層上に前記不純物を添加して結
    晶成長されてメサ型に成形され、素子間分離が施されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の電界効果トラン
    ジスタ。
  7. 【請求項7】 前記活性層及び前記高濃度不純物層は、
    前記半導体基板上に前記不純物を添加して順次結晶成長
    されて共にメサ型に成形され、素子間分離が施されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジ
    スタ。
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