JP3349433B2 - 有機塩素化合物の分解処理方法及び分解処理装置 - Google Patents
有機塩素化合物の分解処理方法及び分解処理装置Info
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Description
はじめとした有機塩素化合物の分解処理方法及び分解処
理装置に関する。
無害化する、いわゆるバイオレメディエーションなる手
法が注目されている。
びなどの微生物の分解能力を利用して汚染物質を分解
し、無害化する方法であり、汚染物質が含まれた土壌な
どを微生物の活動に最適な水分・栄養・通気などの環境
に調整して微生物の活性を向上させることにより、自然
状態よりも効率よく汚染物質の分解を行うことができ
る。
処理や化学処理のように薬剤を一切使用しないので、低
コストであるとともに安全性も高く、今後ますます適用
範囲が拡がっていくものと期待されている。
合物の一種であるダイオキシンは、化学物質の製造工程
若しくは塩素処理工程における副産物として生成され、
あるいは廃棄物の燃焼工程において生成される化学物質
であるが、きわめて毒性が強く、環境中に放出された場
合には、環境中で自然に分解されにくいため、生物濃縮
などを経て地球規模で拡散し、生態系に大きな影響を及
ぼすおそれがある。
とがないよう、例えば燃焼炉内では、高い燃焼温度と高
温での十分な滞留時間を保つとともに未然ガスと空気と
を十分に乱流混合させることによってダイオキシン類の
発生を抑制する対策が講じられてはいる。
いったん環境に放出されてしまった後では、該土壌内の
ダイオキシンを安全に分離除去する手だてがないのが現
状である。
たもので、環境中に放出されたダイオキシンをはじめと
する有機塩素化合物を分解処理可能な有機塩素化合物の
分解処理方法及び分解処理装置を提供することを目的と
する。
め、本発明に係る有機塩素化合物の分解処理方法は請求
項1に記載したように、白色腐朽菌の増殖過程で発生す
る酵素のうち、ダイオキシン類等の有機塩素化合物を分
解可能な活性酵素を有機塩素化合物若しくはそれに汚染
された汚染物質に接触させる有機塩素化合物の分解処理
方法であって、前記活性酵素をきのこ生育用菌床に含有
された形で前記有機塩素化合物若しくはそれに汚染され
た汚染物質に接触させるものである。
処理方法は、前記活性酵素を前記きのこ生育用菌床に含
有された形で前記汚染物質に接触させた後、該きのこ生
育用菌床内に含まれる前記白色腐朽菌の生育に適した条
件で所定期間養生するものである。
処理方法は、前記養生の際に補給する養分を窒素貧配合
としたものである。
処理方法は、前記きのこ生育用菌床を、成長したきのこ
を取った後の廃菌床とするものである。
処理装置は請求項5に記載したように、白色腐朽菌の増
殖過程で発生する酵素のうち、ダイオキシン類等の有機
塩素化合物を分解可能な活性酵素と有機塩素化合物若し
くはそれに汚染された汚染物質とを中空内部空間にて相
互接触させる密封容器を備え、前記活性酵素をきのこ生
育用菌床に含有された形で前記密封容器内にて遮光状態
で配置するとともに、該密封容器に酸素供給手段、栄養
供給手段及び湿潤手段を設けたものである。
解処理方法においては、白色腐朽菌の増殖過程で発生す
る酵素のうち、ダイオキシン類等の有機塩素化合物を分
解可能な活性酵素を有機塩素化合物若しくはそれに汚染
された汚染物質に接触させる。
機塩素化合物は、活性酵素の作用によって水、二酸化炭
素、酸素その他の無害物質に分解される。有機塩素化合
物は、単独の状態でもよいし、土壌、水、空気等に混入
した汚染物質の状態でもよい。
類、すなわちポリ塩化ジベンゾパラジオキシン(PCDD
s)やポリ塩化ジベンゾフラン(PCDFs)あるいはそれらの
異性体や同族体が主な対象となるが、ここでは、ダイオ
キシンと類似した強い毒性を持つコプラナ―PCB(Co
-PCBs)も含まれる。
スとリグニンを分解する菌で、主として担子菌類に属す
る菌である。いずれの白色腐朽菌も使用可能であるが、
シイタケ、マイタケ、ナメコ、エノキタケ、ブナシメ
ジ、キクラゲ等の食用きのこ菌やカワラタケ、スエヒロ
タケ、マンネンタケ等の薬用きのこ菌を用いると、食用
きのこや薬用きのこの生産も兼ねることができ有利であ
る。
意であって該活性酵素だけを抽出する方法も考えられる
が、活性酵素をきのこ生育用菌床に含有された形で有機
塩素化合物若しくはそれに汚染された汚染物質に接触さ
せるようにすれば、活性酵素だけを抽出する手間やコス
トをかけずとも容易に活性酵素と有機塩素化合物若しく
はその汚染物質とを接触させることができる。
接触させた後、活性酵素によって有機塩素化合物が分解
されるまでの間、特に何の手も加えずに静置して時間経
過を待つようにしてもよいが、該きのこ生育用菌床内に
含まれる前記白色腐朽菌の生育に適した条件、例えば栄
養補給や酸素補給を随時行いつつ、適切な湿度及び遮光
状態を維持した状態で所定期間養生するようにすれば、
当初存在した活性酵素のみならず、あらたに白色腐朽菌
の増殖過程で生成された活性酵素が分解作用に加わるこ
ととなり、分解効率を向上させることができる。
素貧配合としたならば、白色腐朽菌は、有機塩素化合物
を分解するのに寄与する可能性が高いと思われる活性酵
素、例えばリグニン分解酵素を多く生成するので、分解
効率はさらに向上する。
形で汚染物質内に接触させる場合、活性酵素が白色腐朽
菌から生成されている限り、きのこの培養基質や培養条
件あるいは生育段階とは無関係であってどのようなきの
こ生育用菌床を用いてもよい。例えば白色腐朽菌の菌糸
が十分増殖し活性酵素も十分発現した状態のものを使用
してもよいし、きのこがある程度生育した段階のもので
もよいが、成長したきのこを取り終わった後の廃菌床を
上述のきのこ生育用菌床とするならば、従来であれば廃
棄処分としていた廃培地である廃菌床を有機塩素化合物
の分解除去という用途に再利用することが可能となる。
汚染された汚染物質に接触させる方法は任意であり、例
えば、活性酵素を含んだきのこ生育用菌床を粉砕してこ
れを有機塩素化合物に汚染された固体である汚染物質に
散布し撹拌混合する方法や、液体である汚染物質に添加
混合する方法、あるいは粉砕物を容器内に充填して該容
器内に液体や気体である汚染物質を流通させるなどの形
態が考えられる。また、活性酵素を含んだ抽出液を有機
塩素化合物に汚染された固体状あるいは液状の汚染物質
に添加する方法や、該抽出液内にガス状の汚染物質を通
す方法などが考えられる。
解処理装置においては、白色腐朽菌の増殖過程で発生す
る酵素のうち、ダイオキシン類等の有機塩素化合物を分
解可能な活性酵素と有機塩素化合物若しくはそれに汚染
された汚染物質とを密封容器内に入れ、該容器内の中空
空間にて相互に接触させる。
機塩素化合物は、活性酵素の作用によって水、二酸化炭
素、酸素その他の無害物質に分解される。
酵素の利用形態、白色腐朽菌の増殖による分解効率の向
上、菌床の種類、活性酵素と有機塩素化合物若しくはそ
れに汚染された汚染物質との接触形態等に関しては、上
述した内容とほぼ同じことが請求項6の発明にも当ては
まり、例えば、活性酵素をきのこ生育用菌床に含有され
た形で密封容器内にて遮光状態で配置するとともに、該
密封容器に酸素供給手段、栄養供給手段及び湿潤手段を
設けるようにしたならば、きのこ生育用菌床内に含まれ
る白色腐朽菌の生育に適した条件、例えば栄養補給及び
酸素補給を随時行いつつ、適当な湿度と遮光状態とを維
持した状態で所定期間養生することが可能となる。した
がって、当初存在する活性酵素のみならず、あらたに白
色腐朽菌の増殖過程で生成される活性酵素が加わること
となり、分解効率を向上させることができる。なお、そ
の他については重複を避けてその説明を省略する。
物の分解処理方法及び分解処理装置の実施の形態につい
て、添付図面を参照して説明する。なお、従来技術と実
質的に同一の部品等については同一の符号を付してその
説明を省略する。
素化合物の分解処理方法は、ダイオキシン類で汚染され
た土壌を現地で分解処理する場合に適用したものであ
り、図1は、その手順について示した工程図である。本
実施形態に係る分解処理方法においては、同図(a)に示
すようにまず、きのこ生育用菌床を予め粉砕して粉砕物
1を製造する。
こ生育用菌床としては、白色腐朽菌の増殖過程で有機塩
素化合物であるダイオキシン類を分解可能な活性酵素が
菌床内に生成されている必要があるが、かかる菌床は、
通常の食用きのこ類の培養や栽培に用いられている方法
にしたがい、例えば、白色腐朽菌の菌糸をその基質、例
えば、おがくずとふすま等の栄養添加物との混合物を主
体とする培地に生育させれば、該菌床内で白色腐朽菌が
増殖するとともに、それに伴ってダイオキシン類に対し
分解活性を有する活性酵素が菌体外に分泌される。かか
る活性酵素としては、例えばリグニン分解酵素が関わっ
ていると考えられる。
性酵素が白色腐朽菌から十分に生成されていれば足り、
きのこの成長の程度とは無関係である。したがって、き
のことして成長していないが白色腐朽菌の菌糸の増殖が
ある程度進んだ段階のものや、きのことしてある程度成
長した段階のものなど、さまざまな段階での使用が考え
られるが、リサイクルを考慮すれば、きのこが十分に成
長し、出荷のために摘み取った後のいわゆる廃菌床を用
いるのが好ましい。
ラジオキシン(PCDDs)やポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF
s)あるいはそれらの異性体や同族体が含まれる。
イオキシン類で汚染された汚染物質である汚染土壌2の
表面に散布し、続いて同図(c)に示すように、トラクタ
などを用いて汚染土壌2の表面を耕耘する。そして、き
のこ生育用菌床の粉砕物1を汚染土壌2内に撹拌し、粉
砕物1中の活性酵素と汚染土壌2中のダイオキシン類と
を相互に接触させる。
こ生育用菌床の粉砕物1を汚染土壌2に散布してはこれ
を耕耘によって撹拌し、次いで静置するといった一連の
手順を必要に応じて適宜繰り返すようにしてもよい。
キシン類は、それに接触する粉砕物1内の活性酵素の作
用によって水、二酸化炭素、酸素その他の無害物質に分
解される。
機塩素化合物の分解処理方法によれば、白色腐朽菌の増
殖過程で発生した活性酵素を利用してダイオキシン類を
無害物質に分解するように構成したので、低コストでし
かも安全性が高いやり方でダイオキシンの分解処理を行
うことが可能となる。
分解処理方法によれば、ダイオキシン類に対して分解活
性を有する活性酵素をきのこ生育用菌床の粉砕物1に含
有された形で汚染土壌2に接触させるようにしたので、
活性酵素だけを抽出する手間やコストをかけずとも容易
に活性酵素とダイオキシン類とを接触させて分解を促進
させることができる。
分解処理方法によれば、成長したきのこを摘み取った後
の廃菌床をきのこ生育用菌床としたので、従来であれ
ば、廃棄処分としていた廃菌床をダイオキシン類の分解
処理という用途に再利用することが可能となる。
いて説明する。なお、上述の実施形態と実質的に同一の
部品等については同一の符号を付してその説明を省略す
る。
理方法は、図2に示した工程図でもわかる通り、上述の
実施形態と同様にダイオキシン類で汚染された土壌を現
地で分解処理する場合に適用したものであるが、本実施
形態に係る分解処理方法においては、上述の実施形態と
同様にして製造されたきのこ生育用菌床の粉砕物1を、
同図(a)に示すように養分と水とともにダイオキシン類
で汚染された汚染物質である汚染土壌2の表面に散布
し、続いて同図(b)に示すようにトラクタなどを用いて
汚染土壌2の表面を耕耘撹拌し、粉砕物1中の活性酵素
と汚染土壌2中のダイオキシン類とを相互に接触させ
る。
遮光性シート11で覆う。なお、きのこ生育用菌床の粉
砕物1を養分や水とともに汚染土壌2に散布してはこれ
を耕耘によって撹拌し、次いで遮光性シート11で覆う
といった一連の手順を必要に応じて適宜繰り返すように
してもよい。
キシン類は、それに接触する活性酵素の作用によって
水、二酸化炭素、酸素その他の無害物質に分解される。
そして、かかる活性酵素は、養生期間中においても粉砕
物1に含まれる白色腐朽菌の増殖過程であらたに生成さ
れるので、高い効率で分解が行われる。
機塩素化合物の分解処理方法によれば、第1実施形態と
同様、白色腐朽菌の増殖過程で発生した活性酵素を利用
してダイオキシン類を無害物質に分解するように構成し
たので、低コストでしかも安全性が高いやり方でダイオ
キシンの分解処理を行うことが可能となるとともに、ダ
イオキシン類に対して分解活性を有する活性酵素をきの
こ生育用菌床の粉砕物1に含有された形で汚染土壌2に
接触させるようにしたので、活性酵素だけを抽出する手
間やコストをかけずとも容易に活性酵素とダイオキシン
類とを接触させて分解を促進させることが可能となり、
さらに、成長したきのこを摘み取った後の廃菌床をきの
こ生育用菌床としたので、従来であれば、廃棄処分とし
ていた廃菌床をダイオキシン類の分解処理という用途に
再利用することが可能となる。
分解処理方法によれば、きのこ生育用菌床の粉砕物1を
養分や水とともに汚染土壌2内に加え、しかる後に遮光
性シート11で汚染土壌2の上を覆って養生するように
したので、遮光性シート11の下では、適当な湿度と遮
光状態とが維持されて粉砕物1中の白色腐朽菌が増殖す
るのに適した条件となる。したがって、養生期間中は、
当初存在した活性酵素のみならず、白色腐朽菌の増殖過
程で生成された活性酵素があらたに加わることとなり、
ダイオキシン類の分解効率をさらに向上させることがで
きる。
生の際に粉砕物1に加える養分を窒素貧配合としたなら
ば、白色腐朽菌は、ダイオキシン類を分解するのに寄与
する可能性が高いと思われる活性酵素、例えばリグニン
分解酵素を多く生成するので、分解効率はさらに向上す
る。
いずれもきのこ生育用菌床を粉砕して作った粉砕物1を
現場の汚染土壌2に散布するようにしたが、これに代え
て現場の汚染土壌2をブルドーザ等で剥ぎ取り、これに
粉砕物1を混ぜながら混合して野積みするようにしても
よいし、ブルドーザ等で剥ぎ取った汚染土壌2に粉砕物
1を養分や水とともに混ぜながら混合して野積みし、そ
の上に遮光性シート11を被せて養生するようにしても
よい。
る有機塩素化合物の分解処理装置を説明する。なお、上
述の実施形態と同一の部品等については同一の符号を付
してその説明を省略する。
全体概略図である。同図でわかるように、本実施形態に
係る有機塩素化合物の分解処理装置21は、有機塩素化
合物であるダイオキシン類で汚染された汚染土壌2が投
入される投入口23が形成された密封容器24を備え、
該密封容器には、ダイオキシン類に対して分解活性を有
する活性酵素が含まれたきのこ育成用菌床を粉砕して得
た粉砕物1を投入する投入口25を設けてある。
料で形成してあって内部に日光が差し込まないように形
成してあるとともに、その中空内部には汚染土壌2と粉
砕物1とを混合撹拌する撹拌手段としての撹拌スクリュ
ー26が設けてある。また、密封容器24には、酸素供
給手段である酸素供給管27及び栄養供給手段である栄
養補給管28が接続してあり、それぞれの管を介して酸
素と栄養とを密封容器24内の粉砕物1に供給できるよ
うになっているとともに、該容器の内部上方には、湿潤
手段である散水装置29を設けてあり、密封容器24内
に随時水分を供給できるようになっている。
理装置21においては、第1実施形態で説明したと同様
にして製造されたきのこ生育用菌床の粉砕物1を投入口
25を介して密封容器24内に投入するとともに、ダイ
オキシン類で汚染された汚染土壌2を投入口23を介し
て密封容器24内に投入する。
粉砕物1及び汚染土壌2を混合撹拌し、粉砕物1中の活
性酵素と汚染土壌2中のダイオキシン類とを相互に接触
させる。このとき、粉砕物1の投入とともに該粉砕物中
の白色腐朽菌の増殖に必要な栄養と水を併せて供給す
る。
補給管28、散水装置29を介して養分、水を随時補給
とともに、酸素補給管27を介して酸素を随時補給し、
場合によっては、投入口25から粉砕物1を追加投入す
る。そして、これらの補給時、投入時あるいはこれらと
は関係なく随時、撹拌スクリュー26を回転駆動して粉
砕物1中の活性酵素と汚染土壌2中のダイオキシン類と
の接触性を高め、反応を促進させる。
キシン類は、それに接触する活性酵素の作用によって
水、二酸化炭素、酸素その他の無害物質に分解される。
そして、かかる活性酵素は、養生期間中においても粉砕
物1に含まれる白色腐朽菌の増殖過程であらたに生成さ
れるので、高い効率で分解が行われる。
端に設けられた吐出口30から処理済みの土壌を取り出
す。
機塩素化合物の分解処理装置21によれば、白色腐朽菌
の増殖過程で発生した活性酵素を利用してダイオキシン
類を無害物質に分解するように構成したので、低コスト
でしかも安全性が高いやり方でダイオキシンの分解処理
を行うことが可能となるとともに、ダイオキシン類に対
して分解活性を有する活性酵素をきのこ生育用菌床の粉
砕物1に含有された形で汚染土壌2に接触させるように
したので、活性酵素だけを抽出する手間やコストをかけ
ずとも容易に活性酵素とダイオキシン類とを接触させて
分解を促進させることが可能となり、さらに、成長した
きのこを摘み取った後の廃菌床をきのこ生育用菌床とし
たので、従来であれば、廃棄処分としていた廃菌床をダ
イオキシン類の分解処理という用途に再利用することが
可能となる。
分解処理装置21によれば、きのこ生育用菌床の粉砕物
1を養分や水とともに汚染土壌2内に加え、しかる後に
遮光性を維持した状態で密封容器24内で養生するよう
にしたので、適当な湿度と遮光状態とが維持されて粉砕
物1中の白色腐朽菌が増殖するのに適した条件となる。
したがって、養生期間中は、当初存在した活性酵素のみ
ならず、白色腐朽菌の増殖過程で生成された活性酵素が
あらたに加わることとなり、ダイオキシン類の分解効率
をさらに向上させることができる。
る有機塩素化合物の分解処理装置を説明する。なお、上
述の実施形態と同一の部品等については同一の符号を付
してその説明を省略する。
全体概略図である。同図でわかるように、本実施形態に
係る有機塩素化合物の分解処理装置41は、ダイオキシ
ン類に対して分解活性を有する活性酵素が含まれたきの
こ育成用菌床の粉砕物1を充填した密封容器としての浄
化塔42を備え、該浄化塔の下端には、有機塩素化合物
であるダイオキシン類で汚染された汚染物質である汚染
空気を流入させる流入管43が接続してある。かかる流
入管43は、例えば焼却炉の排気ガス管に連結して使用
することができる。
で形成してあって内部に日光が差し込まないように形成
してある。また、浄化塔42には、酸素供給手段である
酸素供給管27及び栄養供給手段である栄養補給管28
が接続してあり、それぞれの管を介して酸素と栄養とを
浄化塔42に充填された粉砕物1に供給できるようにな
っているとともに、該浄化塔の内部上方には、湿潤手段
である散水装置29を設けてあり、浄化塔42内の粉砕
物1に随時水分を供給できるようになっている。
理装置においては、第1実施形態で説明したと同様にし
て製造されたきのこ生育用菌床の粉砕物1を浄化塔42
内に充填し、酸素供給管27、栄養補給管28及び散水
装置29からそれぞれ酸素、栄養、水分を適宜補給する
ことによって粉砕物1中の白色腐朽菌が増殖できる状態
を維持する。
イオキシン類で汚染された汚染空気を浄化塔42内に流
入させ、粉砕物1中を通過させる。
シン類は、それと接触する粉砕物1中の活性酵素の作用
によって水、二酸化炭素、酸素その他の無害物質に分解
される。そして、かかる活性酵素は、浄化塔42内にお
ける白色腐朽菌の増殖過程でどんどん生成されるので、
汚染空気内のダイオキシン類は、連続的にかつ高い効率
で分解が行われる。
に設けた放出口44から大気に放出される。
機塩素化合物の分解処理装置41によれば、白色腐朽菌
の増殖過程で発生した活性酵素を利用してダイオキシン
類を無害物質に分解するように構成したので、低コスト
でしかも安全性が高いやり方でダイオキシンの分解処理
を行うことが可能となるとともに、ダイオキシン類に対
して分解活性を有する活性酵素をきのこ生育用菌床の粉
砕物1に含有された形で汚染空気に接触させるようにし
たので、活性酵素だけを抽出する手間やコストをかけず
とも容易に活性酵素とダイオキシン類とを接触させて分
解を促進させることが可能となり、さらに、成長したき
のこを摘み取った後の廃菌床をきのこ生育用菌床とした
ので、従来であれば、廃棄処分としていた廃菌床をダイ
オキシン類の分解処理という用途に再利用することが可
能となる。
分解処理装置41によれば、きのこ生育用菌床の粉砕物
1が充填された遮光性の浄化塔42内に養分や水を随時
補給するようにしたので、浄化塔42内では、粉砕物1
中の白色腐朽菌が増殖しやすい環境となる。そして、か
かる増殖過程とともにダイオキシン類を分解する活性酵
素もどんどんと菌体外に放出され、かくして、汚染空気
に含まれるダイオキシン類は、浄化塔42内で連続的に
かつ効率よく分解処理することが可能となる。
明の有機塩素化合物の分解処理方法によれば、低コスト
でしかも安全性が高いやり方でダイオキシンの分解処理
を行うことが可能となるとともに、活性酵素だけを抽出
する手間やコストをかけずとも容易に活性酵素とダイオ
キシン類とを接触させて分解を促進させることができる
という効果も奏する。
合物の分解処理方法によれば、養生期間中は、当初存在
した活性酵素のみならず、白色腐朽菌の増殖過程で生成
された活性酵素があらたに加わることとなり、ダイオキ
シン類の分解効率をさらに向上させることができるとい
う効果も奏する。
合物の分解処理方法によれば、白色腐朽菌は、ダイオキ
シン類を分解するのに寄与する可能性が高いと思われる
活性酵素、例えばリグニン分解酵素を多く生成するの
で、分解効率はさらに向上するという効果も奏する。
合物の分解処理方法によれば、従来であれば、廃棄処分
としていた廃菌床をダイオキシン類の分解処理という用
途に再利用することが可能となるという効果も奏する。
合物の分解処理装置によれば、低コストでしかも安全性
が高いやり方でダイオキシンの分解処理を行うことが可
能となるとともに、きのこ生育用菌床内に含まれる白色
腐朽菌の生育に適した条件、例えば栄養補給及び酸素補
給を随時行いつつ、適当な湿度と遮光状態とを維持した
状態で所定期間養生することが可能となる。したがっ
て、当初存在する活性酵素のみならず、あらたに白色腐
朽菌の増殖過程で生成される活性酵素が加わることとな
り、分解効率を向上させることができるという効果も奏
する。
方法の手順を示した工程図。
方法の手順を示した工程図。
装置の全体断面図。
装置の全体断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 白色腐朽菌の増殖過程で発生する酵素の
うち、ダイオキシン類等の有機塩素化合物を分解可能な
活性酵素を有機塩素化合物若しくはそれに汚染された汚
染物質に接触させる有機塩素化合物の分解処理方法であ
って、前記活性酵素をきのこ生育用菌床に含有された形
で前記有機塩素化合物若しくはそれに汚染された汚染物
質に接触させることを特徴とする有機塩素化合物の分解
処理方法。 - 【請求項2】 前記活性酵素を前記きのこ生育用菌床に
含有された形で前記汚染物質に接触させた後、該きのこ
生育用菌床内に含まれる前記白色腐朽菌の生育に適した
条件で所定期間養生する請求項1記載の有機塩素化合物
の分解処理方法。 - 【請求項3】 前記養生の際に補給する養分を窒素貧配
合とした請求項2記載の有機塩素化合物の分解処理方
法。 - 【請求項4】 前記きのこ生育用菌床を、成長したきの
こを取った後の廃菌床とする請求項1記載の有機塩素化
合物の分解処理方法。 - 【請求項5】 白色腐朽菌の増殖過程で発生する酵素の
うち、ダイオキシン類等の有機塩素化合物を分解可能な
活性酵素と有機塩素化合物若しくはそれに汚染された汚
染物質とを中空内部空間にて相互接触させる密封容器を
備え、前記活性酵素をきのこ生育用菌床に含有された形
で前記密封容器内にて遮光状態で配置するとともに、該
密封容器に酸素供給手段、栄養供給手段及び湿潤手段を
設けたことを特徴とする有機塩素化合物の分解処理装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15528898A JP3349433B2 (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 有機塩素化合物の分解処理方法及び分解処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15528898A JP3349433B2 (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 有機塩素化合物の分解処理方法及び分解処理装置 |
Publications (2)
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