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JP3362689B2 - 多結晶半導体の製造方法及び液晶表示装置の製造方法 - Google Patents
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JP3362689B2 - 多結晶半導体の製造方法及び液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

多結晶半導体の製造方法及び液晶表示装置の製造方法

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JP3362689B2
JP3362689B2 JP3421499A JP3421499A JP3362689B2 JP 3362689 B2 JP3362689 B2 JP 3362689B2 JP 3421499 A JP3421499 A JP 3421499A JP 3421499 A JP3421499 A JP 3421499A JP 3362689 B2 JP3362689 B2 JP 3362689B2
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芳男 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多結晶半導体の製
造方法、及び薄膜トランジスタが接続された液晶表示装
置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から液晶表示装置に使用されるスイ
ッチング素子(TFT)のパッシベーション膜としてP
SG(phospho-silicate glass)又はプラズマ窒化膜
(P−SiN膜)が用いられている。
【0003】特にP−SiN膜をパッシベーション膜と
して用いた場合、その機械的強度が高いため、スイッチ
ング素子をキズから守ることができると共に、スイッチ
ング素子ヘの水分の侵入を防止することができる。ま
た、水素H2 を多く含むため、水素H2 がスイッチング
素子のチャンネル領域に供給され、特性の向上につなが
るという利点を有する。
【0004】次に、パッシベーション膜としてP−Si
N膜を用いた従来の液晶表示装置の製造方法を図17〜
図19に基いて説明する。
【0005】まず、図17Aに示すように、ガラス等か
らなる絶縁性基板41上の所要箇所にゲートセルアライ
ン型TFTによるスイッチング素子Qを形成する。ここ
で、42は活性層、43はゲート絶縁膜、44はゲート
電極選択線である。その後、スイッチング素子Qを含む
全面に層間絶縁膜(例えばPSG)45を形成する。
【0006】次に、図17Bに示すように、層間絶縁膜
45における活性層42のソース領域42s及びドレイ
ン領域42dと対応する箇所に窓46s及び46dを形
成する。
【0007】次に、図17Cに示すように、全面にAl
層を形成したのち、パターニングして信号線47を形成
する。この信号線47は、窓46dを介してドレイン領
域42dと電気的に接続される。
【0008】次に、図18Dに示すように、全面にバッ
ファ用の層間絶縁膜(例えばPSG)48を形成したの
ち、該層間絶縁膜48の上面にパッシベーション用のプ
ラズマ窒化膜(P−SiN膜)49を形成する。
【0009】次に、図18Eに示すように、ソース領域
42sと対応する箇所に、P−SiN膜49、層間絶縁
膜48及び45を夫々貫通する窓50を形成したのち、
全面に透明導電膜51を形成する。その後、該透明導電
膜51をパターニングして透明電極52を形成する。こ
のとき、透明電極52はパターニングによって各絵素毎
に分離されたかたちとなる。
【0010】次に、図18Fに示すように、もう一方の
絶縁性基板53上に、該基板53と上記基板41を対向
させたとき、配線部分(選択線44、信号線47等が存
在する部分)及びスイッチング素子Qと対応する箇所に
光遮蔽層54を形成する。その後、光遮蔽層54を含む
全面に対向電極55を形成する。尚、基板41の透明電
極52及び基板53上の対向電極55に対し分子配向処
理が施される。
【0011】次に、図19Gに示すように、基板41と
基板53とを夫々透明電極52及び対向電極55を対向
させ、かつ図示しないスペーサを介して封着し、更に基
板41と基板53間に液晶層56を注入したのちその注
入口を封止して従来例に係る液晶表示装置Bを得る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例に係る液
晶表示装置Bにおいて、スイッチング素子Qの活性層4
2は、多結晶シリコン薄膜により構成される。
【0013】この活性層42の形成方法として、CVD
(化学気相成長)法があるが、この方法の場合、グレイ
ンサイズが不均一でしかも表面が凹凸になるという不都
合がある。
【0014】また、この活性層42の形成方法として、
非晶質シリコン薄膜を形成して、これを熱処理する方法
がある。通常は、非晶質シリコン薄膜に対して1回の熱
処理(例えば600℃,30時間)を施して、非晶質シ
リコン薄膜中のグレインを成長させて多結晶シリコン薄
膜42にしている。
【0015】ところが、この場合、図5に示すように、
核の発生に時間依存性があり、最初は少しだけの核しか
発生しないが、時間とともに急激に増加してくる。この
ため、最初に発生した核のグレイン成長がそれよりも後
に発生した核よりも、その時間差分だけ大きく成長し、
図6の曲線Iに示すように、多結晶シリコン薄膜中のグ
レインの大きさに大きなばらつきが生じる。
【0016】この薄膜をスイッチング素子Qの活性層4
2として用いると、1個のグレインでチャンネルができ
てしまったり、何個かのグレインでチャンネルができて
しまったりして特性にばらつきが生じてしまう。
【0017】本発明は、このような点に鑑み成されたも
ので、その目的とするところは、グレインサイズのばら
つきを防止することができると共に、熱処理時間を大幅
に短縮させることができる多結晶半導体の製造方法を提
供すること、さらに液晶表示装置の高品質化を実現する
ことができる液晶表示装置の製造方法を提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、多結晶半導体
2の製造方法であって、基板1上に半導体を形成する工
程と、半導体の主成分からなるイオン種をイオンインプ
ランテーションによって半導体に導入して非晶質半導体
を形成する工程と、この非晶質半導体を熱処理する第1
の熱処理工程と、非晶質半導体を第1の熱処理工程より
低い温度で、かつ第1の熱処理工程より長時間熱処理す
る第2の熱処理工程とを有する多結晶半導体の製造方法
である。
【0019】また本発明は、上記多結晶半導体の製造方
法において、多結晶半導体2がシリコンであるものであ
る。
【0020】本発明は、薄膜トランジスタQが接続され
てなる液晶表示装置Aの製造方法であって、その薄膜ト
ランジスタQは、基板1上に半導体を形成する工程と、
半導体の主成分からなるイオン種をイオンインプランテ
ーションによって半導体に導入して非晶質半導体を形成
する工程と、非晶質半導体を熱処理する第1の熱処理工
程と、非晶質半導体を第1の熱処理工程より低い温度
で、かつ第1の熱処理工程より長時間熱処理する第2の
熱処理工程とによって形成された液晶表示装置の製造方
法である。
【0021】また本発明は、上記液晶表示装置の製造方
法において、非晶質半導体がシリコンであるものであ
る。
【0022】上述の本発明の多結晶半導体の製造方法に
よれば、非晶質半導体に対して、熱処理する第1の熱処
理工程と、第1の熱処理工程より温度が低く時間の長い
第2の熱処理工程とを行うことにより、第1の熱処理工
程では多結晶半導体を成長させるための種結晶(マイク
ログレイン)を発生させ、第2の熱処理工程では温度が
低いので種結晶の発生率が下がる一方で第1の熱処理工
程より時間をかけて種結晶を徐々に固相成長させること
ができる。これにより、グレインサイズが均一な多結晶
半導体が得られる。
【0023】上述の本発明の液晶表示装置の製造方法に
よれば、上述のように製造した多結晶半導体を液晶表示
装置Aの薄膜トランジスタQに用いることにより、薄膜
トランジスタQを構成する多結晶半導体2が均一なグレ
インサイズとなり、チャンネルを形成するグレインの数
量のばらつきを少なくすることができるので、薄膜トラ
ンジスタQの特性のばらつきを低減することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1〜図4は、本実施の形態に係るアクティブマ
トリクス駆動方式における液晶表示装置の製造方法を示
す工程図である。以下、順にその工程を説明する。
【0025】まず、図1Aに示すように、ガラス等から
なる透明の絶縁性基板1上の所要箇所にゲートセルアラ
イン型TFTによるスイッチング素子Qを形成する。こ
こで、図中2は多結晶シリコン薄膜からなる活性層、3
はSiO2 等からなるゲート絶縁膜、4はN型の不純物
がドープされた多結晶シリコン層からなるゲート電極選
択線である。その後、スイッチング素子Qを含む全面に
層間絶縁膜(例えばPSG)5を形成する。
【0026】そして、本実施の形態では、前述した活性
層のグレインの不均一によるスイッチング素子の特性の
ばらつきの問題を解決するために、まず基板1上の膜厚
が約800Åの非晶質シリコン薄膜(多結晶シリコン薄
膜を形成したのち、Siイオンを打込んで非晶質化す
る)に熱処理(例えば700℃,5〜10分)を施して
108 個/cm3 ・sec以上の密度で核(多結晶シリ
コンを成長させるための核、所謂種結晶、マイクログレ
イン)を発生させたのち、106 個/cm3 ・sec以
下の密度で核が発生する速度に相当する温度で熱処理
(例えば600℃,5〜10時間)を行って固相成長さ
せてグレインサイズが均一な多結晶シリコン薄膜2にす
る。
【0027】即ち、本実施の形態では、上述の如く熱処
理を2段階に分けて行ない、最初の比較的高温の熱処理
で均等に核を発生させ、次の低温熱処理で徐々にグレイ
ン成長させることによって、図6の曲線IIに示すよう
に、ほぼ中位のサイズを有するグレインが薄膜2全体に
わたって均一に存するようにする。
【0028】従って、本実施の形態においては、スイッ
チング素子Qの特性にばらつきが生じなくなる。また、
熱処理時間を見てもわかるとおり、通常は30時間であ
ったところ、本実施の形態では長くても10時間程度で
終了させることができる。
【0029】尚、非晶質シリコン薄膜の膜厚が800Å
よりも厚い場合、核の発生率が高くなるため、1回目の
熱処理時間を短縮させることが可能となる。また、この
熱処理でレーザアニールを用いてもよい。この場合、更
に熱処理の時間を短縮できる。
【0030】また、最終的なグレインサイズとしては、
チャンネル長よりも小さい例えば5μm以下にするを可
とする。
【0031】また、2回目の熱処理後、粒界のトラップ
密度を低減化させるために、多結晶シリコン薄膜2が溶
融しない程度のエネルギをもって短波長を可とするレー
ザ(例えばエキシマレーザ)を照射するようにしてもよ
い。この場合、1000℃以上でシリコンの融点以下の
温度で行なう。このレーザアニールでは、粒界のトラッ
プ密度が減少するだけでグレインの粒径は変化しないで
そのままの状態で保持される。
【0032】次に、図1Bに示すように、層間絶縁膜5
における活性層2のソース領域2s及びドレイン領域2
dと対応する箇所に窓6s及び6dを形成する。
【0033】次に、図1Cに示すように、全面にAl層
を蒸着したのち、パターニングして信号線7を形成す
る。この信号線7は、窓6dを介してドレイン領域2d
に電気的に接続される。
【0034】次に、図2Dに示すように、全面にバッフ
ァ用の層間絶縁膜(例えばPSG)8を例えばCVD法
等で形成したのち、該層間絶縁膜8上にパッシベーショ
ン用のプラズマ窒化膜(P−SiN膜)9を例えばCV
D法等で形成する。
【0035】次に、図2Eに示すように、通常、後に形
成される透明電極12を分離すべき部分にフォトレジス
ト10を形成したのち、図2Fに示すように、該フォト
レジスト10をマスクとしてP−SiN膜9と層間絶縁
膜8をエッチング除去する。即ち、P−SiN膜9をプ
ラズマエッチング(CF4 ガス)によりエッチング除去
したのち、層間絶縁膜8を希フッ酸によるウェットエッ
チングでエッチング除去する。このとき、P−SiN膜
9は、希フッ酸ではエッチング除去されないことと、層
間絶縁膜8がウエットエッチング特有の等方性エッチン
グによって除去されることから、残存するP−SiN膜
9の側端部下方に存する層間絶縁膜8が除去され、P−
SiN膜9の側端部9aが所謂オーバーハング形状とな
る。
【0036】次に、図3Gに示すように、全面に透明導
電膜(本実施の形態ではITO膜を使用)11をスパッ
タ蒸着により形成する。このとき、透明導電膜11は窓
6sを介してソース領域2sに電気的に接続される。ま
た、透明導電膜11は、P−SiN膜9のオーバーハン
グ部9aで切断されるため、蒸着と同時に各絵素毎に分
離されたかたちとなり、膜11中、ソース領域2sに接
続した部分が透明電極12となる。このときの基板温度
は、透明導電膜11の遷移温度以下に設定してある。透
明導電膜(ITO膜)11の遷移温度が190℃〜20
0℃であるため、本実施の形態では上記基板温度を19
0℃以下に設定(アニール処理)して透明導電膜11の
蒸着を行なう。
【0037】次に、図3Hに示すように、透明導電膜1
1をパターニング処理して各絵素毎の完全なる分離を図
る。即ち、透明導電膜11中、信号線7上に形成されて
いる一部分を塩酸溶液等によるウエットエッチングでエ
ッチング除去する。このとき、上述の如く、基板温度を
透明導電膜11の遷移温度以下に設定して該透明導電膜
11を蒸着するようにしているため、透明導電膜11
は、図7AのX線回折強度特性からもわかるとおり、結
晶性を示すピークがないことから、膜11自体がアモル
ファス状となっており、この状態でのエッチング特性
は、下記表1に示すように、エッチングレートが高い
(エッチング液としてHCl25%水溶液を使用)。従
って、透明導電膜11に対するパターニング処理を容易
に行なうことができる。
【0038】
【表1】
【0039】しかし、透明導電膜11の光透過率は図8
の分光透過特性の曲線I及びIIからわかるとおり、遷移
温度以上でアニール処理したもの(曲線III ,IV)と比
して劣化すると共に、そのシート抵抗も図9のシート抵
抗特性からわかるとおり劣化する(高くなる)。
【0040】そこで本実施の形態では透明導電膜11の
パターニング処理後、透明導電膜11がその遷移温度以
上(即ち、200℃以上)になるまでアニール処理す
る。このアニール処理によって、透明導電膜11の光透
過率は、図8の曲線III 及び曲線IVで示すレベルまで向
上し、シート抵抗も図9に示すように低下して膜質が向
上する。これは、図7BのX線回折強度特性からもわか
るとおり、透明導電膜11の結晶化を示すピークP1
2 及びP3 が存在しており、基板温度を始めから遷移
温度以上(ここでは200℃)に設定して透明導電膜1
1を蒸着したときの特性(図7C参照)と同じ結晶化状
態を示しているからである。
【0041】但し、基板温度を始めから遷移温度以上に
して透明導電膜11を形成した場合、確かに膜質は向上
するが、その後のパターニング特性が悪くなる。尚、パ
ターニング後のアニール処理の温度としては、200℃
〜450℃が好ましい。これは、450℃以上の場合、
スイッチング素子Qに影響を与えるおそれがあるからで
ある。
【0042】次に、図3Iに示すように、もう一方の絶
縁性基板13上の所要箇所に光遮蔽層14を形成する。
この光遮蔽層14は、この基板13と上記基板1とを対
向させたとき、配線部分(選択線4、信号線7等の部
分)及びスイッチング素子Qの部分と対応する箇所に形
成される(図4J参照)。その後、光遮蔽層14を含む
全面に対向電極15を形成する。尚、基板1上の透明電
極12及び基板13上の対向電極15に対し分子配向処
理が施される。
【0043】次に図4Jに示すように、基板1と基板1
3とを夫々透明電極12と対向電極15を対向させ、か
つ図示しないスペーサを介して基板1と基板13間に液
晶層16を封入して本実施の形態に係る液晶表示装置A
を得る。
【0044】上述の如く、本実施の形態によれば、透明
導電膜11の形成において、まず基板温度を、後に透明
電極12となる透明導電膜11の遷移温度以下に設定し
て透明導電膜11を蒸着するようにしたので、そのパタ
ーニング特性が向上し、その後のパターニング処理が容
易になり、工数削減を図ることができる。
【0045】また、透明導電膜11へのパターニング処
理後、透明導電膜11がその遷移温度以上になるように
熱処理を施すようにしたので、透明導電膜11、即ち、
透明電極12の光透過率が向上し、そのシート抵抗も良
好低減化となって膜質が向上し、液晶表示装置Aの高品
質化を図ることができる。
【0046】尚、本実施の形態は、通常の場合、即ち図
18Eに示すように、ソース領域42s上にP−SiN
膜49、層間絶縁膜48及び45を貫通する窓50を形
成したのち、透明導電膜51をパターニング形成する過
程においても適用することができる。
【0047】また、スイッチング素子Q、特にその活性
層2の形成において、非晶質シリコン薄膜に対し2段階
の熱処理、即ち1回目は比較的高温、2回目はそれより
も低温で行なうようにしたので、グレインサイズがほぼ
均等化した多結晶シリコン薄膜2となり、グレインサイ
ズのばらつきによる特性のばらつきを防止することがで
きると共に、熱処理時間を大幅に短縮させることができ
る。
【0048】また、パッシベーション用のP−SiN膜
9及びバッファ用の層間絶縁膜8を配線部分を残してエ
ッチング除去することによって、P−SiN膜9の側端
部9aをオーバーハング形状にし、更にその上面に透明
導電膜11を形成して該透明導電膜11をオーバーハン
グ部9aで分離するようにしたので、配線、特にスイッ
チング素子Q上にP−SiN膜9を残すことができ、P
−SiN膜9中の水素H2 をスイッチング素子Qに供給
することができる。従って、スイッチング素子Qのスイ
ッチング特性を向上させることができ、液晶表示装置A
の高品質化を図ることができる。
【0049】また、本実施の形態では、ソース領域2s
から透明電極12が形成される領域にかけて層間絶縁層
8とP−SiN膜9を除去するため、ソース領域2s上
の段差が低くなってステップカバレージが良好となる。
従って、透明導電膜11を形成したとき、ソース領域2
s上での断切れは生じなくなり、液晶表示装置Aの高信
頼性を図ることができる。
【0050】また、図2Fにおいて残存するP−SiN
膜9の側端部をオーバーハング形状としたため、その後
の透明導電膜11の蒸着時、その蒸着と同時に透明導電
膜11を各絵素毎に分離することができる。
【0051】上述の実施の形態は、マトリクス状に多数
の絵素を配列し、各絵素を外部からの信号で制御して、
即ち各絵素毎に分離されて形成された透明電極12と該
透明電極12と対向して形成された対向電極15とで液
晶をON/OFFして画像を表示する。
【0052】ところで、透明電極12は、上述の如く、
各絵素毎に区切られており、必ず透明電極12のない部
分が存在する。この部分は常に光が透過するため、コン
トラストの低下を引起こす。
【0053】そこで上述の実施の形態では、透明電極1
2のない部分に対応して基板13内面に光遮蔽層14を
形成している(図4J参照)。特に、上述の実施の形態
は、アクティブマトリクス駆動方式であるため、スイッ
チング素子Qを各絵素毎に形成して構成している。その
ため、スイッチング素子Qと対応する箇所にも光遮蔽層
14を形成するようにしている。
【0054】ところが、この光遮蔽層14は、光を透過
しないので、透明電極12側に到達する光量が下がって
しまう。特に、光遮蔽層14のない部分の面積の割合
(開口率)は、50%前後でしかないため、光利用率が
悪くなる。
【0055】そこで、本発明の他の実施の形態として、
以下に示す手段により光の利用率を向上させる。即ち、
図10に示すように、光入射側の基板13上に透明材
(例えばフォトレジスト等)21を形成したのち、透明
材21の所要箇所に溝22を形成する。この溝22は、
2つの対向するテーパ部(曲面も含む)22aで構成さ
れ、基板13内面に形成された光遮蔽層14と対応する
箇所に連続的に形成されてなる。この溝22を設けるこ
とによって、基板13の光遮蔽層14と対応する箇所に
入射した光は、溝22のテーパ部22aによって屈折さ
れて透明電極12側に入射することとなる。従って、上
記溝22は光を屈折させる所謂レンズの機能を果たし、
基板13に入射した光を全て透明電極12側に供給する
ため、光の利用率が向上する。
【0056】具体的には、例えば図11に示すように、
厚さT=1.1mmのガラス基板13内面に幅d=10
μmの光遮蔽層14が形成されている場合、その基板1
3の上面に厚さt=1〜5μmの透明材21を形成した
のち、該透明材21のちょうど光遮蔽層14と対応する
位置に溝22を形成する。ここで、基板13の上方から
完全なる平行光が入射した場合を考えると、この溝22
のテーパ部22aで光を屈折させるべき角度θは0.2
6°で十分であり、溝22を設けることによって生じる
光の散乱は無視できるものと考えてよい。
【0057】従って、上述のように溝22を設けること
によって、透明電極12側に到達する光量の損失を低減
化でき、開口率を見かけ上、向上させることができる。
しかも本実施の形態に係る液晶表示装置Aにおいて、溝
22が形成されている面を常に光源側に向けることによ
って、画像のぼけも全く生じなくなる。また、高解像度
化も可能となる。
【0058】次に、上記溝22の形成方法を図12〜図
14に基いて説明する。まず第1の方法は、図12Aに
示すように、基板13上に可視光を透過するフォトレジ
スト21Aを形成したのち、図12Bに示すように、後
に光遮蔽層が形成される部分に対応する箇所をフォトマ
スク等を使用してパターニング除去(露光、現像)す
る。このとき、開口側端部21Aa間の距離mが後に形
成される光遮蔽層14の幅(二点鎖線で示す)よりも小
さくなるようにパターニングする。
【0059】次いで、図12Cに示すように、150℃
〜200℃で熱処理する。このとき、レジスト21Aの
開口側端部21Aaが熱溶融による変形によって図示の
如くほぼテーパ状又は曲面状となって溝22が形成され
る。尚、テーパ部22a間の距離が広くなってしまった
場合は、図13に示すように、更にSiO2 膜23をC
VD法又はスパッタ法で形成すれば、SiO2 膜23上
に形成された溝24のテーパ部24a間の距離を狭める
ことができる。
【0060】次に、溝22の形成方法の第2の方法は、
図14Aに示すように、予め内面に光遮蔽層14を形成
した基板13の上面にネガレジスト21Bを形成したの
ち、基板13の内面側(光遮蔽層14が形成されている
面)から光を照射してネガレジスト21Bを感光させ
る。このとき、光遮蔽層14に対応する部分にも光の回
折現象によって、弱い光が照射され、結果的に、図14
Bに示すように、レジスト21Bの光遮蔽層14と対応
する箇所がテーパあるいは曲面をもつ凹状に現像されて
溝22が形成される。この場合、光の回折効果を利用す
るため、非常に幅の狭い溝22を得ることができる。
【0061】上述した2つの形成方法において、レジス
ト21A又は21Bと基板13とのエッチングレートを
同じにしてスパッタエッチングすれば、即ちレジスト2
1A又は21Bがなくなるまでエッチバックすれば、基
板13上面がレジスト21A又は21Bの形状を踏襲す
るため、基板13自体に溝22を形成することが可能と
なる。
【0062】尚、レジスト21A又は21Bとしては、
可視光領域を透過する例えば透明のDeepUV用レジ
ストが好ましい。
【0063】また、図12の第1の方法において、レジ
スト21Aの代わりに低融点軟化材を使用し、該低融点
軟化材をフォトレジスト法でパターニングしたのち、上
記低融点軟化材上のフォトレジストを剥離し、更に低融
点軟化材を軟化させて溝22を形成するようにしてもよ
い。
【0064】上記の実施の形態では、基板13上に溝2
2を形成して光の利用率を向上させるようにしたが、さ
らに他の実施の形態として、図15に示すように、基板
13上に両側にテーパ部31aを有する突起31を設け
るようにしてもよい。
【0065】この場合、図面上、左側に存するテーパ部
31alに入射した光l1は、右方向に屈折されて、光
遮蔽層14を隔てた右側の透明電極12r側に入射し、
反対に右側に存するテーパ部31arに入射した光l2
は、左側の透明電極12lに入射するため、上記図10
で示す溝22の例と同様に光の利用率が向上する。
【0066】この突起31の形成方法としては、まず図
16Aに示すように、基板13上に該基板13のエッチ
ングレートとそのレートが異なる例えばP−SiN膜3
2を形成したのち、P−SiN膜32の光遮蔽層14
(図16では図示せず)と対応する箇所にフォトレジス
ト33を形成する。その後、フォトレジスト33をマス
クとしてP−SiN膜32に対しプラズマエッチングを
行なう。このとき、P−SiN膜32の方が基板13よ
りもエッチングレートが高いため、早くエッチングさ
れ、基板13へのエッチングが開始されたと同時にフォ
トレジスト33下方に存する部分にもエッチングが進
み、最終的に図16Bに示すように、基板13上に両面
がテーパ状となされた突起31が形成される。尚、この
突起31の大きさは非常に小さく、例えば高さhが約
0.3μm、横幅Dが約10μmのレベルである。
【0067】そして、図15に示すように、上記突起3
1と共に光遮蔽層14上に頂角ψがやや鋭角となされた
断面ほぼ二等辺三角形状の光反射層34を設ければ、突
起31近傍から斜め方向に入射した光l3を透明電極1
2側に反射させることができ、光の利用率をより向上さ
せることができる。
【0068】尚、上述の各実施の形態では、透明電極膜
11としてITO膜を使用したが、その他、SnO2
(ネサ膜)、ZnO膜を使用することも可能である。
【0069】本発明の多結晶半導体の製造方法及び液晶
表示装置の製造方法は、上述の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他
様々な構成が取り得る。
【0070】
【発明の効果】上述の本発明に係る多結晶半導体の製造
方法によれば、グレインサイズがほぼ均等化した多結晶
半導体を製造することができる。また、熱処理時間を大
幅に短縮させることができる。
【0071】上述の本発明による液晶表示装置の製造方
法によれば、薄膜トランジスタをグレインサイズがほぼ
均質化した多結晶半導体により形成することにより、ト
ランジスタ特性のばらつきを防止して、液晶表示装置の
高品質化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A〜C 本発明の実施の形態に係る液晶表示装
置の製造方法を示す工程図である。
【図2】D〜F 本発明の実施の形態に係る液晶表示装
置の製造方法を示す工程図である。
【図3】G〜I 本発明の実施の形態に係る液晶表示装
置の製造方法を示す工程図である。
【図4】J 本発明の実施の形態に係る液晶表示装置の
製造方法を示す工程図である。
【図5】グレイン発生速度のアニール時間依存性を示す
特性図である。
【図6】サイズ毎における単位面積当たりのグレインの
個数を示す特性図である。
【図7】透明導電膜の結晶状態をX線回折により示す特
性図である。 A 基板温度を遷移温度以下に設定して透明導電膜を蒸
着した場合である。 B 蒸着後遷移温度以上でアニール処理した場合であ
る。 C 基板温度を遷移温度以上に設定して透明導電膜を蒸
着した場合である。
【図8】透明導電膜の分光透過特性を示す特性図であ
る。
【図9】シート抵抗のアニール温度依存性を示す特性図
である。
【図10】光の利用率を向上させた実施の形態を示す構
成図である。
【図11】図10の要部を示す拡大図である。
【図12】溝の形成方法の第1の方法を示す工程図であ
る。
【図13】テーパ部間の距離を狭める方法を示す構成図
である。
【図14】溝の形成方法の第2の方法を示す工程図であ
る。
【図15】光の利用率を向上させた場合を示す構成図で
ある。
【図16】突起の形成方法を示す工程図である。
【図17】A〜C 従来例を示す工程図である。
【図18】D〜F 従来例を示す工程図である。
【図19】G 従来例を示す工程図である。
【符号の説明】
1,13 絶縁性基板、2 活性層、2s ソース領
域、2d ドレイン領域、3 ゲート絶縁膜、4 ゲー
ト電極、5,8 層間絶縁膜、7 信号線、9 P−S
iN膜、11 透明導電膜、12 透明電極、14 光
遮蔽層、15 対向電極、16 液晶層、21 透明
材、22 溝、31 突起、A 液晶表示装置、Q ス
イッチング素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 明士 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−21818(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多結晶半導体の製造方法であって、 基板上に半導体を形成する工程と、 上記半導体の主成分からなるイオン種をイオンインプラ
    ンテーションによって上記半導体に導入して非晶質半導
    体を形成する工程と、上記非晶質半導体を熱処理する 第1の熱処理工程と、 上記非晶質半導体を上記第1の熱処理工程より低い温度
    で、かつ上記第1の熱処理工程より長時間熱処理する第
    2の熱処理工程とを有することを特徴とする多結晶半導
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記多結晶半導体がシリコンであること
    を特徴とする請求項1に記載の多結晶半導体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 薄膜トランジスタが接続されてなる液晶
    表示装置の製造方法であって、 上記薄膜トランジスタは、基板上に半導体を形成する工
    程と、 上記半導体の主成分からなるイオン種をイオンインプラ
    ンテーションによって上記半導体に導入して非晶質半導
    体を形成する工程と、上記非晶質半導体を熱処理する 第1の熱処理工程と、 上記非晶質半導体を上記第1の熱処理工程より低い温度
    で、かつ上記第1の熱処理工程より長時間熱処理する第
    2の熱処理工程とによって形成されたことを特徴とする
    液晶表示装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記非晶質半導体がシリコンであること
    を特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置の製造方
    法。
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