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JP3384699B2 - 電気機器操作機構の異常診断装置 - Google Patents
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JP3384699B2 - 電気機器操作機構の異常診断装置 - Google Patents

電気機器操作機構の異常診断装置

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JP3384699B2
JP3384699B2 JP29360596A JP29360596A JP3384699B2 JP 3384699 B2 JP3384699 B2 JP 3384699B2 JP 29360596 A JP29360596 A JP 29360596A JP 29360596 A JP29360596 A JP 29360596A JP 3384699 B2 JP3384699 B2 JP 3384699B2
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克己 江草
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気機器操作機
構のトルクを検出し異常を診断する装置に関するもので
あり、特にタップ切換時の駆動トルク測定による負荷時
タップ切換器の異常診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、送配電系統に接続される負荷時
タップ切換変圧器に設けられる負荷時タップ切換装置
は、変圧器の巻線の各タップに接続される負荷時タップ
切換器とこれを駆動操作する操作機構とからなる。更
に、負荷時タップ切換器は負荷電流の切換えを行う切換
開閉器、タップとの選択接続を行うタップ選択器および
極性または転移切換を行う転換器から構成され、これら
を適宜操作することにより送配電系統の電圧を一定に保
つわけである。負荷時タップ切換装置は、負荷電流が流
れる課電中に変圧器巻線のタップを切換えるもので、こ
のため切換対象タップ間では一時その変圧器タップ巻線
を抵抗またはリアクトルを通じて短絡させる。従って、
万一、タップ切換機構に異常が発生し正常な切換動作を
しない場合には変圧器タップ巻線に短絡電流が流れる恐
れがある。このため、これら切換動作の異常の兆候を早
期に検出することが重要な課題となっている。
【0003】図13は例えば特公平7−75211号公
報に示された従来の負荷時タップ切換装置の異常診断装
置のブロック図を示し、負荷時タップ切換器の動作時の
トルク波形をトルクセンサーで測定してこの波形を分析
して異常の有無の診断を行なう。図において、動作信号
発信部41から電動操作機構42へ動作信号が送出さ
れ、負荷時タップ切換器43は電動操作機構42によっ
て駆動される。電動操作機構42の駆動軸に発生するト
ルクはトルクセンサ部44により検出され、トルクセン
サ部44で検出したトルクは積分部45により切換動作
毎に積分される。
【0004】動作信号発信部41からの動作信号、トル
クセンサ部44により検出された一連の切換動作に係る
トルクパターンおよび積分部45からの積分値をそれぞ
れ記憶部46が記憶し、切換パターン判別部47は動作
信号から後述する要領により当該切換動作がいずれの切
換パターンに該当するかを判別する。正常トルクパター
ン記憶部48は後述する合計6種類の切換パターン毎の
正常動作時のトルクパターンを正常トルクパターンとし
て記憶し、異常個所判定部49は記憶部46からの検出
トルクパターンと正常トルクパターン記憶部48からの
正常トルクパターンとを比較して切換動作の異常の有無
ないし異常個所を検出し、異常表示部50が異常個所判
定部49の出力を表示する。正常トルクパターン補正部
51は異常個所判定部49が異常ないしその兆候を検出
しない場合、記憶部46からの積分値の変動傾向から正
常トルクパターン記憶部48内の記憶値を補正する。
【0005】図14〜図16はトルクセンサ部44で検
出するトルクパターンの実測例を示すもので、先ず、図
14は一連の切換動作において、切換開閉器、タップ選
択器および転換器の3者すべてが動作する切換パターン
の場合で、図に示すように、時刻t1から切換開閉器の
駆動のための蓄勢トルクが加わり始め比較的緩やかな増
加傾向を示し、やがて放勢され切換開閉器が動作する
(時刻t6)。そして、この間に、タップ選択器の開極
時刻t2と投入時刻t5との間のタップ選択器駆動トル
クと、転換器の開極時刻t3と投入時刻t4との間の転
換器駆動トルクとが加わる。
【0006】図15は、切換開閉器およびタップ選択器
が動作する切換パターンの場合で、図に示すように、切
換開閉器の駆動の蓄勢トルクは図14の場合と同様であ
るが、切換開閉器の動作までの時刻t2から時刻t5の
間にタップ選択器の駆動のためのトルクが加わる。そし
て、図16は切換開閉器のみが動作する切換パターンで
ある。
【0007】切換パターンの種類としては、上記した3
種類の切換態様に、上昇か下降かの切換方向の種類が加
わり、合計6種類が存在することになる。ここで切換パ
ターンとして上昇か下降かの切換方向の種類をも区別す
る意図は以下の通りである。即ち、操作機構の駆動軸の
途中に一般的に使用されるウォームギヤ機構の特に入力
ウォームのスラスト軸受では、その受圧部の摩擦係数が
軸の回転方向によって大きく異なる。この結果、トルク
センサ部44からの検出値が、切換方向が上昇か下降か
によって差が生じる。従って、切換パターンとして上記
両方向の区別をも考慮することにより、確実な異常判定
を行うことができる訳である。
【0008】ところで、負荷時タップ切換器において、
転換器が動作するのは、ある特定のタップ位置から上昇
あるいは下降方向へ切換えるときのみである。従って、
切換パターン判別部47は動作信号のタップ位置番号お
よび切換方向の情報から当該切換動作が図14に示すパ
ターンに該当するか否かを判別する。また負荷時タップ
切換器において、1切換前の切換方向と逆方向に切換え
るときは、タップ選択器、転換器は共に動作せず切換開
閉器のみが動作する。従って、切換パターン判別部47
は動作信号の切換方向の推移から当該切換動作が図16
に示すパターンに該当するか否かを判別する。
【0009】切換パターン判別部47は上述した要領で
記憶部46からの動作信号に基づき切換パターンを判別
し、その情報を正常トルクパターン記憶部48へ送出す
る。異常個所判定部49は、記憶部46からの当該切換
動作時のトルクパターンと切換パターン判別部47で選
別された正常トルクパターン記憶部48内の正常トルク
パターンとを比較演算する。例えば、図14に示す切換
パターンの場合、各トルクピークの大きさとそれらの時
間間隔とを比較する。そして、両者の比(差)が所定の
設定値を越えると異常有りないし異常の兆候有りと判断
し、かつ下記のように、その発生時間帯から異常発生個
所を特定する。
【0010】
【表1】
【0011】ここで、異常の兆候有りと判断する具体的
基準としては、例えばトルクの大きさが正常時の2倍を
超えるという程度に設定するのが適当である。これは、
負荷時タップ切換器の規格(JEC−2220)では8
0万回の機械的寿命が要求されており、摺動部分が摩耗
してトルクが年々徐々に増加していくことを考慮したも
のである。
【0012】また、異常有りと判断する具体的基準とし
ては、例えば、トルクの大きさが正常時の5倍以上、ま
たはトルクピーク間隔t1−t2,t2−t3・・・が正
常時間隔の1.5倍以上という程度に設定される。この
程度の変化があると、負荷時タップ切換器の可動接点の
溶着あるいは摺動部材の焼き付き現象等が想定されるか
らである。
【0013】正常トルクパターン補正部51は異常検出
の感度を増大させるためのものである。即ち、一般に、
機械の可動部分がその馴染み効果のために初期状態に比
較して駆動トルクが減少していくことはよく経験すると
ころである。このため、甚だしい場合は、その駆動トル
クが初期値の半分以下になることも少なくない。従っ
て、常に一定の基準で異常有無を判定していると異常の
検出が遅れたり見逃してしまうことになる。
【0014】そこで、正常トルクパターン補正部51
は、例えば1000回にその間のトルクの積分値を追跡
し、最小二乗法等によってその変動傾向を検定し、減少
傾向があることが認められたらその減少率を計算し、そ
れを正常トルクパターンに乗じて正常トルクパターン記
憶部48内の記憶値を補正する。そして、異常個所判定
部49はこの補正された新たな正常トルクパターンを基
準に異常判定を行う。これにより、上述した馴染み効果
によるトルク変動分が相殺され、その分異常検出の感度
が向上する訳である。
【0015】以上のようにして、負荷時タップ切換器の
異常診断を行なうが、そのトルクセンサー部44をどの
ような取付方式にするのか、また、負荷時タップ切換器
のどの部分の駆動軸に取付けるのか、その具体的方法に
ついては特に提案されていない。ただ、実際の適用例か
ら従来の方法を知ることができるが、その殆どが図15
に示すような方法を採用しているので、この図17によ
り従来の具体的方法について説明する。
【0016】図17において、変圧器タンク52には負
荷時タップ切換器53が収納されており、更に変圧器タ
ンク52の周囲には負荷時タップ切換器53を切換操作
する操作機構54、及び操作機構54と負荷時タップ切
換器53との間を連結して操作機構54からの駆動力を
負荷時タップ切換器53に伝達する連結駆動軸群55が
設けられている。そして操作機構54には駆動用電動機
56が内蔵されており、更に操作機構54には手動操作
用のハンドル軸57、駆動用電動機56および手動操作
用のハンドル軸57の回転を負荷時タップ切換器53の
駆動に適した回転数の回転に減速する減速機構58、出
力駆動軸59が設けられている。
【0017】連結駆動軸群55は縦連結駆動軸60およ
び横連結駆動軸61とから成り、縦連結駆動軸60から
横連結駆動軸61への駆動力伝達は、両者の接続点に設
けられた方向変換歯車62を介して行なわれる。縦連結
駆動軸60は下部縦連結駆動軸63と上部縦連結駆動軸
64とから成り、下部縦連結駆動軸63の下端が操作機
構54の出力駆動軸59に連結されている。下部縦連結
駆動軸63と上部縦連結駆動軸64との間には固定式の
トルクセンサー65が挿入されており、そのトルク検知
軸66の一端が前記下部縦連結駆動軸63の上端に、他
端が前記上部縦連結駆動軸64の下端に接続されると共
に、固定式のトルクセンサー65の筺体部67が変圧器
タンク52の側壁に固定支持されている。
【0018】固定式のトルクセンサー65からの出力波
形はデータ処理装置68により収録、分析して診断さ
れ、既に一般に広く実施されている方法(上記図13〜
図16で説明した方法も含む)と同様に、前記出力波形
を収録し、予め記憶した基準波形と比較分析して異常の
有無を診断(予め設定された限界内にある場合には正
常、限界を超えた場合には異常と診断)し、その結果を
出力する。
【0019】次に図17についての動作を説明する。図
示されない指令部からの電動機操作指令により、駆動用
電動機56が回転を始め、あるいは手動ハンドル操作に
より手動操作用のハンドル軸57が回転を始めると、こ
れらの回転は減速機構58によって負荷時タップ切換器
53に適した回転数に減速されて、その出力駆動軸59
に出力される。出力駆動軸59の回転は、これに連結さ
れた下部縦連結駆動軸63、トルクセンサー65のトル
ク検知軸66、上部縦連結駆動軸64、方向変換歯車機
構62、横連結駆動軸61をそれぞれ経て負荷時タップ
切換器53に伝達され、これによって負荷時タップ切換
器53が切換操作される。
【0020】固定式トルクセンサー65のトルク検知軸
66は、上記のとおり回転力伝達経路に直列に挿入され
ているので、負荷時タップ切換器53の切換操作時の駆
動トルクを直接受ける。トルク検知軸66はこの切換操
作時の駆動トルクを検出し、その波形を出力する。出力
波形はデータ処理装置68で収録・分析・診断され、そ
の結果、異常の有無が出力される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気機器操作機
構の異常診断装置、特に負荷時タップ切換器の異常診断
装置は以上のように構成されており、トルクセンサーを
連結軸の途中に挿入するので、本来連続一体軸であるべ
き連続駆動軸が分断されるうえ、連結箇所も増して、連
結軸の機械的信頼性が低下する。
【0022】また、既設の負荷時タップ切換器に後付適
用する場合、連結駆動軸を切断あるいは分離したり、ト
ルクセンサーの筺体を取付けるためのベースの設置等の
改造が必要になるので、容易に適用できない。
【0023】さらに、固定設置式なので、設置されたト
ルクセンサーは当該対象負荷時タップ切換器専用となっ
てしまい、このため負荷時タップ切換器毎に専属のトル
クセンサーが必要になり、不経済である。
【0024】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、本来連続一体軸であるべき連続
駆動軸を分断せずに適用ができると共に、既設の負荷時
タップ切換器にも改造を加えることなく容易に適用で
き、また、1台のトルクセンサーで何台もの負荷時タッ
プ切換の異常診断等ができる電気機器操作機構の異常診
断装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電気
機器操作機構の駆動軸に発生するトルクを検出して異常
診断を判定するトルクセンサー内蔵駆動装置であって、
その構成はまず同軸状に配置された第1枠及び第2枠を
備える。この第1枠、第2枠は図2に示す四角形状であ
っても、円形状の枠であっても良く、相互に相似形状で
あることが好ましい。また、同軸状であればその位置関
係は同平面上の内枠、外枠であっても、特開平6−32
07号公報の図1に示すように平行平面上にあっても良
い。そして、第1枠と第2枠との間には相互に連結する
支柱を備え、この支柱に歪ゲージ等の歪検出素子を備え
る。更に、第1枠に減速機構付き電動機等の回転駆動手
段を装着すると共に、この回転駆動手段の出力軸を電気
機器の操作機構の駆動軸(手動操作用のハンドル軸)に
接続可能な接手ソケット等の接続手段を備える。
【0026】そして、電気機器の操作機構(負荷時タッ
プ切換装置)の診断をする際、回転駆動手段の出力軸を
手動操作用のハンドル軸等に装着して、回転駆動手段に
より駆動軸を回転させると共に、駆動軸からのトルクを
歪検出素子により検出するものである。
【0027】請求項2の発明は、歪検出素子が出力する
トルク波形を収録、分析、診断するデータ処理装置を備
え、歪検出素子から出力される出力波形をデータ処理装
置で分析して異常診断するようにしたものである。
【0028】請求項3の発明は、第2枠に回転駆動手段
全体を覆う保護筺体を取り付けたことを特徴とする。
【0029】請求項4の発明は、第2枠又は保護筐体に
保持具を取り付けたことを特徴とする。
【0030】請求項5の発明は、保持具として一対の把
手を用いたことを特徴とする。
【0031】請求項6の発明は、回転駆動手段の起動停
止を指令するスイッチを、一対の把手を握った手の指が
届く範囲内に取付けられていることを特徴とする。
【0032】請求項7の発明は、回転駆動手段の出力軸
と接続手段の間に自在接手を設けたことを特徴とする。
【0033】請求項8の発明は、回転駆動手段を一脚又
は三脚で支持する。
【0034】請求項9の発明は、回転駆動手段を、電気
機器の操作機構のハウジング等に取り付け可能な支持腕
により保持することを特徴とする。
【0035】請求項10の発明は、回転駆動手段の起動
停止を指令するスイッチを、足踏式としたことを特徴と
する。
【0036】請求項11の発明は、回転駆動手段として
減速機構付サーボ電動機を用いたことを特徴とする。
【0037】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施形態1を図に基づ
いて説明する。図1は本発明を負荷時タップ切換器の異
常診断装置に適用した全体構成を示す図であり、変圧器
タンク1には負荷時タップ切換器2が収納されており、
この負荷時タップ切換器2は操作機構3によって切換操
作される。操作機構3と負荷時タップ切換器2との間は
連結駆動軸群4によって連結されており、この連結駆動
軸群4は操作機構3の駆動力を負荷時タップ切換器2に
伝達する役目を果たしている。前記操作機構3には電動
操作用の電動機5が内蔵されており、更に操作機構3
は、手動操作用のハンドル軸6、電動操作用の電動機5
ならびに手動操作用のハンドル軸6の回転を負荷時タッ
プ切換器2の駆動に適した回転数の回転に減速する減速
機構7、及び当該減速機構7の出力駆動軸8により構成
されている。
【0038】連結駆動軸群4は縦連結駆動軸9および横
連結駆動軸10から成り、縦連結駆動軸9から横連結駆
動軸10への駆動力の伝達は、両者の接続点に設けられ
た方向変換歯車箱11を介して行なわれる。また、縦連
結駆動軸9の下端は操作機構3に設けられた出力駆動軸
8に連結されている。手動操作用のハンドル軸6にはト
ルクセンサー内蔵駆動装置12の出力軸が連結できるよ
うになっており、このトルクセンサー内蔵駆動装置12
により検出された出力波形はデータ処理装置13によっ
て収録、分析、診断される。
【0039】図2、図3、図4、図5はそれぞれ前記ト
ルクセンサー内蔵駆動装置12の構成を示す正面図、側
面図、平面図、斜視図であり、更に図6は図2のA−A
線断面図、図7は図2のB−B線断面図である。このト
ルクセンサー内蔵駆動装置12は四角形状の内枠14、
この内枠14と同軸に配置された同じく四角形状の外枠
15、前記内枠14と外枠15を連結して互いに固定す
る支柱16、及び前記支柱16に貼付けられた歪ゲージ
17により構成されており、前記歪ゲージ17からは出
力信号線18が引出されている。
【0040】そして内枠14には減速機構付電動機19
が取付けられており、この減速機構付電動機19には内
枠14ならびに外枠15と同軸状の出力軸20が設置さ
れ、更に減速機構付電動機19には電動機を動作させる
ための電源コード21が接続されている。減速機構付電
動機19の出力軸20の先端には接手ソケット22が取
付けられており、この接手ソケット22は前記操作機構
3の手動操作用のハンドル軸6に挿入可能なように形成
されている。また、外枠15には保持具となる一対の把
手23が取付けられており、更に電源をON/OFFす
るための電源スイッチ24が一対の把手23に取付けら
れると共に、当該電源スイッチ24は電源コード21の
途中に挿入接続されている。尚、上記電源スイッチ24
は一対の把手23を握った手の指が届く範囲内に取付け
られ、操作をし易くするように構成されている。
【0041】次に、実施の形態1の動作について説明す
る。負荷時タップ切換器2の異常診断を行う場合には、
まずトルクセンサー内蔵駆動装置12の電源コード21
を電源に、また出力信号線18をデータ処理装置13に
それぞれ接続する。次に図5に示すように、一対の把手
23を両手で握ってトルクセンサー内蔵駆動装置12を
保持し、減速機構付電動機19の出力軸20の先端に取
付けられている接手ソケット22を操作機構3に取付け
られた手動操作用のハンドル軸6に挿入する。そして、
トルクセンサー内蔵駆動装置12の電源スイッチ24を
指で押して電源を投入すると、減速機構付電動機19が
回転を始め、従ってその出力軸20が回転することによ
り手動操作用のハンドル軸6を駆動し始める。手動操作
用のハンドル軸6が回転を始めると、この回転は減速機
構7によって負荷時タップ切換器2を駆動するために適
した回転数に減速されて、その出力駆動軸8に出力され
る。出力駆動軸8の回転は、これに連結された縦連結駆
動軸9、方向変換歯車11、横連結駆動軸10をそれぞ
れ経て負荷時タップ切換器2に伝達され、これによって
負荷時タップ切換器2が切換操作される。
【0042】トルクセンサー内蔵駆動装置12の減速機
構付電動機19により手動操作用のハンドル軸6を駆動
してタップ切換操作を行うとき、その駆動トルクに等し
い反トルクがハンドル軸6を介して出力軸20、減速機
構付電動機19に伝達され、減速機構付電動機19が取
付けられている内枠14から支柱16を経て外枠15に
順次伝達され作用する。そして、この反トルクは最終的
に一対の把手23を保持した操作者の手によって支えら
れる。支柱16に貼り付けられた歪ゲージ17は、この
駆動トルクに等しい反トルクに応じた支柱16の歪を検
出してその波形を出力する。出力波形は出力信号線18
によりデータ処理部13に伝送され、そこで例えば図1
1〜図14に示した手法により収録・分析・診断され
て、その結果が出力される。
【0043】以上のように、実施の形態1によれば、固
定式トルクセンサーを駆動軸の途中に挿入する代りに、
トルクセンサー内蔵駆動装置を、診断必要時に手動操作
用のハンドル軸6に装着・駆動操作してトルク波形を測
定するようにしたので、新設の負荷時タップ切換器には
勿論、既設の負荷時タップ切換器にも特別な改造なしに
適用できる。また、必要時装着式であるので、分析装置
と一対にして持ち回れば、1台の異常診断装置で、何台
の負荷時タップ切換器でも診断が可能となる。
【0044】また、トルクセンサー内蔵駆動装置12に
内蔵されたトルクセンサーは反トルク検知式で、歪ゲー
ジ17が静止部であるトルクセンサー枠の支柱16に貼
り付けられているので、その出力信号は、歪ゲージ17
が回転軸に取付けられている場合のようにスリップリン
グを介することなく、直接信号を引き出すことができる
ので、雑音のない安定した出力信号波形が得られる。
【0045】実施の形態2.上記実施の形態1では、保
持具としての電源スイッチ24が取付けられた一対の把
手23を外枠15に直接取付けていたが、図8に示すよ
うに外枠15に減速機構付電動機19の全体を覆う保護
筺体25を取付け、この保護筺体25に一対の把手26
および電源スイッチ27を取付けるようにしても良い。
【0046】以上のように構成することにより、保護筺
体25で減速機構付電動機19を保護できると共に、ト
ルクセンサー内蔵駆動装置12全体の重心の位置を捜し
出して最適の位置に一対の把手26を取付けることが可
能となるので、操作者が持つ場合にも持ち易くなるとい
う効果がある。
【0047】実施の形態3.上記実施の形態2における
装置においては、減速機構付電動機19の全体を覆う保
護筺体25を設け、この保護筺体25に保持具としての
一対の把手26および電源スイッチ27を取付けた場合
を示したが、保護筺体25を設けた場合でも、電源スイ
ッチ24を設けた一対の把手23を実施の形態1の場合
と同様にトルクセンサー内蔵駆動装置12を構成する外
枠15に取付けるようにすることもできる。
【0048】この場合には、実施の形態2の場合と同様
に保護筺体25で減速機構付電動機19を保護できると
共に、更に本実施形態では実施の形態2の場合と同様に
保護筺体25には駆動による反トルクが作用しなくなる
ので、保護筺体25の強度を考慮することが不要とな
り、装置製作にかかるコストが低減できるという効果が
ある。
【0049】実施の形態4.実施の形態1,2および3
による負荷時タップ切換器の異常診断装置においては、
トルクセンサー内蔵駆動装置12の出力軸20の先端に
は接手ソケット22のみが接続されていたが、これでは
手動用のハンドル軸6とトルクセンサー内蔵駆動装置1
2の出力軸20の軸心に不一致があった場合、トルク変
動ノイズのある不安定なトルク波形になってしまうとい
う欠点が生じる。そこで図9に示すように出力軸20と
接手ソケット22の間にこれらと直列に自在接手(ユニ
バーサルジョイント)28を挿入してもよい。
【0050】以上のように構成することにより、手動用
のハンドル軸6と操作者に保持されたトルクセンサー内
蔵駆動装置12の軸心に不一致があってもこの自在接手
28で軸心の不一致が吸収されるので、軸心の不一致に
因るトルク変動ノイズのない安定したトルク波形が得ら
れるという効果がある。尚、上記自在接手(ユニバーサ
ルジョイント)28は既に市販されているものを使用す
る。
【0051】実施の形態5.上記実施の形態1〜4にお
ける装置においては、トルクセンサー内蔵駆動装置12
を操作者が手で保持することができるように、保持具と
して一対の把手23,26を設けた場合を示したが、図
10及び図11に示すように一対の把手23,26に加
えて一脚29または三脚30を追加しても良い。この場
合には、トルクセンサー内蔵駆動装置12の自重を一脚
29または三脚30によって支持することができるの
で、操作者は倒れ止めのみのために把手23,26に手
を添えるだけで済むようになり、操作者の負担が軽減さ
れる。また一脚29または三脚30によってトルクセン
サー内蔵駆動装置12の保持高さが安定するので、安定
した測定が可能になるという効果がある。
【0052】実施の形態6.上記実施の形態1から5に
おける装置においては、トルクセンサー内蔵駆動装置1
2を操作者が手で保持することができるように、保持具
として一対の把手23,26を設けた場合を示したが、
一対の把手23,26の代りに図12に示すように、操
作機構3のハウジングに着座させる支持腕31によって
トルクセンサー内蔵駆動装置12を保持してもよい。図
12においては外枠15に取付けられた4本の支持腕3
1によってトルクセンサー内蔵駆動装置12を保持し、
接手ソケット22が操作機構3の手動操作用のハンドル
軸6に挿入されるようになっている。
【0053】以上のように構成することにより、トルク
センサー内蔵駆動装置12を操作者が保持する必要がな
くなり、操作者の負担が軽減されると共に、保持が安定
する結果、安定した測定が可能になるという効果があ
る。
【0054】実施の形態7.上記実施の形態1〜6にお
ける装置においては、トルクセンサー内蔵駆動装置12
の電源スイッチ24または27を操作者が同駆動装置1
2を保持したままの手で操作できるように、一対の把手
23または保護筺体25に取付けていたが、その代りに
足踏式のスイッチを電源コード21の途中に挿入しても
良い。
【0055】この場合は、電源スイッチの入・切を足で
行えるようになるので操作者の手はトルクセンサー内蔵
駆動装置12を保持することに専念できるようになり、
安定した保持が可能となり、従って安定した測定が可能
になるという効果がある。
【0056】実施の形態8.上記実施の形態1から7に
おける装置においては、トルクセンサー内蔵駆動装置1
2の減速機構付電動機19をどのような方式のものにす
るか特定していなかったが、減速機構付電動機として減
速機構付サーボ電動機を使用すると、負荷トルクの変化
に関わらず定回転速度での測定が可能になる。この結
果、時間経過対応の点で安定した精度の高い出力波形が
得られ、どの回転角度の位置でどれほどのトルクが発生
しているかを正確に分析できるようになるという効果が
ある。
【0057】その他の実施の形態.上記実施の形態1か
ら8における装置においては、何れも負荷時タップ切換
器の異常診断装置を例として説明したが、上記実施の形
態におけるような手動操作用のハンドル軸6を有する構
成であれば、断路器や遮断器等他の電気機器全般の操作
機構の異常診断装置として、上記実施の形態で示された
ものと同様の構成で利用できることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明によれば、
電気機器操作機構の連結駆動軸、例えば負荷時タップ切
換器の連結駆動軸を分断したり、連結箇所を増加させる
必要がない。従って、負荷時タップ切換器等の電気機器
操作機構の信頼性を損なうことなく異常診断を行うこと
ができる。また、既設の電気機器操作機構(負荷時タッ
プ切換器)に対しても、何らの改造をすることなく適用
することができる。更に、電気機器操作機構の駆動軸、
例えばハンドル軸に挿入等して接続可能なので、持回り
をすれば1台の異常診断装置で何台もの負荷時タップ切
換器異常診断が可能になり、極めて経済的となる。この
ように定期点検等の機会を利用して、定期的に異常診断
をしたいという場合には、この持回りによる方法が極め
て高い実用的効果をもたらす。また、歪検出素子が静止
部であるトルク検出枠の支柱に貼り付けられているの
で、その出力信号は、歪検出素子が回転軸に取付けられ
ている場合のようなスリップリングを介することなく直
接引き出すことができ、雑音のない安定した出力信号波
形が得られる。
【0059】請求項3及び請求項4の発明によれば、回
転駆動手段全体を覆う保護筺体を取り付けたので、この
保護筺体により減速機構付電動機等の回転駆動手段を保
護できると共に、トルクセンサー内蔵駆動装置全体の重
心の位置を捜し出して、最適の位置に保持具(一対の把
手)を取付けることが可能となるので、操作者が持つ場
合にも持ち易くなるという効果がある。
【0060】回転駆動手段全体を覆う保護筺体と、第2
枠に取付けられた保持具を備えることにより、保護筺体
で回転駆動手段を保護できると共に、保護筺体には駆動
による反トルクが作用しなくなるので、保護筺体の強度
を考慮することが不要となり、製作にかかるコストが低
減できるという効果がある。
【0061】請求項5の発明によれば、保持具として一
対の把手を用いたので、一対の把手を握ってトルクセン
サー内蔵駆動装置を保持することができる。
【0062】請求項6の発明によれば、電源スイッチが
一対の把手を握った手の指が届く範囲内に取付けられて
いるので、操作がし易くなる効果がある。
【0063】請求項7の発明によれば、回転駆動手段の
出力軸と接手ソケットの間に自在接手を設けたので、手
動用のハンドル軸と操作者に保持されたトルクセンサー
内蔵駆動装置の軸心に不一致があっても、この自在接手
で軸心の不一致が吸収され、軸心の不一致に因るトルク
変動ノイズのない安定したトルク波形が得られる効果が
ある。
【0064】請求項8の発明によれば、トルクセンサー
内蔵駆動装置を一脚又は三脚で支持したので、トルクセ
ンサー内蔵駆動装置の自重を一脚又は三脚によって支持
でき、操作者は倒れ止めのみのために把手に手を添える
だけで済むようになり、操作者の負担が軽減される。ま
た一脚又は三脚によってトルクセンサー内蔵駆動装置の
保持高さが安定するので、安定した測定が可能になると
いう効果がある。
【0065】請求項9の発明によれば、回転駆動手段を
電気機器の操作機構のハウジング等に取り付け可能な支
持腕により保持するようにしたので、トルクセンサー内
蔵駆動装置を操作者が保持する必要がなくなり、操作者
の負担が軽減されると共に、保持が安定する結果、安定
した測定が可能になるという効果がある。
【0066】請求項10の発明によれば、回転駆動手段
の起動停止を指令するスイッチを足踏式としたことによ
り、電源スイッチの入・切を足で行えるようになり、操
作者の手はトルクセンサー内蔵駆動装置を保持すること
に専念でき、安定した保持が可能となり、従って安定し
た測定が可能になるという効果がある。
【0067】請求項11の発明によれば、回転駆動手段
として減速機構付サーボ電動機を用いたので、負荷トル
クの変化に関わらず回転速度での測定が可能になる。こ
の結果、時間経過対応の点で安定した精度の高い出力波
形が得られ、どの回転角度の位置でどれほどのトルクが
発生しているかを正確に分析できるようになるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態1による負荷時タップ切
換器の異常診断装置全体を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施形態1によるトルクセンサー
内蔵駆動装置の構成を示す正面図である。
【図3】 この発明の実施形態1によるトルクセンサー
内蔵駆動装置の構成を示す側面図である。
【図4】 この発明の実施形態1によるトルクセンサー
内蔵駆動装置の構成を示す平面図である。
【図5】 この発明の実施形態1によるトルクセンサー
内蔵駆動装置の構成を示す斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態2によるトルクセンサ
ー内蔵駆動装置の構成を示す斜視図である。
【図7】 図2におけるA−A線断面図である。
【図8】 図2におけるB−B線断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態4によるトルクセンサ
ー内蔵駆動装置の接手ソケット部を示す構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態5によるトルクセン
サー内蔵駆動装置の構成を示す平面図である。
【図11】 この発明の実施の形態5によるトルクセン
サー内蔵駆動装置の構成を示す平面図である。
【図12】 この発明の実施の形態6によるトルクセン
サー内蔵駆動装置を操作機構に取付けた構成を示す斜視
図である。
【図13】 従来の負荷時タップ切換器の異常診断装置
を示すブロック図である。
【図14】 従来の切換パターンにおける正常トルクパ
ターンを示す特性図である。
【図15】 従来の切換パターンにおける正常トルクパ
ターンを示す特性図である。
【図16】 従来の切換パターンにおける正常トルクパ
ターンを示す特性図である。
【図17】 従来の負荷時タップ切換器の異常診断装置
全体を示す構成図である。
【符号の説明】
2 負荷時タップ切換器、3 操作機構、4 連結駆動
軸群、5 電動機、6ハンドル軸、12 トルクセンサ
ー内蔵駆動装置、13 データ処理装置、14 内枠、
15 外枠、16 支柱、17 歪ゲージ、19 減速
機構付電動機、20 出力軸、22 接手ソケット、2
3,26 一対の把手、24,27電源スイッチ、25
保護筺体、28 自在接手、29 一脚または三脚、
30支持腕。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江本 邦夫 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部 電力株式会社内 (72)発明者 樋口 一成 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部 電力株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−69925(JP,A) 特開 平8−273089(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 29/04 502

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機器操作機構の駆動軸に発生するト
    ルクを検出して異常診断を判定する装置において、 同軸状に配置された第1枠及び第2枠と、上記第1枠と
    上記第2枠を連結する支柱と、上記支柱に設置された歪
    検出素子と、上記第1枠に装着されると共に出力軸を有
    する回転駆動手段と、上記回転駆動手段の出力軸を上記
    操作機構の駆動軸に接続可能な接続手段とを備え、 上記回転駆動手段により上記駆動軸を回転させると共
    に、上記駆動軸からのトルクを上記歪検出素子により検
    出することを特徴とする電気機器操作機構の異常診断装
    置。
  2. 【請求項2】 上記歪検出素子が出力するトルク波形を
    収録、分析、診断するデータ処理装置を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の電気機器操作機構の異常診断装
    置。
  3. 【請求項3】 上記第2枠に上記回転駆動手段全体を覆
    う保護筺体を取り付けたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の電気機器操作機構の異常診断装置。
  4. 【請求項4】 上記第2枠又は上記保護筐体に保持具を
    取り付けたことを特徴とする請求項1から請求項3のい
    ずれか1項に記載の電気機器操作機構の異常診断装置。
  5. 【請求項5】 上記保持具として一対の把手を用いたこ
    とを特徴とする請求項4に記載の電気機器操作機構の異
    常診断装置。
  6. 【請求項6】 上記回転駆動手段の起動停止を指令する
    スイッチを、一対の把手を握った手の指が届く範囲内に
    取付けられていることを特徴とする請求項5記載の電気
    機器操作機構の異常診断装置。
  7. 【請求項7】 上記回転駆動手段の出力軸と上記接続手
    段の間に自在接手を設けたことを特徴とする請求項1か
    ら請求項6のいずれか1項に記載の電気機器操作機構の
    異常診断装置。
  8. 【請求項8】 上記回転駆動手段を一脚又は三脚で支持
    することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか
    1項に記載の電気機器操作機構の異常診断装置。
  9. 【請求項9】 上記回転駆動手段を、上記操作機構のハ
    ウジング等に取り付け可能な支持腕により保持すること
    を特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記
    載の電気機器操作機構の異常診断装置。
  10. 【請求項10】 上記回転駆動手段の起動停止を指令す
    るスイッチを、足踏式としたことを特徴とする請求項1
    から請求項5、請求項7から請求項9のいずれか1項に
    記載の電気機器操作機構の異常診断装置。
  11. 【請求項11】 上記回転駆動手段として、減速機構付
    サーボ電動機を用いたことを特徴とする請求項1から請
    求項10のいずれか1項に記載の電気機器操作機構の異
    常診断装置。
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