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JP3401778B2 - エバポパージシステムの故障診断装置 - Google Patents
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JP3401778B2 - エバポパージシステムの故障診断装置 - Google Patents

エバポパージシステムの故障診断装置

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JP3401778B2
JP3401778B2 JP21261196A JP21261196A JP3401778B2 JP 3401778 B2 JP3401778 B2 JP 3401778B2 JP 21261196 A JP21261196 A JP 21261196A JP 21261196 A JP21261196 A JP 21261196A JP 3401778 B2 JP3401778 B2 JP 3401778B2
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canister
fuel tank
purge
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
    • F02M25/0809Judging failure of purge control system

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンクからキ
ャニスタを経てパージ通路に至るエバポパージ系の故障
を診断するエバポパージシステムの故障診断装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からこのようなエバポパージシステ
ムの故障診断装置が知られており(特開平6−1089
30など)、図8にその一例を示す。この装置は、燃料
タンク101とキャニスタ102とをベーパ通路103
で接続し、タンク内圧制御弁104及びバックパージ弁
105によってベーパ通路103が開閉される。また、
3方VSV(Vacuum Switching Valve)106の共用ポ
ートに圧力センサ107を接続し、3方VSV106を
切り換えることで、タンク内圧制御弁104及びバック
パージ弁105を境とする、キャニスタ102側と燃料
タンク101側との系内圧力を、圧力センサ107によ
って別個に測定可能な構成となっている。
【0003】タンク内圧制御弁104は、燃料タンク1
01で発生するベーパ(蒸発燃料)の影響で、燃料タン
ク101側系内の圧力が所定圧以上に上昇した際に開弁
して、燃料タンク101とキャニスタ102とを連通さ
せる。また、バックパージ弁105は、燃料タンク10
1内でのベーパ発生量に比べて燃料消費によるベーパ発
生量が多い場合や、降坂時の気圧変化の影響によって、
燃料タンク101側の圧力がキャニスタ102側の圧力
よりも低くなった場合に開弁して、燃料タンク101と
キャニスタ102とを連通させる。このようにタンク内
圧制御弁104及びバックパージ弁105は、燃料タン
ク101側の系内圧力を所定の範囲内に調整する圧力調
整弁として機能している。
【0004】キャニスタ側102の故障診断を行う場合
には、3方VSV106をキャニスタ102側に切り換
えて、圧力センサ107をキャニスタ102側の系路に
接続する。パージ制御用のパージデューティVSV(パ
ージD−VSV)108を開弁し、機関運転中に吸気通
路で発生する負圧をパージ通路109を介してキャニス
タ102内に導入させる。負圧導入後、パージデューテ
ィVSV108を閉弁し、その後の圧力挙動を圧力セン
サ107で検出する。
【0005】キャニスタ102側の圧力(キャニスタ内
圧)はパージカット後、大気圧に向かって徐々に変化し
ていく。例えば穴あきなどによってこの系内に漏れが発
生している場合には、図9に示すように、一定時間t当
たりに変化する圧力ΔP0’は、漏れが発生していない
場合に変化する圧力ΔP0に比べて増大する。この現象
を利用して、パージカット後の圧力挙動を測定すること
により、対象となる系内の故障を判定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、故障診断中
に、燃料タンク101内のベーパ発生量が増大してタン
ク内圧制御弁104が開弁してしまう場合があり、かか
る場合には、燃料タンク101内のベーパがキャニスタ
102側へ流れ込み、故障診断中のキャニスタ102側
系内の圧力を上昇させる。この結果、キャニスタ102
側の系内には、実際に穴あき等の故障が無いにも関わら
ず、あたかも故障が存在するかのように、ΔP0’(図
9)で示したような圧力変化を呈することとなり、この
系内に故障があるものと誤判定される場合があった。
【0007】また、故障診断中に、燃料タンク101側
の圧力がキャニスタ102側の圧力よりも低くなってバ
ックパージ弁105が開弁してしまう場合があり、かか
る場合には、キャニスタ102側から燃料タンク101
側へ空気が逆流するいわゆるバックパージが発生する。
この際、キャニスタ102側の系内に穴あきが発生して
いれば、穴あき箇所から吸引された大気が、バックパー
ジにより燃料タンク101側へ吸引される。この結果、
キャニスタ側の系内には、実際に穴あき等の故障が発生
しているにも関わらず、あたかも故障がないような圧力
挙動を呈してしまい、故障なしと誤判定される場合があ
った。
【0008】従って、キャニスタ102側系内の故障診
断を行う場合には、燃料タンク101−キャニスタ10
2間のベーパの行き来を遮断した状態で行うことが望ま
しい。このためには、キャニスタ102側系内の故障を
検出する条件として、燃料タンク101側の圧力がタン
ク内圧制御弁104の開弁圧よりも低く、かつ、燃料タ
ンク101側とキャニスタ102側との差圧がバックパ
ージ弁105の開弁圧よりも小さい場合に限定すること
も考えられる。しかし、このように診断可能な圧力範囲
を予め設定する場合、この系内の各種弁部材や圧力セン
サ107の製造バラツキ・経時劣化を考慮すると、診断
の信頼性を確保する上で、この圧力範囲を狭く設定せざ
るを得ず、結果的に故障診断の頻度が減少してしまう。
【0009】本発明は、このような課題を解決すべくな
されたものであり、その目的は、診断頻度を減少させる
ことなく、信頼性の高い故障診断を実施し得るエバポパ
ージシステムの故障診断装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1にかか
るエバポパージシステムの故障診断装置は、ベーパ通路
を介して燃料タンクと接続されこの燃料タンクで発生し
たベーパを吸着するキャニスタと、キャニスタから離脱
されたベーパを内燃機関の吸気通路に導入させるパージ
通路と、キャニスタ内の圧力が所定圧力よりも減少した
場合に開弁してこのキャニスタ内に大気を吸入させる大
気吸入弁とを備えたエバポパージシステムの故障診断装
置において、ベーパ通路を開閉して燃料タンク内の圧力
を調整する圧力調整弁と、燃料タンクからパージ通路に
至るエバポパージ系に対して接続され、圧力調整弁を境
とする燃料タンク側の圧力とキャニスタ側の圧力とを、
個別に検出する圧力検出手段と、圧力検出手段で検出さ
れる圧力に基づき、当該エバポパージシステムの故障を
判定する判定手段と、パージカット中のエバポパージ系
内の圧力と大気吸入弁の開弁圧とを基に、圧力調整弁の
開弁圧を学習する学習手段とを備えて構成する。
【0011】学習手段を備えることで圧力調整弁の実際
の開弁圧を把握でき、この学習結果を利用することで、
圧力調整弁が確実に閉弁している状況下において、エバ
ポパージシステムの故障診断を実施できる。
【0012】請求項2にかかるエバポパージシステムの
故障診断装置では、請求項1の圧力調整弁が、燃料タン
ク側の圧力が所定圧力よりも増大した場合に開弁して、
燃料タンクとキャニスタとを連通させるタンク内圧制御
弁であり、請求項1の学習手段は、タンク内圧制御弁の
開弁圧を記憶する開弁圧記憶手段と、パージカット中に
おけるキャニスタ側の圧力が大気吸入弁の開弁圧以上に
上昇した場合に、この時の燃料タンク側の圧力を、タン
ク内圧制御弁の新たな開弁圧として開弁圧記憶手段に記
憶させる開弁圧更新手段とを備えて構成する。
【0013】燃料タンク側からのベーパ流入がない場合
には、パージカット後におけるキャニスタ側の圧力は、
大気吸入弁の開弁圧で安定する。従って、パージカット
中のキャニスタ側の圧力が大気吸入弁の開弁圧よりも上
昇した場合には、燃料タンク内で発生したベーパがキャ
ニスタ側に流入していると判断できる。そこで、開弁圧
更新手段では、この時に検出される燃料タンク側の圧力
を、タンク内圧制御弁の新たな開弁圧として開弁圧記憶
手段に記憶させる。
【0014】請求項3にかかるエバポパージシステムの
故障診断装置は、キャニスタ側の故障判定の実施前に検
出された燃料タンク側の圧力が、開弁圧記憶手段に記憶
された開弁圧以上である場合に、判定手段によるキャニ
スタ側の故障判定を禁止させる禁止手段をさらに備えて
構成する。
【0015】キャニスタ側の故障診断に先だって燃料タ
ンク側の圧力を圧力検出手段で検出し、その結果、開弁
圧記憶手段に記憶された開弁圧以上である場合には、タ
ンク内圧制御弁が開弁してキャニスタ側にベーパが流入
していると判断できる。このような状況下では、正確な
故障診断が実施できないため、禁止手段によって、判断
手段によるキャニスタ側の故障判定を中止させる。
【0016】請求項4にかかるエバポパージシステムの
故障診断装置では、請求項1の圧力調整弁が、燃料タン
ク側の圧力がキャニスタ側の圧力よりも所定圧以上に減
少した場合に開弁して、燃料タンクとキャニスタとを連
通させるバックパージ弁であり、請求項1の学習手段
は、バックパージ弁の開弁圧を記憶する開弁圧記憶手段
と、パージカット中におけるキャニスタ側の圧力が大気
吸入弁の開弁圧よりも低い圧力で略安定した場合に、こ
の時のキャニスタ側の圧力と燃料タンク側の圧力との差
圧をバックパージ弁の新たな開弁圧として、開弁圧記憶
手段に記憶させる開弁圧更新手段とを備えて構成する。
【0017】キャニスタ側からのバックパージがない場
合には、パージカット後におけるキャニスタ側の圧力
は、大気吸入弁の開弁圧で安定する。従って、パージカ
ット中のキャニスタ側の圧力が大気吸入弁の開弁圧より
も低い圧力で略安定した場合には、キャニスタ側から燃
料タンク側へのバックパージが行われていると判断でき
る。そこで、開弁圧更新手段では、この時に検出される
キャニスタ側の圧力と燃料タンク側の圧力との差圧を、
バックパージ弁の新たな開弁圧として開弁圧記憶手段に
記憶させる。
【0018】請求項5にかかるエバポパージシステムの
故障診断装置では、キャニスタ側の故障判定の実施前に
検出されたキャニスタ側の圧力と燃料タンク側の圧力と
の差圧が、開弁圧記憶手段に記憶された開弁圧以上であ
る場合に、判定手段によるキャニスタ側の故障判定を禁
止させる禁止手段をさらに備えて構成する。
【0019】キャニスタ側の故障診断に先だって、キャ
ニスタ側と燃料タンク側との差圧を圧力検出手段で検出
し、その結果、開弁圧記憶手段に記憶された開弁圧以上
である場合には、バックパージ弁が開弁して、キャニス
タ側から燃料タンク側へのバックパージが行われている
と判断できる。このような状況下では、正確な故障診断
が実施できないため、禁止手段によって、判断手段によ
るキャニスタ側の故障判定を中止させる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
添付図面を参照して説明する。
【0021】図1に、本実施形態にかかる故障診断装置
を具備したエバポパージシステムを示す。このエバポパ
ージシステムは、燃料タンク10で発生したベーパ(蒸
発燃料)をチャコールキャニスタ11(以下、キャニス
タと記す)に一時的に吸着させると共に、機関運転中に
吸気通路12で発生する負圧を利用して、吸着されたベ
ーパをキャニスタ11から離脱させて吸気通路12内に
導入するシステムであり、導入されたベーパは、内燃機
関の燃焼室で燃焼処理される。燃料タンク10とキャニ
スタ11とをベーパ通路13で接続すると共に、キャニ
スタ11と吸気通路12とをパージ通路14で接続し
て、エバポパージ系を構成している。
【0022】パージ通路14には、電磁式のパージデュ
ーティVSV(Purge Duty VacuumSwitching Valve)1
5を設けており、電子制御装置1(以下、「ECU」と
記す)からの電気信号を受けて開閉し、吸気通路12に
流入させるベーパ量をデューティ制御する。なお、EC
U1は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM
などから構成されている。
【0023】ベーパ通路13とキャニスタ11との接続
部位には、タンク内圧制御弁16及びバックパージ弁1
7を設けている。タンク内圧制御弁16は、燃料タンク
10内で発生したベーパによって燃料タンク10内の圧
力が所定圧よりも大となった場合に開弁して、燃料タン
ク10をキャニスタ11に連通させる。バックパージ弁
17は、燃料タンク10側の圧力がキャニスタ11側の
圧力よりも所定圧以上低い場合に開弁して、燃料タンク
10をキャニスタ11に連通させることで、燃料タンク
10の破損を防止している。このようにタンク内圧制御
弁16及びバックパージ弁17は、燃料タンク10側の
系内圧力を所定の範囲内に調整する圧力調整弁として機
能している。
【0024】キャニスタ11には、キャニスタ11内が
所定の正圧となった場合に開弁してキャニスタ11を大
気に開放する大気開放弁18と、パージによりキャニス
タ11内が所定の負圧となった場合に開弁してキャニス
タ11内に大気を吸入させる大気吸入弁19とを設けて
いる。大気吸入弁19は、吸入通路21を介して、吸気
通路12に設けたフィルタ20の下流側に接続されてお
り、フィルタ20によって塵埃が除去された空気が大気
吸入弁19を介してキャニスタ11内に導入される。
【0025】このように構成するエバポパージシステム
の故障診断を行うため、この系内の圧力を検出する圧力
センサ20を備えている。この圧力センサ20は3方V
SV21の固定側のポートに接続されており、残る2つ
のポートのうち、一方のポートは通路22を介してベー
パ通路13に接続され、他方のポートは通路23を介し
てキャニスタ11に接続されている。これにより圧力セ
ンサ20では、3方VSV21の切換動作により、タン
ク内圧制御弁16及びバックパージ弁17を境として、
燃料タンク10側とキャニスタ11側とのいずれかの系
内の圧力を検出できる機構となっている。
【0026】これら圧力センサ20、3方VSV21及
びパージデューティVSV15は、各々ECU1に接続
されており、圧力センサ20からの圧力信号がECU1
に与えられると共に、3方VSV21の切換動作、パー
ジデューティVSV15の弁開閉動作はECU1の制御
の下で行われる。
【0027】以上のように構成するエバポパージシステ
ムの動作を概略的に説明する。内燃機関が始動し、その
後所定のパージ条件(例えば、機関の暖機完了の検出、
所定値以上の機関負荷の検出など)が成立すると、EC
U1による制御の下、パージデューティVSV15が作
動し、キャニスタ11に吸着されたベーパのパージを実
施する。パージデューティVSV15が開弁すると、吸
気通路12内の負圧がパージ通路14を通ってキャニス
タ11内に導入される。これにより大気吸入弁19が開
弁し、エアーフィルタ20を透過した大気がキャニスタ
11に導かれる。キャニスタ11内を通過した大気は、
キャニスタ11内に吸着されたベーパをパージし、吸気
通路12へ導入される。パージ中のキャニスタ内圧は、
大気開放弁18が閉弁状態のために負圧となり、大気吸
入弁19により一定の負圧にコントロールされる。ま
た、パージデューティVSV15の開閉は、ECU1に
より、パージガスによる排気エミッションへの影響が少
なくなるようにコントロールされる。このような一連の
動作を繰り返し実施することで、ベーパの大気放出を防
止すると共に、キャニスタ11のオーバーフローを防止
している。
【0028】ここで、このようなエバポパージシステム
の故障診断装置の処理動作について説明する。この故障
診断では、タンク内圧制御弁16の開弁圧とバックパー
ジ弁17の開弁圧との双方を考慮して診断処理がなされ
るが、説明の便宜上、タンク内圧制御弁16の開弁圧を
考慮した場合と、バックパージ弁17の開弁圧を考慮し
た場合とに分けて説明する。
【0029】先ず、タンク内圧制御弁16の開弁圧を考
慮した場合の故障診断処理につき、図2のフローチャー
トを基に説明する。この処理動作は、ECU1におい
て、パージが実施されている状況の下で、例えば所定時
間毎に実施されるルーチン処理である。
【0030】ステップ100(以下、ステップをSと記
す)で始まるこの処理が起動すると、3方VSV21を
燃料タンク10側に切り換えて、圧力センサ20を燃料
タンク10側の系路に接続し、この系内の圧力を検出す
る(S101)。
【0031】次に、タンク内圧制御弁16の開弁圧の学
習値を更新する条件が成立したか否かが判断される(S
102)。この条件としては、例えば前回学習した時点
からの走行距離、走行回数などが挙げられ、所定の走行
距離、走行回数毎に開弁圧の学習を行う。学習値の更新
条件が成立していると判断された場合には(S102で
「Yes」)、タンク内圧制御弁16の開弁圧学習終了
フラグをリセットして、このフラグの状態をECU1内
のバックアップRAMに記憶した後(S103)、S1
04に移る。また、学習値の更新条件が成立していない
判断された場合には(S102で「No」)、そのまま
S104に移る。
【0032】S104では、内燃機関の始動時の大気温
度、大気圧といったエバポパージ系の故障検出開始の前
提条件が成立したか否かが判断され、この前提条件が成
立していない場合には(S104で「No」)、正確な
故障診断が実施できないおそれがあるため、診断は行わ
ずに、このルーチンを終了する。
【0033】故障検出開始の前提条件が成立していると
判断された場合には(S104で「Yes」)、タンク
内圧制御弁16の開弁圧学習終了フラグがセットされて
いるか否かが判断され(S105)、先のS103でこ
のフラグがリセットされている場合には(S105で
「No」)、S200として示すタンク内圧制御弁の開
弁圧学習処理に移る。
【0034】ここで、このS200で実施されるタンク
内圧制御弁16の開弁圧学習処理について図3及び図4
を参照して説明する。
【0035】先ず、先のS101において圧力センサ2
0が燃料タンク10側に接続されており、圧力センサ2
0で検出される圧力信号から、燃料タンク10側の圧力
が大気圧或いは所定の正圧以上か否かが判断される(S
201)。燃料タンク10側の圧力が大気圧或いは所定
の正圧よりも低い場合には(S201で「No」)、タ
ンク内圧制御弁16が開弁する状況にはないと判断し、
このルーチンは終了する。
【0036】燃料タンク10側の圧力が、大気圧或いは
所定の正圧以上であると判断された場合には(S201
で「Yes」)、例えばベーパ濃度やパージ量に基づい
て判断されるパージカット条件が成立しているか否かが
判断され(S202)、パージカット条件が成立してい
ない場合には(S202で「No」)、このルーチンは
終了する。一方、パージカット条件が成立している場合
には(S202で「Yes」)、3方VSV21をキャ
ニスタ11側に切り換えて、圧力センサ20をキャニス
タ11側の系路に接続する(S203)。
【0037】次に、パージデューティVSV15を閉弁
してパージカットを実施し(S204)、タイマー1に
おけるカウント値の加算をスタートさせる(S20
5)。このタイマー1は、圧力センサ20による検出値
をECU1に取り込むタイミングを計時するためのタイ
マーである。
【0038】次に、キャニスタ11側系内の圧力の変化
状態を調べる。S206においてタイマー1のカウント
値(時間)がt1であるかが判断され、カウント値がt1
となった時点で(S206で「Yes」)、圧力センサ
20で検出される圧力信号を取り込み、その値をP1と
してECU1内のRAMに記憶する(S207)。次
に、S208においてタイマー1のカウント値(時間)
がt2であるかが判断され、カウント値がt2となった時
点で(S208で「Yes」)、圧力センサ20で検出
される圧力信号を取り込み、その値をP2としてRAM
に記憶する(S209)。
【0039】続くS210において、RAMからP1、
P2を読み出し、P1とP2との圧力差ΔP1=P2−P1を
算出する。この結果、ΔP1の値が所定の判定値以上の
場合(S210で「No」)、すなわちキャニスタ11
側系内の圧力が著しく増大している場合には、燃料タン
ク10内でのベーパ発生量が大であり、キャニスタ11
側系内に大量のベーパが流入していると判断できる。こ
のような状況では、タンク内圧制御弁16の開弁圧が正
確に学習できないため、このルーチンを終了する。
【0040】一方、ΔP1の値が判定値未満の場合には
(S210で「Yes」)、S211に進み、タイマー
1のカウント値(時間)がt3であるかが判断され、カ
ウント値がt3となった時点で(S211で「Ye
s」)、圧力センサ20で検出される圧力信号を取り込
み、その値をPmaxとしてRAMに記憶する(S21
2)。このt3は、キャニスタ11側系内の圧力変化を
十分に見極めるために必要な時間として予め規定された
カウント値である。
【0041】続いてS213において、Pmaxと、予め
記憶された大気吸入弁19の開弁圧(負圧)とをバック
アップRAMから読み出して、両者の圧力値を比較す
る。すでに説明したように、燃料タンク10側からのベ
ーパ流入がない場合には、パージカット後のキャニスタ
11側の負圧は、大気吸入弁19の開弁圧で安定する筈
である。従って、パージカット中のキャニスタ11側の
圧力が大気吸入弁19の開弁圧以下の場合には(S21
3で「No」)、キャニスタ11側にベーパの流入がな
い(タンク内圧制御弁16が開弁していない)と判断で
きるため、このままこのフローを終了する。これに対
し、Pmaxの値が大気吸入弁19の開弁圧よりも大であ
る場合には(S213で「Yes」)、タンク内圧制御
弁16が開弁して、燃料タンク10内のベーパがキャニ
スタ11側に流入していると判断できる。このため、3
方VSV21を燃料タンク10側に切り換えて(S21
4)、このとき圧力センサ20で検出される燃料タンク
10側の圧力値を、タンク内圧制御弁16の開弁圧学習
値(新たな開弁圧)として取り込む(S215)。そし
て、この開弁圧学習値をバックアップRAMに記憶させ
ることで、開弁圧の値を更新する(S216)。最後
に、タンク内圧制御弁16の開弁圧学習終了フラグをセ
ットすると共に、このフラグの状態をバックアップRA
Mに記憶させて(S217)、一連のタンク内圧制御弁
16の開弁圧学習処理フローを終了する。
【0042】ここで図2のフローチャートに戻り、S2
00においてタンク内圧制御弁16の開弁圧を学習した
後、このルーチンは終了する。次のルーチンでS100
〜S104が実行されるが、開弁圧の学習後であるた
め、途中のS102で「No」と判断される。
【0043】S105では、先のS217で学習終了フ
ラグがセットされているため(S105で「Ye
s」)、次のS106に移る。S106では、キャニス
タ11側の故障判定が終了していることを示すフラグが
リセットされているかが判断され、この時点ではまだ故
障判定を実施していないためフラグがリセット状態のま
まであり(S106で「Yes」)、次のS107に移
る。
【0044】S107では、キャニスタ11側の故障判
定処理に先だって、燃料タンク10側の系内圧力を検出
する。すなわち、この時点で圧力センサ20は燃料タン
ク10側の系路に接続されており、この時の圧力センサ
20で検出される圧力信号を取り込み、その値をPtと
する(S107)。続いて、先のS216で記憶された
開弁圧の学習値をバックアップRAMから読み込み(S
108)、Ptの値と比較する(S109)。この結
果、燃料タンク10側の系内圧力Ptが、学習されたタ
ンク内圧制御弁16の開弁圧以上である場合には、タン
ク内圧制御弁16が開弁していると判断できる。このよ
うな場合には、流入するベーパの影響でキャニスタ11
側の故障診断を正確に実施できないおそれがあるため、
S111以降で実施されるキャニスタ11側系内の故障
診断処理を禁止して、直ちにこのルーチンを終了する
(S109で「Yes」)。
【0045】一方、燃料タンク10側の系内圧力Pt
が、学習されたタンク内圧制御弁16の開弁圧よりも低
い場合には(S109で「No」)、タンク内圧制御弁
16が閉弁していると判断できる。そこで次に、例えば
ベーパ濃度やパージ量に基づいて判断されるキャニスタ
側の故障を検出する条件が成立しているか否かが判断さ
れ(S110)、この条件が成立していない場合には
(S110で「No」)、このルーチンは終了する。こ
れに対し、キャニスタ11側の故障診断条件が成立して
いると判断された場合には(S110で「Yes」)、
3方VSV21をキャニスタ11側に切り換えた後(S
111)、パージデユーティVSV15を閉弁してパー
ジカットを実施し(S112)、タイマー2におけるカ
ウント値の加算をスタートさせる(S113)。このタ
イマー2は、圧力センサ20による検出値をECU1に
取り込むタイミングを計時するためのタイマーである。
【0046】続くS114では、タイマー2のカウント
値(時間)がt4であるかが判断され、t4となった時点
で(S114で「Yes」)、圧力センサ20で検出さ
れる圧力信号を取り込み、その値をP4としてECU1
内のRAMに記憶する(S115)。続くS116にお
いて、タイマー2のカウント値がt5であるかが判断さ
れ、t5となった時点で(S116で「Yes」)、圧
力センサ20で検出される圧力信号を取り込み、その値
をP5としてRAMに記憶する(S117)。
【0047】続くS118において、 RAMからP
4、P5を読み出し、P4とP5との圧力差ΔP2=P5−P
4を算出する。この結果、ΔP2の値が所定の判定値以上
の場合には(S118で「Yes」)、キャニスタ11
側の系内に穴あき等の故障が発生しているものと判定し
(S119)、故障検出ランプを点灯させる(S12
0)などの処理を行って、運転者に故障の発生を知らせ
る。一方、ΔP2の値が判定値よりも低い場合には(S
118で「No」)、キャニスタ11側の系内に穴あき
等の故障は発生していないものと判定する(S12
1)。
【0048】このような判定処理が終了すると、キャニ
スタ側の判定終了フラグをセットする(S122)。こ
のフラグがセットされると、ECU1の制御の下、パー
ジデューティVSV15が開弁され、パージ制御が再開
される(S123)。さらに、3方VSV21を燃料タ
ンク10側に切り換えて、圧力センサ20によって燃料
タンク10側の圧力を検出できるようにセットし(S1
24)、このフローを終了する。
【0049】このようにしてエバポパージシステムの故
障診断装置を構成することで、タンク内圧制御弁16の
実際の開弁圧を常に把握でき、タンク内圧制御弁16が
確実に閉弁している状況下においてキャニスタ11側の
故障診断を実施できる。
【0050】次に、エバポパージシステムの故障診断装
置の診断処理として、バックパージ弁17の開弁圧を考
慮した場合につき、図5のフローチャートを基に説明す
る。この処理動作は、ECU1において、パージが実施
されている状況の下で、例えば所定時間毎に実施される
ルーチン処理である。
【0051】S300で始まるこの処理が起動すると、
3方VSV21を燃料タンク10側に切り換えて、圧力
センサ20を燃料タンク10側の系路に接続し、この系
内の圧力を検出する(S301)。
【0052】次に、バックパージ弁17の開弁圧の学習
値を更新する条件が成立したか否かが判断される(S3
02)。この条件としては、例えば前回学習した時点か
らの走行距離、走行回数などが挙げられ、所定の走行距
離、走行回数毎に開弁圧の学習を行う。学習値の更新条
件が成立していると判断された場合には(S302で
「Yes」)、バックパージ弁17の開弁圧学習終了フ
ラグをリセットして、このフラグの状態をECU1内の
バックアップRAMに記憶した後、S304に移る。ま
た、学習値の更新条件が成立していない判断された場合
には(S302で「No」)、そのままS304に移
る。
【0053】S304では、内燃機関の始動時の大気温
度、大気圧といったエバポパージ系の故障検出開始の前
提条件が成立したか否かが判断され、この前提条件が成
立していない場合には(S304で「No」)、正確な
故障診断が実施できないおそれがあるため、診断は行わ
ずに、このルーチンを終了する。
【0054】故障検出開始の前提条件が成立していると
判断された場合には(S304で「Yes」)、バック
パージ弁17の開弁圧学習終了フラグがセットされてい
るか否かが判断され(S305)、先のS303でこの
フラグがリセットされている場合には(S305で「N
o」)、S400として示すバックパージ弁17の開弁
圧学習処理に移る。
【0055】ここで、このS400で実施されるバック
パージ弁17の開弁差圧学習処理について図6及び図7
を参照して説明する。
【0056】先ず、先のS301において圧力センサ2
0が燃料タンク10側に接続されており、圧力センサ2
0で検出される圧力信号から、燃料タンク10側の圧力
が大気圧或いは所定の負圧以下であるかが判断される
(S401)。燃料タンク10側の圧力が大気圧或いは
所定の負圧よりも高い場合には(S401で「N
o」)、バックパージ弁17が開弁する状況にはないと
判断し、このルーチンは終了する。
【0057】燃料タンク10側の圧力が大気圧或いは所
定の負圧以下であると判断された場合には(S401で
「Yes」)、例えばベーパ濃度やパージ量に基づいて
判断されるパージカット条件が成立しているか否かが判
断され(S402)、パージカット条件が成立していな
い場合には(S402で「No」)、このルーチンは終
了する。一方、パージカット条件が成立している場合に
は(S402で「Yes」)、3方VSV21をキャニ
スタ11側に切り換えて、圧力センサ20をキャニスタ
11側の系路に接続する(S403)。
【0058】次に、パージデューティVSV15を閉弁
してパージカットを実施し(S404)、タイマー3に
おけるカウント値の加算をスタートさせる(S40
5)。このタイマー3は、圧力センサ20による検出値
をECU1に取り込むタイミングを計時するためのタイ
マーである。
【0059】次に、キャニスタ11側系内の圧力の変化
状態を調べる。S406においてタイマー3のカウント
値(時間)がt6であるかが判断され、t6となった時点
で(S406で「Yes」)、圧力センサ20で検出さ
れる圧力信号を取り込み、その値をP6としてECU1
内のRAMに記憶する(S407)。続くS408にお
いて、タイマー3のカウント値(時間)がt7であるか
が判断され、t7となった時点で(S408で「Ye
s」)、圧力センサ20で検出される圧力信号を取り込
み、その値をP7としてRAMに記憶する(S40
9)。続くS410において、RAMからP6、P7を読
み出し、P6とP7との圧力差ΔP3=P7−P6を算出す
る。この結果、ΔP3の値が所定の判定値以上の場合
(S410で「No」)、すなわちキャニスタ11側系
内の圧力が著しく増大している場合には、燃料タンク1
0内でのベーパ発生量が大であり、キャニスタ11側系
内に大量のベーパが流入していると判断できる。このよ
うな状況では、タンク内圧制御弁16の開弁圧が正確に
学習できないため、このルーチンを終了する。
【0060】一方、ΔP3の値が判定値未満の場合には
(S410で「Yes」)、S411に進み、タイマー
3のカウント値がt8であるかが判断される。t8となっ
た時点で(S411で「Yes」)、圧力センサ20で
検出される圧力信号を取り込み、その値をPmaxとして
RAMに記憶する(S412)。このt8は、キャニス
タ11側系内の圧力変化を十分に見極めるために必要な
時間として予め規定されたカウント値である。
【0061】続いてS413において、Pmaxと、予め
記憶された大気吸入弁19の開弁圧(負圧)とをRAM
から読み出して、両者の圧力値を比較する。すでに説明
したように、燃料タンク10側からのベーパ流入がない
場合には、パージカット後のキャニスタ11側の負圧
は、大気吸入弁19の開弁圧で安定する筈である。従っ
て、パージカット中のキャニスタ11側の圧力が大気吸
入弁19の開弁圧以上に上昇した場合には(S413で
「No」)、バックパージは発生していない(バックパ
ージ弁17が開弁していない)と判断できるため、この
ままこのフローを終了する。これに対し、Pmaxの値が
大気吸入弁19の開弁圧よりも低い場合には(S413
で「Yes」)、バックパージ弁17が開弁して、キャ
ニスタ11側のベーパ等が燃料タンク10側に吸引され
ていると判断できる。このため、3方VSV21を燃料
タンク10側に切り換えて(S414)、このとき圧力
センサ20で検出される燃料タンク10側の圧力とPma
xとの差圧(この場合、負の値となる)を、バックパー
ジ弁17の開弁差圧学習値(新たな開弁差圧)として取
り込む(S415)。そして、この開弁差圧学習値をバ
ックアップRAMに記憶させることで、開弁差圧の値を
更新する(S416)。最後に、タンク内圧制御弁16
の開弁差圧学習終了フラグをセットすると共に、このフ
ラグの状態をバックアップRAMに記憶させて(S41
7)、一連のバックパージ弁17の開弁差圧学習処理フ
ローを終了する。
【0062】ここで図5のフローチャートに戻り、S4
00においてバックパージ弁17の開弁圧を学習した
後、このルーチンは終了する。次のルーチンでS300
〜S304が実行されるが、開弁圧の学習後であるた
め、途中のS302で「No」と判断される。
【0063】S305では、先のS417で学習終了フ
ラグがセットされているため(S305で「Ye
s」)、次のS306に移る。 S306では、キャニ
スタ11側の故障判定が終了していることを示すフラグ
がリセットされているかが判断され、この時点ではまだ
故障判定を実施していないためフラグがリセット状態の
ままであり(S306で「Yes」)、次のS307に
移る。
【0064】S307では、キャニスタ11側の故障判
定処理に先だって、燃料タンク10側の系内圧力とキャ
ニスタ11側の系内圧力との差圧を検出する。まず、こ
の時点で圧力センサ20は燃料タンク10側の系路に接
続されており、この時の圧力センサ20で検出される圧
力信号を取り込み、その値をPtとする(S307)。
次に、3方VSV21をキャニスタ11側に切り換えた
後(S308)、圧力センサ20で検出される圧力信号
を取り込み、その値をPcとする(S309)。さら
に、先のS416で記憶された開弁圧の学習値をバック
アップRAMから読み込む(S310)。そして、燃料
タンク10側の圧力とキャニスタ11側の圧力との差圧
Pt−Pc(負の値)を、読み込んだ開弁差圧の学習値
(負の値)と比較する(S311)。この結果、差圧P
t−Pcが読み込んだ開弁差圧の学習値以下の場合には
(S311で「Yes」)、バックパージ弁17が開弁
していると判断できる。このような場合には、バックパ
ージの影響でキャニスタ11側の故障診断を正確に実施
できないおそれがあるため、S313以降で実施される
キャニスタ11側系内の故障診断処理を禁止して、直ち
にこのルーチンを終了する。
【0065】一方、差圧Pt−Pcが、読み込んだ開弁
差圧の学習値よりも大である場合には(S311で「N
o」)、バックパージ弁17が閉弁していると判断でき
る。そこで、例えばベーパ濃度やパージ量に基づいて判
断されるキャニスタ側の故障を検出する条件が成立して
いるか否かが判断され(S312)、この条件が成立し
ていない場合には(S312で「No」)、このルーチ
ンは終了する。これに対し、キャニスタ11側の故障診
断条件が成立していると判断された場合には(S312
で「Yes」)、3方VSV21をキャニスタ11側に
切り換えた後(S313)、パージデューティVSV1
5を閉弁してパージカットを実施し(S314)、タイ
マー4におけるカウント値の加算をスタートさせる(S
315)。このタイマー4は、圧力センサ20による検
出値をECU1に取り込むタイミングを計時するための
タイマーである。
【0066】S316において、タイマー4のカウント
値(時間)がt9であるかが判断され、t9となった時点
で(S316で「Yes」)、圧力センサ20で検出さ
れる圧力信号を取り込み、その値をP9としてECU1
内のRAMに記憶する(S317)。続くS318にお
いて、タイマー4のカウント値がt10であるかが判断さ
れ、t10となった時点で(S318で「Yes」)、圧
力センサ20で検出される圧力信号を取り込み、その値
をP10としてRAMに記憶する(S319)。
【0067】続くS320において、RAMからP9、
P10を読み出し、P9とP10との圧力差ΔP3=P10−P
9を算出する。この結果、ΔP3の値が所定の判定値以上
の場合には(S320で「Yes」)、キャニスタ11
側の系内に穴あき等の故障が発生しているものと判定し
(S321)、故障検出ランプを点灯させる(S32
2)などの処理を行って、運転者に故障の発生を知らせ
る。一方、ΔP3の値が判定値よりも低い場合には(S
320で「No」)、キャニスタ11側の系内に穴あき
等の故障は発生していないものと判定する(S32
3)。
【0068】このような判定処理が終了すると、キャニ
スタ側の判定終了フラグをセットする(S324)。こ
のフラグがセットされると、ECU1の制御の下、パー
ジデューティVSV15が開弁され、パージ制御が再開
される(S325)。さらに、3方VSV21を燃料タ
ンク10側に切り換えて、圧力センサ20によって燃料
タンク10側の圧力を検出できるようにセットし(S3
26)、このフローを終了する。
【0069】このようにしてエバポパージシステムの故
障診断装置を構成することで、バックパージ弁17の実
際の開弁差圧を常に把握でき、バックパージ弁17が確
実に閉弁している状況下においてキャニスタ11側の故
障診断を実施できる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、各請求項にかかる
エバポパージシステムの故障診断装置によれば、燃料タ
ンク内の圧力を調整する圧力調整弁の開弁圧を学習する
学習手段を備えたので、圧力調整弁の実際の開弁圧を把
握でき、この学習結果を利用することで、圧力調整弁が
確実に閉弁している状況下において正確な故障診断を実
施することが可能となる。また、実際の開弁圧を把握で
きることで、従来のように診断可能な圧力範囲を予め設
定する必要がなくなり、最大限、可能な頻度で故障診断
を実施することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかるエバポパージシステムの故
障診断装置を示す構成図である。
【図2】図1の故障診断装置において、タンク内圧制御
弁の開弁圧を考慮した診断処理を示すフローチャートで
ある。
【図3】図2のS200で示す、タンク内圧制御弁の開
弁圧を学習するフローチャートである。
【図4】タンク内圧制御弁の開弁圧学習時におけるキャ
ニスタ側の圧力挙動を示す図である。
【図5】図1の故障診断装置において、バックパージ弁
の開弁圧を考慮した診断処理を示すフローチャートであ
る。
【図6】図5のS400で示す、バックパージ弁の開弁
圧を学習するフローチャートである。
【図7】バックパージ弁の開弁圧学習時におけるキャニ
スタ側の圧力挙動を示す図である。
【図8】従来のエバポパージシステムの故障診断装置を
示す構成図である。
【図9】漏れ発生の有無により、キャニスタ内圧の推移
が負圧領域で相異することを説明するグラフである。
【符号の説明】
10…燃料タンク、11…キャニスタ、13…ベーパ通
路、14…パージ通路、15…パージデューティーVS
V、16…タンク内圧制御弁(圧力調整弁)、17…バ
ックパージ弁(圧力調整弁)、19…大気吸入弁、20
…圧力センサ、21…3方VSV。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベーパ通路を介して燃料タンクと接続さ
    れ、この燃料タンクで発生したベーパを吸着するキャニ
    スタと、 前記キャニスタから離脱されたベーパを内燃機関の吸気
    通路に導入させるパージ通路と、 前記キャニスタ内の圧力が所定圧力よりも減少した場合
    に開弁してこのキャニスタ内に大気を吸入させる大気吸
    入弁とを備えたエバポパージシステムの故障診断装置に
    おいて、 前記ベーパ通路を開閉して前記燃料タンク内の圧力を調
    整する圧力調整弁と、 前記燃料タンクから前記パージ通路に至るエバポパージ
    系に対して接続され、前記圧力調整弁を境とする前記燃
    料タンク側の圧力と前記キャニスタ側の圧力とを、個別
    に検出する圧力検出手段と、 前記圧力検出手段で検出される圧力に基づき、当該エバ
    ポパージシステムの故障を判定する判定手段と、 パージカット中の前記エバポパージ系内の圧力と前記大
    気吸入弁の開弁圧とを基に、前記圧力調整弁の開弁圧を
    学習する学習手段とを備えるエバポパージシステムの故
    障診断装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力調整弁は、前記燃料タンク側の
    圧力が所定圧力よりも増大した場合に開弁して、前記燃
    料タンクと前記キャニスタとを連通させるタンク内圧制
    御弁であり、 前記学習手段は、 前記タンク内圧制御弁の開弁圧を記憶する開弁圧記憶手
    段と、 前記パージカット中における前記キャニスタ側の圧力が
    前記大気吸入弁の開弁圧以上に上昇した場合に、この時
    の前記燃料タンク側の圧力を、前記タンク内圧制御弁の
    新たな開弁圧として前記開弁圧記憶手段に記憶させる開
    弁圧更新手段とを備える請求項1記載のエバポパージシ
    ステムの故障診断装置。
  3. 【請求項3】 前記キャニスタ側の故障判定の実施前に
    検出された前記燃料タンク側の圧力が、前記開弁圧記憶
    手段に記憶された開弁圧以上である場合に、前記判定手
    段による前記キャニスタ側の故障判定を禁止させる禁止
    手段をさらに備える請求項2記載のエバポパージシステ
    ムの故障診断装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力調整弁は、前記燃料タンク側の
    圧力が前記キャニスタ側の圧力よりも所定圧以上に減少
    した場合に開弁して、前記燃料タンクと前記キャニスタ
    とを連通させるバックパージ弁であり、 前記学習手段は、 前記バックパージ弁の開弁圧を記憶する開弁圧記憶手段
    と、 前記パージカット中における前記キャニスタ側の圧力が
    前記大気吸入弁の開弁圧よりも低い圧力で略安定した場
    合に、この時の前記キャニスタ側の圧力と前記燃料タン
    ク側の圧力との差圧を、前記バックパージ弁の新たな開
    弁圧として、前記開弁圧記憶手段に記憶させる開弁圧更
    新手段とを備える請求項1記載のエバポパージシステム
    の故障診断装置。
  5. 【請求項5】 前記キャニスタ側の故障判定の実施前に
    検出された前記キャニスタ側の圧力と前記燃料タンク側
    の圧力との差圧が、前記開弁圧記憶手段に記憶された開
    弁圧以上である場合に、前記判定手段による前記キャニ
    スタ側の故障判定を禁止させる禁止手段をさらに備える
    請求項4記載のエバポパージシステムの故障診断装置。
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