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JP3405902B2 - トンネル用セグメントの連結部構造 - Google Patents
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JP3405902B2 - トンネル用セグメントの連結部構造 - Google Patents

トンネル用セグメントの連結部構造

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JP3405902B2 JP19978097A JP19978097A JP3405902B2 JP 3405902 B2 JP3405902 B2 JP 3405902B2 JP 19978097 A JP19978097 A JP 19978097A JP 19978097 A JP19978097 A JP 19978097A JP 3405902 B2 JP3405902 B2 JP 3405902B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル周方向に
隣接させて組付けられる第1セグメント本体と第2セグ
メント本体との突合せ部の夫々に、当該両突合せ部を突
合わせた状態で対向するよう各別に設けてある第1アリ
溝部と第2アリ溝部との夫々に対し、トンネル軸芯方向
端部から各別に嵌入自在な拡大縁部を両側に備えた連結
具を、夫々の拡大縁部を前記第1アリ溝部と前記第2ア
リ溝部とに嵌入するに伴って、前記両突合せ部を相対的
に近接させ連結するトンネル用セグメントの連結部構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の連結具を用いて第1セグメ
ント本体と第2セグメント本体とを連結する際には、第
1アリ溝部に取付けた連結具に対して第2セグメント本
体の第2アリ溝部を確実に挿入させるために、第2セグ
メント本体の位置合わせを正確に行う必要があった。特
に、既設セグメント本体側の第2アリ溝部の位置合わせ
については、既設セグメント本体と第2セグメント本体
との隙間から第2アリ溝部の位置を視認する等の必要が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のト
ンネル用セグメントの連結部構造によれば、次のような
問題があった。即ち、前記連結具と前記第2アリ溝部と
は、第1セグメント本体と第2セグメント本体とを締結
する機能を有する必要性があることから、両者のサイズ
には其ほど差がない。そのため、前記第2セグメント本
体の位置合わせが確実になされていないと、第2セグメ
ント本体を既設セグメント本体の側に押し付けた際に、
連結具や第2セグメント本体の側面を損傷させるおそれ
が生じる。しかしながら、当該第2セグメント本体の位
置合わせ作業は、主に、セグメント本体の厚み方向の位
置調節であり、トンネル内方側の作業空間からは第2ア
リ溝部の近傍を直に視認等することが困難である。この
ため、既に構築した第1セグメント本体のトンネル内方
側面に対して第2セグメント本体のトンネル内方側面を
略面一な状態にする等の手法により、前記連結具と前記
第2アリ溝部との位置合わせが完了したことを確認して
いた。ただし、この場合でも、第2セグメント本体を既
設セグメント本体の側に押し付ける最中には、第1セグ
メント本体と第2セグメント本体との面一状態を維持し
なければならず、第2セグメント本体の押付け作業が煩
雑であった。
【0004】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、第2セグメント本体の押付け作業を容易に
することができるトンネル用セグメントの連結部構造を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】(構成1) 本発明のトンネル用セグメントの連結部構造は、請求項
1に記載したごとく、予め構築された前記第1セグメン
ト本体に前記第2セグメント本体を連結する際に、前記
第1セグメント本体の第1突合せ面に対して、前記第2
セグメント本体の第2突合せ面を近接させたのち、前記
第2セグメント本体をトンネルの長手方向と略同方向に
押し付けることで、前記第1アリ溝部に対して前記第2
アリ溝部の位置合わせを行えるよう、相互に嵌合自在な
溝部と凸部とを、前記第1突合せ面と前記第2突合せ面
とに振り分け、前記溝部と前記凸部とは、トンネル長手
方向と略同方向に押し付ける前記第2セグメント本体
が、予め前記第1アリ溝部に拡大縁部を嵌入させてある
前記連結具に対して当接する前に、両セグメント本体ど
うしの位置合わせを終了する位置関係に配置して構成し
た点に特徴を有する。 (作用・効果) 本構成であれば、例えば、第1セグメント本体の側に設
けた溝部に対して、第2セグメント本体の側に設けた凸
部を位置合わせしさえすれば、第2セグメント本体を既
設セグメント本体の側に押付ける最中に、第1セグメン
ト本体と第2セグメント本体とがトンネル径方向に位置
ずれすることはない。よって、第2セグメント本体を押
付ける際に、第1セグメント本体に対する第2セグメン
ト本体の相対位置を厳密に維持することなく、第1アリ
溝部と第2アリ溝部との位置合わせ、更には、第1セグ
メント本体と第2セグメント本体との連結作業を迅速か
つ確実に行うことができる。また、第1アリ溝部と第2
アリ溝部との位置合わせが確実になる結果、例えば、第
1アリ溝部に予め連結具が取り付けられている場合で
も、当該連結具と第2アリ溝部との挿入が円滑に行われ
るから、連結具が損傷したり第2セグメント本体の端面
が損傷したりする不都合も生じない。
【0006】(構成2)本発明のトンネル用セグメント
の連結部構造は、請求項2に記載したごとく、前記溝部
の両端部のうち、前記凸部の案内を開始する側の端部
を、前記第1突合せ面のトンネル内方側縁部或いは切羽
側縁部の少なくとも一方の縁部に開口させて構成するこ
とができる。 (作用・効果)本構成であれば、第2セグメント本体に
第1セグメント本体を近接させる際に、トンネル内方側
から前記溝部を視認し易いから、前記溝部への前記凸部
の位置合わせが容易となる。また、第1セグメント本体
に第2セグメント本体を近接させる際には、トンネル内
方側からトンネル外方側に向けて行うのが自然であり、
前記溝部をトンネル内方側縁部等に開口させておけば、
前記近接動作に何ら支障を来すことがない上に、前記溝
部に前記凸部を位置合わせした時点で、第2セグメント
本体の位置合わせが実質的に終了したことになるから、
第2セグメント本体の連結作業が極めて効率化できる。
【0007】(構成3)本発明のトンネル用セグメント
の連結部構造は、請求項3に記載したごとく前記溝部の
うち、前記凸部の案内を開始する側の端部近傍におい
て、前記溝部の幅を、前記トンネル内方側縁部或いは前
記切羽側縁部の側ほど広く構成することもできる。 (作用・効果)本構成であれば、前記溝部に前記凸部を
位置合わせする際に第2セグメント本体を位置させるべ
き範囲が広がるから、第2セグメント本体の連結作業を
更に簡略化することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 (概要)本発明のトンネル用セグメントの連結構造の概
要を図1に示す。本発明のトンネル用セグメントの連結
構造は、既設セグメント本体Sおよび第1セグメント本
体S1に対して第2セグメント本体S2を連結する際
に、当該第2セグメント本体S2を単に前記既設セグメ
ント本体Sの側に押付けるだけで、これらのセグメント
本体S1,S2どうしを連結するものである。そのため
には、図1に示すごとく、第1セグメント本体S1およ
び第2セグメント本体S2の側面のうち、トンネルの長
手方向と平行な面に対して溝部1あるいは凸部2を夫々
設けておく。この場合に、第1セグメント本体S1の当
該側面を第1突合せ面F1と称し、第2セグメント本体
S2の当該側面を第2突合せ面F2と称する。図1に示
すごとく、例えば、前記第1突合せ面F1に対しては、
前記溝部1および前記凸部2をトンネルの長手方向Xに
離間させて夫々一箇所ずつ設ける。この場合、もう一方
の前記第2突合せ面F2には、第1突合せ面F1と第2
突合せ面F2とを当接させた際に、前記溝部1と前記凸
部2とが互いに組み合わされるように前記溝部1と前記
凸部2とを配置しておく。図1に示すごとく、前記溝部
1の延出方向は、原則としてトンネル長手方向Xに沿わ
せてある。これは、溝部1の延出方向を、第2セグメン
ト本体S2を押圧するトンネルシールドのジャッキ等の
押圧方向に一致させておくことで、第2セグメント本体
S2の押圧作業が最も円滑に行えるからである。
【0009】当該溝部1および凸部2の断面形状を図2
に示す。図2では、これらの断面形状を台形状に構成し
てある。本構成であれば、第1突合せ面F1と第2突合
せ面F2とを近接させる際に、双方の面がトンネル径方
向Yに多少位置ずれしていても両者の係合が容易となっ
て都合がよい。勿論、これらの形状は台形状に限られる
ものではなく、半球状のものあるいはその他の形状のも
のであってもよい。要は、相互の係合が容易であり、か
つ、第2セグメント本体S2をトンネル長手方向Xに押
しつける際に、トンネル径方向Yにおいて第1セグメン
ト本体S1と第2セグメント本体S2とのおおよその位
置関係を維持できるものであれば何れの構成であっても
よい。前記凸部2は、例えば雄ねじ部2Aを有する部材
として構成しておき、第2突合せ面F2に形成した雌ね
じ部2Bに螺入させて形成することができる。一方、前
記溝部1は、第1突合せ面F1を研削して形成したり、
鋳造時などに同時に鋳込み形成しておくなどセグメント
の種類に応じて適宜形成することができる。尚、本発明
に係るトンネル用セグメントの連結部構造は、ダクタイ
ルセグメントをはじめ、コンクリートセグメント、ある
いは、スチールセグメント等に適用することができる。
【0010】(凸部および溝部の構成および連結態様)
図3および図4には、トンネル周方向Zに連続して構成
した一つのセグメントリングSRの構成例を示す。図3
は、本発明に係るトンネル用セグメントを用いて構築し
たトンネル周壁の断面図の一例である。ここでは、S
a,Sb,Sc,Sd,Se,Skの6つタイプのセグ
メント本体を用いて一つのセグメントリングSRを構成
する。このうち、特にSkは所謂キーセグメント本体を
示す。図4には、夫々のセグメント本体の平面外観を示
す。尚、これらはトンネル内方側から見た状態を示して
いる。図4に示したように、夫々のセグメント本体に対
する前記溝部1あるいは前記凸部2の設け方は異なって
いる。例えば、Sa,Sb,Sc等の夫々のセグメント
本体においては、夫々の突合せ面に対して前記溝部1と
前記凸部2とを一つずつ設けてある。これに対して、キ
ーセグメント本体Skについては、両方の突合せ面には
前記凸部2のみを設けてある。これらの構成の違いは、
夫々のセグメント本体の組み方の違いによるものであ
る。例えば、セグメント本体Sa,Sb,Sc等に設け
る前記溝部1および前記凸部2の形状は、図1に示した
とおりであり、特に、前記溝部1の形状は略直線状であ
る。この場合、第1セグメント本体S1の溝部1に対し
て第2セグメント本体S2の凸部2を近接させる際に
は、第2セグメント本体S2をトンネル周方向Zから近
接させることができる。つまり、第2セグメント本体S
2がSa,Sb,Sc等である場合には、未だセグメン
トリングSRが完成していないから、第2セグメント本
体S2をトンネル周方向Zに移動させることは自在であ
る。よって、溝部1の形状が図1に示すようなものであ
っても、前記溝部1と前記凸部2との係合を容易に行う
ことができる。
【0011】しかし、第2セグメント本体S2がキーセ
グメント本体Skである場合には、直線状の溝部1を用
いているとキーセグメント本体Skの組付けに支障を来
すことがある。つまり、キーセグメント本体Skは、ト
ンネル周方向Zに連続した一つのセグメントリングSR
を構築する際に最後に組み込まれるものであり、既に構
築された両側のセグメント本体の間に割り込むように挿
入して取り付けることが多いため、キーセグメント本体
Skを所定の位置に組み込む際には、トンネル周方向Z
への動きがかなり制限されることとなるからである。こ
のため、第2セグメント本体S2がキーセグメント本体
Skである場合には、第2セグメント本体S2の第2突
合せ面F2および第1セグメント本体S1の第1突合せ
面F1に設ける溝部1と凸部2とは、例えば、図5のご
とく構成することができる。この場合、特に溝部1の形
状に特徴がある。即ち、当該溝部1の両端部のうち前記
凸部2の案内を開始する側の端部は、前記第1突合せ面
F1のトンネル内方側縁部3或いは切羽側縁部4の少な
くとも一方の縁部に開口させておく。さらに、前記溝部
1のうち、開口している側の端部近傍では、前記溝部1
の幅は、前記トンネル内方側縁部3或いは前記切羽側縁
部4の側ほど広く形成してある。一方、第2セグメント
本体S2の第2突合せ面F2に設けた凸部2は、前述の
ものと同じである。また、これらの構成は、図6に示す
ごとく、反対側の第1セグメント本体S1であるセグメ
ント本体Seとの間においても同様である。
【0012】図7から図10には、特に、前記第2セグ
メント本体S2がキーセグメント本体Skである場合の
連結態様を示す。先ず、第2セグメント本体S2をトン
ネル内方側の空間であって、前記溝部1の開口部と前記
凸部2の位置とがトンネル径方向Yにおいて略一致する
ように位置させ、その後、前記溝部1に対して、前記凸
部2を近接させるように、前記第2セグメント本体S2
をトンネルの径方向Yの外方に徐々に移動させる。前記
溝部1は、前記トンネル内方側縁部3から厚み方向の略
中央位置に達したのち、トンネル長手方向Xに沿って既
設セグメント本体Sの側に延出させており、前記第2セ
グメント本体S2の移動は、前記凸部2が前記溝部1に
挿入されて当該溝部1の側面のうちトンネル外方側の側
面1Aに当接するまで行う。この状態を図7に示す。次
に、前記第2セグメント本体S2を前記既設セグメント
本体Sの側に押しつけると、前記凸部2は前記溝部1の
傾斜部1Bに沿って案内され、前記第2セグメント本体
S2は、既設セグメント本体Sの側であって、且つ、ト
ンネル外方に移動させされる。この状態が図8である。
尚、第2セグメント本体S2の押付けは、トンネルシー
ルドに設けたジャッキ等を用いて行う。この後、前記凸
部2が前記傾斜部1Bを通過して溝部1の直線部1Cに
達した時点で、前記第2セグメント本体S2は前記第1
セグメント本体S1と厚み方向において等しい位置に設
定される。この状態を図9に示す。さらに、前記第2セ
グメント本体S2を前記既設セグメント本体Sの側に押
し付けることで、前記第2セグメント本体S2は前記第
1セグメント本体S1と厚み方向において同じ位置関係
に維持されたまま既設セグメント本体Sの側に移動す
る。よって、第1セグメント本体S1の第1アリ溝部1
に既に連結具が挿入されている場合でも、当該第2セグ
メント本体S2の第2アリ溝部1と前記連結具Rとの挿
入を確実に行わせることができる。連結が終了した状態
を図10に示す。
【0013】(連結具の構成)前記第1セグメント本体
S1および前記第2セグメント本体S2は、図11に示
したような連結具Rを用いて締結する。前記連結具Rの
全体形状は略矩形状であり、当該連結具Rの挿入方向に
沿った両縁部には拡大縁部5が形成されている。当該二
つの拡大縁部5において、互いに対向する部分には、夫
々、挟持部5A,5Aが形成されている。当該挟持部5
A,5Aは、図13に示したごとく、前記連結具Rを、
第1セグメント本体S1の第1アリ溝部M1および第2
セグメント本体S2の第2アリ溝部M2に挿入した際
に、夫々のアリ溝部M1,M2に形成されている第1被
挟持部6および第2被挟持部7と当接し、前記第1セグ
メント本体S1と前記第2セグメント本体S2とを引付
けるためのものである。二箇所の前記挟持部5A,5A
は、互いに非平行であり、前記連結具Rの挿入方向奥側
ほど広がったテーパー状となるように形成してある。本
構成によれば、前記第1セグメント本体S1と前記第2
セグメント本体S2とを連結する締結力を、前記連結具
Rの長手方向に亘る全体で負担するから、コンパクトな
構成としながら大きな締結力を発生させることができ
る。但し、前記二箇所の挟持部5A,5Aの双方を前記
連結具Rの挿入方向に対してテーパー状に構成する必要
はない。要は、これら二箇所の挟持部5A,5Aどうし
の間隔が前記連結具Rの挿入方向奥側ほど広がっていれ
ばよい。例えば、一方の挟持部5Aの延出方向を前記連
結具Rの挿入方向と平行に構成した場合であっても、上
記のごとく大きな締結力を発生させることができる。
【0014】本発明のトンネル用セグメントの連結構造
を用いる場合には、例えば、連結具Rを予め第1セグメ
ント本体S1の第1アリ溝部M1に挿入した状態で第1
セグメント本体S1を構築しておく。この状態では、前
記連結具Rの半分が前記第1セグメント本体S1の第1
突合せ面F1から突出している。そして、前記第2セグ
メント本体S2を前記既設セグメント本体Sの側に押し
込むことで、第2セグメント本体S2に設けた第2アリ
溝部M2と連結具Rとが係合し、前記連結具Rの拡大縁
部5に形成した互いに傾斜する挟持部5Aが、第1セグ
メント本体S1の第1アリ溝部M1と第2セグメント本
体S2の第2アリ溝部M2とを引付けて第2セグメント
本体S2の連結が行われる。尚、前記連結具Rと第2ア
リ溝部M2との挿入を確実に行わせるためには、前記溝
部1の形状に留意する必要がある。つまり、第1セグメ
ント本体S1と第2セグメント本体S2との位置合わせ
は、前記連結具Rと第2アリ溝部M2との挿入が行われ
る前に終了していなけらばならない。つまり、図1の実
施形態のように、前記溝部1の形状が直線的である場合
には、前記連結具Rの待機位置よりも押圧方向手前側、
即ち、前記第1アリ溝部M1よりも手前側まで前記溝部
1を形成しておき、第2セグメント本体S2の押圧方向
側端部が前記連結具Rに当接する前に、第1セグメント
本体S1と第2セグメント本体S2との位置合わせを終
了させるように構成する。一方、図5に示す実施形態の
場合には、第2セグメント本体S2側の凸部2が、第1
セグメント本体S1側の溝部1の直線部分に達した段階
で、第2セグメント本体S2の押圧方向側端部が未だ前
記連結具Rに当接していない状態となるように溝部1を
構成しておく。
【0015】第1セグメント本体S1と第2セグメント
本体S2との締結力を略一定にするためには、図11に
示すごとく、前記連結具の端部に一定の荷重を受けて変
形する突出部を設けておくとよい。突出部Tは、中空の
円筒部材8で構成すると共に、この突出部Tを、例えば
連結具Rの後端に設けた凹部9に嵌入固定する。当該突
出部Tは、前記第2セグメント本体S2を既設セグメン
ト本体Sの側に押しつける際に、第2セグメント本体S
2の第2アリ溝部M2に押されて前記既設セグメント本
体Sに当接し、所定の圧縮力を受けて圧縮変形するもの
である。前記円筒部材8の少なくとも押圧方向中央部に
は、鍔部10を設ける。本構成であれば、鍔部10を挟
んだ両側の部位の形状が、夫々、押圧方向における縦横
比が小さいものとなる。このため、前記円筒部材8全体
としては細長い形状としながらも、押圧途中で前記円筒
部材8が折れ曲がることなく、押圧方向に縮み変形させ
ることができる。
【0016】(連結具の連結動作)前記連結具Rを用い
た前記第1セグメント本体S1と前記第2セグメント本
体S2との連結過程を図12および図13(イ)〜
(ニ)に示す。図12は、第2セグメント本体S2を第
1セグメント本体S1に近接させる場合の概要を示すも
のである。図13(イ)は、既に構築が終了した前記第
1セグメント本体S1と、当該第1セグメント本体S1
の第1アリ溝部M1に挿入されている前記連結具Rとに
対し、前記第2セグメント本体S2を近接させる過程を
示している。この過程では、前記連結具Rと前記第2セ
グメント本体S2とは未だ当接していない。前記第2セ
グメント本体S2の押付けが進み、前記第2アリ溝部M
2が、前記連結具Rの拡大縁部5に当接した状態を示し
たのが図13(ロ)である。さらに前記第2セグメント
本体S2を前記既設セグメント本体Sの側に押込むと、
前記第1アリ溝部M1と前記拡大縁部5との間で滑りが
生じ、前記連結具Rは、その突出部Tの先端部が前記既
設セグメント本体Sに当接するまで前記第1アリ溝部M
1に沿って摺動する。この摺動に伴い、前記連結具Rの
胴部11のうち前記第1セグメント本体S1から突出し
た部分の幅に余裕が生じるから、前記第2セグメント本
体S2はさらに前記既設セグメント本体Sの側に侵入可
能となる。図13(ハ)は、摺動してきた前記連結具R
の前記突出部Tの先端が前記既設セグメント本体Sに当
接した状態である。引続き前記第2セグメント本体S2
を押込むと、前記第2セグメント本体S2はさらに侵入
し、前記第1セグメント本体S1と前記第2セグメント
本体S2との当接力が高まる。ただし、この段階におい
ては、前記突出部Tに圧縮変形は生じない。つまり、前
記双方の拡大縁部5がテーパー状に構成してあるから、
前記第2セグメント本体S2を前記既設セグメント本体
Sの側に押付ける力の大部分は、両セグメント本体S
1,S2どうしを引付けるための分力となる。このた
め、前記連結具Rを前記既設セグメント本体Sの側に押
付ける分力が、前記突出部Tを圧縮変形させるのに必要
な力にまで未だ高まっていないのである。前記第2セグ
メント本体S2をさらに押込み、前記連結具Rを前記既
設セグメント本体Sの側に押付ける分力が、前記突出部
Tを圧縮変形させ得るまでに高まると、前記突出部Tに
圧縮変形が生じ、やがては面外変形が生じて、前記連結
具Rが前記既設セグメント本体Sの側に移動する。この
結果、前記連結具Rは、前記第1アリ溝部M1に係る平
溝部M1bの幅が狭い側に移動するから、双方の拡大縁
部5間の空間に余裕が生じ、前記第2セグメント本体S
2がさらに侵入する。この状態においては、前記第1セ
グメント本体S1と前記第2セグメント本体S2との引
付力は略一定に保たれる。本発明の連結構造において
は、この引付け力を容易に設定することができる。つま
り、前記拡大縁部5および前記アリ溝部1の傾斜角度を
適宜変更することと、前記突出部Tが圧縮力を受けて軸
方向に圧縮変形する際の荷重を適宜設定することで、連
結具Rの引付力を設定可能である。前記突出部Tの圧縮
変形に必要な荷重については、前記円筒部材8の材料や
肉厚、あるいは、圧縮方向の細長比を適宜変更すること
で設定可能である。前記円筒部材8の材質としては、ア
ルミニウム・銅・鉛、あるいは薄肉の鋼材など比較的変
形しやすい材料を用いることができる。つまり、これら
の材料であれば塑性変形性能が安定しているから、所望
の変形性状を有する前記突出部Tを容易に得ることがで
きる。また、図13に示したごとく、中央部に鍔部10
を設けた突出部Tを使用すれば、上記円筒部材8を二つ
連接した形状となって、一定の変形抵抗を発生させつつ
圧縮変形する際の変形ストロークを長く確保することが
できる。この結果、前記連結具Rが比較的大きな製作誤
差を有する場合でも、前記アリ溝部M1,M2の長手方
向に沿った広範囲な位置において前記連結具Rを締結さ
せることが可能となり、略一定の引付け力で前記両セグ
メント本体S1,S2どうしを連結することができる。
【0017】図13(ニ)は、その後、さらに前記既設
セグメント本体Sの側に押込まれた前記第2セグメント
本体S2が、前記既設セグメント本体Sに当接した状態
を示す。つまり、前記第2セグメント本体S2の連結が
終了した状態である。
【0018】以上のごとく、突出部を備えた連結具Rを
用いることで、例えば、前記双方の平溝部M1b,M2
bの合計幅が連結具Rの挟持部どうしの間隔に比べて狭
い場合でも、前記連結具Rは双方の第1・第2アリ溝部
M1,M2の内部の奥側に確実に位置させることがで
き、第1・第2アリ溝部M1,M2の内部でガタついた
まま放置されるという不都合が生じるのを防止すること
ができる。しかも、本発明の連結具Rを用いれば、前記
第1・第2アリ溝部M1,M2あるいは前記連結具R自
身の製作誤差を一定範囲まで許容しながら、前記第1・
第2セグメント本体S1,S2どうしを略一定の締結力
で連結することもできる。
【0019】(別実施形態)図5に示したキーセグメン
ト本体Skの連結構造では、溝部1の開口方向をトンネ
ル内方側あるいはトンネルシールドの切羽側とした。こ
れは、セグメント本体の側面のうちトンネル外方側には
セグメント本体間の止水性を高めるためにシール部材1
2を設けてあることを考慮したものである。つまり、図
5の構成であれば、前記シール部材12を分断すること
なく、前記セグメント本体の周囲に設けることができ
る。しかし、このようなシール部材12を設けていない
セグメント本体どうしを連結する場合には、図14に示
すごとく、キーセグメント本体Sk側に溝部1を設けて
もよい。つまり、第1セグメント本体S1側に凸部2を
設け、第2セグメント本体S2であるキーセグメント本
体Sk側に溝部1を設けるのである。この場合には、前
記溝部1の端部のうち、前記凸部2の案内を開始する側
の端部を、トンネル外方側か、トンネルシールドの切刃
とは反対側に設けることができる。そしてこの場合に
は、前記溝部1および前記凸部2は、第1突合せ面F1
および第2突合せ面F2において、前記第1アリ溝部M
1あるいは前記第2アリ溝部M2に対してトンネル外方
側に設ける。尚、上記特許請求の範囲の記載中、図面を
参照し、図面との対照を便利にするために符号を記す
が、当該記入により本発明が添付図面の構成に限定され
るものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトンネル用セグメントの連結部構
造の概要を示す説明図
【図2】溝部と凸部との形状を示す縦断面図
【図3】トンネルリングの構成例を示す説明図
【図4】トンネルリングを構成する各セグメント本体の
形状を示す平面図
【図5】第2セグメント本体の連結部構造の概要を示す
説明図
【図6】第2セグメント本体の連結態様を示す説明図
【図7】第2セグメント本体の連結過程を示す説明図
【図8】第2セグメント本体の連結過程を示す説明図
【図9】第2セグメント本体の連結過程を示す説明図
【図10】第2セグメント本体の連結過程を示す説明図
【図11】連結具の平面図
【図12】第2セグメント本体の連結過程を示す平面図
【図13】連結具による第1、第2セグメント本体の連
結過程を示す説明図
【図14】別実施形態に係るトンネル用セグメントの連
結部構造の概要を示す説明図
【符号の説明】
1 溝部1 2 凸部2 3 トンネル内方側縁部 4 切羽側縁部 5 拡大縁部 F1 第1突合せ面 F2 第2突合せ面 M1 第1アリ溝部1 M2 第2アリ溝部1 S1 第1セグメント本体S1 S2 第2セグメント本体S2 R 連結具
フロントページの続き (72)発明者 石川 幸彦 東京都台東区東上野三丁目19番6号 帝 都高速度交通営団内 (72)発明者 渡邉 健 東京都保谷市下保谷四丁目2番13号 (72)発明者 松井 芳彦 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前田建設工業株式会社内 (72)発明者 佐藤 宏志 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会 社クボタ 技術開発研究所内 (72)発明者 向野 勝彦 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会 社クボタ 技術開発研究所内 (56)参考文献 特開 平6−299796(JP,A) 特開 平7−76995(JP,A) 特開 平8−246798(JP,A) 特開 平8−4487(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/04 E21D 11/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル周方向に隣接させて組付けられ
    る第1セグメント本体(S1)と第2セグメント本体
    (S2)との突合せ部の夫々に、当該両突合せ部を突合
    わせた状態で対向するよう各別に設けてある第1アリ溝
    部(M1)と第2アリ溝部(M2)との夫々に対し、 トンネル軸芯方向端部から各別に嵌入自在な拡大縁部
    (5)を両側に備えた連結具(R)を、夫々の拡大縁部
    (5)を前記第1アリ溝部(M1)と前記第2アリ溝部
    (M2)とに嵌入するに伴って、前記両突合せ部を相対
    的に近接させ連結するトンネル用セグメントの連結部構
    造であって、 予め構築された前記第1セグメント本体(S1)に前記
    第2セグメント本体(S2)を連結する際に、 前記第1セグメント本体(S1)の第1突合せ面(F
    1)に対して、前記第2セグメント本体(S2)の第2
    突合せ面(F2)を近接させたのち、前記第2セグメン
    ト本体(S2)をトンネル長手方向(X)と略同方向に
    押し付けることで、前記第1アリ溝部(M1)に対して
    前記第2アリ溝部(M2)の位置合わせを行えるよう、
    相互に嵌合自在な溝部(1)と凸部(2)とを、前記第
    1突合せ面(F1)と前記第2突合せ面(F2)とに振
    り分けて設け、前記溝部(1)と前記凸部(2)とは、
    トンネル長手方向(X)と略同方向に押し付ける前記第
    2セグメント本体(S2)が、予め前記第1アリ溝部
    (M1)に拡大縁部(5)を嵌入させてある前記連結具
    (R)に対して当接する前に、両セグメント本体(S
    1,S2)どうしの位置合わせを終了する位置関係に配
    置してあるトンネル用セグメントの連結部構造。
  2. 【請求項2】 前記溝部(1)の両端部のうち、前記凸
    部(2)の案内を開始する側の端部が、前記第1突合せ
    面(F1)のトンネル内方側縁部(3)或いは切羽側縁
    部(4)の少なくとも一方の縁部に開口している請求項
    1に記載のトンネル用セグメントの連結部構造。
  3. 【請求項3】 前記溝部(1)のうち、前記凸部(2)
    の案内を開始する側の端部近傍において、 前記溝部(1)の幅が、前記トンネル内方側縁部(3)
    或いは前記切羽側縁部(4)の側ほど広く形成してある
    請求項1または請求項2の何れかに記載のトンネル用セ
    グメントの連結部構造。
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