JP3436038B2 - 網戸の製造方法 - Google Patents
網戸の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、網戸の製造方法に
係わり、特に網戸フレームに張った防虫網の余剰部分を
低コストかつ速やかに除去して網戸を仕上げることがで
きる網戸の製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】網戸は、例えばアルミニウム合金の押出
形材からなるフレームに、例えばポリ塩化ビニル樹脂か
らなる防虫網を張ったものであって、防虫網の網戸フレ
ームへの取付けに際しては、通常、網戸フレームに防虫
網を被せ、フレームの内周部に沿って形成された網受け
溝に、ゴム製の網押えロープを防虫網と共に押し込んだ
のち、例えば市販のカッターナイフのような工具によっ
て、網受け溝からはみ出た防虫網の余剰部分を切断する
ようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た防虫網の網戸フレームへの取付け工程においては、防
虫網の切断に際して、ナイフの刃を網戸フレーム、つま
りアルミニウム合金形材に押し付けて防虫網の素線を切
断することになるので、網戸フレームに疵が発生するば
かりでなく、カッターナイフのエッジの摩耗が激しく、
刃の交換頻度が高くなってコスト増要因となるという問
題点があった。また、防虫網の素線を1本でも切り損じ
ると、糸残りとなって製品の品質が低下するという問題
点もあり、これらの問題点を解消し、防虫網の余剰部分
を確実かつ速やかに、しかもコストを高めることなく除
去して仕上げることができる方法の開発が網戸の製造上
の課題となっていた。 【0004】 【発明の目的】本発明は、従来の網戸製造過程における
上記課題に着目してなされたものであって、網戸フレー
ムに取付けた防虫網の網戸フレームからはみ出した余剰
部分を低コストに、糸残りなく、かつ速やかに除去する
ことができる網戸の製造方法を提供することを目的とし
ている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る網戸の製造方法は、網戸フレーム上に樹脂製防虫網を
重ねながら、もしくは重ねたのち、網戸フレームに形成
した網受け溝に網押えロープを防虫網と共に圧入し、網
戸フレーム内側に位置する防虫網の装着済み部分と樹脂
製防虫網の軟化点ないしは融点以上に加熱した加熱工具
との間を断熱材で遮断しながら、加熱工具を網受け溝か
らはみ出た防虫網の余剰部分に接触させて余剰部分を熱
溶断により除去する構成としたことを特徴としており、
このような網戸の製造方法の構成を前述した従来の課題
を解決するための手段としている。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明に係わる網戸の製造方法に
おいては、網戸フレームに取付けた樹脂製防虫網のフレ
ームからはみ出た余剰部分を熱溶断により除去するよう
にしているが、例えば、電熱ヒーターによって加熱され
た銅系合金製のエッジ部を先端に備えた半田ごて状の工
具を手動操作によって防虫網の所望の切断箇所に押し当
てていくことによって容易に溶断することができる。 【0009】また、必要に応じてこのような加熱工具を
取付けた走行ヘッドを作業台の上に固定した網戸フレー
ムの框に沿って移動させることによって自動溶断するこ
とや、逆に、工具の側を固定しておいて、防虫網を張っ
た網戸フレームを手動、あるいは自動的に移動させるこ
とによって防虫網の余剰部分を除去することも可能であ
る。 【0010】なお、工具先端部の加熱温度としては、例
えばポリ塩化ビニル樹脂製の防虫網の場合、170℃〜
220℃程度とすることが望ましい。 【0011】また、半田ごて状の加熱工具の他に、例え
ばガスバーナーや熱風ブロア、電子ビームなどによって
熱溶断することも可能である。 【0012】 【発明の作用】 本発明の請求項1に係わる網戸の製造
方法においては、網戸フレームに重ねた防虫網を網押え
ロープと共にフレームの網受け溝に圧入し、網受け溝か
らはみ出た樹脂製防虫網の余剰部分を熱溶断により除去
するようにしているので、例えばカッターナイフによる
機械的切断に較べて、防虫網の除去が糸残りのない確実
なものとなると共に、網戸フレームがカッターナイフの
疵が付いたり、カッターのエッジが磨耗したりすること
がないので、刃の交換が不要となり、コストアップが避
けられることになり、さらに、防虫網の素材樹脂の軟化
点ないしは融点以上に加熱した加熱工具を防虫網に接触
させることによって防虫網を溶断して、余剰部分を除去
するようにしているので、装置の構造が簡単で安価なも
のとなる。 【0015】そして、熱溶断に際して、加熱工具から防
虫網の網戸フレーム内部側の装着済み部分への熱を断熱
材によって遮断するようにしているので、網戸フレーム
に張られた防虫網への熱による悪影響がないものとな
る。 【0016】 【実施例】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明
する。 【0017】図1ないし図7は、本発明に係わる網戸の
製造方法を適用した網戸の全自動網張り装置の構造を説
明するためのものであって、図2はその全体構造を示す
平面図である。 【0018】図2に示す網戸の網張り装置1は、L字状
をなす装置基台2を備え、この装置基台2には、図中左
上方から搬入されたワーク、すなわち網戸フレームFを
その左右竪框F1 ,F2 に平行な図中横方向に移送する
第1コンベア3aと、第1コンベア3aによって所定位
置まで移動して来た網戸フレームFの横框F3 をクラン
プして同方向にさらに移送する第1ワークキャリヤ3b
と、ワークキャリヤ3bにより所定位置まで移動して来
た網戸フレームFをその上下横框F3 ,F4 に平行な図
中縦方向に移送する第2コンベア4aと、第2コンベア
4aによって所定位置まで移動した網戸フレームFの竪
框F2 をクランプして同方向にさらに移送する第2ワー
クキャリヤ4bと、第2ワークキャリヤ4bにより所定
位置まで移動して来た網戸フレームFを同方向にさらに
移送し、完成した網戸を次工程に払い出す第3コンベア
4cが配設されている。 【0019】コンベア3aとワークキャリヤ3bからな
る図中横方向の搬送路の途中には、ロール状に巻き取ら
れたポリ塩化ビニル製の防虫網Nを網戸フレームに被せ
る網供給装置5が配設されると共に、ドラムDに巻き取
られた網押えロープRを両側に備えた第1のロープ圧入
装置6が網供給装置5のワーク移動方向下流側に隣接し
た状態に設けてある。 【0020】そして、第1のロープ圧入装置6の門型フ
レーム6aには、網供給装置5の一部を構成し、後述す
るようにそれぞれ2基のシリンダ20,21によって上
下および前後に移動して網供給装置5の網繰り出し機構
11から繰り出された防虫網Nの先端部を把持する1対
のアーム22からなる網装着機構12が配設されてい
る。 【0021】さらに、第2コンベア4aと、第2ワーク
キャリヤ4bと、第3コンベア4cからなる図中縦方向
の搬送路の途中には、第1のロープ圧入装置6と同様の
構造を有し、ドラムDに巻き取られた網押えロープRを
両側に備えた第2のロープ圧入装置7が第2コンベア4
aからの第2ワークキャリヤ4bへの受け渡し部分の近
傍位置に設けてある。 【0022】そして、図中縦方向の搬送路の途中であっ
て第2のロープ圧入装置7の下流側には、後述するよう
なコーナー押え機構23とコーナーカッター24とを摺
動自在に支持するスライドベース8a,8aを両側にそ
れぞれ備えた2基の門型フレーム8,8からなるコーナ
ー処理装置9が配設されている。 【0023】図3は、図2に示した網供給装置5および
第1のロープ圧入装置6の構造を詳細に示す側面図であ
る。 【0024】このうち網供給装置5は、図3に示すよう
に、コンベア3aを跨いだ状態に配設された門型フレー
ム5aに取り付けられ、モータ11aと、このモータ1
1aによって回転駆動される供給ローラー11bからな
り、モータ11aおよび供給ローラー11bの回転によ
って、ロール状に巻き取られ、支持台10に回転自在に
載置された防虫網Nの先端部を繰り出す網繰り出し機構
11と、第1のロープ圧入装置6の門型フレーム6aに
取付けられた縦シリンダ20と、縦シリンダ20のシリ
ンダロッド20aの先端に取付けられた水平シリンダ2
1によって上下および前後に移動し、網繰り出し機構1
1から繰り出された防虫網Nの先端部を把持して網戸フ
レームFに被せる1対のアーム22からなる網装着機構
12と、門型フレーム5aに昇降自在に取り付けられ、
網戸フレームFに被せられた防虫網Nを所定位置で切断
する網カッター13aとカッター受け13bからなる網
切断機構13を備えている。 【0025】さらに、網供給装置5は、門型フレーム5
aに昇降自在に配設された網押えローラー14aと、門
型フレーム5aの下方位置に昇降自在かつ左右方向にス
ライド可能に取り付けられた調整バー14bからなり、
調整バー14bの上下調整によって網戸フレームFに取
り付けられる防虫網Nの張力を加減する張力調整機構1
4を備えている。 【0026】第1のロープ圧入装置6は、前述のように
第1コンベア3aおよび第1ワークキャリヤ3bを跨ぐ
ように配設された門型フレーム6aの両側に網押えロー
プRを巻いた回転ドラムDを備えると共に、門型フレー
ム6aの両側に取付けられたシリンダ15によってそれ
ぞれ昇降するロープガイド16を左右位置に備え、網戸
フレームFの左右竪框F1 ,F2 の網受け溝に同時に網
押えロープRを圧入するようになっている。なお、左右
のロープガイド16は、それぞれ門型フレーム6aに沿
って移動可能に取付けてあり、網戸フレームFのサイズ
に対応するようになっている。 【0027】ロープガイド16は、図4(a)にも示す
ように、回転ドラムDから繰り出された網押えロープR
を巻き付けて、左右竪框F1 ,F2 の網受け溝に圧入す
る圧入ローラー(圧入治具)17と、この圧入ローラー
17の軸に回動自在に支持されたロープ巻回機構18を
備えると共に、圧入ローラー17のワーク移動方向下流
側には、後述するように、電熱ヒーターによって加熱さ
れ、竪框F1 ,F2 の網受け溝に網押えロープRと共に
圧入された防虫網Nの余剰端部を網受け溝の外側で竪框
F1 ,F2 に沿って溶断するヒートカッター(加熱工
具)19が配設されている。 【0028】ロープガイド16のロープ巻回機構18
は、図4(a)中に実線と仮想線で示すように圧入ロー
ラー17の軸を中心に180°回動するようになってお
り、図4(b)に示すように、略L字形をなす本体部1
8aと、本体部18aに形成したコの字溝18d内をシ
リンダ18bの作動によって摺動するスライダ18cか
ら構成されている。 【0029】本体部18aは、コの字溝18dに連なる
U字状の縦溝18eを備え,この縦溝18eに網押えロ
ープRを受けるようになっている。一方、スライダ18
cは、縦溝18eを横断するカッター刃18fを有する
と共に、カッター刃18fの上方に突部18gを備えて
おり、シリンダ18bの作動によって縦溝18e内に受
け入れた網押えロープRを切断したり、切断した網押え
ロープRの端部を縦溝18eと突部18gの間に挟持し
たりすることができる仕組みとなっている。 【0030】図5(a)ないし(d)は、ロープ巻回機
構18の作動を順次示す説明図であって、図5(a)は
網戸フレームFの網受け溝Gへの網押えロープRの圧入
を終えた状態を示す。 【0031】すなわち、図5(a)に示すように、網戸
フレームFが移動して網受け溝Gの終端近傍部に達する
と、図5(b)に示すように、シリンダ18bの引込み
作動に基づくスライダ18cの摺動によって、網押えロ
ープRが切断され、一方の端部が網受け溝G側に落下す
ると共に、他方の端部がロープ巻回機構18の本体部1
8aとスライダ18cの間に挟持される。 【0032】次に、ロープガイド16が上昇し、後続ワ
ークが移送されて来るまでの間に、ロープ巻回機構18
が網押えロープRの切断端部を挟持した状態で180°
回動することにより、図5(c)に示すように網押えロ
ープRが圧入ローラー17に巻き付けられる。 【0033】そして、後続ワークである網戸フレームF
が移動して所定位置に到達すると、圧入ローラー17が
ロープガイド16と共に下降することにより、防虫網N
の上から網押えロープRが網受け溝Gに圧入される。網
押えロープRが網受け溝Gに圧入されたのち、シリンダ
18bの押出し作動によって、網押えロープRの端部が
ロープ巻回機構18から解放される。次いで、ロープガ
イド16が若干上昇し、この状態でロープ巻回機構18
が逆方向(時計回り方向)に180°回動することによ
って、ロープ巻回機構18が図5(a)に示した位置に
戻り、網戸フレームFが図中右方向に移動することによ
って、網押えロープRの圧入が進行する。このとき、ロ
ープガイド16を上昇させることなく、ロープ巻回機構
18を反時計回り方向に180°回動させるようにして
もよい。 【0034】なお、網押えロープRの終端部および始端
部は、図5(b)に示したように、この時点では網受け
溝G内に挿入されていないが、網押えロープRの終端部
および始端部の圧入は、後述するコーナー処理装置9の
コーナー押え機構23によって行われる。 【0035】図1(a)は、圧入ローラー17による網
押えロープRの網受け溝Gへの圧入の進行状況を示す図
であって、防虫網Nの余剰端部は、圧入ローラー17の
ワーク移動方向下流側に配設されたヒートカッター19
によって、図1(b)にも示すように、網受け溝Gへの
嵌合が終了した部分から熱溶断されて除去される。な
お、図1(a)は、網戸フレームFの相対向する框材の
一方のみを示すものであって、他方の框材についても網
押えロープRの圧入が同時に行われていることは言うま
でもない。 【0036】また、ヒートカッター19は、図示しない
電熱ヒーターによって、防虫網Nの素材であるポリ塩化
ビニル樹脂の融点より僅かに高い約210℃に加熱され
ており、防虫網Nに接触することにより接触部分を軟化
溶融させて溶断するものである。 【0037】図2に示した第2のロープ圧入装置7は、
第1のロープ圧入装置6と同様の構造のものであって、
図4に示したような圧入ローラーおよびロープ巻回機構
を備えたロープガイドをその両側に備えると共に、同様
のヒートカッターを備え、網戸フレームFの横框F3 ,
F4 の網受け溝に網押えロープRと共に圧入された防虫
網Nの余剰端部を網受け溝の外側で横框F3 ,F4 に沿
って熱溶断するようになっている。 【0038】また、図2に示したコーナー処理装置9
は、図6に示すような門型フレーム8が背中合わせに配
設されたものであって、各門型フレーム8の両端部に
は、シリンダ23aとこのシリンダ23aによって昇降
するコーナー押え治具23bを備えたコーナー押え機構
23と、シリンダ24aによって昇降するコーナーカッ
ター24とを摺動自在に保持するスライドベース8aを
備えている。 【0039】コーナー押え機構23のコーナー押え治具
23bは、網戸フレームFのコーナー部の形状に一致す
る断面L字状のものであって、シリンダ23aの押出し
作動によって、第1および第2のロープ圧入装置6およ
び7の圧入ローラー17によっては挿入することができ
なかった網押えロープRの終端部および始端部を網受け
溝Gに圧入する機能を備えている。 【0040】一方、コーナーカッター24は、ヒートカ
ッター19と同様に、図示しない電熱ヒーターによって
約210℃に加熱されており、図7に示すように、シリ
ンダ24cおよび24dによって上下および前後動する
ヒートカッター24eと、防虫網Nの網戸フレームFに
装着済み部分をヒートカッター24eの熱から保護する
断熱材24fからなり、図7(b)ないし(d)に示す
ように、シリンダ24cおよび24dの押出し作動によ
って、第1および第2のロープ圧入装置6および7に備
えたヒートカッターによる防虫網Nのコーナー部切り残
し部分を溶断する機能を有している。 【0041】以下に、このような構造を備えた網戸の網
張り装置1の動作について、簡単に説明する。 【0042】まず、ワークである網戸フレームFが、図
2に示した装置基台2の左上方から搬入されると、第1
コンベア3aによって図中右方向に移送され、この間
に、図示しないガイド機構によって網戸フレームFの竪
框F1 ,F2 の向きが進行方向に一致するよう矯正され
ながら、所定の位置に導かれる。 【0043】そして、網戸フレームFが所定の位置に到
達した時点で、網戸フレームFの横框F3 が第1ワーク
キャリヤ3bのクランパ3cによってクランプされると
共に、網供給装置5の網繰り出し機構11によって送り
出された防虫網Nの先端部が、網装着機構12のアーム
22によって把持され、シリンダ20および21の作動
によって網戸フレームFの上に重ねられる。このとき、
防虫網Nと網戸フレームFの間に張力調整機構14の調
整バー14bが介在することによって、防虫網Nに適度
なたわみが与えられるようになっており、このたわみが
防虫網Nの端部が網押えロープRと共に框材の網受け溝
Gに引き込まれる長さ寸法にバランスして網戸フレーム
Fが変形しないようにしてある。 【0044】次に、第1のロープ圧入装置6のロープガ
イド16と共に、図5(c)に示したように網押えロー
プRを巻き付けた状態の圧入ローラー17が下降して、
図5(d)に示したように網押えロープRが防虫網Nと
共に竪框F1 ,F2 の網受け溝G内に圧入され、網押え
ロープRの始端部がロープ巻回機構18から解放される
と共に、ロープ巻回機構18が網戸フレームFの進行方
向後方側に180°回動して網押えロープRを縦溝18
eに受け入れる。そして防虫網Nの先端部が網戸フレー
ムFに固定されると、網装着機構12のアーム22がシ
リンダ20の引込み作動によって上昇する。次いで、第
1ワークキャリヤ3bの作動によって網戸フレームFが
防虫網Nと共に移動し、これに伴って、図1に示したよ
うに網押えロープRの圧入およびヒートカッター19に
よる防虫網Nの余剰部分の除去が進行する。網戸フレー
ムFが移動して、フレームFのサイズに見合った長さの
防虫網Nが繰り出されると、網切断機構13が作動して
防虫網Nが切断される。 【0045】網戸フレームFの移動によって、竪框F1
,F2 の端部が圧入ローラー17に到達すると、図5
(b)に示したようにロープ巻回機構18のシリンダ1
8bの作動によって網押えロープRが切断され、第1の
ロープ圧入装置6のロープガイド16が上昇すると共
に、図5(c)に示したようなロープ巻回機構18の回
動によって後続ワークに備える。 【0046】第1のロープ圧入装置6のロープガイド1
6が上昇すると、第1ワークキャリヤ3bのクランパ3
cによる横框F3のクランプが解除され、竪框F1 ,F2
の網受け溝Gへの防虫網Nと網押えロープRの圧入を
終えた網戸フレームFは、第2コンベア4aによって横
框F3 ,F4 に平行な方向に移送される。 【0047】そして、網戸フレームFが所定位置に到達
すると、網戸フレームFの竪框F2が第2ワークキャリ
ヤ4bのクランパ4dによってクランプされ,上記した
竪框F1 ,F2 への網押えロープRの圧入と全く同じ要
領により、第2のロープ圧入装置7によって横框F3 ,
F4 の網受け溝Gへの網押えロープRの圧入が開始さ
れ、図1と同様に、網押えロープRの圧入およびヒート
カッターによる防虫網Nの溶断が進行し、防虫網Nの余
剰部分が除去される。 【0048】横框F3 ,F4 の網受け溝Gへの網押えロ
ープRの圧入が終了すると、第2のロープ圧入装置7の
ロープガイドが同様に上昇し、網戸フレームFはコーナ
ー処理装置9の門型フレーム8,8に到達する。 【0049】そして、コーナー処理装置9のコーナー押
え機構23のシリンダ23aの作動によってコーナー押
え治具23bが押し下げられ、網受け溝Gから浮き上が
っている網押えロープRの始端部および終端部が防虫網
Nと共にそれぞれ網受け溝Gに圧入される。次いで、ス
ライドベース8aの移動によってコーナー処理装置9の
コーナーカッター24を網戸フレームFのコーナー内側
に位置させ、図7(b)ないし(d)に示したように、
シリンダ24cおび24dの押出し作動によって、ヒー
トカッター24eを降下させたのち、防虫網Nのコーナ
ー部に向けて押し出し、第1および第2のロープ圧入装
置6および7に備えたヒートカッターによる防虫網Nの
コーナー部切り残し部分が溶断される。このとき、ヒー
トカッター24eからの熱が断熱材24fによって遮断
されるので、防虫網Nへの熱影響がなくなり、防虫網N
の材質劣化を防止することができる。 【0050】このヒートカッター24eおよびヒートカ
ッター19による防虫網Nの余剰部分の除去は、熱溶断
によるものであるから切り損じがなく、糸残りが発生し
ないので良好な外観品質の網戸が得られることになる。 【0051】以上によって完成された網戸は、第3コン
ベア4cによって装置の搬出側に移送され、次工程、例
えば検査工程に搬送される。 【0052】なお、上記した実施例においては、網戸フ
レームFを移動させるようにした装置の例を示したが、
本発明に係わる網戸の製造方法においては、圧入治具や
加熱工具を装置基台上に固定した網戸フレームFの框材
に沿って移動させるようにすることも可能である。 【0053】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わる網戸の製造方法は、樹脂製防虫網を熱溶断し
て、その余剰部分を除去するようにしたものであるか
ら、機械的切断に較べて、防虫網の余剰部分を糸残りな
く確実に取り除くことができるようになると共に、網戸
フレームの損傷がなくなり、カッター刃の交換が不要と
なることから、コストの削減が可能になるという極めて
優れた効果をもたらすものであり、さらに、樹脂製防虫
網の軟化点あるいは融点以上に加熱した加熱工具を防虫
網に接触させることによって防虫網を熱溶断して、防虫
網の余剰部分を除去するようにしているので、比較的簡
単な装置によって、低コストに本発明を実施することが
でき、そして、断熱材によって熱溶断の熱が防虫網のフ
レーム内部側に達しないようにしているので、網戸フレ
ームに張られた防虫網の熱による材質劣化を防止するこ
とができるというさらに優れた効果がもたらされる。
係わり、特に網戸フレームに張った防虫網の余剰部分を
低コストかつ速やかに除去して網戸を仕上げることがで
きる網戸の製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】網戸は、例えばアルミニウム合金の押出
形材からなるフレームに、例えばポリ塩化ビニル樹脂か
らなる防虫網を張ったものであって、防虫網の網戸フレ
ームへの取付けに際しては、通常、網戸フレームに防虫
網を被せ、フレームの内周部に沿って形成された網受け
溝に、ゴム製の網押えロープを防虫網と共に押し込んだ
のち、例えば市販のカッターナイフのような工具によっ
て、網受け溝からはみ出た防虫網の余剰部分を切断する
ようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た防虫網の網戸フレームへの取付け工程においては、防
虫網の切断に際して、ナイフの刃を網戸フレーム、つま
りアルミニウム合金形材に押し付けて防虫網の素線を切
断することになるので、網戸フレームに疵が発生するば
かりでなく、カッターナイフのエッジの摩耗が激しく、
刃の交換頻度が高くなってコスト増要因となるという問
題点があった。また、防虫網の素線を1本でも切り損じ
ると、糸残りとなって製品の品質が低下するという問題
点もあり、これらの問題点を解消し、防虫網の余剰部分
を確実かつ速やかに、しかもコストを高めることなく除
去して仕上げることができる方法の開発が網戸の製造上
の課題となっていた。 【0004】 【発明の目的】本発明は、従来の網戸製造過程における
上記課題に着目してなされたものであって、網戸フレー
ムに取付けた防虫網の網戸フレームからはみ出した余剰
部分を低コストに、糸残りなく、かつ速やかに除去する
ことができる網戸の製造方法を提供することを目的とし
ている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る網戸の製造方法は、網戸フレーム上に樹脂製防虫網を
重ねながら、もしくは重ねたのち、網戸フレームに形成
した網受け溝に網押えロープを防虫網と共に圧入し、網
戸フレーム内側に位置する防虫網の装着済み部分と樹脂
製防虫網の軟化点ないしは融点以上に加熱した加熱工具
との間を断熱材で遮断しながら、加熱工具を網受け溝か
らはみ出た防虫網の余剰部分に接触させて余剰部分を熱
溶断により除去する構成としたことを特徴としており、
このような網戸の製造方法の構成を前述した従来の課題
を解決するための手段としている。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明に係わる網戸の製造方法に
おいては、網戸フレームに取付けた樹脂製防虫網のフレ
ームからはみ出た余剰部分を熱溶断により除去するよう
にしているが、例えば、電熱ヒーターによって加熱され
た銅系合金製のエッジ部を先端に備えた半田ごて状の工
具を手動操作によって防虫網の所望の切断箇所に押し当
てていくことによって容易に溶断することができる。 【0009】また、必要に応じてこのような加熱工具を
取付けた走行ヘッドを作業台の上に固定した網戸フレー
ムの框に沿って移動させることによって自動溶断するこ
とや、逆に、工具の側を固定しておいて、防虫網を張っ
た網戸フレームを手動、あるいは自動的に移動させるこ
とによって防虫網の余剰部分を除去することも可能であ
る。 【0010】なお、工具先端部の加熱温度としては、例
えばポリ塩化ビニル樹脂製の防虫網の場合、170℃〜
220℃程度とすることが望ましい。 【0011】また、半田ごて状の加熱工具の他に、例え
ばガスバーナーや熱風ブロア、電子ビームなどによって
熱溶断することも可能である。 【0012】 【発明の作用】 本発明の請求項1に係わる網戸の製造
方法においては、網戸フレームに重ねた防虫網を網押え
ロープと共にフレームの網受け溝に圧入し、網受け溝か
らはみ出た樹脂製防虫網の余剰部分を熱溶断により除去
するようにしているので、例えばカッターナイフによる
機械的切断に較べて、防虫網の除去が糸残りのない確実
なものとなると共に、網戸フレームがカッターナイフの
疵が付いたり、カッターのエッジが磨耗したりすること
がないので、刃の交換が不要となり、コストアップが避
けられることになり、さらに、防虫網の素材樹脂の軟化
点ないしは融点以上に加熱した加熱工具を防虫網に接触
させることによって防虫網を溶断して、余剰部分を除去
するようにしているので、装置の構造が簡単で安価なも
のとなる。 【0015】そして、熱溶断に際して、加熱工具から防
虫網の網戸フレーム内部側の装着済み部分への熱を断熱
材によって遮断するようにしているので、網戸フレーム
に張られた防虫網への熱による悪影響がないものとな
る。 【0016】 【実施例】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明
する。 【0017】図1ないし図7は、本発明に係わる網戸の
製造方法を適用した網戸の全自動網張り装置の構造を説
明するためのものであって、図2はその全体構造を示す
平面図である。 【0018】図2に示す網戸の網張り装置1は、L字状
をなす装置基台2を備え、この装置基台2には、図中左
上方から搬入されたワーク、すなわち網戸フレームFを
その左右竪框F1 ,F2 に平行な図中横方向に移送する
第1コンベア3aと、第1コンベア3aによって所定位
置まで移動して来た網戸フレームFの横框F3 をクラン
プして同方向にさらに移送する第1ワークキャリヤ3b
と、ワークキャリヤ3bにより所定位置まで移動して来
た網戸フレームFをその上下横框F3 ,F4 に平行な図
中縦方向に移送する第2コンベア4aと、第2コンベア
4aによって所定位置まで移動した網戸フレームFの竪
框F2 をクランプして同方向にさらに移送する第2ワー
クキャリヤ4bと、第2ワークキャリヤ4bにより所定
位置まで移動して来た網戸フレームFを同方向にさらに
移送し、完成した網戸を次工程に払い出す第3コンベア
4cが配設されている。 【0019】コンベア3aとワークキャリヤ3bからな
る図中横方向の搬送路の途中には、ロール状に巻き取ら
れたポリ塩化ビニル製の防虫網Nを網戸フレームに被せ
る網供給装置5が配設されると共に、ドラムDに巻き取
られた網押えロープRを両側に備えた第1のロープ圧入
装置6が網供給装置5のワーク移動方向下流側に隣接し
た状態に設けてある。 【0020】そして、第1のロープ圧入装置6の門型フ
レーム6aには、網供給装置5の一部を構成し、後述す
るようにそれぞれ2基のシリンダ20,21によって上
下および前後に移動して網供給装置5の網繰り出し機構
11から繰り出された防虫網Nの先端部を把持する1対
のアーム22からなる網装着機構12が配設されてい
る。 【0021】さらに、第2コンベア4aと、第2ワーク
キャリヤ4bと、第3コンベア4cからなる図中縦方向
の搬送路の途中には、第1のロープ圧入装置6と同様の
構造を有し、ドラムDに巻き取られた網押えロープRを
両側に備えた第2のロープ圧入装置7が第2コンベア4
aからの第2ワークキャリヤ4bへの受け渡し部分の近
傍位置に設けてある。 【0022】そして、図中縦方向の搬送路の途中であっ
て第2のロープ圧入装置7の下流側には、後述するよう
なコーナー押え機構23とコーナーカッター24とを摺
動自在に支持するスライドベース8a,8aを両側にそ
れぞれ備えた2基の門型フレーム8,8からなるコーナ
ー処理装置9が配設されている。 【0023】図3は、図2に示した網供給装置5および
第1のロープ圧入装置6の構造を詳細に示す側面図であ
る。 【0024】このうち網供給装置5は、図3に示すよう
に、コンベア3aを跨いだ状態に配設された門型フレー
ム5aに取り付けられ、モータ11aと、このモータ1
1aによって回転駆動される供給ローラー11bからな
り、モータ11aおよび供給ローラー11bの回転によ
って、ロール状に巻き取られ、支持台10に回転自在に
載置された防虫網Nの先端部を繰り出す網繰り出し機構
11と、第1のロープ圧入装置6の門型フレーム6aに
取付けられた縦シリンダ20と、縦シリンダ20のシリ
ンダロッド20aの先端に取付けられた水平シリンダ2
1によって上下および前後に移動し、網繰り出し機構1
1から繰り出された防虫網Nの先端部を把持して網戸フ
レームFに被せる1対のアーム22からなる網装着機構
12と、門型フレーム5aに昇降自在に取り付けられ、
網戸フレームFに被せられた防虫網Nを所定位置で切断
する網カッター13aとカッター受け13bからなる網
切断機構13を備えている。 【0025】さらに、網供給装置5は、門型フレーム5
aに昇降自在に配設された網押えローラー14aと、門
型フレーム5aの下方位置に昇降自在かつ左右方向にス
ライド可能に取り付けられた調整バー14bからなり、
調整バー14bの上下調整によって網戸フレームFに取
り付けられる防虫網Nの張力を加減する張力調整機構1
4を備えている。 【0026】第1のロープ圧入装置6は、前述のように
第1コンベア3aおよび第1ワークキャリヤ3bを跨ぐ
ように配設された門型フレーム6aの両側に網押えロー
プRを巻いた回転ドラムDを備えると共に、門型フレー
ム6aの両側に取付けられたシリンダ15によってそれ
ぞれ昇降するロープガイド16を左右位置に備え、網戸
フレームFの左右竪框F1 ,F2 の網受け溝に同時に網
押えロープRを圧入するようになっている。なお、左右
のロープガイド16は、それぞれ門型フレーム6aに沿
って移動可能に取付けてあり、網戸フレームFのサイズ
に対応するようになっている。 【0027】ロープガイド16は、図4(a)にも示す
ように、回転ドラムDから繰り出された網押えロープR
を巻き付けて、左右竪框F1 ,F2 の網受け溝に圧入す
る圧入ローラー(圧入治具)17と、この圧入ローラー
17の軸に回動自在に支持されたロープ巻回機構18を
備えると共に、圧入ローラー17のワーク移動方向下流
側には、後述するように、電熱ヒーターによって加熱さ
れ、竪框F1 ,F2 の網受け溝に網押えロープRと共に
圧入された防虫網Nの余剰端部を網受け溝の外側で竪框
F1 ,F2 に沿って溶断するヒートカッター(加熱工
具)19が配設されている。 【0028】ロープガイド16のロープ巻回機構18
は、図4(a)中に実線と仮想線で示すように圧入ロー
ラー17の軸を中心に180°回動するようになってお
り、図4(b)に示すように、略L字形をなす本体部1
8aと、本体部18aに形成したコの字溝18d内をシ
リンダ18bの作動によって摺動するスライダ18cか
ら構成されている。 【0029】本体部18aは、コの字溝18dに連なる
U字状の縦溝18eを備え,この縦溝18eに網押えロ
ープRを受けるようになっている。一方、スライダ18
cは、縦溝18eを横断するカッター刃18fを有する
と共に、カッター刃18fの上方に突部18gを備えて
おり、シリンダ18bの作動によって縦溝18e内に受
け入れた網押えロープRを切断したり、切断した網押え
ロープRの端部を縦溝18eと突部18gの間に挟持し
たりすることができる仕組みとなっている。 【0030】図5(a)ないし(d)は、ロープ巻回機
構18の作動を順次示す説明図であって、図5(a)は
網戸フレームFの網受け溝Gへの網押えロープRの圧入
を終えた状態を示す。 【0031】すなわち、図5(a)に示すように、網戸
フレームFが移動して網受け溝Gの終端近傍部に達する
と、図5(b)に示すように、シリンダ18bの引込み
作動に基づくスライダ18cの摺動によって、網押えロ
ープRが切断され、一方の端部が網受け溝G側に落下す
ると共に、他方の端部がロープ巻回機構18の本体部1
8aとスライダ18cの間に挟持される。 【0032】次に、ロープガイド16が上昇し、後続ワ
ークが移送されて来るまでの間に、ロープ巻回機構18
が網押えロープRの切断端部を挟持した状態で180°
回動することにより、図5(c)に示すように網押えロ
ープRが圧入ローラー17に巻き付けられる。 【0033】そして、後続ワークである網戸フレームF
が移動して所定位置に到達すると、圧入ローラー17が
ロープガイド16と共に下降することにより、防虫網N
の上から網押えロープRが網受け溝Gに圧入される。網
押えロープRが網受け溝Gに圧入されたのち、シリンダ
18bの押出し作動によって、網押えロープRの端部が
ロープ巻回機構18から解放される。次いで、ロープガ
イド16が若干上昇し、この状態でロープ巻回機構18
が逆方向(時計回り方向)に180°回動することによ
って、ロープ巻回機構18が図5(a)に示した位置に
戻り、網戸フレームFが図中右方向に移動することによ
って、網押えロープRの圧入が進行する。このとき、ロ
ープガイド16を上昇させることなく、ロープ巻回機構
18を反時計回り方向に180°回動させるようにして
もよい。 【0034】なお、網押えロープRの終端部および始端
部は、図5(b)に示したように、この時点では網受け
溝G内に挿入されていないが、網押えロープRの終端部
および始端部の圧入は、後述するコーナー処理装置9の
コーナー押え機構23によって行われる。 【0035】図1(a)は、圧入ローラー17による網
押えロープRの網受け溝Gへの圧入の進行状況を示す図
であって、防虫網Nの余剰端部は、圧入ローラー17の
ワーク移動方向下流側に配設されたヒートカッター19
によって、図1(b)にも示すように、網受け溝Gへの
嵌合が終了した部分から熱溶断されて除去される。な
お、図1(a)は、網戸フレームFの相対向する框材の
一方のみを示すものであって、他方の框材についても網
押えロープRの圧入が同時に行われていることは言うま
でもない。 【0036】また、ヒートカッター19は、図示しない
電熱ヒーターによって、防虫網Nの素材であるポリ塩化
ビニル樹脂の融点より僅かに高い約210℃に加熱され
ており、防虫網Nに接触することにより接触部分を軟化
溶融させて溶断するものである。 【0037】図2に示した第2のロープ圧入装置7は、
第1のロープ圧入装置6と同様の構造のものであって、
図4に示したような圧入ローラーおよびロープ巻回機構
を備えたロープガイドをその両側に備えると共に、同様
のヒートカッターを備え、網戸フレームFの横框F3 ,
F4 の網受け溝に網押えロープRと共に圧入された防虫
網Nの余剰端部を網受け溝の外側で横框F3 ,F4 に沿
って熱溶断するようになっている。 【0038】また、図2に示したコーナー処理装置9
は、図6に示すような門型フレーム8が背中合わせに配
設されたものであって、各門型フレーム8の両端部に
は、シリンダ23aとこのシリンダ23aによって昇降
するコーナー押え治具23bを備えたコーナー押え機構
23と、シリンダ24aによって昇降するコーナーカッ
ター24とを摺動自在に保持するスライドベース8aを
備えている。 【0039】コーナー押え機構23のコーナー押え治具
23bは、網戸フレームFのコーナー部の形状に一致す
る断面L字状のものであって、シリンダ23aの押出し
作動によって、第1および第2のロープ圧入装置6およ
び7の圧入ローラー17によっては挿入することができ
なかった網押えロープRの終端部および始端部を網受け
溝Gに圧入する機能を備えている。 【0040】一方、コーナーカッター24は、ヒートカ
ッター19と同様に、図示しない電熱ヒーターによって
約210℃に加熱されており、図7に示すように、シリ
ンダ24cおよび24dによって上下および前後動する
ヒートカッター24eと、防虫網Nの網戸フレームFに
装着済み部分をヒートカッター24eの熱から保護する
断熱材24fからなり、図7(b)ないし(d)に示す
ように、シリンダ24cおよび24dの押出し作動によ
って、第1および第2のロープ圧入装置6および7に備
えたヒートカッターによる防虫網Nのコーナー部切り残
し部分を溶断する機能を有している。 【0041】以下に、このような構造を備えた網戸の網
張り装置1の動作について、簡単に説明する。 【0042】まず、ワークである網戸フレームFが、図
2に示した装置基台2の左上方から搬入されると、第1
コンベア3aによって図中右方向に移送され、この間
に、図示しないガイド機構によって網戸フレームFの竪
框F1 ,F2 の向きが進行方向に一致するよう矯正され
ながら、所定の位置に導かれる。 【0043】そして、網戸フレームFが所定の位置に到
達した時点で、網戸フレームFの横框F3 が第1ワーク
キャリヤ3bのクランパ3cによってクランプされると
共に、網供給装置5の網繰り出し機構11によって送り
出された防虫網Nの先端部が、網装着機構12のアーム
22によって把持され、シリンダ20および21の作動
によって網戸フレームFの上に重ねられる。このとき、
防虫網Nと網戸フレームFの間に張力調整機構14の調
整バー14bが介在することによって、防虫網Nに適度
なたわみが与えられるようになっており、このたわみが
防虫網Nの端部が網押えロープRと共に框材の網受け溝
Gに引き込まれる長さ寸法にバランスして網戸フレーム
Fが変形しないようにしてある。 【0044】次に、第1のロープ圧入装置6のロープガ
イド16と共に、図5(c)に示したように網押えロー
プRを巻き付けた状態の圧入ローラー17が下降して、
図5(d)に示したように網押えロープRが防虫網Nと
共に竪框F1 ,F2 の網受け溝G内に圧入され、網押え
ロープRの始端部がロープ巻回機構18から解放される
と共に、ロープ巻回機構18が網戸フレームFの進行方
向後方側に180°回動して網押えロープRを縦溝18
eに受け入れる。そして防虫網Nの先端部が網戸フレー
ムFに固定されると、網装着機構12のアーム22がシ
リンダ20の引込み作動によって上昇する。次いで、第
1ワークキャリヤ3bの作動によって網戸フレームFが
防虫網Nと共に移動し、これに伴って、図1に示したよ
うに網押えロープRの圧入およびヒートカッター19に
よる防虫網Nの余剰部分の除去が進行する。網戸フレー
ムFが移動して、フレームFのサイズに見合った長さの
防虫網Nが繰り出されると、網切断機構13が作動して
防虫網Nが切断される。 【0045】網戸フレームFの移動によって、竪框F1
,F2 の端部が圧入ローラー17に到達すると、図5
(b)に示したようにロープ巻回機構18のシリンダ1
8bの作動によって網押えロープRが切断され、第1の
ロープ圧入装置6のロープガイド16が上昇すると共
に、図5(c)に示したようなロープ巻回機構18の回
動によって後続ワークに備える。 【0046】第1のロープ圧入装置6のロープガイド1
6が上昇すると、第1ワークキャリヤ3bのクランパ3
cによる横框F3のクランプが解除され、竪框F1 ,F2
の網受け溝Gへの防虫網Nと網押えロープRの圧入を
終えた網戸フレームFは、第2コンベア4aによって横
框F3 ,F4 に平行な方向に移送される。 【0047】そして、網戸フレームFが所定位置に到達
すると、網戸フレームFの竪框F2が第2ワークキャリ
ヤ4bのクランパ4dによってクランプされ,上記した
竪框F1 ,F2 への網押えロープRの圧入と全く同じ要
領により、第2のロープ圧入装置7によって横框F3 ,
F4 の網受け溝Gへの網押えロープRの圧入が開始さ
れ、図1と同様に、網押えロープRの圧入およびヒート
カッターによる防虫網Nの溶断が進行し、防虫網Nの余
剰部分が除去される。 【0048】横框F3 ,F4 の網受け溝Gへの網押えロ
ープRの圧入が終了すると、第2のロープ圧入装置7の
ロープガイドが同様に上昇し、網戸フレームFはコーナ
ー処理装置9の門型フレーム8,8に到達する。 【0049】そして、コーナー処理装置9のコーナー押
え機構23のシリンダ23aの作動によってコーナー押
え治具23bが押し下げられ、網受け溝Gから浮き上が
っている網押えロープRの始端部および終端部が防虫網
Nと共にそれぞれ網受け溝Gに圧入される。次いで、ス
ライドベース8aの移動によってコーナー処理装置9の
コーナーカッター24を網戸フレームFのコーナー内側
に位置させ、図7(b)ないし(d)に示したように、
シリンダ24cおび24dの押出し作動によって、ヒー
トカッター24eを降下させたのち、防虫網Nのコーナ
ー部に向けて押し出し、第1および第2のロープ圧入装
置6および7に備えたヒートカッターによる防虫網Nの
コーナー部切り残し部分が溶断される。このとき、ヒー
トカッター24eからの熱が断熱材24fによって遮断
されるので、防虫網Nへの熱影響がなくなり、防虫網N
の材質劣化を防止することができる。 【0050】このヒートカッター24eおよびヒートカ
ッター19による防虫網Nの余剰部分の除去は、熱溶断
によるものであるから切り損じがなく、糸残りが発生し
ないので良好な外観品質の網戸が得られることになる。 【0051】以上によって完成された網戸は、第3コン
ベア4cによって装置の搬出側に移送され、次工程、例
えば検査工程に搬送される。 【0052】なお、上記した実施例においては、網戸フ
レームFを移動させるようにした装置の例を示したが、
本発明に係わる網戸の製造方法においては、圧入治具や
加熱工具を装置基台上に固定した網戸フレームFの框材
に沿って移動させるようにすることも可能である。 【0053】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わる網戸の製造方法は、樹脂製防虫網を熱溶断し
て、その余剰部分を除去するようにしたものであるか
ら、機械的切断に較べて、防虫網の余剰部分を糸残りな
く確実に取り除くことができるようになると共に、網戸
フレームの損傷がなくなり、カッター刃の交換が不要と
なることから、コストの削減が可能になるという極めて
優れた効果をもたらすものであり、さらに、樹脂製防虫
網の軟化点あるいは融点以上に加熱した加熱工具を防虫
網に接触させることによって防虫網を熱溶断して、防虫
網の余剰部分を除去するようにしているので、比較的簡
単な装置によって、低コストに本発明を実施することが
でき、そして、断熱材によって熱溶断の熱が防虫網のフ
レーム内部側に達しないようにしているので、網戸フレ
ームに張られた防虫網の熱による材質劣化を防止するこ
とができるというさらに優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
(a)および(b)は、本発明に係わる網
戸の製造方法を適用した網戸の網張り装置における防虫
網の圧入と加熱工具による防虫網の熱溶断状況を示すそ
れぞれ斜視図および断面図である。 【図2】本発明に係わる網戸の製造方法を適用した網戸
の網張り装置の全体構造を示す平面図である。 【図3】図2に示した網張り装置における網供給装置お
よび第1のロープ圧入装置の配置を詳細に示す側面図で
ある。 【図4】図3に示した第1のロープ圧入装置の構造を詳
細に示す斜視図である。 (b) 図4(a)に示した圧入装置のロープ巻回機構の
構造を示す分解斜視図である。 【図5】ないし(d)は、図4(a)に示したロープ巻回
機構の作動を順次説明する作動図である。 【図6】図2に示した網張り装置におけるコーナー処理
装置の構造を詳細に示す斜視図である。 【図7】図6に示したコーナー処理装置のコーナーカッ
ターの構造を示す平面図である。 (b) 図7(a)に示したコーナーカッターの待機状態
を示す説明図である。 (c) 図7(b)に示したコーナーカッターのヒートカ
ッターが下降して框コーナー部における防虫網の溶断に
備えた状態を示す説明図である。 (d) 図7(c)に示したヒートカッターが前進して防
虫網が框コーナー部において溶断された状態を示す説明
図である。 【符号の説明】 F 網戸フレーム G 網受け溝 N 防虫網 R 網押えロープ 17 圧入ローラー(圧入治具) 19 ヒートカッター(加熱工具) 24e ヒートカッター(加熱工具) 24f 断熱材
(a)および(b)は、本発明に係わる網
戸の製造方法を適用した網戸の網張り装置における防虫
網の圧入と加熱工具による防虫網の熱溶断状況を示すそ
れぞれ斜視図および断面図である。 【図2】本発明に係わる網戸の製造方法を適用した網戸
の網張り装置の全体構造を示す平面図である。 【図3】図2に示した網張り装置における網供給装置お
よび第1のロープ圧入装置の配置を詳細に示す側面図で
ある。 【図4】図3に示した第1のロープ圧入装置の構造を詳
細に示す斜視図である。 (b) 図4(a)に示した圧入装置のロープ巻回機構の
構造を示す分解斜視図である。 【図5】ないし(d)は、図4(a)に示したロープ巻回
機構の作動を順次説明する作動図である。 【図6】図2に示した網張り装置におけるコーナー処理
装置の構造を詳細に示す斜視図である。 【図7】図6に示したコーナー処理装置のコーナーカッ
ターの構造を示す平面図である。 (b) 図7(a)に示したコーナーカッターの待機状態
を示す説明図である。 (c) 図7(b)に示したコーナーカッターのヒートカ
ッターが下降して框コーナー部における防虫網の溶断に
備えた状態を示す説明図である。 (d) 図7(c)に示したヒートカッターが前進して防
虫網が框コーナー部において溶断された状態を示す説明
図である。 【符号の説明】 F 網戸フレーム G 網受け溝 N 防虫網 R 網押えロープ 17 圧入ローラー(圧入治具) 19 ヒートカッター(加熱工具) 24e ヒートカッター(加熱工具) 24f 断熱材
─────────────────────────────────────────────────────
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(56)参考文献 特開 平6−257358(JP,A)
特開 昭55−39769(JP,A)
特開 平10−37635(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E06B 9/52
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】網戸フレーム上に樹脂製防虫網を重ねなが
ら、もしくは重ねたのち、網戸フレームに形成した網受
け溝に網押えロープを防虫網と共に圧入し、網戸フレー
ム内側に位置する防虫網の装着済み部分と樹脂製防虫網
の軟化点ないしは融点以上に加熱した加熱工具との間を
断熱材で遮断しながら、加熱工具を網受け溝からはみ出
た防虫網の余剰部分に接触させて余剰部分を熱溶断によ
り除去することを特徴とする網戸の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02459397A JP3436038B2 (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | 網戸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02459397A JP3436038B2 (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | 網戸の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10220143A JPH10220143A (ja) | 1998-08-18 |
| JP3436038B2 true JP3436038B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=12142464
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02459397A Expired - Fee Related JP3436038B2 (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | 網戸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3436038B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101865854B1 (ko) * | 2017-08-11 | 2018-06-08 | (주)성광유니텍 | 방충망 장력 조절장치 |
-
1997
- 1997-02-07 JP JP02459397A patent/JP3436038B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10220143A (ja) | 1998-08-18 |
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