JP3440356B2 - 綴 具 - Google Patents
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- JP3440356B2 JP3440356B2 JP2000135351A JP2000135351A JP3440356B2 JP 3440356 B2 JP3440356 B2 JP 3440356B2 JP 2000135351 A JP2000135351 A JP 2000135351A JP 2000135351 A JP2000135351 A JP 2000135351A JP 3440356 B2 JP3440356 B2 JP 3440356B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 この発明は、ファイリング
用の綴具に関するものであり、特に、バインダ用のリー
フやクリヤーポケットを綴じるために用いられるもので
ある。 【0002】 【従来の技術】 これまで、リング状の部材を用い
て、穴の開いたリーフを束ねていたノートでは、そのリ
ングの形状を利用して、360°リーフを広げること、
すなわちノートを開くだけでなく、折り返すことができ
た。そして、この折り返したノートは、狭い机の上で有
効に活用された。しかし、これらのノートは、リーフの
差し替えができない欠点があった。 一方、リーフを束ねる櫛部が開閉可能なバインダー
は、リーフの差し替えが可能である。しかし、これらの
バインダーの背面部は、その開閉機構のためにある程度
の幅を有していた。そのため、リーフを180°程度開
くことはできても、折り返すことができない欠点があっ
た。ここで、単純にバインダーの背面部の幅を薄くする
と、櫛部の開閉が困難になったり、また、通常の使用時
において、容易に櫛部が開いたりして、バインダーとし
ての役割を果たさない問題があった。 また、スライド機構により、リーフの差し替えを可
能にするものとしては、登録実用新案第3010984
号、実公昭43−8102などがある。しかし、これら
のものは、リーフを差入れる隙間を必要とするため、こ
のスライド機構を薄くすることができない。そのため、
開閉可能なバインダーと同様に折り返すことができない
欠点を有していた。 更に、この発明とその形状が似ているものとして
は、実公平3−6454がある。しかし、該考案は、櫛
部の先端を着脱不能に係止する点でこの発明と異なって
いる。更に、該考案は、櫛部同士をヒンジで固定してお
り、このヒンジはプラスチックにより形成されるもので
ある。よって、櫛部の先端を着脱可能とした場合、この
ヒンジ部は数回の屈曲により壊れてしまう欠点があっ
た。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
リーフの差し変えが可能であって、かつ、リーフの折り
返しもできるファイリング用の綴具を提供することであ
る。 【0004】 そこで、この発明は、複数の櫛部2を
有する2本の主部材1からなる綴具であって、主部材1
aの先端7aにはスライド可能なリング部材4を設け、
かつ、このリング部材4の内側の形状は主部材1aと主
部材1bとを一体に合わせた外形とほぼ同一もしくは少
し小さなものであり、一体化した主部材1の厚みTをリ
ーフを折り返すことができるように適宜に薄くし、全て
の主部材1bの櫛部2bの先端に球状からなる突起部3
bを設け、全ての主部材1aの櫛部2aの先端には前記
突起部3bの幅Wbより適宜に小さな溝3aを設けたこ
とを特徴とするものである。 【0005】このように、この発明の綴具は、2本の主
部材1によって構成され、更に、櫛部2の先端に設けた
嵌合部を着脱自在とすることで、リーフの差し替えを可
能にするものである。そして、綴具の背面にあたる主部
材1を一体化させる手段と共に、前面にあたる各櫛部2
の先端にも嵌合手段3を設けることで、綴具として求め
られる櫛部2の保持力を確保したものである。 【0006】 【発明の実施の態様】そこで、この発明の実施態様を図
面を参照して説明する。図4は、この2本の主部材1か
らなる綴具が一体化した状態を表すものである。図5
は、2本の主部材1aと1bとが、離れた状態を表すも
のである。この図5が示すように、この綴具は従来の綴
具とことなり、櫛部2を有する主部材1aと主部材1b
とが、完全に分離する点に特徴がある。図1は、図5に
示した主部材1aと主部材1bとが分離した状態であっ
て、その先端7側を拡大したものである。ここで、図1
において、その先端7にリング部材4を有するものを主
部材1aとし、他方を主部材1bとする。 【0007】この発明は、複数の櫛部2を有する2本の
主部材1によって構成される。ここで櫛部2とは、図に
示されるように半円のリング状をなしたものであり、リ
ーフに設けられた穴を通過するものである。その形状は
必ずしも円形に限られるものでなく、楕円やくの字型、
また、コの字型であってもよく、用途に合わせて適宜に
決められる。そして、主部材1とは、この櫛部を保持す
る略直線状の部材である。 【0008】次に、この実施態様の主部材1同士を一体
化させる手段を説明する。主部材1aの先端7aには、
リング部材4を設ける。このリング部材4は、主部材1
aの先端付近をスライド可能なものである。そして、こ
のリング部材4の内側の形状は、主部材1aと主部材1
bとを一体に合わせた外形とほぼ同一もしくは少し小さ
なものとする。主部材1bより主部材1aを長くして、
この主部材1bの先端7bが収まるくぼみ8を主部材1
aに設ける。 【0009】次に、主部材1同士を一体化させた状態を
図2に示す。前記主部材1bの先端7bを主部材1aの
くぼみ8に収まるように、主部材1同士を合わせる。そ
して前記リング4をスライドさせて、主部材1aと主部
材1bとを一体化させる。 【0010】このように、リング部材4を主部材1aの
先端7aに設けることで、極めて簡易な構成で、主部材
1を一体化させることができるものである。 【0011】ここで、主部材1同士が接する面を接面9
とすると、この接面の一方には、凸部5を設け、他方の
接面には凹部6を設ける態様が望ましい。それは、主部
材1の一体化の際、この凹凸を合わせることで仮止めが
できるため、主部材1同士を一体化させる作業及び、櫛
部2同士を嵌め合わせる作業が容易になるからである。 【0012】また、この凸部5と凹部6とをスライドさ
せた後のリング部材4の内側に配することで、主部材1
同士が強固に一体化される。この実施態様では、この先
端7の機構を主部材1の両端に設けることで、より強く
一体化させるものである。 【0013】ただし、この発明において、主部材1を一
体化させる手段は、このリング部材4を用いた方法に限
定されることなく、様々な態様で実施が可能である。例
えば、主部材1の先端をベルトで固定する態様や、溝を
設けて嵌め合わせる形態、または、先端7に磁石を設
け、この磁力を利用する態様などである。 【0014】また、主部材1の両端のみならず、主部材
1の全体で一体化させる手段であってもよい。例えば、
接面9に適宜な間隔で嵌合部材を設ける形態や、接面9
全体を磁石とする形態である。この主部材1全体で一体
化させる手段では、この主部材1を一体化させる力を高
めることができる。 【0015】次に、一体化した主部材1の厚みTをリー
フを折り返すことができるように適宜に薄くする。ここ
で、「主部材1の厚みT」とは、図3に示すように主部
材1aと主部材1bとを合わせた状態における厚みTを
いう。ここで、図3は図4に示した主部材1同士、及
び、櫛部2同士を一体化させた状態における櫛部2の断
面図である。 【0016】従来は、綴具の主となる部材が相当の厚み
(幅)を有していたため、その綴具を用いたバインダー
はリーフを折り返して使用することができなかった。そ
こで、この発明は、この厚みTをリーフを折り返すこと
ができるように適宜に薄くしたものである。ここで、
「適宜な」とは、この綴具によって綴じられるリーフを
ほぼ360°折り返すのに適宜なという意味であり、そ
の「適宜な薄さ」は、主部材1の強度、櫛部2の大き
さ、挟みこむリーフの厚みなどを考慮して定められるも
のである。 【0017】例えば、主部材1が強度の低い素材からな
る場合、主部材1は、綴具としての強度を保つために厚
く作らなくてはならない。一方、金属などの強度の高い
素材の場合、主部材1を薄く作ることができる。 【0018】ここで、B5サイズのリーフ用であって、
プラスチックからなる綴具の場合、この厚みは、1.0
〜5.0mm程度の範囲で実施が可能である。そして、
主部材1の強度を優先し、リーフを薄くする態様では
2.0〜5.0mm程度の範囲が望ましい。一方、主部
材1の強度より、リーフの折り返し易さを優先する場合
は、1.0〜3.0mm程度の範囲が望ましい。よっ
て、以上を考慮すると2.0〜3.0mm程度の範囲が
適している。 【0019】この主部材1の厚みTを薄くする態様とし
ては、主部材1aと主部材1bとを同じ厚みとする必要
はなく、二つの主部材の合計の厚みが適宜な厚みであれ
ば良い。例えば、金属製の主部材1aを薄くし、プラス
チック製の主部材1bを厚くするといった態様である。 【0020】次に、各櫛部2の先端には着脱自在な嵌合
手段3を設けることを説明する。この発明は、リーフの
折り返しができるようにするために、前記主部材1の厚
みTを薄くする必要がある。しかし、ただ厚みTを薄く
したのでは綴具としての強度が保てない、また、櫛部2
同士が容易に離れてしまいバインダーとして役割を果た
せない。そこで、この発明は各櫛部2の先端に嵌合手段
3を設け、櫛部2同士が保持力を持つことで、この綴具
全体の保持力を高めることとしたものである。 【0021】図1における、この実施態様では、着脱自
在な嵌合手段3として、主部材1bの櫛部2bの先端に
球状からなる突起部3bを設ける。そして、この櫛部2
bに対応する主部材1aの櫛部2aの先端に、前記突起
部3bの幅Wbより適宜に小さな幅Waの溝3aを設け
るものである。そして、使用に際しては、この突起部3
bを幅3aに嵌め込むことで、櫛部2同士の保持力を得
るものである。 【0022】ここで、突起部3bの幅Wbより「適宜に
小さな幅Wa」の値は、その用途および素材に基づいて
決定されるものである。例えば、プラスチックからなる
嵌合手段3において、溝3aの幅Waは突起部3bの幅
Wbより0.0〜0.3mm程度小さな範囲で実施が可
能である。そして、保持力及び嵌め易さや取り外し易さ
を考えるとその値は、0.1mm程度が望ましい。 【0023】この突起部3bと溝3aにより、極めて簡
単で作りやすい形状ながらも、適宜な保持力を得られ、
また、着脱可能な嵌合手段3とすることができる。ま
た、幅Waを幅Wbより、0.1mm程度小さくする
と、嵌合の際に「カチッ」と心地よい音がして、嵌合で
きたことを利用者に知らせることができる。 【0024】次に、この実施態様における櫛部2の先端
について説明する。図3aは、櫛部2が嵌合した状態の
断面図を示すものである。ここで図3bは、櫛部2の先
端を拡大したものである。ここで、櫛部2aの先端面1
0aには、内側に少しだけ開くようにテーパーを設け
る。このテーパーの角度をテーパー角θとする。これに
より、この先端面10aと先端面10bとが嵌合する
と、その両面が最初に接する接点12を中心として内側
に力Fが働く。そして、接点12を中心として先端面1
0同士が近づく。最終的に、図3cに示すように、この
先端面10aと先端面10bとが接するようになる。 【0025】この先端面10同士を接しさせる力Fの作
用を、図3aに示す櫛部2の断面全体で考えると、この
力Fは、この櫛部2aと櫛部2bとを通じ、主部材1同
士を密着させる力F’となる。よって、この態様では、
前記櫛部2aの先端にテーパーを設けることにより、主
部材1を一体化させる力を向上できる。ここで、このテ
−パー角θがあまりに小さくては、このテーパーによる
効果を得られない。一方、あまりに大きくては、櫛部2
の先端面10同士が接することができなくなってしま
う。それでは、バインダーとしての使用に際して、この
櫛部2の先端がズレ易くなってしまい望ましくない。そ
こで、このテ−パー角θは、1°〜5°程度の範囲が望
ましく、3°程度が適しているといえる。 【0026】なお、テ−パーを設けるのは、櫛部2aに
限定されるものでなく、どちらの櫛部2にもうけてもよ
い。また、双方の櫛部に設けてもよく、その場合は、櫛
部2aの先端面10aと櫛部2bの先端面10bとで形
成される角度が、上記範囲内のテーパー角θであればよ
い。 【0027】また、このテーパー角θは、先端面10の
全体に設ける必要ななく、先端面の内側だけに設ける態
様であってもよい。例えば、先端面10aを内側と外側
の2つの領域に分け、外側にはストレート部を、内側に
は前記テーパー角θを設けたテーパー部とする態様であ
る。 【0028】この着脱自在な嵌合手段3は、適宜な保持
力を得られる手段であればよくこの突起部3bと溝3a
を設けた態様には限定されない。例えば、櫛部2の先端
に磁石を設けて保持力を得る手段である。また、突起部
3aも必ず球状に限定されるものでもなく、その形状は
溝3bとの兼ね合いで任意に決定することができる。 【0029】更に、この嵌合手段3は、全ての櫛部2の
先端に設ける必要はなく、用途に応じて適宜に配すれば
足りる。例えば、櫛部2の内、主部材1の両端に位置す
る櫛部2と中央付近の櫛部2に嵌合手段3を設けるもの
や、嵌合手段3を設ける櫛部2と設けない櫛部2とを交
互に設ける態様である。しかし、綴具全体の保持力を高
める点を考慮すると、この嵌合手段3(突起部3b、溝
3a)は、すべての櫛部2の先端に設けるのが望まし
い。 【0030】(綴具の用い方) この綴具を一体化させる手段の説明する。 ・主部材1の両端にある凹部6を凸部5に嵌め合わせ
る。 ・リング部材4をスライドさせ、櫛部2より、先に主部
材1同士を一体化させる。 ・主部材1同士が一体化した状態で、いずれか端の櫛部
2同士を指で挟んで嵌合させる。 ・そして、その嵌合させた櫛部2を押えた指をそのまま
の形で、他の嵌合していない櫛部2側にスライドさせる
と、他の櫛部2同士も連続して嵌合できる。このよう
に、主部材1を一体化させた後に、櫛部2同士を嵌合さ
せることで容易に櫛部2全体を嵌合できるものである。 この綴具の分離させる手段を説明する。 ・主部材1の両端のリング部材4を逆方向にスライドさ
せる。これにより、主部材1の一体化が解かれる。 ・主部材7aの先端をつまみ、そのまま、主部材1同士
を引き離す方向に引張る。 ・始めに、主部材1のつままれた側の櫛部2の嵌合が解
かれる。 ・次に、その次の櫛部2も連続して嵌合が解かる。 ・そのまま、主部材1を引き離すと、2つの主部材1は
完全に分離する。 【0031】この発明における櫛部2の嵌合の程度は、
嵌め易さ・取り外し易さを考慮したものである。よっ
て、櫛部2自体の嵌合を解くために、特別な工程をする
必要はなく、主部材1同士を引き離せば足りる。 【0032】 【発明の効果】 この発明の綴具により、リーフの差
し変えが可能であって、かつ、リーフの折り返しもでき
るバインダーを提供することが可能になる。また、綴具
の背面にあたる主部材1を一体化させる手段と共に、前
面にあたる各櫛部2の先端にも嵌合手段3を設けること
で、綴具として求められる櫛部2の保持力を確保でき
る。 リング部材4を主部材1aの先端7に設けること
で、極めて簡易な構成で、主部材1を一体化させること
が可能になる。 接面9に、凸部5と凹部6を設ける形態により仮止
めができることから、主部材を一体化させることが容易
になる。 突起部3bと溝3aにより、極めて簡単で作りやす
い形状ながらも、適宜な保持力を得られ、また、着脱可
能な嵌合手段3とすることができる。 櫛部2の先端にテ−パーを設けることで、主部材1
同士を一体化させる力を向上することができる。
用の綴具に関するものであり、特に、バインダ用のリー
フやクリヤーポケットを綴じるために用いられるもので
ある。 【0002】 【従来の技術】 これまで、リング状の部材を用い
て、穴の開いたリーフを束ねていたノートでは、そのリ
ングの形状を利用して、360°リーフを広げること、
すなわちノートを開くだけでなく、折り返すことができ
た。そして、この折り返したノートは、狭い机の上で有
効に活用された。しかし、これらのノートは、リーフの
差し替えができない欠点があった。 一方、リーフを束ねる櫛部が開閉可能なバインダー
は、リーフの差し替えが可能である。しかし、これらの
バインダーの背面部は、その開閉機構のためにある程度
の幅を有していた。そのため、リーフを180°程度開
くことはできても、折り返すことができない欠点があっ
た。ここで、単純にバインダーの背面部の幅を薄くする
と、櫛部の開閉が困難になったり、また、通常の使用時
において、容易に櫛部が開いたりして、バインダーとし
ての役割を果たさない問題があった。 また、スライド機構により、リーフの差し替えを可
能にするものとしては、登録実用新案第3010984
号、実公昭43−8102などがある。しかし、これら
のものは、リーフを差入れる隙間を必要とするため、こ
のスライド機構を薄くすることができない。そのため、
開閉可能なバインダーと同様に折り返すことができない
欠点を有していた。 更に、この発明とその形状が似ているものとして
は、実公平3−6454がある。しかし、該考案は、櫛
部の先端を着脱不能に係止する点でこの発明と異なって
いる。更に、該考案は、櫛部同士をヒンジで固定してお
り、このヒンジはプラスチックにより形成されるもので
ある。よって、櫛部の先端を着脱可能とした場合、この
ヒンジ部は数回の屈曲により壊れてしまう欠点があっ
た。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
リーフの差し変えが可能であって、かつ、リーフの折り
返しもできるファイリング用の綴具を提供することであ
る。 【0004】 そこで、この発明は、複数の櫛部2を
有する2本の主部材1からなる綴具であって、主部材1
aの先端7aにはスライド可能なリング部材4を設け、
かつ、このリング部材4の内側の形状は主部材1aと主
部材1bとを一体に合わせた外形とほぼ同一もしくは少
し小さなものであり、一体化した主部材1の厚みTをリ
ーフを折り返すことができるように適宜に薄くし、全て
の主部材1bの櫛部2bの先端に球状からなる突起部3
bを設け、全ての主部材1aの櫛部2aの先端には前記
突起部3bの幅Wbより適宜に小さな溝3aを設けたこ
とを特徴とするものである。 【0005】このように、この発明の綴具は、2本の主
部材1によって構成され、更に、櫛部2の先端に設けた
嵌合部を着脱自在とすることで、リーフの差し替えを可
能にするものである。そして、綴具の背面にあたる主部
材1を一体化させる手段と共に、前面にあたる各櫛部2
の先端にも嵌合手段3を設けることで、綴具として求め
られる櫛部2の保持力を確保したものである。 【0006】 【発明の実施の態様】そこで、この発明の実施態様を図
面を参照して説明する。図4は、この2本の主部材1か
らなる綴具が一体化した状態を表すものである。図5
は、2本の主部材1aと1bとが、離れた状態を表すも
のである。この図5が示すように、この綴具は従来の綴
具とことなり、櫛部2を有する主部材1aと主部材1b
とが、完全に分離する点に特徴がある。図1は、図5に
示した主部材1aと主部材1bとが分離した状態であっ
て、その先端7側を拡大したものである。ここで、図1
において、その先端7にリング部材4を有するものを主
部材1aとし、他方を主部材1bとする。 【0007】この発明は、複数の櫛部2を有する2本の
主部材1によって構成される。ここで櫛部2とは、図に
示されるように半円のリング状をなしたものであり、リ
ーフに設けられた穴を通過するものである。その形状は
必ずしも円形に限られるものでなく、楕円やくの字型、
また、コの字型であってもよく、用途に合わせて適宜に
決められる。そして、主部材1とは、この櫛部を保持す
る略直線状の部材である。 【0008】次に、この実施態様の主部材1同士を一体
化させる手段を説明する。主部材1aの先端7aには、
リング部材4を設ける。このリング部材4は、主部材1
aの先端付近をスライド可能なものである。そして、こ
のリング部材4の内側の形状は、主部材1aと主部材1
bとを一体に合わせた外形とほぼ同一もしくは少し小さ
なものとする。主部材1bより主部材1aを長くして、
この主部材1bの先端7bが収まるくぼみ8を主部材1
aに設ける。 【0009】次に、主部材1同士を一体化させた状態を
図2に示す。前記主部材1bの先端7bを主部材1aの
くぼみ8に収まるように、主部材1同士を合わせる。そ
して前記リング4をスライドさせて、主部材1aと主部
材1bとを一体化させる。 【0010】このように、リング部材4を主部材1aの
先端7aに設けることで、極めて簡易な構成で、主部材
1を一体化させることができるものである。 【0011】ここで、主部材1同士が接する面を接面9
とすると、この接面の一方には、凸部5を設け、他方の
接面には凹部6を設ける態様が望ましい。それは、主部
材1の一体化の際、この凹凸を合わせることで仮止めが
できるため、主部材1同士を一体化させる作業及び、櫛
部2同士を嵌め合わせる作業が容易になるからである。 【0012】また、この凸部5と凹部6とをスライドさ
せた後のリング部材4の内側に配することで、主部材1
同士が強固に一体化される。この実施態様では、この先
端7の機構を主部材1の両端に設けることで、より強く
一体化させるものである。 【0013】ただし、この発明において、主部材1を一
体化させる手段は、このリング部材4を用いた方法に限
定されることなく、様々な態様で実施が可能である。例
えば、主部材1の先端をベルトで固定する態様や、溝を
設けて嵌め合わせる形態、または、先端7に磁石を設
け、この磁力を利用する態様などである。 【0014】また、主部材1の両端のみならず、主部材
1の全体で一体化させる手段であってもよい。例えば、
接面9に適宜な間隔で嵌合部材を設ける形態や、接面9
全体を磁石とする形態である。この主部材1全体で一体
化させる手段では、この主部材1を一体化させる力を高
めることができる。 【0015】次に、一体化した主部材1の厚みTをリー
フを折り返すことができるように適宜に薄くする。ここ
で、「主部材1の厚みT」とは、図3に示すように主部
材1aと主部材1bとを合わせた状態における厚みTを
いう。ここで、図3は図4に示した主部材1同士、及
び、櫛部2同士を一体化させた状態における櫛部2の断
面図である。 【0016】従来は、綴具の主となる部材が相当の厚み
(幅)を有していたため、その綴具を用いたバインダー
はリーフを折り返して使用することができなかった。そ
こで、この発明は、この厚みTをリーフを折り返すこと
ができるように適宜に薄くしたものである。ここで、
「適宜な」とは、この綴具によって綴じられるリーフを
ほぼ360°折り返すのに適宜なという意味であり、そ
の「適宜な薄さ」は、主部材1の強度、櫛部2の大き
さ、挟みこむリーフの厚みなどを考慮して定められるも
のである。 【0017】例えば、主部材1が強度の低い素材からな
る場合、主部材1は、綴具としての強度を保つために厚
く作らなくてはならない。一方、金属などの強度の高い
素材の場合、主部材1を薄く作ることができる。 【0018】ここで、B5サイズのリーフ用であって、
プラスチックからなる綴具の場合、この厚みは、1.0
〜5.0mm程度の範囲で実施が可能である。そして、
主部材1の強度を優先し、リーフを薄くする態様では
2.0〜5.0mm程度の範囲が望ましい。一方、主部
材1の強度より、リーフの折り返し易さを優先する場合
は、1.0〜3.0mm程度の範囲が望ましい。よっ
て、以上を考慮すると2.0〜3.0mm程度の範囲が
適している。 【0019】この主部材1の厚みTを薄くする態様とし
ては、主部材1aと主部材1bとを同じ厚みとする必要
はなく、二つの主部材の合計の厚みが適宜な厚みであれ
ば良い。例えば、金属製の主部材1aを薄くし、プラス
チック製の主部材1bを厚くするといった態様である。 【0020】次に、各櫛部2の先端には着脱自在な嵌合
手段3を設けることを説明する。この発明は、リーフの
折り返しができるようにするために、前記主部材1の厚
みTを薄くする必要がある。しかし、ただ厚みTを薄く
したのでは綴具としての強度が保てない、また、櫛部2
同士が容易に離れてしまいバインダーとして役割を果た
せない。そこで、この発明は各櫛部2の先端に嵌合手段
3を設け、櫛部2同士が保持力を持つことで、この綴具
全体の保持力を高めることとしたものである。 【0021】図1における、この実施態様では、着脱自
在な嵌合手段3として、主部材1bの櫛部2bの先端に
球状からなる突起部3bを設ける。そして、この櫛部2
bに対応する主部材1aの櫛部2aの先端に、前記突起
部3bの幅Wbより適宜に小さな幅Waの溝3aを設け
るものである。そして、使用に際しては、この突起部3
bを幅3aに嵌め込むことで、櫛部2同士の保持力を得
るものである。 【0022】ここで、突起部3bの幅Wbより「適宜に
小さな幅Wa」の値は、その用途および素材に基づいて
決定されるものである。例えば、プラスチックからなる
嵌合手段3において、溝3aの幅Waは突起部3bの幅
Wbより0.0〜0.3mm程度小さな範囲で実施が可
能である。そして、保持力及び嵌め易さや取り外し易さ
を考えるとその値は、0.1mm程度が望ましい。 【0023】この突起部3bと溝3aにより、極めて簡
単で作りやすい形状ながらも、適宜な保持力を得られ、
また、着脱可能な嵌合手段3とすることができる。ま
た、幅Waを幅Wbより、0.1mm程度小さくする
と、嵌合の際に「カチッ」と心地よい音がして、嵌合で
きたことを利用者に知らせることができる。 【0024】次に、この実施態様における櫛部2の先端
について説明する。図3aは、櫛部2が嵌合した状態の
断面図を示すものである。ここで図3bは、櫛部2の先
端を拡大したものである。ここで、櫛部2aの先端面1
0aには、内側に少しだけ開くようにテーパーを設け
る。このテーパーの角度をテーパー角θとする。これに
より、この先端面10aと先端面10bとが嵌合する
と、その両面が最初に接する接点12を中心として内側
に力Fが働く。そして、接点12を中心として先端面1
0同士が近づく。最終的に、図3cに示すように、この
先端面10aと先端面10bとが接するようになる。 【0025】この先端面10同士を接しさせる力Fの作
用を、図3aに示す櫛部2の断面全体で考えると、この
力Fは、この櫛部2aと櫛部2bとを通じ、主部材1同
士を密着させる力F’となる。よって、この態様では、
前記櫛部2aの先端にテーパーを設けることにより、主
部材1を一体化させる力を向上できる。ここで、このテ
−パー角θがあまりに小さくては、このテーパーによる
効果を得られない。一方、あまりに大きくては、櫛部2
の先端面10同士が接することができなくなってしま
う。それでは、バインダーとしての使用に際して、この
櫛部2の先端がズレ易くなってしまい望ましくない。そ
こで、このテ−パー角θは、1°〜5°程度の範囲が望
ましく、3°程度が適しているといえる。 【0026】なお、テ−パーを設けるのは、櫛部2aに
限定されるものでなく、どちらの櫛部2にもうけてもよ
い。また、双方の櫛部に設けてもよく、その場合は、櫛
部2aの先端面10aと櫛部2bの先端面10bとで形
成される角度が、上記範囲内のテーパー角θであればよ
い。 【0027】また、このテーパー角θは、先端面10の
全体に設ける必要ななく、先端面の内側だけに設ける態
様であってもよい。例えば、先端面10aを内側と外側
の2つの領域に分け、外側にはストレート部を、内側に
は前記テーパー角θを設けたテーパー部とする態様であ
る。 【0028】この着脱自在な嵌合手段3は、適宜な保持
力を得られる手段であればよくこの突起部3bと溝3a
を設けた態様には限定されない。例えば、櫛部2の先端
に磁石を設けて保持力を得る手段である。また、突起部
3aも必ず球状に限定されるものでもなく、その形状は
溝3bとの兼ね合いで任意に決定することができる。 【0029】更に、この嵌合手段3は、全ての櫛部2の
先端に設ける必要はなく、用途に応じて適宜に配すれば
足りる。例えば、櫛部2の内、主部材1の両端に位置す
る櫛部2と中央付近の櫛部2に嵌合手段3を設けるもの
や、嵌合手段3を設ける櫛部2と設けない櫛部2とを交
互に設ける態様である。しかし、綴具全体の保持力を高
める点を考慮すると、この嵌合手段3(突起部3b、溝
3a)は、すべての櫛部2の先端に設けるのが望まし
い。 【0030】(綴具の用い方) この綴具を一体化させる手段の説明する。 ・主部材1の両端にある凹部6を凸部5に嵌め合わせ
る。 ・リング部材4をスライドさせ、櫛部2より、先に主部
材1同士を一体化させる。 ・主部材1同士が一体化した状態で、いずれか端の櫛部
2同士を指で挟んで嵌合させる。 ・そして、その嵌合させた櫛部2を押えた指をそのまま
の形で、他の嵌合していない櫛部2側にスライドさせる
と、他の櫛部2同士も連続して嵌合できる。このよう
に、主部材1を一体化させた後に、櫛部2同士を嵌合さ
せることで容易に櫛部2全体を嵌合できるものである。 この綴具の分離させる手段を説明する。 ・主部材1の両端のリング部材4を逆方向にスライドさ
せる。これにより、主部材1の一体化が解かれる。 ・主部材7aの先端をつまみ、そのまま、主部材1同士
を引き離す方向に引張る。 ・始めに、主部材1のつままれた側の櫛部2の嵌合が解
かれる。 ・次に、その次の櫛部2も連続して嵌合が解かる。 ・そのまま、主部材1を引き離すと、2つの主部材1は
完全に分離する。 【0031】この発明における櫛部2の嵌合の程度は、
嵌め易さ・取り外し易さを考慮したものである。よっ
て、櫛部2自体の嵌合を解くために、特別な工程をする
必要はなく、主部材1同士を引き離せば足りる。 【0032】 【発明の効果】 この発明の綴具により、リーフの差
し変えが可能であって、かつ、リーフの折り返しもでき
るバインダーを提供することが可能になる。また、綴具
の背面にあたる主部材1を一体化させる手段と共に、前
面にあたる各櫛部2の先端にも嵌合手段3を設けること
で、綴具として求められる櫛部2の保持力を確保でき
る。 リング部材4を主部材1aの先端7に設けること
で、極めて簡易な構成で、主部材1を一体化させること
が可能になる。 接面9に、凸部5と凹部6を設ける形態により仮止
めができることから、主部材を一体化させることが容易
になる。 突起部3bと溝3aにより、極めて簡単で作りやす
い形状ながらも、適宜な保持力を得られ、また、着脱可
能な嵌合手段3とすることができる。 櫛部2の先端にテ−パーを設けることで、主部材1
同士を一体化させる力を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施態様(先端部分の拡大図)
【図2】 主部材1を一体化させた態様図(先端部分
の拡大図) 【図3a】 櫛部2の断面図 【図3b】 櫛部2先端の拡大図 【図3c】 櫛部2先端の拡大図 【図4】 この発明の綴具の全体図(一体化) 【図5】 この発明の綴具の全体図(分離化) 【符号の説明】 1 主部材 2 櫛部2 3 嵌合手段3 3a 溝 3b 突起部 7 先端 T 厚み
の拡大図) 【図3a】 櫛部2の断面図 【図3b】 櫛部2先端の拡大図 【図3c】 櫛部2先端の拡大図 【図4】 この発明の綴具の全体図(一体化) 【図5】 この発明の綴具の全体図(分離化) 【符号の説明】 1 主部材 2 櫛部2 3 嵌合手段3 3a 溝 3b 突起部 7 先端 T 厚み
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平8−90975(JP,A)
特開 平9−240184(JP,A)
特開 平11−348481(JP,A)
実開 平7−17578(JP,U)
実開 昭51−133517(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B42F 13/16 - 13/28
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】複数の櫛部(2)を有する2本の主部材
(1)からなる綴具であって、主部材(1a)の先端
(7a)にスライド可能なリング部材(4)を設け、か
つ、このリング部材(4)の内側の形状は主部材(1
a)と主部材(1b)とを一体に合わせた外形とほぼ同
一もしくは少し小さなものであり、 一体化した主部材(1)の厚み(T)をリーフを折り返
すことができるように適宜に薄くし、全ての主部材(1
b)の櫛部(2b)の先端に球状からなる突起部(3
b)を設け、全ての主部材(1a)の櫛部(2a)の先
端には前記突起部(3b)の幅(Wb)より適宜に小さ
な溝(3a)を設けたことを特徴とするもの。
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