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JP6303666B2 - リングノート、リングノートの製造方法 - Google Patents
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JP6303666B2 - リングノート、リングノートの製造方法 - Google Patents

リングノート、リングノートの製造方法 Download PDF

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本発明は、複数枚の用紙がリングにより綴じられたリングノートに関する。
従来、複数の綴じ孔を有した複数枚の用紙をリングにより綴じてなるリングノートが種々知られている。従来のリングは、金属線材を折り曲げ加工等して変形させて作られたものが一般的であったが、このようなリングに手が触れると違和感があり、この不具合を解消するために、使用者の手が触れた際に一時的な弾性変形が生じる合成樹脂製等の軟質素材で作られたリングを備えたリングノートが開発されている(例えば、下記特許文献1を参照)。
このリングノートは、まず、厚みが一定の合成樹脂製のシート素材に打ち抜き加工を施して、綴じ孔に挿通される複数の横帯状部と、これら横帯状部と一体に形成される縦帯状部とを備えたリング形成部材を成形する。そして、綴じ孔にリング形成部材の横帯状部をそれぞれ貫通させた後に、複数の横帯状部の貫通端部を治具により保持しつつ縦帯状部側に巻き上げて、各横帯状部の貫通端部を縦帯状部にそれぞれ溶着により接合することによって作られている。
このようなものであると、各横帯状部の貫通端部を縦帯状部に溶着により接合する際に、各横帯状部の貫通端部が縦帯状部の接合されるべき箇所に対して位置ずれを起こし、適切なリングを形成することができないという不具合が生じ得る。そのため、従来のものでは、各横帯状部の貫通端部を縦帯状部の所望の箇所にそれぞれ接合するべく、治具の位置設定やその固定をしっかりと行う必要があった。
特許第5374721号公報
本発明は、簡単な方法で好ましい閉環状のリングを形成することができるリングノート、及びこのリングノートの好ましい製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、以上のような課題を解決するために、次のような構成を採用したものである。すなわち、本発明に係るリングノートは、綴じ孔を有した複数枚の用紙を合成樹脂製のリングにより綴じてなるものであって、前記リングが、前記綴じ孔にそれぞれ挿通された複数のリング本体と、これらリング本体の基端を相互に連結するとともに前記各リング本体の先端側を保持して各リング本体を閉環状に維持するベースとを具備してなり、前記リング本体が、用紙を綴じる環状部と、前記ベースに溶着された先端接続部とを備えたものであり、前記先端接続部と前記ベースのいずれか一方に位置決め用突起を設けるとともに、他方に溶着される際に前記位置決め用突起と係わり合ってリング本体の先端接続部とベースとを位置決めするための位置決め用凹所を設けていることを特徴とする。
ここで、「用紙」は、リングノートとして製本され得るシート状のものであればよく、紙製のものの他、プラスチック製のものも含まれる。また、用紙の用途としては、筆記用のものや貼り付け用のもの等が考えられる。
また、「環状」とは、必ずしも滑らかな円形状になっている必要はなく、一部にかどばった部分があるものも含む概念である。
「溶着」は、ニクロム線等を用いた熱溶着の他、超音波による溶着や高周波による溶着等も考えられる。
前記リングが、前記リング本体を形成するためのリング本体対応部と、前記ベースを形成するためのベース対応部とを備えたリング形成部材により作られたものであって、前記リング本体対応部が、環状部対応領域と、この環状部対応領域の先端側に連続して設けられた先端接続部対応領域とを備えたものであり、前記環状部対応領域を強制的に湾曲変形させて前記先端接続部対応領域をベース対応部に溶着することにより、前記環状部が前記環状部対応領域により形成されるものであり、相互に溶着される前記先端接続部対応領域の溶着面と前記ベース対応部の溶着面の少なくとも一方に、溶着される際に優先的に溶融して溶着面同士の溶着を促進する溶着促進要素を備えているものが好ましい。
前記リング本体対応部と前記ベース対応部とが、合成樹脂により一体にインジェクション成形されたものであり、前記溶着促進要素が、前記溶着面に一体に形成されたものが好適な一態様として挙げられる。
前記溶着促進要素は、前記溶着面における前記位置決め用突起及び/または位置決め用凹所の近傍に配されているものが好ましい。
上述したリングノートを製造する方法としては、前記環状部に対応する環状部対応領域及び前記先端接続部に対応する先端接続部対応領域を備えたリング本体対応部と、前記ベースに対応するベース対応部とを備えた合成樹脂製のリング形成部材をインジェクション成型により一体に形成し、このリング形成部材の複数のリング本体対応部を用紙の複数の綴じ孔にそれぞれ挿通し、それら各リング本体対応部を湾曲変形させて当該リング本体対応部の先端接続部対応領域を前記ベース対応部に溶着し、前記ベース対応部の主要部以外の部位及びこのベース対応部に溶着されているリング本体対応部の先端接続部対応領域の主要部以外の部位を切り離し、前記主要部により前記ベース及びリング本体の先端接続部を形成するとともに、前記リング本体対応部の環状部対応領域により用紙を綴じる環状のリング本体の環状部を形成するようにしたものが好ましい。
本発明は、以上のような構成であるから、簡単な方法で好ましい閉環状のリングを形成することができる。
本発明の一実施形態を示すリングノートの全体図。 同実施形態の要部を拡大して示す拡大斜視図。 同実施形態の要部を拡大して示す正面図。 同実施形態の底面側を拡大して示す拡大底面図。 図3のX−X線断面で示すリングと全ての用紙を片側に寄せた状態を示す図。 図3のY−Y線拡大端面図。 同実施形態のリングを形成するリング形成部材を示す説明図。 同実施形態のリング形成部材を拡大して示す平面図。 図8のZ−Z線断面図。 同実施形態のリングノートの製造方法を示す説明図。 同実施形態のリングノートの製造方法を示す説明図。 同実施形態のリングノートの製造方法を示す説明図。 本発明の変形例にかかるリング形成部材を拡大して示す平面図。 本発明の他の変形例にかかるリング形成部材を拡大して示す平面図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態にかかるリングノートNは、図1〜図5に示すように、綴じ孔11、21、31を有した複数枚の用紙である表紙1、2及び中紙3をリング4により綴じてなるものである。具体的には、このリングノートNは、合成樹脂製のシートや厚紙等により作られた表表紙1及び裏表紙2と、これら表表紙1及び裏表紙2の間に配される筆記用の複数枚の中紙3と、これら表表紙1、裏表紙2及び中紙3の綴じ元に形成された複数の綴じ孔11、21、31を用いてこれら表表紙1、裏表紙2及び中紙3を綴じるリング4とから構成される。綴じ孔11、21、31は矩形状をなす通常のものであり、表表紙1、裏表紙2及び中紙3の綴じ元側にそれぞれ所定のピッチで複数設けられている。
前記リング4は、図1〜図6に示すように、軟質樹脂、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂製のものであり、前記綴じ孔11、21、31にそれぞれ挿通された複数のリング本体5と、これらリング本体5の基端を相互に連結するとともに前記各リング本体5の先端側を保持して各リング本体5を閉環状に維持するベース6とを具備してなる。
前記各リング本体5は、図1〜図6に示すように、前記ベース6の一側縁6a側に位置し表表紙1、裏表紙2及び中紙3を綴じる環状部51と、前記ベース6に溶着された先端接続部52とを備えたものである。このリング本体5は、前記環状部51に使用者の手が触れた際に一時的な弾性変形が生じるが、その外力が解除されると元の閉環状をなす湾曲形状に自己復帰し得る軟質素材で作られている。すなわち、このリング本体5は、素材と形状と厚みのバランスによって、外力が加わらない限り所定のリング形状を維持する定型性を備えているとともに、弾性変形時に厚み方向に一時的に潰れた後、再び元の形状に復帰する復元性を備えている。
前記各環状部51は、図1〜図6に示すように、外面55側の両側縁56に面取形状部分57を備えたものであり、図6に示すように、横断面において中央から両側縁56に向かって漸次薄肉となる形状をなしている。また、この環状部51は、後述するベース6の接合部61の一側縁61aから立ち上がる平面帯状部分53と、この平面帯状部分53の先端に連続して形成され湾曲して前記先端接続部52に至る曲面帯状部分54とを備えている。前記平面帯状部分53は、表表紙1、裏表紙2及び中紙3の綴じ元側の端縁12、22、32及びこれに対応する反綴じ元側の端縁を揃えるためのもので、表表紙1、裏表紙2及び中紙3の合計厚み寸法に対応させた長さ寸法を備えている。前記曲面帯状部分54は、開閉される表表紙1や中紙3を案内するためのもので、部分的に円弧形状をなしている。
前記各先端接続部52は、図2〜図5に示すように、前記リング本体5の環状部51の先端に連続して設けられたもので、前記ベース6の接合部61に溶着されている。前記先端接続部52のベース6に対する溶着面には、位置決め用突起58が設けられており、この位置決め用突起58が後述するベース6に設けられた位置決め用凹所63に係わり合っている。前記位置決め用突起58は、例えば、円柱状のものである。
前記ベース6は、図1〜図5に示すように、前記先端接続部52が溶着される接合部61と、これら接合部61以外の非接合部62とを長手方向に交互に備えたものであり、平板状をなしている。本実施形態のベース6は、前記非接合部62の一側縁62aを前記接合部61の一側縁61aよりも前記環状部51から離れる方向に偏位させて、図5に示すように、前記接合部61及び前記先端接続部52の一部が用紙である裏表紙2、表表紙1及び一部の中紙3の綴じ孔21、11、31内に入り込み得るように構成されている。詳述すれば、前記ベース6は、前記中紙3と裏表紙2との間に位置させたものであって、前記中紙3と前記ベース6とが接し得るとともに前記裏表紙2と前記先端接続部52が接し得るように配されており、前記接合部61及び前記先端接続部52の一部が、少なくとも裏表紙2の綴じ孔21に入り込み得るように構成されている。なお、前記ベース6の接合部61及びリング本体5の先端接続部52の幅寸法は、前記環状部51の幅寸法とほぼ同一に設定されている。また、本実施形態のベース6には、溶着される際に前記位置決め用突起58と係わり合ってリング本体5の先端接続部52と当該ベース6とを位置決めするための位置決め用凹所63が設けられている。前記位置決め用凹所63は、前記位置決め用突起58が係合可能な形状、例えば、円形孔である。
前記リング4は、図7〜図9に示すように、前記リング本体5を形成するためのリング本体対応部8と、前記ベース6を形成するためのベース対応部9とを備えたリング形成部材7により作られたものである。前記リング本体対応部8と前記ベース対応部9とは、軟質素材である合成樹脂により一体にインジェクション成形されたものである。
前記リング本体対応部8は、図7〜図9に示すように、前記環状部51を形成するための環状部対応領域81と、この環状部対応領域81の先端側に連続して設けられ前記先端接続部52を形成するための先端接続部対応領域82とを備えたものである。
前記各環状部対応領域81は、図7〜図9に示すように、予備的に湾曲した立体形状をなしている。具体的には、前記平面帯状部分53を形成するための平面帯状部分対応箇所83と、前記曲面帯状部分54を形成するための第1、第2の曲面帯状部分対応箇所84、85とを備えている。前記平面帯状部分対応箇所83は、ベース対応部9の一側縁から屈曲させた状態で延出する平帯状のものである。前記第1の曲面帯状部分対応箇所84は、前記平面帯状部分対応箇所83の先端から屈曲させた状態で延出する湾曲帯状のもので、縦断面視において部分円弧状をなしている。前記第2の曲面帯状部分対応箇所85は、前記第1の曲面帯状部分対応箇所84の先端から連続して延びる湾曲帯状のもので、縦断面視において部分円弧状をなしている。前記第1の曲面帯状部分対応箇所84の曲率と第2の曲面帯状部分対応箇所85の曲率とは、相互に異ならせてある。前記第1、第2の曲面帯状部分対応箇所84、85は、完成された環状部51の曲面帯状部分54がほぼ円弧状をなすように設計されており、前記各曲率はその目的に沿った値に設定されている。すなわち、前記環状部対応領域81を強制的に湾曲変形させて前記先端接続部対応領域82をベース対応部9に溶着することにより、前記環状部51が前記環状部対応領域81により形成されるものであり、この環状部51が、縦断面視において部分円弧状をなすように前記第1、第2の曲面帯状部分対応箇所84、85の曲率が設定されている。
前記各先端接続部対応領域82は、図7〜図9に示すように、前記第2の曲面帯状部分対応箇所85の先端から屈曲した状態で延出する平帯状のもので、一面側に前記ベース対応部9に溶着される溶着面86を備えている。この溶着面86には、前記位置決め用突起58と、溶着される際に優先的に溶融して溶着面86と後述する溶着面93との溶着を促進する溶着促進要素87を備えている。前記溶着促進要素87は、前記溶着面86における前記位置決め用突起58の近傍に配されており、前記溶着面86に一体に形成されている。具体的には、半球状をなす溶着促進要素87が、所定のパターンで複数個、前記溶着面86上に配置されている。先端接続部対応領域82は、前記リング本体5の先端接続部52に相当する主要部88と、リング4完成前に切り離される主要部以外の部位89とを備えており、前述した位置決め用突起58及び溶着促進要素87は、前記主要部88に形成されている。なお、図7〜図11では、主要部以外の部位89にパターンを付して示している。
前記ベース対応部9は、図7〜図9に示すように、平帯状のもので、前記接合部61に対応する接合部対応領域91と、前記非接合部62に対応する非接合部対応領域92とを交互に備えている。各接合部対応領域91の一面側には、前記先端接続部対応領域82に溶着される溶着面93を備えている。この溶着面93には、前記位置決め用凹所63と、溶着される際に優先的に溶融して溶着面86、93同士の溶着を促進する溶着促進要素94を備えている。前記溶着促進要素94は、前記溶着面93における前記位置決め用凹所63の近傍に配されており、前記溶着面93に一体に形成されている。具体的には、半球状をなす溶着促進要素94が、所定のパターンで複数個、前記溶着面93上に配置されている。接合部対応領域91における溶着促進要素94の配置パターンは、先端接続部対応領域82における溶着促進要素87の配置パターンと異ならせてあり、溶着される際に接合部対応領域91の溶着促進要素94と先端接続部対応領域82の溶着促進要素87とが干渉しないように設定されている。また、ベース対応部9は、前記ベース6に相当する主要部95と、リング4完成前に切り離される主要部以外の部位96とを備えており、前述した位置決め用凹所63及び溶着促進要素94は、前記主要部95に形成されている。なお、図7〜図11では、主要部以外の部位96にパターンを付して示している。
次に、上述したリングノートNを製造する方法について、図10〜図12を用いて説明する。
まず、前記環状部51に対応する環状部対応領域81及び前記先端接続部52に対応する先端接続部対応領域82を備えたリング本体対応部8と、前記ベース6に対応するベース対応部9とを備えた合成樹脂製のリング形成部材7をインジェクション成型により一体に形成する。この段階では、リング形成部材7は、図9に示すような立体的な形状をなしている。
次いで、このリング形成部材7の複数のリング本体対応部8を用紙である表表紙1、裏表紙2及び中紙3の複数の綴じ孔11、21、31にそれぞれ挿通する。すなわち、一定枚数の中紙3及び表紙1、2を揃えた状態で、綴じ孔11、21、31に前記リング形成部材7のリング本体対応部8をそれぞれ貫通させ、その貫通端部である各先端接続部対応領域82を図示しない治具によりそれぞれ保持する。
そして、図10に示すように、前記治具を移動させることによりそれら各リング本体対応部8を湾曲変形させて、当該リング本体対応部8の先端接続部対応領域82を前記ベース対応部9に添接させる。しかる後に、図11に示すように、その添接部分を溶着する。前記リング本体対応部8の各先端接続部対応領域82を前記ベース対応部9にそれぞれ添接させる際には、前記先端接続部対応領域82の各位置決め用突起58と、前記ベース対応部9の各位置決め用凹所63とがそれぞれ係合して、前記先端接続部対応領域82と前記ベース対応部9との位置ずれが防止される。また、この添接部分を加熱状態で挟圧して溶着処理を施す際には、前記溶着促進要素87、94が優先的に溶融して溶着面86、93に広がるため、円滑かつ確実な溶着が可能になる。
このようにして溶着が完了した後、前記ベース対応部9の主要部以外の部位96及びこのベース対応部9に溶着されているリング本体対応部8の先端接続部対応領域82の主要部以外の部位89を切り離し、図12に示すようなリングノートNを得る。
以上に述べたように、本実施形態に係るリングノートNは、綴じ孔11、21、31を有した複数枚の用紙である表表紙1、裏表紙2及び中紙3を合成樹脂製のリング4により綴じてなるものであって、前記リング4が、前記綴じ孔11、21、31にそれぞれ挿通された複数のリング本体5と、これらリング本体5の基端を相互に連結するとともに前記各リング本体5の先端側を保持して各リング本体5を閉環状に維持するベース6とを具備してなり、前記リング本体5が、表表紙1、裏表紙2及び中紙3を綴じる環状部51と、前記ベース6に溶着された先端接続部52とを備えたものであり、前記先端接続部52に位置決め用突起58を設けるとともに、前記ベース6に溶着される際に前記位置決め用突起58と係わり合ってリング本体5の先端接続部52とベース6とを位置決めするための位置決め用凹所63を設けている。そのため、溶着するに当たって前記各位置決め用突起58と位置決め用凹所63とをそれぞれ係わり合わせておけば、これらの位置ずれを防止でき、前記各環状部51を所望の形状にすることができる。
また、本実施形態のリング4は、前記リング本体5を形成するためのリング本体対応部8と、前記ベース6を形成するためのベース対応部9とを備えたリング形成部材7により作られたものであって、前記リング本体対応部8が、環状部対応領域81と、この環状部対応領域81の先端側に連続して設けられた先端接続部対応領域82とを備えたものであり、前記環状部対応領域81を強制的に湾曲変形させて前記先端接続部対応領域82をベース対応部9に溶着することにより、前記環状部51が前記環状部対応領域81により形成されるものである。そして、相互に溶着される前記先端接続部対応領域82の溶着面86と前記ベース対応部9の溶着面93とに、溶着される際に優先的に溶融して溶着面86、93同士の溶着を促進する溶着促進要素87、94をそれぞれ備えているので、溶着面86、93同士を確実に接合させることができる。
特に、前記リング本体対応部8と前記ベース対応部9とが、合成樹脂により一体にインジェクション成形されたものであり、前記各溶着促進要素87、94が、前記溶着面86、93にそれぞれ一体に形成されたものである。そのため、前記リング形成部材7を簡単に成形できるだけでなく、溶着促進要素87、94も簡単に形成することができる。
前記溶着促進要素87、94は、前記溶着面86、93における前記位置決め用突起58及び位置決め用凹所63の近傍にそれぞれ配されているので、前記位置決め用突起58と位置決め用凹所63とを係わり合わせて、位置合わせを行った状態を固定しながら溶着させることができる。特に、本実施形態では、複数の溶着促進要素87、94が、前記各位置決め用突起58や各位置決め用凹所63をそれぞれ囲うように配置されているので、前記各位置決め用突起58や各位置決め用凹所63の周辺を均一に融かすことができる。また、各溶着促進要素87、94は小さな樹脂の固まりであり、溶着される際にベース対応部9の溶着促進要素94と先端接続部対応領域82の溶着促進要素87とが干渉しないように設定されているので、これら溶着促進要素87、94が溶けてもリング4の厚み寸法には、さほど影響を与えない。
前記位置決め用突起58が、円柱状のものであり、前記位置決め用凹所63が、前記位置決め用突起58が係合可能な円形孔であるので、角張ったものに比べてこれらの係合を行いやすい。また、前記位置決め用突起58及び位置決め用凹所63が、平面視ほぼ真円形状をなすものであるため、360度全ての方向への位置ずれを防止できる。
また、本実施形態のリングノートNの製造方法は、前記環状部51に対応する環状部対応領域81及び前記先端接続部52に対応する先端接続部対応領域82を備えたリング本体対応部8と、前記ベース6に対応するベース対応部9とを備えた合成樹脂製のリング形成部材7をインジェクション成型により一体に形成し、このリング形成部材7の複数のリング本体対応部8を表表紙1、裏表紙2及び中紙3の複数の綴じ孔11、21、31にそれぞれ挿通し、それら各リング本体対応部8を湾曲変形させて当該リング本体対応部8の先端接続部対応領域82を前記ベース対応部9に溶着し、前記ベース対応部9の主要部以外の部位96及びこのベース対応部9に溶着されているリング本体対応部8の先端接続部対応領域82の主要部以外の部位89を切り離し、前記主要部88、95により前記ベース6及びリング本体5の先端接続部52を形成するとともに、前記リング本体対応部8の環状部対応領域81により表表紙1、裏表紙2及び中紙3を綴じる環状のリング本体5の環状部51を形成するようにしたものである。
そのため、溶着段階ではリング本体対応部8の先端接続部対応領域82とベース対応部9との溶着面積を広くして、これらを確実に溶着させることができる。また、前記ベース対応部9とリング本体対応部8の先端接続部対応領域82の主要部以外の部位96、89を最後に切り離すことにより、ベース6の他側縁側、すなわちリング4の端部を整然とさせることができる。なお、溶着の際、溶着促進要素87、94の一部が前記主要部以外の部位89、96側に流れ出すことも考えられるが、前記切り離し作業により製品としてのリング4には残らないので問題とはならない。
また、複数のリング本体5は、複数設けられた綴じ孔11、21、31にそれぞれ対応して挿通されたものであり、本実施形態では、矩形状の綴じ孔11、21、31の縦方向の辺の寸法を前記リング形成部材7の環状部対応領域81の幅寸法にほぼ一致させているため、前記環状部対応領域81に対応したリング4の環状部51がリングノートNの長手方向側にずれたり変形したりすることも抑制できる。
さらに、ベース6は、平板状をなすものであるためリングノートNの厚みを比較的抑えることができる。このベース6は、裏表紙2とこの裏表紙2に隣接する中紙3の間に位置させているので、リングノートNを閉じた際には、表表紙1側及び裏表紙2側のいずれからもベース6が隠蔽されることになる。また、リングノートNを裏表紙2以外の部分で開いた際にも、前記ベース6は使用者から見えないものとなる。したがって、リングノートNを通常使用する際には、リング4のうち環状部51のみが外側に露出することになるため、従来の金属線材のリング等の場合と同じような外観を得ることができる。
また、リング本体5がベース6に溶着で接合される際、リング本体対応部8の先端接続部対応領域82の溶着面86及びベース対応部9の溶着面93が塑性変形するため、リング本体5とベース6とを密着させることができる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限られない。
上述した実施形態では、先端接続部に位置決め用突起を設けるとともに、ベースに位置決め用凹所を設けているようにしたが、これとは逆に、先端接続部に位置決め用凹所を設けるとともに、ベースに位置決め用突起を設けるようにしてもよい。
また、位置決め用突起や位置決め用凹所が設けられる位置の他、位置決め用突起や位置決め用凹所の大きさ及び/または形状についても、図示したものに限られず種々変更可能である。一例として、図13に本発明の変形例にかかるリング形成部材を示す。なお、図13では、上述した実施形態と同一またはこれに対応する部分には、前に「A」を加えた同一の符号を付して詳細な説明を省略する。本変形例の位置決め用突起A58は、角柱状のものであり、より具体的には、前記位置決め用突起A58は、リング本体対応部A8の長手方向に伸びる平面視矩形状をなしている。前記位置決め用凹所A63は、前記位置決め用突起A58が係合可能な角形孔であり、より具体的には、ベース対応部A9の他端側に開口する平面視矩形状をなす切り欠きである。本変形例にかかる位置決め用突起A58を位置決め用凹所A63に係わり合わせると、ベース対応部A9に対して先端接続部A52が図13における上下方向及び右方向へ位置ずれすることを抑制できる。すなわち、位置決め用突起や位置決め用凹所の形状の具体的な例としては、平面視円形状や平面視矩形状のものに限られず、三角形状、楕円形状、その他の異形状であってもよい。さらに、断面視において2つの山型形状をなすもの、すなわち、単一の先端接続部を位置決めするための位置決め用突起及び位置決め用凹所が、それぞれ複数の凸部及び複数の凹部から形成されるものであってもよい。
なお、位置決め用突起の高さ寸法は、位置決め用突起を位置決め用凹所に係り合わせた状態で、上述した実施形態のように位置決め用凹所内に位置決め用突起の全部が収まるようなものが好ましいが、これには限られず、位置決め用突起の高さ寸法と位置決め用凹所の深さ寸法とを略同一にしたものや、位置決め用突起の高さ寸法を位置決め用凹所の深さ寸法よりも大きく設定したものであってもよい。
また、位置決め用凹所は、上述した貫通孔や切り欠きに限られず、有底穴であってもよいのはもちろんである。位置決め用凹所の切り欠きの具体的な形状としては、図13で示したような平面視逆コ字状(平面視矩形状)のものの他、平面視U字状、平面視三角形状、平面視台形状、平面視で円弧形状と台形状とを組み合わせた形状等が挙げられる。位置決め用凹所が、平面視で三角形状、台形状、円弧形状と台形状とを組み合わせた形状等、切り欠きの開口端部の幅寸法が、位置決め用突起が位置決めされる奥側の幅寸法よりも大きく設定してあるものであれば、位置決め用突起と位置決め用凹所との係わり合わせをスムーズに行うことができる。
各溶着促進要素は、その形状や大きさ、またそれらの配置についても、図示したものに限られず種々変更可能である。一例として、図14に本発明の他の変形例にかかるリング形成部材を示す。なお、図14では、上述した実施形態と同一またはこれに対応する部分には、前に「B」を加えた同一の符号を付して詳細な説明を省略する。本変形例にかかるリング形成部材B7の各溶着促進要素B87、B94は、上述した実施形態のものと比べて、数や配置を異ならせている。
リング本体の形状は、図示したものに限られず種々変更可能であり、例えば、横断面形状が扁平なほぼ矩形状のものや、円形状、楕円形状、その他の形状のものであってもよい。さらに、リング本体の厚み寸法も一定のものに限られず、その厚み寸法が変わるものであってもよい。
また、リング本体の円弧形状はどのようなものであってもよく、上述した実施形態では、リング本体対応部の環状部対応領域に、異なった曲率を有した2種類の曲面帯状部分対応箇所を設定していたが、上述した目的に沿った、すなわち、完成された環状部の曲面帯状部分が用紙を案内しやすい形状に設計されたものであれば種々変更可能である。曲面帯状部分対応領域の曲率を全体として同じに(曲率を1種類に設定)してもよいし、異なった曲率を有した多種類の曲面帯状部分対応箇所を設定してもよいのはもちろんである。また、曲面帯状部分の形状も、円弧には限られない。
また、上述した実施形態では、リングノートの製造段階で、ベース対応部の主要部以外の部位及びこのベース対応部に溶着されているリング本体対応部の先端接続部対応領域の主要部以外の部位を切り離すようにしていたが、これには限られない。例えば、リング本体対応部の先端接続部対応領域をベース対応部に溶着した後、ベース対応部の他側縁からはみ出した先端接続部対応領域を切り離すようにしたものや、逆に、先端接続部対応領域の先端縁からはみ出したベース対応部を切り離すようにしたものであってもよい。また、リング本体対応部の先端接続部対応領域の先端縁とベース対応部の他側縁とを溶着段階で揃えて、溶着後に切り離し加工を施さないようにしたものであってもよいのはもちろんである。すなわち、リング形成部材が、上述した実施形態における「主要部以外の部位」(余白部分)を備えていないものであってもよい。また、リング本体の先端の形状及びリング本体対応部の先端の形状は、図示した四角形状の他、円弧状や三角形状等であってもよい。
さらに、リング形成部材は、リングノートの縦寸法にほぼ対応する長さ寸法を有したものに限られず、これより短いものであってもよい。その場合には、複数のリング形成部材を用いてリングノートを形成すればよい。すなわち、上述した実施形態では、リングノートの上端から下端まで至る長さ寸法を有する単一のリング形成部材により用紙を綴じるようにしていたが、リングノートの上端から下端までを複数箇所に分けて、上述したものより短い寸法を有する複数のリング形成部材により用紙を綴じるようにしてもよい。
リングノートには、手帳サイズ、通常のノートサイズの他、種々の大きさが考えられる。また、綴じ孔の形状は、矩形の他、円、楕円、その他の形状であってもよい。
リング本体の素材は、前述した合成樹脂の他、例えば、紙等の繊維製、グラスファイバー製、アルミニウムなどの金属、形状記憶合金、繊維を織らずに絡み合わせたシート状の不織布、またはその他適宜の天然素材等であってもよい。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
N…リングノート
11、21、31…綴じ孔
4…リング
5…リング本体
51…環状部
52…先端接続部
58、A58、B58…位置決め用突起
6…ベース
63、A63、B63…位置決め用凹所
7、A7、B7…リング形成部材
8、A8、B8…リング本体対応部
81、A81、B81…環状部対応領域
82、A82、B82…先端接続部対応領域
86、A86、B86…溶着面
87、A87、B87…溶着促進要素
88、B88…主要部
89、B89…主要部以外の部位
9、A9、B9…ベース対応部
93、A93、B93…溶着面
94、A94、B94…溶着促進要素
95、B95…主要部
96、B96…主要部以外の部位

Claims (5)

  1. 綴じ孔を有した複数枚の用紙を合成樹脂製のリングにより綴じてなるリングノートであって、
    前記リングが、前記綴じ孔にそれぞれ挿通された複数のリング本体と、これらリング本体の基端を相互に連結するとともに前記各リング本体の先端側を保持して各リング本体を閉環状に維持するベースとを具備してなり、前記リング本体が、用紙を綴じる環状部と、前記ベースに溶着された先端接続部とを備えたものであり、前記先端接続部と前記ベースのいずれか一方に位置決め用突起を設けるとともに、他方に溶着される際に前記位置決め用突起と係わり合ってリング本体の先端接続部とベースとを位置決めするための位置決め用凹所を設けているリングノート。
  2. 前記リングが、前記リング本体を形成するためのリング本体対応部と、前記ベースを形成するためのベース対応部とを備えたリング形成部材により作られたものであって、前記リング本体対応部が、環状部対応領域と、この環状部対応領域の先端側に連続して設けられた先端接続部対応領域とを備えたものであり、前記環状部対応領域を強制的に湾曲変形させて前記先端接続部対応領域をベース対応部に溶着することにより、前記環状部が前記環状部対応領域により形成されるものであり、相互に溶着される前記先端接続部対応領域の溶着面と前記ベース対応部の溶着面の少なくとも一方に、溶着される際に優先的に溶融して溶着面同士の溶着を促進する溶着促進要素を備えている請求項1記載のリングノート。
  3. 前記リング本体対応部と前記ベース対応部とが、合成樹脂により一体にインジェクション成形されたものであり、前記溶着促進要素が、前記溶着面に一体に形成されたものである請求項2記載のリングノート。
  4. 前記溶着促進要素が、前記溶着面における前記位置決め用突起及び/または位置決め用凹所の近傍に配されている請求項2または3記載のリングノート。
  5. 請求項1、2、3または4記載のリングノートを製造する方法であって、
    前記環状部に対応する環状部対応領域及び前記先端接続部に対応する先端接続部対応領域を備えたリング本体対応部と、前記ベースに対応するベース対応部とを備えた合成樹脂製のリング形成部材をインジェクション成型により一体に形成し、
    このリング形成部材の複数のリング本体対応部を用紙の複数の綴じ孔にそれぞれ挿通し、
    それら各リング本体対応部を湾曲変形させて当該リング本体対応部の先端接続部対応領域を前記ベース対応部に溶着し、
    前記ベース対応部の主要部以外の部位及びこのベース対応部に溶着されているリング本体対応部の先端接続部対応領域の主要部以外の部位を切り離し、
    前記主要部により前記ベース及びリング本体の先端接続部を形成するとともに、前記リング本体対応部の環状部対応領域により用紙を綴じる環状のリング本体の環状部を形成するようにしたリングノートの製造方法。
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