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JP3461111B2 - 熱硬化性樹脂組成物及びこれを用いた回転機器用コイル - Google Patents
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JP3461111B2 - 熱硬化性樹脂組成物及びこれを用いた回転機器用コイル - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物及びこれを用いた回転機器用コイル

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化性樹脂組成
物及びこれを用いて絶縁処理された自動車に使用される
発電機又は駆動用モータ等の回転機器用コイルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用モータ、発電機などの稼動
中に大きな振動が加わる回転機等の電気機器の絶縁ワニ
スには、高温時の機械特性、電気絶縁性、高電圧特性
(耐アーク性、耐トラッキング性)に優れた酸無水物硬
化型のエポキシワニスが多用されている。近年、これら
の電気機器の小型軽量化が進み、従来以上に性能及び信
頼性の向上が要求されるようになり、特に、稼動中の機
器より発生する熱を放散する対策がうまくできず、高温
での固着性能重視及び耐熱劣化特性重視のため、機器の
より小型化が困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱伝導率が
向上し、かつ耐熱特性に優れた熱硬化性樹脂組成物及び
これを用いた回転機器用コイルを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)UL1
446で規定された耐熱寿命評価試験において、F種
(155℃)以上の耐熱寿命を有する熱硬化性樹脂及
(B)無機質充填剤を含有し、(A)成分及び(B)成
分を混合後、硬化したものの熱伝導率が5×10-4cal/
cm・s・℃以上である熱硬化性樹脂組成物及びこれを用い
て絶縁処理されてなる回転機器用コイルに関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に(A)成分として用いる
熱硬化性樹脂は、上記のようにUL1446で規定され
た耐熱寿命評価試験において、F種(155℃)以上の
耐熱寿命を有するものであれば、特に制限はないが、
(A)成分及び(B)成分を混合後、硬化したものの熱
伝導率が5×10-4cal/cm・s・℃以上であることが必要
である。熱伝導率が5×10-4cal/cm・s・℃未満である
と、稼動中の機器から発生する熱を放散しにくくなる。
また、本発明に(B)成分として用いる無機質充填剤
は、水和アルミナ、溶融シリカ、結晶シリカ、酸化マグ
ネシウム、炭酸カルシウム、タルク、珪酸ジルコニウム
等が挙げられ、その種類に特に制限はない。
【0006】本発明の熱硬化性樹脂組成物において、
(A)成分と(B)成分の混合物の、25℃で回転型粘
度計で測定した回転数30〜60rpmでの粘度は、0.
05〜1.5Pa・sの範囲にあるのが好ましい。この粘度
が0.05Pa・s未満であると、コイルへのワニス付着量
が減少し、固着が低下する傾向があり、1.5Pa・sを超
えると、コイル内部へのワニス浸透性が低下し、コイル
とコイルの間に隙間が生じ、熱伝導率が低下する傾向が
ある。また、(A)成分及び(B)成分を混合後、硬化
したもののガラス転移温度が120℃以上であるのが好
ましい。このガラス転移温度が120℃未満であると機
器の稼動時の発熱により、硬化物が軟化し、変形する可
能性がある。さらに、(A)成分及び(B)成分を混合
後、硬化したものの155℃でのストラッカー接着力が
200N以上であることが好ましい。ストラッカー接着
力が200N未満であると、機器の稼動中の発熱によ
り、コイル固着力が低下する傾向がある。
【0007】本発明の熱硬化性樹脂組成物において、
(B)成分として用いる無機質充填剤の配合量は、熱硬
化性樹脂100重量部に対して10〜50重量部の範囲
とすることが好ましい。これより少ない場合、熱伝導率
の向上が図れず、機器の熱放散性向上が図れない。ま
た、これより多い場合、155℃でのストラッカー接着
力が低下し、稼動中の機器より発生する振動に耐えきれ
ず、エナメル線が動いてしまう等の問題が発生する。
【0008】本発明における熱硬化性樹脂としては、不
飽和ポリエステル樹脂組成物、酸硬化型エポキシ樹脂組
成物などがある。
【0009】本発明に使用される不飽和ポリエステル樹
脂組成物は、不飽和ポリエステル樹脂が架橋性モノマー
に溶解されたものである。本発明に用いられる不飽和ポ
リエステル樹脂は、不飽和二塩基酸を必須成分とする酸
成分とアルコール成分を反応させて得られる。不飽和二
塩基酸としては、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル
酸などが用いられ、これらは単独で用いても併用しても
よい。酸成分としては、通常は、不飽和二塩基酸のほか
飽和酸が、含まれる不飽和基の量を調節して可撓性、耐
熱性、耐薬品性などの性質を付与するために併用され
る。飽和酸としては、無水フタル酸、フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、テトラヒトロ無水フタル酸、ヘ
キサヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、テト
ラヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロフタル酸、アジピ
ン酸、セバチン酸等の飽和二塩基酸などが挙げられる。
これらは単独で用いても併用してもよい。不飽和酸の量
は、全酸成分中50〜90当量%の範囲で選択されるこ
とが好ましい。
【0010】アルコール成分としては、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール等、エーテル結合を有
する多価アルコールが好ましく用いられる。これらは単
独で用いても併用してもよい。アルコール成分として
は、エーテル結合を有するアルコール成分のほかに、エ
ーテル結合を持たないアルコール成分を用いてもよい。
このようなアルコール成分としては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、グリセリン、1,6−ヘキサ
ンジオールなどが用いられる。これらは単独で用いても
併用してもよい。エーテル結合を有するアルコールを使
用することにより、可撓性を改善することができるた
め、好ましい。このために、エーテル結合を有するアル
コール成分の量は、全アルコール成分中30〜100当
量%の範囲で使用することが好ましく、70〜90当量
%の範囲で使用することが特に好ましい。
【0011】本発明に使用される不飽和ポリエステル樹
脂は、酸成分とアルコール成分を混合して190〜22
0℃に昇温させ、脱水縮合反応させて得ることができ
る。全酸成分1当量に対して全アルコール成分は1〜
1.3当量の範囲で使用することが好ましく、また、ジ
シクロペンタジエニルモノマレートを、全酸成分中3〜
30当量%の範囲で使用することが好ましく、また、ジ
シクロペンタジエンを全酸成分1モルに対して0.1〜
0.6モル使用することが好ましい。ジシクロペンタジ
エニルモノマレート又はジシクロペンタジエンを使用す
ることにより樹脂に耐熱性を付与することができるが、
多すぎると可撓性が低下する傾向がある。
【0012】本発明で使用される架橋性モノマーとして
は、スチレン、ビニルトルエン、アクリル酸エステル
類、メタクリル酸エステル類などが挙げられる。不飽和
ポリエステル樹脂と架橋性モノマーとの配合比は、不飽
和ポリエステル樹脂と架橋性モノマーの合計量を100
重量部として、不飽和ポリエステル樹脂20〜80重量
部、架橋性モノマー80〜20重量部とことが好まし
く、特に不飽和ポリエステル樹脂30〜60重量部、架
橋性モノマー70〜40重量部とすることが好ましい。
【0013】硬化剤としては、例えば、ベンゾイルパー
オキサイド、ターシャリブチルパーオキサイド、メチル
エチルケトンパーオキサイドなど一般に用いられている
有機過酸化物が用いられる。硬化剤は、少ないと硬化に
長時間を要し、多いと硬化が速すぎて作業性が悪くなる
ので(タンクライフが短くなるので)、不飽和ポリエス
テル樹脂と架橋性モノマーの総量に対して0.2〜4重
量%の範囲で適宜選定される。
【0014】酸硬化型エポキシ樹脂組成物は、酸無水物
及びエポキシ樹脂を含む。本発明に用いられる酸無水物
としては、特に制限はないが、常温で液体のものが好ま
しく、例えば、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、メチ
ルヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルエンドメチレン無
水フタル酸、ドデセニル無水コハク酸などが挙げられ
る。市販品としては、HN−5500、HN−220
0、MHAC−P(日立化成工業(株)製、商品名)、Q
H−200(日本ゼオン(株)製、商品名)などが挙げら
れる。これらは単独で又は2種以上組み合わせて用いる
こともできる。
【0015】酸無水物の硬化促進剤としては、例えば、
2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチ
ル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−エチ
ルイミダゾール等のイミダゾール及びその誘導体、トリ
スジメチルアミノフェノール、ベンジルジメチルアミン
等の第3級アミン類などが挙げられる。市販品として
は、2E4MZ(四国化成工業(株)製、商品名)、BD
MA(花王(株)製、商品名)などが挙げられる。硬化促
進剤は、単独で又は2種類以上を組み合わせて用いられ
る。これらの硬化促進剤の配合量は、酸無水物100重
量部当たり0.1〜10重量部が反応性の点で好まし
く、0.1〜5重量部がさらに好ましく、0.1〜3重
量部が特に好ましい。
【0016】エポキシ樹脂組成物に含まれるエポキシ樹
脂としては、1分子中に少なくとも2個のエポキシ基を
有する化合物が用いられるが、エポキシ当量が100〜
4000のものが好ましく、エポキシ当量が150〜1
000のものがより好ましく、特に、エポキシ当量が1
70〜500のものが好ましい。エポキシ樹脂として
は、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフ
ェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポ
キシ樹脂、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、トリメチロールプロパン等の多価アルコール
のポリグリシジルエーテル、フタル酸、テトラヒドロフ
タル酸、ヘキサヒドロフタル酸、セバチン酸、ドデカン
二酸等のポリカルボン酸のポリグリシジルエステル、ポ
リブタジエンのポリエポキシ化物などが用いられる。こ
れらの樹脂としては、特に制限はないが、常温で液状の
ものが好ましく、市販品としてはエピコート828(油
化シェルエポキシ(株)製、商品名)、GY−260(チ
バガイギー社製、商品名)、DER−331(ダウケミ
カル日本(株)製、商品名)などが挙げられる。これらは
単独で又は併用して用いることができる。
【0017】また、エポキシ樹脂として、ポリプロピレ
ングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリ
コールジグリシジルエーテル、ブタンジオールジグリシ
ジルエーテル等の反応性希釈剤となる低分子量エポキシ
樹脂を使用する場合には、それより高分子量のものと併
用することが好ましい。さらに、エポキシ樹脂として、
1分子中にエポキシ基を1個だけ有するエポキシ化合物
を含んでいてもよい。このようなエポキシ化合物は、エ
ポキシ樹脂全量に対して0〜40重量%の範囲で使用す
ることが好ましく、0〜20重量%の範囲で使用するこ
とが好ましい。このようなエポキシ化合物としては、n
−ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエー
テル、ジブロモフェニルグリシジルエーテル、ジブロモ
クレジルグリシジルエーテルなどがある。また、メチル
(3,4−エポキシシクロヘキサン)カルボキシレート
等の脂環式エポキシ化合物を使用することもできる。
【0018】これらエポキシ樹脂の配合量は、酸無水物
100重量部に対して70〜100重量部であるのが好
ましく、90〜150重量部がより好ましく、100〜
140重量部がさらに好ましい。エポキシ樹脂が少なす
ぎても多すぎても、酸無水物とエポキシ樹脂のバランス
が崩れて、充分に硬化が進まない。
【0019】本発明の熱硬化性樹脂組成物には、着色
剤、無機質充填剤の沈降防止剤等を組み合わせて使用す
ることができる。本発明の熱硬化性樹脂組成物は、耐熱
特性に優れ、熱伝導率も高いので、この組成物を用いて
絶縁処理することにより熱放散性及びコイルの固着力が
充分な電気機器が得られる。電気機器としては、自動車
に使用される発電機又は駆動用モータの構成部品である
ステータコイル及びアーマチュアコイルなどがあり、処
理法としては、浸漬含浸、滴下含浸などが挙げられる。
処理条件には、特に制限はない。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれによって制限されるものではない。なお、下
記例中の「部」は、特に断らない限り、「重量部」を意
味する。
【0021】実施例1 ジシクロペンタジエン8モルとマレイン酸8モルを合成
釜に仕込み、さらにハイドロキノンを上記2物質の総重
量の0.02重量%仕込み、70℃に昇温し、水を0.
4モル添加した。反応熱に注意しながら140℃まで昇
温し、次に90℃に降温した。さらに、水を0.4モル
添加し、反応熱に注意しながら140℃まで昇温し、1
40℃で1時間反応させた後、100℃以下に降温し
た。次に、エチレングリコール1モル、2,2’−オキ
シジエタノール10モル、無水フタル酸1モル、無水マ
レイン酸5モルを仕込み、205℃で9時間合成し、酸
価が25以下になったところで反応を終了させ、不飽和
ポリエステル樹脂を得た。得られた不飽和ポリエステル
樹脂100部とスチレン45部を80℃で1時間混合
し、不飽和ポリエステル樹脂Aを得た。UL1446で
規定された耐熱寿命評価試験において、エステルイミド
線と組み合わせたツイストペアのT.I.が193℃の
不飽和ポリエステル樹脂A100部と、無機質充填剤と
して結晶シリカ(ボクスイブラウン社製商品名M1N−
U−SIL30、平均粒子径5〜15ミクロン)40部
を混合し、均一な樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成
物の粘度及び硬化物の熱伝導率、ガラス転移温度、スト
ラッカー接着力を下記の方法で測定し、結果を表1に示
した。
【0022】試験方法 粘度 BL型回転粘度計を用いて、回転数60rpmで試験し
た。 熱伝導率 直径50×5mmの硬化物を作製し、熱流法型熱伝導計を
用いて、熱盤1の数値T1(mV)、熱盤2の数値T2
(mV)、試験片の数値Q(mV)及び厚みゲージより試験
片の厚みd(mm)を測定する。得られた数値を以下の式
を用いて熱伝導率を求めた。
【数1】 ガラス転移温度 厚み0.3mm、大きさ2〜3mm角の硬化物を作製し、熱
物理試験機のペネトレーションプローブを用いて8gの
一定加重で昇温速度10℃/分で温度と変位との関係曲
線を得る。得られた曲線の変位の変曲点を接線を引いて
求め、その温度をガラス転移温度とした。
【0023】 ストラッカー接着力 JIS C−2105のストラッカー接着力試験に準じ
て試験を行った。ただし、直径1.2mmのピアノ線を直
径2.0mmのアミドイミド線に、また試験片長100mm
と50mmを、それぞれ80mmと40mmに変更して試験片
とした。この試験片を樹脂組成物で塗布処理し、加熱処
理し、供試試験片とした。試験は155℃で5個行い、
その平均値をとった。さらに、得られた樹脂組成物を用
いてコイルを絶縁処理し、そのコイルの通電時の温度上
昇及びコイル固着性を下記の方法で試験し、結果を表1
に示す。 コイル温度上昇 樹脂組成物を用いて直径90mm、積み厚50mmのコンデ
ンサーモータ(ステータコイル)のコイル部分に滴下含
浸処理し、加熱硬化させて試験片を作成した。この試験
片に100Vで通電し、コイルの温度上昇を測定した。 コイル固着性 コイル温度上昇の測定用に作成した試験片を155℃雰
囲気に3時間放置後、コイルの固着状態を評価した。
【0024】実施例2 無機質充填剤として使用した結晶シリカの含有量を40
部から20部に変更した以外は、実施例1と同様に樹脂
組成物を作製し、実施例1と同様な試験を行い、結果を
表1に示した。
【0025】実施例3 エピコート828(油化シェルエポキシ(株)製、商品
名)100部、酸無水物硬化剤MHAC−P(日立化成
工業(株)製、商品名)80部に2−エチル−4−メチル
イミダゾール2部を加え、均一に混合し、酸無水物硬化
型エポキシ樹脂を得た。 (A)UL1446で規定された耐熱寿命評価試験にお
いて、アミドイミド線と組み合わせたツイストペアの
T.I.が163℃の酸無水物硬化型エポキシ樹脂10
0部と、無機質充填剤として結晶シリカ(ボクスイブラ
ウン社製商品名MIN−U−SIL30、平均粒子径5
〜15ミクロン)10部を混合し、均一な樹脂組成物を
得た。得られた樹脂組成物を用いて実施例1と同様な試
験を行い、結果を表1に示した。
【0026】比較例1 実施例1の樹脂組成物から無機質充填剤を除いたものを
樹脂組成物とし、以下実施例1と同様な評価を行い、結
果を表1に示した。
【0027】比較例2 実施例3の樹脂組成物から無機質充填剤を除いたものを
樹脂組成物とし、以下実施例1と同様な評価を行い、結
果を表1に示した。
【0028】比較例3 エチレングリコール341部(5.5モル)、無水フタ
ル酸296部(2.0モル)、無水マレイン酸196部
(2.0モル)、大豆油脂肪酸560部(2.0モル)
及びハイドロキノン0.24部を四つ口フラスコに入
れ、200℃で約10時間加熱縮合し、酸価20.8の
不飽和ポリエステル樹脂を合成した。この不飽和ポリエ
ステル樹脂40部、スチレン60部及び8%ナフテン酸
マンガン0.5部を攪拌溶解し、不飽和ポリエステル樹
脂Bを得た。UL1446で規定された耐熱寿命評価試
験において、ポリエステル線と組み合わせたツイストペ
アのT.I.が152℃の不飽和ポリエステル樹脂B1
00部と、無機質充填剤として結晶シリカ(ボクスイブ
ラウン社製商品名MIN−U−SIL30、平均粒子径
5〜15ミクロン)40部を混合し、均一な樹脂組成物
を得る。得られた樹脂組成物を用いて実施例1と同様な
試験を行い、結果を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明の熱硬化性樹脂組成物は、熱伝導
率が大きく、耐熱特性に優れているため、この樹脂組成
物を用いて処理した回転機器は、小型化による機器の自
己発熱を放散できるとともに、高温での信頼性が向上す
るので、回転機器のより小型化を図ることができる。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)UL1446で規定された耐熱寿
    命評価試験において、F種(155℃)以上の耐熱寿命
    を有する熱硬化性樹脂及び(B)無機質充填剤を含有
    し、(A)成分及び(B)成分を混合後、硬化したもの
    の熱伝導率が5×10-4cal/cm・s・℃以上である熱硬化
    性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分と(B)成分の混合物の、2
    5℃で回転型粘度計で測定した回転数30〜60rpmで
    の粘度が0.05〜1.5Pa・sの範囲にある請求項1記
    載の熱硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 硬化したもののガラス転移温度が120
    ℃以上である請求項1記載の熱硬化性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 硬化したものの155℃でのストラッカ
    ー接着力が200N以上である請求項1記載の熱硬化性
    樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4に記載の熱硬化
    性樹脂組成物を用いて絶縁処理されてなる回転機器用コ
    イル。
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