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JP3463973B2 - 刷版カセット - Google Patents
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JP3463973B2 - 刷版カセット - Google Patents

刷版カセット

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JP3463973B2
JP3463973B2 JP23503297A JP23503297A JP3463973B2 JP 3463973 B2 JP3463973 B2 JP 3463973B2 JP 23503297 A JP23503297 A JP 23503297A JP 23503297 A JP23503297 A JP 23503297A JP 3463973 B2 JP3463973 B2 JP 3463973B2
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  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刷版カセットに関
し、より特定的には、露光装置に複数の刷版を順次的に
供給する刷版供給装置に水平方向に対して傾斜して設け
られ、それら複数の刷版を収納する刷版カセットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザービームを照射することに
よって印刷用の版(以下、刷版)上に画像を記録する画
像記録装置が広く用いられるようになった。この種の画
像記録装置では、アルミ素材の薄い板の一方の面に感光
剤が塗布された刷版が用いられることが多い。刷版の感
光剤が塗布された側の面(以下、感光面)がレーザービ
ームの走査を受けて感光し、そこに画像が記録される。
画像記録装置の処理能力は年々向上しており、それに伴
い、上記の画像記録装置に刷版を供給する刷版供給装置
にもより高い信頼性が求められるようになっている。
【0003】刷版供給装置には、刷版を所定の枚数束ね
て収納するための着脱自在な容器(以下、刷版カセッ
ト)が設けられる。刷版供給装置は、この刷版カセット
から刷版を1枚ずつ取り出して画像記録装置に供給する
動作を繰り返し行う。
【0004】ところで、刷版カセットに収納されている
刷版と刷版との間には通常、刷版の感光面を保護するた
めの合紙が挿入されている。そのため、刷版供給装置
は、取り出そうとする刷版の上面に付着した合紙を取り
除いた上で、その刷版を刷版カセットから取り出す必要
がある。省スペースのために刷版カセットが水平方向に
対して傾斜して設置された刷版供給装置では、従来、例
えばローラで合紙を掻き落としたり、エアを噴出して合
紙を吹き飛ばすようにしていた。
【0005】しかし、いずれの場合も、合紙を掻き落と
したり吹き飛ばしたりする専用の合紙除去機構を備える
ことになるため、刷版供給装置の構成が複雑になる問題
があった。また、合紙を掻き落とす際に刷版の感光面に
傷が付いたり、エアによって舞い上がった埃や紙粉が感
光面に付着することがあり、その結果として画質が劣化
することもあった。
【0006】そこで、刷版カセットに収納された刷版お
よび合紙を最上位のものから順次的に取り出していき、
取り出したものが刷版である場合にそれを刷版用搬送経
路を介して露光装置側へ搬送し、合紙である場合にはそ
れを合紙用搬送経路を介して回収箱側へ搬送するような
新たな刷版供給装置が考案された。
【0007】図11は、新たに考案された刷版供給装置
の要部の一例を示す断面図である。図11の装置が供給
しようとする刷版は、アルミベースの刷版である。図1
1の装置に隣接して設けられる露光装置(図示せず)に
は、前後に移動可能な露光テーブルが設けられており、
図11の装置によって供給された刷版は、この露光テー
ブル上に固定されて所定の速度で移動される。その際、
刷版は、レーザビームによる平面走査を受けて感光す
る。感光した刷版は、さらに現像装置(図示せず)側に
排出されて現像される。
【0008】図11において、刷版供給装置は、刷版カ
セット1101、吸着パッド1102、金属センサ11
03、経路切り換えガイド1104、ガイド1105〜
1108、搬送用ベルト1109、ニップ用ローラ11
10、刷版排出用ローラ1111、合紙排出用ローラ1
112および回収箱1113を備えている。刷版カセッ
ト1101は、着脱自在な箱体であって、その上面には
開閉可能なシャッタ(図示せず)が設けられている。
【0009】吸着パッド1102は、図示しないモータ
で駆動されることによって、刷版カセット1101に収
納された刷版および合紙を最上位のものから順次的に取
り出す。搬送用ベルト1109と、ガイド1105およ
び1106と、刷版排出用ローラ1111とで刷版用搬
送経路が構成される(刷版用搬送経路には参照番号を付
与していない)。ガイド1107および1108と、合
紙排出用ローラ1112とで合紙搬送用経路が構成され
る(合紙用搬送経路には参照番号を付与していない)。
【0010】金属センサ1103は、取り出された薄板
を検査して、金属素材を検知する。経路切り換えガイド
1104は、図示しないソレノイドによって駆動され、
金属センサ1103の検知結果に応じて実線で示す位置
(刷版用位置)と点線で示す位置(合紙用位置)とを相
互に移動する。これにより、取り出された薄板が刷版で
ある場合、刷版用搬送経路が開放されると共に、合紙用
搬送経路が閉鎖される。一方、合紙である場合には、合
紙用搬送経路が開放されると共に、刷版用搬送経路が閉
鎖される。
【0011】ニップ用ローラ1110は、図示しないモ
ータによって駆動されることにより実線で示す位置と点
線で示す位置とを相互に移動する。搬送用ベルト110
9は、図示しないモータで駆動されることによって図中
に矢印で示す向きに進行する。刷版排出用ローラ111
1および合紙排出用ローラ1112は、図示しないモー
タで駆動されることによってそれぞれ矢印で示す方向に
回転する。
【0012】以下には、図11の刷版供給装置の動作に
ついて説明する。いま、刷版カセット1101は図11
の装置の本体から取り外されており、そこには例えば5
0枚程度のアルミベースの刷版がそれぞれの感光面が上
側になるようにして収納されている。刷版と刷版との間
には、それぞれの感光面を保護するための合紙が挟み込
まれている。刷版カセット1101の上面に設けられた
シャッタは、遮光のために閉じられた状態にある。オペ
レータは、最初、この刷版カセット1101を、図11
に示すように本体に(水平方向に対して傾斜するよう
に)装着する。
【0013】オペレータが図示しない電源を投入する
と、最初、シャッタが開放される。次に、吸着パッド1
102が図示しないモータで駆動され、図中に実線で示
す位置から点線で示す位置まで移動する。そして、吸着
が開始され、刷版が吸着パッド1102によって把持さ
れると、吸着パッド1102は、再び図示しないモータ
で駆動され、実線の位置まで移動する。
【0014】吸着パッド1102が実線の位置まで移動
すると、金属センサ1103は、吸着パッド1102に
よって取り出された刷版を検査する。検査の結果、金属
素材が検知されるため、経路切り換えガイド1104
は、図示しないソレノイドで駆動され、実線で示す位置
(刷版用位置)に移動する。同時に、ニップ用ローラ1
110は、図示しないモータで駆動されることによって
点線で示す位置まで移動する。
【0015】搬送用ベルト1109とニップ用ローラ1
110との間に吸着パッド1102で取り出された刷版
が挟み込まれる。次に、吸着用パッド1102は、吸引
を停止して刷版に触れない位置まで退避する。取り出さ
れた刷版がこのようにして搬送用ベルト1109および
ニップ用ローラ1110のみによって保持されるように
なると、搬送用ベルト1109が図中矢印で示す方向へ
の進行を開始し、刷版は鉛直上方に向けて送出される。
刷版の送出が終了すると、ニップ用ローラ1110は、
図示しないモータで駆動されることにより再び実線で示
す位置まで移動する。
【0016】経路切り換えガイド1104が実線で示さ
れる位置(刷版用位置)にあるため、送出された刷版
は、搬送用ベルト1109の進行に伴い、かつガイド1
105および1106により支持されつつ、刷版排出用
ローラ1111に向けて搬送される。刷版排出用ローラ
1111は、図示しないモータで駆動されることによっ
て図中に矢印で示す向きに回転している。搬送された刷
版は、刷版排出用ローラ1111に挟み込まれ、その前
方に設けられた露光装置側に排出される。以上で1枚目
の刷版の供給が完了する。
【0017】次に、吸着パッド1102が図示しないモ
ータで駆動され、実線の位置から点線の位置まで移動す
る。そして、吸着が開始され、合紙が吸着パッド110
2によって把持されると、吸着パッド1102は、再び
図示しないモータで駆動され、実線の位置まで移動す
る。
【0018】吸着パッド1102が実線の位置まで移動
すると、金属センサ1103は、取り出された合紙を検
査する。検査の結果、金属素材が検知されないため、経
路切り換えガイド1104は、図示しないソレノイドに
より駆動され、点線で示す位置(合紙用位置)に移動す
る。同時に、ニップ用ローラ1110が図示しないモー
タで駆動されることによって点線で示す位置まで移動す
る。
【0019】搬送用ベルト1109とニップ用ローラ1
110との間に吸着パッド1102が取り出した合紙が
挟み込まれる。次に、吸着用パッド1102は、吸引を
停止して合紙に触れない位置まで退避する。取り出され
た合紙がこのようにして搬送用ベルト1109とニップ
用ローラ1110のみによって保持されるようになる
と、搬送用ベルト1109が図中矢印で示す方向への進
行を開始し、合紙は鉛直上方に向けて送出される。合紙
の送出が終了すると、ニップ用ローラ1110は、図示
しないモータで駆動されることにより再び実線で示す位
置まで移動する。
【0020】経路切り換えガイド1104が点線の位置
(合紙用位置)にあるため、送出された合紙は、その進
行方向を曲げられ、その後ガイド1107により支持さ
れつつ合紙排出用ローラ1112側に搬送される。合紙
排出用ローラ1112は、図示しないモータで駆動され
ることによって矢印で示す向きに回転している。搬送さ
れた合紙は、この合紙排出用ローラ1112に挟み込ま
れ、さらにガイド1108を経て回収箱1113側に排
出される。排出された合紙は、自重により回収箱111
3の開放された上面から内底部に向けて落下する。以上
で、1枚目の合紙の回収が完了する。
【0021】次に、2枚目の刷版を上記と同様にして供
給し、さらに、2枚目の合紙を上記と同様にして回収す
る。以降、同様の動作を繰り返すことにより、図11の
刷版供給装置は、刷版と刷版との間に挟み込まれた合紙
を回収しつつ、刷版を順次的に露光装置へ供給できる。
【0022】このように、図11の装置では、合紙も刷
版と同様、吸着パッド1102で吸着して刷版カセット
1101から取り出すようにしているため、ローラで合
紙を掻き落としたりエアを合紙に向けて噴出するような
専用の合紙除去機構を設けた場合に比べて、装置の構成
が簡単になっている。また、ローラで合紙を掻き落とす
場合のように感光面に傷が付くことがなく、エアを合紙
に向けて噴出する場合のように埃や紙粉が舞い上がるこ
ともない。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図11の装置
では、合紙の種類によっては以下のような不都合が生じ
ることが明らかになった。すなわち、上記のような供給
動作において、最上位の刷版が刷版カセット1101か
ら取り出された直後、次の合紙がその次の刷版に沿って
滑落してしまい、合紙の搬送が正しく行われない不都合
である。多くの合紙では、表面のざらつきや静電気の作
用などのため滑落が生じることはまれであるが、中には
表面にコーティングや静電気防止のための処理が施され
た合紙もあって、そのような場合にしばしば合紙の滑落
が起こる。
【0024】従って、本発明の目的は、交互に重ねられ
た刷版と合紙とを順次的に取り出して供給する刷版供給
装置に水平方向に対して傾斜して装着され、それら刷版
および合紙を収納しかつ収納された最上位の合紙が次の
刷版に沿って滑落するのを防ぐことができる刷版カセッ
トを提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、交互に重ねられた刷版と合紙とを順次的に取り
出して刷版を露光装置に供給しかつ合紙を回収する刷版
供給装置に水平方向に対して傾斜して装着され、それら
刷版および合紙を収納するための刷版カセットであっ
て、刷版供給装置に装着されたとき上側に位置する端部
の近傍に、収納された最上位の合紙を押さえることによ
って当該合紙が次の刷版に沿って滑落するのを防ぐ滑落
防止機構が設けられている。
【0026】上記のように、第1の発明では、刷版供給
装置に装着されたとき上側に位置する端部の近傍に最上
位の合紙を押さえる滑落防止機構が設けられたため、そ
の合紙が次の刷版に沿って滑落するのが防止される。
【0027】第2の発明は、第1の発明において、滑落
防止機構は、その一端を軸として回転可能なように支持
され、かつ他端に押さえ部材が設けられたアームと、押
さえ部材が合紙を押さえるような向きにアームを回転さ
せるためのコイルバネとを含んでいる。
【0028】上記のように、第2の発明では、押さえ部
材が設けられた回転可能なアームと、アームを回転させ
るためのコイルバネとによって滑落防止機構が実現され
たため、カセットの構成が簡単であり、その結果、価格
が安くて故障も少ない。また、アームの長さに比例して
押さえ部材のストロークが大きくなるため、カセット内
に多くの刷版を収納できるのに加え、カセット内の刷版
の残り枚数に関わらず合紙をほぼ均等な力で押さえるこ
とができる。
【0029】第3の発明は、第2の発明において、アー
ムは、合紙の辺を含む鉛直面に対して平行に設けられ、
押さえ部材は、アームに対して垂直に設けられたことを
特徴としている。
【0030】上記のように、第3の発明では、アームが
合紙の辺を含む鉛直面に対して平行に設けられ、さらに
押さえ部材がアームに対して垂直に設けられたため、滑
落防止機構を設けるスペースが狭くてよく、その結果、
カセットのサイズが小さくなる。
【0031】第4の発明は、第2の発明において、アー
ムは、合紙の辺を含む鉛直面に対して傾斜して設けられ
たことを特徴としている。
【0032】上記のように、第4の発明では、アームが
合紙の辺を含む鉛直面に対して傾斜して設けられたた
め、押さえ部材は、アームが上方に持ち上がっていくの
に伴って、水平方向にも刷版から離れるように移動して
いく。そのため、取り出されつつある合紙または刷版か
ら押さえ部材が容易に離脱し、滑落防止機構が刷版供給
装置の(刷版または合紙の)取り出し動作を妨害するこ
とがない。また、刷版をカセットへセッティングしよう
とする際に押さえ部材がじゃまになることもなく、オペ
レータは、刷版のセッティングを容易に行える。
【0033】第5の発明は、第2の発明において、押さ
え部材は、板バネであることを特徴としている。
【0034】上記のように、第5の発明では、押さえ部
材として板バネを用いたため、合紙または刷版が取り出
されていくのに伴ってアームの端部が持ち上がり、板バ
ネの端部がそこからさらに持ち上がる。そのため、押さ
え部材が押さえていた合紙または刷版が取り出される
際、押さえ部材が合紙または刷版から分離しやすい。
【0035】第6の発明は、第5の発明において、板バ
ネのバネ定数は、コイルバネのバネ定数よりも小さいこ
とを特徴としている。
【0036】上記のように、第6の発明では、板バネの
バネ定数がコイルバネのバネ定数よりも小さいため、持
ち上がりの大きさは、板バネの端部の方がアームの端部
より大きい。アームと板バネとではアームの方が長くて
重いため、板バネの端部がアームの端部より大きく持ち
上がるようにしたことによって、持ち上げられた板バネ
の端部が刷版から離れて次の合紙のある位置に戻るのに
要する時間が短くなる。その結果、次の合紙を(滑落開
始前に)速やかに押さえることができる。
【0037】第7の発明は、第2の発明において、押さ
え部材は、互いに並列に配置された複数のコイルバネで
あることを特徴としている。
【0038】上記のように、第7の発明では、押さえ部
材として互いに並列に配置された複数のコイルバネを用
いたため、板バネを用いた場合に比べて押さえ部材がね
じれやすい。その場合、取り出されつつある刷版(また
は合紙)が変形していても、変形した刷版に沿うように
押さえ部材がねじれるため、押さえ部材の端部が刷版に
引っかかることが防止される。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一
実施形態に係る刷版カセットを示す斜視図、図2は、図
1のカセットの長辺方向に沿った断面図である。図1の
カセットは、図11の刷版供給装置において、刷版カセ
ット1101に代えて装着され、例えばアルミベースの
刷版を収納する。収納される刷版と刷版との間には、合
紙が挟み込まれている。
【0040】図1および2において、箱体101の開放
された上面には開閉可能なシャッタ102が設けられて
いる。また、箱体101の内底面の四隅には刷版の位置
決めのためのガイド103a〜103dが設けられ、さ
らにガイド103aおよび103bには最上位の合紙が
次の刷版に沿って滑落するのを防ぐための滑落防止機構
104aおよび104bが設けられている。
【0041】図1のカセットは、ガイド103aおよび
103bが設けられた端部が上側になるように図11の
装置に(水平方向に対して傾斜して)装着される。な
お、図11の刷版供給装置が図1のカセットから刷版お
よび合紙を取り出して刷版を露光装置側へ搬送し、かつ
合紙を回収箱側へ搬送する動作は、従来の技術の項目で
説明したものと同様である。
【0042】図3は、図1の滑落防止機構104aの詳
細を示す斜視図である。図3の機構は、ブラケット30
1とアーム302とを備えている。ブラケット301
は、図1のガイド103aに固定され、アーム302
は、ブラケット301によってピン303を軸として回
転可能に支持される。アーム302の向きは、合紙(ま
たは刷版)の長辺を含む鉛直面に対して平行である。ピ
ン303には、それに巻き付くようにコイルバネ304
(ねじりバネ)が設けられる。
【0043】このコイルバネ304の弾性によってアー
ム302に回転力が与えられ、その結果、アーム302
の端部にアーム302に対して垂直に設けられた板バネ
305が、図1のカセットに収納された最上位の合紙
(または刷版)を下向きに押さえる。板バネ305の端
部305aの下面には、表面のざらついた突起(図示せ
ず)が設けられている。なお、図1の滑落防止機構10
4bは、滑落防止機構104aと対称な構成を有してい
る。
【0044】このような滑落防止機構104a(および
104b)の設けられた図1のカセットが図11の刷版
供給装置に(刷版カセット1101に代えて)装着され
た場合、板バネ305の端部305aの下面に設けられ
た突起と合紙との摩擦力によって、収納された最上位の
合紙の滑落が防止される。
【0045】ところで、アーム302を刷版の長辺を含
む鉛直面に対して平行に設け、さらにアーム302の端
部にアーム302とは直角に板材(ここでは板バネ30
5)を設けたのは、以下の理由による。すなわち、板材
のストロークはアーム302の長さに比例するため、多
くの刷版を収納し、しかも刷版の残り枚数に関わらず均
一な力で合紙を押さえようとすれば、アーム302の長
さが長くなってカセットのサイズが大きくなる。図3の
機構では、アーム302を刷版の長辺を含む鉛直面に対
して平行に設け、さらにアーム302の端部にアーム3
02とは直角に板材を設けるようにしたため、刷版の収
納枚数が多くても図3の機構を設けるためのスペースが
狭くてよく、カセットのサイズが大きくなることがな
い。
【0046】また、アーム302の端部に設ける板材を
板バネ305としたのは、以下の理由による。すなわ
ち、図3の機構は、図1のカセットに収納された最上位
の合紙を滑落しないように押さえるものであるが、刷版
(または合紙)が図1のカセットから取り出される場合
には、取り出しの障害となってはならない。
【0047】アーム302の端部に設ける板材として板
バネ305を採用した場合、最上位の刷版が取り出され
る際にその刷版に押されて板バネ305が屈曲し、その
結果、板バネ305の端部305aが刷版から容易に分
離するため、刷版の搬送を妨げない。
【0048】さらにその場合、板バネ305を、そのバ
ネ定数がコイルバネ304のバネ定数よりも小さく、し
かし合紙が滑落しない程度には大きいものとすることに
よって、合紙の滑落を防止しつつ、しかも板バネ305
の端部305aがそれまで押さえていた合紙(または刷
版)から速やかに分離するようにできる。以下、その詳
細を図4を用いて説明する。
【0049】図4は、図1のカセットが図11の刷版供
給装置に装着された際、そこに納められた最上位の刷版
が取り出される様子を示す図である。図4(1)は、図
3の矢印Aに沿った側面図、(2)は、矢印Bに沿った
側面図である。板バネ305は、そのバネ定数がコイル
バネ304のバネ定数よりも小さい(ただし合紙が滑落
しない程度には大きい)。
【0050】図4(1)において、刷版の移動に伴って
アーム302の端部302aが持ち上がり、また、板バ
ネ305の端部305aがそこからさらに持ち上がる。
そのため、屈曲しにくい板材をアーム302に設けるの
に比べて、板バネ305の端部305aが刷版から分離
しやすい。
【0051】また、図4(2)を見ればわかるように、
板バネ305のバネ定数がコイルバネ304のバネ定数
よりも小さい場合、持ち上がりの大きさは、板バネ30
5の端部305aの方がアーム302の端部302aよ
り大きい。アーム302と板バネ305とでは、アーム
302の方が長くて重いため、板バネ305の端部30
5aの方がアーム302の端部302aよりも大きく持
ち上がるようにすれば、端部305aが刷版から離れて
次の合紙の位置に戻るのに要する時間を短くでき、その
結果、次の合紙を(滑落開始前に)速やかに押さえるこ
とができる。
【0052】なお、図1のカセットにおいて、滑落防止
機構104a(図3の機構)に代えて、図5に示すよう
な他の滑落防止機構を備えてもよい。図5の機構は、図
3の機構において、コイルバネ304に代えておもり5
01を備えている。図5の機構では、コイルバネ304
の弾性によってアーム302に回転力を与える代わり
に、おもり501の重さによってアーム302に回転力
を与えている。図3の機構では、使用時間が長くなるに
つれてコイルバネ304に疲労が生じるが、図5の機構
にはその心配がない。
【0053】また、図1のカセットにおいて、滑落防止
機構104aに代えて、図6に示すようなさらに他の滑
落防止機構を備えてもよい。図6の機構は、図3の機構
において、アーム302および板バネ305に代えて、
それらを一体にした形状を有する板バネ601を備えて
いる。図6の機構は、図3の機構に比べて部品点数が少
ない利点がある。
【0054】また、図1のカセットにおいて、滑落防止
機構104aに代えて、図7に示すような別の滑落防止
機構を備えてもよい。図7の機構は、図3の機構におい
て、ブラケット301に代えてブラケット701を備え
ている。ブラケット701では、脚部701aの方が脚
部701bよりも長く、ブラケット701が図1のガイ
ド103aに固定された場合、アーム302は刷版に対
して所定の角度(例えば10度)だけ傾斜する。そのた
め、板バネ305は、アーム302が上方に持ち上がっ
ていくのに伴って水平方向にも刷版から離れるように移
動していき、その結果、板バネ305の端部305aの
刷版からの離脱が容易になる。また、アーム302を刷
版を押さえる向きと逆方向に180°回転させると、刷
版をカセットへセッティングする場合に、オペレータ
は、セッティング作業を容易に行える。なお、図5また
は6の機構において、ブラケット301に代えてブラケ
ット701を備えていてもよいのはいうまでもない。
【0055】また、図7の機構では、図8に示すよう
に、板バネ305に代えて、複数(図8では2本)のコ
イルバネ801と押さえ板802とを設けることも考え
られる。図8の並列に設けられた2本のコイルバネ80
1と図7の板バネ305とを比較した場合、それらの曲
げ方向のバネ定数が互いに等しいと仮定すると、ねじり
方向のバネ定数は、並列に設けられた2本のコイルバネ
801の方が板バネ305より小さくなる。そのため、
2本のコイルバネ801の先端に設けられた押さえ板8
02は、板バネ305の端部305aに比べて容易に回
転する。
【0056】取り出されつつある刷版(または合紙)は
通常、例えば図11に示すように変形している。図8の
機構では、変形した刷版(または合紙)の形状に応じて
2本のコイルバネ801がねじれ、その結果、刷版に沿
うように押さえ板802が回転するため、押さえ板80
2が刷版に引っかかることが防止される。
【0057】また、図1のカセットにおいて、滑落防止
機構104aに代えて、図9に示すようなさらに別の滑
落防止機構を備えてもよい。図9の機構は、図3の機構
において、コイルバネ304に代えて、ピン901およ
び902とコイルバネ903(引きバネ)とを備えてい
る。ピン901はアーム302側に、ピン902はブラ
ケット301側にそれぞれ設けられ、コイルバネ903
がこれらピン901とピン902とを互いに接近させる
向きに引っ張る。それによって、アーム302に回転力
が与えられる。
【0058】図9の機構では、図10に示すように、ピ
ン303、901および902の位置関係がアーム30
2の位置に応じて変化する。アーム302が図10の上
段に示す位置にある場合、アーム302は、紙面に向か
って右回りの回転力を与えられて刷版を押さえる。一
方、下段に示す位置にある場合には、アーム302は、
左回りの回転力を与えられてその位置に止まる。
【0059】すなわち、図9の機構では、刷版をセッテ
ィングする際、いったんアーム302を図10の下段に
示す位置まで持ち上げれば、オペレータが手を離しても
アーム302はその位置に止まっている。そのため、オ
ペレータは、刷版のセッティングを容易に行える。な
お、図6〜8の機構において、コイルバネ304に代え
て、ピン901および902とコイルバネ903とを備
えてもよいのはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る刷版カセットを示す
斜視図である。
【図2】図1のカセットの長辺方向に沿った断面図であ
る。
【図3】図1の滑落防止機構104aの詳細を示す斜視
図である。
【図4】図1の刷版カセットが図11の刷版供給装置に
装着された場合、そこに納められた最上位の刷版または
合紙が取り出される様子を示す図である。
【図5】図1のカセットにおいて、滑落防止機構104
a(図3の機構)に代えて設けられる他の滑落防止機構
を示す斜視図である。
【図6】図1のカセットにおいて、滑落防止機構104
aに代えて設けられるさらに他の滑落防止機構を示す斜
視図である。
【図7】図1のカセットにおいて、滑落防止機構104
aに代えて設けられる別の滑落防止機構を示す斜視図で
ある。
【図8】図7の機構において、板バネ305に代えて、
2本のコイルバネと押さえ板とを設けたものを示す図
(上面図)である。
【図9】図1のカセットにおいて、滑落防止機構104
aに代えて設けられるさらに別の滑落防止機構を示す斜
視図である。
【図10】図9の機構において、アーム302の位置に
よって、それに与えられる回転力の向きが変化すること
を説明するための図である。
【図11】新たに考案された刷版供給装置の要部の一例
を示す断面図である。
【符号の説明】
101 箱体 102 シャッタ 103a〜103d ガイド 104a、104b 滑落防止機構 301、701 ブラケット 302 アーム 303、901、902 ピン 304、801、903 コイルバネ 305、601 板バネ 501 おもり 802 押さえ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−12027(JP,A) 特開 昭61−124451(JP,A) 特開 平10−273242(JP,A) 実開 昭57−126450(JP,U) 実開 昭61−59225(JP,U) 実開 昭61−78147(JP,U) 実公 昭45−32928(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 3/54 310 B41C 1/00 B65D 83/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交互に重ねられた刷版と合紙とを順次的
    に取り出して刷版を露光装置に供給しかつ合紙を回収す
    る刷版供給装置に水平方向に対して傾斜して装着され、
    それら刷版および合紙を収納するための刷版カセットで
    あって、 前記刷版供給装置に装着されたとき上側に位置する端部
    の近傍に、収納された最上位の合紙を押さえることによ
    って当該合紙が次の刷版に沿って滑落するのを防ぐ滑落
    防止機構が設けられた、刷版カセット。
  2. 【請求項2】 前記滑落防止機構は、 その一端を軸として回転可能なように支持され、かつ他
    端に押さえ部材が設けられたアームと、 前記押さえ部材が前記合紙を押さえるような向きに前記
    アームを回転させるためのコイルバネとを含む、請求項
    1に記載の刷版カセット。
  3. 【請求項3】 前記アームは、前記合紙の辺を含む鉛直
    面に対して平行に設けられ、 前記押さえ部材は、前記アームに対して垂直に設けられ
    たことを特徴とする、請求項2に記載の刷版カセット。
  4. 【請求項4】 前記アームは、前記合紙の辺を含む鉛直
    面に対して傾斜して設けられたことを特徴とする、請求
    項2に記載の刷版カセット。
  5. 【請求項5】 前記押さえ部材は、板バネであることを
    特徴とする、請求項2に記載の刷版カセット。
  6. 【請求項6】 前記板バネのバネ定数は、前記コイルバ
    ネのバネ定数よりも小さいことを特徴とする、請求項5
    に記載の刷版カセット。
  7. 【請求項7】 前記押さえ部材は、互いに並列に配置さ
    れた複数のコイルバネであることを特徴とする、請求項
    2に記載の刷版カセット。
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