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JP5877735B2 - 給紙装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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JP5877735B2 - 給紙装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙積載台に積載された用紙束から用紙を引出して送り出す給紙装置及び画像形成装置に関する。
この種の給紙装置としては、用紙束を積載した用紙積載台と、用紙積載台の上方に配置された用紙搬送ベルトと、空気を用紙搬送ベルトの通気孔を通じて吸引するファンとを備え、用紙搬送ベルトの通気孔を通じての空気の吸引により、用紙束の最上層の用紙を用紙搬送ベルトに吸着して搬送するというものがある。
また、このような給紙装置においては、空気を用紙束の先端面に吹付け、空気を各用紙の間に浸入させて、各用紙をばらつかせ、用紙束から用紙を1枚ずつ吸着して引出すことを容易にして、用紙の重送を防止することがある。
例えば、特許文献1では、空気を用紙束の先端面に吹付け、各用紙をばらつかせ、用紙搬送ベルトの表面に用紙束の用紙を1枚ずつ吸着して搬送している。また、押え部材やシート面追従部材により用紙束上面の後端側を押え付けて、用紙束上層の用紙後端側の浮揚を防止し、用紙束の上面位置の誤検出を防止している。
特開平07−206216号公報
ところで、低湿環境では、用紙束上層の用紙の水分が抜けて、用紙がカールすることがある。例えば、用紙束上層の複数の用紙の先端側がカールして反り返ることがある。この場合は、空気が用紙束の先端面に吹付けられると、空気が反り返った各用紙の先端側の裏面で受けられて、各用紙の先端側が重なったまま浮上り、空気が各用紙の間に侵入せず、各用紙が重なったまま用紙搬送ベルトに吸着されて搬送され、用紙の重送が発生した。
特許文献1では、押え部材やシート面追従部材により用紙束上面の後端側を押え付けているので、そのような反り返った各用紙の先端側を押え付けることはできない。また、各用紙の先端側を単に押え付けるだけでは、用紙搬送ベルトによる用紙の吸着が困難になる。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、用紙搬送ベルトによる用紙の吸着動作に支障を来たすことなく、各用紙の先端側の反り返りを規制して、空気を各用紙の間に確実に侵入させることが可能な給紙装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、次の第1態様から第4態様の給紙装置を提供する。
(1)第1態様の給紙装置
本発明に係る第1態様の給紙装置は、用紙束を用紙積載台に積載し、空気を用紙搬送部材を通じて吸引して、前記用紙束の用紙を前記用紙搬送部材に吸着して搬送する給紙装置であって、空気を前記用紙束の先端に吹付ける空気吹付け部と、前記用紙束の上面における前記用紙の搬送方向と直交する方向の端部であって前記用紙先端側に設けられた用紙規制部材とを備え、前記用紙規制部材は、前記用紙束の上面に対して接離する方向に回転移動可能に支持されている。
(2)第2態様の給紙装置
本発明に係る第2態様の給紙装置は、用紙束を用紙積載台に積載し、空気を用紙搬送部材を通じて吸引して、前記用紙束の用紙を前記用紙搬送部材に吸着して搬送する給紙装置であって、空気を前記用紙束の先端に吹付ける空気吹付け部と、前記用紙束の上面における前記用紙の搬送方向と直交する方向の端部であって前記用紙先端側に設けられた用紙規制部材とを備え、前記用紙束の後端側に向く前記用紙規制部材の後端部は、前記用紙の搬送方向と直交する方向において前記用紙束の側端から中央に近づく程前記用紙の搬送方向において前記用紙束の先端に近づくように傾斜している。
(3)第3態様の給紙装置
本発明に係る第3態様の給紙装置は、用紙束を用紙積載台に積載し、空気を用紙搬送部材を通じて吸引して、前記用紙束の用紙を前記用紙搬送部材に吸着して搬送する給紙装置であって、空気を前記用紙束の先端に吹付ける空気吹付け部と、前記用紙束の上面における前記用紙の搬送方向と直交する方向の端部であって前記用紙先端側に設けられた用紙規制部材とを備え、前記用紙規制部材は、板状のものである。
(4)第4態様の給紙装置
本発明に係る第4態様の給紙装置は、用紙束を用紙積載台に積載し、空気を用紙搬送部材を通じて吸引して、前記用紙束の用紙を前記用紙搬送部材に吸着して搬送する給紙装置であって、空気を前記用紙束の先端に吹付ける空気吹付け部と、前記用紙束の上面における前記用紙の搬送方向と直交する方向の端部であって前記用紙先端側に設けられた用紙規制部材とを備え、前記用紙束とは反対側に向く前記用紙規制部材の部位は、前記用紙の搬送方向と直交する方向において前記用紙束の中央に近づく程前記用紙束の上面に近づくように傾斜している。
発明に係る第1態様から第4態様の給紙装置では、用紙規制部材を用紙束の上面の端部に対向配置している。このため、低湿環境において用紙束上層の複数の用紙がカールして反り返りつつあっても、用紙の端部が用紙規制部材に当接して、用紙の反り返りが規制され、概ね、用紙が平面状に維持される。この状態で、空気が空気吹付け部から用紙束の先端面へと吹付けられると、空気が各用紙の間に速やかに侵入して、各用紙がばらつき、用紙搬送部材により用紙束から用紙を1枚ずつ吸着して引出すことができ、用紙の重送を防止することができる。
更に、本発明に係る第1態様の給紙装置では、前記用紙規制部材は、前記用紙束の上面に対して接離する方向に回転移動可能に支持されていることで、用紙規制部材を回転移動させて退避させながら、用紙積載台に対する用紙束の出し入れ作業を行うことができる。
本発明に係る第2態様の給紙装置では、前記用紙束の後端側に向く前記用紙規制部材の後端部は、前記用紙の搬送方向と直交する方向において前記用紙束の側端から中央に近づく程前記用紙の搬送方向において前記用紙束の先端に近づくように傾斜していることで、用紙規制部材の後端部側のスペースが広くなるので、用紙積載台に対する用紙の出し入れ作業を用紙規制部材の後端部側で容易に行うことができる。
本発明に係る第3態様の給紙装置では、前記用紙規制部材は、板状のものであることで、用紙規制部材の強度を向上させることができる。
本発明に係る第4態様の給紙装置では、前記用紙束とは反対側に向く前記用紙規制部材の部位は、前記用紙の搬送方向と直交する方向において前記用紙束の中央に近づく程前記用紙束の上面に近づくように傾斜していることで、用紙積載台に対する用紙束の出し入れ作業が行われるときに、用紙束が用紙規制部材の傾斜した部位に当接して用紙規制部材を速やかに押し退ける。
また、本発明の給紙装置に係る第2態様から第4態様において、前記用紙規制部材は、前記用紙束の上面に対して接離する方向に回転移動可能に支持されている態様を例示できる。
この場合は、用紙規制部材を回転移動させて退避させながら、用紙積載台に対する用紙束の出し入れ作業を行うことができる。
また、本発明に係る第1態様、第3態様及び第4態様の給紙装置において、前記用紙束の後端側に向く前記用紙規制部材の後端部は、前記用紙の搬送方向と直交する方向において前記用紙束の側端から中央に近づく程前記用紙の搬送方向において前記用紙束の先端に近づくように傾斜している態様を例示できる。
この場合は、用紙規制部材の後端部側のスペースが広くなるので、用紙積載台に対する用紙の出し入れ作業を用紙規制部材の後端部側で容易に行うことができる。
また、本発明に係る第1態様、第2態様及び第4態様の給紙装置において、前記用紙規制部材は、板状のものである態様を例示できる。
これにより、用紙規制部材の強度を向上させることができる。
また、本発明に係る第1態様から第3態様の給紙装置において、前記用紙束とは反対側に向く前記用紙規制部材の部位は、前記用紙の搬送方向と直交する方向において前記用紙束の中央に近づく程前記用紙束の上面に近づくように傾斜している態様を例示できる。
この場合は、用紙積載台に対する用紙束の出し入れ作業が行われるときに、用紙束が用紙規制部材の傾斜した部位に当接して用紙規制部材を速やかに押し退ける。
また、本発明の給紙装置において、前記用紙規制部材が前記用紙束の上面に対して接離する方向に回転移動可能に支持されている場合には、前記用紙規制部材を前記用紙束の上面に対して平行となるように保持する付勢部を備え、前記用紙規制部材は、前記付勢部による付勢力に抗して、前記用紙束の上面に対して接離する方向に回転移動する態様を例示できる。
この場合は、用紙積載台に対する用紙束の出し入れ作業が行われるときに、用紙束により用紙規制部材が押し退けられて回転移動するので、用紙規制部材が用紙束の出し入れ作業の障害になることはない。また、用紙が用紙搬送部材に吸着されたときには、用紙の端部が用紙規制部材に当接して、用紙規制部材が僅かに回転し、また用紙が厚くなる程あるいは用紙の剛性が高くなる程、用紙規制部材の回転角度が大きくなる。このため、用紙が厚くても、あるいは用紙の剛性が高くても、用紙規制部材により用紙の端部が強く押え付けられることはなく、用紙規制部材との摺接により生じる用紙の抵抗が大きくなることはなく、用紙搬送部材により用紙を速やかに引出すことができる。
かかる給紙装置において、例えば、前記用紙規制部材は、該用紙規制部材を前記用紙束の上面に対して接離する方向に回転移動可能に支持するそれぞれの軸を有し、前記付勢部は、前記用紙規制部材の軸を該軸と直交する方向に引っ張って、前記用紙規制部材を前記用紙束の上面に対して平行となるように保持している態様を例示できる
また、本発明の給紙装置において、前記用紙規制部材が前記用紙束の上面に対して接離する方向に回転移動可能に支持されている場合には、前記用紙規制部材は、前記用紙束の上面に対して直交する向きとなるまで回転移動する態様を例示できる。
この場合は、用紙積載台に対する用紙束の出し入れ作業が行われるときに、用紙束により用紙規制部材が押し退けられて用紙束の上面に対して直交する向きとなるまで回転移動するので、用紙束の出し入れ作業が容易になる。
また、本発明に係る第1態様から第4態様の給紙装置において、前記用紙規制部材は、前記用紙束の上面における前記直交する方向の両端部に離間配置されている態様を例示できる。
この場合は、用紙の両端部が各用紙規制部材に当接するので、用紙の反り返りが良好に規制され、用紙が平面状に確実に矯正される。
かかる給紙装置においては、前記用紙束の上面が規定位置に達したことを検出する位置検出部と、前記位置検出部により前記用紙束の上面が規定位置に達したことが検出されるまで、前記用紙積載台を上昇させる上昇駆動部とを備え、前記用紙規制部材を、前記規定位置に達した前記用紙束の上面における前記端部に対して一定距離だけ隙間を開けて前記用紙搬送部材側に設けている態様を例示できる。
これにより、用紙規制部材と用紙束の上面との離間距離が一定に保たれる。
一方、本発明の画像形成装置は、上記本発明の給紙装置と、前記給紙装置から供給された用紙に画像を印刷する印刷部とを備えている。
このような本発明の画像形成装置においても、上記本発明の給紙装置と同様の作用効果を奏する。
このような本発明では、用紙規制部材を用紙束の上面の端部に対向配置している。このため、低湿環境において用紙束上層の複数の用紙がカールして反り返りつつあっても、用紙の端部が用紙規制部材に当接して、用紙の反り返りが規制され、概ね、用紙が平面状に維持される。この状態で、空気が空気吹付け部から用紙束の先端面へと吹付けられると、空気が各用紙の間に速やかに侵入して、各用紙がばらつき、用紙搬送部材により用紙束から用紙を1枚ずつ吸着して引出すことができ、用紙の重送を防止することができる。
本発明の給紙装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す断面図である。 本実施形態の給紙装置の外観を手前側斜め上から見て示す斜視図である。 給紙装置を示す平面図である。 給紙装置を示す正面図である。 用紙引出し部を取外した状態の給紙装置を斜め上後方から見て示す斜視図である。 (a)、(b)は、給紙装置における手前側及び後側の用紙規制部材の近傍を下方から見て拡大して示す斜視図である。 (a)、(b)は、用紙規制部材及びフレーム等を概略的に示す断面図及び平面図である。 (a)、(b)は、用紙規制部材が上方向に略90°回転した状態及び下方向に略90°回転した状態を示す断面図である。 当接部材及び位置切換え部を前方斜め上から見て示す斜視図であり、給紙装置が引出されたときの状態を示している。 当接部材及び位置切換え部を前方斜め上から見て示す斜視図であり、給紙装置が押し入れられたときの状態を示している。 (a)、(b)、(c)は、当接部材の退避位置、待機位置、及び吸引位置と、当接部材の遮蔽片と、光学センサとの位置関係を示す側面図である。 給紙装置における用紙引出し部を前方斜め上から見て示す斜視図である。 用紙引出し部を後方斜め上から見て示す斜視図である。 用紙引出し部を後方斜め下から見て示す斜視図である。 給紙装置を概略的に示す断面図である。 (a)は本実施形態の給紙装置における記録用紙の吸着状態を概略的に示す斜視図であり、(b)はカールして反り返った記録用紙を概略的に示す斜視図であり、(c)は本実施形態の給紙装置における吸着前の記録用紙の状態を概略的に示す斜視図であり、(d)はカールして反り返った記録用紙の片側端部だけを規制した状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の給紙装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す断面図である。この画像形成装置1は、その構成を大別すると、原稿読取り装置2、印刷部11、用紙搬送部12、用紙供給部13、及び大容量給紙カセット(LCC)14からなる。
印刷部11においては、クリーニング装置26により感光体ドラム21表面の残留トナーを除去及び回収した後、帯電装置22により感光体ドラム21の表面を所定の電位に均一に帯電させ、レーザ露光装置23により感光体ドラム21表面を露光して、その表面に静電潜像を形成し、現像装置24により感光体ドラム21表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム21表面にトナー像を形成する。
転写ローラ25は、感光体ドラム21に圧接されて、感光体ドラム21との間にニップ域を形成しており、用紙搬送経路33を通じて搬送されて来た記録用紙をそのニップ域に挟み込んで搬送しつつ、感光体ドラム21表面のトナー像を記録用紙上に転写する。そして、定着装置27の加熱ローラ28と加圧ローラ29間に記録用紙を挟み込んで加熱及び加圧し、記録用紙上のトナー像を定着させる。
一方、用紙供給部13は、複数の給紙カセット38を備えている。各給紙カセット38は、記録用紙を一枚ずつ引出して送り出すためのそれぞれのピックアップローラ39等を備えており、引出した記録用紙を用紙搬送部12の用紙搬送経路33へと送り出す。
また、大容量給紙カセット(LCC)14は、記録用紙を多量に収納可能であり、記録用紙を一枚ずつ引出して用紙搬送部12の用紙搬送経路33に送り出す。
この記録用紙は、用紙搬送経路33を通じて搬送され、転写ローラ25や定着装置27を経由し、用紙排紙ローラ36を介して用紙排紙トレイ37に排出される。この用紙搬送経路33には、記録用紙を一旦停止させて、記録用紙の先端を揃えた後、感光体ドラム21と転写ローラ25間のニップ域でのトナー像の転写タイミングに合わせて記録用紙の搬送を開始するレジストローラ32、記録用紙の搬送を促す搬送ローラ31、用紙排紙ローラ36等が配置されている。
また、記録用紙の表面だけではなく、裏面の印刷を行う場合は、分岐爪35の位置を切換えて、記録用紙を用紙排紙ローラ36から反転経路34へと逆方向に搬送し、記録用紙の表裏を反転させて、記録用紙をレジストローラ32へと再度導き、記録用紙の表面と同様に、記録用紙の裏面に画像を記録して定着し、記録用紙を用紙排紙トレイ37に排出する。
次に、画像形成装置1の本体上部に搭載された原稿読取り装置2を説明する。この原稿読取り装置2において、原稿搬送部42は、その奥一辺をヒンジ(図示せず)により第1読取り部41の奥一辺に枢支されており、その手前部分を上下させることにより原稿搬送部42を開いて、第1読取り部41のプラテンガラス44上に原稿用紙を載置することができる。
第1読取り部41において、第1走査ユニット45は、副走査方向に移動しながら、プラテンガラス44上の原稿用紙表面を光源51によって照明し、その反射光を第1反射ミラー52により反射して第2走査ユニット46へと導く。第2走査ユニット46は、第1走査ユニット45に追従して移動しつつ、原稿用紙からの反射光を第2及び第3反射ミラー53、54により反射する。この反射光は、結像レンズ47によりCCD48(Charge Coupled Device)に集光されて、CCD48により原稿用紙の画像が読取られる。
また、原稿搬送部42により搬送されている原稿用紙表面の画像を読取る場合は、第1走査ユニット45を原稿読取りガラス55下方の読取り位置に移動し、第1走査ユニット45の位置に応じて第2走査ユニット46を位置決めする。この状態で、ピックアップローラ56により原稿トレイ57上の原稿用紙を引出して、原稿用紙を原稿搬送経路58を通じて搬送し、第1走査ユニット45の光源51により原稿用紙表面を原稿読取りガラス55を介して照明し、原稿用紙からの反射光を第1及び第2走査ユニット45、46の各反射ミラーにより結像レンズ47へと導き、CCD48により原稿用紙の画像を読取り、原稿用紙を原稿排紙ローラ61から原稿排紙トレイ62へと排出する。
また、原稿搬送部42に内蔵の第2読取り部43(密着印刷画像センサ(Contact Image Sensor(CIS))は、第2読取り部(CIS)43の下を通過して原稿排紙トレイ62へと排出される原稿用紙裏面を照明し、原稿用紙裏面からの反射光を受光して、原稿用紙裏面の画像を読取る。
このようにCCD48及びCIS43により読取られた原稿用紙の画像は、画像形成装置1のレーザ露光装置23に入力され、画像形成装置1において画像が記録用紙に記録され、この記録用紙が複写原稿として出力される。
次に、大容量給紙カセット14に内蔵されている本実施形態の給紙装置71の構成を詳しく説明する。この給紙装置71は、多量の記録用紙を積載収容し、記録用紙を一枚ずつ引出して用紙搬送経路33(図1に示す)に送り出すものである。
図2は、本実施形態の給紙装置71の外観を手前側斜め上から見て示す斜視図である。この給紙装置71は、引出し筐体71aを有しており、この引出し筐体71aの内部に給紙装置71の主要部を設けてなる。引出し筐体71aは、例えばローラとレール(図示せず)を組み合わせた周知の機構により大容量給紙カセット14の本体内部で矢印方向Ma、Mbに往復移動自在に支持されており、大容量給紙カセット14の本体内側の収容空間に対する給紙装置71の出し入れが可能になっている。給紙装置71が大容量給紙カセット14の本体内側の収容空間から引出された状態で、用紙束が給紙装置71に補充されて積載される。また、給紙装置71が大容量給紙カセット14の本体内側の収容空間に押し入れられた状態で、給紙装置71により用紙束の用紙が順次引出されて画像形成装置1の用紙搬送経路33へと搬送供給される。
図3、図4は、本実施形態の給紙装置71を示す平面図及び正面図である。図3、図4に示すように給紙装置71は、外側枠体72、底板73、外側枠体72の内側に配置された用紙積載台74、及び外側枠体72の一端上側に配置された用紙引出し部75等を備えている。
用紙積載台74は、多量の記録用紙(用紙束)が積載されるものであって、外側枠体72の内側に昇降可能に設けられている。用紙積載台74には、記録用紙の引出し方向(用紙搬送方向)Eに長い開口部74aが形成されている。用紙後端ガイド76は、底板73上で記録用紙の引出し方向Eに沿って往復移動可能に支持され、用紙積載台74の開口部74aを通じて上方に突出している。
この用紙積載台74の両側には、それぞれの凹所74bが形成されており、各凹所74bにそれぞれのアシストダクト77、78が配置されている。各アシストダクト77、78は、外側枠体72の両側で引出し方向Eと直交する方向に往復移動可能に支持されており、互に接近するように又は互に離間するように連動して移動される。
用紙引出し部75は、4本の無端状の用紙搬送ベルト81、各用紙搬送ベルト81を架け渡す1組のローラ82、83、吸排気ファン84、吸気ダクト85、及び排気ダクト86等を備えている。各用紙搬送ベルト81には、多数の通気孔81aが形成されており、空気が各用紙搬送ベルト81の各通気孔81aから吸気ダクト85を通じて吸排気ファン84へと吸引され、各用紙搬送ベルト81により用紙積載台74上の用紙束の記録用紙が吸着されて搬送される。また、吸排気ファン84から排気された空気は、排気ダクト86を通じて導かれ、排気ダクト86から外側枠体72の内側へと引出し方向Eとは逆方向(後方)に吹出される。
尚、給紙装置71が出し入れされる収容空間の出入り口の側を手前側とし、収容空間の奥側を後側とする。また、記録用紙の引出し方向(用紙搬送方向)Eを前方、引出し方向Eとは逆方向を後方とする。
図5は、用紙引出し部75を取外した状態で、外側枠体72、底板73、及び用紙積載台74等を斜め後方から見て示す斜視図である。
図5に示すように各アシストダクト77、78の外側には、それぞれのアシストファン79、80が設けられている。各アシストダクト77、78は、中空体であって、その内部に通気経路を有しており、各アシストファン79、80により吸引された空気がそれぞれのアシストダクト77、78の通気経路に送り込まれ、この空気が各アシストダクト77、78の吹出し口77a、78aから外側枠体72の内側に吹出される。
また、図5に示すように各アシストダクト77、78の上面には、手前側及び後側の支持部材91、92が固定されており、これらの支持部材91、92が外側枠体72の当接板72bの近傍から各アシストダクト77、78の後端まで延在している。各支持部材91、92の前端部には、それぞれの用紙規制部材93が取り付けられており、これらの用紙規制部材93が各アシストダクト77、78よりも内側に突出している。
各支持部材91、92が各アシストダクト77、78の上面に固定されていることから、各アシストダクト77、78が引出し方向Eと直交する方向に往復移動されると、各支持部材91、92及び各用紙規制部材93も引出し方向Eと直交する方向に往復移動される。
また、各用紙規制部材93は、各用紙搬送ベルト81に対して引出し方向Eと直交する方向の両外側に配置されている。各用紙搬送ベルト81により用紙束の記録用紙の先端側(引出し方向Eに向く側)が吸着されて搬送されることから、各用紙規制部材93が用紙束上面の先端側の両側端部に対向配置されることになる。
図6(a)、(b)は、手前側及び後側の支持部材91、92に取り付けられたそれぞれの用紙規制部材93近傍を下方から見て拡大して示す斜視図である。図6(a)、(b)に示すように各支持部材91、92には、それぞれのフレーム94がネジ止めされており、これらのフレーム94により各用紙規制部材93が支持されている。
図7(a)は用紙規制部材93及びフレーム94等を側方から見て概略的に示す断面図であり、図7(b)は用紙規制部材93及びフレーム94等を上方から見て概略的に示す平面図である。図7(a)、(b)に示すように用紙規制部材93は、概ね台形状の平板部93aと、平板部93aの上面両端(用紙束とは反対側に向く面の両端)に設けられた一対の傾斜リブ93bと、台形状の平板部93aの底辺近傍に設けられた軸93cと、軸93cに突設されたレバー93dとを有している。フレーム94は、一対の側板94aと、背板94bと、底板94cとを有している。
各側板94aの孔に用紙規制部材93の軸93cの両端を通して、用紙規制部材93を回転自在に支持している。また、用紙規制部材93のレバー93dの先端をコイルバネ95を介してフレーム94の背板94bに接続し、コイルバネ95によりレバー93dを引っ張っている。これにより、軸93cが該軸93cと直交する方向に引っ張られる。レバー93dは、コイルバネ95により引っ張られている方向に向くまで軸93cを中心に回転して停止し、平板部93aも回転して停止する。これにより、図7(a)に示すように用紙規制部材93が用紙積載台74に積載された用紙束の上面と平行になって対向し保持される。
また、コイルバネ95の付勢力により用紙規制部材93の停止状態を保持しているだけであるから、図8(a)、(b)に示すように用紙規制部材93がコイルバネ95の付勢力に抗して軸93cを中心にして上下方向に回転することができる。図8(a)に示すように用紙規制部材93が上方向に略90°回転すると、平板部93aの上面両端の傾斜リブ93bが支持部材91、92の当接部91a、92aに当接して、上方向に略90°を超えての用紙規制部材93の回転が阻止される。また、図8(b)に示すように用紙規制部材93が下方向に略90°回転すると、平板部93aの下面がフレーム94の底板94cの端部に当接して、下方向に略90°を超えての用紙規制部材93の回転が阻止される。ここでは、コイルバネ95の付勢力は、用紙規制部材93の先端に5(g force)の力が加わったきに用紙規制部材93が回転し始めるように調節されている。
ここで、用紙束を用紙積載台74に積載するときには、用紙束の両端が各用紙規制部材93に接触することがあるものの、用紙束の両端が接触すると、図8(b)に示すように各用紙規制部材93が下方に回転して、各用紙規制部材93の間が広く開くので、各用紙規制部材93が用紙束の積載作業に弊害をもたらすことはない。また、用紙束を用紙積載台74から取り去るときには、用紙束の両端が各用紙規制部材93に接触しても、図8(a)に示すように各用紙規制部材93が上方に回転して、各用紙規制部材93の間が広く開くので、各用紙規制部材93が用紙束の取り去り作業に弊害をもたらすことはない。そして、各用紙規制部材93が上下方向に一旦回転しても、それぞれのコイルバネ95の付勢力により各用紙規制部材93が回転して戻り、図7(a)に示すように用紙規制部材93が用紙積載台74に積載された用紙束の上面と平行になって対向し保持される。
また、図7(a)に示すように用紙規制部材93の平板部93aの上面両端に設けられた各傾斜リブ93bは、引出し方向(用紙搬送方向)Eと直交する方向において用紙積載台74に積載された用紙束の中央に近づく程用紙束の上面に近づくように傾斜している。つまり、各傾斜リブ93bが用紙束の中央側で低くなるように傾斜している。このため、用紙束を用紙積載台74に積載するときに、用紙束の両端が各用紙規制部材93の各傾斜リブ93bに接触すると、用紙束の両端が各傾斜リブ93b上で速やかに滑って各用紙規制部材93を押し退け、用紙束の積載作業が容易になる。
更に、用紙束の後端側に向く各用紙規制部材93の後端部93eは、引出し方向(用紙搬送方向)Eと直交する方向において用紙束の側端から中央に近づく程引出し方向Eにおいて用紙束の先端に近づくように傾斜している。このため、各用紙規制部材93の後端部93eの側でスペースが広く開き、用紙積載台74に対する記録用紙の出し入れを引出し方向Eとは反対側から容易に行うことができる。
また、用紙規制部材93は、合成樹脂を平板状に成形したものであり、大きな強度を有するので、用紙束の両端が繰り返し当接しても、あるいは作業者により直接操作されても、破損することはない。
次に、用紙積載台74の昇降機構を説明する。図5に示すように用紙積載台74の両側には、突出片74cが2つずつ形成されており、各突出片74cが主枠体72の両側の開口部72aから突出している。主枠体72の片側では、2本のワイヤー87が用紙積載台74の片側の各突出片74cに接続され、各ワイヤー87が複数の従動プーリ88に掛けられて引き回され巻取りプーリ89に接続されている。また、主枠体72の他の片側でも、他の2本のワイヤー87が用紙積載台74の他の片側の各突出片74cに接続され、他の各ワイヤー87が他の複数の従動プーリ88に掛けられて引き回され他の巻取りプーリ89に接続されている。各巻取りプーリ89は、回転自在に支持された共通の軸97の両端に固定されており、パルスモータ98により軸97が回転駆動されて、各巻取りプーリ89が回転し、各ワイヤー87が各巻取りプーリ89に巻取られたり各巻取りプーリ89から繰り出されたりする。
パルスモータ98により軸97が回転駆動されて、各巻取りプーリ89が時計回り方向に回転されると、各ワイヤー87が各巻取りプーリ89に巻取られて、用紙積載台74が上昇し、また各巻取りプーリ89が反時計回り方向に回転されると、各ワイヤー87が各巻取りプーリ89から繰り出されて、用紙積載台74が下降する。また、パルスモータ98により回転駆動される巻取りプーリ89の回転角度と用紙積載台74の高さが対応関係にある。従って、パルスモータ98の回転方向及び回転角度を制御することにより、用紙積載台74の高さを調節設定することができる。
次に、用紙積載台74上の用紙束の上面の高さ位置を検出するための機構を説明する。図2、図3、図5に示すように用紙後端ガイド76の上部には、当接部材101が矢印回転方向Qa、Qbに往復回転自在に支持されており、位置切換え部102により当接部材101が往復回転される。位置切換え部102は、給紙装置71が大容量給紙カセット14の本体内側の収容空間から引出されると、給紙装置71の引出し動作に連動して当接部材101を略垂直になるまで矢印回転方向Qaに回転させて退避させる。この状態では、用紙束を当接部材101に引っ掛けることなく用紙積載台74上に補充してセットすることができる。また、位置切換え部102は、給紙装置71が大容量給紙カセット14の本体内側の収容空間に押し入れられると、給紙装置71の押入れ動作に連動して当接部材101を略水平になるまで矢印回転方向Qbに回転させて倒す。この状態で、用紙積載台74が上昇されて、当接部材101が用紙束上面の後端部に当接すると、当接部材101により用紙束の記録用紙後端部の浮き上がりが防止される。
図9は、給紙装置71が引出されたときの当接部材101及び位置切換え部102の状態を示す斜視図であり、図10は、給紙装置71が押し入れられたときの当接部材101及び位置切換え部102の状態を示す斜視図である。
図9、図10に示すように当接部材101は、記録用紙の引出し方向Eに向く用紙後端ガイド76の前側壁上側に設けられている。この当接部材101は、回転自在に支持された軸部101a、柱部101b、2つのコロ101e、軸部101aの周りに固定された扇状の遮蔽片101f、及び軸部101aと当接部材101を矢印回転方向Qbに付勢するねじりバネ103等を有している。
また、軸部101aの下方には、光学センサ104が配置されて用紙後端ガイド76の前側壁に固定されている。光学センサ104は、発光素子と受光素子を隙間を開けて対向配置したものであり、当接部材101と共に回転する遮蔽片101fが発光素子と受光素子の間にあるときに遮蔽片101fを検出する。
位置切換え部102は、回転部材105、ロッド106、コイルバネ107等からなるものであって、給紙装置71の出し入れの動作に連動して用紙束の上面に対して当接部材101を離間退避させたり当接させたりする。
ここで、図9に示すように給紙装置71が引出された状態では、コイルバネ107の付勢力によりロッド106が矢印方向Maに移動し、回転部材105が回転して起き上がり、回転部材105のアーム部105cが当接部材101の柱部101bに当接して、当接部材101が略垂直に起って離間退避位置に退避する。また、軸部101aの遮蔽片101fが引出し方向(前方)Eに向いて突出し光学センサ104から離れる。
また、図10に示すように給紙装置71が押し入れられた状態では、給紙装置71全体が大容量給紙カセット14の本体内側の収容空間に収納され、ロッド106の一端が大容量給紙カセット14の本体フレームに当接して、ロッド106が矢印方向Mbに移動し、ロッド106が回転部材105を押して、回転部材105がコイルバネ107の付勢力に抗して回転して傾斜する。そして、回転部材105のアーム部105cが当接部材101の柱部101bの位置から移動して外れ、ねじりバネ103により当接部材101が矢印回転方向Qbに付勢されて、当接部材101が矢印回転方向Qbに回転して水平よりも下方の待機位置まで倒れる。また、軸部101aの遮蔽片101fは、矢印回転方向Qbに回転して光学センサ104の発光素子と受光素子の間を通過する。
この後、用紙積載台74が上昇されて、用紙束上面の後端部が当接部材101を押し上げて、当接部材101が水平よりも僅かに斜め上方の吸引位置(用紙束の最上層の記録用紙が吸引される高さ)まで持ち上げられる。また、軸部101aの遮蔽片101fは、矢印回転方向Qaに回転して光学センサ104の発光素子と受光素子の間に侵入し、光学センサ104により検出される。
図11(a)、(b)、(c)は、当接部材101の離間退避位置、待機位置、及び吸引位置と、当接部材101の遮蔽片101fと、光学センサ104との位置関係を示している。
給紙装置71が引出されたときには、図11(a)に示すように当接部材101が略垂直に起って離間退避位置にあり、軸部101aの遮蔽片101fが引出し方向(前方)Eに向いて突出して光学センサ104の発光素子104aと受光素子104bの間から外れている。このため、光学センサ104により遮蔽片101fが検出されることはない。
また、給紙装置71が押し入れられた直後には、図11(b)に示すように当接部材101が水平よりも下方に倒れて待機位置にあり、軸部101aの遮蔽片101fが光学センサ104の発光素子104aと受光素子104bとの間から外れている。このため、光学センサ104により遮蔽片101fが検出されることはない。
更に、用紙束上面の後端部が当接部材101を押し上げたときには、図11(c)に示すように当接部材101が水平よりも僅かに斜め上方に持ち上げられて吸引位置にあり、軸部101aの遮蔽片101fが光学センサ104の発光素子104aと受光素子104bの間にある。このため、光学センサ104により遮蔽片101fが検出される。
従って、光学センサ104の検出出力に基づいて、当接部材101が吸引位置、離間退避位置、又は待機位置にあることを判定することができる。
次に、用紙引出し部75の構成を詳しく説明する。図12は、用紙引出し部75を斜め上前方から見て示す斜視図である。また、図13は用紙引出し部75を斜め上後方から見て示す斜視図であり、図14は用紙引出し部75を斜め下後方から見て示す斜視図である。
図12、図13、図14に示すように用紙引出し部75は、4本の無端状の用紙搬送ベルト81、各用紙搬送ベルト81を架け渡す1組のローラ82、83、吸排気ファン84、吸気ダクト85、及び排気ダクト86等を備えている。
吸気ダクト85は、中空体であって、その内部に引出し方向(用紙搬送方向)Eと直交する方向に長い空気吸引経路を有しており、その一側端部85aが吸排気ファン84に接続され、矢印Fに示すように吸気ダクト85の空気吸引経路から一側端部85aを通じて吸排気ファン84の吸気口(図示せず)へと空気が吸引される。
また、吸気ダクト85の下面85gには、用紙搬送ベルト81毎に、用紙搬送ベルト81の複数の通気孔81aに重なる各空気吸引口111(図15に示す)を設けている。各空気吸引口111は、吸気ダクト85の空気吸引経路につながっている。吸排気ファン84により吸気ダクト85内の空気が吸引されると、外部の空気が吸気ダクト85の下面85gの各空気吸引口111及び各用紙搬送ベルト81の各通気孔81aへと流入する。
更に、吸気ダクト85の前端部85c及び後端部85dには、それぞれの凹所85hが形成されており、これらの凹所85hにそれぞれのローラ82、83が配置されて回転可能に軸支され、前方のローラ82の軸に搬送モータ112の出力軸が接続されている。各用紙搬送ベルト81は、各ローラ82、83間に架け渡されている。搬送モータ112により前方のローラ82が矢印方向Dに回転駆動され、後方のローラ83が従動回転し、各用紙搬送ベルト81が矢印方向Dに周回移動する。
排気ダクト86も、中空体であって、引出し方向Eとは直交する方向に長い通気経路を有しており、その一側端部86aが吸排気ファン84に接続され、矢印Kで示すように吸排気ファン84の排気口(図示せず)から排気ダクト86の一側端部86aを通じて排気ダクト86の通気経路へと空気が送り込まれる。
また、排気ダクト86の内壁面86dには、排気ダクト86の通気経路に通じる複数の排気孔86bが形成されている。この排気ダクト86の内壁面86dが外側枠体72の(図5に示す)の外側面に重ねて設けられ、排気ダクト86の各排気孔86bが外側枠体72の当接板72bの切欠部72cを介して外側枠体72の内側に向く。吸排気ファン84から排気ダクト86へと空気が送り込まれると、この空気が各排気孔86bから外側枠体72の内側の方向(後方)に吹出される。
また、排気ダクト86の上端面86eと各搬送ベルト81との間には用紙搬送口ESが形成されている。
次に、給紙装置71の操作並びに動作を説明する。給紙装置71を大容量給紙カセット14の本体内側の収容空間から引出すと、先に述べたように給紙装置71の引出し動作に連動して、位置切換え部102により当接部材101が略垂直になるまで矢印回転方向Qaに回転させられて退避する。
この状態で、用紙後端ガイド76を後方に移動させて、用紙後端ガイド76と主枠体72の矩形板72bとの間を広く開け、また各アシストダクト77、78を相互に離間する方向に移動させて、各アシストダクト77、78の間を広く開ける。このとき、当接部材101が略垂直に退避しているため、用紙束を当接部材101に引っ掛けることなく用紙積載台74上に補充して積載することができる。
また、用紙束を用紙積載台74に積載するときには、用紙束の両端が各用紙規制部材93に接触しても、図8(b)に示すように各用紙規制部材93が下方に回転するので、用紙束の積載作業に弊害がもたらされることはない。
引き続いて、用紙後端ガイド76を引出し方向Eに移動させ、用紙後端ガイド76により用紙束の後端を引出し方向Eに押して、用紙束を用紙積載台74上で滑らして移動させ、用紙束の先端を主枠体72の矩形板72bに当接させて、用紙束の先端及び後端を用紙後端ガイド76と主枠体72の矩形板72bとの間に挟み込んで位置決めする。また、各アシストダクト77、78を相互に接近する方向に移動させて、用紙束の両端を各アシストダクト77、78の間に挟み込んで位置決めする。各アシストダクト77、78の移動に伴い、各アシストダクト77、78の上側に支持された各用紙規制部材93も相互に接近する方向に移動して、各用紙規制部材93が用紙積載台74上の用紙束上面の先端側の両側端部に対向配置される。
この後、給紙装置71を大容量給紙カセット14の本体内側の収容空間に押し入れると、先に述べたように給紙装置71の押入れ動作に連動して、位置切換え部102により当接部材101が矢印回転方向Qbに回転されて倒される。このとき、図11(b)に示すように当接部材101が水平よりも下方に倒れて待機位置まで移動することから、光学センサ104により遮蔽片101fが検出されない。この状態で、パルスモータ98により各巻取りプーリ89が回転されて、用紙積載台74が上昇され、用紙束の上面が上昇されて行くと、用紙束上面の後端部が当接部材101に当接して当接部材101を押し上げ、当接部材101により用紙束上面の後端部が押えられて、用紙束の記録用紙後端部の浮き上がりが防止される。また、当接部材101の押し上げに伴い、図11(c)に示すように当接部材101が吸引位置まで移動し、光学センサ104により遮蔽片101fが検出され、これに応答してパルスモータ9が停止される。これにより、用紙束上面と各用紙搬送ベルト81との離間距離が12mm程度となり、用紙束上面の高さ位置が各用紙搬送ベルト81により用紙束の最上層の記録用紙を吸着するのに適した吸引位置に調節される。
また、用紙束の最上層の記録用紙が当接部材101に当接した状態では、各用紙規制部材93が用紙束上面から2〜4mm程度離間した高さに位置する。すなわち、各用紙規制部材93は、吸引位置に達した用紙束上面の両側端部に対して一定距離だけ隙間を開けて各用紙搬送ベルト81側に位置決めされる。更に、用紙束の両端を各アシストダクト77、78の間に挟み込んで位置決めしていることから、各アシストダクト77、78の上側に支持された各用紙規制部材93が用紙束の両端から中央側に12〜13mm程度突出する。従って、各用紙規制部材93は、用紙束上面の先端側の両側端部に対向しかつ用紙束上面から2〜4mm程度離間した高さの位置にある。
この状態で、図15の概略的な断面図に示すように各アシストファン79、80から各アシストダクト77、78へと空気を送り込み、空気を各アシストダクト77、78の排気孔77a、78aから用紙積載台74上の用紙束の両側端面の上層に吹付けて、空気を各記録用紙間に侵入させ、各記録用紙をばらつかせる。更に、吸排気ファン84から排気ダクト86へと空気を送り込み、空気を排気ダクト86の各排気孔86bから用紙束の先端面の上層に吹付けて、空気を各記録用紙間に侵入させ、各記録用紙をばらつかせる。これにより、用紙束の上層の各記録用紙の密着力が低下し、用紙束からの記録用紙の引出しが容易になり、記録用紙を1枚ずつ引出すことが容易になる。
そして、空気を吸気ダクト85から吸排気ファン84へと吸い込んで、空気を各用紙搬送ベルト81の各通気孔81a及び吸気ダクト85の下面85gの空気吸引口111を通じて吸い込み、各用紙搬送ベルト81の表面に最上層の記録用紙を吸着する。このとき、用紙束の最上層の記録用紙が当接部材101に当接する吸引位置に位置決めされているため、最上層の記録用紙を各用紙搬送ベルト81の表面に速やかに吸着することができる。
同時に、搬送モータ112により各ローラ82、83を回転させて、各用紙搬送ベルト81を周回移動させ、各用紙搬送ベルト81により最上層の記録用紙を引出し方向Eに引出して、記録用紙を画像形成装置1の搬送ローラ31を通じて用紙搬送経路33へと搬送して行く。このとき、各アシストダクト77、78の排気孔77a、78aからの空気の吹付け、排気ダクト86の各排気孔86bからの空気の吹付けにより、用紙束の上層の記録用紙が浮揚して、記録用紙の先端側の両側端部が各用紙規制部材93に当接する。また、各用紙搬送ベルト81により記録用紙の中央付近が強く吸着される。このため、図16(a)に示すように記録用紙Pの先端側の両側端部が押えられて、記録用紙Pの中央付近が盛り上がり、記録用紙Pが山型に湾曲した状態となる。
そして、図15に示すように用紙規制部材93が外側枠体72の当接板72bの上端よりも高い位置にあることから、各用紙搬送ベルト81により記録用紙Pが引出し方向Eに引出されると、記録用紙Pの両側端部が各用紙規制部材93に摺接しつつ外側枠体72の当接板72bの上方を通過し、更に記録用紙Pが排気ダクト86の上端面86eと各搬送ベルト81との間の用紙搬送口ESを通じて搬送されて行く。
尚、記録用紙Pの両側端部が各用紙規制部材93に当接している状態では、各用紙規制部材93が僅かに上方に回転し、また記録用紙Pが厚くなる程あるいは記録用紙Pの剛性が高くなる程、各用紙規制部材93の回転角度が大きくなる。このため、記録用紙Pが厚くても、あるいは記録用紙Pの剛性が高くても、各用紙規制部材93により記録用紙Pの両側端部が強く押え付けられることはなく、各用紙規制部材93との摺接により生じる記録用紙Pの抵抗が大きくなることはなく。各用紙搬送ベルト81により記録用紙Pを速やかに引出すことができる。
この後、吸排気ファン84による空気の吸引及び搬送モータ112による各ローラ82、83の回転を一時的に停止させ、各用紙搬送ベルト81からの記録用紙Pの引出しを完了すると、吸排気ファン84による空気の吸引及び搬送モータ112による各ローラ82、83の回転を再開し、各用紙搬送ベルト81の表面に最上層の記録用紙Pを吸着して、各用紙搬送ベルト81により記録用紙Pを引出し方向Eに引出して搬送ローラ31へと搬送し、以降同様に各用紙搬送ベルト81の表面に最上層の記録用紙Pを繰り返し吸着して、各用紙搬送ベルト81により記録用紙Pを引出し方向Eに引出して搬送して行く。
また、用紙束からの記録用紙の引出しが繰返されると、用紙束の高さが低くなる。このとき、当接部材101が吸引位置よりも下降して、光学センサ104により遮蔽片101fが検出されなくなるので、パルスモータ9の回転が再開されて、用紙積載台74が上昇され、用紙束上面が吸引位置まで再び上昇される。そして、光学センサ104により遮蔽片101fが再び検出されると、パルスモータ9が停止される。このような用紙積載台74の上昇が繰返されて、用紙束の最上層の記録用紙が吸引位置に常に位置決めされる。
ここで、低湿環境では、用紙束の記録用紙Pの水分が抜けて、用紙束上層の記録用紙Pがカールすることがある。例えば、図16(b)に示すように用紙束上層の複数の記録用紙Pの先端側がカールして反り返ることがある。仮に、そのような状態で、排気ダクト86の各排気孔86bから用紙束の先端面の上層へと空気を吹付けると、空気が反り返った各記録用紙Pの先端側の裏面で受けられて、各記録用紙Pの先端が重なったまま浮上り、空気が各記録用紙Pの間に侵入せず、各記録用紙Pが重なったまま各用紙搬送ベルト81に吸着されて搬送され、記録用紙Pの重送が発生する。
ところが、本実施形態では、各用紙規制部材93が、用紙束上面の先端側の両側端部に対向しかつ用紙束上面から2〜4mm程度離間した高さの位置にあることから、低湿環境において用紙束上層の複数の記録用紙Pがカールして反り返りつつあっても、図16(c)に示すように各記録用紙Pの両側端部が各用紙規制部材93に当接して、各記録用紙Pの反り返りが規制され、概ね、各記録用紙Pが平面状に維持される。このため、排気ダクト86の各排気孔86bからの空気が各記録用紙Pの間に速やかに侵入して、各記録用紙Pがばらつき、各用紙規制部材93により用紙束から記録用紙Pを1枚ずつ吸着して引出すことができる。そして、用紙束の上層の記録用紙Pが浮揚して、記録用紙Pの先端側の両側端部が各用紙規制部材93に当接し、かつ各用紙搬送ベルト81により記録用紙Pの中央付近が強く吸着されると、記録用紙Pに腰(剛性)があることから、図16(a)に示すように記録用紙Pが山型に湾曲して、記録用紙Pの先端側の反り返りが解消される。この結果、記録用紙Pの重送が防止され、記録用紙Pを速やかに引出して搬送することができる。
また、図16(a)に示すように各記録用紙Pが山型に湾曲すると、各記録用紙Pの中央付近で各記録用紙Pの隙間が拡大し易くなり、排気ダクト86の各排気孔86bからの空気が各記録用紙Pの間に速やかに侵入して、各用紙が良好にばらつく。
更に、各用紙規制部材93が用紙束の最上層の記録用紙Pに当接するだけであるから、各用紙規制部材93が各用紙搬送ベルト81による記録用紙Pの搬送の弊害になることはなく、記録用紙Pを速やかに搬送することができる。
尚、上記実施形態では、各用紙規制部材93を用紙束上面の先端側の両側端部に設けているが、図16(d)に示すように単一の用紙規制部材93を用紙束上面の先端側の片側端部だけに設けた場合でも、各記録用紙Pの片側端部が用紙規制部材93に当接して、各記録用紙Pの略半分の反り返りが規制され、概ね、各記録用紙Pの略半分が平面状に維持される。このため、排気ダクト86の各排気孔86bからの空気が各記録用紙Pの間に速やかに侵入して、各記録用紙Pがばらつき、各用紙規制部材93により用紙束から記録用紙Pを1枚ずつ吸着して引出すことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
1 画像形成装置
2 原稿読取り装置
11 印刷部
12 用紙搬送部
13 用紙供給部
14 大容量給紙カセット(LCC)
71 給紙装置
72 外側枠体
73 底板
74 用紙積載台
75 用紙引出し部
76 用紙後端ガイド
77、78 アシストダクト
79、80 アシストファン
81 用紙搬送ベルト(用紙搬送部材)
82、83 ローラ
84 吸排気ファン
85 吸気ダクト
86 排気ダクト
86b 排気孔(空気吹付け部)
91、92 支持部材
93 用紙規制部材
94 フレーム
95 コイルバネ

Claims (14)

  1. 用紙束を用紙積載台に積載し、空気を用紙搬送部材を通じて吸引して、前記用紙束の用紙を前記用紙搬送部材に吸着して搬送する給紙装置であって、
    空気を前記用紙束の先端に吹付ける空気吹付け部と、
    前記用紙束の上面における前記用紙の搬送方向と直交する方向の端部であって前記用紙先端側に設けられた用紙規制部材とを備え
    前記用紙規制部材は、前記用紙束の上面に対して接離する方向に回転移動可能に支持されたことを特徴とする給紙装置。
  2. 用紙束を用紙積載台に積載し、空気を用紙搬送部材を通じて吸引して、前記用紙束の用紙を前記用紙搬送部材に吸着して搬送する給紙装置であって、
    空気を前記用紙束の先端に吹付ける空気吹付け部と、
    前記用紙束の上面における前記用紙の搬送方向と直交する方向の端部であって前記用紙先端側に設けられた用紙規制部材とを備え、
    前記用紙束の後端側に向く前記用紙規制部材の後端部は、前記用紙の搬送方向と直交する方向において前記用紙束の側端から中央に近づく程前記用紙の搬送方向において前記用紙束の先端に近づくように傾斜したことを特徴とする給紙装置。
  3. 用紙束を用紙積載台に積載し、空気を用紙搬送部材を通じて吸引して、前記用紙束の用紙を前記用紙搬送部材に吸着して搬送する給紙装置であって、
    空気を前記用紙束の先端に吹付ける空気吹付け部と、
    前記用紙束の上面における前記用紙の搬送方向と直交する方向の端部であって前記用紙先端側に設けられた用紙規制部材とを備え、
    前記用紙規制部材は、板状のものであることを特徴とする給紙装置。
  4. 用紙束を用紙積載台に積載し、空気を用紙搬送部材を通じて吸引して、前記用紙束の用紙を前記用紙搬送部材に吸着して搬送する給紙装置であって、
    空気を前記用紙束の先端に吹付ける空気吹付け部と、
    前記用紙束の上面における前記用紙の搬送方向と直交する方向の端部であって前記用紙先端側に設けられた用紙規制部材とを備え、
    前記用紙束とは反対側に向く前記用紙規制部材の部位は、前記用紙の搬送方向と直交する方向において前記用紙束の中央に近づく程前記用紙束の上面に近づくように傾斜したことを特徴とする給紙装置。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれか1つに記載の給紙装置であって、
    前記用紙規制部材は、前記用紙束の上面に対して接離する方向に回転移動可能に支持されたことを特徴とする給紙装置。
  6. 請求項1、請求項3又は請求項4に記載の給紙装置であって、
    前記用紙束の後端側に向く前記用紙規制部材の後端部は、前記用紙の搬送方向と直交する方向において前記用紙束の側端から中央に近づく程前記用紙の搬送方向において前記用紙束の先端に近づくように傾斜したことを特徴とする給紙装置。
  7. 請求項1、請求項2又は請求項4に記載の給紙装置であって、
    前記用紙規制部材は、板状のものであることを特徴とする給紙装置。
  8. 請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の給紙装置であって、
    前記用紙束とは反対側に向く前記用紙規制部材の部位は、前記用紙の搬送方向と直交する方向において前記用紙束の中央に近づく程前記用紙束の上面に近づくように傾斜したことを特徴とする給紙装置。
  9. 請求項1又は請求項5に記載の給紙装置であって、
    前記用紙規制部材を前記用紙束の上面に対して平行となるように保持する付勢部を備え、
    前記用紙規制部材は、前記付勢部による付勢力に抗して、前記用紙束の上面に対して接離する方向に回転移動することを特徴とする給紙装置。
  10. 請求項に記載の給紙装置であって、
    前記用紙規制部材は、該用紙規制部材を前記用紙束の上面に対して接離する方向に回転移動可能に支持するそれぞれの軸を有し、
    前記付勢部は、前記用紙規制部材の軸を該軸と直交する方向に引っ張って、前記用紙規制部材を前記用紙束の上面に対して平行となるように保持することを特徴とする給紙装置。
  11. 請求項1、請求項5、請求項9又は請求項10に記載の給紙装置であって、
    前記用紙規制部材は、前記用紙束の上面に対して直交する向きとなるまで回転移動することを特徴とする給紙装置。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれか1つに記載の給紙装置であって、
    前記用紙規制部材は、前記用紙束の上面における前記直交する方向の両端部に離間配置されたことを特徴とする給紙装置。
  13. 請求項12に記載の給紙装置であって、
    前記用紙束の上面が規定位置に達したことを検出する位置検出部と、
    前記位置検出部により前記用紙束の上面が規定位置に達したことが検出されるまで、前記用紙積載台を上昇させる上昇駆動部とを備え、
    前記用紙規制部材を、前記規定位置に達した前記用紙束の上面における前記端部に対して一定距離だけ隙間を開けて前記用紙搬送部材側に設けたことを特徴とする給紙装置。
  14. 請求項1から請求項13までのいずれか1つに記載の給紙装置と、前記給紙装置から供給された用紙に画像を印刷する印刷部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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