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JP3468445B2 - トレーラの制動装置 - Google Patents
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JP3468445B2 - トレーラの制動装置 - Google Patents

トレーラの制動装置

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JP3468445B2
JP3468445B2 JP28321896A JP28321896A JP3468445B2 JP 3468445 B2 JP3468445 B2 JP 3468445B2 JP 28321896 A JP28321896 A JP 28321896A JP 28321896 A JP28321896 A JP 28321896A JP 3468445 B2 JP3468445 B2 JP 3468445B2
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将弘 後藤
佳洋 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトレーラの制動装置
に係り、とくにトラクタによって牽引されるトレーラの
後軸に取付けられるリターダから成る制動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】トラックやバスのような大型車両におい
ては、大きな制動力を必要とするために、サービスブレ
ーキを補助するリターダをパワーラインの途中に設ける
ようにしている。リターダの回転子がプロペラシャフト
に連動して回転するようになされ、これに対して固定子
側に配されているコイルに通電を行なうと、渦電流によ
って鉄損を生じ、このときにパワーラインを介して駆動
輪が制動されるようにしている。
【0003】これに対してトレーラの場合には、その後
輪に例えば図4に示すようなリターダを取付けるように
していた。すなわち左右のアクスル1間に差動歯車装置
2を取付けるとともに、この差動歯車装置2のリングギ
ヤ3と噛合うピニオンギヤ4をこの差動歯車装置2の前
方に配されているリターダ5の回転子に直結するように
していた。この場合にリターダ5のステータ側は差動歯
車装置2のハウジングを介してアクスルハウジングに支
持されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のトレ
ーラの制動装置によれば、差動歯車装置2の前方に1個
のリターダを取付けた構造になっているために、必ずし
も充分な制動力を発生させることができなかった。
【0005】そこで例えば図5に示すように、左右のア
クスル1間に配されている差動歯車装置2のリングギヤ
3に噛合うように一対のピニオンギヤ4、6を前後に配
し、前方のピニオンギヤ4は前方のリターダ5の回転子
に直結するとともに、後側のピニオンギヤ6を後側のリ
ターダ7の回転子に直結させるようにしている。
【0006】このような構造によれば、差動歯車装置2
の前後にそれぞれリターダ5、7を取付けることが可能
になり、これによってトレーラの後輪に対して大きな制
動力を付与できるようになる。ところがこのような構造
は、専用の特殊な構造の差動歯車装置2を設けなければ
ならず、とくにそのアクスルハウジングと結合させる差
動歯車装置のケーシングの構造が大きくなるとともに、
複雑になり、これによって製造コストが増大するという
欠点があった。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、特殊な構造とすることなく、しかもト
レーラに対して大きな制動力を付与することができるよ
うにしたトレーラの制動装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレーラの後
輪のアクスルと交差するように車両の前後方向に延びる
スルーシャフトを配し、該スルーシャフトを前記アクス
ルと連動させ、しかも前記アクスルの前方と後方とにそ
れぞれリターダを配し、該リターダの回転子を前記スル
ーシャフトの前端側と後端側とに連結するようにした、
ことを特徴とするトレーラの制動装置に関するものであ
る。
【0009】前記トレーラの左右の後輪のアクスル間に
差動歯車装置が介在されるとともに、前記差動歯車装置
のリングギヤと噛合うピニオンギヤに取付けられている
歯車と前記スルーシャフト上の歯車とが互いに噛合うよ
うにしてよい。
【0010】また前記前方のリターダと後方のリターダ
とがそれぞれ前記後輪のアクスルのハウジングに支持さ
れるようにしてよい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
る制動装置を備えるトレーラとセミトラクタとから成る
セミトレーラ車を示している。セミトレーラ車はトラク
タ10とトレーラ11とから構成されている。トラクタ
10は前輪12と後輪13とを備え、前輪12が操舵輪
であって後輪13が駆動輪から構成されている。これに
対してトレーラ11はその後側の部分が後輪14によっ
て支持されるものの、前輪を備えず、トレーラ11の前
方がカプラ15を介してトラクタ10によって支持され
た状態で牽引されるようになっている。
【0012】次にこのようなトラクタ10によって牽引
されるトレーラ11の後輪14のアクスルの部分に取付
けられている制動装置について説明する。トレーラ11
の左右の後輪のアクスル19、20は図3に示す差動歯
車装置を介して互いに連動されている。アクスル19、
20の前端部にはそれぞれサイドギヤ21が取付けられ
るとともに、サイドギヤ21はスパイダ22上に支持さ
れているデフピニオン23と噛合うようになっている。
なおスパイダ22はデフケース24によって支持される
ようになっている。
【0013】デフケース24の左側の側端にはリングギ
ヤ27が固着されている。リングギヤ27は図3および
図2に示すピニオンギヤ28と噛合うようになってい
る。そしてピニオンギヤ28のボスの先端部には歯車2
9が固着されるとともに、この歯車29が歯車30と噛
合っている。歯車30はスルーシャフト31上に固着さ
れている。
【0014】上記スルーシャフト31の前端側は前方の
リターダ35の回転子36に直結されている。そしてこ
のリターダ35のケース37には固定子ヨーク38が取
付けられるとともに、この固定子ヨーク38にコイル3
9が巻装されている。
【0015】これに対してスルーシャフト31の後端部
は後方のリーダ43の回転子44と連結されている。回
転子44はケース45内に回転可能に配されるととも
に、固定子ヨーク46にはコイル47が巻装されるよう
になっている。
【0016】以上のような構成において、トレーラ11
がトラクタ10によって牽引された状態で走行される
と、後輪14が路面上を転動しながらトレーラ11の後
端側の部分を支える。そしてこのような後輪14の回転
によって図3に示す左右のアクスル19、20がそれぞ
れ回転駆動されることになる。このような左右のアクス
ル19、20の回転は、サイドギヤ21、デフピニオン
23、スパイダ22、およびリングギヤ27が取付けら
れているデフケース24から成る差動歯車装置を介して
ピニオンギヤ28に伝達されるようになる。
【0017】従ってトレーラ11が走行すると、差動歯
車装置を介してピニオンギヤ28が駆動される。ピニオ
ンギヤ28の回転は歯車29、30、スルーシャフト3
1を介して前後のリターダ35、43に伝達され、これ
らのリターダ35、43の回転子36、44がそれぞれ
回転駆動される。従ってこれらのリターダ35、43の
コイル39、47にそれぞれ通電を行なうことによっ
て、これらのリターダ35、43が制動力を発生し、ト
レーラ11の後輪14に対して制動力を与える。
【0018】前後のリターダ35、43がともに非作動
状態の場合には、後輪14は制動されない。これに対し
て前後のリターダ35、43の内の一方のみしか作動さ
れない場合には、比較的軽微な制動力が付与される。こ
れに対して前後のリターダ35、43をともに作動させ
ると、大きな制動力で後輪14に制動力を付与すること
になる。従って車両の状態や走行状態に応じて、トレー
ラ11の後輪14に加えられる制動力の大きさを調整で
きるようになる。さらに前後のリターダ35、43のコ
イル39、47に通ずる電流の量を調整することによっ
て、制動力の調整が行なわれる。
【0019】このように本実施の形態に係るトレーラの
制動装置は、アクスル19、20と交差するように車両
の前後方向に配列されているスルーシャフト31の前後
にそれぞれ前方のリターダ35と後方のリターダ43と
を連結するようにしたものである。このような構造は、
従来のタンデム型デフキャリヤをベースにし、前後の差
動制限装置をなくすとともに、スルーシャフト31の前
後のカップリング部にブレーキリターダ35、43を装
着する構造となる。従ってタンデム型デフキャリヤの構
造を効果的に利用してブレーキリターダを配置すること
ができる。
【0020】しかもこの構造は、アクスルハウジングに
取付けられているケーシングによって前後のリターダ3
5、43をそれぞれ支持するようにしているために、前
後のリターダ35、43がばね下に配されるようにな
り、駆動力伝達用のプロペラシャフトが不要になる。こ
のことから大部分の部品をタンデム型デフキャリヤの部
品と共用でき、しかも不要になる部品が多いために、安
価にトレーラの制動装置を組立てることが可能になる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明は、トレーラの後輪
のアクスルと交差するように車両の前後方向に延びるス
ルーシャフトを配し、該スルーシャフトをアクスルと連
動させ、しかもアクスルの前方と後方とにそれぞれリタ
ーダを配し、該リターダの回転子をスルーシャフトの前
端側と後端側とに連結するようにしたものである。
【0022】従って本発明によれば、簡潔な構造によっ
て一対のリターダをアクスルシャフトの前方と後方とに
配した制動装置を提供することが可能になり、構造が簡
潔でしかも低コストのトレーラの制動装置を提供できる
ようになる。
【0023】トレーラの左右の後輪のアクスル間に差動
歯車装置が介在されるとともに、差動歯車装置のリング
ギヤと噛合うピニオンギヤに取付けられている歯車とス
ルーシャフト上の歯車とが互いに噛合うようにした構成
によれば、タンデム型デフキャリヤと大部分の部品を共
用することが可能になり、これによってより低コストな
トレーラの制動装置を提供することが可能になる。
【0024】前方のリターダと後方のリターダとがそれ
ぞれ後輪のアクスルのハウジングに支持されている構成
によれば、前後のリターダをともにばね下に取付けるこ
とが可能になり、制動力伝達用の専用のプロペラシャフ
トが不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る制動装置を備える
トレーラとトラクタとから成るセミトレーラ車の側面図
である。
【図2】トレーラの制動装置を示す要部縦断面図であ
る。
【図3】トレーラの制動装置の要部横断面図である。
【図4】従来のトレーラの制動装置を示す要部横断面図
である。
【図5】従来のトレーラの制動装置を示す要部横断面図
である。
【符号の説明】
1 アクスル 2 差動歯車装置 3 リングギヤ 4 ピニオンギヤ 5 リターダ(前) 6 ピニオンギヤ 7 リターダ(後) 10 トラクタ 11 トレーラ 12 前輪 13 後輪 14 後輪 15 カプラ 19、20 アクスル 21 サイドギヤ 22 スパイダ 23 デフピニオン 24 デフケース 27 リングギヤ 28 ピニオンギヤ 29、30 歯車 31 スルーシャフト 35 リターダ(前方) 36 回転子 37 ケース 38 固定子ヨーク 39 コイル 43 リターダ(後方) 44 回転子 45 ケース 46 固定子ヨーク 47 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−144248(JP,A) 特開 平7−194091(JP,A) 特開 平8−105466(JP,A) 特開 平8−58413(JP,A) 特開 平8−238949(JP,A) 実開 平7−23678(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 1/06 B60T 1/087 H02K 49/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレーラの後輪のアクスルと交差するよう
    に車両の前後方向に延びるスルーシャフトを配し、 該スルーシャフトを前記アクスルと連動させ、 しかも前記アクスルの前方と後方とにそれぞれリターダ
    を配し、該リターダの回転子を前記スルーシャフトの前
    端側と後端側とに連結するようにした、 ことを特徴とするトレーラの制動装置。
  2. 【請求項2】前記トレーラの左右の後輪のアクスル間に
    差動歯車装置が介在されるとともに、前記差動歯車装置
    のリングギヤと噛合うピニオンギヤに取付けられている
    歯車と前記スルーシャフト上の歯車とが互いに噛合って
    いることを特徴とする請求項1に記載のトレーラの制動
    装置。
  3. 【請求項3】前記前方のリターダと後方のリターダとが
    それぞれ前記後輪のアクスルのハウジングに支持されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のトレーラの制動
    装置。
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