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JP3473099B2 - クーラントの抜き取り装置 - Google Patents
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JP3473099B2 - クーラントの抜き取り装置 - Google Patents

クーラントの抜き取り装置

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JP3473099B2
JP3473099B2 JP08871194A JP8871194A JP3473099B2 JP 3473099 B2 JP3473099 B2 JP 3473099B2 JP 08871194 A JP08871194 A JP 08871194A JP 8871194 A JP8871194 A JP 8871194A JP 3473099 B2 JP3473099 B2 JP 3473099B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、車両に搭載されたラ
ジエータからクーラントを抜き取るためのクーラントの
抜き取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用エンジンにおいては、エンジン冷
却水としてクーラント(エチレングリコールを主成分と
しこれを水で希釈したもの)を使用し、このクーラント
をエンジンの冷却水通路に接続されたラジエータに循環
させるようになっているが、このクーラントは経時劣化
により次第にその性能が低下するため、所定の走行時間
毎に使用済クーラントをクーラント新液に抜き替えると
か、該使用済クーラントを再生することが必要となる。
このクーラントの抜き替えの場合は勿論であるが、クー
ラントの再生の場合においても、使用済クーラントをラ
ジエータから抜き取る必要がある。
【0003】この場合、従来一般には、この使用済クー
ラントをラジエータのロアタンク下面に設けられるドレ
ーンバルブを開いてここから外部へそのまま排出してい
たが、近年における環境保護の意識の高まりから、かか
る使用済クーラントの外部排出が規制される方向にあ
り、このため、ドレーンバルブから使用済クーラントを
抜き取る時には、ラジエータの下側に容器を配置し、こ
の容器にラジエータからの使用済クーラントを受け取る
ようにしていたが、車体下面側でのドレーンバルブの開
閉操作が必要である等作業が繁雑であった。
【0004】そこで、クーラントの再生装置を使用し、
使用済クーラントをラジエータの上部に設けられる注水
孔からエンジンの外部に設けた収納タンクに抜き取り、
ここで添加剤の投入等の処理をしてこれを再生し、しか
る後、この再生クーラントをエンジン側に戻すことで、
使用済クーラントを外部へ排出することなく系内で処理
する技術が提案されている(特開平5−296042号
公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上掲特許公
報に開示されたものは、ラジエータの上部に設けられた
注水孔に、該ラジエータの底部まで届く長さの管状プル
ーブを挿入し、該プルーブによってラジエータの底部側
から順次使用済クーラントを吸引取り出しするようにし
ていることから、予めラジエータ側を上記プルーブの挿
入が可能な構造としておく必要があり、その汎用性とい
う点で問題がある。特に、注水孔の直下方にアッパータ
ンクと熱交換部であるラジエータ本体とを仕切るコアプ
レートが横設配置される構造のダウンフロータイプのラ
ジエータには適用しにくいものである。
【0006】また、収納タンクにおいて処理され再生さ
れた再生クーラントをエンジン側に戻す場合、上記プル
ーブを介してラジエータ側に再生クーラントを戻すので
はなく、これとは別に設けた流路を利用してエンジン側
に戻すようにしていることから、配管構造が複雑化する
という問題もある。
【0007】そこで本願発明は、より簡単な構造で容易
にラジエータの注水孔からクーラントを抜き取ることが
できるようにしたクーラントの抜き取り装置を提供せん
としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。即ち、本願の第1の発明では、上部に位置
し且つ注水孔を備えたアッパータンクと下部に位置する
ロアタンクとを、放熱フィンを備え且つ上下方向に向け
て配置された複数の伝熱チューブにより連通せしめてな
るラジエータからクーラントを抜き取るクーラントの抜
き取り装置において、上記注水孔に挿入可能な形状を有
し且つその先端部が上記伝熱チューブの上記アッパータ
ンク側の端部に対して気密的に接合し該伝熱チューブに
連続する水通路を構成する抜き取り管を備えたことを特
徴としている。
【0009】本願の第2の発明では、第1の発明にかか
るクーラントの抜き取り装置において、吸引手段により
使用済クーラントを再生処理手段に吸引回収してこれを
再生し且つ再生された再生クーラントを貯留手段にて貯
留するようにしたクーラント再生装置を備えるととも
に、該クーラント再生装置の上記再生処理手段に上記抜
き取り管を接続したことを特徴としている。
【0010】本願の第3の発明では、第2の発明にかか
るクーラントの抜き取り装置において、上記クーラント
再生装置の貯留手段と上記抜き取り管とを接続するとと
もに、該抜き取り管に、該抜き取り管を上記再生処理手
段と上記貯留手段とに択一的に接続する切換手段を備え
たことを特徴としている。
【0011】
【発明の作用・効果】本願発明ではかかる構成とするこ
とにより次のような作用・効果が得られる。
【0012】 本願の第1の発明にかかるクーラント
の抜き取り装置によれば、注水孔を備えたアッパータン
クとロアタンクとを、上下方向に向けて配置された複数
の伝熱チューブにより連通せしめてなるラジエータの上
記注水孔に挿入可能な形状を有し且つその先端部が上記
伝熱チューブの上記アッパータンク側の端部に対して気
密的に接合し該伝熱チューブに連続する水通路を構成す
る抜き取り管を備えているので、該抜き取り管を上記注
水孔からラジエータ内に差入れて上記伝熱チューブの端
部にこれを装着し、かかる状態で上記抜き取り管に吸引
力をかけると、上記伝熱チューブが抜き取り管と一体化
されて一つの水通路を構成し、該伝熱チューブの下端か
らロアタンク内のクーラントが順次吸引されてラジエー
タ外部へ抜き取られることとなる。
【0013】即ち、ラジエータの伝熱チューブをクーラ
ントの抜き取り管の一部として機能させることで、上掲
公知例の如き管状プルーブを必要とせず抜き取り管その
ものの構造が簡略化されるとともに、ラジエータ側にプ
ルーブの挿入部を別途設けるような必要がないことから
高い汎用性が確保されるものである。
【0014】 本願の第2の発明にかかるクーラント
の抜き取り装置によれば、吸引手段により使用済クーラ
ントを再生処理手段に吸引回収してこれを再生し且つ再
生された再生クーラントを貯留手段にて貯留するように
したクーラント再生装置を備えるとともに、該クーラン
ト再生装置の上記再生処理手段に上記抜き取り管を接続
していることから、上記抜き取り管をラジエータの注水
孔から差し入れてその先端部を伝熱チューブの端部に装
着し、この状態でクーラントリサイクル装置を運転して
吸引手段による吸引力を上記抜き取り管にかけること
で、上記ラジエータ内のクーラントは、上記伝熱チュー
ブから抜き取り管を通って順次上記再生処理手段に抜き
取られ、該再生処理手段において再生された後、貯留手
段に貯留される。従って、手間のかかるラジエータから
のクーラントの抜き取りが自動的に行われ、クーラント
抜き取りの作業性が格段に向上するものである。
【0015】 本願の第3の発明にかかるクーラント
の抜き取り装置によれば、第2の発明の構成に加えて、
上記クーラント再生装置の貯留手段と上記抜き取り管と
を接続するとともに、該抜き取り管に、該抜き取り管を
上記再生処理手段と上記貯留手段とに択一的に接続する
切換手段を備えているため、上記切換手段にて抜き取り
管を上記再生処理手段側に接続することで上記に記載
の如くラジエータのクーラントは抜き取り管を通して上
記再生処理手段に抜き取られるとともに、該再生処理手
段で再生されて貯留手段に貯留される。しかる後、上記
切換手段により抜き取り管を上記貯留手段側に接続する
ことで、該貯留手段に貯留された再生クーラントは抜き
取り管を通り、さらに伝熱チューブを通って順次ラジエ
ータ内にそのロアタンク側から注入されることになる。
従って、ラジエータからのクーラントの抜き取りと再生
クーラントのラジエータへの再注入が共に自動的に且つ
連続して行われ、クーラントの抜き取り・再注入作業が
より一層簡易ならしめられるものである。尚、再生クー
ラントの再注入時に上記抜き取り管と伝熱チューブとの
気密性を解除しておくと、再生クーラントは該抜き取り
管を通してラジエータのアッパータンク側に導入され、
該アッパータンクから各伝熱チューブを介してロアタン
ク側に注入されることから、再生クーラントの再注入作
業がより迅速となり、より一層の作業性向上が期待でき
るものである。
【0016】
【実施例】以下、本願発明のクーラントの抜き取り装置
を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0017】A:第1実施例 図1には、本願発明の第1実施例にかかる抜き取り装置
Zの全体システムを示しており、同図において符号1は
車両13に搭載された後述のラジエータであり、また符
号Xは後述のクーラント再生装置であり、このラジエー
タ1とクーラント再生装置Xの間に後述する抜き取り管
15が取り付けられる。以下、これら各構成部材の構造
等をそれぞれ説明する。
【0018】A−a:ラジエータ1 ラジエータ1は、図1〜図3に示すように、公知のダウ
ンフロータイプのラジエータであって、ラジエータ本体
2の下部にロアタンク3を、上部にアッパータンク4
を、それぞれ取り付けて構成されている。上記ラジエー
タ本体2は、上下方向に所定間隔をもって対向配置され
たロアコアプレート7とアッパーコアプレート8との間
に跨がって断面長円状の偏平管で構成される伝熱チュー
ブ5を、その下端5aと上端5bをそれぞれ上記ロアタ
ンク3及びアッパータンク4側に所定寸法だけ突出させ
た状態で、所定間隔で複数本列設するとともに、この列
設された複数本の伝熱チューブ5,5,・・間にそれぞ
れ波板状の放熱フィン6,6,・・を取り付けて構成さ
れている。また、上記アッパータンク4の長手方向の一
端寄りの上面には、所定口径の注水孔10が、上記アッ
パータンク4側に突出した上記伝熱チューブ5,5,・
・のうち、特定の二本の伝熱チューブ5,5の他端5
b,5bの直上方に位置するようにして形成されてい
る。
【0019】尚、この注水孔10の口端は、逆U字状に
屈曲形成された口金部11とされ、この口金部11に
は、ラジエータ1の通常の使用状態ではブリーザ機構を
備えたキャップ(図示省略)が着脱自在に取り付けられ
るが、図1及び図2はこのキャップを取り外して、これ
に代えて後述の保持部材19を装着した状態を示してい
る。
【0020】A−b:抜き取り管15 上記抜き取り管15は、図1に示すように、その一端1
5a側の所定範囲のみ金属管で構成し、それ以外の部分
はこれを可撓性のあるホースで構成した所定長さの管体
であって、その一端15aは後述する如く上記ラジエー
タ1の注水孔10に着脱自在に挿入され且つ固定される
一方、その他端15bは後述の切換弁25に接続されて
いる。
【0021】即ち、この抜き取り管15の一端15a
は、図2及び図3に示すように、略矩形管状に拡大形成
された抜き取り口16とされるとともに、該抜き取り口
16の先端面16a(即ち、抜き取り管15の先端面)
にはその口縁形状に沿ってOリングで構成されるシール
材17が装着されている。そして、この抜き取り口16
の口縁形状 は、上記ラジエータ1の注水孔10に対し
て挿入可能で、しかも図3に符号Lで示す投影線の如く
上記注水孔10の直下方に位置して該注水孔10に臨む
二本の伝熱チューブ5,5の端部5b,5bを内包し得
るような大きさ及び形状に設定されている。
【0022】一方、この抜き取り管15の上記抜き取り
口16の上側には、キャップ状の保持部材19が、上記
抜き取り口16との間に配置したスプリング18により
常時該抜き取り口16と離間する方向に付勢された状態
で装着されている。そして、この保持部材19は、図3
に示すように、上記注水孔10の口金部11に対して着
脱自在に装着可能とされている。また、この保持部材1
9の反抜き取り口16側への最大移動量は抜き取り管1
5に突設したストッパー20によって規制されるように
なっている。
【0023】A−c:クーラント再生装置X 上記クーラント再生装置Xは、ラジエータ1から取り出
された使用済クーラントを、クーラント成分の蒸気圧差
を利用した蒸留法によって、再生可能なエチレングリコ
ール水溶液と不純物とに分別し、該不純物はこれを残渣
として排出する一方、エチレングリコール水溶液はこれ
を回収し且つその濃度に応じた量の添加剤を混入して再
生クーラントとして再利用可能とする装置であって、そ
の基本技術は公知文献(「自動車技術」Vol,47、
No,11、1993の「クーラントのリサイクル技術
の開発」)に詳細に説明されているところであり、ここ
ではその概要を説明することにする。即ち、このクーラ
ント再生装置Xは、図1に示すように、ヒーター32を
備えるとともに使用済クーラント回収管41が接続され
た加熱タンク31と、該加熱タンク31で発生した蒸気
(水蒸気及びエチレングリコール蒸気)を導く連通管4
2の途中に介設され冷媒循環ポンプ37により冷媒が循
環せしめられる冷却器34と、該連通管42の一端が接
続されるとともに開閉弁44を介して減圧ポンプ36が
接続された回収タンク33と、上記加熱タンク31の底
部に開閉弁46を介して接続された残渣タンク35と、
上記回収タンク33の底部に開閉弁45を介して接続さ
れるとともにクーラント供給ポンプ38が介設された再
生クーラント供給管43とで構成される。そして、上記
使用済クーラント回収管41の上流端と上記再生クーラ
ント供給管43の上流端とは、上記切換弁25を介して
上記抜き取り管15の他端15bに接続されている。
【0024】このクーラント再生装置Xの作動を概説す
ると、先ず、減圧ポンプ36を作動させて上記加熱タン
ク31内を減圧し、その吸引力によって該加熱タンク3
1内に所定量の使用済クーラントを導入する。この加熱
タンク31内に導入された使用済クーラントをヒーター
32によって加熱すると、この使用済クーラントの成分
のうち、先ず最初に蒸気圧が最も低い水が蒸発し、この
水蒸気が連通管42から回収タンク33側に導出される
間に、冷却器34において冷却されて凝縮し、凝縮水と
して順次上記回収タンク33に回収され且つ貯留され
る。ヒーター32による加熱が進んで水の蒸発が終了す
ると、加熱タンク31内の液温が上昇し、次は水より蒸
気圧の高いエチレングリコールが蒸発する。このエチレ
ングリコール蒸気は、連通管42から回収タンク33側
に導出される間に、冷却器34において冷却されて凝縮
し、エチレングリコール液として順次上記回収タンク3
3に回収され且つ貯留される。このエチレングリコール
の蒸発の完了が加熱タンク31内の液温の変化によって
検出された時点で、ヒーター32による加熱を停止する
とともに、開閉弁46を開いて加熱タンク31の底部に
溜まった不純物を残渣として残渣タンク35に排出す
る。一方、上記回収タンク33内に順次分別回収された
回収水と回収エチレングリコール液とはここで混合され
て所定濃度のエチレングリコール水溶液とされる。ここ
で、このエチレングリコール水溶液に、その濃度に応じ
た添加剤を添加することで再生クーラントが生成される
ものである。
【0025】尚、この実施例においては、上記減圧ポン
プ36で特許請求の範囲中の吸引手段が構成され、上記
加熱タンク31と冷却器34で特許請求の範囲中の再生
処理処理が構成され、上記回収タンク33で特許請求の
範囲中の貯留手段が構成され、さらに上記切換弁25で
特許請求の範囲中の切換手段が構成されている。
【0026】A−d:抜き取り装置Zの操作方法及び作
動等 続いて、上述の如き構成をもつ抜き取り装置Zの操作方
法及び作動等を、一台の車両を対象とし、そのラジエー
タ1から使用済クーラントを抜き取り、これを再生処理
し、さらに再生クーラントを上記ラジエータ1に戻す場
合を例にとって説明する。
【0027】先ず、クーラント抜き取り対象車両13を
所定位置に停止させ、この状態で該車両13のラジエー
タ1のキャップを取り外して注水孔10を開放させる。
次に、抜き取り管15をラジエータ1側に取り出し、そ
の先端の抜き取り口16を上記注水孔10を通してラジ
エータ1の内部に挿入し、該抜き取り口16の内側に注
水孔10の直下に開口する二本の伝熱チューブ5,5の
端部5b,5bを位置せしめた状態でその先端面16a
のシール材17をアッパーコアプレート8の上面に当接
させるとともに、保持部材19を注水孔10の口金部1
1に嵌合固定させる。この状態においては、上記スプリ
ング18の付勢力により上記シール材17がアッパーコ
アプレート8に所定の押圧力で押し付けられることか
ら、該アッパーコアプレート8と抜き取り口16との間
が確実にシールされる。従って、この抜き取り口16を
介して抜き取り管15に接続された上記二本の伝熱チュ
ーブ5,5は、該抜き取り管15と一体的に接続され、
ラジエータ1のロアタンク3内にその先端が開口する一
連の水通路を構成することとなる。
【0028】しかる後、上記切換弁25を操作して、抜
き取り管15をクーラント再生装置Xの使用済クーラン
ト回収管41側に接続し、この状態で上記減圧ポンプ3
6を起動して回収タンク33から連通管42を経て加熱
タンク31に至る経路を減圧させる。すると、使用済ク
ーラント回収管41を介して加熱タンク31に接続され
た抜き取り管15に吸引力が作用し、上記ラジエータ1
内の使用済クーラントは、そのロアタンク3側から上記
抜き取り管15を通って順次加熱タンク31に抜き取ら
れる。
【0029】ラジエータ1からの使用済クーラントの抜
き取りが完了すると、減圧ポンプ36を停止させるとと
もにヒーター32を作動させて使用済クーラントを加熱
し、上述の如く、水とエチレングリコール液とを不純物
から分別回収してこれを所定濃度のエチレングリコール
水溶液として回収タンク33に順次貯留せしめる。尚、
エチレングリコールは蒸気圧が高いため、このエチレン
グリコールの蒸留時には上記減圧ポンプ36を運転させ
て系内を減圧することでその蒸発を促進させることがで
きる。
【0030】使用済クーラントからの水とエチレングリ
コールとの分別回収が完了し、エチレングリコール水溶
液にその濃度に応じた添加剤を添加して再生クーラント
が生成されると、次は、上記切換弁25を操作して上記
再生クーラント供給管43を抜き取り管15側に接続さ
せ、この状態で上記開閉弁45を開くとともにクーラン
ト供給ポンプ38を作動させて回収タンク33内に貯留
された再生クーラントを抜き取り管15を介してラジエ
ータ1にそのロアタンク3側から順次戻す。再生クーラ
ントのラジエータ1への戻し作業が完了すると、上記抜
き取り管15をラジエータ1側から取り外し、注水孔1
0にキャップを取り付ける。これでクーラントの入れ替
え作業が完了する。
【0031】尚、再生クーラントのみでは冷却水量が不
足する場合には、クーラント新液と水とを所定量づつ注
入し、所要量の冷却水量とすることは勿論である。
【0032】また、ラジエータ1はその容量によってア
ッパータンク4の大きさが異なり、従って注水孔10の
上端とアッパーコアプレート8との上下方向間隔が異な
るが、かかる間隔の相違は上記スプリング18の伸縮に
より吸収されるので、該間隔の異なる複数種類のラジエ
ータにもそのまま適用できるものである。
【0033】このように、この実施例の抜き取り装置Z
によれば、クーラント再生装置X側に接続された抜き取
り管15の抜き取り口16をラジエータ1の注水孔10
からその内部に挿入してこれを固定することのみによ
り、後はクーラント再生装置X側の運転に伴って自動的
にラジエータ1のクーラントの入れ替え作業が遂行され
るものである。従って、使用済クーラントを外部へ排出
することがないことから環境汚染の心配が全くない。ま
た、上掲公知例の如く注水孔10から使用済クーラント
を抜き取るに際して吸入側にロアタンク3まで届くよう
な長いプルーブを設ける必要がないことから、抜き取り
装置の構造の簡単化及び抜き取り操作の容易化が図れ
る。さらに、使用済クーラントの抜き取りが、ラジエー
タ1のアッパータンク4側での操作のみにより行えるこ
とから、上掲公知例の如くプルーブをロアタンク3側ま
で到達させるためにラジエータ側にプルーブ挿入スペー
スを特別に形成するような必要もなく、それだけ適用可
能なラジエータの範囲が広がり、高い汎用性が確保され
るものである。
【0034】尚、この実施例においては、1台の車両1
3のラジエータ1から使用済クーラントを抜き取り、こ
れを再生して再び当該車両13のラジエータ1に戻すよ
うにしているが、本願発明はこれに限定されるものでは
なく、例えば複数の車両13,13,・・から順次抜き
取った使用済クーラントを一度に再生処理し、再びこれ
を各車両13,13,・・に順次戻すようにすることも
できるものである。
【0035】B:第2実施例 図4及び図5には、本願発明の第2実施例にかかる抜き
取り装置Zに適用される抜き取り管15の構造を示して
いる。この実施例の抜き取り管15は、その基本構造は
上記第1実施例の抜き取り管15と同様であるが、該第
1実施例のものとは抜き取り管15の保持構造が異なっ
ている。即ち、この実施例の抜き取り管15は、抜き取
り管15の一端15aの抜き取り口16の上方位置にゴ
ム等の弾性材で筒状に形成されるとともにその外周面に
複数の突条22a,22a,・・を設けた弾性ブッシュ
22を装着している。そして、上記抜き取り口16をラ
ジエータ1の二本の伝熱チューブ5,5の端部5a,5
aに装着するに際しては、上記シール材17をアッパー
コアプレート8の上面に押し付けながら上記弾性ブッシ
ュ22をラジエータ1の注水孔10内に弾圧挿入するこ
とで、該抜き取り管15を保持するとともに、上記シー
ル材17による抜き取り口16とアッパーコアプレート
8との間のシール性を確保するようにしたものである。
従って、上記第1実施例の場合の如く保持部材19の装
着操作が不要である分だけ、抜き取り管15の装着操作
が容易かつ迅速となるものである。
【0036】尚、ラジエータ1の容量の相違に基づく上
記注水孔10の上面とアッパーコアプレート8との間の
上下方向間隔の相違は、上記弾性ブッシュ22の軸長を
予め大きく設定しておくこと、あるいは該弾性ブッシュ
22と抜き取り管15とを完全固着とせずに、軸方向に
相対移動させ得る如く構成し、上記間隔に対応して上記
弾性ブッシュ22の位置を抜き取り管15の軸方向にズ
ラせることで対処できる。但し、後者の場合には、この
弾性ブッシュ22と抜き取り管15との嵌合状態を、上
記シール材17のアッパーコアプレート8への適正な押
圧力を確保できる程度の弾性嵌合とする必要がある。
【0037】また、この実施例のものにおいては、抜き
取り管15を上方へ引き上げることで容易に上記シール
材17とアッパーコアプレート8とを離間させてこれら
の間のシール性を解除することができることから、例え
ば再生クーラントの戻し作業時においては、その作業に
先立って上記抜き取り管15を僅かに上方へ引き抜くこ
とで、抜き取り管15から導入される再生クーラントを
直接アッパータンク4側に導入し、上記特定の二本の伝
熱チューブ5,5のみによらず、全ての伝熱チューブ5
を使用してこれをロアタンク3側に流すことで、再生ク
ーラントの戻しにかかる時間を短縮することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例にかかるクーラントの抜
き取り装置の全体システム図である。
【図2】図1に示したクーラントの抜き取り装置の抜き
取り管部分の構造説明図である。
【図3】図2に示したクーラントの抜き取り装置の分解
斜視図である。
【図4】本願発明の第2実施例にかかるクーラントの抜
き取り装置の抜き取り管部分の構造説明図である。
【図5】図4のV-V矢視図である。
【符号の説明】
1はラジエータ、2はラジエータ本体、3はロアタン
ク、4はアッパータンク、5は伝熱チューブ、6は放熱
フィン、7はロアコアプレート、8はアッパーコアプレ
ート、10は注水孔、11は口金部、13は車両、15
は抜き取り管、16は抜き取り口、17はシール材、1
8はスプリング、19は保持部材、20はストッパー、
22は弾性ブッシュ、25は切換弁、31は加熱タン
ク、32はヒーター、33は回収タンク、34は冷却
器、35は残渣タンク、36は減圧ポンプ、37は冷媒
循環ポンプ、38はクーラント供給ポンプ、41は使用
済クーラント回収管、42は連通管、43は再生クーラ
ント供給管、44〜46は開閉弁である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−178719(JP,A) 特開 平5−296042(JP,A) 実開 昭61−187922(JP,U) 実開 昭63−118329(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01P 11/00 - 11/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に位置し且つ注水孔を備えたアッパ
    ータンクと下部に位置するロアタンクとを、放熱フィン
    を備え且つ上下方向に向けて配置された複数の伝熱チュ
    ーブにより連通せしめてなるラジエータからクーラント
    を抜き取るクーラントの抜き取り装置であって、 上記注水孔に挿入可能な形状を有し且つその先端部が上
    記伝熱チューブの上記アッパータンク側の端部に対して
    気密的に接合し該伝熱チューブに連続する水通路を構成
    する抜き取り管を備えたことを特徴とするクーラントの
    抜き取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、吸引手段により使用
    済クーラントを再生処理手段に吸引回収してこれを再生
    し且つ再生された再生クーラントを貯留手段にて貯留す
    るようにしたクーラント再生装置を備えるとともに、該
    クーラント再生装置の上記再生処理手段に上記抜き取り
    管が接続されていることを特徴とするクーラントの抜き
    取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記クーラント再生
    装置の貯留手段と上記抜き取り管とが接続されるととも
    に、該抜き取り管には、該抜き取り管を上記再生処理手
    段と上記貯留手段とに択一的に接続せしめる切換手段が
    備えられていることを特徴とするクーラントの抜き取り
    装置。
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