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JP5774329B2 - ホースアタッチメント - Google Patents
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本発明は、車両用エンジン冷却システムから冷却液を回収し、再生した冷却液もしくは新液を車両用エンジン冷却システムに供給する車両用冷却液処理装置を、車両用エンジン冷却システムに介装するホースアタッチメントに関するものである。
近年、完全密閉式冷却システムを採用した車両が増えてきている。完全密閉式冷却システムは、リザーブタンクにラジエータキャップを設けて、リザーブタンクにも圧力のかかる構造として大気を遮断し、冷却水路を完全に密封したものであり、リザーブタンクを冷却水路の一部として全冷却水を常に循環させることにより外気との接触をなくして、蒸発による冷却水の減少や大気接触による劣化を防止することができる。
このような完全密閉式冷却システムから冷却液を回収する装置として、特許文献1が提案されている。特許文献1は、新液注入パイプの内側に旧液吸い込みパイプを備え、旧液吸い込みパイプの先端部を新液注入パイプの先端部よりも突出させた2重筒構造の交換用治具を用い、リザーブタンクのラジエータキャップと差し替えて連結キャップにより接続して、新液の注入と旧液の抜出を行うものである。
ところで、完全密閉式冷却システムに用いられるリザーブタンクは、耐圧強度の確保と気液分離性能の向上のため、内部が複数の隔壁によって縦横に区画されている。また、このリザーブタンクは、ラジエータからの冷却液の流れや他部品との干渉を考慮してエンジンルーム内の限られた組付けスペースに配置されていることが多く、タンク底部に他部品を回避するための形状部を形成する場合がある。このため、リザーブタンクのラジエータキャップ位置とタンク底部の最深部とが長手方向にずれていると、従来の交換用治具では、旧液吸い込みパイプの先端部がタンク底部に届かずに残液が残るという問題があった。
特許第4490185号公報
そこで本発明は、完全密閉式冷却システムのリザーブタンクに接続して、冷却液の回収を行うとき、リザーブタンクのラジエータキャップ位置とタンク底部の最深部とが長手方向にずれて配置されているリザーブタンクに対しても確実に冷却液の回収が行えるホースアタッチメントを提供するものである。
このような課題を解決するため本発明は、車両用エンジン冷却システムから冷却液を回収し、再生した冷却液もしくは新液を車両用エンジン冷却システムに供給する車両用冷却液処理装置を、車両用エンジン冷却システムの密閉式リザーブタンクのアッパーホースとインレットとの間に介装するホースアタッチメントであって、一端に前記車両用冷却液処理装置の旧液回収管路が接続され、他端に車両用エンジン冷却システムの密閉式リザーブタンクのアッパーホース接続される回収接続管路と、一端に前記車両用冷却液処理装置の新液供給管路が接続され、他端に車両用エンジン冷却システムの密閉式リザーブタンクのインレット接続される供給接続管路と、前記回収接続管路と供給接続管路とを連通する循環管路を一体形成し、前記循環管路に新液供給接続管路から旧液回収接続管路への流れを止める逆止弁を設けたものである。
本発明のホースアタッチメントによれば、完全密閉式冷却システムのリザーブタンクに接続して、冷却液の回収を行うとき、リザーブタンクのラジエータキャップ位置とタンク底部の最深部とが長手方向にずれて配置されているリザーブタンクに対しても確実に冷却液の回収が行える。また、ホースアタッチメントの回収接続管路と供給接続管路とを連通する循環管路に逆止弁を設け、供給接続管路から回収接続管路への流れを止めたので、抜取時にはリザーブタンクからエアが引き込まれることを防止することができ、注入時にはラジエータへの逆流を防止することができる。
車両用冷却液処理装置とホースアタッチメントを示す概略図である。 車両用エンジン冷却システムに接続した状態を示す説明図である。 処理動作における循環状態を示す説明図である。 処理動作における旧液抜き取り状態を示す説明図である。 処理動作における新液注入状態を示す説明図である。 吸込注入ノズルを用いた処理動作を示す説明図である。
以下、図に基づき本発明の実施態様について説明する。図1において、1は処理装置本体で、車両用エンジン冷却システム2から旧液を回収する回収管路3と、車両用エンジン冷却システム2に新液を供給する供給管路4を延出している。回収管路3には、吸込ポンプ5と旧液貯留タンク6が接続されており、冷却システム2から回収した旧液を旧液貯留タンク6に貯留する。供給管路4には、注入ポンプ7と新液タンク8が接続されており、新液タンク8の新液を冷却システム2に供給する。
9は制御装置で、操作パネル10からの指令に基づき、吸込ポンプ5と注入ポンプ7とを制御する。操作パネル10は、各処理コース別に設けられたキー類が配置され、旧液の抜取を行うときに操作する抜取キー、新液を注入するときに操作する注入キー、処理コースをスタートするスタートキー、コース実行を中断するストップキー等が備えられている。
回収管路3及び供給管路4の先端には、それぞれ雌カプラ11及び雄カプラ12が設けられ、吸込注入ノズル13とホースアタッチメント14とのいずれか一方が、冷却システム2の形態に応じて選択的に接続される。
吸込注入ノズル13は、冷却システム2のラジエータキャップもしくはリザーブタンクキャップと差し替えて接続されるもので、同心状の2重筒構造で形成されており、内筒が旧液吸込パイプ15として使用され、外筒が新液注入パイプ16として使用される。また、吸込注入ノズル13は、回収管路3の雌カプラ11と接続する雄カプラ17と、供給管路4の雄カプラ12と接続する雌カプラ18とを備え、雄カプラ17に旧液吸込パイプ15が連通し、雌カプラ18に新液注入パイプ16が連通している。旧液吸込パイプ15の先端部は、新液注入パイプ16の先端部よりも突出する長さで構成されており、リザーブタンクに接続したときにタンク内底部から旧液を吸い込むことができるようになっている。新液注入パイプ16の先端部には、連結キャップ19が設けられ、ラジエタキャップもしくはリザーブタンクキャップと差し替えて吸込注入ノズル13を開口部に螺着固定できるようになっている。
ホースアタッチメント14は、リザーブタンクのインレットからアッパーホースを外し、インレットとアッパーホースの間に介装されるもので、装置本体1の回収管路3とリザーブタンクのアッパーホースとを連通する回収接続管路20と、装置本体1の供給管路4とリザーブタンクのインレットとを連通する供給接続管路21と、回収接続管路20と供給接続管路21とを連通する循環管路22とから構成されている。回収接続管路20は、一端に回収管路3先端の雌カプラ11と接続する雄カプラ23を備え、他端にアッパーホースと接続する接続口24を備えている。供給接続管路21は、一端に供給管路4先端の雄カプラ12と接続する雌カプラ25を備え、他端にリザーブタンクのインレットと接続するホース26を備えている。循環管路22は、供給接続管路21から回収接続管路20への流路を遮断する逆止弁27が設けられ、ホースアタッチメント14内でリザーブタンクのアッパーホースからリザーブタンクのインレットに流れる流路が形成される。
さて、このように構成する車両用冷却液処理装置による密閉式冷却システムの冷却液処理方法について図2〜5を用いて説明していく。
まず、処理する密閉式冷却システム2について触れると、この冷却システム2は、エンジンE・ラジエータR・リザーブタンクTを備え、エンジンEとラジエータRとを繋ぐ配管上にウォーターポンプP・サーモスタット弁Vを備えている。ラジエータRは、左右にラジエタ室を有するクロスフロー型に形成し、ラジエタ室とエンジンEが配管され、ラジエタ室の上部とリザーブタンクTが配管されている。エンジンEの起動により、冷却液が温まるとサーモスタット弁Vが開放し、ウォーターポンプPによりエンジンEとラジエータR、ラジエータRとリザーブタンクTに冷却液が循環するものである。
こうした冷却システム2の冷却液を交換する場合、まず、準備作業として、カプラ11とカプラ23とを連結して処理装置1の回収管路3とホースアタッチメント14の回収接続管路20を接続するとともに、カプラ12とカプラ25とを連結して処理装置1の供給管路4とホースアタッチメント14の供給接続管路21を接続する。次に、リザーブタンクTのインレットIからアッパーホースUを外し、アッパーホースUをホースアタッチメント14の回収接続管路20の接続口24に接続するとともに、ホースアタッチメント14の供給接続管路21のホース26をリザーブタンクのインレットIに接続して準備完了となる(図2)。
接続作業が完了したら、車両エンジンEを起動して暖機する。エンジンEが暖機されてサーモスタット弁Vが開放すると、冷却システム2内に冷却液が循環し、ラジエータRからホースアタッチメント14の循環管路22を通じてリザーブタンクTに流入する流路が形成される(図3)。
この状態から、吸込ポンプ5を起動して抜取工程を開始すると、冷却システム2内の旧液がホースアタッチメント14の回収接続管路20から処理装置1の回収管路3に引き込まれ、貯留タンク6内に貯留される。この際、ホースアタッチメント14の循環管路22に設けた逆止弁27によって、リザーブタンクTのインレットIからエアが引き込まれることが防止される(図4)。
貯留タンク6に所定量の冷却液が引き込まれると、吸込ポンプ5を停止して抜取工程を終了し、続いて注入ポンプ7を起動して注入工程を開始する。注入ポンプ7の起動により、新液タンク8の新液が処理装置1の供給管路4からホースアタッチメント14の供給接続管路21を通じてリザーブタンクTに注入される。この際、ホースアタッチメント14の循環管路22に設けた逆止弁27によって、ラジエータRへの逆流が防止される(図5)。
冷却システム2内に規定量の新液が供給されると、注入ポンプ7を停止して注入工程が終了する。処理終了後は、ホースアタッチメント14からリザーブタンクのアッパーホースUを外すとともに、リザーブタンクのインレットIからホース26を外し、リザーブタンクのアッパーホースUをリザーブタンクのインレットIに接続しなおして作業が終了となる。
尚、密閉式冷却システムの冷却液を交換するに当たり、吸込注入ノズル13を用いて作業を行うこともできる。この場合、吸込注入ノズル13に、処理装置1の回収管路3と供給管路4を接続し、ラジエータキャップを取り外して旧液吸込パイプ15を挿入した後、連結キャップ19で固定して装着される(図6)。
接続後は、吸込ポンプ5と注入ポンプ7を駆動して、旧液吸い込みパイプ15を通じて旧液を貯留タンク6に吸い込み、新液貯留タンク11から注入パイプ16を通じて新液を送り込む。必要量の新液を注入したら、吸込ポンプ5と注入ポンプ7を停止し、連結キャップ19を外して吸込注入ノズル13を取り外し、ラジエータキャップを再装着する。
このように吸込注入ノズル13を用いる場合には、リザーブタンクもしくはラジエータに設けられるラジエータキャップに吸込注入ノズル13を装着する簡単な接続で作業が行え、エアの混入による交換不良がないというメリットがあるが、図6に示すように、リザーブタンクの形状が、タンク底部に他部品回避形状部を有していると、旧液吸込パイプ15の先端がタンクの最深部まで届かないため、冷却システム内に旧液が残るという課題がある。このため、ラジエータキャップ位置とタンク最深部がずれていないリザーブタンクの場合には吸込注入ノズル13を用い、ラジエータキャップ位置とタンク最深部がずれているリザーブタンクの場合にはホースアタッチメント14を用いるというように、冷却システムの形態に応じて選択的に接続するのが好ましい実施態様となる。もちろん、リザーブタンクの形状に関わらず、ホースアタッチメント14を用いて交換作業をしても問題はない。
上記実施態様では、冷却システム2内の旧液を抜き取り、新液を注入する交換装置として説明したが、処理装置1の構成には特に限定がない。例えば、回収した旧液をろ過したり添加剤を加えたりして再生し冷却システムに戻す再生装置であってもよい。
1 処理装置本体
2 冷却システム
3 回収管路
4 供給管路
5 吸込ポンプ
6 旧液貯留タンク
7 注入ポンプ
8 新液タンク
9 制御装置
10 操作パネル
13 吸込注入ノズル
14 ホースアタッチメント
20 回収接続管路
21 供給接続管路
22 循環管路
27 逆止弁

Claims (1)

  1. 車両用エンジン冷却システムから冷却液を回収し、再生した冷却液もしくは新液を車両用エンジン冷却システムに供給する車両用冷却液処理装置を、車両用エンジン冷却システムの密閉式リザーブタンクのアッパーホースとインレットとの間に介装するホースアタッチメントであって、
    一端に前記車両用冷却液処理装置の旧液回収管路が接続され、他端に車両用エンジン冷却システムの密閉式リザーブタンクのアッパーホース接続される回収接続管路と、一端に前記車両用冷却液処理装置の新液供給管路が接続され、他端に車両用エンジン冷却システムの密閉式リザーブタンクのインレット接続される供給接続管路と、前記回収接続管路と供給接続管路とを連通する循環管路を一体形成し、前記循環管路に新液供給接続管路から旧液回収接続管路への流れを止める逆止弁を設けたことを特徴とするホースアタッチメント。
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