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JP3478766B2 - 防音壁の防振支持構造 - Google Patents
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JP3478766B2 - 防音壁の防振支持構造 - Google Patents

防音壁の防振支持構造

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JP3478766B2
JP3478766B2 JP23678199A JP23678199A JP3478766B2 JP 3478766 B2 JP3478766 B2 JP 3478766B2 JP 23678199 A JP23678199 A JP 23678199A JP 23678199 A JP23678199 A JP 23678199A JP 3478766 B2 JP3478766 B2 JP 3478766B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防音壁の防振支持
構造に関し、詳しくは、内部に騒音及び振動の発生源を
収容する構築物において、その構築物から外部への騒音
を防止する防音壁の防振支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記従来の防音壁の防振支持構造におい
ては、例えば図11に示すように、防音壁1は、その内
面に取り付けられた取付金物10を前記構築物8の張出
部8aに防振ゴムからなる防振材12を介して締結部材
11を用いて止め付けてあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の防振支持構
造は、工場等の構築物8の内部から若しくは外部からの
騒音を遮蔽することを主たる目的としたもので、防音壁
1と構築物8との間に相対振動が生じた場合に、これに
対して前記構築物8と前記防音壁1との間の取付部材を
破損から保護することを主たる目的とした支持構造であ
った。つまり、音源からの音波伝達を遮断することに主
眼をおいており、図11に示したように、締結部材11
に沿う縦方向に、前記防音壁1を前記構築物8に弾性支
持するものである。前記工場等の構築物8の内部には、
通常複数の騒音及び振動の発生源を収容しており、その
騒音及び振動の発生源は、例えばルーツブロア、エアコ
ンプレッサ等である。図示の構築物8は、既存の工場で
あり、前記騒音及び振動の発生源たるルーツブロア、エ
アコンプレッサ等は、床面に据え付けられていて、これ
ら機器の基盤部と前記床面との間には防振ゴム等の防振
材が介装されているだけである。
【0004】従って、前記騒音及び振動の発生源と前記
構築物8の躯体との間の振動伝達を防止する対策として
は不十分で、その振動発生源から前記躯体への振動の伝
達はほとんど抑制されず、前記構築物8と前記防音壁1
との間の弾性支持により、前記躯体から前記防音壁1に
伝達される振動は幾分減衰するにしても、前記躯体の前
記防音壁1の面に垂直な方向の振動が前記防音壁1に伝
達され、前記構築物8の外部に対して前記騒音及び振動
の発生源からの音波は遮断できても、前記防音壁1自体
が前記振動発生源からの振動の伝達を受けて振動し、こ
れが二次的な騒音源となるのである。
【0005】従って、上述のような内部に騒音及び振動
の発生源を収容した構築物8においては、上記従来の防
音壁の防振支持構造は十分な騒音防止対策となっていな
い場合があるというのが現状である。つまり、従来の防
音壁の防振支持構造は、防音壁自身が騒音の二次的な発
生源となることを考慮したものではないのが一般的であ
る。
【0006】そこで、本発明の目的は、防音壁の取付構
造を簡単にして、後付工事をも可能とし、且つ、防音壁
自身からの二次的な騒音放射を防止して、外部に対する
騒音を確実に抑制できる防音壁の防振支持構造を提供す
る点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】〔本発明の特徴構成〕 本発明に係る防音壁の防振支持構造の第1特徴構成は、
請求項1に記載のごとく、内部に騒音及び振動の発生源
を収容する構築物において、その構築物から外部への騒
音を防止する防音壁の防振支持構造であって、前記構築
物と前記防音壁を形成する遮音パネルとの間に、前記遮
音パネルの相対振動を許容し、且つ、その相対振動を減
衰するように前記遮音パネルの荷重を一対の弾性材で受
け止める弾性支持機構を設けて、前記遮音パネルを前記
弾性支持機構を介して前記構築物に支持し、前記弾性支
持機構を構成するに、前記構築物の上向き面に対して取
り付ける取付面を設けてある基体部と、前記遮音パネル
に取り付けた支持部材の下向き面を支持する支持面を設
けてある支持部と、前記一対の弾性材とを一体に備え、
前記基体部に、一対の弾性材保持斜面を互いに逆向きに
傾斜するように左右対称に設けるとともに、前記支持部
に、前記一対の弾性材保持斜面の各々に対し て平行な一
対の弾性支持斜面を左右対称に設け、前記弾性材を、互
いに平行に対向させた前記弾性材保持斜面と前記弾性支
持斜面との間の各々に介装して、前記取付面を前記構築
物の上向き面に取り付け、且つ、前記支持面で前記支持
部材の下向き面を支持した状態で、前記一対の弾性材の
各々が、前記遮音パネルの荷重で、鉛直軸に対して対称
な斜め方向に圧縮変形するように設けた弾性支持具で
成してある点にある。
【0008】本発明に係る防音壁の防振支持構造の第2
特徴構成は、請求項2に記載のごとく、上記第1特徴構
成において、前記一対の弾性材を、上下方向で前記遮音
パネルに直交する方向に前後に並べて配置してある点に
ある。
【0009】本発明に係る防音壁の防振支持構造の第3
特徴構成は、請求項3に記載のごとく、上記第1特徴構
成又は第2特徴構成において、前記一対の弾性材を、鉛
直軸に対して対称に並べて配置してある点にある。
【0010】本発明に係る防音壁の防振支持構造の第4
特徴構成は、請求項4に記載のごとく、上記第1〜第3
特徴構成において、遮音パネルを弾性支持機構上に支持
してある点にある。
【0011】本発明に係る防音壁の防振支持構造の第5
特徴構成は、請求項5に記載のごとく、上記第4特徴構
成において、遮音パネルを、その下端側で弾性支持機構
に支持してある点にある。
【0012】〔特徴構成の作用及び効果〕 上記本発明に係る防音壁の防振支持構造の第1特徴構成
によれば、簡単に防音壁を構造物に取り付けることがで
きながら、前記構造物内部からの騒音を遮断し、且つ、
前記構造物の振動を騒音として外部に放散することを確
実に防止できる。
【0013】つまり、上記第1特徴構成においては、遮
音パネルにより、前記構造物内部からの騒音を遮断でき
る上に、弾性支持機構を、構築物の上向き面に対して取
り付ける取付面を設けてある基体部と、前記遮音パネル
に取り付けた支持部材の下向き面を支持する支持面を設
けてある支持部と、前記一対の弾性材とを一体に備え、
前記基体部に、一対の弾性材保持斜面を互いに逆向きに
傾斜するように左右対称に設けるとともに、前記支持部
に、前記弾性材保持斜面の各々に対して互いに平行に対
向する一対の弾性支持斜面を左右対称に設け、前記弾性
材を、互いに平行に対向させた前記弾性材保持斜面と前
記弾性支持斜面との間の各々に介装して、前記取付面を
前記構築物の上向き面に取り付け、且つ、前記支持面で
前記支持部材の下向き面を支持した状態で、前記一対の
弾性材の各々が、前記遮音パネルの荷重で、鉛直軸に対
して対称な斜め方向に圧縮変形するように設けた弾性支
持具で構成して、遮音パネルの荷重を一対の弾性材で受
け止めるようにしてあるから、取り付け構造が簡単であ
り、遮音パネルの後付工事も容易である。しかも、一対
の弾性材の各々が、遮音パネルの荷重で、鉛直軸に対し
て対称な斜め方向に圧縮変形するように設けてある弾性
支持機構は、異方性が小さく、且つ、大きな振動減衰能
を示し、前記構築物の振動が前記遮音パネルに伝達され
ることを防止することが可能になる。
【0014】従って、前記遮音パネルが振動すること
で、遮音パネル自身から騒音を放射することも抑制でき
る。殊に、一対の弾性材の各々が、遮音パネルの荷重
で、鉛直軸に対して対称な斜め方向に圧縮変形するよう
に設けてある弾性支持機構によれば、少なくとも一対の
弾性材の並置方向の変位に対しては、支持状態の復元特
性が大きく、従来必要としていた横方向の位置ずれを阻
止する保持機構を必要としないから、構造物と防音壁と
の間の振動伝達の節点は、この弾性支持機構のみに留め
ることができて、この弾性支持機構により伝達される振
動を減衰するから、極めて効果的に防音壁を機能させる
ことができるのである。
【0015】上記本発明に係る防音壁の防振支持構造の
第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成の作用効果を
一層高めることができる。つまり、前記弾性支持機構
は、振動減衰の異方性が小さい中でも、一対の弾性材の
並置方向の振動に対しての振動吸収能が殊に高く、一対
の弾性材を、上下方向で遮音パネルに直交する方向に前
後に並べて配置してあるから、前記遮音パネルが、その
外面の法線方向に振動することを確実に抑制でき、前記
遮音パネルから騒音を放散することを確実に防止できる
のである。
【0016】上記本発明に係る防音壁の防振支持構造の
第3特徴構成によれば、上記第1特徴構成又は第2特徴
構成の作用効果を一層確実にする。つまり、一対の弾性
材を鉛直軸に対して対称に並べて配置してあるから、そ
の振動特性の異方性を殊に小さくでき、さらに振動吸収
能が高くなるのである。また、防音壁を支持する支持荷
重が前記弾性支持機構の弾性材に対して均等に作用する
ことから、弾性支持材の防振性能を高めることができ、
前記弾性支持機構を小型化することもできるのである。
【0017】上記本発明に係る防音壁の防振支持構造の
第4特徴構成によれば、上記第1〜第3特徴構成の作用
効果を奏する中で、防音壁の支持構造を簡単にできる。
つまり、弾性支持機構を下受け支持機構にできて、前記
弾性支持機構における弾性材自身で防音壁を支持するか
ら、前記弾性支持機構の形成する振動系を、単純な直列
の減衰振動系として簡素化でき、従って構造的にも安定
し、防音壁の後付施工も容易になる。
【0018】上記本発明に係る防音壁の防振支持構造の
第5特徴構成によれば、上記第4特徴構成の作用効果を
奏する中で、殊に、遮音パネル自身が振動することによ
る騒音放射を防止する効果を高めることができる。つま
り、上端側で保持するだけで遮音パネルを支持できるか
ら、構造体からの振動伝達節点を少なくできる。しか
も、下側に配置される遮音パネルを、上側に隣接配置さ
れる遮音パネルで保持できるから、前記遮音パネルを上
下に連設することが容易となり、簡単に防音壁を形成す
ることが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る防音壁の防振
支持構造の実施形態の一例ついて図面を参照しながら説
明する。図1は本発明に係る防振支持構造によって防音
壁を取り付けた構築物の一例を示す工場外壁部の側断面
図であり、図2はその弾性支持機構の一例を示す建物要
部の側断面図であり、図3は防音壁の取付部における建
物要部の正面図であり、図4は弾性支持機構の一例を示
す側面図であり、図5は防音壁の弾性支持構造を示す要
部側面図であり、図6は弾性支持構造を示す分解斜視図
であり、図7は弾性支持機構の作用モデルを示す作用説
明図である。尚、上記従来の技術に用いた図11におけ
る要素と同一の要素乃至同様の機能を果たす要素につい
ては、先の図11に付した符号と同一の、或いは関連す
る符号を付し、詳細の説明の一部を省略する。
【0020】既存の工場建物に既設の外壁の外側に、防
音壁を付設した例を用いて、以下に図1を参照しなが
ら、本発明に係る防音壁の防振支持構造につき説明す
る。構築物8は内部に騒音及び振動の発生源を収容する
ものである。図示の工場として用いられている構築物8
は、鉄骨造りの既存のものであり、外壁部はスレート壁
28で形成されている。前記騒音及び振動の発生源たる
ルーツブロア、エアコンプレッサ等の機器は、前記構築
物8の3階に防振ゴムを防振材12として介装して床面
に据え付けられいる。従って、前記3階の床には前記機
器の振動が伝達されて、前記構築物8の躯体自身が振動
する。このために、前記スレート壁28の外側に新たに
防音壁1を施工したのである。
【0021】前記防音壁1は、前記構築物8に固定され
たブラケット9に本発明に係る弾性支持機構3を設け、
その弾性支持機構3で支持した遮音パネル2を連設して
形成する。前記弾性支持機構3としては、例えば、図2
に示すように、下方の基体部6と上方に配置された支持
部5との間に防振ゴムからなる一対の弾性材4を介装し
たものが用いられる。図示の例においては、前記弾性支
持機構3を、前記遮音パネル2の幅方向に一対を並べ
て、取付ボルト7で前記ブラケット9上に固定して、前
記遮音パネル2を、夫々の弾性支持機構3に取付ボルト
7で固定してある。
【0022】前記弾性支持機構3は、図3に示すよう
に、左右対称に形成してあり、前記弾性材4は、前記基
体部6に形成された一対の弾性材保持斜面6a上に取り
付けられ、前記支持部5に形成された一対の弾性支持斜
面5aとの間に狭持されて、前記基体部6と、前記弾性
材4と、前記支持部5とは一体に形成されている(図4
参照)。前記弾性材保持斜面6aは、前記弾性支持機構
3の対称軸に向けて傾斜させた斜面で形成され、前記弾
性支持斜面5aは、前記対称軸から離れる方向に向けて
傾斜させた斜面で形成され、前記弾性材保持斜面6aと
前記弾性支持斜面5aとの間に前記弾性材4を狭持固定
した状態で、前記弾性材保持斜面6aと前記弾性支持斜
面5aとは平行面に形成されている(図3参照)。
【0023】前記基体部6の、前記弾性材保持斜面6a
の反対側は前記対称軸を法線とする平坦な取付面6bに
形成してあり、前記支持部5の、前記弾性支持斜面5a
の反対側も同様に前記対称軸を法線とする平坦な支持面
5bに形成されている。図示の例においては、前記弾性
材保持斜面6aの面間角度は100°に、前記弾性支持
斜面5aの面間角度は260°に、夫々形成してある。
このように構成してあるから、この弾性支持機構3にお
いては、前記対称軸方向の荷重を前記支持面5bに受け
た場合には、対称の状態において最も安定しており、横
方向にずれた場合には、前記対称の状態に戻ろうとする
復元特性を有している。従って、前記基体部6をブラケ
ットに取り付け、前記支持部5で前記遮音パネル2を支
持すれば、前記遮音パネル2は極めて安定して支持でき
る。
【0024】上記例示した弾性支持機構3の力学的モデ
ルは、図7(イ)に示すように、対称軸と方向を共にす
る荷重作用軸Zに対して、互いに方向を異にして前記荷
重作用軸Zに対して傾斜した弾性支持軸Zeを2軸の力
の作用軸Z1とする一対の減衰振動系X,Xで表現でき
る。詳細の説明は省略するが、上記一対の減衰振動系
X,Xは、同図(ロ)に示すような等価モデルに置き換
えて表現できる。つまり、前記一対の減衰振動系X,X
の代わりに、前記荷重作用軸Zを鉛直方向の力の作用軸
Z2とする鉛直方向の減衰振動系Y1と、前記荷重作用
軸Zに直交する水平方向の力の作用軸Z3を有する水平
方向の減衰振動系Y2との合成振動系として表現するこ
とができる。
【0025】ここで、前記一対の弾性支持軸Ze,Ze
(同図(イ)参照)の間の角度の設定条件によって、前
記鉛直方向の減衰振動系Y1のバネ常数は比較的大き
く、且つ、その変位に対する粘性抵抗は比較的低くし、
前記水平方向の減衰振動系Y2のバネ常数は比較的小さ
く、且つ、その変位に対する粘性抵抗を比較的高くする
ことができる。従って、防音壁1は、十分な支持力で支
持しながら、側方から弾性支持することなく、その面の
法線方向に伝達される振動を効果的に減衰できるのであ
る。この振動減衰能は、前記一対の弾性支持軸Ze,Z
eを共に含む面を前記防音壁1の面に直交するようにす
れば、最も効果的に高めることができるのである。
【0026】尚、図1に示した工場の例においては、図
4に示すように、前記ブラケット9の上面に前記弾性支
持機構3の構成部材である基体部6の取付面6bに植設
してある取付ボルト7を用いて取り付け、前記遮音パネ
ル2を取り付けるための胴ぶち15に取り付けた支持部
材13を、同じく前記弾性支持機構3の構成部材である
支持部5の支持面5bに植設してある取付ボルト7を用
いて前記支持部5に固定してある。そして、安全確保の
ために、前図5に示すように、記弾性支持機構3の内側
で、前記ブラケット9の上面に立設したC型鋼からなる
倒れ防止部材17に、締結部材11を用いて、防振ゴム
からなる緩衝板材18を介装して前記支持部材13を弾
性支持してある。尚、前記締結部材11の前記支持部材
13側には、前記緩衝板材18のボルト挿通孔に内嵌自
在なブッシュ部を備えた防振ゴムからなる緩衝スペーサ
19を前記支持部材13との間にワッシャと共に介装し
てある。
【0027】前記支持部材13は、図6に示すように、
H形鋼の両端部に鋼板を溶接して、他端部を前記倒れ防
止部材17に取り付けてある(図は胴ぶち15側から見
た斜視図である。)。前記支持部材13は、H形鋼から
なるフレーム14に溶接して取り付け、前記フレーム1
4に前記遮音パネル2を取り付けるための胴ぶち15を
取り付ける。前記胴ぶち15には、角鋼管を用いる。前
記遮音パネル2は、前記胴ぶち15にピン16を打ち込
んで止め付けられる。そして、前記遮音パネル2の隣接
する端部同士は、互いに係合させて連結してある(図2
参照)。
【0028】〔別実施形態〕 上記実施の形態に示した形態と異なる実施の形態の一部
の例について以下に説明する。
【0029】〈1〉上記実施の形態においては、工場建
物に既設の外壁の外側に、防音壁を付設した例について
説明したが、本発明は、工場建物のみに適用されるもの
ではなく、内部に騒音及び振動の発生源を有する構築物
であればどのような構造物であっても有効に機能するも
ので、構築物の種類を限定するものではない。また、内
部に有する騒音及び振動の発生源は固定されたものに限
らず、可動のもの、移動するもの、短期的に構築物内に
搬入され、或いは、走行進入するものをも包含するもの
である。従って、前記構築物及び前記騒音及び振動の発
生源には、例えば、立体駐車場や倉庫のように、車両が
進入して、その車両が騒音及び振動の発生源となる構築
物も含まれ、前記車両は前記騒音及び振動の発生源に含
まれる。つまり、車両は、場内を走行するに際して床面
に振動を生じさせ、その車両自体から騒音を発生するか
らである。また、倉庫であれば、保管材の揚重等に際し
て揚重機等が騒音及び振動を発生し、揚重される保管材
が倉庫の床に振動をもたらすのである。
【0030】〈2〉上記実施の形態においては、構築物
8として、鉄骨造りの既存のものであり、外壁部はスレ
ート壁28で形成されている工場を例に挙げて説明した
が、例えば防音壁を既に設置してある場合においても、
上記〈1〉に例示した立体駐車場の場合に、車両のエン
ジン騒音はその防音壁で遮断されていても、場内の車両
の走行に伴って、躯体に振動が生じ、この振動に伴って
前記既設の防音壁が振動して、その防音壁自身が二次的
な騒音発生源となっている場合もあり、こうした構築物
に対しても本発明は効果的である。例えば、前記既設の
防音壁の支持構造のみを、本発明に係る弾性支持構造に
置き換えるだけで、十分に二次騒音発生を防止できるの
である。
【0031】〈3〉上記実施の形態においては、弾性支
持機構3の弾性支持軸Zeを2軸のみで構成した例につ
いて説明したが、さらに別の弾性支持軸を追加してもよ
い。例えば、弾性支持斜面5aを角錐の面で構成し、夫
々の面に対応する弾性材保持斜面6aを設けることもで
きる。前記角錐としては、三角錐(弾性支持軸は3軸と
なる)、四角錐(弾性支持軸は4軸となる)等任意に選
択可能である。
【0032】〈4〉上記実施の形態においては、弾性支
持機構3の例として、基体部6の弾性材保持斜面6aと
支持部5の弾性支持斜面5aとの間に弾性材4を介装し
て、一体に形成したものを図示して説明したが、前記弾
性支持機構3は、必ずしも一体に構成されたものである
必要はなく、また、前記弾性材4が弦巻バネ、板バネ等
であってもよい
【0033】〈5〉上記〈4〉に例示したバネ等を用い
る場合においては、その弾性支持方向に、前記基体部6
と前記支持部5との間で、それらの相対変位に対して粘
性的な抵抗をもたらす緩衝部材20を介装してあればさ
らによい。前記緩衝部材20としては、例えば図8に示
すような、オリフィス24を内蔵する流体抵抗を利用す
る緩衝機構21を設けてあってもよい。図示のものは、
前記基体部6に取り付けられる外筒部22と、前記支持
部5に取り付けられ、前記外筒部22に対して前記弾性
支持軸Ze方向に摺動自在に気密に内嵌される内筒部2
3とからなり、前記内筒部23の前記外筒部22に内挿
される先端部には小口を設けてオリフィス24を形成
し、前記先端部が浸る深さに前記外筒部22内に緩衝流
体25を満たした流体抵抗型の緩衝機構21である。
【0034】〈6〉上記実施の形態においては、弾性支
持機構3を構成するのに、支持部5を基体部6の上方に
位置させて、弾性支持軸Zeが、下方ほど離間するよう
にして弾性材4を前記基体部6と前記支持部5との間に
狭持させた例について説明したが、前記基体部6の下方
に前記支持部5を位置させて、前記支持部5を弾性的に
前記基体部6から吊り下げるように前記弾性支持機構3
を構成してあってもよい。例えば、図9に示すように、
基体部6の上面に弾性材保持斜面6aを形成すると共
に、その弾性材保持斜面6aに弾性材4を張り付け、そ
の弾性材保持斜面6aにほぼ直交する貫通穴26を、前
記弾性材4と前記基体部6とに形成して、前記基体部6
に貫通した貫通穴26に挿通した吊下支持桿27を内嵌
可能な貫通穴26を支持部5に形成し、前記支持部5を
前記基体部6に弾性支持するようにしてあってもよい。
【0035】〈7〉図9に示した例においては、2軸で
構成される一対の弾性支持軸Ze,Zeを、前記基体部
6側から前記支持部5側にかけて次第に離間するように
配置したが、このような吊下支持の場合には、例えば図
10に示すように、前記一対の弾性支持軸Ze,Ze
は、前記基体部6側で離間し、前記支持部5側で近接す
るように配置してある方が、復元性に優れたものとな
る。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防音壁の防振支持構造を適用した
工場の一例を示す側断面図
【図2】本発明に係る防振支持構造の一例を示す建物要
部の側断面図
【図3】図2に示した防振支持構造の要部正面視断面図
【図4】図2に示した弾性支持構造の一部断面
【図5】図2の要部拡大図
【図6】図2の要部分解斜視図
【図7】本発明に係る弾性支持構造の一例に関する作用
説明図
【図8】本発明に係る防振支持構造の他の例を示す要部
側面図
【図9】本発明に係る防振支持構造の他の例に関する概
念図
【図10】本発明に係る防振支持構造の他の例に関する
概念図
【図11】従来の防音壁の防振支持構造を示す構築物の
要部縦断面図
【符号の説明】
2 遮音パネル 3 弾性支持機構 4 弾性材5 支持部 5a 弾性支持斜面 5b 支持面 6 基体部 6a 弾性材保持斜面 6b 取付面 8 構築物13 支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮川 昭夫 静岡県富士市依田橋770‐5 有限会社 幸昭内 (56)参考文献 特開 平9−96124(JP,A) 実開 昭52−169908(JP,U) 実開 平1−98801(JP,U) 実開 平1−98936(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に騒音及び振動の発生源を収容する
    構築物において、その構築物から外部への騒音を防止す
    る防音壁の防振支持構造であって、 前記構築物と前記防音壁を形成する遮音パネルとの間
    に、前記遮音パネルの相対振動を許容し、且つ、その相
    対振動を減衰するように前記遮音パネルの荷重を一対の
    弾性材で受け止める弾性支持機構を設けて、前記遮音パ
    ネルを前記弾性支持機構を介して前記構築物に支持し、 前記弾性支持機構を構成するに、 前記構築物の上向き面に対して取り付ける取付面を設け
    てある基体部と、前記遮音パネルに取り付けた支持部材
    の下向き面を支持する支持面を設けてある支持部と、前
    記一対の弾性材とを一体に備え、前記基体部に、一対の
    弾性材保持斜面を互いに逆向きに傾斜するように左右対
    称に設けるとともに、前記支持部に、前記一対の弾性材
    保持斜面の各々に対して平行な一対の弾性支持斜面を左
    右対称に設け、前記弾性材を、互いに平行に対向させた
    前記弾性材保持斜面と前記弾性支持斜面との間の各々に
    介装して、前記取付面を前記構築物の上向き面に取り付
    け、且つ、前記支持面で前記支持部材の下向き面を支持
    した状態で、 前記一対の弾性材の各々が、前記遮音パネ
    ルの荷重で、鉛直軸に対して対称な斜め方向に圧縮変形
    するように設けた弾性支持具で構成してある防音壁の防
    振支持構造。
  2. 【請求項2】 前記一対の弾性材を、上下方向で前記遮
    音パネルに直交する方向に前後に並べて配置してある請
    求項1記載の防音壁の防振支持構造。
  3. 【請求項3】 前記一対の弾性材を、鉛直軸に対して対
    称に並べて配置してある請求項1又は2に記載の防音壁
    の防振支持構造。
  4. 【請求項4】 前記遮音パネルを、前記弾性支持機構上
    に支持してある請求項1〜3の何れか1項に記載の防音
    壁の防振支持構造。
  5. 【請求項5】 前記遮音パネルを、その下端側で前記弾
    性支持機構に支持してある請求項4記載の防音壁の防振
    支持構造。
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