JP3479682B2 - ステロイド含有ボラジン化合物及びその製造方法 - Google Patents
ステロイド含有ボラジン化合物及びその製造方法Info
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- JP3479682B2 JP3479682B2 JP2000268464A JP2000268464A JP3479682B2 JP 3479682 B2 JP3479682 B2 JP 3479682B2 JP 2000268464 A JP2000268464 A JP 2000268464A JP 2000268464 A JP2000268464 A JP 2000268464A JP 3479682 B2 JP3479682 B2 JP 3479682B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬・農薬、特に
ガンの中性子捕捉療法における中性子捕捉剤等として有
用な、ステロイド骨格を有する新規なボラジン化合物及
びその製造方法に関する。
ガンの中性子捕捉療法における中性子捕捉剤等として有
用な、ステロイド骨格を有する新規なボラジン化合物及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ボラジン環は、中性子捕捉能に優れた3
個のホウ素原子、及び、生体内主要元素の中では中性子
捕捉能が高い3個の窒素原子を環内に含むことから、ガ
ンの中性子捕捉療法における有望な中性子捕捉剤の1つ
であると考えられている。しかしながら、生体膜に対し
て親和性の高いステロイド骨格を有するホウ素化合物と
しては、カルボラン誘導体が報告されてはいるものの、
ボラジン環を有する誘導体については全く知られていな
い。
個のホウ素原子、及び、生体内主要元素の中では中性子
捕捉能が高い3個の窒素原子を環内に含むことから、ガ
ンの中性子捕捉療法における有望な中性子捕捉剤の1つ
であると考えられている。しかしながら、生体膜に対し
て親和性の高いステロイド骨格を有するホウ素化合物と
しては、カルボラン誘導体が報告されてはいるものの、
ボラジン環を有する誘導体については全く知られていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は
ステロイド骨格を有する新規なボラジン化合物及び該ボ
ラジン化合物を効率的に製造する方法を提供することを
目的とする。
ステロイド骨格を有する新規なボラジン化合物及び該ボ
ラジン化合物を効率的に製造する方法を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、B,B,B−トリハロゲノボラジンが、
3位にハロゲン原子を有するステロイド化合物と、グリ
ニャール反応条件下で容易に反応し、ステロイド骨格を
有する新規なボラジン化合物を収率よく与えるという新
規な事実を見いだし、それに基づいて本発明を完成させ
るに至った。すなわち、本発明の請求項1の発明は、次
の一般式(I)
を重ねた結果、B,B,B−トリハロゲノボラジンが、
3位にハロゲン原子を有するステロイド化合物と、グリ
ニャール反応条件下で容易に反応し、ステロイド骨格を
有する新規なボラジン化合物を収率よく与えるという新
規な事実を見いだし、それに基づいて本発明を完成させ
るに至った。すなわち、本発明の請求項1の発明は、次
の一般式(I)
【0005】
【化6】
【0006】{式中、R1はアルキル基又はアラルキル
基を示し、R2は次の一般式(II)
基を示し、R2は次の一般式(II)
【0007】
【化7】
【0008】で表される基(式中、R3及びR4は水素
原子又はアルキル基から選択される同一或いは相異なる
1価の基であり、R5は分岐構造を含んでいてもよいア
ルキル基又はアルケニル基である。また、ステロイド骨
格を構成する6員環及び5員環の結合の中の1〜2個の
単結合を二重結合に置換してもよい。)を示す}で表さ
れるステロイド骨格を有するボラジン化合物に関する。
原子又はアルキル基から選択される同一或いは相異なる
1価の基であり、R5は分岐構造を含んでいてもよいア
ルキル基又はアルケニル基である。また、ステロイド骨
格を構成する6員環及び5員環の結合の中の1〜2個の
単結合を二重結合に置換してもよい。)を示す}で表さ
れるステロイド骨格を有するボラジン化合物に関する。
【0009】また、本発明の請求項2の発明は、一般式
(III)
(III)
【0010】
【化8】
【0011】(式中、R1はアルキル基又はアラルキル
基を示し、Xはハロゲン原子を示す。)で表されるB,
B,B−トリハロゲノボラジンを、一般式(IV)
基を示し、Xはハロゲン原子を示す。)で表されるB,
B,B−トリハロゲノボラジンを、一般式(IV)
【0012】
【化9】
【0013】(式中、Yはハロゲン原子を示し、R2は
上記一般式(I)と同じである。)で表される、3位に
ハロゲン原子を有するステロイド化合物と、グリニャー
ル反応条件下で反応させることを特徴とする、一般式
(I)
上記一般式(I)と同じである。)で表される、3位に
ハロゲン原子を有するステロイド化合物と、グリニャー
ル反応条件下で反応させることを特徴とする、一般式
(I)
【0014】
【化10】
【0015】(式中、R1及びR2は上記のとおりであ
る。)で表されるステロイド骨格を有するボラジン化合
物の製造方法に関する。
る。)で表されるステロイド骨格を有するボラジン化合
物の製造方法に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明によれば、前記一般式(II
I)で表されるB,B,B−トリハロゲノボラジンを、
前記一般式(IV)で表される3位にハロゲン原子を有す
るステロイド化合物と反応させることにより、一般式
(I)で表されるステロイド骨格を有する新規なボラジ
ン化合物が提供される。
I)で表されるB,B,B−トリハロゲノボラジンを、
前記一般式(IV)で表される3位にハロゲン原子を有す
るステロイド化合物と反応させることにより、一般式
(I)で表されるステロイド骨格を有する新規なボラジ
ン化合物が提供される。
【0017】前記一般式(III)中の窒素上の置換基R
1は、アルキル基またはアラルキル基であり、より詳し
くは、炭素数が好ましくは1〜20、より好ましくは1
〜8のアルキル基、炭素数が好ましくは7〜20、より
好ましくは7〜10のアラルキル基である。それらの具
体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、
オクチル基、デシル基、ベンジル基、フェネチル基等が
挙げられる。また、ホウ素上の置換基Xはハロゲン原子
であり、より詳しくは、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子が好ましい。したがって、それらの置換基を有する一
般式(III)で表わされるボラジン化合物を例示すれ
ば、N,N,N−トリメチル−B,B,B−トリクロロ
ボラジン、N,N,N−トリエチル−B,B,B−トリ
クロロボラジン、N,N,N−トリイソプロピル−B,
B,B−トリクロロボラジン、N,N,N−トリブチル
−B,B,B−トリブロモボラジン、N,N,N−トリ
ネオペンチル−B,B,B−トリクロロボラジン、N,
N,N−トリベンジル−B,B,B−トリクロロボラジ
ン、N,N,N−トリフェネチル−B,B,B−トリヨ
ードボラジン等を挙げることができる。
1は、アルキル基またはアラルキル基であり、より詳し
くは、炭素数が好ましくは1〜20、より好ましくは1
〜8のアルキル基、炭素数が好ましくは7〜20、より
好ましくは7〜10のアラルキル基である。それらの具
体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、
オクチル基、デシル基、ベンジル基、フェネチル基等が
挙げられる。また、ホウ素上の置換基Xはハロゲン原子
であり、より詳しくは、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子が好ましい。したがって、それらの置換基を有する一
般式(III)で表わされるボラジン化合物を例示すれ
ば、N,N,N−トリメチル−B,B,B−トリクロロ
ボラジン、N,N,N−トリエチル−B,B,B−トリ
クロロボラジン、N,N,N−トリイソプロピル−B,
B,B−トリクロロボラジン、N,N,N−トリブチル
−B,B,B−トリブロモボラジン、N,N,N−トリ
ネオペンチル−B,B,B−トリクロロボラジン、N,
N,N−トリベンジル−B,B,B−トリクロロボラジ
ン、N,N,N−トリフェネチル−B,B,B−トリヨ
ードボラジン等を挙げることができる。
【0018】一方、前記一般式(IV)中の置換基Yはハ
ロゲン原子であり、より詳しくは、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子が好ましい。また、R2基を表す一般式
(II)中のR3およびR4は、水素原子またはアルキル
基の中から選ばれる互いに同一あるいは相異なる1価の
基であり、アルキル基に関しては、炭素数が好ましくは
1〜6、より好ましくは1〜3のアルキル基である。そ
れらの具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ペンチル基等が挙げられる。さら
に、R5は、アルキル基またはアルケニル基で分岐構造
を含んでいてもよく、炭素数が好ましくは1〜20、よ
り好ましくは1〜12のものである。それらの具体例と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル
基、1,5−ジメチルヘキシル基、テトラデシル基、
1,5−ジメチル−4−エチル−2−ヘキセニル基、
1,4,5−トリメチル−2−ヘキセニル基等が挙げら
れる。また、ステロイド骨格を構成する6員環および5
員環の結合の中の1〜2個を、単結合から二重結合に変
えたものも含まれる。したがって、それらの置換基等を
有する一般式(IV)で表されるステロイド化合物として
は、塩化コレステリル、臭化コレステリル、3−クロロ
コレスタ−5,7−ジエン、塩化スティグマステリル、
塩化エルゴステリル、ヨウ化エルゴステリル等を挙げる
ことができる。
ロゲン原子であり、より詳しくは、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子が好ましい。また、R2基を表す一般式
(II)中のR3およびR4は、水素原子またはアルキル
基の中から選ばれる互いに同一あるいは相異なる1価の
基であり、アルキル基に関しては、炭素数が好ましくは
1〜6、より好ましくは1〜3のアルキル基である。そ
れらの具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ペンチル基等が挙げられる。さら
に、R5は、アルキル基またはアルケニル基で分岐構造
を含んでいてもよく、炭素数が好ましくは1〜20、よ
り好ましくは1〜12のものである。それらの具体例と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル
基、1,5−ジメチルヘキシル基、テトラデシル基、
1,5−ジメチル−4−エチル−2−ヘキセニル基、
1,4,5−トリメチル−2−ヘキセニル基等が挙げら
れる。また、ステロイド骨格を構成する6員環および5
員環の結合の中の1〜2個を、単結合から二重結合に変
えたものも含まれる。したがって、それらの置換基等を
有する一般式(IV)で表されるステロイド化合物として
は、塩化コレステリル、臭化コレステリル、3−クロロ
コレスタ−5,7−ジエン、塩化スティグマステリル、
塩化エルゴステリル、ヨウ化エルゴステリル等を挙げる
ことができる。
【0019】反応に供されるステロイド化合物のB,
B,B−トリハロゲノボラジンに対するモル比は任意に
選ぶことができるが、B,B,B−トリハロゲノボラジ
ンに対する収率を考慮すれば3以上が望ましく、通常3
〜6である。
B,B−トリハロゲノボラジンに対するモル比は任意に
選ぶことができるが、B,B,B−トリハロゲノボラジ
ンに対する収率を考慮すれば3以上が望ましく、通常3
〜6である。
【0020】B,B,B−トリハロゲノボラジンを3−
位にハロゲン原子を有するステロイド化合物と反応させ
る際のグリニャール反応の方法としては、たとえば、
(1)マグネシウム存在下で両者を反応させる方法や、
(2)3−位にハロゲン原子を有するステロイド化合物
をマグネシウムと反応させてグリニャール試薬を調製し
た後、B,B,B−トリハロゲノボラジンと反応させる
方法等、各種の方法を用いることができる。また、反応
を開始させるために、ヨウ素等の活性化剤を使用するこ
ともできる。
位にハロゲン原子を有するステロイド化合物と反応させ
る際のグリニャール反応の方法としては、たとえば、
(1)マグネシウム存在下で両者を反応させる方法や、
(2)3−位にハロゲン原子を有するステロイド化合物
をマグネシウムと反応させてグリニャール試薬を調製し
た後、B,B,B−トリハロゲノボラジンと反応させる
方法等、各種の方法を用いることができる。また、反応
を開始させるために、ヨウ素等の活性化剤を使用するこ
ともできる。
【0021】本発明の反応は、−40℃以上、好ましく
は0〜150℃の反応温度で実施される。また、本発明
の方法では、グリニャール反応が可能で、原料のB,
B,B−トリハロゲノボラジンおよび3−位にハロゲン
原子を有するステロイド化合物と反応するものを除いた
各種の溶媒を用いることができる。それらの具体例とし
ては、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジブチ
ルエーテル等を挙げることができる。
は0〜150℃の反応温度で実施される。また、本発明
の方法では、グリニャール反応が可能で、原料のB,
B,B−トリハロゲノボラジンおよび3−位にハロゲン
原子を有するステロイド化合物と反応するものを除いた
各種の溶媒を用いることができる。それらの具体例とし
ては、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジブチ
ルエーテル等を挙げることができる。
【0022】反応混合物からの目的生成物の分離精製
は、一般に、クロマトグラフィーまたは再結晶等の有機
化学的に通常用いられる手段により、容易に達せられ
る。
は、一般に、クロマトグラフィーまたは再結晶等の有機
化学的に通常用いられる手段により、容易に達せられ
る。
【0023】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0024】(実施例1)B,B,B−トリクロロ−
N,N,N−トリメチルボラジン(IIIa)(4.56
mmol)、塩化コレステリル(IVa)(13.9mm
ol)、マグネシウム(34.0mmol)、および、
テトラヒドロフラン(15ml)を、窒素下、撹拌しな
がら、40℃に加熱した。少量のヨウ素を添加し、反応
液を徐々に60℃に加熱すると、溶液が白濁し白色固体
が生成した。その後、80℃で7時間加熱した後、反応
液を減圧下濃縮し、ヘキサン50mlで生成物を抽出、
ろ過した。ヘキサンろ液を濃縮し、分取ゲル浸透クロマ
トグラフィーで、生成物のB,B,B−トリコレステリ
ル−N,N,N−トリメチルボラジン(Ia)を得た
(3.2mmol、70%収率)。(Ia)のスペクト
ルデータ等は下記の通りである。1 H−NMR(C6D6):δ 0.77(s,9H,
CH3),0.94(d,J=6.5Hz,18H,C
H3),1.05(d,J=5.9Hz,9H,C
H3),1.0−2.2(m,93H,CH3,C
H2,およびCH),2.72−2.87(m,3H,
CH),3.08(s,9H、N−CH3),5.47
(s,3H,CH=)ppm.13 C−NMR(C6D6):δ 12.3(C18),
19.1(C21),20.2(C19),21.3
(C11),22.8(C26),23.1(C2
7),24.4(C23),24.5(C2),24.
7(C15),28.4(C25),28.7(C1
6),30.7(C3),32.4(C8),32.5
(C7),34.5(C4),34.9(NCH3),
36.3(C20),36.7(C22),38.1
(C10),40.0(C24),40.3(C1
2),42.4(C1),42.7(C13),51.
2(C9),56.6(C14),57.2(C1
7),118.7(C6),144.5(C5)pp
m.
N,N,N−トリメチルボラジン(IIIa)(4.56
mmol)、塩化コレステリル(IVa)(13.9mm
ol)、マグネシウム(34.0mmol)、および、
テトラヒドロフラン(15ml)を、窒素下、撹拌しな
がら、40℃に加熱した。少量のヨウ素を添加し、反応
液を徐々に60℃に加熱すると、溶液が白濁し白色固体
が生成した。その後、80℃で7時間加熱した後、反応
液を減圧下濃縮し、ヘキサン50mlで生成物を抽出、
ろ過した。ヘキサンろ液を濃縮し、分取ゲル浸透クロマ
トグラフィーで、生成物のB,B,B−トリコレステリ
ル−N,N,N−トリメチルボラジン(Ia)を得た
(3.2mmol、70%収率)。(Ia)のスペクト
ルデータ等は下記の通りである。1 H−NMR(C6D6):δ 0.77(s,9H,
CH3),0.94(d,J=6.5Hz,18H,C
H3),1.05(d,J=5.9Hz,9H,C
H3),1.0−2.2(m,93H,CH3,C
H2,およびCH),2.72−2.87(m,3H,
CH),3.08(s,9H、N−CH3),5.47
(s,3H,CH=)ppm.13 C−NMR(C6D6):δ 12.3(C18),
19.1(C21),20.2(C19),21.3
(C11),22.8(C26),23.1(C2
7),24.4(C23),24.5(C2),24.
7(C15),28.4(C25),28.7(C1
6),30.7(C3),32.4(C8),32.5
(C7),34.5(C4),34.9(NCH3),
36.3(C20),36.7(C22),38.1
(C10),40.0(C24),40.3(C1
2),42.4(C1),42.7(C13),51.
2(C9),56.6(C14),57.2(C1
7),118.7(C6),144.5(C5)pp
m.
【0025】(実施例2)B,B,B−トリクロロ−
N,N,N−トリメチルボラジン(IIIb)(2.0m
mol)、塩化スティグマステリル(IVb)(6.2m
mol)、マグネシウム(15.3mmol)、およ
び、テトラヒドロフラン(8ml)を、窒素下、撹拌し
ながら、40℃に加熱した。少量のヨウ素を添加し、反
応液を徐々に70℃に加熱すると、溶液が白濁し白色固
体が生成した。その後、80℃で3時間加熱した後、反
応液を減圧下濃縮し、ヘキサン30mlで生成物を抽
出、ろ過した。ヘキサンろ液を濃縮し、分取ゲル浸透ク
ロマトグラフィーで、生成物のB,B,B−トリコレス
テリル−N,N,N−トリメチルボラジン(Ib)を得
た(1.2mmol、60%収率)。(Ib)のスペク
トルデータ等は下記の通りである。1 H−NMR(C6D6):δ 0.77(s,9H,
CH3),0.8−2.3(m,120H,CH3,C
H2,およびCH),2.68−2.90(m,3H,
CH),2.90−3.23(m,9H、N−C
H3),4.98−5.15(m,3H,側鎖CH
=),5.15−5.31(m,3H,側鎖CH=),
5.15−5.315.45(s,3H,環内CH=)
ppm.13 C−NMR(C6D6):δ 12.4(C18),
12.6(C29),19.3(C26),20.2
(C19),21.3(C11),21.4(C2
7),21.6(C21),24.6(C2),24.
7(C15),25.9(C28),29.5(C1
6),30.6(C3),31.8(C25),32.
4(C8),32.5(C7),34.5(C4),3
4.9(NCH3),38.1(C10),40.3
(C12),41.1(C20),42.3(C1),
42.5(C13),51.3(C9),51.7(C
24),56.3(C14),57.4(C17),1
18.7(C6),129.6(C23),139.0
(C22),144.5(C5)ppm.
N,N,N−トリメチルボラジン(IIIb)(2.0m
mol)、塩化スティグマステリル(IVb)(6.2m
mol)、マグネシウム(15.3mmol)、およ
び、テトラヒドロフラン(8ml)を、窒素下、撹拌し
ながら、40℃に加熱した。少量のヨウ素を添加し、反
応液を徐々に70℃に加熱すると、溶液が白濁し白色固
体が生成した。その後、80℃で3時間加熱した後、反
応液を減圧下濃縮し、ヘキサン30mlで生成物を抽
出、ろ過した。ヘキサンろ液を濃縮し、分取ゲル浸透ク
ロマトグラフィーで、生成物のB,B,B−トリコレス
テリル−N,N,N−トリメチルボラジン(Ib)を得
た(1.2mmol、60%収率)。(Ib)のスペク
トルデータ等は下記の通りである。1 H−NMR(C6D6):δ 0.77(s,9H,
CH3),0.8−2.3(m,120H,CH3,C
H2,およびCH),2.68−2.90(m,3H,
CH),2.90−3.23(m,9H、N−C
H3),4.98−5.15(m,3H,側鎖CH
=),5.15−5.31(m,3H,側鎖CH=),
5.15−5.315.45(s,3H,環内CH=)
ppm.13 C−NMR(C6D6):δ 12.4(C18),
12.6(C29),19.3(C26),20.2
(C19),21.3(C11),21.4(C2
7),21.6(C21),24.6(C2),24.
7(C15),25.9(C28),29.5(C1
6),30.6(C3),31.8(C25),32.
4(C8),32.5(C7),34.5(C4),3
4.9(NCH3),38.1(C10),40.3
(C12),41.1(C20),42.3(C1),
42.5(C13),51.3(C9),51.7(C
24),56.3(C14),57.4(C17),1
18.7(C6),129.6(C23),139.0
(C22),144.5(C5)ppm.
【0026】
【発明の効果】本発明の方法により、B,B,B−トリ
ハロゲノボラジンおよび3−位にハロゲン原子を有する
ステロイド化合物から、医・農薬分野等において利用価
値の高い種々のステロイド骨格を有するボラジン化合物
を、簡便に効率よく、そして安全に製造でき、その分離
精製も容易である。したがって、本発明の工業的意義は
多大である。
ハロゲノボラジンおよび3−位にハロゲン原子を有する
ステロイド化合物から、医・農薬分野等において利用価
値の高い種々のステロイド骨格を有するボラジン化合物
を、簡便に効率よく、そして安全に製造でき、その分離
精製も容易である。したがって、本発明の工業的意義は
多大である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C07J 43/00
CA(STN)
REGISTRY(STN)
Claims (2)
- 【請求項1】 次の一般式(I) 【化1】 {式中、R1はアルキル基又はアラルキル基を示し、R
2は次の一般式(II) 【化2】 で表される基(式中、R3及びR4は水素原子又はアル
キル基から選択される同一或いは相異なる1価の基であ
り、R5は分岐構造を含んでいてもよいアルキル基又は
アルケニル基である。また、ステロイド骨格を構成する
6員環及び5員環の結合の中の1〜2個の単結合を二重
結合に置換してもよい。)を示す}で表されるステロイ
ド骨格を有するボラジン化合物。 - 【請求項2】 一般式(III) 【化3】 (式中、R1はアルキル基又はアラルキル基を示し、X
はハロゲン原子を示す。)で表されるB,B,B−トリ
ハロゲノボラジンを、一般式(IV) 【化4】 (式中、Yはハロゲン原子を示し、R2は上記一般式
(I)と同じである。)で表される、3位にハロゲン原
子を有するステロイド化合物と、グリニャール反応条件
下で反応させることを特徴とする、一般式(I) 【化5】 (式中、R1及びR2は上記のとおりである。)で表さ
れるステロイド骨格を有するボラジン化合物の製造方
法。
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| JP2000268464A JP3479682B2 (ja) | 2000-09-05 | 2000-09-05 | ステロイド含有ボラジン化合物及びその製造方法 |
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Family Applications (1)
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-
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