JP3480356B2 - 自動販売機缶ラック用亜鉛系めっき鋼板 - Google Patents
自動販売機缶ラック用亜鉛系めっき鋼板Info
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- JP3480356B2 JP3480356B2 JP05463299A JP5463299A JP3480356B2 JP 3480356 B2 JP3480356 B2 JP 3480356B2 JP 05463299 A JP05463299 A JP 05463299A JP 5463299 A JP5463299 A JP 5463299A JP 3480356 B2 JP3480356 B2 JP 3480356B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動販売機用缶ラッ
ク材に適した飲料容器の滑り性に優れた亜鉛系めっき鋼
板に関するものである。
ク材に適した飲料容器の滑り性に優れた亜鉛系めっき鋼
板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】亜鉛系めっき鋼板は、その耐久性、経済
性の観点から、自動車、家電製品、建材などの幅広い分
野に使用されている。従来、耐食性、塗装性などの機能
付与を目的として、亜鉛系めっき鋼板表面にクロメート
処理を行い、またはさらに前記処理後の表面に数ミクロ
ンの薄い樹脂皮膜を形成させる薄膜樹脂塗装などが行わ
れている。
性の観点から、自動車、家電製品、建材などの幅広い分
野に使用されている。従来、耐食性、塗装性などの機能
付与を目的として、亜鉛系めっき鋼板表面にクロメート
処理を行い、またはさらに前記処理後の表面に数ミクロ
ンの薄い樹脂皮膜を形成させる薄膜樹脂塗装などが行わ
れている。
【0003】しかしながら、自動販売機の缶ラック用材
料として適した材料について提案されているものはない
のが現状である。
料として適した材料について提案されているものはない
のが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近の飲料容器用自動
販売機では、従来のスチール缶、アルミニウム缶に塗装
を施したもののみならず、ガラス瓶に有機系フィルムや
紙ラベルを貼ったものやペットボトル等の種々の材料が
使用され、かつ、形状も多様化した飲料容器を入れたも
のが増加している。また、飲料容器用自動販売機は省ス
ペース化が進んでおり、従来と同様の容量の飲料容器を
収納するために内部の構造も複雑化している。
販売機では、従来のスチール缶、アルミニウム缶に塗装
を施したもののみならず、ガラス瓶に有機系フィルムや
紙ラベルを貼ったものやペットボトル等の種々の材料が
使用され、かつ、形状も多様化した飲料容器を入れたも
のが増加している。また、飲料容器用自動販売機は省ス
ペース化が進んでおり、従来と同様の容量の飲料容器を
収納するために内部の構造も複雑化している。
【0005】このような中で、種々の飲料容器の滑り性
が悪く自動販売機の中で詰まって出てこないといった問
題を避けるために、自動販売機製造メーカーで缶ラック
の構造設計を中心に検討されてきたが、缶ラックの素材
の亜鉛系めっき鋼板にも滑り性の改善が求められてい
る。
が悪く自動販売機の中で詰まって出てこないといった問
題を避けるために、自動販売機製造メーカーで缶ラック
の構造設計を中心に検討されてきたが、缶ラックの素材
の亜鉛系めっき鋼板にも滑り性の改善が求められてい
る。
【0006】したがって、本発明の目的は、このような
問題を解決するための、種々の飲料容器に対する滑り性
に優れた亜鉛系めっき鋼板を提供することにある。
問題を解決するための、種々の飲料容器に対する滑り性
に優れた亜鉛系めっき鋼板を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するための手段について鋭意検討を重ねた結
果、亜鉛系めっき鋼板表面の中心線平均粗さ(Ra)が0.
5〜1.5μmであるときに、種々の飲料容器に対する滑り
性が著しく向上することを見出した。
題を解決するための手段について鋭意検討を重ねた結
果、亜鉛系めっき鋼板表面の中心線平均粗さ(Ra)が0.
5〜1.5μmであるときに、種々の飲料容器に対する滑り
性が著しく向上することを見出した。
【0008】本発明はこのような知見に基づいてなされ
たもので、その特徴は以下の通りである。
たもので、その特徴は以下の通りである。
【0009】(1)亜鉛系めっき層上にクロメート皮膜、
またはさらに前記クロメート皮膜上に樹脂皮膜を形成し
た亜鉛系めっき鋼板であって、該鋼板表面の中心線平均
粗さ(Ra)が0.5〜1.5μmであることを特徴とする自動
販売機缶ラック用亜鉛系めっき鋼板。
またはさらに前記クロメート皮膜上に樹脂皮膜を形成し
た亜鉛系めっき鋼板であって、該鋼板表面の中心線平均
粗さ(Ra)が0.5〜1.5μmであることを特徴とする自動
販売機缶ラック用亜鉛系めっき鋼板。
【0010】(3)前記(1)又は(2)において、樹脂皮膜の
付着量が3.0g/m2以下であることを特徴とする亜鉛系め
っき鋼板。
付着量が3.0g/m2以下であることを特徴とする亜鉛系め
っき鋼板。
【0011】(4)前記(1)〜(3)において、樹脂皮膜が、
有機樹脂とシリカを含み、その含有割合が有機樹脂100
重量部に対してシリカが5〜50重量部であることを特徴
とする亜鉛系めっき鋼板。
有機樹脂とシリカを含み、その含有割合が有機樹脂100
重量部に対してシリカが5〜50重量部であることを特徴
とする亜鉛系めっき鋼板。
【0012】(5)前記(4)において、樹脂皮膜が、更に潤
滑剤を含み、その含有割合が有機樹脂100重量部に対し
て潤滑剤20重量部以下であることを特徴とする亜鉛系め
っき鋼板。
滑剤を含み、その含有割合が有機樹脂100重量部に対し
て潤滑剤20重量部以下であることを特徴とする亜鉛系め
っき鋼板。
【0013】(6)前記(4)又は(5)において、有機樹脂が
ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂の何れか
からなることを特徴とする亜鉛系めっき鋼板。
ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂の何れか
からなることを特徴とする亜鉛系めっき鋼板。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細をその限定理
由と共に説明する。
由と共に説明する。
【0015】本発明では、亜鉛系めっき鋼板表面の中心
線平均粗さ(Ra)が0.5〜1.5μmであることが必要であ
る。これによって自動販売機内で飲料容器の表面と缶ラ
ック材に使用されている亜鉛系めっき鋼板の表面が接触
した場合、接触する面積を低減することによって静摩擦
係数および動摩擦係数を小さくし、飲料容器の滑り出し
をスムーズにすると共に、滑り落ちる間の引っ掛かりを
少なくする効果が有る。
線平均粗さ(Ra)が0.5〜1.5μmであることが必要であ
る。これによって自動販売機内で飲料容器の表面と缶ラ
ック材に使用されている亜鉛系めっき鋼板の表面が接触
した場合、接触する面積を低減することによって静摩擦
係数および動摩擦係数を小さくし、飲料容器の滑り出し
をスムーズにすると共に、滑り落ちる間の引っ掛かりを
少なくする効果が有る。
【0016】中心線平均粗さ(Ra)が0.5μm未満の場合
は、飲料容器表面との接触面積が増大し、静摩擦係数が
高くなるばかりでなく、接触面積が大きい分途中の引っ
掛かりも多くなる問題が生ずる。また、中心線平均粗さ
(Ra)が1.5μm超の場合は、接触面積が小さくなりすぎ
る為、飲料容器表面の塗装や有機系フィルム、紙などの
材料に引っかかり、静摩擦係数が増大する結果、滑り出
しがスムーズでなくなるばかりでなく、滑り出しても途
中で引っかかる問題が生ずる。
は、飲料容器表面との接触面積が増大し、静摩擦係数が
高くなるばかりでなく、接触面積が大きい分途中の引っ
掛かりも多くなる問題が生ずる。また、中心線平均粗さ
(Ra)が1.5μm超の場合は、接触面積が小さくなりすぎ
る為、飲料容器表面の塗装や有機系フィルム、紙などの
材料に引っかかり、静摩擦係数が増大する結果、滑り出
しがスムーズでなくなるばかりでなく、滑り出しても途
中で引っかかる問題が生ずる。
【0017】亜鉛系めっき鋼板は、溶融めっきで製造し
た亜鉛系めっき鋼板(めっき層を合金化していない溶融
亜鉛めっき鋼板、めっき層を合金化した所謂合金化溶融
亜鉛めっき鋼板)、電気めっきで製造した電気亜鉛めっ
き鋼板(めっき層に第3成分を添加した合金化亜鉛系め
っき鋼板を含む)の何れでもよい。
た亜鉛系めっき鋼板(めっき層を合金化していない溶融
亜鉛めっき鋼板、めっき層を合金化した所謂合金化溶融
亜鉛めっき鋼板)、電気めっきで製造した電気亜鉛めっ
き鋼板(めっき層に第3成分を添加した合金化亜鉛系め
っき鋼板を含む)の何れでもよい。
【0018】溶融めっきで亜鉛系めっき鋼板を製造する
場合、(1)溶融亜鉛めっき浴に鋼板を浸漬し、ガスワイ
ピングなどの既知の方法により、亜鉛めっきの付着量を
コントロールした後、高圧の水スプレーを噴霧すること
によりめっき層表面に粗さを付与し、又は更にスキンパ
スミルで調質圧延して中心線平均粗さ(Ra)を調整する
方法、(2)溶融亜鉛めっき浴に鋼板を浸漬し、ガスワ
イピングなどの既知の方法により、亜鉛めっきの付着量
をコントロールした後、誘導加熱炉、ガス炉などの既知
の方法を用いて加熱することにより、亜鉛と下地鋼板の
鉄とを合金化させ、スキンパスミルで調質圧延して中心
線平均粗さ(Ra)を調整する方法等が挙げられる。電気
めっきで亜鉛系めっき鋼板を製造する場合、調質圧延で
粗さを調整後電気めっきを行うのがよい。
場合、(1)溶融亜鉛めっき浴に鋼板を浸漬し、ガスワイ
ピングなどの既知の方法により、亜鉛めっきの付着量を
コントロールした後、高圧の水スプレーを噴霧すること
によりめっき層表面に粗さを付与し、又は更にスキンパ
スミルで調質圧延して中心線平均粗さ(Ra)を調整する
方法、(2)溶融亜鉛めっき浴に鋼板を浸漬し、ガスワ
イピングなどの既知の方法により、亜鉛めっきの付着量
をコントロールした後、誘導加熱炉、ガス炉などの既知
の方法を用いて加熱することにより、亜鉛と下地鋼板の
鉄とを合金化させ、スキンパスミルで調質圧延して中心
線平均粗さ(Ra)を調整する方法等が挙げられる。電気
めっきで亜鉛系めっき鋼板を製造する場合、調質圧延で
粗さを調整後電気めっきを行うのがよい。
【0019】上述のようにして製造された亜鉛系めっき
鋼板には、耐食性の向上を目的に亜鉛系めっき層の上に
クロメート皮膜を形成することが必要である。クロメー
ト皮膜の形成方法は、塗布処理、電解処理、反応処理な
どの既知のどのような手段で行ってもよいが機能性付与
の観点から塗布型処理が好ましい。クロメート皮膜の付
着量は金属Cr換算で5〜150mg/m2であることが好まし
い。クロメート付着量が5mg/m2未満では目的とする耐食
性が得られないので好ましくない。クロメート付着量が
150mg/m2超では、その付着量に見合った耐食性の向上効
果が得られないのみならず、飲料容器が数多く滑ってい
く場合にクロメート皮膜自身の凝集破壊が生じ、破壊に
よって生じた成分が飲料容器表面に付着するため好まし
くない。
鋼板には、耐食性の向上を目的に亜鉛系めっき層の上に
クロメート皮膜を形成することが必要である。クロメー
ト皮膜の形成方法は、塗布処理、電解処理、反応処理な
どの既知のどのような手段で行ってもよいが機能性付与
の観点から塗布型処理が好ましい。クロメート皮膜の付
着量は金属Cr換算で5〜150mg/m2であることが好まし
い。クロメート付着量が5mg/m2未満では目的とする耐食
性が得られないので好ましくない。クロメート付着量が
150mg/m2超では、その付着量に見合った耐食性の向上効
果が得られないのみならず、飲料容器が数多く滑ってい
く場合にクロメート皮膜自身の凝集破壊が生じ、破壊に
よって生じた成分が飲料容器表面に付着するため好まし
くない。
【0020】またクロメート皮膜中に、耐食性を向上さ
せる目的で、シリカゾル、水溶性樹脂、水分散性樹脂、
リン酸イオン、硝酸イオン、コバルトイオン、ニッケル
イオン等を添加しても良く、潤滑性向上のためにポリエ
チレンなどの潤滑剤の水分散物を添加しても良い。
せる目的で、シリカゾル、水溶性樹脂、水分散性樹脂、
リン酸イオン、硝酸イオン、コバルトイオン、ニッケル
イオン等を添加しても良く、潤滑性向上のためにポリエ
チレンなどの潤滑剤の水分散物を添加しても良い。
【0021】また、上述のクロメート皮膜が形成される
亜鉛系めっき鋼板には、高耐食性化、耐指紋性、潤滑
性、亜鉛めっき表面への傷つき防止のために、樹脂皮膜
を形成することが好ましい。樹脂皮膜の付着量は重量で
3.0g/m2以下であることが好ましい。樹脂皮膜の付着量
が3.0g/m2超では、缶ラックに組み立てる際の溶接性に
劣るため好ましくないばかりでなく、亜鉛系めっき鋼板
の表面粗さを小さくし、飲料容器の滑り性を低下させる
ため、好ましくない。
亜鉛系めっき鋼板には、高耐食性化、耐指紋性、潤滑
性、亜鉛めっき表面への傷つき防止のために、樹脂皮膜
を形成することが好ましい。樹脂皮膜の付着量は重量で
3.0g/m2以下であることが好ましい。樹脂皮膜の付着量
が3.0g/m2超では、缶ラックに組み立てる際の溶接性に
劣るため好ましくないばかりでなく、亜鉛系めっき鋼板
の表面粗さを小さくし、飲料容器の滑り性を低下させる
ため、好ましくない。
【0022】このような樹脂皮膜には、耐食性を向上さ
せる意味から、シリカを添加することが好ましい。シリ
カの種類としては、樹脂皮膜の有機樹脂成分に溶剤系を
用いた場合は、ヒュームドシリカやオルガノシリカゾル
が好適に使用され、水系樹脂を用いた場合は、コロイダ
ルシリカやヒュームドシリカが好適に使用される。シリ
カのほかにも、クロム酸塩、リン酸アルミニウムなどの
防錆添加剤を加えても良い。その添加量は有機樹脂成分
の固形分100重量部に対して、5〜50重量部であることが
好ましい。添加量が5重量部未満では、シリカ添加によ
る耐食性向上効果が見られず、50重量部超では、樹脂皮
膜が脆くなることにより飲料容器が滑り落ちる際の皮膜
破壊が生じ、その樹脂皮膜粉が飲料容器に付着したり、
飲料容器の滑り性を劣化させるため好ましくない。
せる意味から、シリカを添加することが好ましい。シリ
カの種類としては、樹脂皮膜の有機樹脂成分に溶剤系を
用いた場合は、ヒュームドシリカやオルガノシリカゾル
が好適に使用され、水系樹脂を用いた場合は、コロイダ
ルシリカやヒュームドシリカが好適に使用される。シリ
カのほかにも、クロム酸塩、リン酸アルミニウムなどの
防錆添加剤を加えても良い。その添加量は有機樹脂成分
の固形分100重量部に対して、5〜50重量部であることが
好ましい。添加量が5重量部未満では、シリカ添加によ
る耐食性向上効果が見られず、50重量部超では、樹脂皮
膜が脆くなることにより飲料容器が滑り落ちる際の皮膜
破壊が生じ、その樹脂皮膜粉が飲料容器に付着したり、
飲料容器の滑り性を劣化させるため好ましくない。
【0023】前記の樹脂皮膜に、潤滑剤を添加すると、
飲料容器の滑り性および引っ掛かりを低減させる効果が
より優れる。潤滑剤は、軟化点が70℃以上の有機系潤滑
剤を添加することが好ましい。飲料容器の表面は塗装や
有機系フィルムで覆われており、その有機物と樹脂被覆
した亜鉛系めっき鋼板表面とが粘着性もしくは親和性が
あるため、滑り性を低下させる場合がある。樹脂皮膜中
に前記潤滑剤を添加することにより、樹脂皮膜表面に非
粘着性を付与し、飲料容器表面との親和性を低減させ、
飲料容器の滑り性向上および引っ掛かり低減を実現する
ことができる。
飲料容器の滑り性および引っ掛かりを低減させる効果が
より優れる。潤滑剤は、軟化点が70℃以上の有機系潤滑
剤を添加することが好ましい。飲料容器の表面は塗装や
有機系フィルムで覆われており、その有機物と樹脂被覆
した亜鉛系めっき鋼板表面とが粘着性もしくは親和性が
あるため、滑り性を低下させる場合がある。樹脂皮膜中
に前記潤滑剤を添加することにより、樹脂皮膜表面に非
粘着性を付与し、飲料容器表面との親和性を低減させ、
飲料容器の滑り性向上および引っ掛かり低減を実現する
ことができる。
【0024】軟化点が70℃以上の有機系潤滑剤が好まし
い理由は、飲料容器が暖められている場合、60℃程度に
加熱されることが多いので、軟化点が70℃未満では潤滑
剤が軟化して、樹脂皮膜から剥離しやすくなるため、長
期にわたって滑り性を維持することが困難であるため好
ましくない。
い理由は、飲料容器が暖められている場合、60℃程度に
加熱されることが多いので、軟化点が70℃未満では潤滑
剤が軟化して、樹脂皮膜から剥離しやすくなるため、長
期にわたって滑り性を維持することが困難であるため好
ましくない。
【0025】前記潤滑剤としては、マイクロスタリンワ
ックス(軟化点70〜90℃)、ポリエチレン(軟化点90〜
140℃)、ポリプロピレン(軟化点140〜170℃)、4フッ
化エチレン(軟化点320℃)等が挙げられる。なお、上
述した潤滑剤は単独で添加してもよく、また異なる2種
以上の潤滑剤を併用してもよい。また、マイクロスタリ
ンワックス、ポリエチレン、ポリプロピレンは、酸価が
0もしくは0超のいずれであってもよく、それらの組み合
わせであってもよい。
ックス(軟化点70〜90℃)、ポリエチレン(軟化点90〜
140℃)、ポリプロピレン(軟化点140〜170℃)、4フッ
化エチレン(軟化点320℃)等が挙げられる。なお、上
述した潤滑剤は単独で添加してもよく、また異なる2種
以上の潤滑剤を併用してもよい。また、マイクロスタリ
ンワックス、ポリエチレン、ポリプロピレンは、酸価が
0もしくは0超のいずれであってもよく、それらの組み合
わせであってもよい。
【0026】前記潤滑剤の添加量は、有機樹脂成分の固
形分100重量部に対して20重量部以下であることが好ま
しい。20重量部超では、滑り性および引っ掛かり性の向
上効果が飽和し、経済的に不利であるばかりでなく、樹
脂皮膜中の潤滑剤が安定して存在しにくくなるため好ま
しくない。滑り性および引っ掛かり性の向上効果を十分
発揮させるためには、潤滑剤を1重量部以上添加するこ
とが好ましい。
形分100重量部に対して20重量部以下であることが好ま
しい。20重量部超では、滑り性および引っ掛かり性の向
上効果が飽和し、経済的に不利であるばかりでなく、樹
脂皮膜中の潤滑剤が安定して存在しにくくなるため好ま
しくない。滑り性および引っ掛かり性の向上効果を十分
発揮させるためには、潤滑剤を1重量部以上添加するこ
とが好ましい。
【0027】樹脂皮膜の骨格となる有機樹脂は、亜鉛系
めっき鋼板上に塗料として塗布されることから、塗料用
有機樹脂であることが好ましい。このような有機樹脂の
種類としては、耐食性が良好なポリウレタン系樹脂、エ
ポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂から選ぶことが好ましい。
めっき鋼板上に塗料として塗布されることから、塗料用
有機樹脂であることが好ましい。このような有機樹脂の
種類としては、耐食性が良好なポリウレタン系樹脂、エ
ポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂から選ぶことが好ましい。
【0028】亜鉛系めっき鋼板表面上へのクロメート皮
膜および樹脂皮膜の形成は、次のようにして行われる。
即ち、亜鉛系めっき鋼板表面にロールコーター、カーテ
ンフローコーターまたはスプレー塗装などの既知の方法
によって上述したクロメート処理液を塗布し、熱風炉や
誘導加熱炉など既知の方法により乾燥させることにより
クロメート皮膜を形成する。またはさらに前記で形成し
たクロメート皮膜表面に、同様に既知の方法によって上
述した樹脂を主体とする塗料を塗布することによって、
所定量の塗膜を形成し、次いで、塗料が塗布された亜鉛
系めっき鋼板を熱風炉や誘導加熱装置により、80〜250
℃の温度に加熱し、焼き付けることによって、塗料中の
水や溶剤を揮発させ、樹脂皮膜を形成させる。
膜および樹脂皮膜の形成は、次のようにして行われる。
即ち、亜鉛系めっき鋼板表面にロールコーター、カーテ
ンフローコーターまたはスプレー塗装などの既知の方法
によって上述したクロメート処理液を塗布し、熱風炉や
誘導加熱炉など既知の方法により乾燥させることにより
クロメート皮膜を形成する。またはさらに前記で形成し
たクロメート皮膜表面に、同様に既知の方法によって上
述した樹脂を主体とする塗料を塗布することによって、
所定量の塗膜を形成し、次いで、塗料が塗布された亜鉛
系めっき鋼板を熱風炉や誘導加熱装置により、80〜250
℃の温度に加熱し、焼き付けることによって、塗料中の
水や溶剤を揮発させ、樹脂皮膜を形成させる。
【0029】
【実施例】下記のa〜eの溶融亜鉛系めっき鋼板を準備
した。
した。
【0030】(めっき鋼板a)溶融亜鉛めっき浴(浴中
Al:0.14wt%)に鋼板を浸漬、ガスワイピングにより付
着量を片面当たり60g/m2に調整した後、高圧水スプレー
(12kg/cm2)を行い、その後スキンパスによる調質圧延
を0.8%施した溶融亜鉛めっき鋼板(中心線平均粗さR
a:0.6μm)
Al:0.14wt%)に鋼板を浸漬、ガスワイピングにより付
着量を片面当たり60g/m2に調整した後、高圧水スプレー
(12kg/cm2)を行い、その後スキンパスによる調質圧延
を0.8%施した溶融亜鉛めっき鋼板(中心線平均粗さR
a:0.6μm)
【0031】(めっき鋼板b)溶融亜鉛めっき浴(浴中
Al:0.14wt%)に鋼板を浸漬、ガスワイピングにより付
着量を片面当たり60g/m2に調整した後、高圧水スプレー
(12kg/cm2)を行い、その後スキンパスによる調質圧延
を施さない溶融亜鉛めっき鋼板(中心線平均粗さRa:1.
0μm)
Al:0.14wt%)に鋼板を浸漬、ガスワイピングにより付
着量を片面当たり60g/m2に調整した後、高圧水スプレー
(12kg/cm2)を行い、その後スキンパスによる調質圧延
を施さない溶融亜鉛めっき鋼板(中心線平均粗さRa:1.
0μm)
【0032】(めっき鋼板c)溶融亜鉛めっき浴(浴中
Al:0.14wt%)に鋼板を浸漬、ガスワイピングにより付
着量を片面当たり60g/m2に調整した後、誘導加熱炉にて
500℃での合金化処理によりめっき皮膜中Fe濃度を10wt
%に調整し、その後スキンパスによる調質圧延を0.5%
施した合金化溶融亜鉛めっき鋼板(中心線平均粗さRa:
1.4μm)
Al:0.14wt%)に鋼板を浸漬、ガスワイピングにより付
着量を片面当たり60g/m2に調整した後、誘導加熱炉にて
500℃での合金化処理によりめっき皮膜中Fe濃度を10wt
%に調整し、その後スキンパスによる調質圧延を0.5%
施した合金化溶融亜鉛めっき鋼板(中心線平均粗さRa:
1.4μm)
【0033】(めっき鋼板d)溶融亜鉛めっき浴(浴中
Al:0.14wt%)に鋼板を浸漬、ガスワイピングにより付
着量を片面当たり60g/m2に調整した後、スキンパスによ
る調質圧延を1.0%施した溶融亜鉛めっき鋼板(中心線
平均粗さRa:0.2μm)
Al:0.14wt%)に鋼板を浸漬、ガスワイピングにより付
着量を片面当たり60g/m2に調整した後、スキンパスによ
る調質圧延を1.0%施した溶融亜鉛めっき鋼板(中心線
平均粗さRa:0.2μm)
【0034】(めっき鋼板e)溶融亜鉛めっき浴(浴中
Al:0.14wt%)に鋼板を浸漬、ガスワイピングにより付
着量を片面当たり60g/m2に調整した後、誘導加熱炉にて
500℃での合金化処理によりめっき皮膜中Fe濃度を10wt
%に調整し、その後スキンパスによる調質圧延を施さな
い合金化溶融亜鉛めっき鋼板(中心線平均粗さRa:1.7
μm)
Al:0.14wt%)に鋼板を浸漬、ガスワイピングにより付
着量を片面当たり60g/m2に調整した後、誘導加熱炉にて
500℃での合金化処理によりめっき皮膜中Fe濃度を10wt
%に調整し、その後スキンパスによる調質圧延を施さな
い合金化溶融亜鉛めっき鋼板(中心線平均粗さRa:1.7
μm)
【0035】前記のめっき鋼板a〜eの両面をアルカリ
脱脂した後、めっき表面にクロメート処理し、またはさ
らに樹脂皮膜を形成するための塗料をロールコーティン
グ法により塗布(付着量はウェット塗布量により調整)
した後、これを誘導加熱炉により乾燥もしくは焼付け、
供試材を作成し、作成した供試材のクロム付着量、樹脂
皮膜付着量を調査した。
脱脂した後、めっき表面にクロメート処理し、またはさ
らに樹脂皮膜を形成するための塗料をロールコーティン
グ法により塗布(付着量はウェット塗布量により調整)
した後、これを誘導加熱炉により乾燥もしくは焼付け、
供試材を作成し、作成した供試材のクロム付着量、樹脂
皮膜付着量を調査した。
【0036】各供試材の作成に使用したクロメート処理
液組成、塗料の組成、作成した供試材の中心線平均粗さ
Ra(カットオフ値:0.8μm)、クロム付着量、樹脂皮
膜付着量を表1、表2に示す。
液組成、塗料の組成、作成した供試材の中心線平均粗さ
Ra(カットオフ値:0.8μm)、クロム付着量、樹脂皮
膜付着量を表1、表2に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】作成した供試材について、飲料容器の滑り
性、引っ掛かり性、耐食性を評価した。各性能の評価方
法について以下に示す。評価結果を表3に示す。
性、引っ掛かり性、耐食性を評価した。各性能の評価方
法について以下に示す。評価結果を表3に示す。
【0040】(1)飲料容器の滑り性
供試材から120mm×300mmの試験片を複数枚切り出し、図
1に示すように、角度αが170度になるように試験片1
を曲げ、曲げ部2に飲料容器3を置き、試験片1の一方
の端部4をゆっくりと持ち上げ、飲料容器1が滑り出す
角度θを測定し、静止摩擦係数=tanθから、静摩擦係
数を算出し、評価した。
1に示すように、角度αが170度になるように試験片1
を曲げ、曲げ部2に飲料容器3を置き、試験片1の一方
の端部4をゆっくりと持ち上げ、飲料容器1が滑り出す
角度θを測定し、静止摩擦係数=tanθから、静摩擦係
数を算出し、評価した。
【0041】測定は、瓶に有機フィルムを巻いたも
の、500mlペットボトル、2ピース塗装缶、3ピー
ス塗装缶の4種類の容器で行い、測定時の飲料容器温度
を、25℃(〜)、5℃(〜)、60℃()と
し、各50回測定を行い、平均静摩擦係数値を算出した。
その評価基準は以下の通りである。
の、500mlペットボトル、2ピース塗装缶、3ピー
ス塗装缶の4種類の容器で行い、測定時の飲料容器温度
を、25℃(〜)、5℃(〜)、60℃()と
し、各50回測定を行い、平均静摩擦係数値を算出した。
その評価基準は以下の通りである。
【0042】
◎:静摩擦係数0.2以下
○:静摩擦係数0.2超0.3以下
△:静摩擦係数0.3超0.4以下
×:静摩擦係数0.4超
【0043】(2)飲料容器の引っ掛かり性
(1)の静摩擦係数の測定時に、滑り出した飲料容器が下
まで滑り落ちず、途中で引っかかって静止したものをチ
ェックし、その回数で判定した。その評価基準は下記の
通りである。
まで滑り落ちず、途中で引っかかって静止したものをチ
ェックし、その回数で判定した。その評価基準は下記の
通りである。
【0044】
◎:途中静止回数5回以下
○:途中静止回数5回超15回以下
△:途中静止回数15回超30回以下
×:途中静止回数30回超
【0045】(3)耐食性
供試材から70mm×150mmの試験片を複数枚切り出し、こ
れらの試験片にJIS Z 2371に規定された塩水噴霧試験を
実施し、500時間後の白錆発生面積を目視で判定した。
その評価基準は下記の通りである。
れらの試験片にJIS Z 2371に規定された塩水噴霧試験を
実施し、500時間後の白錆発生面積を目視で判定した。
その評価基準は下記の通りである。
【0046】
◎:白錆発生なし
○:白錆発生面積5%以下
△:白錆発生面積5%超30%以下
×:白錆発生面積30%超
【0047】
【表3】
【0048】表1〜表3から明らかなように、本発明例
の亜鉛系めっき鋼板は、いずれも飲料容器の滑り性、引
っ掛かり性、耐食性のいずれにも優れている。樹脂皮膜
中に潤滑剤を添加した本発明例の亜鉛系めっき鋼板は、
飲料容器の滑り性、引っ掛かり性がより優れている。こ
れに対して本発明範囲を外れる比較例は飲料容器の滑り
性、引っ掛かり性に劣っている。
の亜鉛系めっき鋼板は、いずれも飲料容器の滑り性、引
っ掛かり性、耐食性のいずれにも優れている。樹脂皮膜
中に潤滑剤を添加した本発明例の亜鉛系めっき鋼板は、
飲料容器の滑り性、引っ掛かり性がより優れている。こ
れに対して本発明範囲を外れる比較例は飲料容器の滑り
性、引っ掛かり性に劣っている。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明の亜鉛系めっき
鋼板は、様々の種類の飲料容器に対して優れた滑り特性
を有しており、自動販売機用缶ラック用材料として最適
である。
鋼板は、様々の種類の飲料容器に対して優れた滑り特性
を有しており、自動販売機用缶ラック用材料として最適
である。
【図1】供試材の飲料容器の滑り性を評価方法を示す
図。
図。
1 試験片
3 飲料容器
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 鷺山 勝
東京都千代田区丸の内一丁目1番2号
日本鋼管株式会社内
(56)参考文献 特開 平9−52070(JP,A)
特開 平8−187819(JP,A)
実開 平2−137310(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C23C 28/00
B05D 7/24 302
B05D 7/24 303
C23C 2/06
Claims (6)
- 【請求項1】 亜鉛系めっき層上にクロメート皮膜、ま
たはさらに前記クロメート皮膜上に樹脂皮膜を形成した
亜鉛系めっき鋼板であって、該鋼板表面の中心線平均粗
さ(Ra)が0.5〜1.5μmであることを特徴とする自動販
売機缶ラック用亜鉛系めっき鋼板。 - 【請求項2】 クロメート皮膜の付着量が金属Cr換算で
5〜150mg/m2であることを特徴とする請求項1記載の亜
鉛系めっき鋼板。 - 【請求項3】 樹脂皮膜の付着量が3.0g/m2以下である
ことを特徴とする請求項1又は2記載の亜鉛系めっき鋼
板。 - 【請求項4】 樹脂皮膜が、有機樹脂とシリカを含み、
その含有割合が有機樹脂100重量部に対してシリカが5〜
50重量部であることを特徴とする請求項1〜3記載の亜
鉛系めっき鋼板。 - 【請求項5】 樹脂皮膜が、更に潤滑剤を含み、その含
有割合が有機樹脂100重量部に対して潤滑剤20重量部以
下であることを特徴とする請求項4記載の亜鉛系めっき
鋼板。 - 【請求項6】 有機樹脂がポリウレタン系樹脂、エポキ
シ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、酢
酸ビニル系樹脂の何れかからなることを特徴とする請求
項4又は5記載の亜鉛系めっき鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05463299A JP3480356B2 (ja) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | 自動販売機缶ラック用亜鉛系めっき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05463299A JP3480356B2 (ja) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | 自動販売機缶ラック用亜鉛系めっき鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000248382A JP2000248382A (ja) | 2000-09-12 |
| JP3480356B2 true JP3480356B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=12976146
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05463299A Expired - Fee Related JP3480356B2 (ja) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | 自動販売機缶ラック用亜鉛系めっき鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3480356B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100895581B1 (ko) * | 2002-11-26 | 2009-04-29 | 주식회사 포스코 | 표면 마찰특성 및 피막 전도성이 우수한 내지문강판의제조방법 |
| JP7265142B2 (ja) * | 2019-05-27 | 2023-04-26 | 日本製鉄株式会社 | 溶融亜鉛めっき鋼板 |
-
1999
- 1999-03-02 JP JP05463299A patent/JP3480356B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000248382A (ja) | 2000-09-12 |
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