JP3487053B2 - 液晶性樹脂、液晶性樹脂組成物およびその成形品 - Google Patents
液晶性樹脂、液晶性樹脂組成物およびその成形品Info
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Description
晶性樹脂組成物に関するものであり、特に成形性に優
れ、良好な機械特性を有し、耐熱性に優れた液晶性樹
脂、液晶性樹脂組成物およびその成形品に関するもので
ある。
求がますます高まり、種々の新規性能を有するポリマが
数多く開発され、市場に供されているが、中でも分子鎖
の平行な配列を有する液晶ポリマが優れた流動性と機械
的特性を有する点で注目され、機械部品、電気・電子部
品などに用途が拡大されつつある。
シ安息香酸に4,4’−ジヒドロキシビフェニルとテレ
フタル酸、イソフタル酸を共重合した液晶ポリマ(特公
昭57−24407号公報、特開昭60−25046号
公報)、p−ヒドロキシ安息香酸に6−ヒドロキシ−2
−ナフトエ酸を共重合した液晶ポリマ(特開昭54−7
7691号公報)などが知られている。
レンテレフタレートを共重合した液晶ポリマ(特公昭5
6−18016号公報)やp−ヒドロキシ安息香酸に
4,4’−ジヒドロキシビフェニルとt−ブチルハイド
ロキノンとテレフタル酸を共重合した液晶ポリマ(特開
昭62−164719号公報)が提案されている。
の液晶ポリマは特に小型あるいは薄肉品の成形時の成形
性(特に成形時の離型性)が必ずしも十分でなく、突き
出しピンによる成形品の破損、変形、離型不良が生じる
ことがあった。
(A)芳香族オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単
位、芳香族ジカルボニル単位、エチレンジオキシ単位か
ら選ばれた構造単位からなる液晶ポリエステル、また
は、芳香族オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単
位、芳香族ジカルボニル単位、エチレンジオキシ単位か
ら選ばれた構造単位と芳香族イミノカルボニル単位、芳
香族ジイミノ単位、芳香族イミノオキシ単位から選ばれ
た構造単位からなる液晶ポリエステルアミドからなり、
ペンタフルオロフェノール中、0.1g/dlの濃度で
60℃で測定した対数粘度が0.3〜20.0dl/g
である液晶性樹脂において、半結晶化時間が120秒と
なる温度T120 (℃)が式(i)あるいは式(ii)い
ずれかを満足することを特徴とする液晶性樹脂、 (Tm−T120 )≦30 (i) (T120 −Tc)≧15 (ii) [ここでTmは液晶性樹脂の融点(℃)であり、Tcは
液晶性樹脂の結晶化温度(℃)である。] (A)芳香族オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単
位、芳香族ジカルボニル単位、エチレンジオキシ単位か
ら選ばれた構造単位からなる液晶ポリエステル、および
/または、芳香族オキシカルボニル単位、芳香族ジオキ
シ単位、芳香族ジカルボニル単位、エチレンジオキシ単
位から選ばれた構造単位と芳香族イミノカルボニル単
位、芳香族ジイミノ単位、芳香族イミノオキシ単位など
から選ばれた構造単位からなる液晶ポリエステルアミド
からなる液晶性樹脂100重量部に対して(B)充填剤
200重量部以下を含有せしめた組成物であって、該組
成物の半結晶化時間が120秒となる温度T120 (℃)
が式(i)あるいは式(ii)いずれかを満足すること
を特徴とする液晶性樹脂組成物、 (Tm−T120 )≦30 (i) (T120 −Tc)≧15 (ii) [ここでTmは組成物中の液晶性樹脂の融点(℃)であ
り、Tcは組成物中の液晶性樹脂の結晶化温度(℃)で
ある。] (A)芳香族オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単
位、芳香族ジカルボニル単位、エチレンジオキシ単位か
ら選ばれた構造単位からなる液晶ポリエステル、および
/または、芳香族オキシカルボニル単位、芳香族ジオキ
シ単位、芳香族ジカルボニル単位、エチレンジオキシ単
位から選ばれた構造単位と芳香族イミノカルボニル単
位、芳香族ジイミノ単位、芳香族イミノオキシ単位など
から選ばれた構造単位からなる液晶ポリエステルアミド
からなる液晶性樹脂100重量部に対して(B)充填剤
0〜200重量部さらに(C)有機臭素化合物0.5〜
30重量部を含有せしめた組成物であって、該組成物の
半結晶化時間が式(i)あるいは(ii)いずれかを満
足することを特徴とする液晶性樹脂組成物および、 (Tm−T120 )≦30 (i) (T120 −Tc)≧15 (ii) [ここでTmは組成物中の液晶性樹脂の融点(℃)であ
り、Tcは組成物中の液晶性樹脂の結晶化温度(℃)で
ある。] 上記液晶性樹脂、液晶性樹脂組成物を成形してなる成形
品を提供するものである。
は、異方性溶融相を形成するポリエステルであり、芳香
族オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単位、芳香族
ジカルボニル単位、エチレンジオキシ単位から選ばれた
構造単位からなる液晶ポリエステルであり、液晶ポリエ
ステルアミドとは異方性溶融相を形成するポリエステル
アミドであり、芳香族オキシカルボニル単位、芳香族ジ
オキシ単位、芳香族ジカルボニル単位、エチレンジオキ
シ単位から選ばれた構造単位と芳香族イミノカルボニル
単位、芳香族ジイミノ単位、芳香族イミノオキシ単位か
ら選ばれた構造単位からなる液晶ポリエステルアミドで
ある。なかでも、芳香族オキシカルボニル単位、特にp
−ヒドロキシ安息香酸またはその誘導体から生成した単
位および/またはエチレンジオキシ単位を含有するもの
が好ましい。なかでも両方の単位を含有するものが好ま
しい。芳香族オキシカルボニル単位、特にp−ヒドロキ
シ安息香酸またはその誘導体から生成した単位は、芳香
族オキシカルボニル単位とジオキシ単位の合計に対し3
0〜95モル%含まれていることが好ましい。また、エ
チレンジオキシ単位は、芳香族オキシカルボニル単位と
ジオキシ単位の合計に対し5〜70モル%含まれている
ことが好ましい。
V)]または[(I) 、(III) および(IV)]あるいは[(I)
、(II)、(III) および(IV)]の構造単位からなるポリ
エステルが好ましく、とりわけ(I) 、(II)、(III) およ
び(IV)からなるポリエステルが好ましい。
原子または塩素原子を示し、構造単位[(II)+(III) ]
と構造単位(IV)は実質的に等モルである。) 上記構造単位(I) はp−ヒドロキシ安息香酸から生成し
たポリエステルの構造単位であり、構造単位(II)は4,
4´−ジヒドロキシビフェニル、3,3´,5,5´−
テトラメチル−4,4´−ジヒドロキシビフェニル、ハ
イドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、フェニルハ
イドロキノン、メチルハイドロキノン、2,6−ジヒド
ロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンおよ
び4,4´−ジヒドロキシジフェニルエーテルから選ば
れた芳香族ジヒドロキシ化合物から生成した構造単位
を、構造単位(III) はエチレングリコールから生成した
構造単位を、構造単位(IV)はテレフタル酸、イソフタル
酸、4,4´−ジフェニルジカルボン酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタ
ン−4,4´−ジカルボン酸、1,2−ビス(2−クロ
ルフェノキシ)エタン−4,4´−ジカルボン酸および
ジフェニルエーテルジカルボン酸から選ばれた芳香族ジ
カルボン酸から生成した構造単位を各々示す。
V)からなる液晶ポリエステルの場合はR1 が
構造単位(I) 、(III) 、(IV)からなる液晶ポリエステル
の場合はR2 が
(IV)からなる液晶ポリエステルの場合はR1 が
よび(IV)の共重合量は任意である。しかし、流動性の点
から次の共重合量であることが好ましい。
からなる共重合体の場合は、上記構造単位(I) は[(I)
+(II)]の15〜90モル%が好ましく、30〜88モ
ル%がより好ましく、50〜85モル%が最も好まし
い。また、構造単位(IV)は構造単位(II)と実質的に等モ
ルである。
らなる共重合体の場合は、上記構造単位(I) は[(I) +
(III) ]の30〜95モル%が好ましく、40〜95モ
ル%がより好ましい。また、構造単位(IV)は構造単位(I
II) と実質的に等モルである。 さらに、上記構造単位
(I) 、(II)、(III) 、(IV)からなる共重合体の場合は、
耐熱性、難燃性および機械的特性の点から上記構造単位
[(I) +(II)]は[(I) +(II)+(III) ]の60〜95
モル%が好ましく、80〜92モル%がより好ましい。
また、構造単位(III) は[(I) +(II)+(III) ]の40
〜5モル%が好ましく、20〜8モル%がより好まし
い。また、構造単位(I) /(II)のモル比は耐熱性と流動
性のバランスの点から好ましくは75/25〜95/5
であり、より好ましくは78/22〜93/7である。
また、構造単位(IV)は構造単位[(II)+(III) ]と実質
的に等モルである。
エステルの末端基をカルボキシル基末端あるいはヒドロ
キシル基末端のいずれかを多くすることができ、このよ
うな場合には構造単位(IV)のモル数は構造単位[(II)+
(III)]のトータルモル数と完全に等しくはならないから
である。
は、上記構造単位(I) 〜(IV)以外にp−アミノフェノー
ルから生成したp−イミノフェノキシ単位を含有した異
方性溶融相を形成するポリエステルアミドが好ましい。
ポリエステルアミドは上記構造単位(I) 〜(IV)を構成す
る成分以外に3,3´−ジフェニルジカルボン酸、2,
2´−ジフェニルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン
ジオン酸などの脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレ
フタル酸などの脂環式ジカルボン酸、クロルハイドロキ
ノン、4,4´−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
4,4´−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4
´−ジヒドロキシベンゾフェノン、3、4´−ジヒドロ
キシビフェニル等の芳香族ジオール、1,4−ブタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリ
コール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール等の脂肪族、脂環式ジオール
およびm−ヒドロキシ安息香酸、2,6−ヒドロキシナ
フトエ酸などの芳香族ヒドロキシカルボン酸およびp−
アミノフェノール、p−アミノ安息香酸などを少割合の
範囲でさらに共重合せしめることができる。
晶ポリエステルおよび/または液晶ポリエステルアミド
の製造方法は、得られる樹脂組成物が上記式(i)ある
いは(ii)式のいずれかを満足する限り特に制限がな
く、反応機構的には公知のポリエステルあるいはポリエ
ステルアミドの重縮合法に準じて製造できる。
エステルの製造において、次の製造方法が好ましく挙げ
られる。
−ジアセトキシビフェニル、ジアセトキシベンゼンなど
の芳香族ジヒドロキシ化合物のジアシル化物とテレフタ
ル酸などの芳香族ジカルボン酸およびポリエチレンテレ
フタレ―トなどのポリエステルのポリマ、オリゴマまた
はビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレートなど芳
香族ジカルボン酸のビス(β−ヒドロキシエチル)エス
テルから脱酢酸重縮合反応によって製造する方法。
−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンなどの芳香
族ジヒドロキシ化合物、無水酢酸、テレフタル酸などの
芳香族ジカルボン酸、ポリエチレンテレフタレ―トなど
のポリエステルのポリマ、オリゴマまたはビス(β−ヒ
ドロキシエチル)テレフタレートなど芳香族ジカルボン
酸のビス(β−ヒドロキシエチル)エステルとを脱酢酸
重縮合反応によって製造する方法。
いて出発原料の一部に特開平3−59024号公報のよ
うに1,2−ビス(4−ヒドロキシベンゾイル)エタン
を用いる方法。
脂組成物が本発明で規定する上記式(i)あるいは(i
i)式のいずれかを満足するには、上述の脱酢酸重縮合
において、原料の仕込みに際して、ジオール成分に対
し、ジカルボン酸成分を過剰に仕込むことが好ましく、
特にジオール成分1モルに対してジカルボン酸1モル以
上、1.3モル以下程度とすること、また、重合時に酢
酸コバルトなどの金属塩を添加し、液晶ポリエステルま
たは液晶ポリエステルアミドからなる液晶性樹脂を得る
ことが好ましい方法である。
ポリエステルや液晶ポリエステルアミドの重縮合触媒と
して公知のものを使用することができる。
脂は、ペンタフルオロフェノール中で対数粘度を測定す
ることが可能なものもあり、その際には0.1g/dl
の濃度で60℃で測定した値で0.3〜20.0dl/
gである。構造単位(III) を含む場合は0.5〜3.0
dl/g、構造単位(III) を含まない場合は1.0〜1
5.0dl/gが特に好ましい。
度は10〜20000ポイズが好ましく、特に20〜1
0000ポイズがより好ましい。
℃の条件で、ずり速度1000(1/秒)の条件下で高
化式フローテスターによって測定した値である。
とが好ましい。
剤の量は、液晶性樹脂100重量部に対して0〜200
重量部であり、5〜150重量部が好ましく、ガラス繊
維、炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維、チタン酸カリウ
ム繊維、石膏繊維、ホウ酸アルミニウム繊維、黄銅繊
維、ステンレス繊維、スチール繊維、セラミック繊維、
ボロンウィスカー繊維、アスベスト繊維、グラファイ
ト、マイカ、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、ガラス
ビーズ、ガラスフレーク、ガラスマイクロバルーン、ク
レー、ワラステナイト、酸化チタン、二硫化モリブデ
ン、等の繊維状、粉状、粒状あるいは板状の無機フィラ
ーが挙げられる。又、これらの充填剤についてはシラン
系、チタネート系などのカップリング剤、その他の表面
処理剤で処理されたものを用いてもよい。
でさらに(C)有機臭素化合物を加えることができる。
有機臭素化合物は、分子中に臭素原子を有するものであ
り、特に臭素含量20重量%以上のものが好ましい。具
体的には、デカブロモジフェニルエーテル、エチレンビ
ス−(テトラブロモフタルイミド)などの低分子量有機
臭素化合物、臭素化ポリカーボネート(例えば臭素化ビ
スフェノールAを原料として製造されたポリカーボネー
トオリゴマーあるいはそのビスフェノールAとの共重合
物)、臭素化エポキシ化合物(例えば臭素化ビスフェノ
ールAとエピクロルヒドリンとの反応によって製造され
るジエポキシ化合物や臭素化フェノール類とエピクロル
ヒドリンとの反応によって得られるモノエポキシ化合
物)、ポリ(臭素化ベンジルアクリレート)、臭素化ポ
リフェニレンエーテル、臭素化ビスフェノールA、塩化
シアヌルおよび臭素化フェノールの縮合物、臭素化ポリ
スチレン、架橋臭素化ポリスチレン、架橋臭素化ポリα
−メチルスチレン等のハロゲン化されたポリマーやオリ
ゴマーあるいは、これらの混合物が挙げられ、なかでも
エチレンビス−(テトラブロモフタルイミド)、臭素化
エポキシオリゴマーまたはポリマー、臭素化ポリスチレ
ン、架橋臭素化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレンエ
ーテルおよび臭素化ポリカーボネートが好ましく、エチ
レンビス−(テトラブロモフタルイミド)、臭素化ポリ
スチレン、臭素化ポリカーボネートが特に好ましく使用
できる。上記の好ましい有機臭素化合物についてさらに
詳しく述べると、臭素化エポキシポリマーとしては下記
一般式(a)で表わされるものが好ましい。
さらに好ましくは50〜80である。また、臭素化ポリ
スチレンとしてはラジカル重合またはアニオン重合によ
って得られたポリスチレンを臭素化することによって製
造された重量平均分子量1×103 〜3×105 の下記
(b)式で表わされるもの、あるいは臭素化スチレンモ
ノマをラジカル重合またはアニオン重合、好ましくはラ
ジカル重合によって製造された(b)または(c)式で
表わされる臭素化スチレン単位を有するポリ臭素化スチ
レンなどが挙げられるが、とりわけ臭素化スチレンモノ
マから製造した下記(c)式で示される構造単位を主要
構成成分とする重量平均分子量1×103 〜3×105
のポリ臭素化スチレンが好ましい。
個あたり、その芳香環に約2個の臭素原子が置換反応に
より導入されたものが好ましく、二臭素化スチレンの他
に一臭素化スチレン、三臭素化スチレンなどを含んでい
てもよい。上記ポリ臭素化スチレンは二臭素化スチレン
単位を60重量%以上含有しているものが好ましく、7
0重量%以上含有しているものがより好ましい。二臭素
化スチレン以外に一臭素化スチレンおよび/または三臭
素化スチレンを40重量%以下、好ましくは30重量%
以下共重合したポリ臭素化スチレンであってもよい。こ
のポリ臭素化スチレンの重量平均分子量は1×104 〜
1.5×105 がより好ましい。重量平均分子量が1×
103 未満では、成形時の機械的特性、ハンダ耐熱性の
低下が大きく、3×105 より大きい場合には、本願発
明の組成物の流動性が不良となる傾向がある。なお、こ
の重量平均分子量はゲル浸透クロマトグラフを用いて測
定した値であり、ポリスチレン分子量基準の相対値であ
る。臭素化ポリカーボネートとしては、下記一般式
(d)で表わされるものが好ましい。
し、p−t−フェニル基が最も好ましい。) 上記式(d)中の重合度nとしては4以上のものが好ま
しく、8以上のもの、とりわけ8〜25がより好ましく
使用できる。これらの有機臭素化合物(D)の添加量は
液晶ポリエステル100重量部当り、0.5〜30重量
部、好ましくは1〜20重量部である。
が好ましく、溶融混練には公知の方法を用いることがで
きる。たとえば、バンバリーミキサー、ゴムロール機、
ニーダー、単軸もしくは二軸押出機などを用い、200
〜370℃の温度で溶融混練して組成物とすることがで
きる。
物は半結晶化時間が120秒となる温度T120 (℃)が
式(i)あるいは式(ii)いずれかを満足することが
必要であり、両式とも満足することが好ましい。より好
ましくは(Tm−T120 )が25℃以下および/または
(T120 −Tc)が17℃以上となることであり、(T
m−T120 )が20℃以下および/または(T120 −T
c)が20℃以上となることがより好ましい。
あることが好ましく、1.7以下であることがより好ま
しく、1.5以下であることが特に好ましい。
り、Tcは液晶性樹脂の結晶化温度(℃)であり、液晶
性樹脂組成物の場合、TmおよびTcは組成物中の液晶
性樹脂の融点および結晶化温度を指す。
場合には成形性が不十分であり、本発明の目的を達成す
ることができない。
を用い、サンプル10〜20mgを室温から20℃/分
の昇温条件で測定した際に観測される吸熱ピーク温度
(Tm1 )の観測後、Tm1 +20℃の温度で5分間保
持した後、100℃/分の降温条件で測定温度Tまで急
冷し、測定温度Tに達した時間を0とし、液晶性樹脂の
結晶化に伴う吸熱ピークまでの時間のことをいい、T
120 は上記の半結晶化時間が120秒となる温度のこと
をいう。
プル10〜20mgを室温から20℃/分の昇温条件で
測定した際に観測される吸熱ピーク温度(Tm1 )の観
測後、Tm1 +20℃の温度で5分間保持した後、20
℃/分の降温条件で室温まで冷却する際に観測される発
熱ピーク温度をあらわし、Tmは再度20℃/分の昇温
条件で測定した際に観測される吸熱ピーク温度をあらわ
す。
脂組成物には、本発明の目的を損なわない程度の範囲
で、酸化防止剤および熱安定剤(たとえばヒンダードフ
ェノール、ヒドロキノン、ホスファイト類およびこれら
の置換体など)、紫外線吸収剤(たとえばレゾルシノー
ル、サリシレート、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノ
ンなど)、滑剤および離型剤(モンタン酸およびその
塩、そのエステル、そのハーフエステル、ステアリルア
ルコール、ステアラミド、ポリエチレンおよびポリエチ
レンワックスなど)、染料(たとえばニトロシンなど)
および顔料(たとえば硫化カドミウム、フタロシアニ
ン、カーボンブラックなど)を含む着色剤、可塑剤、帯
電防止剤などの通常の添加剤や他の熱可塑性樹脂を添加
して、所定の特性を付与することができる。
が好ましく、溶融混練には公知の方法を用いることがで
きる。たとえば、バンバリーミキサー、ゴムロール機、
ニーダー、単軸もしくは二軸押出機などを用い、200
〜370℃の温度で溶融混練して組成物とすることがで
きる。
晶性樹脂組成物は、優れた溶融流動性、成形性、光学異
方性を有し、通常の成形方法により優れた耐熱性、耐薬
品性、耐加水分解性、および機械的性質を有する三次元
成形品、シート、容器パイプなどに加工することが可能
であり、特に成形品1個あたりの重量が好ましくは5g
以下、さらに好ましくは2g以下、最も好ましくは1g
以下の成形品に好適に用いられる。また、成形品の最大
厚みが1mm以下および/または最小厚みが0.5mm
以下が好ましく、最大厚みが0.8mm以下および/ま
たは最小厚みが0.4mm以下のものがより好ましく、
最大厚みが0.7mm以下および/または最小厚みが
0.35mm以下のものが特に好ましい。成形品として
具体例を挙げれば、各種ギヤー、各種ケース、センサ
ー、LEDランプ、コネクター、ソケット、抵抗器、リ
レーケース、スイッチ、コイルボビン、コンデンサー、
バリコンケース、光ピックアップ、発振子、各種端子
板、変成器、プラグ、プリント配線板、チューナー、ス
ピーカー、マイクロフォン、ヘッドフォン、小型モータ
ー、磁気ヘッドベース、パワーモジュール、ハウジン
グ、半導体、液晶ディスプレー部品、FDDキャリッ
ジ、FDDシャーシ、HDD部品、モーターブラッシュ
ホルダー、パラボラアンテナ、コンピューター関連部品
などに代表される電気・電子部品;VTR部品、テレビ
部品、アイロン、ヘアードライヤー、炊飯器部品、電子
レンジ部品、音響部品、オーディオ・レーザーディスク
・コンパクトディスクなどの音声機器部品、照明部品、
冷蔵庫部品、エアコン部品、タイプライター部品、ワー
ドプロセッサー部品などに代表される家庭、事務電気製
品部品、オフィスコンピューター関連部品、電話機関連
部品、ファクシミリ関連部品、複写機関連部品、洗浄用
治具、オイルレス軸受、船尾軸受、水中軸受、などの各
種軸受、モーター部品、ライター、タイプライターなど
に代表される機械関連部品、顕微鏡、双眼鏡、カメラ、
時計などに代表される光学機器、精密機械関連部品;オ
ルタネーターターミナル、オルタネーターコネクター、
ICレギュレーター、ライトディヤー用ポテンショメー
ターベース、排気ガスバルブなどの各種バルブ、燃料関
係・排気系・吸気系各種パイプ、エアーインテークノズ
ルスノーケル、インテークマニホールド、燃料ポンプ、
エンジン冷却水ジョイント、キャブレターメインボディ
ー、キャブレタースペーサー、排気ガスセンサー、冷却
水センサー、油温センサー、ブレーキパットウェアーセ
ンサー、スロットルポジションセンサー、クランクシャ
フトポジションセンサー、エアーフローメーター、ブレ
ーキバット磨耗センサー、エアコン用サーモスタットベ
ース、暖房温風フローコントロールバルブ、ラジエータ
ーモーター用ブラッシュホルダー、ウォーターポンプイ
ンペラー、タービンべイン、ワイパーモーター関係部
品、デュストリビュター、スタータースィッチ、スター
ターリレー、トランスミッション用ワイヤーハーネス、
ウィンドウオッシャーノズル、エアコンパネルスィッチ
基板、燃料関係電磁気弁用コイル、ヒューズ用コネクタ
ー、ホーンターミナル、電装部品絶縁板、ステップモー
ターローター、ランプソケット、ランプリフレクター、
ランプハウジング、ブレーキピストン、ソレノイドボビ
ン、エンジンオイルフィルター、点火装置ケースなどの
自動車・車両関連部品、その他各種用途に有用である。
る。
ドロキシビフェニル2.79kg、テレフタル酸2.6
1kg(4,4´−ジヒドロキシビフェニルに対して
1.05倍モル)、固有粘度が約0.6dl/gのポリ
エチレンテレフタレ−ト4.8kg、酢酸コバルト10
g及び無水酢酸21.34kgを撹拌翼、留出管を備え
た反応容器に仕込み、次の条件で脱酢酸重合を行った。
℃で5時間、250〜315℃で1.5時間反応させた
後、315℃、1時間で0.5mmHgに減圧し、更に1.
25時間反応させ、重縮合を完結させたところ、ほぼ理
論量の酢酸が留出し、下記の理論構造式を有する対数粘
度1.92dl/gの液晶ポリエステル樹脂を得た。
DSC(PERKIN-ELMERDSC 7 型)を用いて測定したと
ころ、それぞれ314℃、271℃、292℃であり、
(Tm−T120 )は22℃、(T120 −Tc)は21℃
であり、下記式(i)、(ii)いずれも満足するもの
であった。これを、住友ネスタール射出成形機プロマッ
ト40/25(住友重機械工業(株)製)に供し、シリ
ンダー温度330℃、金型温度90℃の条件でコネクタ
(10mm×5mm ×5mm )を成形したところ突き出しピンに
よる変形、破損はみられず良好に成形をすることができ
た。
均径10μm、平均長3000μmのガラス繊維45重
量部をリボンブレンダーで混合後、30mmφの2軸押
出機を用いて320℃で溶融混練後ペレット化した。得
られた液晶樹脂組成物のTm、Tc、T120 をDSC
(PERKIN-ELMER DSC 7型)を用いて測定したところ、そ
れぞれ314℃、274℃、295℃であり、(Tm−
T120 )は19℃、(T120 −Tc)は21℃であり、
上記式(i)、(ii)いずれも満足するものであっ
た。これを、住友ネスタール射出成形機プロマット40
/25(住友重機械工業(株)製)に供し、シリンダー
温度330℃、金型温度90℃の条件でコネクタ(10mm
×5mm ×5mm )を成形したところ突き出しピンによる変
形、破損はみられず良好に成形をすることができた。
重合したポリ二臭素化スチレン(臭素含量59%)10
重量部を加えた以外は実施例2と同様に溶融混練後ペレ
ット化した。得られた液晶樹脂組成物のTm、Tc、T
120 を実施例2と同様に測定したところ、それぞれ31
4℃、274℃、294℃であり、(Tm−T120 )は
20℃、(T120 −Tc)は20℃であり、上記式
(i)、(ii)いずれも満足するものであった。これ
を実施例2と同様に成形評価をおこなったところ突き出
しピンによる変形、破損はみられず良好に成形をするこ
とができた。
った。p−ヒドロキシ安息香酸19.34kg、ハイド
ロキノン6.61kg、テレフタル酸3.08kg、
2,6−ナフタレンジカルボン酸9.34kg(ジカル
ボン酸成分はジヒドロキシ化合物に対して1.03倍モ
ル)および酢酸コバルト10g、無水酢酸29.20k
gを仕込み、窒素ガス雰囲気下に100〜250℃で5
時間、250〜325℃で1.5時間反応させた後、3
25℃、1時間で1mmHgに減圧し、更に1.25時間反
応させ、重縮合を完結させたところ、ほぼ理論量の酢酸
が留出し、下記の理論構造式を有する対数粘度5.62
dl/gの液晶ポリエステル樹脂を得た。
実施例1と同様に測定したところ、それぞれ316℃、
279℃、295℃であり、(Tm−T120 )は21
℃、(T120 −Tc)は16℃であり、上記式(i)、
(ii)いずれも満足するものであった。これを実施例
1と同様に成形評価をおこなったところ突き出しピンに
よる変形、破損はみられず良好に成形をすることができ
た。
均径10μm、平均長3000μmのガラス繊維45重
量部をリボンブレンダーで混合後、実施例2と同様に溶
融混練後ペレット化した。得られた液晶樹脂組成物のT
m、Tc、T12 0 を実施例2と同様に測定したところ、
それぞれ316℃、282℃、297℃であり、(Tm
−T120 )は19℃、(T120 −Tc)は15℃であ
り、上記式(i)、(ii)いずれも満足するものであ
った。これを実施例2と同様に成形評価をおこなったと
ころ突き出しピンによる変形、破損はみられず良好に成
形をすることができた。
った。p−ヒドロキシ安息香酸20.17kg、2−ヒ
ドロキシ−6−ナフトエ酸10.16kgおよび無水酢
酸22.44kgを仕込み、窒素ガス雰囲気下に100
〜250℃で5時間、250〜310℃で1.5時間反
応させた後、310℃、1時間で1mmHgに減圧し、更に
1.25時間反応させ、重縮合を完結させたところ、ほ
ぼ理論量の酢酸が留出し、下記の理論構造式を有する対
数粘度5.38dl/gの液晶ポリエステル樹脂を得
た。
実施例1と同様に測定したところ、それぞれ280℃、
235℃、246℃であり、(Tm−T120 )は34
℃、(T120 −Tc)は12℃であり、上記式(i)、
(ii)いずれも満足しないものであった。これをシリ
ンダー温度300℃とする以外は実施例1と同様にに成
形評価をおこなったところ突き出しピンによる変形が見
られ、離型不良が生じた。
均径10μm、平均長3000μmのガラス繊維45重
量部をリボンブレンダーで混合後、溶融混練温度290
℃とする以外は、実施例2と同様に溶融混練後ペレット
化した。得られた液晶樹脂組成物のTm、Tc、T120
を実施例1と同様に測定したところ、それぞれ280
℃、235℃、247℃であり、(Tm−T120 )は3
3℃、(T120 −Tc)は12℃であり、上記式
(i)、(ii)いずれも満足しないものであった。こ
れを比較例1と同様に成形評価をおこなったところ突き
出しピンによる変形が見られ、離型不良が生じた。
特性を有し、耐熱性に優れた液晶性樹脂組成物を与える
ものである。
Claims (5)
- 【請求項1】(A)芳香族オキシカルボニル単位、芳香
族ジオキシ単位、芳香族ジカルボニル単位、エチレンジ
オキシ単位から選ばれた構造単位からなる液晶ポリエス
テル、または、芳香族オキシカルボニル単位、芳香族ジ
オキシ単位、芳香族ジカルボニル単位、エチレンジオキ
シ単位から選ばれた構造単位と芳香族イミノカルボニル
単位、芳香族ジイミノ単位、芳香族イミノオキシ単位か
ら選ばれた構造単位からなる液晶ポリエステルアミドか
らなり、ペンタフルオロフェノール中、0.1g/dl
の濃度で60℃で測定した対数粘度が0.3〜20.0
dl/gである液晶性樹脂において、半結晶化時間が1
20秒となる温度T120 (℃)が式(i)あるいは式
(ii)いずれかを満足することを特徴とする液晶性樹
脂。 (Tm−T120 )≦30 (i) (T120 −Tc)≧15 (ii) [ここでTmは液晶性樹脂の融点(℃)であり、Tcは
液晶性樹脂の結晶化温度(℃)である。] - 【請求項2】(Tm−T120 )/(T120 −Tc)が2
以下であることを特徴とする請求項1記載の液晶性樹
脂。 - 【請求項3】液晶性樹脂が下記構造単位(I) 、(II)、(I
II) および(IV)からなり、構造単位[(I) +(II)]が
[(I) +(II)+(III) ]の60〜95モル%、構造単位
(III) が[(I) +(II)+(III) ]の40〜5モル%であ
り、構造単位 (I)/(II)のモル比が75/25〜95/
5である液晶ポリエステルである請求項1〜2いずれか
1項記載の液晶性樹脂。 【化1】 (ただし式中のR1 は 【化2】 から選ばれた1種以上の基を示し、R2 は 【化3】 から選ばれた1種以上の基を示す。ただし式中Xは水素
原子または塩素原子を示す。また構造単位(IV)は構造単
位[(II)+(III) ]と実質的に等モルである。) - 【請求項4】(A)芳香族オキシカルボニル単位、芳香
族ジオキシ単位、芳香族ジカルボニル単位、エチレンジ
オキシ単位から選ばれた構造単位からなる液晶ポリエス
テル、および/または、芳香族オキシカルボニル単位、
芳香族ジオキシ単位、芳香族ジカルボニル単位、エチレ
ンジオキシ単位から選ばれた構造単位と芳香族イミノカ
ルボニル単位、芳香族ジイミノ単位、芳香族イミノオキ
シ単位などから選ばれた構造単位からなる液晶ポリエス
テルアミドからなる液晶性樹脂100重量部に対して
(B)充填剤200重量部以下を含有せしめた組成物で
あって、該組成物の半結晶化時間が120秒となる温度
T120 (℃)が式(i)あるいは式(ii)いずれかを
満足することを特徴とする液晶性樹脂組成物。 (Tm−T120 )≦30 (i) (T120 −Tc)≧15 (ii) [ここでTmは組成物中の液晶性樹脂の融点(℃)であ
り、Tcは組成物中の液晶性樹脂の結晶化温度(℃)で
ある。] - 【請求項5】(Tm−T120 )/(T120 −Tc)が2
以下であることを特徴とする請求項4記載の液晶性樹脂
組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33952195A JP3487053B2 (ja) | 1994-12-26 | 1995-12-26 | 液晶性樹脂、液晶性樹脂組成物およびその成形品 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6-323329 | 1994-12-26 | ||
| JP32332994 | 1994-12-26 | ||
| JP33952195A JP3487053B2 (ja) | 1994-12-26 | 1995-12-26 | 液晶性樹脂、液晶性樹脂組成物およびその成形品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08231692A JPH08231692A (ja) | 1996-09-10 |
| JP3487053B2 true JP3487053B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=26571140
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33952195A Expired - Fee Related JP3487053B2 (ja) | 1994-12-26 | 1995-12-26 | 液晶性樹脂、液晶性樹脂組成物およびその成形品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3487053B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5098168B2 (ja) * | 2005-12-20 | 2012-12-12 | 東レ株式会社 | 全芳香族液晶性ポリエステルおよびその組成物 |
| JP2023027502A (ja) * | 2021-08-17 | 2023-03-02 | 住友化学株式会社 | 液晶ポリエステル粉末及びその製造方法、液晶ポリエステル組成物、液晶ポリエステルフィルム及びその製造方法、並びに積層体及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-12-26 JP JP33952195A patent/JP3487053B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH08231692A (ja) | 1996-09-10 |
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