JP3501190B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents
レンズ鏡筒Info
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- JP3501190B2 JP3501190B2 JP17854195A JP17854195A JP3501190B2 JP 3501190 B2 JP3501190 B2 JP 3501190B2 JP 17854195 A JP17854195 A JP 17854195A JP 17854195 A JP17854195 A JP 17854195A JP 3501190 B2 JP3501190 B2 JP 3501190B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系を駆動する
ための動力源を有するレンズ鏡筒に関し、特に、その動
力源が発生する音を低減するための改良を加えたレンズ
鏡筒に関するものである。
ための動力源を有するレンズ鏡筒に関し、特に、その動
力源が発生する音を低減するための改良を加えたレンズ
鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のレンズ鏡筒としては、合
焦用レンズ群を光軸方向に移動させる合焦機構と、合焦
機構に駆動力を与えるモータ(動力源)と、モータの動
作を制御するCPU等から構成される自動合焦システム
を内蔵したレンズ鏡筒が知られている。図7は、従来の
レンズ鏡筒の光軸を含む断面を示す図である。以下、図
7を用いて、従来のレンズ鏡筒の構成について説明す
る。
焦用レンズ群を光軸方向に移動させる合焦機構と、合焦
機構に駆動力を与えるモータ(動力源)と、モータの動
作を制御するCPU等から構成される自動合焦システム
を内蔵したレンズ鏡筒が知られている。図7は、従来の
レンズ鏡筒の光軸を含む断面を示す図である。以下、図
7を用いて、従来のレンズ鏡筒の構成について説明す
る。
【0003】固定鏡筒1は、レンズ鏡筒の固定部分であ
り、マウント部1a,大径部1e及び中央小径部1bを
有している。マウント部1aは、レンズ鏡筒を不図示の
カメラボディに取り付けるときの接続部位であり、固定
鏡筒1の後端部に設けられている。大径部1eは、手動
による合焦操作を行う場合に回転操作を行うマニュアル
フォーカスリングなどをその外周面に取り付けるための
円筒であり、その円筒軸がレンズ鏡筒の光軸と一致する
ようにマウント部1aより前方に伸びている。中央小径
部1bは、固定レンズ群L2等を支持する円筒である。
中央小径部1bは、径が大径部1eより小さく、大径部
1eと同様、円筒軸がレンズ鏡筒の光軸と一致するよう
にマウント部1aより前方に伸びている。また、中央小
径部1bは、光軸と平行な溝部である案内溝1cを複数
箇所に備えている。
り、マウント部1a,大径部1e及び中央小径部1bを
有している。マウント部1aは、レンズ鏡筒を不図示の
カメラボディに取り付けるときの接続部位であり、固定
鏡筒1の後端部に設けられている。大径部1eは、手動
による合焦操作を行う場合に回転操作を行うマニュアル
フォーカスリングなどをその外周面に取り付けるための
円筒であり、その円筒軸がレンズ鏡筒の光軸と一致する
ようにマウント部1aより前方に伸びている。中央小径
部1bは、固定レンズ群L2等を支持する円筒である。
中央小径部1bは、径が大径部1eより小さく、大径部
1eと同様、円筒軸がレンズ鏡筒の光軸と一致するよう
にマウント部1aより前方に伸びている。また、中央小
径部1bは、光軸と平行な溝部である案内溝1cを複数
箇所に備えている。
【0004】回転筒5は、合焦レンズ群L1等の光軸方
向位置を規定するカム溝5b及び5cを備えたカム筒で
ある。回転筒5は、光軸を中心とした回転運動が可能で
あるように中央小径部1bの外周面に設置してあり、そ
の前部内周面に設けてある円周溝5a及び中央小径部1
bの外周面に設置してあるピン6によって光軸方向の移
動を禁止されている。
向位置を規定するカム溝5b及び5cを備えたカム筒で
ある。回転筒5は、光軸を中心とした回転運動が可能で
あるように中央小径部1bの外周面に設置してあり、そ
の前部内周面に設けてある円周溝5a及び中央小径部1
bの外周面に設置してあるピン6によって光軸方向の移
動を禁止されている。
【0005】前側移動枠2は、光軸方向の移動が可能で
あるように、中央小径部1bの内周面に嵌合している円
筒部材である。前側移動枠2は、その中央部の外周面に
ピン7を備えており、ピン7は、中央小径部1bの案内
溝1cを通って回転筒5のカム溝5bにその頭部を挿入
している。このために、回転筒5が回転すると、その回
転運動は、カム溝5b、ピン7及び案内溝1cによって
光軸方向の直進運動に変換され、前側移動枠2に伝達さ
れる。また、前側移動枠2は、中央部および後端部の内
周面にネジ部を有しており、それぞれのネジ部において
調整リング13及び合焦レンズ群L1を支持するレンズ
保持枠12と結合している。
あるように、中央小径部1bの内周面に嵌合している円
筒部材である。前側移動枠2は、その中央部の外周面に
ピン7を備えており、ピン7は、中央小径部1bの案内
溝1cを通って回転筒5のカム溝5bにその頭部を挿入
している。このために、回転筒5が回転すると、その回
転運動は、カム溝5b、ピン7及び案内溝1cによって
光軸方向の直進運動に変換され、前側移動枠2に伝達さ
れる。また、前側移動枠2は、中央部および後端部の内
周面にネジ部を有しており、それぞれのネジ部において
調整リング13及び合焦レンズ群L1を支持するレンズ
保持枠12と結合している。
【0006】後側移動枠3は、前側移動枠2の内周面
に、上述の2つのネジ部の間において嵌合している円筒
部材である。後側移動枠3は、その外周面にピン8を設
置しており、ピン8は、前側移動枠2に設けてある逃げ
溝2a、及び、中央小径部1bの案内溝1cを通って回
転筒5のカム溝5cにその頭部を挿入している。従っ
て、後側移動枠3は、前側移動枠2と同様に、回転筒5
が回転運動を行うと、光軸方向に前後移動する。なお、
本実施例では、カム溝5cの形状をカム溝5bの形状と
同一としている。従って、前側移動枠2及び後側移動枠
3は、相互の位置関係をほぼ一定に維持した状態で光軸
方向の移動を行う。
に、上述の2つのネジ部の間において嵌合している円筒
部材である。後側移動枠3は、その外周面にピン8を設
置しており、ピン8は、前側移動枠2に設けてある逃げ
溝2a、及び、中央小径部1bの案内溝1cを通って回
転筒5のカム溝5cにその頭部を挿入している。従っ
て、後側移動枠3は、前側移動枠2と同様に、回転筒5
が回転運動を行うと、光軸方向に前後移動する。なお、
本実施例では、カム溝5cの形状をカム溝5bの形状と
同一としている。従って、前側移動枠2及び後側移動枠
3は、相互の位置関係をほぼ一定に維持した状態で光軸
方向の移動を行う。
【0007】ウェーブワッシャバネ4は、前側移動枠2
の内周面において後側移動枠3及び調整リング13の間
に配置してあるバネ部材であり、後側移動枠3及び調整
リング13を光軸方向に付勢している。ここで、調整リ
ング13は、上述のようにネジ部を介して前側移動枠2
と結合しているために、ウェーブワッシャバネ4から調
整リング13に与えられた付勢力は、さらに前側移動枠
2に伝達され、結果として、前側移動枠2と後側移動枠
3は、光軸方向に離れるように付勢される。
の内周面において後側移動枠3及び調整リング13の間
に配置してあるバネ部材であり、後側移動枠3及び調整
リング13を光軸方向に付勢している。ここで、調整リ
ング13は、上述のようにネジ部を介して前側移動枠2
と結合しているために、ウェーブワッシャバネ4から調
整リング13に与えられた付勢力は、さらに前側移動枠
2に伝達され、結果として、前側移動枠2と後側移動枠
3は、光軸方向に離れるように付勢される。
【0008】検出部9は、回転筒5の前方において固定
鏡筒1に設置してある光学的な又は磁気的なセンサであ
る。検出部9は、回転筒5の先端部において光学的な又
は磁気的なパターンを施したパターン部5dと共に、回
転筒5の回転方向、回転量等を検知するエンコーダとし
ての機能を果たしている。
鏡筒1に設置してある光学的な又は磁気的なセンサであ
る。検出部9は、回転筒5の先端部において光学的な又
は磁気的なパターンを施したパターン部5dと共に、回
転筒5の回転方向、回転量等を検知するエンコーダとし
ての機能を果たしている。
【0009】モーター11は、合焦レンズ群L1を駆動
するための動力を発生する直流モータ等であり、固定鏡
筒1の後部外周面に配置してある。モーター11は、不
図示の駆動回路からPWM方式による駆動制御を受け、
その結果発生する動力は、不図示の減速ギヤ列を介し
て、ピニオンギヤ10に伝達される。ピニオンギヤ10
は、回転筒5の後端外周面に設けてあるセグメントギヤ
部5eと噛み合うように中央小径部1bの外周側に配置
してあるギヤである。
するための動力を発生する直流モータ等であり、固定鏡
筒1の後部外周面に配置してある。モーター11は、不
図示の駆動回路からPWM方式による駆動制御を受け、
その結果発生する動力は、不図示の減速ギヤ列を介し
て、ピニオンギヤ10に伝達される。ピニオンギヤ10
は、回転筒5の後端外周面に設けてあるセグメントギヤ
部5eと噛み合うように中央小径部1bの外周側に配置
してあるギヤである。
【0010】次に、従来のこの種のレンズ鏡筒の自動合
焦動作について説明する。上述のレンズ鏡筒を不図示の
カメラボディに取り付け、カメラボディ側のシャッター
ボタンを半押しすると、カメラボディ内に設けられた測
距手段が被写体までの距離を測定する。測距手段は、測
定結果をもとに、合焦レンズ群L1を合焦位置まで駆動
するための駆動方向と駆動量等を求め、それらの情報を
含む駆動信号をレンズ鏡筒に設けられたCPU(不図
示)に伝達する。CPUは、測距手段から出力された駆
動信号に従い、不図示のモーター駆動回路を介してモー
ター11を駆動する。
焦動作について説明する。上述のレンズ鏡筒を不図示の
カメラボディに取り付け、カメラボディ側のシャッター
ボタンを半押しすると、カメラボディ内に設けられた測
距手段が被写体までの距離を測定する。測距手段は、測
定結果をもとに、合焦レンズ群L1を合焦位置まで駆動
するための駆動方向と駆動量等を求め、それらの情報を
含む駆動信号をレンズ鏡筒に設けられたCPU(不図
示)に伝達する。CPUは、測距手段から出力された駆
動信号に従い、不図示のモーター駆動回路を介してモー
ター11を駆動する。
【0011】次に、モーター11の回転運動は、不図示
の減速ギヤ列、ピニオンギヤ10、セグメントギヤ部5
eを介して回転筒5に伝達される。さらに、回転筒5の
回転運動は、カム溝5b、ピン7等、又は、カム溝5
c、ピン8等により光軸方向の運動に変換され、それぞ
れ前側移動枠2又は後側移動枠3に伝達される。この結
果、L1が光軸方向に移動して合焦が行われ、レンズ鏡
筒の自動合焦動作が完了する。なお、上記動作中に、検
出部9は、パターン部5dの回転量を検出し、その検出
結果に関する信号をCPUに出力する。CPUは、検出
部9からの信号を基に、合焦レンズ群L1の移動量等を
算出し、合焦動作の進行状態を監視する。
の減速ギヤ列、ピニオンギヤ10、セグメントギヤ部5
eを介して回転筒5に伝達される。さらに、回転筒5の
回転運動は、カム溝5b、ピン7等、又は、カム溝5
c、ピン8等により光軸方向の運動に変換され、それぞ
れ前側移動枠2又は後側移動枠3に伝達される。この結
果、L1が光軸方向に移動して合焦が行われ、レンズ鏡
筒の自動合焦動作が完了する。なお、上記動作中に、検
出部9は、パターン部5dの回転量を検出し、その検出
結果に関する信号をCPUに出力する。CPUは、検出
部9からの信号を基に、合焦レンズ群L1の移動量等を
算出し、合焦動作の進行状態を監視する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
のレンズ鏡筒では、モーター11を動作させる場合に、
モータの駆動制御をPWM方式によって行っているた
め、コイルへの励磁電流の切り替えにより電磁振動が発
生する。その結果、モーター11は、電磁音を発生し、
自動合焦動作におけるレンズ鏡筒の動作音が増大すると
いう問題があった。モータの固有振動数とPWM駆動周
波数とが等しい、又は、近い値である場合には、モータ
が共振をするために、この問題は特に顕著であった。
のレンズ鏡筒では、モーター11を動作させる場合に、
モータの駆動制御をPWM方式によって行っているた
め、コイルへの励磁電流の切り替えにより電磁振動が発
生する。その結果、モーター11は、電磁音を発生し、
自動合焦動作におけるレンズ鏡筒の動作音が増大すると
いう問題があった。モータの固有振動数とPWM駆動周
波数とが等しい、又は、近い値である場合には、モータ
が共振をするために、この問題は特に顕著であった。
【0013】そこで、本発明の課題は、動力源から発生
してレンズ鏡筒の外部へ伝搬する音波の音圧レベルを低
減し、静粛さが求められる撮影に適したレンズ鏡筒を提
供することにある。
してレンズ鏡筒の外部へ伝搬する音波の音圧レベルを低
減し、静粛さが求められる撮影に適したレンズ鏡筒を提
供することにある。
【0014】
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、大径部(1e)と小径部
(1b)とを有する固定筒(1)と固定筒(1)の大径
部(1e)と小径部(1b)との間に配置され、光学系
を駆動するための動力を発生する動力源(11)と、小
径部(1b)の動力源(11)と対向する部位に設けら
れた開口部(1d)とを備える レンズ鏡筒において、動
力源(11)と、動力源(11)が開口部(1d)を介
して対向する小径部(1b)の内周面(1f)との距離
は、動力源(11)において発生する音波のうち、動力
源の固有振動数の共振周波数と等しい周波数を有する音
波の波長とほぼ等しいことを特徴としている。
に、請求項1に係る発明は、大径部(1e)と小径部
(1b)とを有する固定筒(1)と固定筒(1)の大径
部(1e)と小径部(1b)との間に配置され、光学系
を駆動するための動力を発生する動力源(11)と、小
径部(1b)の動力源(11)と対向する部位に設けら
れた開口部(1d)とを備える レンズ鏡筒において、動
力源(11)と、動力源(11)が開口部(1d)を介
して対向する小径部(1b)の内周面(1f)との距離
は、動力源(11)において発生する音波のうち、動力
源の固有振動数の共振周波数と等しい周波数を有する音
波の波長とほぼ等しいことを特徴としている。
【0016】 請求項2に係る発明は、大径部(1e)
と小径部(1b)とを有する固定筒(1)と固定筒
(1)の大径部(1e)と小径部(1b)との間に配置
され、光学系を駆動するための動力を発生する動力源
(11)と、小径部(1b)の動力源(11)と対向す
る部位に設けられた開口部(1d)とを備えるレンズ鏡
筒において、動力源(11)と、動力源(11)が開口
部(1d)を介して対向する小径部(1b)の内周面
(1f)との距離は、動力源(11)において発生する
音波のうち、音圧レベルが最大である音波の波長とほぼ
等しいことを特徴としている。
と小径部(1b)とを有する固定筒(1)と固定筒
(1)の大径部(1e)と小径部(1b)との間に配置
され、光学系を駆動するための動力を発生する動力源
(11)と、小径部(1b)の動力源(11)と対向す
る部位に設けられた開口部(1d)とを備えるレンズ鏡
筒において、動力源(11)と、動力源(11)が開口
部(1d)を介して対向する小径部(1b)の内周面
(1f)との距離は、動力源(11)において発生する
音波のうち、音圧レベルが最大である音波の波長とほぼ
等しいことを特徴としている。
【0017】 請求項1に係る発明によれば、動力源
は、光学系を駆動するための駆動力を発生する。このと
きに、動力源は、音波をも発生する。発生した音波の一
部は、開口を通って小径部の内周側に伝搬し、小径部の
内周面において反射する。反射した音波は、再び開口を
通り動力源まで達し、動力源において新たに発生する音
波と干渉する。そして、動力源において発生する音波の
うち、動力源の固有振動数の共振周波数と等しい周波数
を有する音波は、小径部の内周面において反射した後
に、動力源において新たに発生した同周波数の音波と、
相互に打ち消し合うように干渉する。請求項2に係る発
明によれば、動力源において発生する音波のうち、音圧
レベルが最大である音波は、小径部の内周面において反
射した後に、動力源において新たに発生した同周波数の
音波と、相互に打ち消し合うように干渉する。
は、光学系を駆動するための駆動力を発生する。このと
きに、動力源は、音波をも発生する。発生した音波の一
部は、開口を通って小径部の内周側に伝搬し、小径部の
内周面において反射する。反射した音波は、再び開口を
通り動力源まで達し、動力源において新たに発生する音
波と干渉する。そして、動力源において発生する音波の
うち、動力源の固有振動数の共振周波数と等しい周波数
を有する音波は、小径部の内周面において反射した後
に、動力源において新たに発生した同周波数の音波と、
相互に打ち消し合うように干渉する。請求項2に係る発
明によれば、動力源において発生する音波のうち、音圧
レベルが最大である音波は、小径部の内周面において反
射した後に、動力源において新たに発生した同周波数の
音波と、相互に打ち消し合うように干渉する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、実施形
態について、さらに詳しくに説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明に係る第1実施形態を
示す図であり、レンズ鏡筒の光軸を含む断面図である。
はじめに図1を用いて、本実施形態の構成について説明
する。なお、以下において、従来例と同様な機能を果た
す部分には、同一の符号を付し、重複する説明を適宜省
略する。
態について、さらに詳しくに説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明に係る第1実施形態を
示す図であり、レンズ鏡筒の光軸を含む断面図である。
はじめに図1を用いて、本実施形態の構成について説明
する。なお、以下において、従来例と同様な機能を果た
す部分には、同一の符号を付し、重複する説明を適宜省
略する。
【0019】本実施形態において、中央小径部1bは、
モーター11と対向する部位において開口部1dを有し
ており、モーター11から発生する音波が開口部1dを
通り、中央小径部1bの内周側に伝搬することが可能と
なっている。また、モーター11の開口部1dと対向す
る面は、光の反射を防止する黒色塗料をその内周面に塗
布している。これは、合焦レンズ群L1と固定レンズ群
L2を通過してレンズ鏡筒内に導入された光が、モータ
ー11において反射し、その結果、フィルム面に有害な
影響が及ぶことを防止するための処置である。
モーター11と対向する部位において開口部1dを有し
ており、モーター11から発生する音波が開口部1dを
通り、中央小径部1bの内周側に伝搬することが可能と
なっている。また、モーター11の開口部1dと対向す
る面は、光の反射を防止する黒色塗料をその内周面に塗
布している。これは、合焦レンズ群L1と固定レンズ群
L2を通過してレンズ鏡筒内に導入された光が、モータ
ー11において反射し、その結果、フィルム面に有害な
影響が及ぶことを防止するための処置である。
【0020】モーター11は、固有振動数が10KHz
である直流モータであり、10KHzのPWM駆動周波
数により駆動される。また、モーター11は、モータ1
1と、モーター11に対向する中央小径部1bの内周面
1fとの間隔が、モータ11より発生する音波のうち
で、モーター11の固有振動数の共振周波数と同じ周波
数を有する音波の波長とほぼ等しい約3.4cmとなる
ように配置してある。
である直流モータであり、10KHzのPWM駆動周波
数により駆動される。また、モーター11は、モータ1
1と、モーター11に対向する中央小径部1bの内周面
1fとの間隔が、モータ11より発生する音波のうち
で、モーター11の固有振動数の共振周波数と同じ周波
数を有する音波の波長とほぼ等しい約3.4cmとなる
ように配置してある。
【0021】次に、本実施形態のレンズ鏡筒が自動合焦
動作を行った場合に、モーター11から発生する音波の
伝搬の仕方について、従来例における場合と比較しなが
ら説明する。なお、本実施形態の自動合焦動作は、前述
の従来例におけるそれと同様であるので、説明を省略す
る。図2及び図3は、それぞれ従来例及び本実施形態の
レンズ鏡筒において、光軸に垂直な断面での大径部1
e、中央小径部1b、モーター11及び開口部1dの位
置関係を示す図である。それぞれの図中において、矢印
(S1〜S4)は、モーター11より発生する音波の伝
搬経路を示している。
動作を行った場合に、モーター11から発生する音波の
伝搬の仕方について、従来例における場合と比較しなが
ら説明する。なお、本実施形態の自動合焦動作は、前述
の従来例におけるそれと同様であるので、説明を省略す
る。図2及び図3は、それぞれ従来例及び本実施形態の
レンズ鏡筒において、光軸に垂直な断面での大径部1
e、中央小径部1b、モーター11及び開口部1dの位
置関係を示す図である。それぞれの図中において、矢印
(S1〜S4)は、モーター11より発生する音波の伝
搬経路を示している。
【0022】図2に示すように、従来のレンズ鏡筒で
は、モーター11において発生する音波は、その一部が
直接大径部1eを透過してレンズ鏡筒の外部へ伝搬して
おり(図中、S1)、他の一部は、中央小径部1bの外
周面において反射してからレンズ鏡筒の外部へ伝搬す
る。ここで、モーター11と中央小径部1bの外周面と
の間の距離は、発生する音波の波長(3〜4cm)と比
較して非常に短いため、中央小径部1bにおいて反射す
る音波とその他の音波とは、大きな位相差を有すること
がなく、干渉により互いを大幅に弱め合うことはない。
は、モーター11において発生する音波は、その一部が
直接大径部1eを透過してレンズ鏡筒の外部へ伝搬して
おり(図中、S1)、他の一部は、中央小径部1bの外
周面において反射してからレンズ鏡筒の外部へ伝搬す
る。ここで、モーター11と中央小径部1bの外周面と
の間の距離は、発生する音波の波長(3〜4cm)と比
較して非常に短いため、中央小径部1bにおいて反射す
る音波とその他の音波とは、大きな位相差を有すること
がなく、干渉により互いを大幅に弱め合うことはない。
【0023】これに対して、本実施形態では、図3に示
すように、発生する音波の一部は、モーター11より開
口部1dを通過し、中央小径部1bの内周側へ伝搬する
(図中、S2)。音波S2は、開口部1dに対向する位
置にある中央小径部1bの内周面1fに達すると、その
位置において反射され、再び開口部1dを通過し、モー
ター11の方向へ伝搬する(図中、S3)。既に記述し
たようにモーター11と内周面1fとの距離は、モータ
ー11の固有振動数の共振周波数と同一の周波数を有す
る音波の波長に等しい。従って、モーター11において
新たに発生する音波と、内周面1fにおいて反射した音
波S3とは、半波長の位相差を有し、2つの音波が干渉
すると、相互の振動を減衰させる。
すように、発生する音波の一部は、モーター11より開
口部1dを通過し、中央小径部1bの内周側へ伝搬する
(図中、S2)。音波S2は、開口部1dに対向する位
置にある中央小径部1bの内周面1fに達すると、その
位置において反射され、再び開口部1dを通過し、モー
ター11の方向へ伝搬する(図中、S3)。既に記述し
たようにモーター11と内周面1fとの距離は、モータ
ー11の固有振動数の共振周波数と同一の周波数を有す
る音波の波長に等しい。従って、モーター11において
新たに発生する音波と、内周面1fにおいて反射した音
波S3とは、半波長の位相差を有し、2つの音波が干渉
すると、相互の振動を減衰させる。
【0024】図4及び図5は、それぞれ従来例及び本実
施形態のレンズ鏡筒の自動合焦動作中に発生する音の周
波数特性を示す図である。図に見られるように、いずれ
の周波数特性も、モーター11の固有振動数の共振周波
数(10KHz)とほぼ等しい周波数においてその最大
値を有している。また、双方の最大値を比較すると、本
実施形態の最大値は、相対的に低下しており、音波S3
と音波S1が相互に減衰するよう干渉していることが示
されている。図6は、本実施形態のレンズ鏡筒と従来の
レンズ鏡筒が発生する音の音圧レベルの実測値を示す図
である。本実施形態の音圧レベルは、従来のレンズ鏡筒
と比較して約13dBも低下しており、このことから、
開口部1dがモーター11から発生する音を減衰させる
のに有効に作用していることが分かる。
施形態のレンズ鏡筒の自動合焦動作中に発生する音の周
波数特性を示す図である。図に見られるように、いずれ
の周波数特性も、モーター11の固有振動数の共振周波
数(10KHz)とほぼ等しい周波数においてその最大
値を有している。また、双方の最大値を比較すると、本
実施形態の最大値は、相対的に低下しており、音波S3
と音波S1が相互に減衰するよう干渉していることが示
されている。図6は、本実施形態のレンズ鏡筒と従来の
レンズ鏡筒が発生する音の音圧レベルの実測値を示す図
である。本実施形態の音圧レベルは、従来のレンズ鏡筒
と比較して約13dBも低下しており、このことから、
開口部1dがモーター11から発生する音を減衰させる
のに有効に作用していることが分かる。
【0025】以上説明したように、本実施形態のレンズ
鏡筒は、内蔵するモータの稼働音を従来のレンズ鏡筒と
比較して大幅に低減することを可能にしている。また、
本実施形態のレンズ鏡筒は、上記稼働音の低減を開口部
1dを新たに設けることで実現していることから、従来
のレンズ鏡筒に大幅な設計変更を施すことなく、また、
部品点数を増大させることもなく、上記効果を有するレ
ンズ鏡筒を安価に提供することを可能にしている。
鏡筒は、内蔵するモータの稼働音を従来のレンズ鏡筒と
比較して大幅に低減することを可能にしている。また、
本実施形態のレンズ鏡筒は、上記稼働音の低減を開口部
1dを新たに設けることで実現していることから、従来
のレンズ鏡筒に大幅な設計変更を施すことなく、また、
部品点数を増大させることもなく、上記効果を有するレ
ンズ鏡筒を安価に提供することを可能にしている。
【0026】(その他の実施形態)なお、本発明は、上
記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態
は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された
技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効
果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技
術的範囲に包含される。
記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態
は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された
技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効
果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技
術的範囲に包含される。
【0027】例えば、上記実施形態においては、モータ
ー11と中央小径部1bの内周面1fとの距離をモータ
ー11の固有振動数の共振周波数に対応する音波の波長
とほぼ等しくなるように設定しているが、この距離は、
モーター11から発生する音波のうち、音圧レベルが最
も高いものの波長とほぼ等しくなるように設定すること
であってもよい。また、上記実施形態において、モータ
ー11の開口部1dと対向する面に反射防止用の黒色塗
料を塗布しているが、これは、モーター11のハウジン
グ全体に艶消しの外装を施すことであってもよく、反射
防止効果を有するシートを貼り付けることであってもよ
い。
ー11と中央小径部1bの内周面1fとの距離をモータ
ー11の固有振動数の共振周波数に対応する音波の波長
とほぼ等しくなるように設定しているが、この距離は、
モーター11から発生する音波のうち、音圧レベルが最
も高いものの波長とほぼ等しくなるように設定すること
であってもよい。また、上記実施形態において、モータ
ー11の開口部1dと対向する面に反射防止用の黒色塗
料を塗布しているが、これは、モーター11のハウジン
グ全体に艶消しの外装を施すことであってもよく、反射
防止効果を有するシートを貼り付けることであってもよ
い。
【0028】さらに、開口部1dは、1つの開口である
ことは必須の構成要件ではなく、2以上の開口からな
る、例えばハニカムのような構造であってもよい。さら
にまた、固定鏡筒1に用いる素材は、本発明固有の効果
が得られるように、モーター11が発生する音波を適度
に反射できるものであればよく、アルミ等の金属素材、
プラスチック等の人工素材などであってもよい。
ことは必須の構成要件ではなく、2以上の開口からな
る、例えばハニカムのような構造であってもよい。さら
にまた、固定鏡筒1に用いる素材は、本発明固有の効果
が得られるように、モーター11が発生する音波を適度
に反射できるものであればよく、アルミ等の金属素材、
プラスチック等の人工素材などであってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1に
係る発明によれば、小径部の動力源と対向する部位に開
口部を設けたことにより、動力源から発生してレンズ鏡
筒の外部へ伝搬する音波の音圧レベルを低減し、静粛さ
が求められる撮影に適したレンズ鏡筒を安価に提供する
ことが可能である。そして、動力源が発生する音波のう
ち、特に動力源の固有振動数の共振周波数と等しい周波
数を有する音波の音圧レベルを低減したレンズ鏡筒を提
供することが可能である。請求項2に係る発明によれ
ば、動力源が発生する音波のうち、特に音圧レベルが最
大である音波の音圧レベルを低減したレンズ鏡筒を提供
することが可能である。
係る発明によれば、小径部の動力源と対向する部位に開
口部を設けたことにより、動力源から発生してレンズ鏡
筒の外部へ伝搬する音波の音圧レベルを低減し、静粛さ
が求められる撮影に適したレンズ鏡筒を安価に提供する
ことが可能である。そして、動力源が発生する音波のう
ち、特に動力源の固有振動数の共振周波数と等しい周波
数を有する音波の音圧レベルを低減したレンズ鏡筒を提
供することが可能である。請求項2に係る発明によれ
ば、動力源が発生する音波のうち、特に音圧レベルが最
大である音波の音圧レベルを低減したレンズ鏡筒を提供
することが可能である。
【図1】本発明に係るレンズ鏡筒の光軸を含む断面を示
す図である。
す図である。
【図2】従来のレンズ鏡筒において、光軸に垂直な断面
での大径部1e、中央小径部1b及びモーター11の位
置関係を示す図である。
での大径部1e、中央小径部1b及びモーター11の位
置関係を示す図である。
【図3】本発明に係るレンズ鏡筒において、光軸に垂直
な断面での大径部1e、中央小径部1b、モーター11
及び開口部1dの位置関係を示す図である。
な断面での大径部1e、中央小径部1b、モーター11
及び開口部1dの位置関係を示す図である。
【図4】従来のレンズ鏡筒が自動合焦動作を行っている
ときに発生する音の周波数特性を示す図である。
ときに発生する音の周波数特性を示す図である。
【図5】本発明に係るレンズ鏡筒が自動合焦動作を行っ
ているときに発生する音の周波数特性を示す図である。
ているときに発生する音の周波数特性を示す図である。
【図6】本発明に係るレンズ鏡筒と従来のレンズ鏡筒の
それぞれが発生する音の音圧を示す図である。
それぞれが発生する音の音圧を示す図である。
【図7】従来のレンズ鏡筒の光軸を含む断面を示す図で
ある。
ある。
1 固定鏡筒 1a マウント部
1b 中央小径部 1c 案内溝
1d 開口部 1e 大径部
1f 内周面 2 前側移動枠
2a 逃げ溝 3 後側移動枠
4 ウェーブワッシャバネ 5 回転筒
5a 円周溝 5b カム溝
5c カム溝 5d パターン部
5e セグメントギヤ部 6 ピン
7 ピン 8 ピン8
9 検出部 10 ピニオンギ
ヤ 11 モーター 12 レンズ保持
枠 13 調整リング S1〜S4 音波
ヤ 11 モーター 12 レンズ保持
枠 13 調整リング S1〜S4 音波
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平5−100141(JP,A)
特開 平2−253210(JP,A)
特開 平7−175105(JP,A)
特開 平6−209918(JP,A)
特開 平7−240864(JP,A)
特開 平6−138358(JP,A)
実開 平2−4149(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G02B 7/02 - 7/16
Claims (2)
- 【請求項1】大径部と小径部とを有する固定筒と、 前記固定筒の大径部と小径部との間に配置され、光学系
を駆動するための動力を発生する動力源と、 前記小径部の前記動力源と対向する部位に設けられた開
口部と、 を備える レンズ鏡筒において、 前記動力源と、前記動力源が前記開口部を介して対向す
る前記小径部の内周面との距離は、前記動力源において
発生する音波のうち、前記動力源の固有振動数の共振周
波数と等しい周波数を有する音波の波長とほぼ等しい、 ことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項2】大径部と小径部とを有する固定筒と、 前記固定筒の大径部と小径部との間に配置され、光学系
を駆動するための動力を発生する動力源と、 前記小径部の前記動力源と対向する部位に設けられた開
口部と、 を備える レンズ鏡筒において、 前記動力源と、前記動力源が前記開口部を介して対向す
る前記小径部の内周面との距離は、前記動力源において
発生する音波のうち、音圧レベルが最大である音波の波
長とほぼ等しい、 ことを特徴とするレンズ鏡筒。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17854195A JP3501190B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | レンズ鏡筒 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17854195A JP3501190B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | レンズ鏡筒 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0933784A JPH0933784A (ja) | 1997-02-07 |
| JP3501190B2 true JP3501190B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=16050289
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17854195A Expired - Lifetime JP3501190B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | レンズ鏡筒 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3501190B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3796063B1 (en) * | 2019-09-17 | 2022-10-26 | Axis AB | Lens member for a lens arrangement of a camera device |
-
1995
- 1995-07-14 JP JP17854195A patent/JP3501190B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0933784A (ja) | 1997-02-07 |
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