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JP3504115B2 - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents
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JP3504115B2 - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JP3504115B2
JP3504115B2 JP21757797A JP21757797A JP3504115B2 JP 3504115 B2 JP3504115 B2 JP 3504115B2 JP 21757797 A JP21757797 A JP 21757797A JP 21757797 A JP21757797 A JP 21757797A JP 3504115 B2 JP3504115 B2 JP 3504115B2
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功一 鳥羽
修二 池田
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造方法および半導体集積回路装置技術に関し、特
に、SRAM(Static Random Access Memory )を有す
る半導体集積回路装置の製造技術に適用して有効な技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】SRAMは、メモリセルの記憶素子とし
てフリップフロップ回路を用い、その双安定状態のそれ
ぞれを情報の“1”, “0”に対応させて記憶するメモ
リである。
【0003】このSRAMには、DRAM(Dynamic Ra
ndom Access Memory)と異なりリフレッシュ動作が不要
であり使い易いという特徴がある。これは、記憶素子と
してフリップフロップ回路を用いていることにより、電
源電圧を供給し続ける限り記憶ノードにリーク電流があ
ってもその分は電源から負荷素子を通して供給されるの
で、記憶内容を保持し続けることができるからである。
【0004】このフリップフロップ回路は、2個のイン
バータ回路からなり、一方のインバータ回路の出力が他
方のインバータ回路の入力に電気的に接続され、その他
方のインバータ回路の出力が一方のインバータ回路の入
力に電気的に接続されることで構成されている。各イン
バータ回路は、情報の記憶に寄与する駆動用トランジス
タと、その駆動用トランジスタに電源電圧を供給する負
荷素子とを有している。
【0005】また、このフリップフロップ回路は、一対
の2本のデータ線間に挟まれて配置されており、そのフ
リップフロップ回路と各々のデータ線との間には転送用
トランジスタが介在されている。この転送用トランジス
タは、フリップフロップ回路とデータ線とを電気的に接
続したり、絶縁したりするスイッチング素子である。
【0006】このようなSRAMのメモリセルには、メ
モリセルのインバータ回路における負荷素子の違いによ
り、高抵抗負荷形のメモリセルとCMOS形のメモリセ
ルとがある。
【0007】高抵抗負荷形のメモリセルは、負荷素子
に、不純物をドープしない、あるいは微量ドープしたポ
リシリコン抵抗を用いている。この場合、抵抗の占有面
積が小さい上に、駆動用トランジスタ等の上層に重ねて
形成することができるので、メモリセル面積を最も小さ
くできる。したがって、この高抵抗負荷形は最も大容量
化し易い。
【0008】一方、CMOS形のメモリセルは、負荷素
子にpチャネル形のMOS・FET(Metal Oxide Semi
conductor Field Effect Transistor )を用いており、
消費電力が最も小さい。しかし、メモリセル内にpチャ
ネル形のMOS・FETとnチャネル形のMOS・FE
Tとを混在させなければならず素子分離が必要であるこ
とからメモリセル面積が大きくなる。
【0009】そこで、メモリセル面積の縮小を図るべ
く、CMOS形のメモリセルにおいても、駆動用トラン
ジスタを構成するnチャネル形のMOS・FETの上層
に、2層のポリシリコン層を設け、そのポリシリコン層
によって負荷素子用のpチャネル形のMOS・FETを
構成する、いわゆるTFT(Thin Film Transistor)構
造のものもある。
【0010】なお、SRAMについては、例えば日刊工
業新聞社、昭和62年9月29日発行、「CMOSデバ
イスハンドブック」P425〜P440に記載があり、
CMOS形SRAMのメモリセル構造および基本動作等
について説明されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、SR
AMにおいては、システムの小形化および取り扱うデー
タ量の増加に伴い、如何にして、周辺回路の駆動能力を
下げることなく、メモリセルの動作電圧を下げるかが課
題となっている。
【0012】SRAMのメモリセルの駆動能力を表すも
のとしてβレシオがある。βレシオは、(駆動用MOS
・FETの駆動能力)/(転送用MOS・FETの駆動
能力)で表すことができる。このβレシオが大きい程、
メモリセルの動作電圧を下げることが可能である。
【0013】したがって、動作電圧を下げるには、転送
用MOS・FETの駆動能力を小さくすれば良い。すな
わち、転送用MOS・FETのしきい値が高くなるよう
にすれば良いことになる。その方法として、例えば転送
用MOS・FETのソース・ドレイン領域における低不
純物濃度の半導体領域の不純物濃度を下げることが考え
られる。
【0014】しかし、本発明者が検討したSRAMにお
いては、転送用MOS・FETのソース・ドレイン領域
における低不純物濃度の半導体領域と、周辺回路のMO
S・FETのソース・ドレイン領域における低不純物濃
度の半導体領域とが同じ不純物導入工程により形成され
ているため、転送用MOS・FETのソース・ドレイン
領域の不純物濃度を下げれば、周辺回路のMOS・FE
Tのソース・ドレイン領域の不純物濃度も下げざるを得
ず、周辺回路のMOS・FETの駆動能力が低下してし
まう問題が生じる。
【0015】このSRAMにおける周辺回路の駆動能力
と、メモリセルの動作電圧とはトレードオフの関係にあ
り、上述とは逆に、周辺回路のMOS・FETのソース
・ドレイン領域における低不純物濃度の半導体領域の不
純物濃度を高くすれば、周辺回路のMOS・FETの動
作能力は向上させることができるが、転送用MOS・F
ETの駆動能力も大きくなるので、βレシオが小さくな
り、メモリセルの動作電圧が高くなってしまう問題が生
じる。
【0016】本発明の目的は、SRAMを有する半導体
集積回路装置において、メモリセルのβレシオを向上さ
せることができ、かつ、周辺回路の駆動能力を向上させ
ることのできる技術を提供することにある。
【0017】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0019】本発明の半導体集積回路装置の製造方法
は、半導体基板上にメモリ回路を構成する複数のSRA
Mセルと、周辺回路を構成する複数のMISトランジス
タとを備え、前記複数のSRAMセルの各々が、記憶素
子用の2個の駆動用MISトランジスタと、スイッチン
グ素子用の2個の転送用MISトランジスタと、負荷抵
抗素子または負荷用MISトランジスタとで構成される
半導体集積回路装置の製造方法であって、(a)前記半
導体基板上に前記転送用MISトランジスタのゲート電
極をパターン形成する際に同時に前記周辺回路のMIS
トランジスタのゲート電極をパターン形成する工程と、
(b)前記ゲート電極形成工程後の半導体基板の全面
に、前記転送用MISトランジスタのソース・ドレイン
領域における低不純物濃度の半導体領域を形成すべく設
定された第1導電形の不純物を導入する工程と、(c)
前記ゲート電極形成工程後の半導体基板上に少なくとも
前記転送用MISトランジスタのソース領域を被覆する
マスクパターンを形成した後、前記半導体基板に、前記
周辺回路のMISトランジスタのソース・ドレイン領域
における低不純物濃度の半導体領域を形成すべく設定さ
れた前記第1導電形の不純物を導入する工程とを有する
ものである。
【0020】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体基板上にメモリ回路を構成する複数のS
RAMセルと、周辺回路を構成する複数のMISトラン
ジスタとを備え、前記複数のSRAMセルの各々が、記
憶素子用の2個の駆動用MISトランジスタと、スイッ
チング素子用の2個の転送用MISトランジスタと、負
荷抵抗素子または負荷用MISトランジスタとで構成さ
れる半導体集積回路装置の製造方法であって、(a)前
記半導体基板上に前記転送用MISトランジスタのゲー
ト電極をパターン形成する際に同時に前記周辺回路のM
ISトランジスタのゲート電極をパターン形成する工程
と、(b)前記ゲート電極形成工程後の半導体基板上に
少なくとも前記転送用MISトランジスタのソース領域
に、前記転送用MISトランジスタのソース・ドレイン
領域における低不純物濃度の半導体領域を形成すべく設
定された第1導電形の不純物を導入する工程と、(c)
前記ゲート電極形成工程後の半導体基板上に少なくとも
前記転送用MISトランジスタのソース領域を被覆する
マスクパターンを形成した後、前記半導体基板に、前記
周辺回路のMISトランジスタのソース・ドレイン領域
における低不純物濃度の半導体領域を形成すべく設定さ
れた前記第1導電形の不純物を導入する工程とを有する
ものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する(なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、その繰り返しの説明は省略する)。
【0022】(実施の形態1)図1は本発明の一実施の
形態である半導体集積回路装置におけるメモリセルの等
価回路図、図2はその半導体集積回路装置の要部断面
図、図3〜図5はその半導体集積回路装置の各MISト
ランジスタの断面構造を模式的に示す説明図、図6はそ
の半導体集積回路装置の製造工程の要部フロー図、図7
〜図17はその半導体集積回路装置の製造工程中におけ
る要部断面図、図18および図19は本発明者の実験に
よるMISFETのしきい電圧とそのMISFETのソ
ース・ドレインを形成する低不純物濃度の半導体領域の
不純物濃度との関係を示すグラフ図、図20〜図22は
本発明者の実験によるSRAMのメモリセルを構成する
転送用MISFETにおける低不純物濃度の半導体領域
の不純物濃度とそのメモリセルの駆動能力との関係を示
すグラフ図である。
【0023】まず、本実施の形態1を説明する前に、本
発明者の実験によって得られたMISFETのしきい電
圧と、そのMISFETのソース・ドレインの一部であ
る低不純物濃度の半導体領域の不純物濃度との関係を図
18および図19によって説明する。
【0024】図18はMISFETの上記低不純物濃度
の半導体領域の不純物濃度と、しきい電圧Vthとの関
係を示している。また、図19はその低不純物濃度の半
導体領域の不純物濃度と、ソース・ドレイン電流Ids
との関係を示している。
【0025】図18および図19から分かるように、不
純物のドーズ量が増える程、MISFETのしきい電圧
は下降し、ソース・ドレイン電流が増大することがわか
る。すなわち、MISFETの低不純物濃度の半導体領
域の不純物濃度が高くなればなる程、そのMISFET
の駆動能力が向上することが分かる。
【0026】また、図20〜図22はSRAMのメモリ
セルを構成するMISFET(転送用MISFET)の
上記低不純物濃度の半導体領域の不純物濃度とそのメモ
リセルの駆動能力との関係を示している。なお、図22
および図23は、それぞれ電源電圧が、例えば5Vおよ
び3Vの場合を示している。
【0027】図20〜図22から分かるように、不純物
のドーズ量が増える程、メモリセルの駆動能力が下がる
ことが分かる。すなわち、転送用MISFETの低不純
物濃度の半導体領域の不純物濃度が高くなればなる程、
メモリセルの駆動能力が下がり、高い動作電圧が必要と
なることが分かる。
【0028】このような本発明者による実験結果に基づ
いて本実施の形態1においては、例えば次のような構造
および製造方法としている。
【0029】本実施の形態1は、例えばメモリLSIの
一種のSRAM(Static Random Access Memory) に本発
明を適用したものである。
【0030】このSRAMのメモリセルは、図1 に示す
ように、一対の相補性のデータ線DL1 、DL2 と、ワ
ード線WLとの交差部に配置された一対の駆動用MIS
FETQd1,Qd2 、一対の負荷用MISFETQp1,
Qp2 および一対の転送用MISFETQt1,Qt2 で
構成されている。なお、一対の相補性のデータ線DL1,
DL2 には互いに反転した信号が流れるようになってい
る。
【0031】駆動用MISFETQd1,Qd2 および転
送用MISFETQt1,Qt2 はnチャネル型で構成さ
れ、負荷用MISFETQp1,Qp2 はpチャネル型で
構成されている。すなわち、このメモリセルは、例えば
4個のnチャネル型MISFETと2個のpチャネル型
MISFETとを使った完全CMOS型で構成されてい
る。
【0032】メモリセルを構成する上記6個のMISF
ETのうち、一対の駆動用MISFETQd1,Qd2 と
一対の負荷用MISFETQp1,Qp2 は、1ビットの
情報を記憶する情報蓄積部としてのフリップフロップ回
路を構成している。
【0033】このフリップフロップ回路の一方の入出力
端子は、転送用MISFETQt1のソース領域に接続
され、他方の入出力端子は、転送用MISFETQt2
のソース領域に接続されている。
【0034】転送用MISFETQt1 のドレイン領域
はデータ線DL1 に接続され、転送用MISFETQt
2 のドレイン領域はデータ線DL2 に接続されている。
また、フリップフロップ回路の一端(負荷用MISFE
TQp1,Qp2 のソース領域)は電源電圧(Vcc) に接
続され、他端(駆動用MISFETQd1,Qd2 のソー
ス領域)は基準電圧(Vss) に接続されている。電源電
圧(Vcc) は例えば3Vであり、基準電圧(Vss) は例
えば0V(GND)である。
【0035】次に、このSRAMの断面構造を図2〜図
5によって説明する。なお、図2にはメモリセルを構成
する6個のMISFETのうち、主として駆動用MIS
FETQd2 、転送用MISFETQt1 および負荷用
MISFETQp1 が示されている。また、図3〜図5
はそれぞれ転送用MISFETQt1,Qt2 、SRAM
の周辺回路のnチャネル型MISFETQsnおよびpチ
ャネル型MISFETQspの要部を拡大して模式的に示
した図である。
【0036】半導体基板1は、例えばn- 型単結晶シリ
コンからなり、その上部には、p型ウエル2とn型ウエ
ル3とが形成されている。p型ウエル2、n型ウエル3
のそれぞれの主面には素子分離用のフィールド酸化膜4
が形成されており、p型ウエル2のフィールド酸化膜4
の下には、反転防止用のp型チャネルストッパ領域5が
形成されている。
【0037】上記p型ウエル2の活性領域の主面には、
前述したメモリセルを構成する6個のMISFETが形
成されている。また、p型ウエル2の他の活性領域に
は、p型ウエル2に所定の固定電位を供給するためのウ
エル給電部であるp+ 型半導体領域が形成されている。
【0038】本実施の形態1のSRAMの周辺回路は、
nチャネル型MISFETQsnとpチャネル型MISF
ETQspとからなる相補型MISFETで構成されてい
る。このうち、nチャネル型MISFETQsnはp型ウ
エル2の活性領域の主面に形成され、pチャネル型MI
SFETQspはn型ウエル3の活性領域の主面に形成さ
れている。なお、n型ウエル3の他の活性領域には、n
型ウエル3に所定の固定電位を供給するためのウエル給
電部であるn+ 型半導体領域が形成されている。
【0039】メモリセルの駆動用MISFETQd1,Q
d2 は、ゲート酸化膜6、ゲート電極7、ソース領域お
よびドレイン領域で構成されている。ゲート電極7は、
第1層目の多結晶シリコン膜で形成されている。この多
結晶シリコン膜には、その抵抗値を低減するためにn型
の不純物(例えばリン(P))が導入されている。
【0040】駆動用MISFETQd1,Qd2 のソース
領域およびドレイン領域は、低不純物濃度のn- 型半導
体領域8と高不純物濃度のn+ 型半導体領域9とで構成
されている。すなわち、駆動用MISFETQd1,Qd
2 のソース領域およびドレイン領域はLDD(Lightly
Doped Drain )構造で構成されている。
【0041】メモリセルの転送用MISFETQt1,Q
t2 は、ゲート酸化膜6、ゲート電極10、ソース領域
およびドレイン領域で構成されている。ゲート電極10
は、第2層目の多結晶シリコン膜10aと高融点金属膜
とを積層したポリサイド膜10bで形成されている。こ
の多結晶シリコン膜10aには、その抵抗値を低減する
ためにn型の不純物(例えばリン)が導入されている。
転送用MISFETQt1,Qt2 のゲート電極10は、
ワード線WLと一体に構成されている。
【0042】転送用MISFETQt1,Qt2 のソース
領域およびドレイン領域は、低不純物濃度のn- 型半導
体領域8と高不純物濃度のn+ 型半導体領域11とで構
成されている。すなわち、転送用MISFETQt1,Q
t2 のソース領域およびドレイン領域はLDD構造で構
成されている。
【0043】周辺回路のpチャネル型MISFETQsp
は、ゲート酸化膜6、ゲート電極10、ソース領域およ
びドレイン領域で構成されている。ゲート電極10は、
転送用MISFETQt1,Qt2 のゲート電極10と同
じ第2層目の多結晶シリコン膜で形成され、ソース領域
およびドレイン領域は、低不純物濃度のp- 型半導体領
域12と高不純物濃度のp+ 型半導体領域13とで構成
されている。すなわち、pチャネル型MISFETQs
のソース領域およびドレイン領域はLDD構造で構成さ
れている。
【0044】また、このp- 型半導体領域12の下部に
はそれを囲むようにn型ウエル3よりも不純物濃度が高
いn+ 型半導体領域14が形成されている。このn+
半導体領域14は、pチャネル型MISFETQspのパ
ンチスルーストッパ用の半導体領域である。
【0045】周辺回路のnチャネル型MISFETのゲ
ート電極は、転送用MISFETQt1,Qt2 のゲート
電極10と同じ第2層目の多結晶シリコン膜で形成さ
れ、ソース領域およびドレイン領域は、低不純物濃度の
- 型半導体領域8と高不純物濃度のn+ 型半導体領域
11とで構成されている。
【0046】本実施の形態1においては、このn- 型半
導体領域8の不純物濃度が、上記した転送用MISFE
TQt1,Qt2 における低不純物濃度のn- 型半導体領
域8の不純物濃度よりも高く設定されている。これによ
り、周辺回路のnチャネル型MISFETの駆動能力を
向上させることができ、かつ、メモリセルにおけるβレ
シオを増大させることが可能となっている。
【0047】また、このn- 型半導体領域8の下部には
それを囲むようにp型ウエル2よりも不純物濃度が高い
+ 型半導体領域15が形成されている。このp+ 型半
導体領域15は、nチャネル型MISFETQsnのパン
チスルーストッパ用の半導体領域である。
【0048】このように、本実施の形態のSRAMは、
周辺回路のpチャネル型MISFETQsおよびnチャ
ネル型MISFETのそれぞれのソース領域およびドレ
イン領域をLDD構造で構成し、かつソース領域および
ドレイン領域の一部を構成する低不純物濃度の半導体領
域の下部に、この半導体領域と異なる導電型で、ウエル
よりも不純物濃度の高いn+ 型半導体領域14、p+
半導体領域15を形成する。この構成により、それぞれ
のMISFETの短チャネル効果を抑制することができ
るとともに、パンチスルーを抑制することができる。
【0049】駆動用MISFETQd1,Qd2 のゲート
電極7の上部には、酸化シリコン膜16が形成されてい
る。また、ゲート電極7の側壁には、酸化シリコン膜か
らなるサイドウォールスペーサ17が形成されている。
【0050】転送用MISFETQt1,Qt2 、周辺回
路のpチャネル型MISFETQsp (およびnチャネ
ル型MISFETQsn)のそれぞれのゲート電極10の
上部には、酸化シリコン膜18が形成されている。ま
た、これらのゲート電極10の側壁には、酸化シリコン
膜からなるサイドウォールスペーサ19が形成されてい
る。
【0051】メモリセルの負荷用MISFETQp1,Q
p2 は、駆動用MISFETQd1,Qd2 の上部に形成
されている。負荷用MISFETQp1,Qp2 は、酸化
シリコン膜20の上部に形成されたゲート電極21と、
ゲート電極21の上部に形成された酸化シリコン膜(ゲ
ート酸化膜)22と、ゲート酸化膜22の上部に形成さ
れたチャネル領域23c、ソース領域23ps およびド
レイン領域23pd とで構成されている。
【0052】負荷用MISFETQp1,Qp2 のゲート
電極21は、第3層目の多結晶シリコン膜で形成されて
いる。この多結晶シリコン膜には、その抵抗値を低減す
るためにn型の不純物(例えばリン)が導入されてい
る。
【0053】負荷用MISFETQp1 のゲート電極2
1は、酸化シリコン膜20、18およびゲート酸化膜6
と同層の酸化シリコン膜に形成された接続孔24を通じ
て駆動用MISFETQd1 のゲート電極7および駆動
用MISFETQd2 のドレイン領域(n+ 型半導体領
域9)に接続されている。
【0054】同様に、負荷用MISFETQp2 のゲー
ト電極21は、酸化シリコン膜20、18およびゲート
酸化膜6と同層の酸化シリコン膜に形成された接続孔2
4を通じて駆動用MISFETQd2 のゲート電極7お
よび駆動用MISFETQd1 のドレイン領域(n+
半導体領域9)に接続されている。
【0055】転送用MISFETQt1,Qt2 のドレイ
ン領域(n+ 型半導体領域11)の上部には、パッド層
25が形成されている。パッド層25は、負荷用MIS
FETQp1,Qp2 のゲート電極21と同じ第3層目の
多結晶シリコン膜で形成されている。
【0056】パッド層25の一方は、酸化シリコン膜1
8およびゲート酸化膜6と同層の酸化シリコン膜に形成
された接続孔26を通じて転送用MISFETQt1 の
ドレイン領域(n+ 型半導体領域11)に接続され、パ
ッド層25の他方は、酸化シリコン膜18およびゲート
酸化膜6と同層の酸化シリコン膜に形成された接続孔2
6を通じて転送用MISFETQt2 のドレイン領域
(n+ 型半導体領域11)に接続されている。
【0057】負荷用MISFETQp1,Qp2 のチャネ
ル領域23c、ソース領域23psおよびドレイン領域
23pd は、第4層目の多結晶シリコン膜で形成されて
いる。チャネル領域23cの多結晶シリコン膜には、負
荷用MISFETQp1,Qp2 のしきい値電圧をエンハ
ンスメント型にするために、n型の不純物(例えばリ
ン)が導入されている。ソース領域23ps およびドレ
イン領域23pd の多結晶シリコン膜には、その抵抗値
を低減するためにp型の不純物(例えばホウ素(B)が
導入されている。
【0058】負荷用MISFETQp1 のドレイン領域
23pd は、酸化シリコン膜(ゲート酸化膜)22に形
成された接続孔27を通じて負荷用MISFETQp2
のゲート電極21に接続され、さらにこのゲート電極2
1を介して駆動用MISFETQd2 のゲート電極7お
よび駆動用MISFETQd1 のドレイン領域(n+
半導体領域9)に接続されている。
【0059】同様に、負荷用MISFETQp2 のドレ
イン領域23pd は、酸化シリコン膜(ゲート酸化膜)
22に形成された接続孔27を通じて負荷用MISFE
TQp1 のゲート電極21に接続され、さらにこのゲー
ト電極21を介して駆動用MISFETQd1 のゲート
電極7および駆動用MISFETQd2 のドレイン領域
(n+ 型半導体領域9)に接続されている。
【0060】負荷用MISFETQp1,Qp2 のソース
領域23ps には、電源電圧線(Vcc)が接続されてい
る。電源電圧線(Vcc) は、負荷用MISFETQp1,
Qp2 のチャネル領域23c、ソース領域23ps およ
びドレイン領域23pd と同じ第4層目の多結晶シリコ
ン膜で形成され、ソース領域23ps と一体に構成され
ている。
【0061】負荷用MISFETQp1,Qp2 の上部に
は、酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層膜からな
る薄い絶縁膜28を介してプレート電極29が形成され
ている。プレート電極29は、第5層目の多結晶シリコ
ン膜で構成され、メモリセルのほぼ全域を覆うように形
成されている。この多結晶シリコン膜には、n型の不純
物(例えばリン)が導入されている。
【0062】本実施の形態のSRAMは、負荷用MIS
FETQp1,Qp2 と、その上部を覆うプレート電極2
9との間で容量素子を形成している。この容量素子は、
負荷用MISFETQp1,Qp2 のゲート電極21を第
1電極とし、プレート電極29を第2電極とし、ゲート
電極21とプレート電極29との間の薄い絶縁膜28を
誘電体膜とするスタック(積層)構造で構成されてい
る。容量素子の第2電極であるプレート電極29には、
回路の電源電圧(Vcc) が印加される。
【0063】メモリセルの上部に上記容量素子を形成す
ることにより、この容量素子の電荷を負荷用MISFE
TQp1,Qp2 のゲート電極21を通じてメモリセルの
蓄積ノード(フリップフロップ回路の入出力端子)に供
給することができるので、メモリセルのα線ソフトエラ
ー耐性を向上させることができる。
【0064】プレート電極29の上部には、BPSG(B
oro Phospho Silicate Glass) 膜30を介して一対の相
補性データ線(データ線DL1 、データ線DL2 )が形
成されている(図2には、一方のデータ線DL1 のみを
示す)。データ線DLは、BPSG膜30、薄い絶縁膜
28および酸化シリコン膜(ゲート酸化膜)24に形成
された接続孔31を通じて前記パッド層25に接続さ
れ、さらにこのパッド層25を介して転送用MISFE
TQt1 のドレイン領域(n+ 型半導体領域11)に接
続されている。
【0065】同様に、データ線DL2 は、BPSG膜3
0、薄い絶縁膜28および酸化シリコン膜22に形成さ
れた接続孔31を通じてパッド層25に接続され、さら
にこのパッド層25を介して転送用MISFETQt2
のドレイン領域(n+ 型半導体領域11)に接続されて
いる。
【0066】相補性データ線(データ線DL1 、データ
線DL2 )は、例えばチタンナイトライド(TiN)膜
とアルミニウム(Al)膜との積層膜からなる第1層目
の配線材料で形成されている。また、相補性データ線
(データ線DL1 、データ線DL2 )とパッド層25と
を接続する接続孔31の内部には、タングステン(W)
膜32が埋め込まれている。
【0067】周辺回路のpチャネル型MISFETQs
の上部には、相補性データ線(データ線DL1 、データ
線DL2 )と同じ第1層目の配線材料で形成された配線
33が形成されている。配線33は、接続孔34を通じ
てpチャネル型MISFETQsの一方のp+ 型半導体
領域13に接続されている。接続孔34の内部には、W
膜32が埋め込まれている。
【0068】相補性データ線(データ線DL1 、データ
線DL2 )および配線33の上部には、層間絶縁膜35
を介して配線36、37が形成されている。メモリセル
の上部に形成された配線36は、例えばメインワード線
を構成している。また、周辺回路の上部に形成された配
線37は、層間絶縁膜35に形成された接続孔38を通
じて前記配線33に接続されている。
【0069】層間絶縁膜35は、例えば酸化シリコン
膜、スピンオングラス膜および酸化シリコン膜を積層し
た絶縁膜からなり、配線36、37は、例えばTiN膜
とAl膜との積層膜からなる。また、配線37と配線3
3とを接続する接続孔38の内部には、タングステン膜
39が埋め込まれている。
【0070】配線36、37の上部には、ファイナルパ
ッシベーション膜40が形成されている。ファイナルパ
ッシベーション膜40は、例えば酸化シリコン膜と窒化
シリコン膜との積層膜からなる。
【0071】次に、上記のように構成されたSRAMの
製造方法を図6〜図17を用いて説明する。
【0072】まず、図7に示すように、n- 型単結晶シ
リコンからなる半導体基板1を用意し、メモリセル形成
領域の半導体基板1に、例えばp型不純物(ホウ素等)
をイオン注入してp型ウエル2を形成すると共に、周辺
回路のpチャネル型MISFET形成領域の半導体基板
1にn型不純物(リン等)をイオン注入してn型ウエル
3を形成する。
【0073】次に、図8に示すように、窒化シリコン膜
を耐酸化マスクに用いた熱酸化法(LOCOS法)でp
型ウエル2およびn型ウエル3のそれぞれの主面に素子
分離用のフィールド酸化膜4を形成すると共に、p型ウ
エル2のフィールド酸化膜4の下にp型チャネルストッ
パ領域5を形成する。
【0074】続いて、半導体基板1の表面を熱酸化し、
フィールド酸化膜4で囲まれたp型ウエル2およびn型
ウエル3のそれぞれの活性領域の表面にゲート酸化膜6
を形成する。
【0075】次に、図9に示すように、p型ウエル2の
主面上に駆動用MISFETQd1,Qd2 のゲート電極
7を形成する。ゲート電極7は、半導体基板1上にCV
D(Chemical Vapor Deposition) 法で多結晶シリコン膜
と酸化シリコン膜16とを堆積し、フォトレジストをマ
スクにしたエッチングでこれらの膜をパターニングして
形成する。酸化シリコン膜16は、ゲート電極7とその
上層に形成される導電層とを電気的に分離するための保
護膜となる。
【0076】次に、図10に示すように、駆動用MIS
FETQd1,Qd2 のゲート電極7の側壁にサイドウォ
ールスペーサ17を形成する。サイドウォールスペーサ
17は、半導体基板1上にCVD法で堆積した酸化シリ
コン膜をRIE(Reactive Ion Etching)などの異方性エ
ッチング法でエッチングして形成する。
【0077】続いて、ゲート電極7の両側のp型ウエル
2にn型不純物(リン等)をイオン注入し、駆動用MI
SFETQd1,Qd2 のソース領域、ドレイン領域の一
部となるn+ 型半導体領域9を形成する。
【0078】次に、図11に示すように、半導体基板1
上にCVD法で多結晶シリコン膜10aを堆積し、この
多結晶シリコン膜10aとその下層の酸化シリコン膜
(ゲート酸化膜6と同層の酸化シリコン膜)とをエッチ
ングして、駆動用MISFETQd1,Qd2 のソース領
域(n+ 型半導体領域9)に達する接続孔20を形成す
る。
【0079】次に、図12に示すように、p型ウエル2
の主面上に転送用MISFETQt1,Qt2 のゲート電
極10(ワード線WL)および基準電圧線21(Vss)
を形成し、n型ウエル3の主面上にpチャネル型MIS
FETQsp のゲート電極10を形成する。
【0080】ゲート電極10(ワード線WL)および基
準電圧線21(Vss)は、例えば前記多結晶シリコン膜
10a上にCVD法とスパッタリング法とで多結晶シリ
コン膜、タングステンシリサイド(WSi2)膜、酸化シ
リコン膜18を順次堆積し、フォトレジストをマスクに
したエッチングでこれらの膜をパターニングして形成す
る。基準電圧線21(Vss)は、前記接続孔20を通じ
て駆動用MISFETQd1,Qd2 のソース領域(n+
型半導体領域9)に接続される。
【0081】続いて、半導体基板1に対して熱処理を施
すことにより、ゲート電極10等における不純物を活性
化した後(図6の工程101)、図13に示すように、
例えばn型不純物(リン等)を半導体基板1の主面全面
にイオン注入する(図6の工程102)。
【0082】このn型不純物は、メモリセルの転送用M
ISFETQt1,Qt2 および周辺回路のnチャネル型
MISFETにおけるソース・ドレイン領域を構成する
低不純物濃度の半導体領域を形成するための不純物導入
工程である。この際のn型不純物のドーズ量は、例えば
0.1〜10×1012cm-2程度である。また、例えば半
導体基板1の主面に対して垂直に不純物を注入する。な
お、この際、周辺回路のpチャネル型MISFETの形
成領域にもn型不純物が注入される。これは、図5のn
- 型半導体領域8を形成するようになる。
【0083】その後、図14に示すように、メモリセル
および周辺回路のpチャネル型のMISFET形成領域
を被覆するようなフォトレジストパターン41aを形成
する(図6の工程103)。
【0084】次いで、フォトレジストパターン41aを
マスクとして、例えばp型不純物(ホウ素等)を半導体
基板1のnチャネル型MISFETQsnの形成領域にイ
オン注入する(図6の工程104)。このp型不純物
は、周辺回路のnチャネル型MISFETQsnにおける
パンチスルーストッパを形成するための不純物導入工程
である。この際のp型不純物のドーズ量は、例えば0.3
〜5×1013cm-2程度である。また、この際、不純物
を、例えば半導体基板1の主面に対して斜め方向から注
入する。なお、これは、図4のp+ 型半導体領域15を
形成するようになる。
【0085】続いて、フォトレジストパターン41aを
マスクとして、例えばn型不純物(リン等)を半導体基
板1にイオン注入する(図6の工程105)。このn型
不純物は、周辺回路のnチャネル型のMISFETQsn
におけるソース・ドレインを形成する低不純物濃度の半
導体領域を形成するための不純物導入工程である。この
際のn型不純物のドーズ量は、例えば1〜20×1013
cm-2程度である。また、この際、不純物を、例えば半
導体基板1の主面に対して斜め方向から注入する。
【0086】このように、本実施の形態1においては、
転送用MISFETQt1,Qt2 のソース・ドレイン領
域における低不純物濃度の半導体領域を1回の不純物導
入工程で形成し、周辺回路のnチャネル型MISFET
Qsnのソース・ドレイン領域における低不純物濃度の半
導体領域を2回の不純物導入工程で形成することによ
り、転送用MISFEETQt1,Qt2 の低不純物濃度
の半導体領域の不純物濃度を低く抑え、かつ、その不純
物濃度よりも周辺回路のnチャネル型MISFETQsn
のソース・ドレイン領域における低不純物濃度の半導体
領域の不純物濃度を高くすることが可能となる。したが
って、メモリセルのβレシオを向上させることができ、
かつ、周辺回路の駆動能力を向上させる可能となってい
る。
【0087】その後、半導体基板1に対して熱処理を施
すことにより、nチャネル型MISFET(メモリセル
のnチャネル型MISFETを含む)のソース・ドレイ
ン領域における低不純物濃度の半導体領域を形成する
(図6の工程106)。
【0088】次いで、図15に示すように、半導体基板
1上に、pチャネル型MISFETQspの形成領域が露
出するようなフォトレジストパターン41bを形成した
後、これをマスクとして、例えばn型不純物(リン等)
をイオン注入し、続いて、例えばp型不純物(ホウ素
等)をイオン注入した後、フォトレジストパターン41
bを除去し熱処理を施す。
【0089】この場合のn型不純物は、周辺回路のpチ
ャネル型MISFETQspにおけるパンチスルーストッ
パを形成するための不純物導入工程である。この際のn
型不純物のドーズ量は、例えば3〜50×1012cm-2
程度である。また、この際、不純物を、例えば半導体基
板1の主面に対して斜め方向から注入する。なお、これ
は、図5のn+ 型半導体領域14を形成するようにな
る。
【0090】また、この場合のp型不純物は、周辺回路
のpチャネル型MISFETQnpのソース・ドレイン領
域における低不純物濃度の半導体領域を形成するための
不純物導入工程である。この際のp型不純物のドーズ量
は、例えば0.5〜10×1013cm-2程度である。ま
た、この際、不純物3を、例えば半導体基板1の主面に
対して垂直に注入する。
【0091】続いて、図16に示すように、pチャネル
型MISFET形成領域上部に形成したフォトレジスト
パターン41cをマスクにしてp型ウエル2にn型不純
物(リン等)をイオン注入した後、上記フォトレジスト
41cを除去し、さらに後熱処理を施して転送用MIS
FETQt1,Qt2 のソース領域、ドレイン領域の一部
となるn+ 型半導体領域11を形成する。
【0092】その後、図17に示すように、p型ウエル
2の駆動用MISFETQd1,Qd2 、転送用MISF
ETQt1,Qt2 のそれぞれの上部に形成したフォトレ
ジストパターン41dをマスクにしてn型ウエル3にp
型不純物(ホウ素等)をイオン注入した後、上記したフ
ォトレジストパターン41dを除去し、さらに熱処理を
施してpチャネル型MISFETQsのソース領域、ド
レイン領域の一部となるp+ 型半導体領域13を形成す
る。
【0093】これ以降は、負荷用MISFETQp1,Q
p2 の形成工程、配線形成工程および絶縁膜の形成工程
等を経て図1に示したSRAMを製造する。
【0094】本実施の形態1によれば、以下の効果を得
ることが可能となる。
【0095】(1).転送用MISトランジスタおよび周辺
回路のMISトランジスタのソース・ドレイン領域に同
時に不純物を導入する工程と、それとは別に周辺回路の
MISトランジスタのソース・ドレイン領域に不純物を
導入する工程とを有することにより、転送用MISFE
ETQt1,Qt2 のソース・ドレイン領域における低不
純物濃度の半導体領域の不純物濃度を低く抑え、かつ、
その不純物濃度よりも周辺回路のnチャネル型MISF
ETQsnのソース・ドレイン領域における低不純物濃度
の半導体領域の不純物濃度を高くすることが可能とな
る。したがって、メモリセルのβレシオを向上させるこ
とができ、かつ、周辺回路の駆動能力を向上させる可能
となっている。したがって、低電圧および高速動作が可
能なSRAMを得ることが可能となる。
【0096】(実施の形態2)図23は本発明の他の実
施の形態である半導体集積回路装置の製造工程の要部を
示すフロー図、である。
【0097】本実施の形態5においては、前記実施の形
態1の説明で用いた図12の工程までは同じなので、図
12以降の工程を図24および図25によって説明す
る。
【0098】まず、半導体基板1に対して熱処理を施す
ことにより、ゲート電極10等における不純物を活性化
した後(図23の工程201)、図24に示すように、
メモリセル以外の領域を被覆するフォトレジストパター
ン41eを形成する。
【0099】続いて、例えばn型不純物(リン等)を半
導体基板1にイオン注入する(図23の工程203)。
【0100】このn型不純物は、メモリセルの転送用M
ISFETQt1,Qt2 におけるソース・ドレイン領域
を構成する低不純物濃度の半導体領域を形成するための
不純物導入工程である。この際のn型不純物のドーズ量
は、例えば0.1〜10×1012cm-2程度である。ま
た、例えば半導体基板1の主面に対して垂直に不純物を
注入する。
【0101】その後、図25に示すように、メモリセル
および周辺回路のpチャネル型のMISFET形成領域
を被覆するようなフォトレジストパターン41fを形成
する(図23の工程204)。
【0102】次いで、フォトレジストパターン41fを
マスクとして、例えばp型不純物(ホウ素等)を半導体
基板1のnチャネル型MISFETQsnの形成領域にイ
オン注入する(図23の工程205)。このp型不純物
は、周辺回路のnチャネル型MISFETQsnにおける
パンチスルーストッパを形成するための不純物導入工程
である。この際のp型不純物のドーズ量は、例えば0.3
〜5×1013cm-2程度である。また、この際、不純物
を、例えば半導体基板1の主面に対して斜め方向から注
入する。なお、これは、図4のp+ 型半導体領域15を
形成するようになる。
【0103】続いて、フォトレジストパターン41fを
マスクとして、例えばn型不純物(リン等)を半導体基
板1にイオン注入する(図23の工程206)。このn
型不純物は、周辺回路のnチャネル型のMISFETQ
snにおけるソース・ドレインを構成する低不純物濃度の
半導体領域を形成するための不純物導入工程である。こ
の際のn型不純物のドーズ量は、例えば1〜20×10
13cm-2程度である。また、この際、不純物を、例えば
半導体基板1の主面に対して斜め方向から注入する。
【0104】このように、本実施の形態1においては、
転送用MISFETQt1,Qt2 のソース・ドレイン領
域における低不純物濃度の半導体領域を形成するための
不純物導入工程と、周辺回路のnチャネル型MISFE
TQsnのソース・ドレイン領域における低不純物濃度の
半導体領域を形成するための不純物導入工程とを別々に
行うことにより、それぞれのMISFETの当該低不純
物濃度の半導体領域の不純物濃度を所望の値に設定する
ことができる。すなわち、転送用MISFEETQt1,
Qt2 の低不純物濃度の半導体領域の不純物濃度を低く
抑え、かつ、その不純物濃度よりも周辺回路のnチャネ
ル型MISFETQsnのソース・ドレイン領域における
低不純物濃度の半導体領域の不純物濃度を高くすること
が可能となる。したがって、メモリセルのβレシオを向
上させることができ、かつ、周辺回路の駆動能力を向上
させる可能となっている。
【0105】その後、半導体基板1に対して熱処理を施
すことにより、nチャネル型MISFET(メモリセル
のnチャネル型MISFETを含む)のソース・ドレイ
ン領域における低不純物濃度の半導体領域を形成する
(図23の工程207)。
【0106】これ以降は前記実施の形態1の説明で用い
た図15以降の工程と同じなので説明を省略する。
【0107】したがって、本実施の形態2においても前
記実施の形態1と同じ効果を得ることが可能となる。
【0108】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0109】例えば前記実施の形態では、多結晶シリコ
ン膜で構成された負荷用MISFETQp1,Qp2 を有
するSRAMに適用した場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、多結晶シリコン膜
で構成された負荷抵抗を有するSRAMに適用すること
もできる。
【0110】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である単体の
SRAMに適用した場合について説明したが、それに限
定されるものではなく、例えば同一半導体基板に論理回
路とSRAMとを設けてなる論理付きSRAM等に適用
できる。
【0111】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0112】(1).本発明の半導体集積回路装置の製造方
法によれば、転送用MISトランジスタおよび周辺回路
のMISトランジスタのソース・ドレイン領域における
低不純物濃度の半導体領域に同時に不純物を導入する工
程と、それとは別に周辺回路のMISトランジスタのソ
ース・ドレイン領域における低不純物濃度の半導体領域
にさらに不純物を導入する工程とを有することにより、
転送用MISトランジスタのソース・ドレイン領域にお
ける低不純物濃度の半導体領域の不純物濃度を低く抑
え、かつ、その不純物濃度よりも周辺回路のMISトラ
ンジスタのソース・ドレイン領域における低不純物濃度
の半導体領域の不純物濃度を高くすることができるの
で、メモリセルのβレシオを向上させることができ、か
つ、周辺回路の駆動能力を向上させることが可能とな
る。したがって、低電圧および高速動作可能なSRAM
を有する半導体集積回路装置を提供することが可能とな
る。
【0113】(2).本発明の半導体集積回路装置の製造方
法によれば、転送用MISトランジスタのソース・ドレ
イン領域における低不純物濃度の半導体領域用の不純物
導入工程と、周辺回路のMISトランジスタのソース・
ドレイン領域における低不純物濃度の半導体領域用の不
純物導入工程とを別々に行うことにより、転送用MIS
トランジスタのソース・ドレイン領域における低不純物
濃度の半導体領域の不純物濃度を低く抑え、かつ、その
不純物濃度よりも周辺回路のMISトランジスタのソー
ス・ドレイン領域における低不純物濃度の半導体領域の
不純物濃度を高くすることができるので、メモリセルの
βレシオを向上させることができ、かつ、周辺回路の駆
動能力を向上させることが可能となる。したがって、低
電圧および高速動作可能なSRAMを有する半導体集積
回路装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置におけるメモリセルの等価回路図である。
【図2】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の要部断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の各MISトランジスタの断面構造を模式的に示す説
明図である。
【図4】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の各MISトランジスタの断面構造を模式的に示す説
明図である。
【図5】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の各MISトランジスタの断面構造を模式的に示す説
明図である。
【図6】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程の要部フロー図である。
【図7】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程中における要部断面図である。
【図8】図7に続く半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図である。
【図9】図8に続く半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図である。
【図10】図9に続く半導体集積回路装置の製造工程中
における要部断面図である。
【図11】図10に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図12】図11に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図13】図12に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図14】図13に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図15】図14に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図16】図15に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図17】図16に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図18】本発明者の実験によるMISFETのしきい
電圧とそのMISFETのソース・ドレインを形成する
低不純物濃度の半導体領域の不純物濃度との関係を示す
グラフ図である。
【図19】本発明者の実験によるMISFETのしきい
電圧とそのMISFETのソース・ドレインを形成する
低不純物濃度の半導体領域の不純物濃度との関係を示す
グラフ図である。
【図20】本発明者の実験によるSRAMのメモリセル
を構成する転送用MISFETにおける低不純物濃度の
半導体領域の不純物濃度とそのメモリセルの駆動能力と
の関係を示すグラフ図である。
【図21】本発明者の実験によるSRAMのメモリセル
を構成する転送用MISFETにおける低不純物濃度の
半導体領域の不純物濃度とそのメモリセルの駆動能力と
の関係を示すグラフ図である。
【図22】本発明者の実験によるSRAMのメモリセル
を構成する転送用MISFETにおける低不純物濃度の
半導体領域の不純物濃度とそのメモリセルの駆動能力と
の関係を示すグラフ図である。
【図23】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程の要部フロー図である。
【図24】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程中における要部断面図である。
【図25】図24に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 p型ウエル 3 n型ウエル 4 フィールド酸化膜 5 p型チャネルストッパ領域 6 ゲート酸化膜 7 ゲート電極 8 n- 型半導体領域 9 n+ 型半導体領域 10 ゲート電極 10a 多結晶シリコン膜 10b ポリサイド膜 11 n+ 型半導体領域 12 p- 型半導体領域 13 p+ 型半導体領域 14 n+ 型半導体領域 15 p+ 型半導体領域 16 酸化シリコン膜 17 サイドウォールスペーサ 18 酸化シリコン膜 19 サイドウォールスペーサ 20 酸化シリコン膜 21 ゲート電極 22 酸化シリコン膜 23c チャネル領域 23ps ソース領域 23pd ドレイン領域 24 接続孔 25 パッド層 26 接続孔 27 接続孔 28 薄い絶縁膜 29 プレート電極 30 BPSG膜 31 接続孔 31 絶縁膜 32 タングステン膜 33 配線 34 接続孔 35 層間絶縁膜 36, 37 配線 38 接続孔 39 タングステン膜 40 ファイナルパッシベーション膜 41a〜41d フォトレジストパターン DL1 データ線 DL2 データ線 Qd1 駆動用MISFET Qd2 駆動用MISFET Qp1 負荷用MISFET Qp2 負荷用MISFET Qt1 転送用MISFET Qt2 転送用MISFET WL ワード線 Qsp pチャネル型MISFET Qsn nチャネル型MISFET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/786 (72)発明者 小出 優樹 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日立超エル・エス・アイ・エンジニアリ ング株式会社内 (72)発明者 橋本 孝司 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株式会社日立製作所 半導体事業部内 (72)発明者 吉田 安子 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株式会社日立製作所 半導体事業部内 (72)発明者 鳥羽 功一 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株式会社日立製作所 半導体事業部内 (72)発明者 池田 修二 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株式会社日立製作所 半導体事業部内 (72)発明者 芳賀 覚 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日立超エル・エス・アイ・エンジニアリ ング株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−216345(JP,A) 特開 平10−144804(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8244 H01L 21/336 H01L 21/8238 H01L 27/092 H01L 27/11 H01L 29/786

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にメモリ回路を構成する複
    数のSRAMセルと、周辺回路を構成する複数のMIS
    トランジスタとを備え、前記複数のSRAMセルの各々
    が、記憶素子用の2個の駆動用MISトランジスタと、
    スイッチング素子用の2個の転送用MISトランジスタ
    と、負荷抵抗素子または負荷用MISトランジスタとで
    構成される半導体集積回路装置の製造方法であって、 (a)前記半導体基板上に前記転送用MISトランジス
    タのゲート電極をパターン形成する際に同時に前記周辺
    回路のMISトランジスタのゲート電極をパターン形成
    する工程と、 (b)前記ゲート電極形成工程後の半導体基板の全面
    に、前記転送用MISトランジスタのソース・ドレイン
    領域の低不純物濃度の半導体領域を形成すべく設定され
    た第1導電形の不純物を導入する工程と、 (c)前記ゲート電極形成工程後の半導体基板上に少な
    くとも前記転送用MISトランジスタのソース領域を被
    覆するマスクパターンを形成した後、前記半導体基板
    に、前記周辺回路のMISトランジスタのソース・ドレ
    イン領域における低不純物濃度の半導体領域を形成すべ
    く設定された前記第1導電形の不純物を導入する工程と
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上にメモリ回路を構成する複
    数のSRAMセルと、周辺回路を構成する複数のMIS
    トランジスタとを備え、前記複数のSRAMセルの各々
    が、記憶素子用の2個の駆動用MISトランジスタと、
    スイッチング素子用の2個の転送用MISトランジスタ
    と、負荷抵抗素子または負荷用MISトランジスタとで
    構成される半導体集積回路装置の製造方法であって、 (a)前記半導体基板上に前記駆動用MISトランジス
    タのゲート電極をパターン形成する工程と、 (b)前記駆動用MISトランジスタのゲート電極形成
    工程後の半導体基板に、前記駆動用MISトランジスタ
    のソース・ドレイン領域を形成する工程と、 (c)前記半導体基板上に前記転送用MISトランジス
    タのゲート電極をパターン形成する際に同時に前記周辺
    回路のMISトランジスタのゲート電極をパターン形成
    する工程と、 (d)前記転送用MISトランジスタのゲート電極形成
    工程後の半導体基板の全面に、前記転送用MISトラン
    ジスタのソース・ドレイン領域における低不純物濃度の
    半導体領域を形成すべく設定された第1導電形の不純物
    を導入する工程と、 (e)前記転送用MISトランジスタのゲート電極形成
    工程後の半導体基板上に少なくとも前記転送用MISト
    ランジスタのソース領域を被覆するマスクパターンを形
    成した後、前記半導体基板に、前記周辺回路のMISト
    ランジスタのソース・ドレイン領域における低不純物濃
    度の半導体領域を形成すべく設定された前記第1導電形
    の不純物を導入する工程とを有することを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板上にメモリ回路を構成する複
    数のSRAMセルと、周辺回路を構成する複数のMIS
    トランジスタとを備え、前記複数のSRAMセルの各々
    が、記憶素子用の2個の駆動用MISトランジスタと、
    スイッチング素子用の2個の転送用MISトランジスタ
    と、負荷抵抗素子または負荷用MISトランジスタとで
    構成される半導体集積回路装置の製造方法であって、 (a)前記半導体基板上に前記駆動用MISトランジス
    タのゲート電極をパターン形成する工程と、 (b)前記駆動用MISトランジスタのゲート電極形成
    工程後の半導体基板に、前記駆動用MISトランジスタ
    のソース・ドレイン領域を形成する工程と、 (c)前記半導体基板上に前記転送用MISトランジス
    タのゲート電極をパターン形成する際に同時に前記周辺
    回路のMISトランジスタのゲート電極をパターン形成
    する工程と、 (d)前記転送用MISトランジスタのゲート電極形成
    工程後の半導体基板の全面に、前記転送用MISトラン
    ジスタのソース・ドレイン領域における低不純物濃度の
    半導体領域を形成すべく設定された第1導電形の不純物
    を導入する工程と、 (e)前記転送用MISトランジスタのゲート電極形成
    工程後の半導体基板上に少なくとも前記転送用MISト
    ランジスタのソース領域を被覆するマスクパターンを形
    成した後、前記半導体基板に、前記周辺回路のMISト
    ランジスタのソース・ドレイン領域の低不純物濃度の半
    導体領域を形成すべく設定された前記第1導電形の不純
    物を導入する工程と、 (f)前記駆動用MISトランジスタおよび転送用MI
    Sトランジスタを形成した後、それらのトランジスタの
    上層に、前記負荷抵抗素子であって2層の導体膜で構成
    される負荷抵抗MISトランジスタを形成する工程とを
    有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
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