JP3511040B2 - フレッシュコンクリートの締固め度測定方法及び締固め管理方法 - Google Patents
フレッシュコンクリートの締固め度測定方法及び締固め管理方法Info
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Landscapes
- On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スランプ0cmの硬練
りのフレッシュコンクリートの締固め度の測定方法、及
び締固め管理方法に関する。
りのフレッシュコンクリートの締固め度の測定方法、及
び締固め管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】打設後のフレッシュコンクリート又はフ
レッシュモルタル(以下、本明細書中において「フレッ
シュコンクリート等」という。)は、締め固めが不足す
ると、ジャンカや豆板が発生するため、様々な方法によ
って締固めが行われている。例えば、棒状バイブレータ
または型枠パネル取付け型バイブレーター等が一般的に
使用されており、ダム建設のRCD工法においては、特
に振動ローラーが使用されている。かように、様々な方
法によってフレッシュコンクリート等の締固めが行われ
るものの、締め固め作業中、どの程度まで締め固まって
いるか、リアルタイムで判らないために振動ローラーの
転圧回数や、棒状バイブレータまたは型枠パネル取付け
型バイブレーター等の振動時間が過不足することがあ
り、これによって、一定の締固め度が得られず、コンク
リートの品質が不均一になることがある。
レッシュモルタル(以下、本明細書中において「フレッ
シュコンクリート等」という。)は、締め固めが不足す
ると、ジャンカや豆板が発生するため、様々な方法によ
って締固めが行われている。例えば、棒状バイブレータ
または型枠パネル取付け型バイブレーター等が一般的に
使用されており、ダム建設のRCD工法においては、特
に振動ローラーが使用されている。かように、様々な方
法によってフレッシュコンクリート等の締固めが行われ
るものの、締め固め作業中、どの程度まで締め固まって
いるか、リアルタイムで判らないために振動ローラーの
転圧回数や、棒状バイブレータまたは型枠パネル取付け
型バイブレーター等の振動時間が過不足することがあ
り、これによって、一定の締固め度が得られず、コンク
リートの品質が不均一になることがある。
【0003】締め固め作業中、フレッシュコンクリート
等が、どの程度まで締め固まっているかをリアルタイム
で知る方法としては、木槌で型枠の外側を打撃し、その
音によって判断する方法、フレッシュコンクリート等の
ブリージング水を目視する方法、更に、ダムのRCD工
法に用いられるRI法と称されている方法がある。この
RI法は、放射線発生端子を締固め後のフレッシュコン
クリート等に埋め込み、フレッシュコンクリート等の表
面に放射線測定部を設置し、そしてフレッシュコンクリ
ート等を透過する放射線量を測定して、締固め度を判定
する方法である。
等が、どの程度まで締め固まっているかをリアルタイム
で知る方法としては、木槌で型枠の外側を打撃し、その
音によって判断する方法、フレッシュコンクリート等の
ブリージング水を目視する方法、更に、ダムのRCD工
法に用いられるRI法と称されている方法がある。この
RI法は、放射線発生端子を締固め後のフレッシュコン
クリート等に埋め込み、フレッシュコンクリート等の表
面に放射線測定部を設置し、そしてフレッシュコンクリ
ート等を透過する放射線量を測定して、締固め度を判定
する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記木
槌で打撃する方法や、ブリージング水を目視する方法で
は、測定者の主観で締固め度を判断するため、一定の締
固め度が得られず、コンクリートの品質が不均一になる
という問題点がある。
槌で打撃する方法や、ブリージング水を目視する方法で
は、測定者の主観で締固め度を判断するため、一定の締
固め度が得られず、コンクリートの品質が不均一になる
という問題点がある。
【0005】また、ダムのRCD工法で用いるコンクリ
ートは、最初からスランプ0cmというように固く練り混
ぜられており、締め固めの際には、振動ローラーで転圧
されてさらに固く締め固められる。したがって、RI法
をダムのRCD工法に適用する場合、RCD用コンクリ
ート中に放射能発生端子を埋め込むのに非常な労力が必
要になる。そのため、振動ローラーでRCD用コンクリ
ートを転圧しながら、リアルタイムに締め固め度を測定
するのは難しく、締固め度の過不足のため、コンクリー
トの品質が不均一になり易いという問題点がある。
ートは、最初からスランプ0cmというように固く練り混
ぜられており、締め固めの際には、振動ローラーで転圧
されてさらに固く締め固められる。したがって、RI法
をダムのRCD工法に適用する場合、RCD用コンクリ
ート中に放射能発生端子を埋め込むのに非常な労力が必
要になる。そのため、振動ローラーでRCD用コンクリ
ートを転圧しながら、リアルタイムに締め固め度を測定
するのは難しく、締固め度の過不足のため、コンクリー
トの品質が不均一になり易いという問題点がある。
【0006】本発明は前記問題点を解決せんとしたもの
であり、その目的は、フレッシュコンクリートの締固め
作業をしながらリアルタイムに、且つ客観的に締固め度
を判断することができる締固め度測定方法を提供するこ
とにある。
であり、その目的は、フレッシュコンクリートの締固め
作業をしながらリアルタイムに、且つ客観的に締固め度
を判断することができる締固め度測定方法を提供するこ
とにある。
【0007】また、本発明の別の目的は、所定の締固め
度まで締め固まったフレッシュコンクリートを得ること
ができるフレッシュコンクリートの締固め管理方法を提
供することにある。
度まで締め固まったフレッシュコンクリートを得ること
ができるフレッシュコンクリートの締固め管理方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的に鑑
みてなされたものであり、その要旨は、スランプ0cm
の硬練りのフレッシュコンクリートの締固め度を測定す
る方法であって、予め、前記フレッシュコンクリートの
締固め度と、締固め作業中にフレッシュコンクリートか
ら発生する周波数20kHz以上の弾性波との関係を求
めておき、建設施工現場においてもフレッシュコンクリ
ートの締固め作業を行ないながら前記弾性波を測定し、
この建設施工現場において測定した弾性波と、予め求め
ておいた前記締固め度と弾性波との関係とから、フレッ
シュコンクリートの締固め度が判定されることを特徴と
するフレッシュコンクリートの締固め度測定方法にあ
る。
みてなされたものであり、その要旨は、スランプ0cm
の硬練りのフレッシュコンクリートの締固め度を測定す
る方法であって、予め、前記フレッシュコンクリートの
締固め度と、締固め作業中にフレッシュコンクリートか
ら発生する周波数20kHz以上の弾性波との関係を求
めておき、建設施工現場においてもフレッシュコンクリ
ートの締固め作業を行ないながら前記弾性波を測定し、
この建設施工現場において測定した弾性波と、予め求め
ておいた前記締固め度と弾性波との関係とから、フレッ
シュコンクリートの締固め度が判定されることを特徴と
するフレッシュコンクリートの締固め度測定方法にあ
る。
【0009】本発明の締固め度測定方法において、測定
対象となるフレッシュコンクリートとは、骨材、セメン
ト、水及び混和剤等のコンクリート構成材料が互いに十
分結合されておらず、まだ固まらない状態のコンクリー
トであれば良く、ミキサで練り混ぜられたばかりの状態
から、セメントの水和反応が進み、コンクリート構成材
料が一体となった硬化コンクリートに近い状態までのも
のを含む。
対象となるフレッシュコンクリートとは、骨材、セメン
ト、水及び混和剤等のコンクリート構成材料が互いに十
分結合されておらず、まだ固まらない状態のコンクリー
トであれば良く、ミキサで練り混ぜられたばかりの状態
から、セメントの水和反応が進み、コンクリート構成材
料が一体となった硬化コンクリートに近い状態までのも
のを含む。
【0010】本発明の締固め度測定方法において、前記
コンクリートが発生する弾性波とは、前記コンクリート
が締固められる時に、構成材料の骨材、セメント、水及
び混和剤等が相互に衝突や摩擦して発生したり、セメン
トの水和反応でコンクリート構成材料が一体となって硬
化する際に発生する、周波数20kHz以上の超音波領域
の音波のことをいう。この弾性波を測定する方法として
は、機械的振動を電気信号に変換する圧電素子を備え
る、「AEセンサー」と呼ばれるセンサーを使用すること
ができ、更に、この測定値を、演算処理装置を備えた解
析システムによって解析すれば、AE COUNT、AE 包落線
検波(事象、最大振幅、継続時間、立上り時間、及びエ
ネルギー)等の様々なAEパラメーターをリアルタイムに
求めることができて、締固め度を容易に判断することが
できる。
コンクリートが発生する弾性波とは、前記コンクリート
が締固められる時に、構成材料の骨材、セメント、水及
び混和剤等が相互に衝突や摩擦して発生したり、セメン
トの水和反応でコンクリート構成材料が一体となって硬
化する際に発生する、周波数20kHz以上の超音波領域
の音波のことをいう。この弾性波を測定する方法として
は、機械的振動を電気信号に変換する圧電素子を備え
る、「AEセンサー」と呼ばれるセンサーを使用すること
ができ、更に、この測定値を、演算処理装置を備えた解
析システムによって解析すれば、AE COUNT、AE 包落線
検波(事象、最大振幅、継続時間、立上り時間、及びエ
ネルギー)等の様々なAEパラメーターをリアルタイムに
求めることができて、締固め度を容易に判断することが
できる。
【0011】本発明の締固め度測定方法においては、ま
ず、型枠外面にAEセンサーを貼設するか、またはフレッ
シュコンクリートの表面に前記AEセンサーを配置する。
AEセンサーをフレッシュコンクリートの表面に配置する
場合には、コンクリートの表面に直接配設しても良く、
あるいは音波の伝導性が良好な部材、例えば鋼板等の金
属性の板をコンクリートの表面に配して、その金属板の
上にAEセンサーを配置しても良い。更に、ダムのRCD
工法では、振動ローラーと鋼板とを索条で連結し、この
鋼板の上にAEセンサーを配置しても良い。
ず、型枠外面にAEセンサーを貼設するか、またはフレッ
シュコンクリートの表面に前記AEセンサーを配置する。
AEセンサーをフレッシュコンクリートの表面に配置する
場合には、コンクリートの表面に直接配設しても良く、
あるいは音波の伝導性が良好な部材、例えば鋼板等の金
属性の板をコンクリートの表面に配して、その金属板の
上にAEセンサーを配置しても良い。更に、ダムのRCD
工法では、振動ローラーと鋼板とを索条で連結し、この
鋼板の上にAEセンサーを配置しても良い。
【0012】AEセンサーを配置したら、次にコンクリー
トを締め固めながら、弾性波を測定する。フレッシュコ
ンクリートは、締め固められるにしたがって、混練して
いる空気が抜けて、徐々に密実さを増していく。かよう
に密実さが増していくと、フレッシュコンクリートの中
は、高周波の弾性波が伝わりやすくなり、測定される弾
性波のAE COUNT、AE 包落線検波等の様々なAEパラメー
ター、すなわちAE特性も変化する。したがって、予め、
弾性波の卓越周波数、AE COUNT、AE 包落線検波等のAE
特性と、フレッシュコンクリートの締固め度との関係を
求めておくことによって、建設施工現場でフレッシュコ
ンクリートの締固め度をリアルタイムに判定することが
できる。
トを締め固めながら、弾性波を測定する。フレッシュコ
ンクリートは、締め固められるにしたがって、混練して
いる空気が抜けて、徐々に密実さを増していく。かよう
に密実さが増していくと、フレッシュコンクリートの中
は、高周波の弾性波が伝わりやすくなり、測定される弾
性波のAE COUNT、AE 包落線検波等の様々なAEパラメー
ター、すなわちAE特性も変化する。したがって、予め、
弾性波の卓越周波数、AE COUNT、AE 包落線検波等のAE
特性と、フレッシュコンクリートの締固め度との関係を
求めておくことによって、建設施工現場でフレッシュコ
ンクリートの締固め度をリアルタイムに判定することが
できる。
【0013】また本発明の別の要旨は、スランプ0cm
の硬練りのフレッシュコンクリートの締固め管理方法で
あって、予め、前記フレッシュコンクリートの締固め度
と、締固め作業中にフレッシュコンクリートから発生す
る周波数20kHz以上の弾性波との関係を求め、該関
係からフレッシュコンクリートが締固められたときの前
記弾性波の周波数分布またはAE特性を求め、建設施工
現場においてもフレッシュコンクリートの締固め作業を
行ないながら前記弾性波を測定し、この建設施工現場に
おける弾性波が、予め求めておいた前記弾性波の周波数
分布またはAE特性に達するまで、前記フレッシュコン
クリートを繰返し締固めることを特徴とするフレッシュ
コンクリートの締固め管理方法にある。
の硬練りのフレッシュコンクリートの締固め管理方法で
あって、予め、前記フレッシュコンクリートの締固め度
と、締固め作業中にフレッシュコンクリートから発生す
る周波数20kHz以上の弾性波との関係を求め、該関
係からフレッシュコンクリートが締固められたときの前
記弾性波の周波数分布またはAE特性を求め、建設施工
現場においてもフレッシュコンクリートの締固め作業を
行ないながら前記弾性波を測定し、この建設施工現場に
おける弾性波が、予め求めておいた前記弾性波の周波数
分布またはAE特性に達するまで、前記フレッシュコン
クリートを繰返し締固めることを特徴とするフレッシュ
コンクリートの締固め管理方法にある。
【0014】本発明の締固め管理方法においては、前記
締固め度測定方法と同様な手段や、同様な手順により、
予め、フレッシュコンクリートが締固められたときの弾
性波の周波数分布またはAE特性を求めておき、施工現
場での締固め作業においても、この予め求められた弾性
波の周波数分布またはAE特性に達するまで、フレッシ
ュコンクリートを繰返し締固めることにより、充分に締
め固められた品質の高いコンクリート構造物の構築が可
能になる。
締固め度測定方法と同様な手段や、同様な手順により、
予め、フレッシュコンクリートが締固められたときの弾
性波の周波数分布またはAE特性を求めておき、施工現
場での締固め作業においても、この予め求められた弾性
波の周波数分布またはAE特性に達するまで、フレッシ
ュコンクリートを繰返し締固めることにより、充分に締
め固められた品質の高いコンクリート構造物の構築が可
能になる。
【0015】
【作用】本発明のフレッシュコンクリート締固め度測定
方法及び締固め管理方法では、前記フレッシュコンクリ
ートが締固められる時に、その構成材料である、骨材、
セメント、水及び混和剤等が相互に衝突や摩擦し、ま
た、セメントの水和反応でコンクリート構成材料が一体
となって硬化し、発生する弾性波を測定して締固め度を
判定する。
方法及び締固め管理方法では、前記フレッシュコンクリ
ートが締固められる時に、その構成材料である、骨材、
セメント、水及び混和剤等が相互に衝突や摩擦し、ま
た、セメントの水和反応でコンクリート構成材料が一体
となって硬化し、発生する弾性波を測定して締固め度を
判定する。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0017】なお、以下に説明する実施例は、本発明の
フレッシュコンクリートの締固め度測定方法及び締固め
管理方法を、ダムのRCD工法に用いるフレッシュコン
クリートの締固め度測定に適用したものである。
フレッシュコンクリートの締固め度測定方法及び締固め
管理方法を、ダムのRCD工法に用いるフレッシュコン
クリートの締固め度測定に適用したものである。
【0018】
【実施例1】コンクリート単位体積当たりの単位水量
(以下、「W」にて表記する。)が89Kg/m3のRCD
用コンクリートの試料を作成し、この試料をVC試験機
によって締め固めながら、その際の弾性波をAEセンサー
(日本フィジカルアコースティック(株)製)によって
計測した。ここで、VC試験機とは、RCD用コンクリ
ートのコンシステンシーを計測するために開発されたも
のであって、RCD用コンクリートを詰めるための円筒
と、この円筒に振動を与える振動台とを備えるものであ
る。このVC試験機によって測定されるVC値は、円筒
にRCD用コンクリートを詰めた後、この円筒を振動台
に載置して振動を与え、RCD用コンクリートが締め固
まるまでの時間(秒数)により与えられる。締固め終了
は、RCD用コンクリートの表面にモルタルがブリージ
ングしたことによって判定するものである。
(以下、「W」にて表記する。)が89Kg/m3のRCD
用コンクリートの試料を作成し、この試料をVC試験機
によって締め固めながら、その際の弾性波をAEセンサー
(日本フィジカルアコースティック(株)製)によって
計測した。ここで、VC試験機とは、RCD用コンクリ
ートのコンシステンシーを計測するために開発されたも
のであって、RCD用コンクリートを詰めるための円筒
と、この円筒に振動を与える振動台とを備えるものであ
る。このVC試験機によって測定されるVC値は、円筒
にRCD用コンクリートを詰めた後、この円筒を振動台
に載置して振動を与え、RCD用コンクリートが締め固
まるまでの時間(秒数)により与えられる。締固め終了
は、RCD用コンクリートの表面にモルタルがブリージ
ングしたことによって判定するものである。
【0019】計測した結果を図1及び図2に示す。図1
はVC試験機の振動台を振動させて、締固めを開始して
から10秒間の周波数頻度を示しており、図2は締固め
を開始してから50秒から60秒の10秒間の周波数頻
度を示している。
はVC試験機の振動台を振動させて、締固めを開始して
から10秒間の周波数頻度を示しており、図2は締固め
を開始してから50秒から60秒の10秒間の周波数頻
度を示している。
【0020】図1に示されているように締固め開始10
秒間は、ほとんどの弾性波が1MHz以下の範囲でしか
計測されていないが、図2に示すように、締固め後50
〜60秒の10秒間では、図1に比べると、1MHz以
上の弾性波も多く計測されている。このことから、フレ
ッシュコンクリートは締め固まるにしたがって、周波数
の高い弾性波をコンクリート表面に伝達しやすくなるこ
とがわかる。したがって、実際の建設作業現場におい
て、締め固め作業を行いながらAEセンサーにより弾性波
を計測し、更に、演算処理装置を備える解析システムに
よって、図1及び図2に示したように、その計測値の周
波数分布を求めれば、リアルタイムに締固め度を判断す
ることができる。
秒間は、ほとんどの弾性波が1MHz以下の範囲でしか
計測されていないが、図2に示すように、締固め後50
〜60秒の10秒間では、図1に比べると、1MHz以
上の弾性波も多く計測されている。このことから、フレ
ッシュコンクリートは締め固まるにしたがって、周波数
の高い弾性波をコンクリート表面に伝達しやすくなるこ
とがわかる。したがって、実際の建設作業現場におい
て、締め固め作業を行いながらAEセンサーにより弾性波
を計測し、更に、演算処理装置を備える解析システムに
よって、図1及び図2に示したように、その計測値の周
波数分布を求めれば、リアルタイムに締固め度を判断す
ることができる。
【0021】
【実施例2】次に、W=84、89、91Kg/m3のRC
D用コンクリートの試料を作成し、この試料をVC試験
機によって締め固めながら、その際の弾性波をAEセンサ
ーによって計測すると共に、目視によってVC値も測定
した。
D用コンクリートの試料を作成し、この試料をVC試験
機によって締め固めながら、その際の弾性波をAEセンサ
ーによって計測すると共に、目視によってVC値も測定
した。
【0022】図3(a)〜(d)は、W=84Kg/m3の
RCD用コンクリートの試料をVC試験機によって締め
固めながら、締固め開始から100秒経過までの弾性波
をAEセンサーによって計測した測定値であり、そのうち
図3(a)は、所定の閾値以上の弾性波の計測頻度、す
なわちAE COUNTを2秒間毎に示したものであり、図3
(b)は図3(a)の計測結果を計測時間で積分したも
のである。また、図3(c)は、AE ENERGY(AE エネル
ギー)を2秒間毎に示したものであり、図3(d)は図
3(c)の計測結果を計測時間で積分したものである。
この図3のグラフからAE COUNTが急増する締め固め時間
が91秒で、AE ENERGYが急増する締め固め時間は92
秒をであることがわかる。なお、この試料のVC値は9
0秒であった。
RCD用コンクリートの試料をVC試験機によって締め
固めながら、締固め開始から100秒経過までの弾性波
をAEセンサーによって計測した測定値であり、そのうち
図3(a)は、所定の閾値以上の弾性波の計測頻度、す
なわちAE COUNTを2秒間毎に示したものであり、図3
(b)は図3(a)の計測結果を計測時間で積分したも
のである。また、図3(c)は、AE ENERGY(AE エネル
ギー)を2秒間毎に示したものであり、図3(d)は図
3(c)の計測結果を計測時間で積分したものである。
この図3のグラフからAE COUNTが急増する締め固め時間
が91秒で、AE ENERGYが急増する締め固め時間は92
秒をであることがわかる。なお、この試料のVC値は9
0秒であった。
【0023】図4(a)〜(d)はW=89Kg/m3のR
CD用コンクリートの試料を図3(a)〜(d)と同様
に実験した計測値であり、そのうち図4(a)は、AE C
OUNTを2秒間毎に示したものであり、図4(b)は図4
(a)の計測結果を計測時間で積分したものである。ま
た、図4(c)は、AE ENERGYを2秒間毎に示したもの
であり、図4(d)は図4(c)の計測結果を計測時間
で積分したものである。この図4のグラフからAE COUN
T、及びAE ENERGYが急増する締め固め時間が62秒であ
ることがわかる。なお、この試料のVC値は60秒であ
った。
CD用コンクリートの試料を図3(a)〜(d)と同様
に実験した計測値であり、そのうち図4(a)は、AE C
OUNTを2秒間毎に示したものであり、図4(b)は図4
(a)の計測結果を計測時間で積分したものである。ま
た、図4(c)は、AE ENERGYを2秒間毎に示したもの
であり、図4(d)は図4(c)の計測結果を計測時間
で積分したものである。この図4のグラフからAE COUN
T、及びAE ENERGYが急増する締め固め時間が62秒であ
ることがわかる。なお、この試料のVC値は60秒であ
った。
【0024】更に、図5(a)〜(d)はW=91Kg/m
3のRCD用コンクリートの試料をVC試験機によって
締め固めながら、締固め開始から62秒経過までの弾性
波をAEセンサーによって計測した測定値であり、そのう
ち図5(a)は、AE COUNTを2秒間毎に示したものであ
り、図5(b)は図5(a)の計測結果を計測時間で積
分したものである。また、図5(c)は、AE ENERGYを
2秒間毎に示したものであり、図5(d)は図5(c)
の計測結果を計測時間で積分したものである。この図5
のグラフからAE COUNTが急増する締め固め時間が43
秒、AE ENERGYが急増する締め固め時間が42秒である
ことがわかる。なお、この試料のVC値は40秒であっ
た。
3のRCD用コンクリートの試料をVC試験機によって
締め固めながら、締固め開始から62秒経過までの弾性
波をAEセンサーによって計測した測定値であり、そのう
ち図5(a)は、AE COUNTを2秒間毎に示したものであ
り、図5(b)は図5(a)の計測結果を計測時間で積
分したものである。また、図5(c)は、AE ENERGYを
2秒間毎に示したものであり、図5(d)は図5(c)
の計測結果を計測時間で積分したものである。この図5
のグラフからAE COUNTが急増する締め固め時間が43
秒、AE ENERGYが急増する締め固め時間が42秒である
ことがわかる。なお、この試料のVC値は40秒であっ
た。
【0025】図6は、図3〜図5から得られた、それぞ
れの試料のAE COUNTが急増する締め固め時間、およびAE
ENERGYが急増する締め固め時間と、VC値との関係を
グラフにしたものである。
れの試料のAE COUNTが急増する締め固め時間、およびAE
ENERGYが急増する締め固め時間と、VC値との関係を
グラフにしたものである。
【0026】図6から、同一試料において、AE COUNTが
急増する締め固め時間、およびAEENERGYが急増する締め
固め時間は、VC値とほとんど一致することがわかる。
したがって、実際の建設作業現場においても、締め固め
作業を行いながらAEセンサーにより弾性波を計測し、更
に、演算処理装置を備える解析システムによって、図3
〜図5に示したように、AE COUNTが急増する締め固め時
間、及びAE ENERGYが急増する締め固め時間を求めれ
ば、リアルタイムに締固め度を判断することができる。
急増する締め固め時間、およびAEENERGYが急増する締め
固め時間は、VC値とほとんど一致することがわかる。
したがって、実際の建設作業現場においても、締め固め
作業を行いながらAEセンサーにより弾性波を計測し、更
に、演算処理装置を備える解析システムによって、図3
〜図5に示したように、AE COUNTが急増する締め固め時
間、及びAE ENERGYが急増する締め固め時間を求めれ
ば、リアルタイムに締固め度を判断することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明のフレッシュコンクリートの締固
め度測定方法では、予め、フレッシュコンクリートの締
固め度と、締固め作業時にフレッシュコンクリートから
発生する弾性波の卓越周波数、AE COUNT、AE 包落線検
波等のAE特性との関係を求めておくことによって、締固
め作業時にフレッシュコンクリートの弾性波を測定し、
更に、この測定値を、演算処理装置を備えた解析システ
ムによって解析してAE特性を求めれば、建設施工現場で
フレッシュコンクリートの締固め度をリアルタイムに判
定することができる。
め度測定方法では、予め、フレッシュコンクリートの締
固め度と、締固め作業時にフレッシュコンクリートから
発生する弾性波の卓越周波数、AE COUNT、AE 包落線検
波等のAE特性との関係を求めておくことによって、締固
め作業時にフレッシュコンクリートの弾性波を測定し、
更に、この測定値を、演算処理装置を備えた解析システ
ムによって解析してAE特性を求めれば、建設施工現場で
フレッシュコンクリートの締固め度をリアルタイムに判
定することができる。
【0028】本発明の締固め管理方法においては、予
め、フレッシュコンクリートの締固め度と、締固め作業
中にフレッシュコンクリートから発生する周波数20k
Hz以上の弾性波との関係を求め、この関係からフレッ
シュコンクリートが締固められたときの弾性波の周波数
分布またはAE特性を求めておき、建設施工現場におい
てもフレッシュコンクリートの締固め作業を行ないなが
ら弾性波を測定し、この建設施工現場における弾性波
が、予め求めておいた弾性波の周波数分布またはAE特
性に達するまで、フレッシュコンクリートを繰返し締固
めることにより、充分に締め固められた品質の高いコン
クリート構造物の構築が可能になる。
め、フレッシュコンクリートの締固め度と、締固め作業
中にフレッシュコンクリートから発生する周波数20k
Hz以上の弾性波との関係を求め、この関係からフレッ
シュコンクリートが締固められたときの弾性波の周波数
分布またはAE特性を求めておき、建設施工現場におい
てもフレッシュコンクリートの締固め作業を行ないなが
ら弾性波を測定し、この建設施工現場における弾性波
が、予め求めておいた弾性波の周波数分布またはAE特
性に達するまで、フレッシュコンクリートを繰返し締固
めることにより、充分に締め固められた品質の高いコン
クリート構造物の構築が可能になる。
【図1】実施例1で測定した、締固め開始後10秒間の
弾性波の周波数頻度を示したグラフである。
弾性波の周波数頻度を示したグラフである。
【図2】実施例1で測定した、締固め開始後50〜60
秒の10秒間の弾性波の周波数頻度を示したグラフであ
る。
秒の10秒間の弾性波の周波数頻度を示したグラフであ
る。
【図3】(a)は、実施例2で測定した、W=84Kg/m
3のRCD用コンクリートの試料のAE COUNTを2秒間毎
に示したものであり、(b)は(a)の計測結果を計測
時間で積分したものであり、(c)は、AE ENERGYを2
秒間毎に示したものであり、(d)は(c)の計測結果
を計測時間で積分したものである。
3のRCD用コンクリートの試料のAE COUNTを2秒間毎
に示したものであり、(b)は(a)の計測結果を計測
時間で積分したものであり、(c)は、AE ENERGYを2
秒間毎に示したものであり、(d)は(c)の計測結果
を計測時間で積分したものである。
【図4】(a)は、実施例2で測定した、W=89Kg/m
3のRCD用コンクリートの試料のAE COUNTを2秒間毎
に示したものであり、(b)は(a)の計測結果を計測
時間で積分したものであり、(c)は、AE ENERGYを2
秒間毎に示したものであり、(d)は(c)の計測結果
を計測時間で積分したものである。
3のRCD用コンクリートの試料のAE COUNTを2秒間毎
に示したものであり、(b)は(a)の計測結果を計測
時間で積分したものであり、(c)は、AE ENERGYを2
秒間毎に示したものであり、(d)は(c)の計測結果
を計測時間で積分したものである。
【図5】(a)は、実施例2で測定した、W=91Kg/m
3のRCD用コンクリートの試料のAE COUNTを2秒間毎
に示したものであり、(b)は(a)の計測結果を計測
時間で積分したものであり、(c)は、AE ENERGYを2
秒間毎に示したものであり、(d)は(c)の計測結果
を計測時間で積分したものである。
3のRCD用コンクリートの試料のAE COUNTを2秒間毎
に示したものであり、(b)は(a)の計測結果を計測
時間で積分したものであり、(c)は、AE ENERGYを2
秒間毎に示したものであり、(d)は(c)の計測結果
を計測時間で積分したものである。
【図6】実施例2の、それぞれの試料のAE COUNTが急増
する締め固め時間、およびAEENERGYが急増する締め固め
時間と、VC値との関係をグラフにしたものである。
する締め固め時間、およびAEENERGYが急増する締め固め
時間と、VC値との関係をグラフにしたものである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭56−652(JP,A)
特開 平5−93715(JP,A)
実開 昭60−150261(JP,U)
特公 昭51−10604(JP,B1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E04G 21/06
G01N 29/02
Claims (2)
- 【請求項1】 スランプ0cmの硬練りのフレッシュコ
ンクリートの締固め度を測定する方法であって、予め、
前記フレッシュコンクリートの締固め度と、締固め作業
中にフレッシュコンクリートから発生する周波数20k
Hz以上の弾性波との関係を求めておき、建設施工現場
においてもフレッシュコンクリートの締固め作業を行な
いながら前記弾性波を測定し、この建設施工現場におい
て測定した弾性波と、予め求めておいた前記締固め度と
弾性波との関係とから、フレッシュコンクリートの締固
め度が判定されることを特徴とするフレッシュコンクリ
ートの締固め度測定方法。 - 【請求項2】 スランプ0cmの硬練りのフレッシュコ
ンクリートの締固め管理方法であって、予め、前記フレ
ッシュコンクリートの締固め度と、締固め作業中にフレ
ッシュコンクリートから発生する周波数20kHz以上
の弾性波との関係を求め、該関係からフレッシュコンク
リートが締固められたときの弾性波の周波数分布または
AE特性を求め、建設施工現場においてもフレッシュコ
ンクリートの締固め作業を行ないながら前記弾性波を測
定し、この建設施工現場における弾性波が、予め求めて
おいた前記弾性波の周波数分布またはAE特性に達する
まで、前記フレッシュコンクリートを繰返し締固めるこ
とを特徴とするフレッシュコンクリートの締固め管理方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09887794A JP3511040B2 (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | フレッシュコンクリートの締固め度測定方法及び締固め管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09887794A JP3511040B2 (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | フレッシュコンクリートの締固め度測定方法及び締固め管理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07305511A JPH07305511A (ja) | 1995-11-21 |
| JP3511040B2 true JP3511040B2 (ja) | 2004-03-29 |
Family
ID=14231401
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09887794A Expired - Fee Related JP3511040B2 (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | フレッシュコンクリートの締固め度測定方法及び締固め管理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3511040B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AT411361B (de) * | 2002-01-24 | 2003-12-29 | Pittel & Brausewetter Ges M B | Verfahren zum überwachen des erhärtungsvorganges von beton und verfahren zum herstellen von oberbeton an verkehrsflächen |
| JP5114104B2 (ja) * | 2006-07-21 | 2013-01-09 | 積水化学工業株式会社 | 埋設管をライニングした繊維強化プラスチック材の硬化状態を検査する検査方法 |
| JP7097015B2 (ja) * | 2018-02-22 | 2022-07-07 | 鹿島建設株式会社 | コンクリートの締固め度判定方法 |
| JP6616880B2 (ja) * | 2018-12-03 | 2019-12-04 | 株式会社フジタ | コンクリートの振動締め固め検知装置 |
| JP7833965B2 (ja) * | 2022-05-25 | 2026-03-23 | りんかい日産建設株式会社 | コンクリート締固め管理装置、コンクリート締固め管理方法、コンクリート締固め管理プログラム及びコンクリート締固め管理システム |
-
1994
- 1994-05-12 JP JP09887794A patent/JP3511040B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07305511A (ja) | 1995-11-21 |
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Legal Events
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