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JP3519217B2 - たらこ含有加工食品及びその製造方法 - Google Patents
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JP3519217B2 - たらこ含有加工食品及びその製造方法 - Google Patents

たらこ含有加工食品及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はたらこ入りスパゲテ
ィソース等のたらこ含有加工食品及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年の食生活の多様化に伴う食品工業の
発達により、例えば常温で保存するタイプのたらこ入り
スパゲティソースの如きたらこ含有加工食品が開発さ
れ、市場に供せられている。
【0003】然るところ、このような従来のたらこ含有
加工食品は、一般に食用赤色102号、同104号、同
3号、同106号、食用黄色4号あるいは同5号で着色
されたたらこ粒が配合されているものであるが経時的に
たらこ粒の退色が生じ、たとえ味や品質自体に変化がな
くても実質的に賞味期間が短縮されてしまうと云う問題
があった。
【0004】因に、魚卵の発色や色調を安定化する技術
としては、例えばニコチン酸アミド、L−アスコルビン
酸、クエン酸ナトリウム及びリン酸塩化合物からなる塩
蔵たらこ用色調安定剤(特開昭52−79051号公
報)、クエン酸塩又は亜硫酸塩を含有する色固定化剤
(特開昭57−7703号公報)、酸素、ビタミン類、
クエン酸を併用する処理方法(特開昭50−14554
9号公報)、フィチン酸又はその塩類を使用する発色方
法(特開昭52−70048号公報)、グルコノデルタ
ラクトン及び繊維素グリコール酸ナトリウムを色素と併
用して用いる方法(特開昭52−125664号公
報)、タール系色素に重合リン酸のカリウム塩とオキシ
ポリカルボン酸塩を添加する方法(特開昭59−225
0号公報)などが既に報告されているが、このような技
術を適用して常温保存するたらこ含有加工食品を製造し
ても未だ十分満足の行く結果が得られていないのが実状
であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は常温
保存においても経時的退色の生じにくいたらこ含有加工
食品の提供、換言すれば実質的に賞味期間の長いたらこ
含有加工食品の提供を目的とする。
【0006】そこで、本発明者は当該目的を達成すべく
種々研究を重ねた結果、たらこ粒の着色料として食用赤
色40号を用い、かつソース等の加工食品のpHを4.5
〜5.5の範囲に調整すれば、当該加工食品の経時的退
色が著しく減少することを見い出し、本発明を完成し
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は食用
赤色40号で着色したたらこ粒を含有し、かつpHが4.
5〜5.5の範囲にあることを特徴とするたらこ含有加
工食品により上記目的を達成したものであり、また本発
明はたらこ含有加工食品の製造方法に於て、たらこ原料
として食用赤色40号で着色したたらこ粒を用い、かつ
当該加工食品のpHを4.5〜5.5の範囲に調整するこ
とを特徴とするたらこ含有加工食品の製造方法により上
記目的を達成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるたらことして
は、たらこそのものであっても良く、また明太子の如き
たらこの調味品であっても良い。
【0009】本発明において、たらこ粒の着色には食用
赤色40号を用いることが必須である。本発明におい
て、食用赤色40号とは、食用赤色40号の他に、食用
赤色40号アルミニウムレーキを含む。この色素を用い
ることにより、消費者がたらことして好ましいと感じる
色に着色でき、しかも常温においても着色後のたらこの
退色が少なくなる。因に、食用赤色102号、同104
号、同3号、同106号、食用黄色4号、同5号等の他
の食用色素を用いた場合には、たとえ加工食品のpHを
4.5〜5.5の範囲に調整しても退色防止効果は得ら
れない。
【0010】食用赤色40号の使用量は、たらこ粒に対
して1〜1,000ppmとすることが好ましく、特に1
0〜500ppmが好ましい。
【0011】本発明においては、食用赤色40号と共
に、更に食用赤色106号及び/又は食用黄色5号を併
用するのが、たらこの色調を調整する上で好ましく、就
中当該3者の併用が特に良い結果を与える。尚、食用赤
色106号、食用黄色5号の使用量は求める色調に応じ
て適宜選定することができる。
【0012】本発明において、たらこ含有加工食品のpH
はこれを4.5〜5.5の範囲に調整することが必須で
あるが、このpH調整には有機酸を用いることが好まし
い。有機酸としては例えばクエン酸、乳酸、グルコン
酸、酒石酸、グルコノデルタラクトン、酢酸、フマル
酸、リンゴ酸、アジピン酸などが挙げられ、就中本発明
においては、たらこ含有加工食品の味を損ねない点から
グルコン酸を用いることが特に好ましい。また、無機酸
としてはリン酸などが挙げられる。
【0013】たらこ含有加工食品のpHは4.5〜5.5
に調整するが、pH5.0〜5.3が特に好ましい。この
pHが5.5を超えるとたらこの色の退色防止効果が十分
ではなく、また、4.5未満ではたらこ含有加工品の酸
味が強くなってしまう。
【0014】本発明に係るたらこ含有加工食品として
は、たらこを含有するものであればその具体的種類の如
何を問わないが、特にスパゲティソース、おにぎりの
具、チャーハンの素、お茶漬の素等が好適実施品として
挙げられる。
【0015】而して、本発明におけるたらこ含有加工食
品のたらこ以外の配合成分としては、たらこ含有加工食
品の種類に応じて液糖、バター、サラダ油、増粘剤、醤
油、みりん、調味料等が適宜使用される。
【0016】尚、たらこ含有加工食品の製造時の充填バ
ラツキを少なくするために増粘剤が配合使用されること
があるが、斯かる増粘剤としては、例えばキサンタンガ
ム、タマリンドガム、グアーガム、カラギーナン、ロー
カストビーンガム、タラガム、アラビアガムなどが挙げ
られ、これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせ
て用いることができる。
【0017】本発明に係るたらこ含有加工食品は、長期
保存が可能なように従来と同様、加熱殺菌処理等による
防腐処理をしておくのが望ましい。
【0018】本発明に係るたらこ含有加工食品は、例え
ば以下のようにして製造することができる。すなわち、
たらこ粒を常法に従って前記色素で着色し、着色された
たらこ粒を他の材料と混合し、この混合物のpHを有機酸
で4.5〜5.5に調整し、これを適宜温度で、例えば
112℃にて10分間加熱殺菌することにより得られ
る。尚、このようにして得られるたらこ含有加工食品は
長期保存性の点で密封容器に封入することが好ましく、
当該密封容器としては例えばアルミニウムシートの両面
にプラスチック製シートを積層してなるラミネート材を
用いて成形した袋が好ましいものとして挙げられる。
【0019】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に説明する。
【0020】試験例1 無着色のたらこ粒に対し、下記表1記載の各着色料をそ
れぞれ40ppmずつ単独で、10重量%濃度の水溶液と
して添加混合し、着色たらこ粒を得た。得られた各着色
たらこ粒を下記表2記載の配合で混合し、それぞれたら
こ入りスパゲティソース(pH5.8)を得た。このたら
こ入りスパゲティソースのpHをグルコン酸で5.3に調
整し、湯せんにして80℃まで加熱後、各25gずつ袋
詰めし、112℃にて10分間レトルト処理した。この
袋詰めたらこ入りスパゲティソースを37℃で2ケ月間
保存後、開封して各スパゲティソースの状態を下記評価
基準に従って評価した。その結果は表1の通りであっ
た。
【0021】
【表1】
【0022】(退色評価) ○:たらこの色にはほとんど変化がみられない △:たらこの色がかなり変化している ×:たらこの色が完全に退色している
【0023】(着色した色) ○:消費者がたらことして好ましいと感じる色である △:消費者がたらことしてやや好ましくない色である ×:消費者がたらことして違和感を感じ全く好ましくな
い色である
【0024】(着色性) ○:たらこ粒が良好に着色されている △:たらこ粒がほぼ着色されている ×:たらこ粒が全く着色されていない
【0025】
【表2】配合 着色したたらこ粒 :50(重量%) 液糖 :20 バター :20 サラダ油 :9.7 増粘剤(キサンタンガム):0.3
【0026】表1の結果から明らかな如く、赤色40号
を使い、かつpHを5.3に調整したものは、37℃で保
存して2ケ月を経過しても色が退色せず、しかも着色し
た色を消費者がたらことして好ましいと感じる色が保た
れ、たらこ粒そのものが良く着色されていた。
【0027】実施例1〜4及び比較例1〜3 表3に記載の着色料を用いると共に、グルコン酸を用い
て表3に記載のpHに調整(調整前のpH5.8)した以外
は試験例1と同様にて各袋詰めたらこ入りスパゲティソ
ースを得た。この袋詰めたらこ入りスパゲティソースを
30℃及び37℃で4ケ月間保存後、開封して各スパゲ
ティソースの退色の度合を試験例1と同様に評価した。
その結果は表3の通りであった。
【0028】
【表3】
【0029】実施例5〜8及び比較例4〜6 たらこを唐辛子、調味料等により漬け込んで明太子とし
た明太子粒を表4に記載の着色料で着色し、表5記載の
配合により明太子入りスパゲティソースを得、該ソース
のpHをクエン酸を用いて表4に記載のpHに調整(調整前
のpH5.8)した以外は試験例1と同様にして各袋詰め
明太子入りスパゲティソースを得た。この袋詰め明太子
入りスパゲティソースを30℃及び37℃で4ケ月保存
後、開封して各スパゲティソースの退色の度合を試験例
1と同様に評価した。その結果は表4の通りであった。
【0030】
【表4】
【0031】
【表5】配合 着色した明太子粒 :45(重量%) 液糖 :20 バター :15 サラダ油 :19.5 増粘剤(タマリンドガム):0.5
【0032】実施例9〜11及び比較例7〜10 明太子に対し、下記表6記載の各着色料を添加混合して
それぞれ着色明太子粒子を得た。得られた各明太子粒子
を下記表7記載の配合で混合し、それぞれ明太子チャー
ハンの素を得た。この明太子チャーハンの素のpHをクエ
ン酸を用いて表6に記載のpHに調整(調整前のpH5.
7)し、次いで112℃で12分間加熱殺菌して、30
℃で3ケ月間保存後、各チャーハンの素の退色の度合を
試験例1と同様に評価した。その結果は表6の通りであ
った。
【0033】
【表6】
【0034】
【表7】配合 着色した明太子粒 :40(重量%) サラダ油 :43 醤油 :5 みりん :10 調味料(ビーフエキス):1.0 調味料(酵母エキス) :1.0
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、特に常温において保存
しても経時的に退色の生じにくいたらこ含有加工食品を
提供することができ、たらこ含有加工食品の賞味期間を
実質的に長期なものとすることが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−163468(JP,A) 特開 昭55−42528(JP,A) 特開 昭54−62357(JP,A) 特開 昭53−81659(JP,A) 特開 昭50−69262(JP,A) 特開 昭50−69260(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/328 A23L 1/275 A23L 1/39 A23L 1/48 JSTPlus(JOISEasy)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食用赤色40号で着色したたらこ粒を含
    有し、かつpHが4.5〜5.5の範囲にあることを特徴
    とするたらこ含有加工食品。
  2. 【請求項2】 食用赤色40号と共に、食用赤色106
    号及び/又は食用黄色5号を併用して着色したたらこ粒
    を含有し、かつpHが4.5〜5.5の範囲にあることを
    特徴とするたらこ含有加工食品。
  3. 【請求項3】 たらこ含有加工食品が加熱殺菌処理した
    ものである請求項1又は2記載のたらこ含有加工食品。
  4. 【請求項4】 たらこ含有加工食品がスパゲティソー
    ス、おにぎりの具、チャーハンの素又はお茶漬の素であ
    る請求項1〜3の何れか1項記載のたらこ含有加工食
    品。
  5. 【請求項5】 たらこ含有加工食品の製造方法に於て、
    たらこ原料として食用赤色40号で着色したたらこ粒を
    用い、かつ当該加工食品のpHを4.5〜5.5の範囲に
    調整することを特徴とするたらこ含有加工食品の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 たらこ原料として食用赤色40号と共
    に、食用赤色106号及び/又は食用黄色5号を併用し
    て着色したたらこ粒を用いることを特徴とする請求項5
    記載のたらこ含有加工食品の製造方法。
  7. 【請求項7】 pHの調整を有機酸を用いて行なうことを
    特徴とする請求項5又は6記載のたらこ含有加工食品の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 有機酸がグルコン酸である請求項7記載
    のたらこ含有加工食品の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8の何れか1項で得られたた
    らこ加工食品を更に加熱殺菌処理することを特徴とする
    たらこ含有加工食品の製造方法。
  10. 【請求項10】 たらこ含有加工食品がスパゲティソー
    ス、おにぎりの具、チャーハンの素又はお茶漬の素であ
    る請求項5〜9の何れか1項記載のたらこ含有加工食品
    の製造方法。
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JP6697229B2 (ja) * 2015-07-24 2020-05-20 青葉化成株式会社 ウニの卵巣の品質改良方法
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KR102803924B1 (ko) * 2022-11-09 2025-05-08 농업회사법인주식회사홈스랑 깍두기볶음밥 제조방법

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