JP3522296B2 - 自動二輪車のフレーム構造 - Google Patents
自動二輪車のフレーム構造Info
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Description
ッドパイプから左右に分岐してメインパイプが後方へ延
出したフレーム構造に関する。 【0002】 【従来技術】多くの自動二輪車がこの種のフレーム構造
をしており、従来の一般的な例をヘッドパイプ近傍につ
いて示すと図1に示すようである。 【0003】すなわち上下に軸受け部01a,01bを備え
た筒状のヘッドパイプ01の上部の左右側面から左右一対
のメインパイプ02が幅方向に広がりながら後方へ延出し
ている。同様にヘッドパイプ01の下部の左右側面からは
左右一対のダウンパイプ03が下方へ延出し、前記左右一
対のメインパイプ02間に架設されたクロスパイプ04とダ
ウンパイプ03間に補強パイプ05が介装されている。 【0004】ヘッドパイプ01に対しメインパイプ02およ
びダウンパイプ03の先端を突き当て溶接して結合する
が、ヘッドパイプ01は前輪を軸支するフロントフォーク
を回動自在に支持するものであるから前輪と地面間で生
じる荷重によりヘッドパイプ01の上下結合部に過大の曲
げモーメントを受ける。 【0005】したがってヘッドパイプ01とメインパイプ
02との結合部およびヘッドパイプ01とダウンパイプ03と
の結合部にはそれぞれ補強のためアッパーガセット06お
よびアンダーガセット07があとから溶接結合される。さ
らにヘッドパイプ01,ダウンパイプ03,補強パイプ05に
亘ってセンターガセット08が溶接されることもある。な
おヘッドパイプにフレーム部材取付部分を一体に鋳造し
た例(実開昭61−15686 号公報)があるが、ガセット部
分が大型化してしまう。 【0006】 【解決しようとする課題】以上のように従来の一般のフ
レーム構造は、ヘッドパイプ01にまずメインパイプ02お
よびダウンパイプ03を結合したのちアッパーガセット0
6,アンダーガセット07,センターガセット08を溶接し
ているので、結合治具が工程ごとに必要となり、治具へ
の着脱回数が増える等結合工程が分散化している。その
ため生産効率が悪くコストアップにつながり、また治具
の設備投資も増加する。 【0007】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、少ない結合治具で結合作業を
簡単に行える自動二輪車の小型軽量のフレーム構造を供
する点にある。 【0008】 【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は上下に軸受け部を備えた筒状の
ヘッドパイプの左右側面から左右一対のメインパイプが
左右幅方向に広がりながら後方へ延出し前記ヘッドパイ
プとの接合部をガセットが補強するフレーム構造の自動
二輪車において、前記ガセットは前記ヘッドパイプの後
側面に溶接された中央部を有し、該中央部よりから左右
斜め後方へ左右幅方向に広がりながら延出する左右側片
部を有し、前記左右側片部の上端縁,下端縁をそれぞれ
連結して前記中央部より略放射状に延出形成された扇形
の上片,下片を有し、前記中央部,上片,下片,左右側
片部が後方へ開放した空間を囲んで一体に形成され、前
記左右側片部の上部の外側に開口した凹部に左右一対の
前記メインパイプが外側から当て込まれ溶接結合された
自動二輪車のフレーム構造とした。 【0009】ヘッドパイプにガセットがその中央部にお
いて結合されて小組みされているところへメインパイプ
が外側から当て込まれ溶接結合されるので、ガセットの
左右側片によるメインパイプの位置決めが可能で、治具
が少なくて済み結合作業が簡素化され生産効率を上げる
ことができる。ヘッドパイプとは別体にガセットが形成
され、同ガセットは、ヘッドパイプの後側面に溶接され
る中央部、メインパイプが外側から当て込まれる左右側
片部、左右側片部の上端縁,下端縁をそれぞれ連結した
上片,下片が後方へ開放した空間を囲んで一体に形成さ
れて箱側をなしているので、構造的に剛性を確保するこ
とができ、ガセットにおいて肉厚を必要以上に厚くする
ことなく小型軽量化を図ることができる。 【0010】 【実 施 例】以下図2ないし図9に図示した本発明の
一実施例について説明する。 【0011】図2および図3は、本実施例の自動二輪車
の全体のフレーム構造を示す側面図および平面図であ
る。上下に軸受け部1a,1bを有する円筒状のヘッド
パイプ1の上部左右側面から左右一対のメインパイプ2
が左右幅方向に広がりながら後方かつ斜めに若干下向き
に延出している。またヘッドパイプ1の下部左右側面か
らは左右一対のダウンパイプ3が斜め下方へ延出してい
る。 【0012】上記メインパイプ2およびダウンパイプ3
の、ヘッドパイプ1への結合部には一体にプレス成形さ
れたガセット4が溶接されて補強している。左右のメイ
ンパイプ2間にはクロスパイプ5,6が架設され、前側
のクロスパイプ5と左右のダウンパイプ3との間に補強
パイプ7が介装されている。 【0013】メインパイプ2の後端は連続して下方へ垂
設されたセンターフレーム8が連接されるとともに後方
へ向けシートレール9が連結され、シートレール9を補
強するバックステー10がシートレール9の下方にセンタ
ーフレーム8との間に介装されている。 【0014】かかる車体フレーム構造においてヘッドパ
イプ1まわりの結合構造に用いられるガセット4の形状
を詳細に見ると図4に示すようである。すなわちガセッ
ト4は、中央にヘッドパイプ1の後側面に対応して円周
凹面が形成された中央凹部4aがあり、同中央部4aか
ら左右幅方向に広がりながら後方へ左右側片4bが延出
するとともに、左右側片4bの上端縁を連結して扇形の
上片4c,下端縁を連結して下片4dを有し、全体で中
央凹部4aから各片4b,4c,4dが概ね放射状に延
出形成されており、全体がプレス加工により一体成形さ
れている。 【0015】左右側片4bは、左右対称形であり、上部
にメインパイプ2の前端部を当て込む半円筒の外側に開
口した凹部4e,下部にダウンパイプ3の前端部を当接
する半円筒の凸部4fが形成されて全体で滑らかな波形
状を構成している。なお左右側片4b間には補強板20が
架設されている。 【0016】かかるガセット4を用いたヘッドパイプ廻
りの結合手順を説明すると、まず図5に示すようにヘッ
ドパイプ1の後側面にガセット4の中央凹部4aを当て
がい溶接結合する。図6および図7はヘッドパイプ1に
ガセット4を結合して小組み状態とした図である。 【0017】このように小組みされたヘッドパイプ構造
にメインパイプ2とダウンパイプ3をガセット4の外側
から当てがう。メインパイプ2の前端部は内側が斜めに
偏平化されてガセット4の側片4bの凹部4eに当て込
まれ前端はヘッドパイプ1に突き当てられ内側の偏平部
と一部円周面がガセット4の凹部4eに当接し位置決め
がなされ、互いに溶接されて結合される(図8,図9参
照)。 【0018】一方ダウンパイプ3の前端部は内側を斜め
に切断されて切口に湾曲して円筒の一部を形成した当て
金3aが固着されており、同当て金3aをガセット4の
凸部4fに外側から当てがい溶接し結合する。 【0019】以上のようにガセット4が小組みされたヘ
ッドパイプ1にメインパイプ2とダウンパイプ3とを溶
接結合した後、治具よりフレームボディを外し、ヘッド
パイプ1廻りの結合作業が完了する。 【0020】ガセット4の左右側片4bにはメインパイ
プ2,ダウンパイプ3をセットする凹部4eや凸部4f
が設けられているので、メインパイプ2,ダウンパイプ
3の位置を決めることになり、ガセット4自体が治具と
しての役割をなし、結合治具そのものを簡略化すること
ができる。 【0021】従来はアッパーガセット、アンダーガセッ
トおよびセンターガセットと複数のガセットを溶接して
いたが、本実施例ではガセットを一体化しているので、
結合作業工数が削減され、しかもガセット4がヘッドパ
イプ1に小組みされた処へメインパイプ2,ダウンパイ
プ3を外側から当て込み溶接するので、結合作業が簡単
で治具への着脱も少なく作業全体が簡素化されて、生産
効率を向上させ、コストダウンを図ることができる。ま
た治具も少なくてすみ設備投資も最小限ですむ。 【0022】なお本実施例のガセット4は、そのダウン
パイプ3を溶接する部分を凸部4fとしたが、逆に凹部
としてダウンパイプ3の前端をヘッドパイプ1に突き当
てメインパイプ2と同じように溶接するようにしてもよ
い。 【0023】以上の実施例では、ガセット4をプレス加
工により一体成形としたが、これを鋳造により一体に製
造してもよく、その例を図10ないし図12に図示し説明す
る。 【0024】ヘッドパイプ30は、前記実施例と同様に上
下に軸受け部30a,30bを有し両者を円筒部30cが連結
している構造であり、これに対し鋳造品であるガセット
31は左右対称形であり、ヘッドパイプ30に沿った中央部
31aから左右幅方向に広がりながら後方へ左右側片31b
が延出するとともに、左右側片31bの上端縁を連結して
扇形の上片31c,下端縁を連結して下片31dを有し、全
体で中央部31aから各片31b,31c,31dが概ね放射状
に延出形成されている。 【0025】左右側片31bは、円筒を半割りにした上下
2本の凹部31e,31fからなり、両凹部31e,31fの基
端間の中央部31aは横断面がコ字状をなし、その開口端
31gがヘッドパイプ30の円筒部30cに当接し溶接結合さ
れる。その他ガセット31の中央部31aはヘッドパイプ30
から離隔し上下部分で扇形に展開した上片31cと下片31
dの基端31h,31iがヘッドパイプ30の上下軸受け部30
a,30bに当接し溶接結合される。 【0026】このようにヘッドパイプ30にガセット31が
その上下の基端30a,30b、中央の開口端31gにおいて
溶接され一体に結合された処へ、メインパイプおよびダ
ウンパイプが上下の凹部31e,31fにそれぞれ嵌合し前
端をヘッドパイプ30に突き当てて溶接される。 【0027】このように鋳造により一体に製造したガセ
ット31を利用することもでき、前記実施例と同様に結合
作業を簡略して生産効率を上げることができる。 【0028】 【発明の効果】本発明は、中央部から左右に側片部が延
出した一体のガセットがヘッドパイプに溶接され、側片
部に位置決めされてメインパイプが当て込まれ溶接結合
されるので、治具が少なくて結合作業が簡素化され、生
産効率を向上させコストダウンを図ることができ、また
設備投資も少なくてすむ。
ある。 【図2】本発明に係る一実施例の自動二輪車の車体フレ
ーム構造を示す側面図である。 【図3】同平面図である。 【図4】本実施例のガセットの斜視図である。 【図5】ヘッドパイプにガセットを結合する直前の側面
図である。 【図6】ヘッドパイプにガセットが溶接された状態を示
す側面図である。 【図7】図6におけるVII 矢視図である。 【図8】ガセットが結合されたヘッドパイプにメインパ
イプおよびダウンパイプが溶接された状態を示す側面図
である。 【図9】図8におけるIX−IX断面図である。 【図10】別実施例のヘッドパイプにガセットが結合さ
れた状態を示す側面図である。 【図11】図10におけるIX矢視図である。 【図12】図10におけるXII矢視図である。 【符号の説明】 1…ヘッドパイプ、2…メインパイプ、3…ダウンパイ
プ、4…ガセット、5,6…クロスパイプ、7…補強パ
イプ、8…センターフレーム、9…シートレール、10…
バックステー 20…補強板、30…ヘッドパイプ、31…ガセット。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 上下に軸受け部を備えた筒状のヘッドパ
イプの左右側面から左右一対のメインパイプが左右幅方
向に広がりながら後方へ延出し前記ヘッドパイプとの接
合部をガセットが補強するフレーム構造の自動二輪車に
おいて、 前記ガセットは前記ヘッドパイプの後側面に溶接された
中央部を有し、該中央部よりから左右斜め後方へ左右幅
方向に広がりながら延出する左右側片部を有し、前記左
右側片部の上端縁,下端縁をそれぞれ連結して前記中央
部より略放射状に延出形成された扇形の上片,下片を有
し、前記中央部,上片,下片,左右側片部が後方へ開放
した空間を囲んで一体に形成され、前記左右側片部の上
部の外側に開口した凹部に左右一対の前記メインパイプ
が外側から当て込まれ溶接結合されたことを特徴とする
自動二輪車のフレーム構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31080292A JP3522296B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 自動二輪車のフレーム構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31080292A JP3522296B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 自動二輪車のフレーム構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06135365A JPH06135365A (ja) | 1994-05-17 |
| JP3522296B2 true JP3522296B2 (ja) | 2004-04-26 |
Family
ID=18009620
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31080292A Expired - Fee Related JP3522296B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 自動二輪車のフレーム構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3522296B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102006029177A1 (de) * | 2006-06-24 | 2007-12-27 | Bayerische Motoren Werke Ag | Geschweißter Motorradrahmen |
-
1992
- 1992-10-27 JP JP31080292A patent/JP3522296B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06135365A (ja) | 1994-05-17 |
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