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JP3534820B2 - レーザ加工方法及び該方法を実施するためのレーザ加工装置 - Google Patents
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JP3534820B2 - レーザ加工方法及び該方法を実施するためのレーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工方法及び該方法を実施するためのレーザ加工装置

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JP3534820B2
JP3534820B2 JP10402694A JP10402694A JP3534820B2 JP 3534820 B2 JP3534820 B2 JP 3534820B2 JP 10402694 A JP10402694 A JP 10402694A JP 10402694 A JP10402694 A JP 10402694A JP 3534820 B2 JP3534820 B2 JP 3534820B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、加工対象物上にレー
ザ光を照射して凹所等を形成するためのレーザ加工方法
及び該加工方法を実施するためのレーザ加工装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図12は例えば特開平3−114688
号公報に示された従来のレーザ加工装置の構成図であ
り、図において、1はレーザ光、2はノズル、3は反射
鏡、4は揺動頭、5はハウジング、6は台であり、7は
加工対象物、8は回転テーブル(加工テーブル手段)、
9は加工対象物移動テーブルである。ノズル2は揺動頭
4に取り付けられ、ノズル2内部には反射鏡3が取り付
けられている。また、ノズル2はその先端が加工対象物
7に向けられるように設置されている。揺動頭4はハウ
ジング5に設置されており、ハウジング5は台6に設置
されている。加工対象物移動テーブル9上には回転テー
ブル8が取り付けられ、回転テーブル8上には加工対象
物7が取り付けられる。
【0003】次に動作について説明する。反射鏡3によ
ってノズル2内部に導かれたレーザ光1は、回転テーブ
ル8上に設置された加工対象物7に照射される。このと
き、揺動頭4と回転テーブル8と加工対象物移動テーブ
ル9とを相対的に移動させることにより、加工対象物7
上のレーザ光照射位置を移動させてレーザ光1を加工対
象物7上を往復移動させ、加工対象物7に所望する凹所
を形成することができる。また、ノズル2を介してレー
ザ光と共にアシストガスを導くことができ、加工対象物
7のレーザ照射部にアシストガスを吹き付けるように構
成されている。
【0004】また、特開平5−261578号公報に
は、レーザ光1を用いて加工対象物7を加工する際に、
基準点とレーザ光照射面との間の現在距離を求め、さら
に設定された目標距離との差異を求め、その差異に対応
する少なくとも一つの操作量を求めて、その操作量によ
ってレーザ光1を制御する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザ加工装置
は以上のように構成されているので、加工対象物7に凹
所を形成するためには所望領域内を数回レーザ光1を走
査することが必要である。しかし、かかる場合、レーザ
光を走査する際のビームスポットの走査速度がレーザ光
発振条件に対して不適当に設定されていると、加工対象
物7が溶融したものが形成された凹所内部に残留してし
まい、これによって、レーザ光1の照射が妨げられて加
工速度が低下し、さらには、凹所の内部側面や底面に加
工対象物7が溶融したものが付着して仕上げ面の品質が
低下するという問題点があった。
【0006】また、このような点から、従来のレーザ光
による加工深さの測定方法だけでは、正確な加工量や加
工の進行状態を検出することは困難であった。さらに、
アシストガスがノズル2からレーザ光照射部分に吹き付
けられるために加工部分の除去深さが深くなるとアシス
トガスがレーザ光照射部分に十分に供給されず加工対象
物7のレーザ光照射部分で不完全燃焼を起こし、煤や溶
融した加工対象物7が加工側面や加工底面に付着して加
工面を劣化させたり、また、加工対象物7の燃焼によっ
て発生する燃焼ガスは回収されることなく周囲に拡散さ
れるため作業環境を悪化させるなどの問題点があった。
【0007】請求項1の発明は上記のような問題点を解
消するためになされたもので、加工対象物の溶融したも
のが形成された凹所内部に残留することを防止し、複雑
な3次元形状をも高速且つ高精度に加工するレーザ加工
方法を得ることを目的とする。
【0008】請求項2の発明は、加工対象物に形成され
る3次元形状の仕上げの精度を向上させるレーザ加工方
法を得ることを目的とする。
【0009】請求項3の発明は、加工対象物にスパッタ
の付着していない良好な仕上げ面を加工するレーザ加工
方法を得ることを目的とする。
【0010】請求項4の発明は、加工対象物に複雑な3
次元形状を加工する際にスパッタ等の汚れを除去して良
好な仕上げ面を加工するレーザ加工方法を得ることを目
的とする。
【0011】請求項5の発明は、加工対象物に形成され
るレーザ加工穴の直径を確実に求め、最適なレーザ光走
査速度を決定するためのレーザ加工方法を得ることを目
的とする。
【0012】請求項6の発明は、加工対象物の溶融した
ものが形成された凹所内部に残留することを防止し、常
に最適で安定した加工状態を維持して複雑な3次元形状
をも高速且つ高精度に加工するレーザ加工方法を得るこ
とを目的とする。
【0013】請求項7の発明は、レーザ光が不可視であ
っても常に最適で安定した加工状態を維持して複雑な3
次元形状をも高速且つ高精度に加工するレーザ加工方法
を得ることを目的とする。
【0014】請求項8の発明は、レーザ光照射部分での
不完全燃焼を防止し、加工面を良好に仕上げるレーザ加
工方法を得ることを目的とする。
【0015】請求項9の発明は、作業環境を良好に保つ
ことが可能なレーザ加工方法を得ることを目的とする。
【0016】請求項10の発明は、複雑な3次元形状の
電極等の加工物をも高速且つ高精度に加工するレーザ加
工方法を得ることを目的とする。
【0017】請求項11の発明は、加工対象物の溶融し
たものが形成された凹所内部に残留することを防止し、
複雑な3次元形状をも高速且つ高精度に加工するレーザ
加工装置を得ることを目的とする。
【0018】請求項12の発明は、加工対象物に形成さ
れるレーザ加工穴の直径を精度よく計測するためのレー
ザ加工装置を得ることを目的とする。
【0019】請求項13の発明は、レーザ光が不可視で
あっても常に最適で安定した加工状態を維持して複雑な
3次元形状をも高速且つ高精度に加工するレーザ加工装
置を得ることを目的とする。
【0020】請求項14の発明は、レーザ光照射部分で
の不完全燃焼を防止し、加工面を良好に仕上げるレーザ
加工装置を得ることを目的とする。
【0021】請求項15の発明は、作業環境を良好に保
つことが可能なレーザ加工装置を得ることを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るレ
ーザ加工方法は、レーザ光を加工対象物の加工領域部分
に照射し、前記加工領域内でレーザ光を走査し加工対象
物を加工するレーザ加工方法において、前記加工対象物
上にレーザ光を照射した際に形成されるレーザ加工穴の
直径dに対するレーザ光のビームスポットの走査移動長
さの所望の割合Kと、前記レーザ加工穴の直径dと、前
記レーザ加工穴が形成された際のレーザ光繰り返し数f
とからレーザ光走査速度vを決定し、K=1−v/(d
×f)で与えられるレーザ光重なり係数Kの値が0.2
5〜0.6となるようにレーザ発振条件又はレーザ光走
査条件を設定するものである。
【0023】請求項2の発明に係るレーザ加工方法は、
加工対象物に3次元形状部分を形成する場合、加工対象
物の荒加工モードでは走査移動長さの割合をより小さく
設定し、これにより決定されるレーザ光走査速度にてレ
ーザ光を走査し、加工対象物の仕上げモードでは走査移
動長さの割合をより大きく設定し、これにより決定され
るレーザ光走査速度にて荒加工モードで加工された3次
元形状部分の側面部分を1回以上レーザ光を走査するも
のである。
【0024】請求項3の発明に係るレーザ加工方法は、
目標とする3次元形状部分の既に形成された側面部にレ
ーザ光走査によって発生したスパッタが飛散しないよう
にスパッタの飛散方向を限定すべく側面部に対してレー
ザ光が近づくようにレーザ光を走査するものである。
【0025】請求項4の発明に係るレーザ加工方法は、
加工対象物に3次元形状部分を形成した後、該3次元形
状部分の輪郭部に沿ってレーザ光を走査するものであ
る。
【0026】請求項5の発明に係るレーザ加工方法は、
レーザ光走査速度を決定する際に、加工対象物上にレー
ザ光を照射した際に形成されるレーザ加工穴の直径を計
測するものである。
【0027】請求項6の発明に係るレーザ加工方法は、
レーザ光を加工対象物の加工領域部分に照射し、前記加
工領域内でレーザ光を走査し加工対象物を加工するレー
ザ加工方法において、レーザ光照射中の加工対象物の燃
焼によって発生する炎の形状、炎の吹き出し方向の少な
くともいずれか一つを検出し、この検出結果から加工対
象物の加工量あるいは加工面形状の加工状態を決定し、
所望の加工状態を得るために所定の燃焼状態を維持すべ
くレーザ光照射状態を調整するものである。
【0028】請求項7の発明に係るレーザ加工方法は、
レーザ光が不可視である場合、加工対象物近傍の不可視
レーザ光の光路付近に粉末状の可燃性物質を供給し、粉
末状の可燃性物質をレーザ光によって燃焼させることに
よってレーザ光路を可視化し、この可視化されたレーザ
光路をモニタすることによってレーザ光照射状態を検知
し且つ所定の燃焼状態を維持すべくレーザ光照射状態を
調整するものである。
【0029】請求項8の発明に係るレーザ加工方法は、
レーザ光を照射した際の加工対象物の周囲を十分な濃度
の支燃性ガス雰囲気に保持すべく支燃性ガスを供給する
ものである。
【0030】請求項9の発明に係るレーザ加工方法は、
レーザ光照射による加工対象物の燃焼によって発生する
燃焼ガスを大気中に放出することなく回収するものであ
る。
【0031】請求項10の発明に係るレーザ加工方法
は、レーザ光を加工対象物である導電性材料の加工領域
部分に照射し、加工領域内でレーザ光を走査し導電性材
料を加工して放電加工機用の電極等を製作するものであ
る。
【0032】請求項11の発明に係るレーザ加工装置
は、加工対象物上にレーザ光を照射した際に形成される
レーザ加工穴の直径に対するレーザ光のビームスポット
の走査移動長さの所望の割合とレーザ加工穴の直径とレ
ーザ加工穴が形成された際のレーザ光繰り返し数とから
レーザ光走査速度を決定し、該レーザ光走査速度を制御
手段に指示するレーザ光照射状態調整手段を備えたもの
である。
【0033】請求項12の発明に係るレーザ加工装置
は、レーザ光照射状態調整手段が、加工対象物上にレー
ザ光を照射した際に形成されるレーザ加工穴の直径を測
定するための撮影手段と、撮影手段から送られる画像情
報を処理してレーザ加工穴の直径を求める画像処理手段
とを具備したものである。
【0034】請求項13の発明に係るレーザ加工装置
は、加工対象物近傍の不可視レーザ光の光路付近に粉末
状の可燃性物質を供給し、粉末状の前記可燃性物質をレ
ーザ光によって燃焼させることによってレーザ光路を可
視化するレーザ光可視化手段をさらに備えており、レー
ザ光照射状態調整手段が、可視化されたレーザ光路をモ
ニタするためのモニタ手段を備えており、さらに、モニ
タ手段の出力する情報を基にレーザ光照射状態を検知
し、所定の燃焼状態を維持すべくレーザ光照射状態を調
整するように構成されている。
【0035】請求項14の発明に係るレーザ加工装置
は、レーザ光を照射した際の加工対象物の周囲を十分な
濃度の支燃性ガス雰囲気に保持すべく支燃性ガスを供給
する支燃性ガス供給手段をさらに備えたものである。
【0036】請求項15の発明に係るレーザ加工装置
は、レーザ光照射による加工対象物の燃焼によって発生
する燃焼ガスを大気中に放出することなく回収する手段
をさらに備えたものである。
【0037】
【作用】請求項1の発明におけるレーザ加工方法は、レ
ーザ加工穴の直径に対するレーザ光のビームスポットの
走査移動長さの所望の割合とレーザ加工穴の直径とレー
ザ加工穴が形成された際のレーザ光繰り返し数とからレ
ーザ光走査速度を決定してレーザ光を走査する。従っ
て、レーザ光の発振条件に応じたレーザ光のビームスポ
ットの最適送り量である最適レーザ光走査速度の設定を
容易にし、常に除去量の安定した加工を進行させ得るた
めに加工速度を向上させ、また、加工面を良好に仕上げ
ることができる。
【0038】請求項2の発明におけるレーザ加工方法
は、荒加工モードか仕上げモードかによって、レーザ光
の発振条件に応じたレーザ光のビームスポットの最適走
査速度を設定する。これによって、加工対象物に形成さ
れる3次元形状の仕上げの精度を向上させることが可能
となる。
【0039】請求項3の発明におけるレーザ加工方法
は、目標とする3次元形状部分の既に形成された側面部
に対してレーザ光が近づくようにレーザ光を走査する。
従って、加工対象物にスパッタの付着していない良好な
仕上げ面を加工できる。
【0040】請求項4の発明におけるレーザ加工方法
は、加工対象物に3次元形状部分を形成した後、該3次
元形状部分の輪郭部に沿ってレーザ光を走査する。従っ
て、加工対象物に複雑な3次元形状を加工する際にスパ
ッタ等の汚れを除去して良好な仕上げ面を加工できる。
【0041】請求項5の発明におけるレーザ加工方法
は、レーザ照射時のレーザ加工穴の直径を計測する。従
って、レーザ加工時の加工対象物に形成されるレーザ加
工穴の直径を確実に求め、最適なレーザ光走査速度を決
定できる。
【0042】請求項6の発明におけるレーザ加工方法
は、加工対象物の燃焼によって発生する炎の形状、炎の
吹き出し方向、スパッタの発生量、及びスパッタの飛散
方向を検出して燃焼状態を把握し、この燃焼状態から加
工対象物の少なくとも加工量及び加工面形状を求めて加
工状態を決定し、加工状態が安定していると認められる
所定の燃焼状態を維持すべくレーザ光照射状態を調整す
る。従って、加工対象物の溶融したものが形成された凹
所内部に残留することを防止し、常に最適で安定した加
工状態を維持して複雑な3次元形状をも高速且つ高精度
に加工できる。
【0043】請求項7の発明におけるレーザ加工方法
は、レーザ光が不可視である場合、供給した粉末状の可
燃性物質をレーザ光によって燃焼させることによってレ
ーザ光路を可視化し且つこれをモニタすることによって
レーザ光照射状態を検知し、所定の燃焼状態を維持すべ
くレーザ光照射状態を調整する。従って、レーザ光が不
可視であっても常に最適で安定した加工状態を維持して
複雑な3次元形状をも高速且つ高精度に加工できる。
【0044】請求項8の発明におけるレーザ加工方法
は、加工対象物の周囲を十分な濃度の支燃性ガス雰囲気
に保持する。従って、レーザ光照射部分での不完全燃焼
を防止し、加工面を良好に仕上げ得る。
【0045】請求項9の発明におけるレーザ加工方法
は、加工対象物の燃焼によって発生する燃焼ガスを大気
中に放出することなく回収する。従って、作業環境を良
好に保つことができる。
【0046】請求項10の発明におけるレーザ加工方法
は、導電性材料である加工対象物に適用される。従っ
て、導電性材料が溶融したものが形成された凹所内部に
残留することを防止でき且つ良好な仕上げ面が得られる
ので、複雑な3次元形状の電極をも高速且つ高精度に加
工できる。
【0047】請求項11の発明におけるレーザ加工装置
は、レーザ加工穴の直径に対するレーザ光のビームスポ
ットの走査移動長さの所望の割合とレーザ加工穴の直径
とレーザ加工穴が形成された際のレーザ光繰り返し数と
からレーザ光走査速度を決定する。従って、加工対象物
の溶融したものが形成された凹所内部に残留することを
防止し、複雑な3次元形状をも高速且つ高精度に加工で
きる。
【0048】請求項12の発明におけるレーザ加工装置
は、撮影手段によってレーザ加工穴の直径を計測し、画
像処理手段によって撮影手段から送られる画像情報を処
理してレーザ加工穴の直径を求める。従って、加工対象
物に形成されるレーザ加工穴の直径を精度よく計測でき
る。
【0049】請求項13の発明におけるレーザ加工装置
は、供給した粉末状の可燃性物質をレーザ光によって燃
焼させることによってレーザ光路が可視化され、さらに
これがモニタ手段によってモニタされてレーザ光照射状
態が検知される。さらに、所定の燃焼状態を維持すべく
レーザ光照射状態が調整される。従って、レーザ光が不
可視であっても常に最適で安定した加工状態を維持して
複雑な3次元形状をも高速且つ高精度に加工できる。
【0050】請求項14の発明におけるレーザ加工装置
は、加工対象物の周囲を十分な濃度の支燃性ガス雰囲気
に保持する。従って、レーザ光照射部分での不完全燃焼
を防止し、加工面を良好に仕上げ得る。
【0051】請求項15の発明におけるレーザ加工装置
は、加工対象物の燃焼によって発生する燃焼ガスを大気
中に放出することなく回収する。従って、作業環境を良
好に保つことができる。
【0052】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1
請求項1から15の発明の一実施例によるレーザ加工
装置の構成を概略的に示すブロック図であり、図におい
て、100はレーザ光照射部、200はレーザ加工部、
300はアシストガス供給部(支燃性ガス供給手段)、
400は燃焼ガス回収部(回収手段)、500は不可視
レーザ光可視化部(レーザ光可視化手段)、600はレ
ーザ光照射状態調整部(レーザ光照射状態調整手段)で
あり、レーザ加工装置は少なくともこれら6つの構成部
分から構成されている。レーザ光照射部100は、レー
ザ光1を放射するためのパルス発振のレーザ発振器(レ
ーザ光源)10、レーザ発振器10に電気的に接続され
ておりレーザ発振器10より放射されるレーザ出力を制
御するためのレーザ出力制御装置11、レーザ発振器1
0から放射されたレーザ光1をレーザ加工部200へと
伝送するための反射鏡(伝送手段)3、及び反射鏡3よ
り反射されたレーザ光1をレーザ加工部200に設置さ
れた加工対象物へと集光且つ照射するための集光レンズ
(照射手段)12を含んでいる。
【0053】レーザ加工部200は、レーザ加工室1
3、2つの回転テーブル(加工テーブル手段)8a及び
8b、2つの加工対象物移動テーブル(加工テーブル手
段)9a及び9b、及びテーブル移動制御装置(制御手
段)14を含んでおり、回転テーブル8aは図中に示す
z軸方向のある中心軸の回りに回転し、回転テーブル8
bはx軸方向のある中心軸の回りに回転するように構成
されている。
【0054】加工対象物移動テーブル9a、9b、及び
回転テーブル8a、8bはテーブル移動制御装置14に
電気的に接続されており、その移動方向及び回転方向は
テーブル移動制御装置14によって制御される。また、
回転テーブル8a上にはレーザ加工室13が設置され、
その内部には加工対象物7が設置される。レーザ加工室
13のレーザ光1が入射する入射窓(図示せず)は石英
ガラス、又はパイレックスガラスのようなレーザ光1が
透過する物質からできている。レーザ光照射部100で
放射され、さらに伝送、集光されたレーザ光1はレーザ
加工室13の入射窓を介してレーザ加工室13内へと導
かれて加工対象物7へと到達する。
【0055】この実施例では、レーザ発振器10より放
射されたレーザ光1の伝送手段として反射鏡3を用い、
加工対象物7を移動させる手段として加工対象物移動テ
ーブル9a、9b、及び回転テーブル8a、8bを使用
してレーザ光1の走査を行っているが、この発明はこれ
に限定されるものではない。他のレーザ光走査方法とし
ては、例えば、発振されたレーザ光1を光ファイバを使
用して、水平多関節ロボットのアーム先端に設けられた
レーザ集光ヘッドへと導き、ロボットのアームを自在に
動かすことによってビームスポットを加工対象物7上を
移動させてレーザ光を走査させてもよい。
【0056】アシストガス供給部300は、レーザ加工
室13に取り付けられたアシストガス供給口15と、ア
シストガス供給口15に接続されたアシストガス供給装
置17とを含む。アシストガス供給装置17は、例えば
酸素ガスを貯蔵している。燃焼ガス回収部400は、レ
ーザ加工室13に取り付けられた燃焼ガス排出口16
と、燃焼ガス排出口16に接続された燃焼ガス回収装置
18とを含む。不可視レーザ光路可視化部500は、可
燃性粉末(粉末状の可燃性物質)24を貯えた可燃性粉
末供給装置19を備えており、この可燃性粉末供給装置
19は開閉バルブ20及びアシストガス供給口15を介
してレーザ加工室13に接続されている。
【0057】レーザ光照射状態調整部600は、レーザ
加工室13周辺に設置されたファイバスコープ21と、
反射鏡3の上方に設置されたレーザ加工穴直径測定用カ
メラ(撮影手段)39と、ファイバースコープ21及び
レーザ加工穴直径測定用カメラ39に電気的に接続され
た計測用モニタ22と、計測用モニタ22に電気的に接
続された画像処理装置(画像処理手段)23とを具備し
ている。また、この画像処理装置23はテーブル移動制
御装置14に電気的に接続されている。尚、モニタ手段
は、ファイバースコープ21及び計測用モニタ22を含
む。
【0058】次に動作について説明する。レーザ光照射
部100では、レーザ出力制御装置11及びレーザ発振
器10によって出力調整されたレーザ光1が反射鏡3に
よって集光レンズ12に導かれ、さらに、レーザ加工室
13内に設置された加工対象物7に集光、照射される。
レーザ加工部200は、回転テーブル8a及び8b、加
工対象物移動9a及び9b、並びにテーブル移動制御装
置14によってレーザ加工室13を移動させて、その内
部に設置される加工対象物7におけるレーザ光1の照射
位置を制御することで複雑な3次元形状を加工する。
【0059】アシストガス供給部300では、レーザ加
工室13内にレーザ加工室13の側面上部からアシスト
ガス供給口15を介して、例えば、高純度の酸素ガスの
ようなアシストガスがアシストガス供給装置17から供
給される。これによって、レーザ加工室13内は酸素ガ
スで満たされるので、加工対象物7にレーザ光1を照射
した際には加工対象物7は完全燃焼して所望の成形がな
される。従って、供給された酸素ガスによって加工対象
物7の不完全燃焼が抑制され、これにより、レーザ加工
室13のレーザ光入射窓用ガラスにスパッタや燃焼によ
る煤が付着することが防止される。
【0060】燃焼ガス回収部400では、レーザ加工に
よって発生した燃焼ガスは燃焼ガス排出口16から燃焼
ガス回収装置18へ排出される。この燃焼ガス回収装置
18は、二酸化炭素ガスを溶解させるための水を満たし
た水槽を備えており、この水槽内の水中にレーザ加工室
13から排出された燃焼ガスが通過せしめられる。これ
によって、燃焼ガス内の二酸化炭素ガスが水に溶解され
るので二酸化炭素ガスが大気中へ放出されるのを防止す
ることが可能となる。また、二酸化炭素ガス溶解水の二
酸化炭素濃度が飽和濃度に近づけばこの水は交換され
る。二酸化炭素の溶解状態は、例えば、燃焼ガス回収装
置18の二酸化炭素ガス溶解水にBTB溶液又は石灰水
を混入しておくことで二酸化炭素ガス溶解量に伴う水溶
液の変色状態から容易にわかり、これによって二酸化炭
素ガス溶解水の交換時期を知ることができる。
【0061】不可視レーザ光路可視化部500では、可
燃性粉末供給装置19に、例えば、グラファイト粉末の
ような可燃性粉末24を収容しており、開閉バルブ20
を開成するとアシストガス供給装置17からレーザ加工
室13へ供給されるアシストガスの流れによって可燃性
粉末供給装置19から可燃性粉末24が吸い出され、ア
シストガスと共にレーザ加工室13へと搬送されレーザ
加工室13内に散布される。このようにして、レーザ加
工室13内でレーザ光路中に存在する可燃性粉末24は
照射されたレーザ光1によって燃焼し、これによって不
可視レーザ光路は可視化される。
【0062】レーザ光照射状態調整部600では、レー
ザ光走査開始前に加工対象物7にレーザ光1を少なくと
も1パルス照射して形成された加工穴の直径が、レーザ
加工穴直径測定用カメラ39によって撮影される。この
映像は計測用モニタ22及び画像処理装置23に送ら
れ、レーザ加工穴直径が測定され、レーザ光走査速度の
設定に利用される。
【0063】画像処理装置23はレーザ出力制御装置1
1に電気的に接続されており、レーザ出力制御装置11
からレーザ発振器10のレーザ光の繰り返し数(ないし
繰り返し発振周波数)を知り得る。また、レーザ加工室
13の周囲に設置されたファイバースコープ21と計測
用モニタ22とにより、レーザ加工室13内部でレーザ
加工されている加工対象物7の燃焼時の炎の発生状態、
又は、スパッタの飛散状態をモニタする事により加工の
進行状態を把握し、さらに、不可視レーザ光路可視化部
500で可視化された不可視レーザ光路の可視化画像を
撮影し、撮影画像を画像処理装置23で画像計測して焦
点装置やレーザ光照射角を補正して最適の加工状態を保
つようにレーザ光照射状態を調整する。
【0064】次に、図1に示したレーザ加工装置によっ
て実施される請求項1の発明によるレーザ加工方法、及
請求項11の発明によるレーザ光照射状態調整手段に
ついて詳細に説明する。図2は、加工対象物7上を移動
するビームスポットの挙動を表すものである。集光され
たレーザ光1は、例えばその焦点位置が既に加工されて
露出しているレーザ照射面25に合わされており、図2
に示すようにレーザ光走査経路27に沿って走査され
る。尚、26はレーザ光未照射面を示している。
【0065】上記した方法で計測されるレーザ加工穴直
径dとレーザ光繰り返し数fと加工対象物7上のレーザ
光走査速度vとを用いると、レーザ加工穴直径dに対す
る連続する2つのパルスのレーザ光1のビームスポット
の重なり合う割合(走査移動長さの割合)、即ちレーザ
光重なり係数Kは次式 K=1−v/(d×f) で表わされる。
【0066】発明者の実験によれば、レーザ光重なり係
数Kが0.5付近の値を取るようにレーザ光走査速度v
を設定した場合に加工速度が最大になる傾向がみられ
た。例えば、グラファイトを加工対象物7としてレーザ
パワー50Wでレーザ光1の焦点位置をグラファイト表
面に合わせてレーザ光照射して形成される加工穴直径が
150μmのとき、K=0.5として上記のレーザ光重
なり係数の式から得られるレーザ光走査速度(ないしビ
ームスポット送り速度)でレーザ光走査する場合、加工
進行に伴うレーザ光照射面の位置の変動に関係なく焦点
位置を加工開始位置に固定した状態で一面あたり8回の
レーザ光走査を繰り返すだけで加工速度約30mg/m
in、加工側面粗さ約30μmRmax、加工底面粗さ
約40μmRmaxの加工が実現できる。
【0067】図3はグラファイトを加工対象としてレー
ザ光重なり係数Kと除去量(任意単位)との関係をレー
ザ光走査回数によって分類したグラフ図である(除去量
は除去速度に対応している)。横軸はレーザ光重なり係
数、縦軸は除去量を表している。この図から、レーザ光
重なり係数Kが0.25〜0.6の範囲の値になるよう
に、レーザ光発振条件又はレーザ光走査速度を設定して
レーザ光走査することによって、溶融した加工対象物7
が効率よく加工領域外へ排出し、加工領域内の溶融物の
残留を防ぎ、最適加工速度が得られるがわかる。また、
このようなレーザ光走査速度又はレーザ光発振条件の決
定方法は、例えば、鉄、鋼、窒化珪素等の他の加工対象
物7に対しても適用できる。
【0068】上記実施例では、レーザ光重なり係数K
は、レーザ光照射状態調整部600の画像処理装置23
で予め設定されるように構成されている。即ち、レーザ
光重なり係数Kは加工対象物等の加工条件及びレーザ発
振条件、さらには後記するように加工面の仕上げの条件
に応じて設定できる。この設定は、加工工程に応じてプ
ログラミングすることも、オペレータによって入力する
こともできるように構成されているのが好ましい。ま
た、かかる機能は画像処理装置23が有しているとは限
らず、このためにコンピュータ装置及び適当な入力装置
を設けてもよいことは当業者には明らかである。
【0069】図4aから4cはレーザ加工の進行状態に
よって異なる加工対象物7の燃焼炎38の形状変化を示
すものである。図4aに示すように、レーザ照射面25
がレーザ光1の焦点位置30にある場合は、一般的に、
比較的浅い角度α1 で短い燃焼炎38を吹き上げ、スパ
ッタ32を広い角度範囲にわたって飛散する傾向がみら
れる。加工が進行してレーザ照射面が焦点位置30から
はずれるに従って、図4bに示すように燃焼炎38は長
く吹き上げるようになり、スパッタ32は燃焼炎38の
方向に限定されるようになる。さらに加工が進行してレ
ーザ照射面が焦点位置30から大きくはずれると、燃焼
炎38は長く垂直に吹き上がり、スパッタ32はほとん
ど発生しなくなる。図4aから4cに示す例では、一般
的に、燃焼炎38の照射面に対する角度αには、α3
α1 、α2 の関係が成り立ち、燃焼炎38の長さLに
は、L1 <L2 <L3 の関係が成り立つ。
【0070】この状態変化を図1のようなファイバース
コープ21及び計測用モニタ22で監視することによっ
て加工進行状態を把握することが可能となり、加工面に
対する焦点位置補正やレーザ光照射角補正の目安とな
る。例えば、この燃焼炎38の吹き上がる角度αがレー
ザ照射面25に対して80゜以上となれば焦点位置補正
量をテーブル移動制御装置14に送り焦点位置30を補
正したり、レーザ光走査を続けても燃焼炎38の形状が
ある一定の状態が続けば加工を停止するというようにレ
ーザ加工を自動化できる。
【0071】次に、不可視レーザ光路可視化方法につい
て詳しく説明する。レーザ光照射中のレーザ加工室13
へアシストガス供給口15から、例えば、上記したよう
に、グラファイトのような可燃性物質の粉末を酸素ガス
を混入させて送り込むと、レーザ加工室13内に散布さ
れた可燃性粉末19はレーザ光路に入ったものだけが燃
焼するため、図5に示すように燃焼時に発生する炎によ
ってレーザ光路が可視化される。図5のハッチングで示
されている可視化されたレーザ光路を、例えば、ファイ
バースコープ21と計測用モニタ22とによって撮影
し、これを画像処理装置23へと送り画像計測すること
によって不可視レーザ光の加工対象物7表面に対する入
射角、焦点位置、ビームスポット径などの情報が安全且
つ正確に得られる。また、ファイバースコープ21の設
置位置を変えて可視化画像を撮影することで、レーザ光
照射角などをさらに詳しく知ることができる。また、可
視化されたレーザ光1はインスタントカメラによっても
写真撮影できるため、短時間に低コストでレーザ光1の
照射状態を得ることもできる。この方法によってレーザ
光1の照射状態を安全に且つ正確に把握でき、レーザ光
照射状態の調整が確実に実施できるために加工精度を向
上させることができる。尚、燃焼しなかった可燃性粉末
19は燃焼ガス排出口16から燃焼ガス回収装置18に
送られて、燃焼ガスと共に回収される。
【0072】上記のように構成されたレーザ加工装置
は、レーザ光1の発振条件に応じたレーザ光1の最適な
走査速度の設定を容易にし、常に除去量の安定した加工
が進行するための加工速度を向上させることができ、ま
た、加工面を良好に仕上げることができる。さらに、か
かるレーザ加工装置によれば、レーザ光可視化手段及び
レーザ光照射状態調整手段によって加工対象物7へのレ
ーザ光照射状態を正確且つ容易に調整することができ加
工精度を向上させ得る。即ち、レーザ光可視化手段及び
レーザ光照射状態調整手段によって常にレーザ光照射状
態及び加工状態が監視できるために加工に異常が発生し
た場合に、素早く対処することができ、また、加工面の
仕上げ状態を把握することができるため、必要に応じて
レーザ照射回数や照射方向、焦点位置を補正することが
できる。さらに、支燃性ガスの供給によって加工対象物
7の不完全燃焼が改善され、加工面への加工対象物7の
溶融物や煤の付着が無くなり良好な加工面を得ることが
できる。また、加工対象物の燃焼により発生するガスは
回収手段によって回収され、外部へ拡散することなく作
業環境を良好に保つ。
【0073】実施例2. 次に、請求項2の発明の一実施例のレーザ加工方法につ
いて説明する。この実施例によるレーザ加工方法は、図
1に示した実施例1によるレーザ加工装置を用いて実施
し得る。従って、レーザ加工装置の説明は省略する。上
記実施例1の加工条件でレーザ光走査した場合、加工面
粗さは実施例1で示した値となるが、レーザ光重なり係
数Kの値を大きくしてレーザ光走査することによって加
工面粗さをさらに向上させることができる。
【0074】図6は、一例としてグラファイトを加工対
象物7に選んだ場合のレーザ光走査して形成された加工
側面粗さの測定値を示すグラフ図である。横軸はレーザ
光重なり係数、縦軸は加工面粗さμmRmaxを表して
いる。この図は、一面あたり8回のレーザ光走査の内、
最後の1回のレーザ走査時のレーザ光重なり係数Kの値
を大きくしてレーザ光1を走査したときの加工側面粗さ
の測定結果を示しており、これからレーザ光重なり係数
Kを1に近づけると加工側面粗さは10μmRmaxま
で向上することがわかる。例えば、K=0.25〜0.
6程度で荒加工した後、K=0.75〜0.98程度で
仕上げ面を数回レーザ光走査することによって全体の加
工速度を低下させることなく加工面粗さを大きく向上さ
せることができる。また、この加工面粗さを向上させる
レーザ光走査方法は、例えば、鉄、鋼、窒化珪素などの
他の加工対象物7に対しても適用できる。
【0075】参考例1. 図7aから7cは、参考例1によるレーザ加工方法を示
すための説明図であり、形成される3次元形状の側面を
垂直に加工するためのレーザ光照射方法を示している。
この実施例によるレーザ加工方法は、図1に示した実施
例1によるレーザ加工装置を用いて実施し得る。従っ
て、レーザ加工装置の説明は省略する。
【0076】レーザ光1を加工対象物7表面に対し単に
垂直に照射するだけでは加工側面を垂直に形成すること
はできないため、図7aに示すように加工対象物7表面
に対するレーザ光1の入射角θ1 を例えば、30゜程度
にしてレーザ光走査して逆テーパ状の側面を形成する。
その逆テーパ状部分の最先端部が加工目標形状29の側
面付近に達すると、図7bに示すようにレーザ光1の入
射角θ2 を5゜程度補正し、逆テーパ状となって突き出
した側面上部を削り取るように光走査する。次に、図7
cに示すように、仕上げ加工として焦点位置30からは
ずれた位置のレーザ光1の外周が加工側面に接触するよ
うにレーザ光1を照射し、さらに、焦点位置30を加工
対象物7表面の上方へ移動して側面上部が予定寸法以上
に加工されないようにレーザ光1のパワー密度分布を落
としてレーザ光1を走査する。この際、レーザ光1の出
力制御はレーザ出力制御装置11を介して実行される。
【0077】実施例3. 図8a及び8bは、請求項3の発明の一実施例によるレ
ーザ加工方法を示すための説明図であり、加工対象物7
が溶融してスパッタ32として飛散する方向がレーザ光
走査方向によって制御され、スパッタ32が加工側面へ
再付着することが防止されることを示している。この実
施例によるレーザ加工方法は、図1に示した実施例1に
よるレーザ加工装置を用いて実施し得る。従って、レー
ザ加工装置の説明は省略する。
【0078】レーザ光走査で3次元形状を形成する場
合、図8aに示すように、加工底面はレーザ光1の走査
回数の違いによって加工深さに違いが生じるため、照射
されているビームスポット近傍では微小段差31が生じ
ており、スパッタ32はこの微小段差31によって飛散
方向が限定され、既に形成された側面から遠ざかる方向
にレーザ光1を走査するとスパッタ32は側面方向へ飛
散してしまう。従って、図8bに示すように、形成され
た側面にレーザ光1を常に近づけるようにレーザ光走査
して微小段差31を加工目標形状29の如く加工するこ
とでスパッタ32は加工側面へ向かって飛散することが
無くなり、スパッタ32に付着しない良好な仕上げ面を
得ることができる。
【0079】実施例4. 次に、請求項4の発明の一実施例のレーザ加工方法につ
いて説明する。この実施例によるレーザ加工方法は、図
1に示した実施例1によるレーザ加工装置を用いて実施
し得る。従って、レーザ加工装置の説明は以下省略す
る。加工領域が狭い場合や複雑な場合において、例え
ば、上記参考例1の方法を適用した際には、対面の加工
側面に対してスパッタ32が付着するために、上記実施
例2の仕上げ加工を行うときのレーザ光重なり係数Kの
値になるようなレーザ光のビームスポットの走査速度で
加工領域の輪郭部分をレーザ光走査することにより側面
に付着したスパッタ32などの汚れを除去することが可
能となり良好な仕上げ面を得ることができる。
【0080】実施例5. 図9は、請求項10の発明の一実施例の、形彫り放電加
工機用の電極加工のためのレーザ加工方法を適用して製
作された微細形状電極を示す図である。また、この実施
例では、上記実施例1によるレーザ加工装置が適用さ
れ、さらに、上記実施例2から4のレーザ加工方法が適
用され得る。従って、レーザ加工装置の説明は省略す
る。
【0081】図9に示すように、例えば、電極材料をグ
ラファイトとすると、レーザパワー50W,ビームスポ
ット径150μmで上記実施例1に示したレーザ光走査
条件によって厚さが100μm以下の直線形状の薄リブ
を200μm程度の間隔で数枚加工することができた。
この形状の電極は機械加工では加工困難であり、また、
この実施例によるレーザ加工方法によれば、ワイヤ放電
加工と比較するとリブ枚数が多い場合や不規則に並んだ
リブを加工する場合などは加工時間を大幅に短縮するこ
とが可能である。
【0082】実施例6. 図10a及び10bは、請求項10の発明の他の実施例
のレーザ加工方法を適用して製作された複雑形状を有す
る電極を示す図である。また、この実施例においても上
実施例5と同様に、上記実施例1によるレーザ加工装
置が適用され、さらに、上記実施例2から4のレーザ加
工方法が適用され得る。従って、レーザ加工装置の説明
は省略する。曲線形状のような複雑形状のリブ電極加工
については、NC装置を組み合わせることで、図10a
のような曲線スリット加工電極、及び図10bのような
加工電極を容易に加工でき、さらに、不規則に並んだリ
ブ電極、化繊用ノズル加工電極、ガスや燃料の噴霧ノズ
ル加工電極加工等にも適用でき、従来のワイヤ放電加工
では加工困難な形状だけでなく、ワイヤ放電加工機によ
る電極加工に比べて加工工程が大幅に短縮できる。
【0083】実施例7. 図11a及び11bは、請求項10の発明の更なる他の
実施例の、形彫り放電加工機用の電極加工のためのレー
ザ加工方法を適用して製作された電極を示す図である。
また、この実施例においても上記実施例5及び6と同様
に、上記実施例1によるレーザ加工装置が適用され、さ
らに、上記実施例2から4のレーザ加工方法が適用され
得る。従って、レーザ加工装置の説明は省略する。
【0084】図11aに示すように、凹型電極33の凹
型部分底部に対して外側又は内側、もしくは、その両側
からレーザ光1を加工対象物7に照射することにより、
直径数百μm、長さ10mm程度の貫通孔を高速に加工
することができる。これは、放電加工時に発生するガス
が凹型電極33の凹部に留まることを防ぐためのガス抜
き孔34加工に適用でき、例えば、凸部分のある金型な
どを加工する場合、従来は、凹部ができないように分割
した電極を順番に使用して凸部を形成していたが、この
ガス抜き孔加工法によって、凹型電極33による加工が
可能となり、複雑な段取りを必要とせず加工時間を短縮
できる。
【0085】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、レーザ光を加工対象物の加工領域部分に照射し、前
記加工領域内でレーザ光を走査し加工対象物を加工する
レーザ加工方法において、前記加工対象物上にレーザ光
を照射した際に形成されるレーザ加工穴の直径dに対す
るレーザ光のビームスポットの走査移動長さの所望の割
合Kと、前記レーザ加工穴の直径dと、前記レーザ加工
穴が形成された際のレーザ光繰り返し数fとからレーザ
光走査速度vを決定し、K=1−v/(d×f)で与え
られるレーザ光重なり係数Kの値が0.25〜0.6と
なるようにレーザ発振条件又はレーザ光走査条件を設定
するように構成したので、レーザ光の発振条件に応じた
レーザ光のビームスポットの最適送り量である最適移動
長さの設定を容易にし、常に除去量の安定した加工を進
行させ得るために加工速度を向上させ、また、加工面を
良好に仕上げることができる効果がある。
【0086】請求項2の発明によれば、加工対象物に3
次元形状部分を形成する場合、加工対象物の荒加工モー
ドでは走査移動長さの割合をより小さく設定し、これに
より決定されるレーザ光走査速度にてレーザ光を走査
し、加工対象物の仕上げモードでは走査移動長さの割合
をより大きく設定し、これにより決定されるレーザ光走
査速度にて荒加工モードで加工された3次元形状部分の
側面部分を1回以上レーザ光を走査するように構成した
ので、加工対象物に形成される3次元形状の仕上げの精
度を向上させる効果がある。
【0087】請求項3の発明によれば、目標とする3次
元形状部分の既に形成された側面部にレーザ光走査によ
って発生したスパッタが飛散しないようにスパッタの飛
散方向を限定すべく側面部に対してレーザ光が近づくよ
うにレーザ光を走査するように構成したので、加工対象
物にスパッタの付着していない良好な仕上げ面を加工で
きる効果がある。
【0088】請求項4の発明によれば、加工対象物に3
次元形状部分を形成した後、該3次元形状部分の輪郭部
に沿ってレーザ光を走査するように構成したので、加工
対象物に複雑な3次元形状を加工する際にスパッタ等の
汚れを除去して良好な仕上げ面を加工できる効果があ
る。
【0089】請求項5の発明によれば、レーザ光走査速
度を決定する際に、加工対象物上にレーザ光を照射した
際に形成されるレーザ加工穴の直径が計測されるように
構成したので、加工対象物に形成されるレーザ加工穴の
直径を確実に計測し、最適なレーザ光走査速度を決定で
きる効果がある。
【0090】請求項6の発明によれば、レーザ光を加工
対象物の加工領域部分に照射し、前記加工領域内でレー
ザ光を走査し加工対象物を加工するレーザ加工方法にお
いて、レーザ光照射中 の加工対象物の燃焼によって発生
する炎の形状、炎の吹き出し方向の少なくともいずれか
一つを検出し、この検出結果から加工対象物の加工量あ
るいは加工面形状の加工状態を決定し、所望の加工状態
を得るために所定の燃焼状態を維持すべくレーザ光照射
状態を調整するように構成したので、加工対象物の溶融
したものが形成された凹所内部に残留することを防止
し、常に最適で安定した加工状態を維持して複雑な3次
元形状をも高速且つ高精度に加工できる効果がある。
【0091】請求項7の発明によれば、レーザ光が不可
視である場合、加工対象物近傍の不可視レーザ光の光路
付近に粉末状の可燃性物質を供給し、粉末状の可燃性物
質をレーザ光によって燃焼させることによってレーザ光
路を可視化し、この可視化されたレーザ光路をモニタす
ることによってレーザ光照射状態を検知し且つ所定の燃
焼状態を維持すべくレーザ光照射状態を調整するように
構成したので、レーザ光が不可視であっても常に最適で
安定した加工状態を維持して複雑な3次元形状をも高速
且つ高精度に加工できる効果がある。
【0092】請求項8の発明によれば、加工対象物の周
囲を十分な濃度の支燃性ガス雰囲気に保持すべく支燃性
ガスを供給するように構成したので、レーザ光照射部分
での不完全燃焼を防止し、加工面を良好に仕上げる効果
がある。
【0093】請求項9の発明によれば、レーザ光照射に
よる加工対象物の燃焼によって発生する燃焼ガスを大気
中に放出することなく回収するように構成したので、作
業環境を良好に保つ効果がある。
【0094】請求項10の発明によれば、加工対象物が
導電性材料であるので、導電性材料が溶融したものが形
成された凹所内部に残留することを防止し、複雑な3次
元形状の電極をも高速且つ高精度に加工できる効果があ
る。
【0095】請求項11の発明によれば、加工対象物上
にレーザ光を照射した際に形成されるレーザ加工穴の直
径に対するレーザ光のビームスポットの走査移動長さの
所望の割合とレーザ加工穴の直径とレーザ加工穴が形成
された際のレーザ光繰り返し数とからレーザ光走査速度
を決定し、該レーザ光走査速度を制御手段に指示するレ
ーザ光照射状態調整手段を備えるように構成したので、
加工対象物の溶融したものが形成された凹所内部に残留
することを防止し、複雑な3次元形状をも高速且つ高精
度に加工できる効果がある。
【0096】請求項12の発明によれば、レーザ光照射
状態調整手段が、加工対象物上にレーザ光を照射した際
に形成されるレーザ加工穴の直径を測定するための撮影
手段と、撮影手段から送られる画像情報を処理してレー
ザ加工穴の直径を求める画像処理手段とを具備するよう
に構成したしたので、加工対象物に形成されるレーザ加
工穴の直径を精度よく計測できる効果がある。
【0097】請求項13の発明によれば、加工対象物近
傍の不可視レーザ光の光路付近に粉末状の可燃性物質を
供給し、粉末状の前記可燃性物質をレーザ光によって燃
焼させることによってレーザ光路を可視化するレーザ光
可視化手段をさらに備え、レーザ光照射状態調整手段
が、可視化されたレーザ光路をモニタするためのモニタ
手段を備えており、さらに、モニタ手段の出力する情報
を基にレーザ光照射状態を検知し、所定の燃焼状態を維
持すべくレーザ光照射状態を調整するように構成したの
で、レーザ光が不可視であっても常に最適で安定した加
工状態を維持して複雑な3次元形状をも高速且つ高精度
に加工できる効果がある。
【0098】請求項14の発明によれば、加工対象物の
周囲を十分な濃度の支燃性ガス雰囲気に保持すべく支燃
性ガスを供給する支燃性ガス供給手段を備えるように構
成したので、レーザ光照射部分での不完全燃焼を防止
し、加工面を良好に仕上げる効果がある。
【0099】請求項15の発明によれば、加工対象物の
燃焼によって発生する燃焼ガスを大気中に放出すること
なく回収する手段を備えるように構成したので、作業環
境を良好に保つ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1から15による発明の一実施例によ
るレーザ加工装置の全体構成図である。
【図2】 加工対象物状のレーザ光走査時のビームスポ
ットの挙動を示す説明図である。
【図3】 レーザ光重なり係数と除去量との関係を示す
実験結果のグラフ図である。
【図4】 レーザ加工進行中の燃焼炎の状態を示す図で
ある。
【図5】 請求項7の発明の一実施例による不可視レー
ザ光路可視化を説明するための構成図である。
【図6】 レーザ光重なり係数と加工面粗さとの関係を
示す実験結果のグラフ図である。
【図7】 参考例1である、垂直側面を形成するための
レーザ加工方法によるレーザ光走査の説明図である。
【図8】 加工側面へのスパッタの付着を伴うレーザ光
走査の説明図である。
【図9】 請求項10の発明の一実施例によって加工し
た放電加工機用薄リブ電極の一例を示す図である。
【図10】 請求項10の発明の他の実施例によって加
工した放電加工機用複雑微細形状電極の一例を示す図で
ある。
【図11】 請求項10の発明の他の実施例による放電
加工機用凹型電極のガス抜き孔加工例を示す説明図であ
る。
【図12】 従来のレーザ加工装置の構成図である。
【符号の説明】
1 レーザ光、3 反射鏡(伝送手段)、7 加工対象
物、8a,8b 回転テーブル(加工テーブル手段)、
9a,9b 加工対象物移動テーブル(加工テーブル手
段)、10 レーザ発振器(レーザ光源)、12 集光
レンズ(照射手段)、14 テーブル移動制御装置(制
御手段)、15 アシストガス供給口(支燃性ガス供給
手段)、16 燃焼ガス排出口(回収手段)、17 ア
シストガス供給装置(支燃性ガス供給手段)、18 燃
焼ガス回収装置(回収手段)、19 可燃性粉末供給装
置(レーザ光可視化手段)、20 開閉バルブ(レーザ
光可視化手段)、21 ファイバースコープ(モニタ手
段)、22 計測用モニタ(モニタ手段)、23 画像
処理装置(画像処理手段)、24 可燃性粉末(粉末状
の可燃性物質)、32 スパッタ、39 レーザ加工穴
直径測定用カメラ(撮影手段)。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00 - 26/42

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を加工対象物の加工領域部分に
    照射し、前記加工領域内でレーザ光を走査し加工対象物
    を加工するレーザ加工方法において、前記加工対象物上
    にレーザ光を照射した際に形成されるレーザ加工穴の直
    に対するレーザ光のビームスポットの走査移動長さ
    の所望の割合と、前記レーザ加工穴の直径と、前記
    レーザ加工穴が形成された際のレーザ光繰り返し数
    からレーザ光走査速度を決定し、K=1−v/(d×f) で与えられるレーザ光重なり係数Kの値が0.25〜
    0.6となるようにレーザ発振条件又はレーザ光走査条
    件を設定すること を特徴とするレーザ加工方法。
  2. 【請求項2】 前記加工対象物に3次元形状部分を形成
    する場合、前記加工対象物の荒加工モードでは前記走査
    移動長さの割合をより小さく設定し、これにより決定さ
    れるレーザ光走査速度にてレーザ光を走査し、前記加工
    対象物の仕上げモードでは前記走査移動長さの割合をよ
    大きく設定し、これにより決定されるレーザ光走査速
    度にて前記荒加工モードで加工された3次元形状部分の
    側面部分を1回以上レーザ光を走査することを特徴とす
    る請求項1に記載のレーザ加工方法。
  3. 【請求項3】 目標とする3次元形状部分の既に形成さ
    れた側面部にレーザ光走査によって発生したスパッタが
    飛散しないようにスパッタの飛散方向を限定すべく前記
    側面部に対してレーザ光が近づくようにレーザ光を走査
    することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレ
    ーザ加工方法。
  4. 【請求項4】 前記加工対象物に3次元形状部分を形成
    した後、該3次元形状部分の輪郭部に沿ってレーザ光を
    走査することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載のレーザ加工方法。
  5. 【請求項5】 レーザ光を走査する際に、前記加工対象
    物上にレーザ光を照射した際に形成されるレーザ加工穴
    の前記直径を計測することを特徴とする請求項1〜4
    いずれかに記載のレーザ加工方法。
  6. 【請求項6】 レーザ光を加工対象物の加工領域部分に
    照射し、前記加工領域内でレーザ光を走査し加工対象物
    を加工するレーザ加工方法において、レーザ光照射中の
    加工対象物の燃焼によって発生する炎の形状、炎の吹き
    出し方向の少なくともいずれか一つを検出し、この検出
    結果から加工対象物の加工量あるいは加工面形状加工
    状態を決定し、所望の加工状態を得るために所定の燃焼
    状態を維持すべくレーザ光照射状態を調整することを特
    徴とするレーザ加工方法。
  7. 【請求項7】 レーザ光が不可視である場合、前記加工
    対象物近傍の不可視レーザ光の光路付近に粉末状の可燃
    性物質を供給し、粉末状の前記可燃性物質をレーザ光に
    よって燃焼させることによってレーザ光路を可視化し、
    この可視化されたレーザ光路をモニタすることによって
    レーザ光照射状態を検知し、所定の燃焼状態を維持すべ
    くレーザ光照射状態を調整することを特徴とする請求項
    に記載のレーザ加工方法。
  8. 【請求項8】 レーザ光を照射する際の前記加工対象物
    の周囲を十分な濃度の支燃性ガス雰囲気に保持すべく支
    燃性ガスを供給することを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれかに記載のレーザ加工方法。
  9. 【請求項9】 レーザ光照射による前記加工対象物の燃
    焼によって発生する燃焼ガスを大気中に放出することな
    く回収することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに
    記載のレーザ加工方法。
  10. 【請求項10】 加工対象物が導電性材料であることを
    特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のレーザ加工
    方法。
  11. 【請求項11】 加工対象物を保持しつつ移動させるた
    めの加工テーブル手段と、レーザ光源から放射されるレ
    ーザ光を伝送する伝送手段と、レーザ光を集光し加工対
    象物へと照射するための照射手段と、レーザ光を走査し
    て加工対象物上に所望の3次元形状部分を形成すべく前
    記加工テーブル手段及び前記レーザ光源の少なくとも一
    方の位置を制御する制御手段とを具備したレーザ加工装
    置において、前記加工対象物上にレーザ光を照射した際
    に形成されるレーザ加工穴の直径に対するレーザ光のビ
    ームスポットの走査移動長さの所望の割合と前記レーザ
    加工穴の直径と前記レーザ加工穴が形成された際のレー
    ザ光繰り返し数とからレーザ光走査速度を決定し、該レ
    ーザ光走査速度を前記制御手段に指示するレーザ光照射
    状態調整手段を備えたことを特徴とするレーザ加工装
    置。
  12. 【請求項12】 前記レーザ光照射状態調整手段は、前
    記加工対象物上にレーザ光を照射した際に形成されるレ
    ーザ加工穴の前記直径を計測するための撮影手段と、前
    記撮影手段から送られる画像情報を処理してレーザ加工
    穴の前記直径を求める画像処理手段とを具備したことを
    特徴とする請求項11に記載のレーザ加工装置。
  13. 【請求項13】 前記レーザ加工装置は、前記加工対象
    物近傍の不可視レーザ光の光路付近に粉末状の可燃性物
    質を供給し、粉末状の前記可燃性物質をレーザ光によっ
    て燃焼させることによってレーザ光路を可視化するレー
    ザ光可視化手段をさらに備えており、前記レーザ光照射
    状態調整手段は、可視化されたレーザ光路をモニタする
    ためのモニタ手段を備えており、さらに、前記モニタ手
    段の出力する情報を基にレーザ光照射状態を検知し、所
    定の燃焼状態を維持すべくレーザ光照射状態を調整する
    ように構成されていることを特徴とする請求項12に記
    載のレーザ加工装置。
  14. 【請求項14】 レーザ光を照射する際の前記加工対象
    物の周囲を十分な濃度の支燃性ガス雰囲気に保持すべく
    支燃性ガスを供給する支燃性ガス供給手段をさらに備え
    たことを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載
    のレーザ加工装置。
  15. 【請求項15】 レーザ光照射による前記加工対象物の
    燃焼によって発生する燃焼ガスを大気中に放出すること
    なく回収する回収手段をさらに備えたことを特徴とする
    請求項11〜14のいずれかに記載のレーザ加工装置。
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