JP3535645B2 - 代掻用整地板の連結機構 - Google Patents
代掻用整地板の連結機構Info
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Description
その連結機構の改良、更に詳しくは、整地すべき田圃等
の土壌の状態や整地目的に応じて、代掻の深さを簡単な
構造で自在に調節できて理想的な代掻作業が行える代掻
用整地板及びその連結機構に関するものである。 【0002】 【従来の技術】田植えの前作業と灌漑水下に砕土均平作
業として代掻を行うが、従来においては代掻用具として
長尺の丸太を用い、これをトラクターで引きずって代掻
を行っていた。このため、丸太の端部が畦に衝突してそ
の部分を破壊してしまったり、田圃の隅々まで満足のゆ
く状態に整地できなかったりするという種々の問題があ
った。そこで、本件出願人は、実公平4-54726 号に係る
代掻用整地板を提案して上記の如き問題を解決し、代掻
作業において大きな成果を上げた。 【0003】これにより、畦を破壊することなく田圃の
隅々まで代掻作業が行えるようになったのであるが、代
掻を行う田圃の土壌の硬さ状態や代掻の目的によって代
掻の深さが異なるため、1つの代掻用整地板では柔軟に
対応できず、何れの状態の田圃に対しても均平に整地す
るということはできなかった。そこで、何れの場合でも
代掻の深さを調節して均平に整地するためには、異なる
代掻深さに各々対応できるように重量や形状の異なる複
数の代掻用整地板を用意しなければならず、その製造コ
ストが増大するという問題があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の代掻
用整地板に上記の如き問題があったことに鑑みて為され
たものであり、複数の代掻用整地板を用意しなくとも、
代掻の深さを簡単な構造で自在に調節できて理想的な代
掻作業が行える代掻用整地板を提供することを目的とす
るものである。 【0005】また、本発明は、そのような代掻用整地板
をトラクター等の運搬車の後部に簡単かつ確実に連結で
き、しかも、代掻の深さを自在に調節できる代掻用整地
板の連結機構を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者が上記技術的課
題を解決するために採用した手段を、添附図面を参照し
て説明すれば、次のとおりである。 【0007】 【0008】また、本発明は、トラクター等の運搬車T
の後部Rに、木製長尺平板11と起立板12とから成る整地
板本体1を連結して牽引するための機構であって、前記
トラクター等の運搬車Tの後方に配設され、上下に揺動
することにより整地板本体1の取付部5を従動的に上下
揺動せしめる揺動手段6と;この揺動手段6に応じて揺
動する取付部5に把持部43を介して連結され、取付部5
と共に上下に揺動する2本の揺動ロッド42・42と;前記
整地板本体1における起立板12の左右両側に対称的に立
設され、かつ、少なくとも2個の調節孔16・16・・・が
縦方向に設けられた掛止板15・15と;前記揺動ロッド42
・42の各々と前記整地板本体1における各掛止板15の何
れかの調節孔16・16との双方に接続され、前記揺動ロッ
ド42・42と調節孔16・16との位置関係によって整地板本
体1の吃水量dを増減調節可能なチェーン41・41という
機構要素を巧みに連関統合することによって、上記課題
を解決した点に特徴がある。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明を添附図面に示す実
施形態に基いて更に詳しく説明する。 【0010】まず、本発明の代掻用整地板を図1〜図3
に基いて説明する。図中、符号1で指示するものは、水
田の灌漑水に吃水させて移動し整地を行う整地板の本体
である。この整地板本体1は、木製長尺平板11の前縁に
起立板12を固設してあり、その中央部において2つ折り
に折畳み可能となるように右辺11aと左辺11bとを蝶番
13を介して締め金具14にて固定してある。そして、整地
板本体1の両側には、符号2で指示する翼板が各々ヒン
ジ連結してあり、内側へのみ退避可能となっている。各
翼板2は復帰バネ24を介して拡開方向へ引張付勢してあ
り、常態において整地板本体1の両側前方へ斜出状態に
張り出させてある。そして、両翼板2・2の先端には、
符号3で指示する弾性緩衝部材が各々付設してあり、そ
の先端部分が内側へ反曲してソリ形状を成している。 【0011】上記の如く作製された代掻用整地板におい
ては、図1に示すように、前記本体1の起立板12の前縁
に一対の平板状の掛止板15・15が留め具17・17にて左右
対称に立設してある。これら各掛止板15には、3個の調
節孔16・16・16が上下方向へ一列に並んで穿設してあ
り、何れか1個の調節孔16に後述のチェーンのフック部
が掛止される。 【0012】そこで、3個の調節孔16・16・16の形成位
置に応じて整地板本体1の吃水量がどのように変化する
かを説明する。説明のため、一番下の調節孔から順番に
16a・16b・16cの符号を付し、図2と図3において
は、チェーン41の左端を灌漑水面Sから一定の高さに固
定的に図示してある。そして図2では、一番上の調節孔
16cにチェーン41を掛止した場合が示してある。この場
合、チェーン41にて本体1を引っ張る牽引力Fを垂直成
分Fvと水平成分Fhに分解して図示する如く、牽引力
Fの方向と水平方向との成す角度が小さくなるので、整
地板本体1を上方に浮上させる垂直成分Fvの力は小さ
くなる。そのため、当該本体1の重量による灌漑水面S
から下方への沈みは深くなり、当然また、吃水量dも大
きくなる。一方、図3では一番下の調節孔16aにチェー
ン41を掛止した場合が示してあり、図2の調節孔16cの
場合と比べると牽引力Fの垂直成分Fvの力が大きくな
る。そのため、整地板本体1の重量による本体1の沈み
は浅くなり、必然的に吃水量dも小さくなる。本実施形
態においては、土壌の柔らかい田圃の整地を行う場合は
一番下の調節孔16aを使用し、通常の整地を行う場合は
真中の調節孔16bを使用し、深く掻き寄せる必要のある
土寄せを行う場合は一番上の調節孔16cを使用してい
る。 【0013】このようにチェーン41を掛止する3個の調
節孔16a・16b・16cのうち所望の調節孔を選択するだ
けで、本体1に加わる牽引力Fの垂直成分Fvの大きさ
を変えて前記本体1の吃水量dを増減させることができ
る。よって、上下方向に複数個の調節孔16・16・・・・を有
する掛止板15を本体1に付設するだけで、重量や形状の
異なる複数の代掻用整地板を用意しなくとも、整地板本
体1のみを用いて代掻の深さを自在に調節することが可
能となる。 【0014】つぎに、本発明の第1実施形態である代掻
用整地板の連結機構を図4と図5に基いて説明する。図
中、符号4で指示するものは、上記の整地板本体1と運
搬車T(トラクター)の後部Rとを連結する連結部材全
体を指示しており、ハロー用のトラクターに使用され
る。図中の連結部材4は、整地板本体1の調節孔16に掛
止されるフック部41aを有するチェーン41と、このチェ
ーン41のフック部41aの反対側端部に接続された棒状の
揺動ロッド42と、この揺動ロッド42の端部に接続された
把持部43と、前記揺動ロッド42の略中央部に内方へ突設
された収納枠44とから構成されている。前記収納枠44・
44には、中央部で2つ折りに折畳んだ状態の整地板本体
1を載架して収納することができ、代掻を行わないとき
の整地板本体1の収納スペースを確保できる。 【0015】このように構成された2本の連結部材4・
4を用いて、フック部41a・41aを前記本体1の調節孔
16・16に掛止し、把持部43・43を前記後部Rの取付部5
にボルトにて締結することにより、整地板本体1とトラ
クターの後部Rとを簡単かつ確実に連結することができ
る。そして、前記取付部5は揺動手段6により揺動可能
となっており、この揺動を介して各揺動ロッド42の先端
部42aが上下方向に移動し、当該先端部42aに接続され
たチェーン41端部の灌漑水面Sからの高さを自在に変え
ることができる。これにより、整地板本体1に掛止され
たチェーン41による牽引力Fの方向を自在に変えられる
ので、前述の図2および図3に示すのと同様の効果、即
ち牽引力Fの垂直成分Fvの大きさを変えて整地板本体
1の吃水量dを増減させるという効果が得られる。ま
た、チェーン41のフック部41aを整地板本体1の掛止板
15に引っ掛ける位置を変えなくとも、トラクターに乗っ
たままチェーン41による牽引力Fの方向を自在に変えら
れるので、代掻整地における作業能率を大幅に向上でき
る。さらに、このような連結部材4の揺動と前述の掛止
板15の調節孔16・16・・・・との双方の調節機構を利用し
て、チェーン41の両端部の灌漑水面Sからの高さを変え
れば、整地板本体1の吃水量dを多段階に分けて増減さ
せることができ、整地板本体1による代掻の深さを更に
精度よく調節することが可能となる。 【0016】上記の第1実施形態における揺動手段6と
しては、図5に示すように、複数本の連結ロッド61・61
・・・・と、これら連結ロッド61・61・・・・を作動させる油圧
モーターから成る駆動源62と、前記連結部材4の揺動方
向を決めるレバー63とから構成される装置を採用してお
り、この揺動装置が運搬車Tの後方に配設してある。ま
た、第1実施形態の連結部材4においては、通常の整地
を行う場合は、揺動ロッド42の先端部42aを灌漑水面S
から約10cmの高さに設定し、深く掻き寄せる必要の
ある土寄せを行う場合は、先端部42aを灌漑水面Sと略
同一の高さに設定してある。 【0017】また、本発明の第2実施形態である代掻用
整地板の連結機構を、図6に基いて説明する。第2実施
形態では、整地板の連結機構はロータリー用のトラクタ
ーに使用され、これに応じて連結部材4の形状が第1実
施形態とは異なっている。連結部材4は、整地板本体1
の調節孔16に掛止されるフック部41aを有するチェーン
41・41と、このチェーン41のフック部41aの反対側端部
に接続されたコ字形の揺動ロッド42’と、この揺動ロッ
ド42’の略中央部に接続された把持部43と、前記揺動ロ
ッド42に突設された収納枠44・44とから構成されてい
る。そして、チェーン41・41のフック部41a・41aを前
記本体1の調節孔16・16に掛止し、把持部43を前記後部
Rの取付部5にボルトにて締結することにより、整地板
本体1とトラクターの後部Rとを連結している。第1実
施形態と同様、前記取付部5は揺動手段6により揺動可
能となっており、この揺動を介して各揺動ロッド42の先
端部42aの高さを自在に変えることができる。 【0018】このように連結部材4の形状を変えれば、
ハロー用およびロータリー用の何れのトラクターにも本
発明の代掻用整地板を適用することができる。 【0019】本発明の実施形態は概ね上記のとおりであ
るが、本発明は前述の実施形態に限定されるものでは決
してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の
変更が可能であって、例えば、整地板本体1の掛止板15
を上方に長くして3個以上の調節孔16・16・・・・を穿設す
ることにより、代掻の深さを多段階に調節することも可
能であり、また、揺動手段6としてマニュアル式のレバ
ーやハンドルをトラクター後部Rの取付部5に直接設け
ることも可能であり、これら何れの変更態様も本発明の
技術的範囲に属することはいうまでもない。 【0020】 【発明の効果】以上実施形態を挙げて説明したとおり、
本発明の代掻用整地板によれば、上下方向に複数個の調
節孔を有する掛止板を整地板に付設しているので、重量
や形状の異なる複数の代掻用整地板を用意しなくとも、
1つの整地板のみでその整地板の吃水量を増減させて代
掻の深さを自在に調節でき、理想的な代掻作業を安価に
行うことが可能となる。 【0021】また、本発明の代掻用整地板連結機構によ
れば、チェーンと揺動ロッドと把持部とから成る連結部
材を採用しているので、代掻用整地板をトラクターの後
部に簡単かつ確実に連結できる。さらに、トラクターを
運転しながら揺動ロッドを揺動させて整地板による代掻
の深さを自在に調節できるので、代掻整地における作業
能率を大幅に向上できる。したがって、代掻作業におけ
る実用価値は頗る大である。
る。 【図3】同整地板の吃水量を示す部分拡大断面図であ
る。 【図4】本発明の第1実施形態である代掻用整地板の連
結機構の分解斜視図である。 【図5】同整地板連結機構による連結状態を示す説明図
である。 【図6】本発明の第2実施形態である代掻用整地板連結
機構の分解斜視図である。 【符号の説明】 1 整地板本体 11 木製長尺平板 12 起立板 13 蝶番 14 締め金具 15 掛止板 16 調節孔 17 留め具 2 翼板 21 平板 22 起立板 23 枢着金具 24 復帰バネ 3 弾性緩衝部材 4 連結部材 41 チェーン 41a フック部 42 揺動ロッド 42’コ字形揺動ロッド 42a 先端部 43 把持部 44 収納枠 5 取付部 6 揺動手段 61 連結ロッド 62 駆動源 63 レバー F 牽引力 Fv 垂直成分 Fh 水平成分 S 灌漑水面 d 吃水量 T トラクター等の運搬車 R (運搬車の)後部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 トラクター等の運搬車Tの後部Rに、木
製長尺平板11と起立板12とから成る整地板本体1を連結
して牽引するための機構であって、 前記トラクター等の運搬車Tの後方に配設され、上下に
揺動することにより整地板本体1の取付部5を従動的に
上下揺動せしめる揺動手段6と;この揺動手段6に応じ
て揺動する取付部5に把持部43を介して連結され、取付
部5と共に上下に揺動する2本の揺動ロッド42・42と;
前記整地板本体1における起立板12の左右両側に対称的
に立設され、かつ、 少なくとも2個の調節孔16・16・・・が縦方向に設けら
れた掛止板15・15と;前記揺動ロッド42・42の各々と前
記整地板本体1における各掛止板15の何れかの調節孔16
・16との双方に接続され、前記揺動ロッド42・42と調節
孔16・16との位置関係によって整地板本体1の吃水量d
を増減調節可能なチェーン41・41とを包含することを特
徴とする代掻用整地板の連結機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00515896A JP3535645B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | 代掻用整地板の連結機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00515896A JP3535645B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | 代掻用整地板の連結機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09191707A JPH09191707A (ja) | 1997-07-29 |
| JP3535645B2 true JP3535645B2 (ja) | 2004-06-07 |
Family
ID=11603456
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00515896A Expired - Fee Related JP3535645B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | 代掻用整地板の連結機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3535645B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20210007418A (ko) * | 2019-07-11 | 2021-01-20 | 김필수 | 써레용 논둑 보수장치 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4776118B2 (ja) * | 2001-09-19 | 2011-09-21 | 信治 布旗 | 代掻用整地板の牽引機構 |
-
1996
- 1996-01-16 JP JP00515896A patent/JP3535645B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20210007418A (ko) * | 2019-07-11 | 2021-01-20 | 김필수 | 써레용 논둑 보수장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09191707A (ja) | 1997-07-29 |
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