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JP3537201B2 - 導電性粘着剤およびこれを用いてなる電極パッド - Google Patents
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JP3537201B2 - 導電性粘着剤およびこれを用いてなる電極パッド - Google Patents

導電性粘着剤およびこれを用いてなる電極パッド

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導電性粘着剤、およびこ
れを用いてなる電極パッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から生体に接触して使用する電極と
しては、低周波による微弱電流を身体内に通電導入して
血流を促し、マッサージ効果を期待して肩こりや腰痛な
どの痛みを緩和する治療用電極や、生体内の微弱電流を
体外に取り出して心電図や筋電図などを測定する医療用
電極、電気メスを使用する際に用いるアース電極、ムダ
毛の脱毛処理に用いる美容用電極など各種の電極が知ら
れている。
【0003】これらの電極には生体表面との接触媒体と
して、導電性を有する電極パッドが使用されるが、一般
にはポリアクリル酸ナトリウムやポリビニルアルコール
などの水溶性高分子に、塩化ナトリウムなどのイオン解
離する電解質および導電媒体としての水を必須成分とし
た含水ゲルタイプのものが汎用されている。
【0004】ところが、上記含水ゲルタイプの電極パッ
ドは導電性と粘着性の両機能を満足する優れたものであ
るが、比較的多量の水を含有しているために雰囲気湿度
の影響によってゲル中の含水量が変動しやすく、含水量
の一定化のために高価な密封用包装材料が必要となる。
さらに、長時間にわたる貼付によって、生体から分泌さ
れる汗分を吸収して粘着力の低下などの特性低下を起こ
すようになる。
【0005】そこで、水を必要としない非水系の導電性
粘着剤の開発が盛んに行われている。このような非水系
の導電性粘着剤としては、例えば特開昭62−1396
28号公報や、特開平3−267041号公報に記載の
ように、粘着剤組成物中にエーテル部を存在させて、こ
のエーテル部にリチウム塩のような解離性塩の陽イオン
を配位結合させ、陽イオンの移動によって導電性を発現
させるイオン導電体を利用したものが提案されている。
【0006】これらの非水系の導電性粘着剤は水を含有
しないので、上記した従来の含水タイプのものが有する
問題点はないが、含水ゲルタイプのものと比べると、貼
り直しの際に必要となる繰り返し接着性に乏しく、ま
た、導電性の点でも充分に満足できるものではなく、未
だ改良の余地がある粘着剤である。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は従来の電極
パッドに用いる導電性粘着剤、特に含水ゲルタイプの粘
着剤が有する上記問題点を解決するためになされたもの
であって、優れた導電性を発揮すると共に粘着性にも優
れ、しかも貼り直しの際に必要な特性である繰り返し接
着性(再接着性)にも優れた導電性粘着剤を提供するこ
とを目的とする。
【0008】さらに、本発明は上記導電性粘着剤を用い
た電極パッドを提供することを他の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意検討を重ねた結果、非水系の導電性
粘着剤の骨格ポリマーとしてポリエステルポリオールを
用い、これにイオン性化合物および有機溶剤を含有さ
せ、特定の架橋剤によって架橋させることによって、上
記目的を解決する導電性粘着剤が得られることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明の導電性粘着剤は、ポリエス
テルポリオールと、イオン性化合物と、該イオン性化合
物を溶解可能な溶剤を必須成分として含有してなる組成
物を、イソシアネート化合物によって架橋してなること
を特徴とするものである。
【0011】特に好ましい態様としては、可塑剤をさら
に配合した粘着剤であって、生体への再接着性が良好に
なる。
【0012】また、本発明の電極パッドは上記導電性粘
着剤をパッド状に成形してなるものである。
【0013】本発明にて用いるポリエステルポリオール
は、後述するイオン性化合物や溶剤と均一に相溶しやす
いものであって、良好な導電性が発揮できるものであ
る。このようなポリエステルポリオールとしては、例え
ばアジピン酸やイソフタル酸、テレフタル酸などの二塩
基酸と、エチレングリコール、プロピレングリコール、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、1,9−ノナンジオール、メチルオクタン
ジオールなどのジオール類とを反応させた2塩基酸系ポ
リエステルポリオール、β−メチル−δ−バレロラクト
ン、ε−カプロラクトンなどの環状モノマーを開環重合
させたポリラクトン系ポリオール、ポリ(3−メチル−
1,5−ペンタンメチレンカーボネート)、ポリ(ノナ
ンジオールカーボネート)などのポリカーボネートポリ
オールなどを用いることができる。これらのうち良好な
粘着性の発現と共に後述するイオン性化合物や溶剤との
相溶性の点から、常温以下の融点を有するもの、つまり
常温で液状のものが好ましく、ポリラクトン系のポリオ
ールを好適に用いることができる。含有量は30〜90
重量%、好ましくは50〜80重量%の範囲とする。
【0014】本発明の粘着剤において、導電性を発現さ
せるために配合するイオン性化合物としては、具体的に
はリチウムやナトリウム、カリウム、マグネシウムなど
のアルカリ金属やアルカリ土類金属から選ばれる陽イオ
ンの一種と、塩素イオン、ヨウ素イオンなどのハロゲン
イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、トリフ
ルオロメタンスルホン酸イオン、トルエンスルホン酸イ
オンなどの陰イオンの一種とからなる無機塩や、ステア
リルスルホン酸リチウムなどの有機塩、四級アンモニウ
ム塩などのイオン性化合物が挙げられる。これらのイオ
ン化合物のうちイオン解離する際のエネルギーが比較的
小さくて、後述する溶剤中での移動度が高いリチウム塩
を用いることが特に好ましい。具体的な化合物として
は、LiBr,LiI,LiClO4 ,LiSCN,L
iCF3 SO3 などが挙げられる。上記イオン性化合物
の配合量は後述する溶剤の配合量などによって任意に変
更することができるが、通常は粘着剤中0.01〜30
重量%、好ましくは1〜20重量%の範囲に設定する。
イオン化合物の量が0.01重量%に満たない場合に
は、導電性に劣り、30重量%を超えると配合するイオ
ン化合物の量が飽和溶解度以上となって完全に溶解しな
かったり、溶解後に再結晶化して導電性の低下を招く恐
れがある。
【0015】また、本発明において用いる溶剤として
は、上記イオン性化合物を溶解するものであって、しか
も前記ポリエステルポリオールと親和性を有するもので
ある。また、常温下または適度の加熱下で揮散しにくい
ものが好ましく、沸点が180℃以上、好ましくは22
0℃以上のものを用いる。このような溶剤としては、エ
チレングリコール、プロピレングリコールなどの多価ア
ルコール類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グルコール、ポリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ポリエチレングリコールジメチルエーテルなどのポ
ルアルキレングリコール類、ポリ(オキシエチレン−オ
キシプロピレン)アルキルエーテルなどのアルキルエー
テル類、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオ
ール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクト
ンポリオールなどのポリオール類、エチレンカーボネー
ト、プロピレンカーボネートなどの炭酸エステル類、カ
プロラクトンなどの環状エステル、スルフォラン、ジメ
チルイミダゾリジノンなどの複素環状化合物、ジカプリ
ル酸グリコールなどの多価アルコール脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。
このような溶剤の配合量は前記イオン性化合物の種類や
配合量などによって任意に変更することができるが、優
れた導電性を発揮するためには配合量が多い方が誘電率
が高くなり好ましい。しかし、配合量が多くなると電極
パッドのような成形体にした場合に凝集性の低下が見ら
れるので、好ましくは本発明の粘着剤中に10〜70重
量%、実用的には15〜50重量%の範囲の調整するこ
とが望ましい。
【0016】本発明の導電性粘着剤は上記必須成分から
なるものであって、常温で液状の性状を示すものであ
る。従って、後述するような電極パッドに成形する場合
には、一般的にはセパレータなどのキャリア上に塗工、
乾燥して溶剤を除去する方法が採用されるが、セパレー
タ表面の表面張力によってハジキ現象が起こりやすい。
また、イソシアネート化合物による架橋の前に溶剤含量
を現象させて溶液粘度を上昇させておくことも考えられ
るが、架橋工程での加熱によって溶液粘度が低下してハ
ジキ現象が生じることも予想される。そこで、本発明で
は、上記した各必須成分に加えて、任意成分として製造
工程時にキャリアとして用いるセパレータ上での塗れ性
を向上させるために、可塑性樹脂(可塑剤)としてゴム
成分や樹脂成分を1〜30重量%の範囲で配合すること
ができる。このような成分として、例えばイソプレンゴ
ム、ブタジエンゴム、スチレン/ブタジエンゴム、エピ
クロルヒドリンゴム、エピクロルヒドリン/ポリエチレ
ンオキサイドゴム、ポリビニルメチルエーテル、ポリビ
ニルエチルエーテル、ポリ酢酸ビニル、ポリ(エチレン
/酢酸ビニル)、スチレン/イソプレン/スチレンゴム
などを用いることができる。これらのうち上記溶剤との
相溶性の点からは、ポリビニルアルキルエーテルやエピ
クロルヒドリン系ゴムを用いることが好ましい。
【0017】また、上記可塑性樹脂以外にポリエステル
ポリオールと溶剤との相溶化剤として一般的に用いられ
ている液状の可塑剤を粘着剤中に30重量%を超えない
範囲で配合することができる。具体的にはオリーブ油、
ヒマシ油などの植物油、プロセスオイルなどの鉱物油、
フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、アジピン酸ジ
エチル、ミリスチン酸イソプロピルなどのエステル油な
どが挙げられる。
【0018】さらに、本発明の粘着剤に粘着性を付与し
て電極パッドのような成形体にした場合の接着性を向上
させるために、各種ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、石
油系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン系樹脂、スチレ
ン系樹脂、クマロンインデン樹脂、ジシクロペンタジエ
ン樹脂などの粘着性付与剤を、組成物中に40重量%を
超えない範囲で配合することができる。
【0019】その他任意成分として配合することができ
るものとして、各種充填剤、顔料などの着色剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤などを必要に応じて任意量で配合す
ることができる。
【0020】本発明の導電性粘着剤は上記各必須成分及
び任意成分を配合したのち、これを架橋してなるもので
ある。架橋反応には加熱することによって架橋反応を起
こすイソシアネート化合物を用いる。使用できるイソシ
アネート化合物としては、例えばフェニレンジイソシア
ネート、2,3−トルイレンイソシアネート、4,4−
ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシア
ネートの水素添加物などのジイソシアネート類、ヘキサ
メチレンイソシアネートとトリメチロールプロパンとを
反応させたアダクトタイプ、ヘキサメチレンイソシアネ
ートのビューレットタイプ、トリマータイプなどのポリ
イソシアネート類などが挙げられる。これらのイソシア
ネート化合物は前記ポリエステルポリオールと反応して
マトリックス状に3次元架橋する。
【0021】一般に架橋密度が高いと粘着力は低下し、
架橋密度が低いと凝集力不足になるので、粘着性と凝集
性のバランスをとるためには架橋度合の調整が重要であ
る。調整方法としては、ポリエステルポリオールやイソ
シアネート化合物の種類、配合量、分子量、および官能
基数などを調整する方法がある。通常、ポリエステルポ
リオールの粘度平均分子量は数百〜数万の範囲である
が、該ポリエステルポリオールの分子量の応じて用いる
イソシアネート化合物の種類を選択することが好まし
い。つまり、粘度平均分子量が数百で2官能性のポリエ
ステルポリオールを用いる場合には、3次元マトリック
ス状とするために少なくとも3官能性のイソシアネート
化合物を用いる必要がある。ただし、この場合、分子量
の低いイソシアネート化合物を用いると、適度な凝集力
を付与するためには比較的多量のイソシアネート化合物
が必要となり、その結果、架橋密度が高くなるために粘
着力の低下を招くおそれがある。従って、2官能性のイ
ソシアネート化合物を適度に配合することによって架橋
間分子量が適度に大きくなり、粘着力と凝集力のバラン
スをとることができるのである。一方、粘度平均分子量
が数万で3官能性のポリエステルポリオールを用いる場
合には、粘着剤中の官能基数が多くなって反応性が低く
なるので、分子量の大きい多官能性のイソシアネート化
合物を用いることは好ましくなく、分子量の小さい2官
能性のイソシアネート化合物を用いることが好ましいも
のである。
【0022】次に、本発明の導電性粘着剤および電極パ
ッドを得るための方法の一例を以下に記載する。
【0023】まず、ポリエステルポリオールとイオン性
化合物と該イオン性化合物を溶解可能な溶剤からなる必
須成分に、必要に応じて可塑剤や粘度調整剤などの任意
成分を配合して、常温で液状の組成物を調製する。
【0024】次いで、この組成物にイソシアネート化合
物を配合して均一溶液とし、この溶液をセパレータなど
の任意のキャリア上に塗工し、加熱によって架橋してシ
ート状に製膜された本発明の電極パッドを作製する。ま
た、本発明の電極パッドは上記の他、ポリエステルフィ
ルムやポリエチレンフィルムのようなプラスチックフィ
ルムの片面に導電性塗料を塗布したり、金属膜を蒸着し
たり、金属箔を積層したりして得られる導電性支持体の
導電面に、上記組成からなる電極パッドを形成した構造
であってもよい。
【0025】
【実施例】以下、本発明の導電性粘着剤およびこれを用
いてなる電極パッドについて、実施例によって具体的に
説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるも
のではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲であ
れば、種々の応用が可能であることは云うまでもない。
以下の例において、部および%とあるのは、全て重量部
および重量%を意味するものである。
【0026】実施例1 過塩素酸リチウム4部をジメチルポリエチレングリコー
ル20部に溶解して、これにポリカプロラクトンジオー
ル(粘度平均分子量2000)80部、ジオクチル錫ジ
ラウレート0.1部を加えて撹拌混合したのち、トリメ
チロールプロパンをアダクトしたポリイソシアネート8
部を加えて均一に混合した。これをポリエステル製セパ
レータ上に厚み1mmとなるように塗工し、100℃で
加熱架橋して透明な導電性粘着剤からなるシート状の電
極パッドを作製した。
【0027】得られたシート状の電極パッドのインピー
ダンスは1.5×104 Ωで、粘着力は286gであっ
た。また、この電極パッドを低周波治療器用に用いたと
ころ、人体への接着性は良好であり、良好な装着感を有
するものであった。
【0028】さらに、人体に対して9回繰り返し接着さ
せたところ、良好な接着性を維持しており、10回目の
粘着力は143gであった。
【0029】実施例2 過塩素酸リチウム4部をジメチルポリエチレングリコー
ル20部に溶解して、これにポリカーボネートジオール
(粘度平均分子量2000)80部、ジオクチル錫ジラ
ウレート0.1部を加えて撹拌混合したのち、トリメチ
ロールプロパンをアダクトしたポリイソシアネート7部
を加えて均一に混合した。これをポリエステル製セパレ
ータ上に厚み1mmとなるように塗工し、100℃で加
熱架橋して透明な導電性粘着剤からなるシート状の電極
パッドを作製した。
【0030】得られたシート状の電極パッドのインピー
ダンスは2.3×104 Ωで、粘着力は226gであっ
た。また、この電極パッドを低周波治療器用に用いたと
ころ、人体への接着性は良好であり、良好な装着感を有
するものであった。
【0031】さらに、人体に対して9回繰り返し接着さ
せたところ、良好な接着性を維持しており、10回目の
粘着力は112gであった。
【0032】実施例3 過塩素酸リチウム3部をジメチルポリエチレングリコー
ル10部と酢酸エチル10部との混合溶液に溶解して、
これにポリエステルジオール(3−メチル−1,5−ペ
ンタンジオール/アジピン酸系、粘度平均分子量300
0)100部、ジオクチル錫ジラウレート0.1部を加
えて撹拌混合したのち、トリメチロールプロパンをアダ
クトしたポリイソシアネート12部を加えて均一に混合
した。これをポリエステル製セパレータ上に厚み1mm
となるように塗工し、100℃で加熱架橋して酢酸エチ
ルを揮散させて乾燥後の厚みが約1mmの透明な導電性
粘着剤からなるシート状の電極パッドを作製した。
【0033】得られたシート状の電極パッドのインピー
ダンスは7.5×104 Ωで、粘着力は178gであっ
た。
【0034】さらに、人体に対して9回繰り返し接着さ
せたところ、良好な接着性を維持しており、10回目の
粘着力は138gであった。
【0035】実施例4 過塩素酸リチウム4部をジメチルポリエチレングリコー
ル40部に溶解して、これにポリカプロラクトントリオ
ール(粘度平均分子量3000)60部、ジオクチル錫
ジラウレート0.1部を加えて撹拌混合したのち、ポリ
メチレンポリフェニルポリイソシアネート5部を加えて
均一に混合した。これをポリエステル製セパレータ上に
厚み1mmとなるように塗工し、100℃で加熱架橋し
て透明な導電性粘着剤からなるシート状の電極パッドを
作製した。
【0036】得られたシート状の電極パッドのインピー
ダンスは4.4×104 Ωで、粘着力は265gであっ
た。
【0037】さらに、人体に対して9回繰り返し接着さ
せたところ、良好な接着性を維持しており、10回目の
粘着力は96gであった。
【0038】実施例5 過塩素酸リチウム4部をジメチルポリエチレングリコー
ル20部に溶解して、これにポリエステルジオール(3
−メチル−1,5−ペンタンジオール/アジピン酸系、
粘度平均分子量5000)80部、ジオクチル錫ジラウ
レート0.1部、ポリビニルメチルエーテル30部を加
えて撹拌混合したのち、トリメチロールプロパンをアダ
クトしたポリイソシアネート8部を加えて均一に混合し
た。これをポリエステル製セパレータ上に厚み1mmと
なるように塗工し、70℃で加熱架橋してやや黄色味を
帯びた透明な導電性粘着剤からなるシート状の電極パッ
ドを作製した。この組成物はポリビニルメチルエーテル
を配合しないものと比べて加熱架橋後のハジキが少な
く、製膜性が良好であった。
【0039】得られたシート状の電極パッドのインピー
ダンスは4.5×104 Ωで、粘着力は312gであっ
た。
【0040】さらに、人体に対して9回繰り返し接着さ
せたところ、良好な接着性を維持しており、10回目の
粘着力は106gであった。
【0041】なお、上記各実施例において測定したイン
ピーダンスおよび粘着力は、以下の方法で測定した。
【0042】<インピーダンス>導電性粘着剤から得ら
れた電極パッド(10mm×10mm)を2枚の銅板で
挟み、LCRメーターを用いて1kHz、1mVの交流
電圧を印加した際のインピーダンスを測定した。
【0043】<粘着力>上記インピーダンス試験に用い
たと同じ電極パッドをレオメータ試験機の試料台の上に
載置し、上チャックにプローブ(面積12φ、重量10
g)を固定したのち、電極パッドとプローブを10秒間
接触させて、50mm/分の速度でプローブを引き剥が
す際の力(粘着力)を測定した。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明の導電性粘着剤は、
ゲル形成の際の骨格成分にポリエステルポリオールを用
い、これをイソシアネート化合物によって架橋している
ので、導電性と粘着性にバランスに優れ、しかも貼り直
しの際に必要な特性である繰り返し接着性(再接着性)
にも優れたものである。
【0045】また、このような特性を有する導電性粘着
剤から得られる電極パッドは、優れた導電性を有するも
のであるので、治療用電極や医療用電極、アース電極、
美容用電極など各種の電極用のパッドとして有用なもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C09J 167/02 A61B 5/04 300Y (56)参考文献 特開 昭62−86076(JP,A) 特開 昭54−1400(JP,A) 特開 平1−266161(JP,A) 特開 昭62−139628(JP,A) 特開 平3−267041(JP,A) 特開 平2−261882(JP,A) 特開 昭62−207380(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 4/00 - 201/10 A61B 5/408 A61K 9/70 A61N 1/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルポリオールと、イオン性化
    合物と、該イオン性化合物を溶解可能な溶剤を必須成分
    として含有してなる組成物を、イソシアネート化合物に
    よって架橋してなる導電性粘着剤。
  2. 【請求項2】 さらに、可塑剤を含有する請求項1記載
    の導電性粘着剤。
  3. 【請求項3】 ポリエステルポリオールが30〜90重
    量%、溶剤が10〜70重量%、イオン性化合物が0.
    01〜30重量%の範囲で含有されている請求項2記載
    の導電性粘着剤。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の導電性粘着剤を用いてな
    る電極パッド。
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