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JP3540633B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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JP3540633B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • Element Separation (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置の製造方法に係り、特に半導体基板に形成された浅いトレンチに絶縁膜を埋め込んで行う素子分離方法、いわゆるSTI(Sharrow Trench Isolation)を適用する半導体記憶装置のメモリセル製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、半導体メモリデバイスにおけるメモリセルの形成に関し、STIを適用した素子分離方法を図14(a)〜(e)を用いて説明する。
【0003】
まず、図14(a)に示すように、P型シリコン基板901の表面を酸化する(酸化膜911)。ここで各種のウェル、チャネルインプランテーション(チャネル領域の形成)を行う。
【0004】
次に、酸化膜911を除去し、ゲート酸化膜904を形成する。このとき、図示しない周辺回路のゲート酸化膜(厚さが異なるものも含む)も形成する。次に、浮遊ゲート電極となるポリシリコン(905)、さらにストッパ材、例えばシリコン窒化膜912を堆積し、図示しないレジストを塗布しパターニングを行う。その後、図14(b)に示すように、図示しないレジストパターンをマスクにしてシリコン窒化膜912、ポリシリコン905、ゲート酸化膜904を順次異方性エッチングし、さらに露出したシリコン基板901を異方性エッチングする。これにより、基板にトレンチ902を形成する。次いで、図示しないレジストパターンを剥離する。
【0005】
次に、図14(c)に示すように、エッチングのダメージを緩和するためにトレンチ902の内壁表面を酸化する(酸化膜913)。
次いで、上記トレンチ902内を埋め込むように、基板上にたとえばTEOS(tetraethoxysilane )などのシリコン酸化膜(903)を堆積する。その後、図14(d)に示すように、化学的機械的研磨法、いわゆるCMP(chemical mechanical polishing )の技術を用いて、シリコン酸化膜903の表面を平坦にする。酸化膜903はシリコン窒化膜912の表面が露出されるまで削られ、トレンチ902の内部が埋め込まれた形状にされる。
【0006】
最後に、図14(e)に示すように、ストッパ材としてのシリコン窒化膜912を除去して素子分離が完成する。この後、不揮発性半導体記憶装置であれば、ONO膜、制御ゲート電極となるポリシリコン層などが堆積された後、ゲート形状にパターニングされてメモリセルが形成される。
【0007】
このように、シリコン基板901上に、まずゲート酸化膜904、ゲート部材(905)等を順次形成した後、ゲート部材(905)、ゲート酸化膜904及びシリコン基板901を順次エッチングし、ゲート部材(905)と自己整合的にSTI構造を形成する素子分離方法では、素子分離領域に埋め込まれた絶縁膜が後工程で削られる恐れが少なく、良好な素子分離特性が得られやすいという特徴を有する。これは、シリコン基板にSTI構造の素子分離領域を形成した後、シリコン基板上にゲート酸化膜を介してゲート部材を堆積しパターニングする場合は、STI形成の際に基板上を被覆していた犠牲酸化膜を一旦剥離し、新たにゲート酸化膜を形成する必要があり、この際、素子分離領域に埋め込まれた絶縁膜の後退が避けられないのに対し、上記素子分離方法ではこうした犠牲酸化膜の剥離工程は伴わないからである(例えば特開平8−17948号参照)。
【0008】
ところで、上記図14(b)に示された、CMPのストッパ材(シリコン窒化膜912)の厚さまで含んだトレンチ902の深さをD1、STIで構成された素子分離領域の幅をW1とする。微細加工が進むと、これらD1,W1の比の値D1/W1は大きくなる。この結果、STIとして埋め込む絶縁膜(酸化膜903)の堆積直後の埋め込み形状が悪くなる。具体的には例えば、トレンチ幅の加工ばらつきの原因もあって、埋め込んだトレンチのうち一部で、トレンチ中心付近に隙間があいてしまう現象が起きる。このような状態を回避するため、酸化膜903の堆積後には、高温かつ長時間の熱工程を経る。これにより、トレンチを絶縁物で隙間なく埋め込んだ形状とする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
STI構造において、トレンチを絶縁物で隙間なく埋め込んだ形状とするためには、絶縁膜(酸化膜903)を堆積した後に、高温かつ長時間の熱工程を行わなければならない。しかしながら、上記のように素子領域形成工程(素子分離工程)よりも前にゲート酸化膜(904)等(厚さの違う周辺回路のゲート絶縁膜も含む)を形成する製造方法では、高温かつ長時間の熱工程を経ると、ゲート酸化膜が劣化する、拡散層のプロファイルの制御が困難になるといった信頼性の問題がある。
【0010】
また、上記信頼性の問題を支障ない程度に抑えつつ行われる熱工程の後においても、トレンチの上端部に窪みが残り易い。この窪みが残ったとすると、後の工程で、例えば、制御ゲート電極となるポリシリコン層などを堆積し、ゲート形状にパターニングした際、エッチング残留物が窪みに残る可能性が高い。エッチング残留物が窪みに沿って残ると、最悪の場合、ゲート間ショートを起こす原因となる。
【0011】
この発明は上記のような事情を考慮し、その課題は、素子の微細化、高集積化を実現するSTI構造のためのトレンチに関し、絶縁物の堆積直後において絶縁物が隙間なく埋め込まれ易い形状とし、もって、高集積度で高信頼性の半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1のゲート絶縁膜を形成する工程と、前記第1のゲート絶縁膜上に第1のゲート電極材を堆積する工程と、前記第1のゲート電極材上に絶縁部材を堆積する工程と、前記絶縁部材上に所定の素子領域を覆うフォトレジストパターンを形成し、このパターンに従って前記絶縁部材、前記第1のゲート電極材、前記第1のゲート絶縁膜及び前記半導体基板をエッチングしてトレンチを形成する工程と、前記絶縁部材を少なくとも前記素子領域よりも寸法が小さくなるように部分的にエッチングする工程と、前記第1のゲート電極材を前記絶縁部材をマスクにエッチングする工程と、前記トレンチに絶縁物を埋め込む工程と、前記絶縁物を前記絶縁部材の表面が露出するまで平坦化する工程と、前記絶縁部材を除去する工程と、前記第1のゲート電極材をパターニングする工程とを具備している。
【0013】
この発明の方法では、素子領域を規定した絶縁部材をさらにエッチングすることにより後退させ、寸法の小さくなった絶縁部材をマスクとしたゲート電極材のエッチングで、トレンチの開口部が広がるようにすることにより、素子分離用の絶縁物堆積直後の埋め込み形状を改善する。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の半導体装置の製造方法における最も特徴的な製造工程途中の形態を示す断面図である。半導体基板上のMOS型素子間の素子分離領域が本発明の特徴を有したSTIで構成されている。半導体基板101上にゲート酸化膜102が形成されている。ゲート酸化膜102上にゲート電極103が形成されている。ゲート電極103下の基板はチャネル領域である。ソース/ドレイン領域は、この断面の方向に対して垂直方向の断面においてゲート電極両側の基板表面に現れるもので、ここでは示されない。
【0015】
ゲート電極103間の素子分離用のトレンチ104は、深さ方向の上部104aが深さ方向の下部104bに対し段差部分104Sを経ることにより、深さ方向の下部104bに比べて深さ方向の上部104aが広い寸法を有している。
【0016】
上記トレンチの深さ方向の上部104aとトレンチの深さ方向の下部104bの内壁は段差部分104Sを境に互いに異なる部分を構成している。ここでは、トレンチの深さ方向の下部104bの内壁は半導体基板101であり、トレンチの深さ方向の上部104aの内壁はゲート電極103である。
【0017】
このようなトレンチ104内に、絶縁物105が埋め込まれているが、トレンチ104の深さ方向の上部104aが広い、つまり、トレンチの開口部が下部より大きいと、絶縁物が隙間やシームの発生なく埋め込まれやすい。すなわち、絶縁物堆積直後の埋め込み形状を改善できる。
【0018】
また、絶縁物堆積時にトレンチの上部が早くふさがってしまいトレンチ内部に空洞ができるなどの不具合も防止できる。空洞ができると後の熱工程により空洞中の気圧が高くなり、応力が増大し物理的な破壊が起こる危険性もあり、このような危惧を解消する。
【0019】
上記のようなトレンチ104の形成方法は、例えば、図2に示すように、ゲート電極103となる導電層(第1のゲート部材)の上に絶縁部材106を形成した構造に、フォトリソグラフィ技術を用いる。まず、素子領域を覆ったレジスト膜(図示せず)に従って絶縁部材106から基板101に至るトレンチの深さ方向の下部104bまでエッチングする。その後、絶縁部材106を例えばウェットエッチングなどで後退させる。
【0020】
次いで、上記絶縁部材106に従ってゲート電極103を再度加工する。すなわち、ゲート電極103は素子領域よりも寸法が小さくなる。よって、トレンチの深さ方向の上部104aをトレンチ下部104bより広く形成することができる(図3)。
【0021】
その後は、トレンチ104の内壁を薄く酸化した後、トレンチ104内を埋めるようにCVD法(Chemical Vapor Deposition )により絶縁物105が堆積される。次に、絶縁部材106をストッパとしたCMP法(chemical mechanical polishing )を用いて絶縁物105を平坦にする。平坦化後、絶縁部材106は除去される。これにより、図1に示されるような構成となる。
【0022】
また、図示しないが、絶縁部材106の除去部分に例えば低抵抗化のための導電材(第2のゲート部材)が埋め込まれてもよい。なお、ゲート電極103の材料としてはアモルファスシリコンを用いることが考えられる。アモルファス材料は加工精度に優れている。これにより、絶縁部材106に従って形成される、素子領域より寸法の小さいゲート幅を有するゲート電極103の加工精度を向上させる。
【0023】
上記構成によれば、トレンチ内への絶縁物堆積時の埋め込み形状が改善できる。これにより、絶縁物堆積直後の埋め込み形状を良くするための熱工程が、従来よりも低温で、時間も大幅に短縮できる。
【0024】
この結果、ゲート酸化膜を素子領域形成工程よりも前に形成する半導体装置の製造方法では、ゲート酸化膜の質の劣化が低減され、チャネル領域等の拡散層のプロファイルの制御も容易になるという利点が生じる。
【0025】
このような利点が得られるものとして例えば、浮遊ゲートを有する電気的書き込み消去可能な不揮発性半導体メモリである、NAND型EEPROM、AND型EEPROM、DINOR型EEPROM、NOR型EEPROM等のメモリセルの形成があげられる。以下に、NAND型EEPROMのメモリセルを代表して説明する。
【0026】
図4(a)〜(c)は、この発明の半導体装置の製造方法に係る、NAND型EEPROMのメモリセルの実施形態を示している。図4において、(a)は、メモリセルのアレイ部分の平面図、(b)は(a)の1B−1B断面図、(c)は(a)の1C−1C断面図である。
【0027】
シリコン半導体基板1上には、STI技術で構成された素子分離領域(STI3と称する)と素子領域4が形成されている。ここでは、STI3によってストライプ状にメモリセルの素子領域4が画定され、メモリセルのアレイ部を構成している。素子領域4において、ソース/ドレイン拡散層9の間のチャネル領域上にはゲート酸化膜5を介在させて浮遊ゲート電極FGとなる導体層6が形成されている。
【0028】
この導体層6(浮遊ゲート電極FG)は、STI3におけるトレンチ23上部の内壁を構成するもので、素子領域4より寸法が小さくなっている。これにより、トレンチの深さ方向の下部23bに比べて深さ方向の上部23aが広い寸法を有している。この構成では、図1でも示したように、トレンチ23の開口部がトレンチ下部より大きいので、絶縁物(31)が隙間やシームの発生なく埋め込まれやすい。すなわち、STI3の形成に関し、絶縁物堆積直後の埋め込み形状を従来より改善できる構成となっている(図4(b)参照)。
【0029】
浮遊ゲート電極FG(6)上には層間の絶縁膜7を介在させて制御ゲート電極CGとなる導体層8が形成されている。この制御ゲート電極CG(8)は、ストライプ状の素子領域4と交差する方向に連続してライン状に形成されている(図4(b)参照)。この例では8本の制御ゲート電極CG1〜8それぞれに対応して設けられた浮遊ゲートFGを有する積層ゲート構造の8個のメモリセルを1つのメモリセルユニットとしている。ソース/ドレイン領域9がチャネル領域を介して直列されるメモリセルユニットの一端は、選択ゲートSG1を介在させてビット線コンタクトとなるドレインDにつながり、メモリセルユニットの他端は、選択ゲートSG2を介在させて拡散ソース線Sにつながる(図4(c)参照)。
【0030】
なお、図4(c)には、層間絶縁膜10を介してビット線コンタクトDに接続されるビット線BLを図示しているが、図4(a)ではビット線コンタクトDを示すのみとしている。
【0031】
本発明では、上記図4(b)の断面に示されるように、STI 3の形成に関し、絶縁物堆積直後の埋め込み形状を従来より改善できる構成となり、埋め込み形状を良くする熱工程の温度の低減、時間の短縮が図れる。これにより、メモリセルの特性劣化につながるゲート絶縁膜質の劣化が低減され、また、チャネル領域等の拡散層のプロファイル制御性の向上が実現される。
【0032】
以下、上記図4(b)の断面に示されるような、NAND型EEPROMが有するメモリセルの製造方法について説明する。
図5〜図12は、素子分離にSTI構造を適用したNAND型EEPROMが有するメモリセルの製造方法を工程順に示す断面図である。
【0033】
まず、例えば、P型シリコン基板1の表面に犠牲酸化膜(図示せず)を形成し、各種のウェル、チャネルインプランテーション(チャネル領域の形成)を行う。その後、犠牲酸化膜を除去する。
【0034】
次に、図5に示すように、半導体基板1上にゲート酸化膜5を形成する。このとき、図示しない周辺回路のゲート酸化膜(厚さが異なるものも含む)も形成する。次に、浮遊ゲート電極材となるアモルファスシリコン(第1のゲート部材)61、さらに絶縁部材、例えばシリコン窒化膜21をCVD法により堆積する。次に、フォトレジスト22を塗布し素子領域を覆うパターニングを行う。
【0035】
その後、図6に示すように、フォトレジスト22のパターンをマスクにしてシリコン窒化膜21、アモルファスシリコン61、ゲート酸化膜5をRIE法(Reactive Ion Etching)を用いて順次異方性エッチングし、さらに露出したシリコン半導体基板1もRIE法を用いて異方性エッチングする。これにより、基板にトレンチ23を形成する。トレンチ23の幅は0.3μm程度、トレンチ23の深さは、フォトレジスト22を除いて0.55μm程度で、うち基板1表面からの深さは0.3μm程度ある。
【0036】
次に、図7に示すように、フォトレジスト22を除去した後、シリコン窒化膜21をウェットエッチングにより20nm程度後退させ、フォトレジスト22のパターンより寸法を小さくする。
【0037】
次に、図8に示すように、寸法の小さくなったシリコン窒化膜21をマスクに、アモルファスシリコン61を異方性エッチングする。アモルファスシリコン材料は、例えばポリシリコン材料に比べて加工精度に優れ、エッチング側面の寸法精度が良好である。トレンチ23は、下部の23bに比べ上部23a(トレンチの開口部)が広いものとなる。
【0038】
次に、図9に示すように、エッチングのダメージを緩和するためにトレンチ23の内壁表面を熱酸化する(シリコン酸化膜25)。次いで、上記トレンチ23内を埋め込むべく、基板上に例えばTEOS(tetraethoxysilane )などのシリコン酸化膜31をCVD法により堆積する。その後、酸化膜31の埋め込み形状を良くする700〜800℃の熱工程を30分程度加える。
【0039】
トレンチ23上部、つまりアモルファスシリコン61を内壁とするトレンチ開口部が、基板を内壁とするトレンチ下部より広いので、酸化膜31堆積直後の埋め込み形状は従来より改善される。
【0040】
これにより、その後の埋め込み形状を良くする上記熱工程の温度の低減、時間の短縮が図れる。従来、上記熱工程は、900〜1000℃、1時間程度であった。本発明により、この熱工程が700〜800℃で30分程度と緩和されるのである。
【0041】
次に、CMP(chemical mechanical polishing )の技術を用いて、酸化膜31を平坦化する。酸化膜31はシリコン窒化膜21の表面が露出されるまで削られる。シリコン窒化膜21がCMPのストッパ材となる。その後、シリコン窒化膜21を除去する(図10)。
【0042】
次に、図11に示すように、シリコン窒化膜21の除去部分を埋め込むように導電性のポリシリコン(第2のゲート部材)62が堆積される。さらに、アモルファスシリコン61中にポリシリコン62中の不純物が拡散され低抵抗化される。なお、上記アモルファスシリコン61は既に非晶質でなくなっている可能性があるが、便宜上アモルファスシリコン61と称している。その後、酸化膜31をストッパとしたCMPを経る。これによりアモルファスシリコン61/ポリシリコン62の積層膜が、浮遊ゲート電極材6となる。
【0043】
次に、図12に示すように、酸化膜31を所定量エッチバックし、浮遊ゲート電極材6の側面を一部露出させる。次に、浮遊ゲート電極材6及び酸化膜31上に、層間のONO膜(酸化膜/窒化膜/酸化膜の3層膜)7を形成した後、制御ゲート電極となるポリシリコン層8を堆積する。その後、このポリシリコン層8を平坦化する。
【0044】
次に、フォトリソグラフィ技術及びRIE法を用いてこのポリシリコン層8と層間のONO膜7と浮遊ゲート電極材6を、トレンチ23に略直交する方向にライン状にエッチングする。次いで、イオン注入によりソース/ドレイン領域9を形成する。これにより、浮遊ゲート電極(FG)6、制御ゲート電極(CG)8を有するメモリセルのアレイ部としての配列を形成する(図4(a),(c)参照)。
【0045】
上記のような実施形態においても、素子領域を規定する絶縁部材を、エッチングすることにより後退させ、寸法の小さくなった絶縁部材に従ってゲート電極材(トレンチ上部)を加工するので、トレンチ開口部が広げられる。こうして、絶縁物(シリコン酸化膜31)堆積直後の埋め込み形状を改善できる。
【0046】
これにより、絶縁物堆積直後の埋め込み形状を良くするための熱工程が、従来よりも低温で、時間も大幅に短縮できる。この結果、メモリセルの特性劣化につながるゲート絶縁膜質の劣化が低減され、また、チャネル領域等の拡散層のプロファイル制御性が向上する。
【0047】
さらに、この実施形態では、素子分離領域形成後、第1のゲート部材(アモルファスシリコン61)上に第2のゲート部材(ポリシリコン62)を積み増しして浮遊ゲート電極材6を形成した後、素子分離領域の絶縁物(シリコン酸化膜31)を所定量エッチバックして浮遊ゲート電極材6への側面の一部を露出させている。このため、トレンチ23への絶縁物の埋め込み時にはトレンチ23のアスペクト比を大きくすることなく、得られるメモリセルにおける浮遊ゲート電極(FG)6と制御ゲート電極(CG)8との間の結合容量を高めることができ、つまり、トレンチ23内への絶縁物の埋め込み形状を良くしながら、メモリセルの積層ゲート構造のカップリング比を増大させることが可能となる。
【0048】
なお、上記実施形態では、図7において、フォトレジスト22を除去した後、シリコン窒化膜21をウェットエッチングする方法を示したが、フォトレジスト22を除去する前に、シリコン窒化膜21をウェットエッチングする方法をとってもよい。その様子を図13に示す。
【0049】
このように、本発明の半導体装置の製造方法によれば、STIにおいて、トレンチの深さ方向の下部(104b,23b)は半導体基板(101,1)が内壁とされ、トレンチの深さ方向の上部(104a,23a)はゲート酸化膜及びゲート電極(103,6)が内壁とされる。
【0050】
以上、各実施形態によれば、トレンチに埋め込んだ絶縁物をCMP法で平坦化する際のストッパ材となる絶縁部材を、所定量エッチングし、この絶縁部材をマスクに、さらにトレンチの開口の部分を広げるエッチングを行う。この結果、トレンチを埋め込んだ直後の絶縁物に対し、トレンチ内での隙間やシームの発生を大幅に低減させる。トレンチの埋め込み形状を改善することにより、半導体装置の信頼性は向上する。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、STI構造の適用で埋め込まれる絶縁物の、埋め込み直後の形状を良くするトレンチの形を作る。これにより、埋め込み形状を補正するための熱工程が緩和され、信頼性が向上する半導体装置の製造方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の半導体装置の製造方法の最も特徴的な製造工程途中の形態を示す断面図。
【図2】図1の構成の製造方法の工程途中を示す第1の断面図。
【図3】図1の構成の製造方法の工程途中を示す第2の断面図。
【図4】この発明の実施形態に係る、NAND型EEPROMのメモリセルの構成を示し、(a)はメモリセルのアレイ部分の平面図、(b)は(a)の1B−1B断面図、(c)は(a)の1C−1C断面図。
【図5】図4(b)の断面に示されるような、素子分離にSTI構造を適用したNAND型EEPROMが有するメモリセルの製造方法を工程順に示すための第1の断面図。
【図6】図5に続く工程途中を示す第2の断面図。
【図7】図6に続く工程途中を示す第3の断面図。
【図8】図7に続く工程途中を示す第4の断面図。
【図9】図8に続く工程途中を示す第5の断面図。
【図10】図9に続く工程途中を示す第6の断面図。
【図11】図10に続く工程途中を示す第7の断面図。
【図12】図11に続く工程途中を示す第8の断面図。
【図13】別の方法で図6に続く工程途中を示す変形例としての断面図。
【図14】(a)〜(e)は、従来の技術として、半導体メモリデバイスにおけるメモリセルの形成に関し、STIを適用した素子分離方法を工程順に説明するための断面図。
【符号の説明】
101,1…半導体基板
102…ゲート酸化膜
103…ゲート電極
104,23…トレンチ
104S…段差部分
105…絶縁物
106…絶縁部材
3…素子分離領域(STI)
4…素子領域
5…ゲート酸化膜
6…浮遊ゲート電極FGとなる導体層
7…層間の絶縁膜(ONO膜)
8…制御ゲート電極CGとなる導体層
9…ソース/ドレイン領域
10…層間絶縁膜
SG1,SG2…選択ゲート
21…シリコン窒化膜
22…フォトレジスト
25…シリコン酸化膜(熱酸化膜)
31…シリコン酸化膜(CVD酸化膜)
61…アモルファスシリコン
62…ポリシリコン

Claims (10)

  1. 半導体基板上に第1のゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1のゲート絶縁膜上に第1のゲート電極材を堆積する工程と、
    前記第1のゲート電極材上に絶縁部材を堆積する工程と、
    前記絶縁部材上に所定の素子領域を覆うフォトレジストパターンを形成し、このパターンに従って前記絶縁部材、前記第1のゲート電極材、前記第1のゲート絶縁膜及び前記半導体基板をエッチングしてトレンチを形成する工程と、
    前記絶縁部材を少なくとも前記素子領域よりも寸法が小さくなるように部分的にエッチングする工程と、
    前記第1のゲート電極材を前記絶縁部材をマスクにエッチングする工程と、
    前記トレンチに絶縁物を埋め込む工程と、
    前記絶縁物を前記絶縁部材の表面が露出するまで平坦化する工程と、
    前記絶縁部材を除去する工程と
    前記第1のゲート電極材をパターニングする工程と
    を具備したことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記絶縁部材を除去する工程の後、前記第1のゲート電極材及び前記絶縁物上に亘って、第2のゲート絶縁膜を形成する工程と、前記第2のゲート絶縁膜上に第2のゲート電極材を形成する工程と、前記第2のゲート電極材及び前記第2のゲート絶縁膜をパターニングする工程をさらに具備し、
    前記第2のゲート電極材及び前記第2のゲート絶縁膜と自己整合的に前記第1のゲート電極材をパターニングすることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 半導体基板上に第1のゲート絶縁膜を堆積する工程と、
    前記第1のゲート絶縁膜上に第1のゲート部材を堆積する工程と、
    前記第1のゲート部材上に絶縁部材を堆積する工程と、
    前記絶縁部材上に所定の素子領域を覆うフォトレジストパターンを形成し、このパターンに従って前記絶縁部材、前記第1のゲート部材、前記第1のゲート絶縁膜及び前記半導体基板をエッチングしてトレンチを形成する工程と、
    前記絶縁部材を少なくとも前記素子領域よりも寸法が小さくなるように部分的にエッチングする工程と、
    前記第1のゲート部材を前記絶縁部材をマスクにエッチングする工程と、
    前記トレンチに絶縁物を埋め込む工程と、
    前記絶縁物を前記絶縁部材の表面が露出するまで平坦化する工程と、
    前記絶縁部材を除去する工程と、
    前記第1のゲート部材上の前記絶縁部材が除去された部分に第2のゲート部材を形成することによって、第1のゲート電極材を形成する工程と、
    前記第1のゲート電極材及び前記絶縁物上に亘って第2のゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2のゲート絶縁膜上に第2のゲート電極材を形成する工程と、
    前記第2のゲート電極材、第2のゲート絶縁膜及び第1のゲート電極材を前記トレンチに略直交するライン状にパターニングすることにより、前記第1のゲート電極材を浮遊ゲート、前記第2のゲート電極材を制御ゲートとするメモリセルのアレイ部としての配列を形成する工程と
    を具備したことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1のゲート電極材を形成する工程の後、前記絶縁物を所定量エッチバックする工程をさらに具備することを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1のゲート部材はアモルファスシリコンからなる請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第2のゲート部材は導電性のポリシリコンからなる請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記絶縁部材は窒化珪素からなる請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記絶縁物は二酸化珪素からなる請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第2のゲート絶縁膜は酸化膜/窒化膜/酸化膜の三層膜を含む請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第2のゲート電極材はポリシリコンからなる請求項8記載の半導体装置の製造方法。
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