JP3544154B2 - ヘキサアンミンイリジウム硝酸塩溶液の製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘキサアンミンイリジウム硝酸塩(以下「HAIrTN」という。)溶液の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、HAIrTN溶液を製造するには煩雑な操作方法をとらざるを得なかった。例えば、まず塩化イリジウム酸カリウムの結晶を水で溶解し、これに塩化アンモニウムと炭酸アンモニウムを加えて湯浴上で加熱還流して反応させ、得られた黄褐色沈殿を濾過し、3NHClで抽出して不純物を除去した後、熱水で溶解し、濾過し、濾液を濃縮後濃塩酸を加えて [IrCl(NH3)5 ]Cl2 の沈殿を得る。該沈殿を、アンモニア水に入れ、封管中で 140℃48時間加熱後、濾過し、濾液を蒸発乾固する。さらに湯浴上で1時間加熱して、アクアペンタアンミン塩を分解する。これを充分量の希塩酸に溶解し、等容積の30%硝酸を加えて [Ir(NH3)6](NO3)3 の白色結晶を得る。最後に15%硝酸とエタノールエーテルで洗浄し、乾燥後水に溶かす、という煩雑な方法が行われている。しかも、上記の方法では、操作面での煩雑さの他に、NH4 ClやHClといった不純物が混入するという問題点もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来法の欠点を解決するためになされたものであり、簡略な操作で、不純物の少ないHAIrTN溶液を製造する方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、塩化イリジウム(III)酸溶液に過剰のアンモニア水を加え、加圧下で加熱して反応させてヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液を合成し、該合成した溶液を加熱して弱アルカリ性としてから陰イオン交換樹脂と接触させた後、硝酸を加えることを特徴とするHAIrTN溶液の製造方法である。
前記陰イオン交換樹脂は前もってOHイオン型に処理したものを用い、接触させる陰イオン交換樹脂量は理論交換量の2倍以上とするのが望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、発明を詳細に説明する。
【0006】
中間体としての、ヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液を合成するには、塩化イリジウム(III)酸溶液に過剰のアンモニア水を加え、加圧反応させることのできる容器中、例えばオートクレーブ中で1.5〜5kg/cm2 の圧力下で100〜150℃に加熱して1昼夜以上その状態を保持して反応させれば良い。
【0007】
次いで、過剰に加えたアンモニアを除去するために90〜98℃の温度で加熱し、ヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液のpHが7.5〜9.0になったところで加熱を止め、室温まで冷却することでヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液を合成できる。pHを7.5〜9.0の弱アルカリ性にしておくのは以下の操作として陰イオン交換樹脂との接触の際に安定した陰イオン交換を完結させるためである。
【0008】
本発明において使用する陰イオン交換樹脂としては強塩基陰イオン交換樹脂が好ましく、例えば三菱化成工業製ダイヤイオンSA10A、またはダイヤイオンSA12Aを使用できる。
合成したヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液と接触させる前に、陰イオン交換樹脂をOHイオン型にしておく方法は、例えば1lの陰イオン交換樹脂をカラムに充填しておき、5%前後の水酸化ナトリウム溶液3lを空間速度SV=2で通液し、次いで純水を同じくSV=2で通液して流出液のpHが7になるまで純水を通液することが必要である。純水を通液してpH=7まで行うことにより、ナトリウムイオンの除去が可能となるからである。
【0009】
OHイオン型にした陰イオン交換樹脂にヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液を接触させる方法は、例えばビーカ内で混合して攪拌して接触させてもよいが、前記OHイオン型にする操作と同様、カラムに充填した陰イオン交換樹脂層にヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液を通液させる方法が簡便であり分離等の手間も省けるもので、連続操作を行う上から、より好ましいものである。
また、通液する速度は空間速度SV=0.1hr−1〜0.5hr−1とすればよく、より好ましくはSV=0.2hr−1である。
【0010】
なお、陰イオン交換樹脂の量を陰イオン交換理論量の2倍以上とするのは、陰イオン交換平衡との関係によるもので、該イリジウム化合物の塩素イオンとOHイオンとの交換を完全に行わせるために欠くことのできないポイントである。
よって、陰イオン交換樹脂に通液するヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液の濃度は特に限定されるものではないが、薄い液では濃縮操作が必要になり、濃厚液では通液の際に結晶が発生する可能性があり、好ましくは40g/l〜100g/lに調製したものがよい。
【0011】
こうして得られた溶液に硝酸を加え、pHを7以下に調整することにより、HAIrTN溶液が製造される。
【0012】
以上の方法により、不純物の混入が極めて少ないHAIrTN溶液を製造することができるものである。
【0013】
【実施例】
以下、本発明に係わる実施例を記載するが、該実施例は本発明を限定するものではない。
【0014】
【実施例1】
塩化イリジウム酸溶液(Irとして20g含有する)120mlにアンモニア水(28%)400mlを加え、オートクレーブ中で圧力を1.5〜5kg/cm2 、加熱温度130℃、攪拌を500rpmとして24時間反応させた。
次いで、反応後の溶液を冷却して濾過し、濾過液をビーカに入れ湯浴で95℃に加熱して濾過液のpHが8.7となったところで加熱を止め、室温まで冷却した。
次いで、冷却した濾過液を前もってOHイオン型にした強塩基陰イオン交換樹脂(三菱化成工業製:ダイヤイオンSA10A)4lを直径50mmのガラス製カラムに充填した層に、空間速度SV=0.2hr−1で通液した。
通液した後、陰イオン交換樹脂層に純水をSV=0.2hr−1で通液し押出洗浄してヘキサアンミンIr水酸化物溶液を2.5l得た。この溶液を95℃に加熱して、余分なアンモニアを蒸発させて濃縮した後、60%硝酸19mlを加え、pH7に調整し、Ir濃度で20g/l であるHAIrTN溶液を800mlを得た。 該HAIrTN溶液の2mlを分取し、1/10N塩酸で電位差滴定したところ滴定に要した塩酸量からイリジウム1molに対してOHイオンがほぼ3molとなりHAIrTNであることが確認された。
なお、該溶液中の塩素イオン濃度は100mg/l以下であった。
【0015】
【実施例2】
塩化イリジウム酸溶液(Irとして20g含有する)120mlにアンモニア水(28%)400mlを加え、オートクレーブ中で圧力を1.5〜5kg/cm2 、加熱温度130℃、攪拌を500rpmとして48時間反応させた。
次いで、反応後の溶液を冷却して濾過し、濾過液をビーカに入れ湯浴で95℃に加熱して濾過液のpHが8.0となったところで加熱を止め、室温まで冷却した。
次いで、冷却した濾過液を前以ってOHイオン型にした強塩基陰イオン交換樹脂(三菱化成工業製:ダイヤイオンSA10A)4lを直径50mmのガラス製カラムに充填した層に、空間速度SV=0.2hr−1で通液した。
通液した後、陰イオン交換樹脂層に純水をSV=0.2hr−1で通液し押出洗浄してヘキサアンミンIr水酸化物溶液を2.5l得た。この溶液を95℃に加熱して、余分なアンモニアを蒸発させて濃縮した後、60%硝酸25mlを加え、pH7に調整し、 Ir濃度で20g/l のHAIrTN溶液1000mlを得た。
該HAIrTN溶液の2mlを分取し、1/10N塩酸で電位差滴定したところ滴定に要した塩酸量からイリジウム1molに対してOHイオンがほぼ3molとなりHAIrTNであることが確認された。
なお、該溶液中の塩素イオン濃度は100mg/l以下であった。
【0016】
【従来例】
塩化イリジウム酸カリウム(Irとして20g含有する)の結晶88gを水1180mlに溶解し、これに塩化アンモニウム587gと炭酸アンモニウム880gを加えて90℃の湯浴上で加熱還流して反応させた。得られた黄褐色沈殿を濾過し、3NHClで抽出して不純物の[IrCl2(NH3)4 ]Clを除去した後、熱水で溶解し、濾過し、濾液を濃縮後濃塩酸733mlを加えて [IrCl(NH3)5 ]Cl2 の沈殿を得た。該沈殿を、アンモニア水に入れ、封管中で 140℃48時間加熱後、濾過し、濾液を蒸発乾固した。さらに湯浴上で1時間加熱して、アクアペンタアンミン塩を分解した。これを充分量の希塩酸に溶解し、等容積の30%硝酸を加えて [Ir(NH3)6] (NO3)3 の白色結晶を得た。最後に15%硝酸とエタノールエーテルで洗浄し、乾燥後水に溶かすことにより、HAIrTN溶液を得た。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、従来法では一旦 [IrCl(NH3)5 ]Cl2 の沈殿を得てから濾過するという固液分離の工程が入っていたため、操作が煩雑であり、かつ不純物の混入も起こり易かった。これに対して、本発明の方法によれば、目的物が全工程を通して液体状態で扱えるため、操作の自動化が行い易く、しかも溶液中の塩素イオンを極めて少なくでき、溶液中の不純物の少ない安定したものが製造できるという優れた特徴を有するものである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘキサアンミンイリジウム硝酸塩(以下「HAIrTN」という。)溶液の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、HAIrTN溶液を製造するには煩雑な操作方法をとらざるを得なかった。例えば、まず塩化イリジウム酸カリウムの結晶を水で溶解し、これに塩化アンモニウムと炭酸アンモニウムを加えて湯浴上で加熱還流して反応させ、得られた黄褐色沈殿を濾過し、3NHClで抽出して不純物を除去した後、熱水で溶解し、濾過し、濾液を濃縮後濃塩酸を加えて [IrCl(NH3)5 ]Cl2 の沈殿を得る。該沈殿を、アンモニア水に入れ、封管中で 140℃48時間加熱後、濾過し、濾液を蒸発乾固する。さらに湯浴上で1時間加熱して、アクアペンタアンミン塩を分解する。これを充分量の希塩酸に溶解し、等容積の30%硝酸を加えて [Ir(NH3)6](NO3)3 の白色結晶を得る。最後に15%硝酸とエタノールエーテルで洗浄し、乾燥後水に溶かす、という煩雑な方法が行われている。しかも、上記の方法では、操作面での煩雑さの他に、NH4 ClやHClといった不純物が混入するという問題点もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来法の欠点を解決するためになされたものであり、簡略な操作で、不純物の少ないHAIrTN溶液を製造する方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、塩化イリジウム(III)酸溶液に過剰のアンモニア水を加え、加圧下で加熱して反応させてヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液を合成し、該合成した溶液を加熱して弱アルカリ性としてから陰イオン交換樹脂と接触させた後、硝酸を加えることを特徴とするHAIrTN溶液の製造方法である。
前記陰イオン交換樹脂は前もってOHイオン型に処理したものを用い、接触させる陰イオン交換樹脂量は理論交換量の2倍以上とするのが望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、発明を詳細に説明する。
【0006】
中間体としての、ヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液を合成するには、塩化イリジウム(III)酸溶液に過剰のアンモニア水を加え、加圧反応させることのできる容器中、例えばオートクレーブ中で1.5〜5kg/cm2 の圧力下で100〜150℃に加熱して1昼夜以上その状態を保持して反応させれば良い。
【0007】
次いで、過剰に加えたアンモニアを除去するために90〜98℃の温度で加熱し、ヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液のpHが7.5〜9.0になったところで加熱を止め、室温まで冷却することでヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液を合成できる。pHを7.5〜9.0の弱アルカリ性にしておくのは以下の操作として陰イオン交換樹脂との接触の際に安定した陰イオン交換を完結させるためである。
【0008】
本発明において使用する陰イオン交換樹脂としては強塩基陰イオン交換樹脂が好ましく、例えば三菱化成工業製ダイヤイオンSA10A、またはダイヤイオンSA12Aを使用できる。
合成したヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液と接触させる前に、陰イオン交換樹脂をOHイオン型にしておく方法は、例えば1lの陰イオン交換樹脂をカラムに充填しておき、5%前後の水酸化ナトリウム溶液3lを空間速度SV=2で通液し、次いで純水を同じくSV=2で通液して流出液のpHが7になるまで純水を通液することが必要である。純水を通液してpH=7まで行うことにより、ナトリウムイオンの除去が可能となるからである。
【0009】
OHイオン型にした陰イオン交換樹脂にヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液を接触させる方法は、例えばビーカ内で混合して攪拌して接触させてもよいが、前記OHイオン型にする操作と同様、カラムに充填した陰イオン交換樹脂層にヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液を通液させる方法が簡便であり分離等の手間も省けるもので、連続操作を行う上から、より好ましいものである。
また、通液する速度は空間速度SV=0.1hr−1〜0.5hr−1とすればよく、より好ましくはSV=0.2hr−1である。
【0010】
なお、陰イオン交換樹脂の量を陰イオン交換理論量の2倍以上とするのは、陰イオン交換平衡との関係によるもので、該イリジウム化合物の塩素イオンとOHイオンとの交換を完全に行わせるために欠くことのできないポイントである。
よって、陰イオン交換樹脂に通液するヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液の濃度は特に限定されるものではないが、薄い液では濃縮操作が必要になり、濃厚液では通液の際に結晶が発生する可能性があり、好ましくは40g/l〜100g/lに調製したものがよい。
【0011】
こうして得られた溶液に硝酸を加え、pHを7以下に調整することにより、HAIrTN溶液が製造される。
【0012】
以上の方法により、不純物の混入が極めて少ないHAIrTN溶液を製造することができるものである。
【0013】
【実施例】
以下、本発明に係わる実施例を記載するが、該実施例は本発明を限定するものではない。
【0014】
【実施例1】
塩化イリジウム酸溶液(Irとして20g含有する)120mlにアンモニア水(28%)400mlを加え、オートクレーブ中で圧力を1.5〜5kg/cm2 、加熱温度130℃、攪拌を500rpmとして24時間反応させた。
次いで、反応後の溶液を冷却して濾過し、濾過液をビーカに入れ湯浴で95℃に加熱して濾過液のpHが8.7となったところで加熱を止め、室温まで冷却した。
次いで、冷却した濾過液を前もってOHイオン型にした強塩基陰イオン交換樹脂(三菱化成工業製:ダイヤイオンSA10A)4lを直径50mmのガラス製カラムに充填した層に、空間速度SV=0.2hr−1で通液した。
通液した後、陰イオン交換樹脂層に純水をSV=0.2hr−1で通液し押出洗浄してヘキサアンミンIr水酸化物溶液を2.5l得た。この溶液を95℃に加熱して、余分なアンモニアを蒸発させて濃縮した後、60%硝酸19mlを加え、pH7に調整し、Ir濃度で20g/l であるHAIrTN溶液を800mlを得た。 該HAIrTN溶液の2mlを分取し、1/10N塩酸で電位差滴定したところ滴定に要した塩酸量からイリジウム1molに対してOHイオンがほぼ3molとなりHAIrTNであることが確認された。
なお、該溶液中の塩素イオン濃度は100mg/l以下であった。
【0015】
【実施例2】
塩化イリジウム酸溶液(Irとして20g含有する)120mlにアンモニア水(28%)400mlを加え、オートクレーブ中で圧力を1.5〜5kg/cm2 、加熱温度130℃、攪拌を500rpmとして48時間反応させた。
次いで、反応後の溶液を冷却して濾過し、濾過液をビーカに入れ湯浴で95℃に加熱して濾過液のpHが8.0となったところで加熱を止め、室温まで冷却した。
次いで、冷却した濾過液を前以ってOHイオン型にした強塩基陰イオン交換樹脂(三菱化成工業製:ダイヤイオンSA10A)4lを直径50mmのガラス製カラムに充填した層に、空間速度SV=0.2hr−1で通液した。
通液した後、陰イオン交換樹脂層に純水をSV=0.2hr−1で通液し押出洗浄してヘキサアンミンIr水酸化物溶液を2.5l得た。この溶液を95℃に加熱して、余分なアンモニアを蒸発させて濃縮した後、60%硝酸25mlを加え、pH7に調整し、 Ir濃度で20g/l のHAIrTN溶液1000mlを得た。
該HAIrTN溶液の2mlを分取し、1/10N塩酸で電位差滴定したところ滴定に要した塩酸量からイリジウム1molに対してOHイオンがほぼ3molとなりHAIrTNであることが確認された。
なお、該溶液中の塩素イオン濃度は100mg/l以下であった。
【0016】
【従来例】
塩化イリジウム酸カリウム(Irとして20g含有する)の結晶88gを水1180mlに溶解し、これに塩化アンモニウム587gと炭酸アンモニウム880gを加えて90℃の湯浴上で加熱還流して反応させた。得られた黄褐色沈殿を濾過し、3NHClで抽出して不純物の[IrCl2(NH3)4 ]Clを除去した後、熱水で溶解し、濾過し、濾液を濃縮後濃塩酸733mlを加えて [IrCl(NH3)5 ]Cl2 の沈殿を得た。該沈殿を、アンモニア水に入れ、封管中で 140℃48時間加熱後、濾過し、濾液を蒸発乾固した。さらに湯浴上で1時間加熱して、アクアペンタアンミン塩を分解した。これを充分量の希塩酸に溶解し、等容積の30%硝酸を加えて [Ir(NH3)6] (NO3)3 の白色結晶を得た。最後に15%硝酸とエタノールエーテルで洗浄し、乾燥後水に溶かすことにより、HAIrTN溶液を得た。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、従来法では一旦 [IrCl(NH3)5 ]Cl2 の沈殿を得てから濾過するという固液分離の工程が入っていたため、操作が煩雑であり、かつ不純物の混入も起こり易かった。これに対して、本発明の方法によれば、目的物が全工程を通して液体状態で扱えるため、操作の自動化が行い易く、しかも溶液中の塩素イオンを極めて少なくでき、溶液中の不純物の少ない安定したものが製造できるという優れた特徴を有するものである。
Claims (2)
- 塩化イリジウム(III)酸溶液に過剰のアンモニア水を加え、加圧下で加熱して反応させてヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液を合成し、該溶液を加熱して弱アルカリ性とした後、陰イオン交換樹脂と接触させてから硝酸を添加することを特徴とするヘキサアンミンイリジウム硝酸塩溶液の製造方法。
- 前記陰イオン交換樹脂は前もってOHイオン型に処理したものであり、接触させる陰イオン交換樹脂量は理論交換量の2倍以上である請求項1記載のヘキサアンミンイリジウム硝酸塩溶液の製造方法。
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