JP3545355B2 - 冷凍冷蔵車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍冷蔵車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、冷凍冷蔵車の一形態として、保冷室の前部に、冷気吐出口と環流冷気吸入口とを具備する冷気吹き出し部を設けると共に、保冷室の床部に前後方向に伸延する貨物支持体を左右方向に間隔を開けて配置して、左右方向に隣接する貨物支持体の間に冷気環流流路を形成し、上記冷気吹き出し部の冷気吐出口より吐出した冷気を保冷室の天井部と後壁と冷気環流流路と前壁とに沿わせて環流させて、環流冷気吸入口より吸入するようにしたものがある。
【0003】
そして、かかる冷凍冷蔵車では、保冷室内にて上記のように冷気を環流させることにより、保冷室内に積載した冷凍食品(−25℃前後の低温度に保冷する必要性のある食品)や冷蔵食品(0℃〜5℃の低温度に保冷する必要性のある食品)等の貨物を所要の保冷温度にて運搬することができるようにしている。
【0004】
ここで、図8に示すように、貨物支持体aは、立ち上がり片bと貨物受け片cとにより断面略T字状に形成して、貨物受け片cの上面にて積載された貨物を下方より受けると共に、左右方向に隣接する立ち上がり片bの間に冷気環流流路dが形成されるようにしている。
【0005】
しかも、貨物支持体aは、熱伝導性のよい素材であるアルミニウムにより成形している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した冷凍冷蔵車は、未だ、次のような課題を有している。
【0007】
すなわち、上記した冷凍冷蔵車では、貨物支持体aを断面略T字状に形成し、左右方向に隣接する貨物支持体a,aの立ち上がり片b,b間に冷気環流流路dを形成して、同冷気環流流路d中を通して冷気が環流されるようにしているが、貨物を直接支持する貨物支持体が熱伝導性のよい素材であるアルミニウムにより成形されているために、貨物の熱が貨物支持体を通して冷気環流流路内の冷気に伝達されて、同冷気の温度上昇をまねき、その結果、保冷室内の保冷性が良好に確保されないという不具合がある。
【0008】
特に、保冷室内を仕切体により仕切って、一方を冷凍品若しくは冷蔵品を冷凍・冷蔵する冷凍・冷蔵室として使用し、他方を常温室として使用する場合に、貨物支持体が高熱伝導性の素材により成形されているために、冷凍・冷蔵室内に位置する貨物支持体の部分を通して常温室内に位置する貨物支持体の部分が冷却され、常温室の室温が低下するという不具合が発生して、常温室内を常温に保持させることができない。
【0009】
また、断面略T字状に形成したかかる貨物支持体aでは、立ち上がり片bと貨物受け片cとの間に形成される左右側上部の隅部e,eの清掃が困難であることから、同隅部e,eにゴミf,f等が堆積し易くなり、このゴミf,f等が堆積すると雑菌が繁殖し易くなり、貨物である食品に悪影響を及ぼす虞があるという衛生上の不具合がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、保冷室内に、冷気吐出口と環流冷気吸入口とを具備する冷気吹き出し部を設け、保冷室の床部に前後方向に伸延する貨物支持体を左右方向に間隔を開けて配置して、左右方向に隣接する貨物支持体の間に冷気環流流路を形成し、上記冷気吹き出し部の冷気吐出口より吐出した冷気を保冷室の天井部と後壁と冷気環流流路と前壁とに沿わせて環流させて、環流冷気吸入口より吸入するようにした冷凍冷蔵車において、貨物支持体は、断面正面形状を縦長四角筒形状に形成して内部に中空部を形成すると共に、上面を左右幅が10mm〜30mmの範囲の平坦面に形成して貨物受け面となし、同貨物受け面の左右幅に対して左右方向に隣接する貨物支持体相互の間隔を10mm〜30mmの範囲で同等幅若しくは広幅に形成し、かつ、貨物支持体相互の間隔に対して貨物支持体の高さを25mm〜50mmの範囲で大きく形成し、貨物支持体の左右側上部の角部は、直角に形成すると共に、各貨物支持体の下部と床部との間に形成される隅部には四分の一円弧状の円弧凹部を形成し、貨物支持体に形成した中空部内には、断熱材を充填したことを特徴とする冷凍冷蔵車を提供するものである。
【0011】
また、本発明は、断熱材は中空筒状に形成して、同断熱材の中空部内に低熱伝導性の気体を封入したことにも特徴を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0020】
すなわち、本発明に係る冷凍冷蔵車は、基本的構造として、保冷室内に、冷気吐出口と環流冷気吸入口とを具備する冷気吹き出し部を設けると共に、保冷室の床部に前後方向に伸延する貨物支持体を左右方向に間隔を開けて配置して、左右方向に隣接する貨物支持体の間に冷気環流流路を形成し、上記冷気吹き出し部の冷気吐出口より吐出した冷気を保冷室の天井部と後壁と冷気環流流路と前壁とに沿わせて環流させて、環流冷気吸入口より吸入するようにしている。
【0021】
そして、特徴的構造として、貨物支持体に中空部を形成し、同中空部内に低熱伝導性の気体及び/又は断熱材を封入している。
【0022】
また、貨物支持体に断熱性をもたせる手段として、中空部内を略真空状態となすことも、また、貨物支持体を低熱伝導素材により成形することもできる。
【0023】
ここで、貨物支持体の清掃性と冷気環流流路内の冷気の流動性を良好となすために、貨物支持体は、断面正面形状を縦長四角筒形状に形成すると共に、上面を平坦面に形成して貨物受け面となすことも、また、貨物受け面の左右幅よりも下部の左右幅を広幅に形成して、左右側面をテーパー面となすことも、また、貨物受け面の左右幅よりも下部の左右幅を細幅に形成して、左右側面を逆テーパー面となすことも、また、貨物受け面の左右幅に対して左右方向に隣接する貨物支持体相互の間隔を同等幅若しくは広幅に形成し、かつ、貨物支持体相互の間隔に対して貨物支持体の高さを大きく形成することも、また、貨物支持体の左右側上部の角部を直角に形成すると共に、各貨物支持体の下部と床部との間に形成される隅部には四分の一円弧状の円弧凹部を形成することもできる。
【0024】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
【0025】
図1及び図2に示すAは、本発明に係る冷凍冷蔵車であり、同冷凍冷蔵車Aは、車体フレーム1の前部上に運転部2を設け、同運転部2の後方位置に保冷室3を載設し、運転部2の下方位置に前車輪4,4を設けると共に、保冷室3の中途部下方位置に後車輪5,5を設けている。
【0026】
そして、図1及び図2に示すように、車体フレーム1の左側前部に冷凍装置6を設け、同冷凍装置6に連通連結した冷気吹き出し部7を保冷室3内の前壁上部に取り付けて、同冷気吹き出し部7に冷気吐出口7aを後方へ向けて開口する一方、環流冷気吸入口7bを前方へ向けて開口している。なお、冷気吹き出し部7の配設位置は、保冷室3内であればよく、本実施例のものに限られるものではない。
【0027】
保冷室3は、図1及び図2に示すように、天井部8と床部9と前・後壁10,11と左・右側壁12,13とから前後縦長の箱形に形成しており、床部9の上面には、前後方向に伸延する多数の貨物支持体14を左右方向に間隔を開けて配置して、左右方向に隣接する貨物支持体14,14の間に冷気環流流路15を形成し、上記冷気吹き出し部7の冷気吐出口7aより吐出した冷気を保冷室3の天井部8と後壁11と冷気環流流路15と前壁10とに沿わせて環流させて、環流冷気吸入口7bより吸入するようにしている。
【0028】
かかる構成において、本発明の要旨をなす貨物支持体14は、前後方向に伸延する左右一対の左右側壁形成片14a,14aと、両左右側壁形成片14a,14aの上端部間に架設して前後方向に伸延する貨物受け部形成片14bと、両左右側壁形成片14a,14aの下端部間に架設して前後方向に伸延する底部形成片14fとから、断面正面形状が縦長四角形状で前後方向に伸延する筒状に形成している。
【0029】
このようにして、貨物支持体14内には中空部Sを形成しており、同中空部S内には、低熱伝導性の気体を封入している。
【0030】
ここで、低熱伝導性の気体としては、熱伝導率(10−2W/m・K)が0.5〜2.5までの気体、例えば、キセノン、フロン(HCHC−141b,HFC−245fa)、二酸化炭素、アルゴン、窒素、空気等を使用することができる。
【0031】
従って、貨物支持体14に断熱性をもたせることにより、同貨物支持体14から冷気環流流路15内の冷気に熱が伝達され難くして、保冷室3内の保冷性を良好に確保することができる。
【0032】
その結果、冷気による適正な冷却効果が得られて、保冷室3内の商品の品質を良好に保持させることができる。
【0033】
また、貨物支持体14の中空部S内は、略真空状態となすことにより、熱伝導率(10−2W/m・K)を略0.0とすることもできる。
【0034】
このようにして、前記のように中空部S内に気体を封入する場合よりも貨物支持体14に断熱性をもたせることができて、保冷室3内の保冷性をより一層良好に確保することができる。
【0035】
また、貨物受け部形成片14bは、上面を平坦面に形成した貨物受け面14cとなして、同貨物受け面14cの左右幅W1に対して左右方向に隣接する貨物支持体14,14相互の間隔W2を同等幅若しくは広幅に形成し、かつ、貨物支持体14,14相互の間隔W2に対して貨物支持体14の高さHを大きく形成している。
【0036】
しかも、貨物支持体14の左・右側上部の角部14d,14dは、直角に形成すると共に、各貨物支持体14の下部と床部9との間に形成される隅部には四分の一円弧状の円弧凹部14e,14eを形成している。
【0037】
ここで、左右幅W1は、積載した貨物の損傷等を回避するために、例えば、10mm〜30mmの範囲で任意に設定することができ、好ましくは、15mmに設定することができる。
【0038】
そして、貨物支持体14,14相互の間隔W2は、例えば、10mm〜30mmの範囲で任意に設定することができ、好ましくは、18mmに設定することができる。
【0039】
また、貨物支持体14の高さHは、例えば、25mm〜50mmの範囲で任意に設定することができ、好ましくは、35mmに設定することができる。
【0040】
このようにして、貨物支持体14は、まず、貨物受け面14cの左右幅W1を、積載された貨物を損傷等することがない程度の左右幅に設定し、次に、左右方向に隣接する貨物支持体14,14相互の間隔W2を貨物受け面14cの左右幅W1よりも広幅に設定し、次に、貨物支持体14の高さHを貨物支持体14,14相互の間隔W2よりも大きく設定することにより、貨物受け面14cの左右幅W1を適切な左右幅に設定すると共に、床部9の上面と左右方向に隣接する貨物支持体14,14の左右側壁形成片14a,14aの側面とにより形成される冷気環流流路15の断面積を可及的に大きく形成することができて、環流冷気による保冷室3内の保冷機能を良好に確保することができる。
【0041】
しかも、貨物支持体14は、断面正面形状を縦長四角形状に形成しているため、同貨物支持体14の表面にゴミ等が付着した場合にも、清掃を簡単かつ確実に行うことができて、ゴミ等が貨物支持体14の表面に堆積するのを容易に防止することができる。
【0042】
従って、雑菌の繁殖を確実に防止することができて、食品衛生上の管理を良好に確保することができる。
【0043】
さらには、貨物支持体14の左右側上部の角部14d,14dは、直角に形成すると共に、各貨物支持体14の下部と床部9との間に形成される隅部には四分の一円弧状の円弧凹部14e,14eを形成しているため、貨物支持体14の表面の清掃を簡単かつ確実に行うことができ、特に、隅部である円弧凹部14e,14eへのゴミ等の堆積を防止することができると共に、同円弧凹部14e,14eに沿って流れる環流冷気の流れがスムーズになるようにすることができる。その結果、保冷室3内の保冷効果を良好に確保することができる。
【0044】
また、床部9と貨物支持体14は同一の素材にて一体成形することができ、この場合、成形する素材としては低熱伝導性のものを使用することができる。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、FRP(繊維強化プラスチック)、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、AS(アクリロニトリル−スチレン)樹脂を使用することができる。
【0045】
しかも、これらの素材と、中空部S内に封入する前記した気体若しくは略真空状態とを適宜選択的に組み合わせて使用することにより、断熱性を良好に確保することができる。
【0046】
そして、床材9と貨物支持体14は、スレンレス(SUS304、SUS430)やアルミニウムを使用することもでき、この場合には、断熱効果を良好に確保するためには中空部S内に空気を封入するのが好ましい。
【0047】
図5は、第2実施例としての貨物支持体14の端面背面図であり、同貨物支持体14は、前記した第1実施例としての貨物支持体14と基本的構造を同じくしているが、中空部S内に断熱材Dを充填している点で異なる。
【0048】
ここで、断熱材Dとしては、例えば、ウレタンフォームやポリスチレンフォームを使用することができる。
【0049】
このようにして、貨物支持体14に断熱性をもたせることにより、同貨物支持体14から冷気環流流路15内の冷気に熱が伝達され難くして、保冷室3内の保冷性を良好に確保することができるようにしている。
【0050】
その結果、冷気による適正な冷却効果が得られて、保冷室3内の商品の品質を良好に保持させることができる。
【0051】
また、中空部S内に断熱材Dと気体を封入して、断熱効果をより一層向上させることもできる。
【0052】
例えば、前記した図5の断熱材Dを中空筒状に形成して、同断熱材Dの中空部内に気体を封入することもできる。
【0053】
図6は、第3実施例としての貨物支持体14の端面背面図であり、同貨物支持体14は、前記した第1実施例としての貨物支持体14と基本的構造を同じくしているが、貨物受け面14cの左右幅W1よりも下部の左右幅W3を広幅に形成して、左右側壁形成片14a,14aの側面をテーパー面となしている。
【0054】
このようにして、床部9の上面と左右方向に隣接する貨物支持体14,14の各側壁形成片14a,14aの側面とにより形成される冷気環流流路15の断面形状を、下端部より上端部へ向けて漸次広幅となる形状となしているため、かかる冷気環流流路15内の清掃をより一層容易にかつ確実に行うことができて、食品衛生上の管理を良好に確保することができると共に、同冷気環流流路15内を環流する冷気の流動性を良好に確保することができて、保冷室3内の保冷性を向上させることができる。
【0055】
なお、上記した第3実施例では、中空部S内に気体を封入しているが、これに代えて中空部S内を略真空状態となすことも、また、中空部S内に断熱材Dを充填することもできる。
【0056】
このようにして、中空部S内に気体を封入する場合よりも貨物支持体14に断熱性をもたせることができて、保冷室3内の保冷性をより一層良好に確保することができる。
【0057】
図7は、第4実施例としての貨物支持体14の端面背面図であり、同貨物支持体14は、前記した第1実施例としての貨物支持体14と基本的構造を同じくしているが、貨物受け面14cの左右幅W1よりも下部の左右幅W3を細幅に形成して、左右側壁形成片14a,14aの側面を逆テーパー面となしている。
【0058】
このようにして、床部9の上面と左右方向に隣接する貨物支持体14,14の各側壁形成片14a,14aの側面とにより形成される冷気環流流路15の断面積を、前記した第1実施例〜第3実施例の冷気環流流路15の断面積に比して大きく設定することができるため、同冷気環流流路15内を環流する冷気の流動性を増大させることができて、保冷室3内の保冷性をより一層向上させることができる。
【0059】
なお、上記した第4実施例では、中空部S内に気体を封入しているが、これに代えて中空部S内を略真空状態となすことも、また、中空部S内に断熱材Dを充填することもできる。
【0060】
このようにして、中空部S内に気体を封入する場合よりも貨物支持体14に断熱性をもたせることができて、保冷室3内の保冷性をより一層良好に確保することができる。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0062】
(1)請求項1記載の本発明では、貨物支持体は、断面正面形状を縦長四角筒形状に形成して内部に中空部を形成すると共に、上面を左右幅が10mm〜30mmの範囲の平坦面に形成して貨物受け面となし、同貨物受け面の左右幅に対して左右方向に隣接する貨物支持体相互の間隔を10mm〜30mmの範囲で同等幅若しくは広幅に形成し、かつ、貨物支持体相互の間隔に対して貨物支持体の高さを25mm〜50mmの範囲で大きく形成している。
【0063】
このようにして、貨物支持体は、まず、貨物受け面の左右幅を、積載された貨物を損傷等することがない程度の左右幅、すなわち、10mm〜30mmの範囲の平坦面に形成し、次に、左右方向に隣接する貨物支持体相互の間隔を10mm〜30mmの範囲で貨物受け面の左右幅と同等幅若しくはそれよりも広幅に形成し、次に、貨物支持体の高さを25mm〜50mmの範囲で貨物支持体相互の間隔よりも大きく形成することにより、貨物受け面の左右幅を適切な左右幅に設定すると共に、床部の上面と左右方向に隣接する貨物支持体の側面とにより形成される冷気環流流路の断面積を可及的に大きく形成することができて、環流冷気による保冷室内の保冷機能を良好に確保することができる。
【0064】
しかも、本願発明では、貨物支持体の左右側上部の角部は、直角に形成すると共に、各貨物支持体の下部と床部との間に形成される隅部には四分の一円弧状の円弧凹部を形成している。
【0065】
このようにして、貨物支持体の表面の清掃を簡単かつ確実に行うことができるようにして、特に、隅部へのゴミ等の堆積を防止することができると共に、同隅部に沿って流れる環流冷気の流れがスムーズになるようにすることができる。
【0066】
その結果、食品衛生上の管理を良好に確保することができると共に、保冷性を向上させることができる。
【0067】
さらに、本願発明では、貨物支持体に形成した中空部内には、断熱材を充填している。
【0068】
このようにして、貨物支持体の中空部内の気体が対流するのを防止すると共に、同貨物支持体に断熱性をもたせることにより、同貨物支持体から保冷室内の冷気に熱が伝達され難くして、同保冷室内の保冷性を良好に確保することができるようにしている。
【0069】
その結果、冷気による適正な冷却効果が得られて、保冷室内の商品の品質を良好に保持させることができる。
【0070】
特に、保冷室内を仕切体により仕切って、一方を冷凍品若しくは冷蔵品を冷凍・冷蔵する冷凍・冷蔵室として使用し、他方を常温室として使用する場合に、貨物支持体が断熱性を有しているため、冷凍・冷蔵室内に位置する貨物支持体の部分を通して常温室内に位置する貨物支持体の部分が冷却され、常温室の室温が低下するという不具合の発生を防止することができて、常温室内を常温に保持させることができる。
【0071】
その結果、冷凍・冷蔵室内と常温室内における商品の品質をそれぞれ良好に保持させることができる。
【0072】
この際、貨物支持体は、断面正面形状を縦長四角筒形状に形成すると共に、上面を平坦面に形成して貨物受け面となしているため、貨物支持体の中空部の容積を可及的に大きく設定することにより、上記した保冷効果を確保することができると共に、積載された貨物を貨物受け面にて確実に受けることができるようにして、同貨物が損傷等されることがないようにしている。
【0073】
ここで、貨物支持体は、断面正面形状を縦長四角形状に形成しているため、同貨物支持体の表面にゴミ等が付着した場合にも、清掃を簡単かつ確実に行うことができて、ゴミ等が貨物支持体の表面に堆積するのを容易に防止することができる。
【0074】
従って、雑菌の繁殖を確実に防止することができて、食品衛生上の管理を良好に確保することができる。
【0075】
しかも、ゴミ等が貨物支持体の表面に堆積するのを防止することができるため、床部の上面と左右方向に隣接する貨物支持体の側面とにより形成される冷気環流流路内を環流する冷気の流動性を良好に確保することができて、保冷室内の保冷性を向上させることができる。
【0076】
(2)請求項2記載の本発明では、断熱材は中空筒状に形成して、同断熱材の中空部内に低熱伝導性の気体を封入している。
【0077】
このようにして、貨物支持体に形成した中空部内に、中空筒状に形成した断熱材を充填して、貨物支持体の中空部内の高さを制限することにより、同中空部内に封入した低熱伝導性の気体の対流を抑制することができ、その結果、請求項1記載の本発明に係る断熱材充填の場合と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる冷凍冷蔵車の一部断面側面図。
【図2】同冷凍冷蔵車の一部断面背面図。
【図3】貨物支持体の斜視図。
【図4】同貨物支持体の端面背面図。
【図5】第2実施例としての貨物支持体の端面背面図。
【図6】第3実施例としての貨物支持体の端面背面図。
【図7】第4実施例としての貨物支持体の端面背面図。
【図8】従来の貨物支持体の背面図。
【符号の説明】
A 冷凍冷蔵車
1 車体フレーム
2 運転部
3 保冷室
4 前車輪
5 後車輪
6 冷凍装置
7 冷気吹き出し部
Claims (2)
- 保冷室内に、冷気吐出口と環流冷気吸入口とを具備する冷気吹き出し部を設け、保冷室の床部に前後方向に伸延する貨物支持体を左右方向に間隔を開けて配置して、左右方向に隣接する貨物支持体の間に冷気環流流路を形成し、上記冷気吹き出し部の冷気吐出口より吐出した冷気を保冷室の天井部と後壁と冷気環流流路と前壁とに沿わせて環流させて、環流冷気吸入口より吸入するようにした冷凍冷蔵車において、
貨物支持体は、断面正面形状を縦長四角筒形状に形成して内部に中空部を形成すると共に、上面を左右幅が10 mm 〜30 mm の範囲の平坦面に形成して貨物受け面となし、同貨物受け面の左右幅に対して左右方向に隣接する貨物支持体相互の間隔を10 mm 〜30 mm の範囲で同等幅若しくは広幅に形成し、かつ、貨物支持体相互の間隔に対して貨物支持体の高さを25 mm 〜50 mm の範囲で大きく形成し、
貨物支持体の左右側上部の角部は、直角に形成すると共に、各貨物支持体の下部と床部との間に形成される隅部には四分の一円弧状の円弧凹部を形成し、
貨物支持体に形成した中空部内には、断熱材を充填したことを特徴とする冷凍冷蔵車。 - 断熱材は中空筒状に形成して、同断熱材の中空部内に低熱伝導性の気体を封入したことを特徴とする請求項1記載の冷凍冷蔵車。
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