JP3547658B2 - 自動車用ウインドモールの製造方法及び装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のフロントウインドガラスの周縁部に装着されて、そのウインドガラス周縁部と車体との間の隙間を隠蔽する自動車用ウインドモールの製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のウインドモールにおいては、ウインドガラスの両側縁部から車体側方への雨水等の回り込みを防止するために、フロントピラーに沿うサイドモール部ではガラス上方への突出高さを車体ルーフ部に沿うアッパーモール部よりも大きくして雨水捕集用のドリップ溝を形成するようにし、これらガラス上方への突出高さが異なるアッパーモール部とサイドモール部とを一体に押出成形したいわゆる可変断面形状タイプのものが知られている。
【0003】
図7は、この種のウインドモールの一例を示すものであり、このウインドモールは、ウインドガラス1の端面とこれに対向する車体バネル2との間に位置する脚部3に、ウインドガラス1の下面に係合されるアンカー部4とウインドガラス1の上面に圧接されるガラスリップ5が延設され、これらの部分がサイドモール部とアッパモール部の共通の断面形状となっている。
【0004】
そして、サイドモール部は、図7中の実線で示すように、脚部3の上端に支柱部6を介してヘッド部7が延設されており、支柱部6は上方から下方に向かって高さとガラスリップ5に対する開き角が漸次増大し、それによってガラスリップ5、支柱部6、及び、ヘッド部7によって構成されるドリップ溝8の容積が下方に向かって次第に増大するようになっている。
【0005】
また、アッパモール部は、図7中の鎖線で示すように、サイドモール部からの支柱部6の高さの連続変化によって支柱部6が実質的に消失しており、ヘッド部7がガラスリップ5の上面に直接溶着されている。
【0006】
このウインドモールを製造するための装置として、従来、例えば特開平10−109346号公報に示されるようなものが案出されている。
【0007】
この製造装置について簡単に説明すると、同装置は、図8に示すように、サイドモール部における最大高さ部分の支柱部6とヘッド部7とが一体となった形状に相当する押出口10を有する第1口金11と、この第1口金11の押出前方側に昇降可能に配置された可動ベース12と、この可動ベース12に回動可能に取付けられて第1口金11から押出された第1の中間成形体の支柱部6を切除するカッター13と、前記可動ベース12の前方側で同ベース12と一体に連結されると共に、ウインドモールの脚部3とガラスリップ5、アンカー部4等が一体となった形状に相当する押出口14を有する第2口金15と、この第2口金15と可動ベース12を一体に昇降作動させる昇降アクチュエータ16と、前記カッター13を回動させる回動駆動用アクチュエータ17とを備えている。
【0008】
そして、アッパモール部を造形する場合には、昇降アクチュエータ16によって可動ベース12を最上昇させて、第1口金11から押出された第1の中間成形体の支柱部6の全部をカッター13によって切除すると共に、支柱部6を切除された第1の中間成形体を、第2口金15から押出された第2の中間成形体の上面に重合して両者を溶着する。また、このアッパモール部に連続してサイドモール部を造形する場合には、昇降アクチュエータ16によって可動ベース12を漸次下降させつつ、回動駆動用アクチュエータ17によってカッター13を回動させ、第1口金11から押出される第1の中間成形体の支柱部6を、高さ及びカット角が連続変化するように切除する。こうして支柱部6を切除された第1の中間成形体は、第2口金15から押出された第2の中間成形体に対して、支柱部6の高さと傾斜角度を連続変化させつつ重合溶着される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の製造装置においては、第1口金11から押出され支柱部6をカッター13によって切除された第1の中間成形体が高さや傾斜角を変化させつつ第2口金15の上部に送り出されるようになっているため、図9中の破線で示すように、第1の中間成形体w1の支柱部6が第2の中間成形体w2の脚部3にずれて溶着され易く、このことが不良品の発生原因となり、材料歩留まりの低下や装置の停止による生産性の低下を招来する。
【0010】
また、上記従来の装置は、支柱部6に対するカット角が連続的に大きく変化する場合に、第1の中間成形体w1が第2の中間成形体w2に重合溶着されるときの姿勢と、そのとき第1口金11から新たに押出される第1の中間成形体w1の押出姿勢とが大きくずれるため、第1の中間成形体w1が第1口金11と第2口金15の間で大きく捩られる。このため、図10中の破線で示すように第1の中間成形体w1はこの捩り力によって第2の中間成形体w2との重合溶着位置において倒れを生じ、やはりこの場合にも不良品の発生を来してしまう。
【0011】
そこで、本発明は、第1口金から押出された第1の中間成形体が第2口金から押出される第2の中間成形体との重合溶着位置においてずれや倒れを生じる不具合を確実に無くして、材料歩留まりの向上と生産性の向上を図ることができるウインドモールの製造方法及び装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ウインドガラスの周縁部に沿って装着されてその長手方向で断面形状が変化する長尺なウインドモールにして、ウインドガラスの端面とこれに対向する車体パネルとの間に位置する脚部と、この脚部からウインドガラス側に突出してそのウインドガラスの上面に圧接するガラスリップと、ガラスリップの上端に支柱部を介して結合されるヘッド部とを有し、ウインドモールのうち車体側のピラーサイド部に沿うサイドモール部では、前記ガラスリップとヘッド部との間の距離及び両者のなす角度を支柱部の高さと共にそのサイドモール部の上方から下方に向かって漸次大きくなるように連続的に変化させることにより、それらガラスリップとヘッド部及び支柱部とによって囲まれる部分にドリップ溝が形成されている一方、ウインドモールのうち車体側のルーフ部に沿うアッパーモール部では、前記ドリップ溝が実質的に消失していてヘッド部とガラスリップとが重合一体化されている構造のウインドモールの製造に関するものであることを前提としている。
【0013】
そして、請求項1に記載の製造方法は、前記サイドモール部における最大高さ部分の支柱部とヘッド部とが一体となった形状に第1の中間成形体を押出成形した後、この第1の中間成形体の押出前方側にて第1の中間成形体のうちのアッパーモール部に相当する部分の支柱部の全部を切除する一方で、サイドモール部に相当する部分の支柱部の一部を、カット角とカット高さを連続的に変化させて切除し、その一方で、ガラスリップと脚部とが一体となった形状に相当する第2の中間成形体を第1の中間成形体の押出前方側において押出成形すると共に、ここで押出された第2の中間成形体に前記支柱部を切除した第1の中間成形体を重合し、前記第1の中間成形体の押出位置と第2の中間成形体の押出位置の間では、第1の中間成形体の支柱部のカット面が常時第2の中間成形体の所定位置上面に一定姿勢で配置されるように第1の中間成形体を姿勢調整するようにしたことを特徴としている。
【0014】
また、請求項2に記載の製造装置は、前記サイドモール部における最大高さ部分の支柱部とヘッド部とが一体となった形状に相当する第1の押出口を有し、この第1の押出口から第1の中間成形体を押出成形する第1口金と、この第1口金の押出前方側の面に配置されて回動駆動手段によってモール長手方向と直交する平面内で適宜回動駆動され、第1口金から押出された第1の中間成形体のうちのアッパーモール部に相当する部分の支柱部の全部を切除する一方で、サイドモール部に相当する部分の支柱部の一部を、前記回動駆動手段によってカット角を連続的に変化させて切除するカッターと、第1口金とカッターの高さを相対的に変化させてカッターで切除する支柱部の高さを可変操作する切除高可変手段と、ガラスリップと脚部とが一体となった形状に相当する第2の押出口を有し、この第2の押出口から第2の中間成形体を押出成形すると共に、ここで押出された第2の中間成形体に前記支柱部切除後の第1の中間成形体を重合する第2口金と、第1口金と第2口金の間に昇降及び回動可能に配置されて、支柱部を切除された第1の中間成形体を第2の中間成形体の上部に案内するガイド冶具と、を備え、前記ガイド冶具の昇降及び回動を、第1の中間成形体のカッターによる切除面が常時第2の中間成形体の所定位置上面に一定姿勢で配置されるように制御する構成としたことを特徴としている。
【0015】
この装置においてアッパーモール部を造形する場合には、切除高可変手段による操作によって第1口金とカッターの相対高さを調整し、第1口金から押出された第1の中間成形体の支柱部全部をカッターによって切除する。こうして支柱部を切除された第1の中間成形体はガイド冶具に案内されて第2口金から押出された第2の中間成形体の上面に重合溶着される。
【0016】
また、ここからサイドモール部を連続して形成する場合には、切除高可変手段による操作によって第1口金とカッターの相対高さを連続的に調整しつつ、回動駆動駆動手段による操作によってカッターの角度を同様に連続的に調整する。これにより、第1口金から押出された第1の中間成形体の支柱部は切除高さが漸次減少(支柱部の高さは増大。)しつつ、カット面の傾斜が増大する。そして、ここで支柱部を切除された第1の中間成形体はガイド冶具に案内されて第2口金に送られるが、このときガイド冶具は第1の中間成形体の切除面が常時第2の中間成形体の所定位置上面に一定姿勢で配置されるように昇降及び回動を制御される。したがって、第1の中間成形体は、第2の中間成形体の脚部上面に対し、ずれや倒れを招くことなく重合溶着される。
【0017】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明におけるガイド冶具の昇降及び回動の制御は、第1口金から押出された第1の中間成形体が第2の中間成形体に重合されるまでのタイムラグ分の位相を遅らせて切除高可変手段及び回動駆動手段と連動させることを特徴としている。
【0018】
この発明の場合、ガイド冶具を、切除高可変手段の昇降作動に対してタイムラグ分遅らせて同方向に昇降させると共に、同ガイド冶具を、回動駆動手段の回動作動に対してタイムラグ分遅らせて逆方向に回動させる。これにより、第1の中間成形体は、押出位置から重合溶着位置に達するまでの間のタイムラグに拘らず支柱部の切除面が確実に第2中間成形体の所定位置に一定姿勢で重合溶着される。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の切除高可変手段を第1口金を昇降させる昇降アクチュエータによって構成したことを特徴としている。
【0020】
この発明の場合、第1の中間成形体の支柱部の切除高さは第1口金の昇降によって調整されるため、第1の中間成形体のカッターによる切除面は一定高さに維持される。したがって、第1の中間成形体と第2の中間成形体の重合溶着面は上下方向に変動しなくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、図1〜6に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
【0022】
図1及び図5,図6は、本発明にかかるウインドモールの製造装置を示し、図2〜図4は、この製造装置によって製造する樹脂製のウンドモールを示す。
【0023】
図2〜図4に示すウインドモール20は、自動車のフロントウインドガラス1の周縁部に装着されるものであって、そのウインドガラス1のうちの車体ルーフ側の上縁部に沿って配設されるアッパーモール部21と、同じくウインドガラス1のうちのフロントピラー側の両側縁部のいわゆるピラーサイド部に沿って配設されるサイドモール部22とから構成されている。このうちのアッパモール部21は均一断面形状に形成され、サイドモール部22はその上部から下部に至るにしたがって断面形状が漸次大きくなるように変化している。尚、アッパーモール部21はウインドガラス1の上部コーナー部に沿って湾曲するコーナーモール部23を含んでいる。そして、前記アッパーモール部21とサイドモール部22は本発明にかかる製造装置によって互いに連続したひも状の一本のものとして成形される。
【0024】
前記サイドモール部22は、ウインドガラス1の端面と車体パネル2との間の隙間に配置される脚部3と、この脚部3の上端からウインドガラス1の上面側に向けて一体に突出形成されたガラスリップ5と、脚部3から反ガラスリップ5側に向けて一体に突出形成された補助リップ24と、脚部3の下端からガラスリップ5と同方向に一体に突出形成されたアンカー部4とを備えており、前記脚部3とガラスリップ5及びアンカー部4によって断面略コ字状のガラス嵌合溝25が形成されている。そして、このガラス嵌合溝25にはウインドガラス1の端部が嵌合されるようになっている。
【0025】
また、サイドモール部22は、前記脚部3の上面に支柱部6が延設され、この支柱部6の上端にガラスリップ5と略平行にウインドガラス1側に延出するヘッド部7が一体に形成されている。そして、ヘッド部7には車体パネル2側に延出して同パネル2に圧接されるパネルリップ26が一体に形成されていると共に、同ヘッド部7の上面の幅方向中央部に装飾用フィルム27が埋設されている。尚、ヘッド部7には金属あるいはガラス繊維等からなる芯線28が埋設されていて、ウインドモールそのものの長手方向での伸びを抑制している。
【0026】
そして、前記支柱部6とガラスリップ5及びヘッド部7の三者により断面略コ字状の雨水捕集用のドリップ溝8が形成されており、このドリップ溝8の深さ(高さ)は支柱部6の高さと共にサイドモール部22の上端から下端に向かって連続的且つ滑らかに漸増している。
【0027】
より詳しくは、サイドモール部22では、図2,図3に示すように、その上端から下端に向かって支柱部6の高さと共にドリップ溝8の深さが漸増していると共に、ガラスリップ5に対する支柱部6とヘッド部7の開き角θが漸増するようになり、これによりサイドモール部22の上端から下端に至るにしたがってドリップ溝8の容積すなわち雨水捕集量が漸増する形状となっている。
【0028】
ここで、前記パネルリップ26や補助リップ24のほか、ガラス嵌合溝25を形成しているガラス当接部については、脚部3や支柱部6等の硬質樹脂とは別に軟質樹脂によって形成されている。ただし、これらパネルリップ26や補助リップ24及びガラス当接部は公知の同時押出成形法により脚部3や支柱部6等と一体のものとして成形されている。
【0029】
一方、アッパーモール部21では、図2,図4に示すように、脚部3やヘッド部7、パネルリップ26及び補助リップ24の形状がサイドモール部22側と共通であるものの、ガラスリップ5とヘッド部7との間のドリップ溝8が支柱部6と共に実質的に消失していて、ガラスリップ5とヘッド部7とが互いに重合するように溶着一体化された均一断面形状となっている。
【0030】
したがって、以上のようなウインドモールの構造によれば、車体装着時にフロントピラーに沿って配設されることになるサイドモール部22では、図2,図3に示すようにガラスリップ5と支柱部6及びヘッド部7との間に雨水捕集用のドリップ溝8が形成され、このドリップ溝8は支柱部6の高さ変化と併せてサイドモール部22の下端に至るにしたがってその容積が漸増する形状となっている。これによりウインドガラス1に付着した雨水がドリップ溝8で捕集されて車体側面に回り込むのが防止され、それらの雨水はドリップ溝8に沿ってウインドガラス1の下方にスムーズに流下することになる。
【0031】
そして、このウインドモールを製造するための本発明にかかる製造装置は以下のような構造となっている。
【0032】
図1〜3に示すように、この製造装置は、第1口金30と第2口金31とが製品送り出し方向に所定の間隔を隔てて配置されていると共に、第1口金30の押出前面側(出口側)にカッター32が配置されており、第1口金30は切除高可変手段としての昇降アクチュエータ33によって上下位置が可動制御され、カッター32は回動駆動手段34によって押出軸回りの回動姿勢が同様に可動制御されるようになっている。尚、第2口金31は図外のベースフロアに固定設置されている。
【0033】
第1口金30には第1の押出口35が形成されており、この第1の押出口35の形状は図2,図3に示すサイドモール部22のうちガラスリップ5より上方の支柱部6とヘッド部7及びパネルリップ26を含む断面形状、より詳しくはサイドモール部22のうち支柱部6の高さが最も大きい部位の断面形状とほぼ一致している。
【0034】
また、第1口金30には二つの押出機36,37が接続されており、例えば一方の押出機36からは支柱部6等の素材となる硬質樹脂材料が供給されると共に、他方の押出機37からはパネルリップ26の素材となる軟質樹脂材料が供給される。
【0035】
カッター32は、図外のベースフロアに固定設置された支持枠29の円形状の内周面に回動自在に支持されており、その支持枠29は第1口金30の出口側の面に密着して配置されている。カッター32はその中央部に矩形状の窓部38が開口形成され、この窓部38を通して第1の押出口35を外部に臨ませるようになっていると共に、その窓部38の中央部に楔状のカッターブレード39が架橋的に配置されている。そして、このカッターブレート39の切刃の先端は、第1口金30の出口側の面に密着若しくは近接して配置され、第1口金30から押出された第1の中間成形体40の支柱部6がこの切刃によって所定傾斜角度でもって自動的に切除されるようになっている。
【0036】
また、この実施形態の場合、カッター32の回動駆動手段34は、その本体が前記支持枠29若しくは別の固定フレームに揺動自在に支持される一方で、出力ロッド34aの先端がカッター32の前面に回動自在にピン連結された直動型のアクチュエータによって構成されている。この回動駆動手段34は、アクチュエータの作動に伴なって出力ロッド34aが進退動作すると、その進退動作に応じた角度にカッター32を傾斜させる。
【0037】
前記第1口金30は、カッター32を一定高さに維持したまま所定の樹脂材料を押出すと共に、必要に応じて昇降アクチュエータ33を作動させて自身の高さを連続変化させる。
【0038】
つまり、サイドモール部22の造形時には、樹脂材料の押出しを行いつつ第1口金30を最上昇位置から最下降位置に向かって所定速度で連続的に変化させ、それによって支柱部6の高さが漸次変化する第1の中間成形体40(支柱部6、ヘッド部7、パネルリップ26が一体化した成形体)を連続的に造形する。また、昇降アクチュエータ33の下降作動時には、この作動にほぼ連動して回動駆動手段34が作動され、支柱部6のカット面の傾斜角が支柱部6の高さ変化に合わせて漸次変化する。具体的には、カッター32は、第1口金30が最上昇した状態において、カッターブレード39が支柱部6と直交する平面に対して最大に傾斜しており、この状態から第1口金30が下降すると、それに応じて傾斜角が小さくなるように制御される。尚、カッター32によって切除された樹脂材料はカッター32の前方から捨て生地41として外部に排出される。また、第1口金30を最下降位置から最上昇位置に連続的に上昇させる場合でも、サイドモール部22に相当する第1の中間成形体40は全く同様にして造形することができる。
【0039】
そして、アッパモール部21の造形時には、第1口金30を最下降位置に固定すると共に、カッター32の傾斜角度を一定にし、その状態において樹脂材料の押出しを行う。これにより、支柱部6をほぼ完全に切除された第1の中間成形体40が連続的に造形される。このアッパモール部21の造形は、支柱部6の高さを漸次低く変化させるサイドモール部22の造形の延長として連続して行われる。
【0040】
一方、第2口金31は、前記第1の中間成形体40が誘導される断面コ字状のガイド壁60が上面側に開口して形成されると共に、前面側に所定の樹脂材料を押出すための第2の押出口42が開口形成されている。この第2の押出口42はサイドモール部22とアッパーモール部21に共通する形状、即ち、脚部3とガラスリップ5、アンカー部4及び補助リップ24を含む形状とされている。したがって、この第2口金31では、第2の押出口42から所定の樹脂材料を押し出すことにより、脚部3とガラスリップ5、アンカー部4及び補助リップ24を含む断面形状の第2の中間成形体43が押出成形されることになる。
【0041】
また、前記第2口金31には第1口金30と同様に二つの押出機44,45が接続されており、例えば一方の押出機44からは脚部3等の素材となる硬質樹脂材料が供給されると共に、他方の押出機45からは補助リップ24等の素材となる軟質樹脂材料が供給される。
【0042】
ところで、前記第1口金30と第2口金31の間、正確にはカッター32の前方側の第2口金31の背面に近接した位置には、カッター32によって支柱部6を切除された第1の中間成形体40を第2口金31から押出された直後の第2の中間成形体43の上部所定位置に案内するためのガイド冶具46が配置されている。このガイド冶具46は前記カッター32と同様に支持枠47の円形状の内周面に回動自在に支持され、回動用アクチュエータ48によって支持枠47に対して適宜回動されるようになっている。また、支持枠47はベースフロア上に昇降用アクチュエータ49を介して適宜昇降できるように設置されている。したがって、ガイド冶具46は両アクチュエータ48,49によって昇降高さと回動姿勢が適宜調整される。
【0043】
また、ガイド冶具46はその中央に矩形状の窓部58が形成されると共に、その窓部58下辺には、窓部58のほぼ中心高さまで一旦上方に延び、そこから第2口金31方向に略L字状に屈曲する一対の爪部50,51が設けられている。この各爪部50,51は、図5,図6に示すように、第2口金31方向に延出する水平延出片50a,51aの上面で第1の中間成形体40のヘッド部7の下面とパネルリップ26の下面を夫々案内支持すると共に、両水平延出片50a,51aの間で第1の中間成形体40の支柱部6を案内するようになっている。したがって、各水平延出片50a,51aの上部は第1の中間成形体40のヘッド部7とパネルリップ26の下面形状に夫々沿うように形成されている。そして、両方の水平延出片50a,51aは、第2口金31の上部のガイド壁60内を通過するように前方に延出している。
【0044】
ガイド冶具46の昇降と回動を調整するアクチュエータ49,48は、第1口金30を昇降させるためのアクチュエータ33とカッター32を回動させるための回動駆動手段34と共に図外のコントローラによって制御されるが、その制御は以下のように行われる。
【0045】
即ち、ガイド冶具46用のアクチュエータ49,48は、第1の中間成形体40の支柱部6の切除面が第2口金31部分で第2の中間成形体43の所定位置上面に常時一定姿勢で配置されるよう、第1の中間成形体40の支柱部6の切除高さと傾斜角度に合わせて調整作動される。
【0046】
具体的には、第1の中間成形体40の押出し地点から第1の中間成形体40と第2の中間成形体43の重合地点までの距離L(図5参照。)と、第1の中間成形体40の押出し速度vとから、両地点間のタイムラグを求め、ガイド冶具46の昇降用アクチュエータ49と回動用アクチュエータ48を前記タイムラグ分遅らせて第1口金30の昇降アクチュエータ33とカッター32の回動駆動手段34に連動作動させる。そして、この連動に際しては昇降用アクチュエータ49は第1口金30の昇降方向と同方向に作動させ、回動用アクチュエータ48はカッター32の回動方向と逆方向に作動させる。これにより、ガイド冶具46の爪部50,51は、図6に示すように、支柱部6のカット面が第2の中間成形体43の脚部3上面に常時一定姿勢で対峙するように第1の中間成形体40を案内することとなる。
【0047】
この製造装置は以上のような構成であるため、ウインドモール20の製造を行う場合には、コントローラによる制御によって第1口金30と第2口金31から樹脂材料の押出しを行うと同時に、第1口金30の高さとカッター32の傾斜角の調整に合わせてアクチュエータ49,48によってガイド冶具46の高さと回動角を調整する。
【0048】
このため、この装置によれば、サイドモール部22の造形時に第1の中間成形体40の支柱部6を切除する高さと角度が連続して大きく変化した場合であっても、支柱部6を切除された第1の中間成形体40はガイド冶具46による案内作用によってそのカット面を第2の中間成形体43の脚部3上面の所定位置に正確に対峙させ、その状態のまま第2の中間成形体43に重合溶着される。したがって、この装置においては、第1の中間成形体40が第2の中間成形体43に対して幅方向にずれて溶着されたり、第1,第2口金30,31間での第1の中間成形体40の捩れ等によって同成形体40が溶着位置で倒れ込む不具合は生じない。
【0049】
よって、この装置によれば、製造時における不良品の発生率が大幅に低減され、材料歩留まりが向上すると共に、装置の稼動停止が少なくなることから全体としての生産効率も向上する。
【0050】
また、この実施形態の場合、第1の中間成形体40の支柱部6の切除に合わせてのガイド冶具46の昇降と回動の制御は、第1口金30の昇降アクチュエータ33の作動とカッター32の回動駆動手段34の作動に対してタイムラグ分遅らせて作動させるようにしたが、第1の中間成形体40のカット状態をセンサ等によって検出し、その検出結果に基づいてガイド冶具46の作動を制御するようにしても良い。ただし、この実施形態のようにタイムラグ分遅らせる制御とした場合、センサ等が不用になると共に制御自体も簡素され、その分装置の製造コストの低減を図ることができる。
【0051】
さらに、この実施形態の装置は、支柱部6の切除高さを調整するために第1口金30を昇降アクチュエータ33によって昇降させるようにしているため、支柱部6の切除高さが変化しても支柱部6の切除面の絶対高さは変動しなくなり、その結果、第2口金31部分での切除面の上下変動が無くなり、第2の中間成形体43に対する溶着のずれがより少なくなる。
【0052】
尚、本発明の実施形態は以上で説明したものに限るものでなく、例えば、切除高可変手段として第1口金30の昇降アクチュエータ33を廃止してカッター32を昇降させるアクチュエータを設けるようにしても良い。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明は、第1の中間成形体の押出位置と第2の中間成形体の押出位置の間において、第1の中間成形体の支柱部のカット面が常時第2の中間成形体の所定位置上面に一定姿勢で配置されるように第1の中間成形体を姿勢調整するため、第1の中間成形体の支柱部の切除高さやカット面の傾斜角の変化に拘らず、第1の中間成形体を第2の中間成形体に対してずれや倒れを招くことなく常時正確に重合溶着することができる。したがって、本発明によれば、不良品の発生が少なくなると共に装置の停止回数が少なくなり、その結果、材料歩留まりと生産性が確実に向上する。
【0054】
とりわけ、請求項4に記載の発明は、切除高可変手段を、第1口金を昇降させる昇降アクチュエータによって構成することで、第1の中間成形体のカッターによる切除面が一定高さに維持されるようにしたため、第1の中間成形体と第2の中間成形体の重合溶着面が上下に変動しなくなり、その結果、両中間成形体をより安定して重合溶着することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す押出成形装置の要部斜視図。
【図2】図1に示す装置によって製造されたウインドモールの装着時の要部斜視図。
【図3】図2に示すウインドモールにおけるサイドモール部の拡大断面図。
【図4】図2に示すウインドモールにおけるアッパモール部の拡大断面図。
【図5】図1に示す装置のアッパーモール部造形時の部分破断側面図と端面図。
【図6】図1に示す装置のサイドモール部造形時の部分破断側面図と端面図。
【図7】ウインドモールの拡大断面図。
【図8】従来の製造装置を示す斜視図。
【図9】従来の装置の不具合を示すウインドモールの拡大断面図。
【図10】同装置の不具合を示すウインドモールの拡大断面図。
【符号の説明】
3…脚部
5…ガラスリップ
6…支柱部
7…ヘッド部
20…ウインドモール
21…アッパモール部
22…サイドモール部
30…第1口金
31…第2口金
32…カッター
33…昇降アクチュエータ(切除高可変手段)
34…回動駆動手段
35…第1の押出口
40…第1の中間成形体
42…第2の押出口
43…第2の中間成形体
46…ガイド冶具
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のフロントウインドガラスの周縁部に装着されて、そのウインドガラス周縁部と車体との間の隙間を隠蔽する自動車用ウインドモールの製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のウインドモールにおいては、ウインドガラスの両側縁部から車体側方への雨水等の回り込みを防止するために、フロントピラーに沿うサイドモール部ではガラス上方への突出高さを車体ルーフ部に沿うアッパーモール部よりも大きくして雨水捕集用のドリップ溝を形成するようにし、これらガラス上方への突出高さが異なるアッパーモール部とサイドモール部とを一体に押出成形したいわゆる可変断面形状タイプのものが知られている。
【0003】
図7は、この種のウインドモールの一例を示すものであり、このウインドモールは、ウインドガラス1の端面とこれに対向する車体バネル2との間に位置する脚部3に、ウインドガラス1の下面に係合されるアンカー部4とウインドガラス1の上面に圧接されるガラスリップ5が延設され、これらの部分がサイドモール部とアッパモール部の共通の断面形状となっている。
【0004】
そして、サイドモール部は、図7中の実線で示すように、脚部3の上端に支柱部6を介してヘッド部7が延設されており、支柱部6は上方から下方に向かって高さとガラスリップ5に対する開き角が漸次増大し、それによってガラスリップ5、支柱部6、及び、ヘッド部7によって構成されるドリップ溝8の容積が下方に向かって次第に増大するようになっている。
【0005】
また、アッパモール部は、図7中の鎖線で示すように、サイドモール部からの支柱部6の高さの連続変化によって支柱部6が実質的に消失しており、ヘッド部7がガラスリップ5の上面に直接溶着されている。
【0006】
このウインドモールを製造するための装置として、従来、例えば特開平10−109346号公報に示されるようなものが案出されている。
【0007】
この製造装置について簡単に説明すると、同装置は、図8に示すように、サイドモール部における最大高さ部分の支柱部6とヘッド部7とが一体となった形状に相当する押出口10を有する第1口金11と、この第1口金11の押出前方側に昇降可能に配置された可動ベース12と、この可動ベース12に回動可能に取付けられて第1口金11から押出された第1の中間成形体の支柱部6を切除するカッター13と、前記可動ベース12の前方側で同ベース12と一体に連結されると共に、ウインドモールの脚部3とガラスリップ5、アンカー部4等が一体となった形状に相当する押出口14を有する第2口金15と、この第2口金15と可動ベース12を一体に昇降作動させる昇降アクチュエータ16と、前記カッター13を回動させる回動駆動用アクチュエータ17とを備えている。
【0008】
そして、アッパモール部を造形する場合には、昇降アクチュエータ16によって可動ベース12を最上昇させて、第1口金11から押出された第1の中間成形体の支柱部6の全部をカッター13によって切除すると共に、支柱部6を切除された第1の中間成形体を、第2口金15から押出された第2の中間成形体の上面に重合して両者を溶着する。また、このアッパモール部に連続してサイドモール部を造形する場合には、昇降アクチュエータ16によって可動ベース12を漸次下降させつつ、回動駆動用アクチュエータ17によってカッター13を回動させ、第1口金11から押出される第1の中間成形体の支柱部6を、高さ及びカット角が連続変化するように切除する。こうして支柱部6を切除された第1の中間成形体は、第2口金15から押出された第2の中間成形体に対して、支柱部6の高さと傾斜角度を連続変化させつつ重合溶着される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の製造装置においては、第1口金11から押出され支柱部6をカッター13によって切除された第1の中間成形体が高さや傾斜角を変化させつつ第2口金15の上部に送り出されるようになっているため、図9中の破線で示すように、第1の中間成形体w1の支柱部6が第2の中間成形体w2の脚部3にずれて溶着され易く、このことが不良品の発生原因となり、材料歩留まりの低下や装置の停止による生産性の低下を招来する。
【0010】
また、上記従来の装置は、支柱部6に対するカット角が連続的に大きく変化する場合に、第1の中間成形体w1が第2の中間成形体w2に重合溶着されるときの姿勢と、そのとき第1口金11から新たに押出される第1の中間成形体w1の押出姿勢とが大きくずれるため、第1の中間成形体w1が第1口金11と第2口金15の間で大きく捩られる。このため、図10中の破線で示すように第1の中間成形体w1はこの捩り力によって第2の中間成形体w2との重合溶着位置において倒れを生じ、やはりこの場合にも不良品の発生を来してしまう。
【0011】
そこで、本発明は、第1口金から押出された第1の中間成形体が第2口金から押出される第2の中間成形体との重合溶着位置においてずれや倒れを生じる不具合を確実に無くして、材料歩留まりの向上と生産性の向上を図ることができるウインドモールの製造方法及び装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ウインドガラスの周縁部に沿って装着されてその長手方向で断面形状が変化する長尺なウインドモールにして、ウインドガラスの端面とこれに対向する車体パネルとの間に位置する脚部と、この脚部からウインドガラス側に突出してそのウインドガラスの上面に圧接するガラスリップと、ガラスリップの上端に支柱部を介して結合されるヘッド部とを有し、ウインドモールのうち車体側のピラーサイド部に沿うサイドモール部では、前記ガラスリップとヘッド部との間の距離及び両者のなす角度を支柱部の高さと共にそのサイドモール部の上方から下方に向かって漸次大きくなるように連続的に変化させることにより、それらガラスリップとヘッド部及び支柱部とによって囲まれる部分にドリップ溝が形成されている一方、ウインドモールのうち車体側のルーフ部に沿うアッパーモール部では、前記ドリップ溝が実質的に消失していてヘッド部とガラスリップとが重合一体化されている構造のウインドモールの製造に関するものであることを前提としている。
【0013】
そして、請求項1に記載の製造方法は、前記サイドモール部における最大高さ部分の支柱部とヘッド部とが一体となった形状に第1の中間成形体を押出成形した後、この第1の中間成形体の押出前方側にて第1の中間成形体のうちのアッパーモール部に相当する部分の支柱部の全部を切除する一方で、サイドモール部に相当する部分の支柱部の一部を、カット角とカット高さを連続的に変化させて切除し、その一方で、ガラスリップと脚部とが一体となった形状に相当する第2の中間成形体を第1の中間成形体の押出前方側において押出成形すると共に、ここで押出された第2の中間成形体に前記支柱部を切除した第1の中間成形体を重合し、前記第1の中間成形体の押出位置と第2の中間成形体の押出位置の間では、第1の中間成形体の支柱部のカット面が常時第2の中間成形体の所定位置上面に一定姿勢で配置されるように第1の中間成形体を姿勢調整するようにしたことを特徴としている。
【0014】
また、請求項2に記載の製造装置は、前記サイドモール部における最大高さ部分の支柱部とヘッド部とが一体となった形状に相当する第1の押出口を有し、この第1の押出口から第1の中間成形体を押出成形する第1口金と、この第1口金の押出前方側の面に配置されて回動駆動手段によってモール長手方向と直交する平面内で適宜回動駆動され、第1口金から押出された第1の中間成形体のうちのアッパーモール部に相当する部分の支柱部の全部を切除する一方で、サイドモール部に相当する部分の支柱部の一部を、前記回動駆動手段によってカット角を連続的に変化させて切除するカッターと、第1口金とカッターの高さを相対的に変化させてカッターで切除する支柱部の高さを可変操作する切除高可変手段と、ガラスリップと脚部とが一体となった形状に相当する第2の押出口を有し、この第2の押出口から第2の中間成形体を押出成形すると共に、ここで押出された第2の中間成形体に前記支柱部切除後の第1の中間成形体を重合する第2口金と、第1口金と第2口金の間に昇降及び回動可能に配置されて、支柱部を切除された第1の中間成形体を第2の中間成形体の上部に案内するガイド冶具と、を備え、前記ガイド冶具の昇降及び回動を、第1の中間成形体のカッターによる切除面が常時第2の中間成形体の所定位置上面に一定姿勢で配置されるように制御する構成としたことを特徴としている。
【0015】
この装置においてアッパーモール部を造形する場合には、切除高可変手段による操作によって第1口金とカッターの相対高さを調整し、第1口金から押出された第1の中間成形体の支柱部全部をカッターによって切除する。こうして支柱部を切除された第1の中間成形体はガイド冶具に案内されて第2口金から押出された第2の中間成形体の上面に重合溶着される。
【0016】
また、ここからサイドモール部を連続して形成する場合には、切除高可変手段による操作によって第1口金とカッターの相対高さを連続的に調整しつつ、回動駆動駆動手段による操作によってカッターの角度を同様に連続的に調整する。これにより、第1口金から押出された第1の中間成形体の支柱部は切除高さが漸次減少(支柱部の高さは増大。)しつつ、カット面の傾斜が増大する。そして、ここで支柱部を切除された第1の中間成形体はガイド冶具に案内されて第2口金に送られるが、このときガイド冶具は第1の中間成形体の切除面が常時第2の中間成形体の所定位置上面に一定姿勢で配置されるように昇降及び回動を制御される。したがって、第1の中間成形体は、第2の中間成形体の脚部上面に対し、ずれや倒れを招くことなく重合溶着される。
【0017】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明におけるガイド冶具の昇降及び回動の制御は、第1口金から押出された第1の中間成形体が第2の中間成形体に重合されるまでのタイムラグ分の位相を遅らせて切除高可変手段及び回動駆動手段と連動させることを特徴としている。
【0018】
この発明の場合、ガイド冶具を、切除高可変手段の昇降作動に対してタイムラグ分遅らせて同方向に昇降させると共に、同ガイド冶具を、回動駆動手段の回動作動に対してタイムラグ分遅らせて逆方向に回動させる。これにより、第1の中間成形体は、押出位置から重合溶着位置に達するまでの間のタイムラグに拘らず支柱部の切除面が確実に第2中間成形体の所定位置に一定姿勢で重合溶着される。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の切除高可変手段を第1口金を昇降させる昇降アクチュエータによって構成したことを特徴としている。
【0020】
この発明の場合、第1の中間成形体の支柱部の切除高さは第1口金の昇降によって調整されるため、第1の中間成形体のカッターによる切除面は一定高さに維持される。したがって、第1の中間成形体と第2の中間成形体の重合溶着面は上下方向に変動しなくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、図1〜6に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
【0022】
図1及び図5,図6は、本発明にかかるウインドモールの製造装置を示し、図2〜図4は、この製造装置によって製造する樹脂製のウンドモールを示す。
【0023】
図2〜図4に示すウインドモール20は、自動車のフロントウインドガラス1の周縁部に装着されるものであって、そのウインドガラス1のうちの車体ルーフ側の上縁部に沿って配設されるアッパーモール部21と、同じくウインドガラス1のうちのフロントピラー側の両側縁部のいわゆるピラーサイド部に沿って配設されるサイドモール部22とから構成されている。このうちのアッパモール部21は均一断面形状に形成され、サイドモール部22はその上部から下部に至るにしたがって断面形状が漸次大きくなるように変化している。尚、アッパーモール部21はウインドガラス1の上部コーナー部に沿って湾曲するコーナーモール部23を含んでいる。そして、前記アッパーモール部21とサイドモール部22は本発明にかかる製造装置によって互いに連続したひも状の一本のものとして成形される。
【0024】
前記サイドモール部22は、ウインドガラス1の端面と車体パネル2との間の隙間に配置される脚部3と、この脚部3の上端からウインドガラス1の上面側に向けて一体に突出形成されたガラスリップ5と、脚部3から反ガラスリップ5側に向けて一体に突出形成された補助リップ24と、脚部3の下端からガラスリップ5と同方向に一体に突出形成されたアンカー部4とを備えており、前記脚部3とガラスリップ5及びアンカー部4によって断面略コ字状のガラス嵌合溝25が形成されている。そして、このガラス嵌合溝25にはウインドガラス1の端部が嵌合されるようになっている。
【0025】
また、サイドモール部22は、前記脚部3の上面に支柱部6が延設され、この支柱部6の上端にガラスリップ5と略平行にウインドガラス1側に延出するヘッド部7が一体に形成されている。そして、ヘッド部7には車体パネル2側に延出して同パネル2に圧接されるパネルリップ26が一体に形成されていると共に、同ヘッド部7の上面の幅方向中央部に装飾用フィルム27が埋設されている。尚、ヘッド部7には金属あるいはガラス繊維等からなる芯線28が埋設されていて、ウインドモールそのものの長手方向での伸びを抑制している。
【0026】
そして、前記支柱部6とガラスリップ5及びヘッド部7の三者により断面略コ字状の雨水捕集用のドリップ溝8が形成されており、このドリップ溝8の深さ(高さ)は支柱部6の高さと共にサイドモール部22の上端から下端に向かって連続的且つ滑らかに漸増している。
【0027】
より詳しくは、サイドモール部22では、図2,図3に示すように、その上端から下端に向かって支柱部6の高さと共にドリップ溝8の深さが漸増していると共に、ガラスリップ5に対する支柱部6とヘッド部7の開き角θが漸増するようになり、これによりサイドモール部22の上端から下端に至るにしたがってドリップ溝8の容積すなわち雨水捕集量が漸増する形状となっている。
【0028】
ここで、前記パネルリップ26や補助リップ24のほか、ガラス嵌合溝25を形成しているガラス当接部については、脚部3や支柱部6等の硬質樹脂とは別に軟質樹脂によって形成されている。ただし、これらパネルリップ26や補助リップ24及びガラス当接部は公知の同時押出成形法により脚部3や支柱部6等と一体のものとして成形されている。
【0029】
一方、アッパーモール部21では、図2,図4に示すように、脚部3やヘッド部7、パネルリップ26及び補助リップ24の形状がサイドモール部22側と共通であるものの、ガラスリップ5とヘッド部7との間のドリップ溝8が支柱部6と共に実質的に消失していて、ガラスリップ5とヘッド部7とが互いに重合するように溶着一体化された均一断面形状となっている。
【0030】
したがって、以上のようなウインドモールの構造によれば、車体装着時にフロントピラーに沿って配設されることになるサイドモール部22では、図2,図3に示すようにガラスリップ5と支柱部6及びヘッド部7との間に雨水捕集用のドリップ溝8が形成され、このドリップ溝8は支柱部6の高さ変化と併せてサイドモール部22の下端に至るにしたがってその容積が漸増する形状となっている。これによりウインドガラス1に付着した雨水がドリップ溝8で捕集されて車体側面に回り込むのが防止され、それらの雨水はドリップ溝8に沿ってウインドガラス1の下方にスムーズに流下することになる。
【0031】
そして、このウインドモールを製造するための本発明にかかる製造装置は以下のような構造となっている。
【0032】
図1〜3に示すように、この製造装置は、第1口金30と第2口金31とが製品送り出し方向に所定の間隔を隔てて配置されていると共に、第1口金30の押出前面側(出口側)にカッター32が配置されており、第1口金30は切除高可変手段としての昇降アクチュエータ33によって上下位置が可動制御され、カッター32は回動駆動手段34によって押出軸回りの回動姿勢が同様に可動制御されるようになっている。尚、第2口金31は図外のベースフロアに固定設置されている。
【0033】
第1口金30には第1の押出口35が形成されており、この第1の押出口35の形状は図2,図3に示すサイドモール部22のうちガラスリップ5より上方の支柱部6とヘッド部7及びパネルリップ26を含む断面形状、より詳しくはサイドモール部22のうち支柱部6の高さが最も大きい部位の断面形状とほぼ一致している。
【0034】
また、第1口金30には二つの押出機36,37が接続されており、例えば一方の押出機36からは支柱部6等の素材となる硬質樹脂材料が供給されると共に、他方の押出機37からはパネルリップ26の素材となる軟質樹脂材料が供給される。
【0035】
カッター32は、図外のベースフロアに固定設置された支持枠29の円形状の内周面に回動自在に支持されており、その支持枠29は第1口金30の出口側の面に密着して配置されている。カッター32はその中央部に矩形状の窓部38が開口形成され、この窓部38を通して第1の押出口35を外部に臨ませるようになっていると共に、その窓部38の中央部に楔状のカッターブレード39が架橋的に配置されている。そして、このカッターブレート39の切刃の先端は、第1口金30の出口側の面に密着若しくは近接して配置され、第1口金30から押出された第1の中間成形体40の支柱部6がこの切刃によって所定傾斜角度でもって自動的に切除されるようになっている。
【0036】
また、この実施形態の場合、カッター32の回動駆動手段34は、その本体が前記支持枠29若しくは別の固定フレームに揺動自在に支持される一方で、出力ロッド34aの先端がカッター32の前面に回動自在にピン連結された直動型のアクチュエータによって構成されている。この回動駆動手段34は、アクチュエータの作動に伴なって出力ロッド34aが進退動作すると、その進退動作に応じた角度にカッター32を傾斜させる。
【0037】
前記第1口金30は、カッター32を一定高さに維持したまま所定の樹脂材料を押出すと共に、必要に応じて昇降アクチュエータ33を作動させて自身の高さを連続変化させる。
【0038】
つまり、サイドモール部22の造形時には、樹脂材料の押出しを行いつつ第1口金30を最上昇位置から最下降位置に向かって所定速度で連続的に変化させ、それによって支柱部6の高さが漸次変化する第1の中間成形体40(支柱部6、ヘッド部7、パネルリップ26が一体化した成形体)を連続的に造形する。また、昇降アクチュエータ33の下降作動時には、この作動にほぼ連動して回動駆動手段34が作動され、支柱部6のカット面の傾斜角が支柱部6の高さ変化に合わせて漸次変化する。具体的には、カッター32は、第1口金30が最上昇した状態において、カッターブレード39が支柱部6と直交する平面に対して最大に傾斜しており、この状態から第1口金30が下降すると、それに応じて傾斜角が小さくなるように制御される。尚、カッター32によって切除された樹脂材料はカッター32の前方から捨て生地41として外部に排出される。また、第1口金30を最下降位置から最上昇位置に連続的に上昇させる場合でも、サイドモール部22に相当する第1の中間成形体40は全く同様にして造形することができる。
【0039】
そして、アッパモール部21の造形時には、第1口金30を最下降位置に固定すると共に、カッター32の傾斜角度を一定にし、その状態において樹脂材料の押出しを行う。これにより、支柱部6をほぼ完全に切除された第1の中間成形体40が連続的に造形される。このアッパモール部21の造形は、支柱部6の高さを漸次低く変化させるサイドモール部22の造形の延長として連続して行われる。
【0040】
一方、第2口金31は、前記第1の中間成形体40が誘導される断面コ字状のガイド壁60が上面側に開口して形成されると共に、前面側に所定の樹脂材料を押出すための第2の押出口42が開口形成されている。この第2の押出口42はサイドモール部22とアッパーモール部21に共通する形状、即ち、脚部3とガラスリップ5、アンカー部4及び補助リップ24を含む形状とされている。したがって、この第2口金31では、第2の押出口42から所定の樹脂材料を押し出すことにより、脚部3とガラスリップ5、アンカー部4及び補助リップ24を含む断面形状の第2の中間成形体43が押出成形されることになる。
【0041】
また、前記第2口金31には第1口金30と同様に二つの押出機44,45が接続されており、例えば一方の押出機44からは脚部3等の素材となる硬質樹脂材料が供給されると共に、他方の押出機45からは補助リップ24等の素材となる軟質樹脂材料が供給される。
【0042】
ところで、前記第1口金30と第2口金31の間、正確にはカッター32の前方側の第2口金31の背面に近接した位置には、カッター32によって支柱部6を切除された第1の中間成形体40を第2口金31から押出された直後の第2の中間成形体43の上部所定位置に案内するためのガイド冶具46が配置されている。このガイド冶具46は前記カッター32と同様に支持枠47の円形状の内周面に回動自在に支持され、回動用アクチュエータ48によって支持枠47に対して適宜回動されるようになっている。また、支持枠47はベースフロア上に昇降用アクチュエータ49を介して適宜昇降できるように設置されている。したがって、ガイド冶具46は両アクチュエータ48,49によって昇降高さと回動姿勢が適宜調整される。
【0043】
また、ガイド冶具46はその中央に矩形状の窓部58が形成されると共に、その窓部58下辺には、窓部58のほぼ中心高さまで一旦上方に延び、そこから第2口金31方向に略L字状に屈曲する一対の爪部50,51が設けられている。この各爪部50,51は、図5,図6に示すように、第2口金31方向に延出する水平延出片50a,51aの上面で第1の中間成形体40のヘッド部7の下面とパネルリップ26の下面を夫々案内支持すると共に、両水平延出片50a,51aの間で第1の中間成形体40の支柱部6を案内するようになっている。したがって、各水平延出片50a,51aの上部は第1の中間成形体40のヘッド部7とパネルリップ26の下面形状に夫々沿うように形成されている。そして、両方の水平延出片50a,51aは、第2口金31の上部のガイド壁60内を通過するように前方に延出している。
【0044】
ガイド冶具46の昇降と回動を調整するアクチュエータ49,48は、第1口金30を昇降させるためのアクチュエータ33とカッター32を回動させるための回動駆動手段34と共に図外のコントローラによって制御されるが、その制御は以下のように行われる。
【0045】
即ち、ガイド冶具46用のアクチュエータ49,48は、第1の中間成形体40の支柱部6の切除面が第2口金31部分で第2の中間成形体43の所定位置上面に常時一定姿勢で配置されるよう、第1の中間成形体40の支柱部6の切除高さと傾斜角度に合わせて調整作動される。
【0046】
具体的には、第1の中間成形体40の押出し地点から第1の中間成形体40と第2の中間成形体43の重合地点までの距離L(図5参照。)と、第1の中間成形体40の押出し速度vとから、両地点間のタイムラグを求め、ガイド冶具46の昇降用アクチュエータ49と回動用アクチュエータ48を前記タイムラグ分遅らせて第1口金30の昇降アクチュエータ33とカッター32の回動駆動手段34に連動作動させる。そして、この連動に際しては昇降用アクチュエータ49は第1口金30の昇降方向と同方向に作動させ、回動用アクチュエータ48はカッター32の回動方向と逆方向に作動させる。これにより、ガイド冶具46の爪部50,51は、図6に示すように、支柱部6のカット面が第2の中間成形体43の脚部3上面に常時一定姿勢で対峙するように第1の中間成形体40を案内することとなる。
【0047】
この製造装置は以上のような構成であるため、ウインドモール20の製造を行う場合には、コントローラによる制御によって第1口金30と第2口金31から樹脂材料の押出しを行うと同時に、第1口金30の高さとカッター32の傾斜角の調整に合わせてアクチュエータ49,48によってガイド冶具46の高さと回動角を調整する。
【0048】
このため、この装置によれば、サイドモール部22の造形時に第1の中間成形体40の支柱部6を切除する高さと角度が連続して大きく変化した場合であっても、支柱部6を切除された第1の中間成形体40はガイド冶具46による案内作用によってそのカット面を第2の中間成形体43の脚部3上面の所定位置に正確に対峙させ、その状態のまま第2の中間成形体43に重合溶着される。したがって、この装置においては、第1の中間成形体40が第2の中間成形体43に対して幅方向にずれて溶着されたり、第1,第2口金30,31間での第1の中間成形体40の捩れ等によって同成形体40が溶着位置で倒れ込む不具合は生じない。
【0049】
よって、この装置によれば、製造時における不良品の発生率が大幅に低減され、材料歩留まりが向上すると共に、装置の稼動停止が少なくなることから全体としての生産効率も向上する。
【0050】
また、この実施形態の場合、第1の中間成形体40の支柱部6の切除に合わせてのガイド冶具46の昇降と回動の制御は、第1口金30の昇降アクチュエータ33の作動とカッター32の回動駆動手段34の作動に対してタイムラグ分遅らせて作動させるようにしたが、第1の中間成形体40のカット状態をセンサ等によって検出し、その検出結果に基づいてガイド冶具46の作動を制御するようにしても良い。ただし、この実施形態のようにタイムラグ分遅らせる制御とした場合、センサ等が不用になると共に制御自体も簡素され、その分装置の製造コストの低減を図ることができる。
【0051】
さらに、この実施形態の装置は、支柱部6の切除高さを調整するために第1口金30を昇降アクチュエータ33によって昇降させるようにしているため、支柱部6の切除高さが変化しても支柱部6の切除面の絶対高さは変動しなくなり、その結果、第2口金31部分での切除面の上下変動が無くなり、第2の中間成形体43に対する溶着のずれがより少なくなる。
【0052】
尚、本発明の実施形態は以上で説明したものに限るものでなく、例えば、切除高可変手段として第1口金30の昇降アクチュエータ33を廃止してカッター32を昇降させるアクチュエータを設けるようにしても良い。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明は、第1の中間成形体の押出位置と第2の中間成形体の押出位置の間において、第1の中間成形体の支柱部のカット面が常時第2の中間成形体の所定位置上面に一定姿勢で配置されるように第1の中間成形体を姿勢調整するため、第1の中間成形体の支柱部の切除高さやカット面の傾斜角の変化に拘らず、第1の中間成形体を第2の中間成形体に対してずれや倒れを招くことなく常時正確に重合溶着することができる。したがって、本発明によれば、不良品の発生が少なくなると共に装置の停止回数が少なくなり、その結果、材料歩留まりと生産性が確実に向上する。
【0054】
とりわけ、請求項4に記載の発明は、切除高可変手段を、第1口金を昇降させる昇降アクチュエータによって構成することで、第1の中間成形体のカッターによる切除面が一定高さに維持されるようにしたため、第1の中間成形体と第2の中間成形体の重合溶着面が上下に変動しなくなり、その結果、両中間成形体をより安定して重合溶着することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す押出成形装置の要部斜視図。
【図2】図1に示す装置によって製造されたウインドモールの装着時の要部斜視図。
【図3】図2に示すウインドモールにおけるサイドモール部の拡大断面図。
【図4】図2に示すウインドモールにおけるアッパモール部の拡大断面図。
【図5】図1に示す装置のアッパーモール部造形時の部分破断側面図と端面図。
【図6】図1に示す装置のサイドモール部造形時の部分破断側面図と端面図。
【図7】ウインドモールの拡大断面図。
【図8】従来の製造装置を示す斜視図。
【図9】従来の装置の不具合を示すウインドモールの拡大断面図。
【図10】同装置の不具合を示すウインドモールの拡大断面図。
【符号の説明】
3…脚部
5…ガラスリップ
6…支柱部
7…ヘッド部
20…ウインドモール
21…アッパモール部
22…サイドモール部
30…第1口金
31…第2口金
32…カッター
33…昇降アクチュエータ(切除高可変手段)
34…回動駆動手段
35…第1の押出口
40…第1の中間成形体
42…第2の押出口
43…第2の中間成形体
46…ガイド冶具
Claims (4)
- ウインドガラスの周縁部に沿って装着されてその長手方向で断面形状が変化する長尺なウインドモールにして、
ウインドガラスの端面とこれに対向する車体パネルとの間に位置する脚部と、この脚部からウインドガラス側に突出してそのウインドガラスの上面に圧接するガラスリップと、ガラスリップの上端に支柱部を介して結合されるヘッド部とを有し、
ウインドモールのうち車体側のピラーサイド部に沿うサイドモール部では、前記ガラスリップとヘッド部との間の距離及び両者のなす角度を支柱部の高さと共にそのサイドモール部の上方から下方に向かって漸次大きくなるように連続的に変化させることにより、それらガラスリップとヘッド部及び支柱部とによって囲まれる部分にドリップ溝が形成されている一方、
ウインドモールのうち車体側のルーフ部に沿うアッパーモール部では、前記ドリップ溝が実質的に消失していてヘッド部とガラスリップとが重合一体化されている構造のウインドモールを製造する方法であって、
前記サイドモール部における最大高さ部分の支柱部とヘッド部とが一体となった形状に第1の中間成形体を押出成形した後、
この第1の中間成形体の押出前方側にて第1の中間成形体のうちのアッパーモール部に相当する部分の支柱部の全部を切除する一方で、サイドモール部に相当する部分の支柱部の一部を、カット角とカット高さを連続的に変化させて切除し、
その一方で、ガラスリップと脚部とが一体となった形状に相当する第2の中間成形体を第1の中間成形体の押出前方側において押出成形すると共に、ここで押出された第2の中間成形体に前記支柱部を切除した第1の中間成形体を重合し、前記第1の中間成形体の押出位置と第2の中間成形体の押出位置の間では、第1の中間成形体の支柱部のカット面が常時第2の中間成形体の所定位置上面に一定姿勢で配置されるように第1の中間成形体を姿勢調整することを特徴とする自動車用ウインドモールの製造方法。 - ウインドガラスの周縁部に沿って装着されてその長手方向で断面形状が変化する長尺なウインドモールにして、
ウインドガラスの端面とこれに対向する車体パネルとの間に位置する脚部と、この脚部からウインドガラス側に突出してそのウインドガラスの上面に圧接するガラスリップと、ガラスリップの上端に支柱部を介して結合されるヘッド部とを有し、
ウインドモールのうち車体側のピラーサイド部に沿うサイドモール部では、前記ガラスリップとヘッド部との間の距離及び両者のなす角度を支柱部の高さと共にそのサイドモール部の上方から下方に向かって漸次大きくなるように連続的に変化させることにより、それらガラスリップとヘッド部及び支柱部とによって囲まれる部分にドリップ溝が形成されている一方、
ウインドモールのうち車体側のルーフ部に沿うアッパーモール部では、前記ドリップ溝が実質的に消失していてヘッド部とガラスリップとが重合一体化されている構造のウインドモールを製造する装置であって、
前記サイドモール部における最大高さ部分の支柱部とヘッド部とが一体となった形状に相当する第1の押出口を有し、この第1の押出口から第1の中間成形体を押出成形する第1口金と、
この第1口金の押出前方側の面に配置されて回動駆動手段によってモール長手方向と直交する平面内で適宜回動駆動され、第1口金から押出された第1の中間成形体のうちのアッパーモール部に相当する部分の支柱部の全部を切除する一方で、サイドモール部に相当する部分の支柱部の一部を、前記回動駆動手段によってカット角を連続的に変化させて切除するカッターと、
第1口金とカッターの高さを相対的に変化させてカッターで切除する支柱部の高さを可変操作する切除高可変手段と、
ガラスリップと脚部とが一体となった形状に相当する第2の押出口を有し、この第2の押出口から第2の中間成形体を押出成形すると共に、ここで押出された第2の中間成形体に前記支柱部切除後の第1の中間成形体を重合する第2口金と、
第1口金と第2口金の間に昇降及び回動可能に配置されて、支柱部を切除された第1の中間成形体を第2の中間成形体の上部に案内するガイド冶具と、を備え、
前記ガイド冶具の昇降及び回動を、第1の中間成形体のカッターによる切除面が常時第2の中間成形体の所定位置上面に一定姿勢で配置されるように制御する構成としたことを特徴とする自動車用ウインドモールの製造装置。 - 前記ガイド冶具の昇降及び回動の制御は、第1口金から押出された第1の中間成形体が第2の中間成形体に重合されるまでのタイムラグ分の位相を遅らせて前記切除高可変手段及び回動駆動手段と連動させることを特徴とする請求項2記載の自動車用ウインドモールの製造装置。
- 前記切除高可変手段を第1口金を昇降させる昇降アクチュエータによって構成したことを特徴とする請求項2または3記載の自動車用ウインドモールの製造装置。
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