JP3547999B2 - シリアルデータ転送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データをクロックに同期させてシリアルに転送するシリアルデータ転送装置に関するもので、特に同一の命令を複数の被制御回路に同時に加える場合に転送タイミングが各々等しくなるようにしたシリアルデータ転送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
TV受像機や家庭用VTRでは内部に複数のICを有し、この複数のICを単一のコントローラ(マイクロコンピュータ)で制御する場合がある。制御方法にはシリアルとパラレルがあるが線数が少なくて済むのでシリアル方式が多く採用されている。シリアル方式では、データとクロックの「H」と「L」の論理値の組み合わせを用いてスタート信号、スレーブアドレス信号、転送データ及びストップ信号等を作成し、該複数の信号を含み1サイクルを構成する繰り返し信号を利用している。前記転送データに様々な情報を乗せている。
図2はそのようなシリアル方式のシリアルデータ転送装置のデータとクロックを示す。図2(a)はデータを図2(b)はクロックを示す。時刻t1はスタートポイントを示し、時刻t2はストップポイントを示す。この間に必要な転送データが存在する。
【0003】
スタートポイントは、クロックが「H」の時にデータが「H」から「L」になる時である。ストップポイントは、クロックが「H」の時にデータが「L」から「H」になる時である。そして、クロックの立ち下がり時(例えばt3)のデータの値を読むことでデータの取り込みを行う。
【0004】
1つの転送データが終了するとストップ信号が発生し、データ転送の終了を告げる。そして、次のスタート信号が到来して次の転送データが送られてくる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シリアル方式では複数のICに同時に命令を送る場合にはシリアルであるので時間が要する、という問題がある。
【0006】
例えば、家庭用VTRでは再生モードや記録モードに複数のIC(例えば、メインのYC信号処理IC、ヘッドアンプIC、OSD用IC)を同時に切り換える必要がある。その場合にシリアルでモード変更の情報を送っていては複数のICを同時タイミングで動作させられなくなるという問題がある。
【0007】
現在は全てのICでモード切り替わりが終了してから、正式にモードを切り替えている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の点に鑑みなされたもので、データをシリアルに転送するシリアルデータ転送装置であって、第1シリアルデータと第2シリアルデータとを含むシリアルデータが印加される入力端子と、該入力端子からの第1シリアルデータを一時的に記憶する第1の一時メモリと、該第1の一時メモリからのデータを記憶する第1のメモリと、前記入力端子からの第2シリアルデータを一時的に記憶する第2の一時メモリと、該第2の一時メモリからのデータを記憶する第2のメモリと、前記入力端子からの第1シリアルデータが転送途中であることを示す第1の制御信号を発生する第1の転送状態検出回路と、前記入力端子からの第2シリアルデータが転送途中であることを示す第2の制御信号を発生する第2の転送状態検出回路と、転送タイミングを定めるパルス信号が到来したときに前記第1及び第2の制御信号が到来してないことを判別して前記第1の一時メモリからのデータを前記第1のメモリに転送させるとともに前記第2の一時メモリからのデータを前記第2のメモリに転送させる制御回路とを備え、前記パルス信号に応じて前記第1のメモリと前記第2のメモリに同時に前記シリアルデータが転送されるようにしたことを特徴とする。
【0009】
又、本発明は、上述の点に鑑みなされたもので、データをシリアルに転送するシリアルデータ転送装置であって、第1シリアルデータと第2シリアルデータとを含むシリアルデータが印加される入力端子と、該入力端子からの第1シリアルデータを一時的に記憶する第1の一時メモリと、該第1の一時メモリからのデータを記憶する第1のメモリと、前記入力端子からの第2シリアルデータを一時的に記憶する第2の一時メモリと、該第2の一時メモリからのデータを記憶する第2のメモリと、前記入力端子からの第1シリアルデータが転送途中であることを示す第1の制御信号と、前記第1シリアルデータの転送が終了したことを示す第2の制御信号とを発生する第1の転送状態検出回路と、前記入力端子からの第2シリアルデータが転送途中であることを示す第3の制御信号と、前記第2シリアルデータの転送が終了したことを示す第4の制御信号とを発生する第2の転送状態検出回路と、転送タイミングを定めるパルス信号が到来したときに前記第1及び第3の制御信号が到来してないことを判別して前記第1の一時メモリからのデータを前記第1のメモリに転送させるとともに前記第2の一時メモリからのデータを前記第2のメモリに転送させる制御回路とを備え、前記パルス信号に応じて前記第1のメモリと前記第2のメモリに同時にデータが転送されるようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のシリアルデータ転送装置を示すもので、1は、シリアルデータが印加される入力端子、2は該入力端子1からのシリアルデータを一時的に記憶する第1の一時メモリ、3は該第1の一時メモリ2からのデータを記憶する第1のメモリ、4は前記入力端子1からのシリアルデータを一時的に記憶する第2の一時メモリ、5は該第2の一時メモリ4からのデータを記憶する第2のメモリ、6は前記入力端子1からのシリアルデータが転送途中であることを示す第1の制御信号A1と、前記シリアルデータの転送が終了したことを示す第2の制御信号B1とを発生する第1の転送状態検出回路、7は前記入力端子1からのシリアルデータが転送途中であることを示す第3の制御信号A2と、前記シリアルデータの転送が終了したことを示す第4の制御信号B2とを発生する第2の転送状態検出回路、20は端子9からの映像信号から垂直同期信号を分離する同期分離回路、8は同期分離回路20からの垂直同期信号が到来したときに前記第1及び第3の制御信号A1,A2が到来してないことを判別して前記第1の一時メモリ2からのデータを前記第1のメモリ3に転送させるとともに前記第2の一時メモリ4からのデータを台e4e44f記第2のメモリ5に転送させる制御回路、10は制御回路8の出力信号に応じて開閉するスイッチ、11は制御回路8の出力信号に応じて開閉するスイッチ、12は家庭用VTRの映像信号の記録再生処理に使用される輝度信号処理ブロック、13は家庭用VTRの映像信号の記録再生処理に使用されるクロマ信号処理ブロックである。
【0011】
図1の装置ではシリアルデータに応じて家庭用VTRの輝度信号処理ブロック、クロマ信号処理ブロックの制御開始タイミングを同時にすることを行っている。例えば、記録モードから再生モードに変化させる場合、モードが切り替わった情報と、それに伴う情報(画質調整情報)を転送させる必要がある。その場合のシリアルデータとしては図3(a)のごとき形態となる。
【0012】
すなわち、データD2にはクロマ情報(モードが切り替わった情報と、画質調整情報)が、データD1には輝度情報(モードが切り替わった情報と、画質調整情報)が含まれている。
【0013】
前述のようにモードを切り換えると、トランジスタなどで構成されるスイッチが切り替わるため、直流変動が生じやすい。すると、その直流変動が映像信号にノイズとして現れてしまう。そこで、本発明では並列的にデータ転送を行うとともにその転送期間として画面には表示されない垂直同期信号期間を使用する。画面には表示されない期間であれば、水平同期信号期間でもよい。この期間であれば、ノイズが発生しても画面には現れない。
【0014】
図1の入力端子1には図3(a)のシリアルデータが印加される。シリアルデータは、第1の一時メモリ2、第2の一時メモリ4にシリアルに記憶される。又、シリアルデータは、第1の転送状態検出回路6と第2の転送状態検出回路7に印加される。第1の転送状態検出回路6は、シリアルデータをデコードしてデータD1が転送中であることを示すパルスA1(図3b)を第1の一時メモリ2に印加する。すると、第1の一時メモリ2は、入力端子1からのシリアルデータの記憶を開始する。
【0015】
又、第1の転送状態検出回路6は、シリアルデータをデコードしてデータ転送が終了であることを示すパルスB1を第1の一時メモリ2に印加する。すると、第1の一時メモリ2は、入力端子1からのシリアルデータの記憶動作を停止する。
【0016】
第2の転送状態検出回路7も同様の動作を行い、図3(c)のパルスA2を第2の一時メモリ4に印加する。すると、第2の一時メモリ4は、入力端子1からのシリアルデータを記憶開始する。又、第2の転送状態検出回路7は、シリアルデータをデコードしてデータ転送が終了であること示すパルスB2を第2の一時メモリ4に印加する。すると、第2の一時メモリ4は、入力端子1からのシリアルデータの記憶動作を停止する。
【0017】
第1の転送状態検出回路6と第2の転送状態検出回路7は、到来するシリアルデータをデコードしており、その中味がどのブロックに転送されるものかを判定できる。そのため、
データD1が到来した時には、輝度信号処理ブロック12へデータが伝達されるように第1の一時メモリ2が動作し、データD2が到来した時には、クロマ信号処理ブロック13へデータが伝達されるように第2の一時メモリ4が動作するようになっている。
【0018】
このようにして、シリアルに転送されてきたデータD1とデータD2が第1の一時メモリ2と第2の一時メモリ4に一旦、蓄えられる。
【0019】
この状態から端子9に映像信号が到来したとする。すると、同期分離回路20から垂直同期信号が発生する。この映像信号の垂直同期信号は、一時メモリから本来のメモリ(第1のメモリ3等)に転送するタイミングを設定するものである。
【0020】
この映像信号の垂直同期信号は、データD1及びデータD2とはタイミング的に非同期である。そのため、シリアルに転送されてきたデータD1とデータD2が、第1の一時メモリ2と第2の一時メモリ4に書き込まれている最中にも映像信号の垂直同期信号がきてしまう。
【0021】
第1の一時メモリ2と第2の一時メモリ4にデータが書き込まれている最中に転送を行うと、データ情報が失われてしまう。
【0022】
そこで、本発明では、制御回路8において、映像信号の垂直同期信号が来たら、データ転送期間中ではないことを確認してから、一時メモリから本来のメモリ(例えば、第1のメモリ3)に転送している。
【0023】
具体的には、図3(f)の垂直同期信号は、制御回路8に印加され、その内部において図3(g)(h)のパルスが作成される。この図3(h)のパルスの「H」レベル期間において、図3(b)のパルスA1が「H」レベルであるか否かを検出する。
【0024】
図4は、図1の制御回路8の具体回路例を示す。図4の端子20には図3(f)の垂直同期信号が印加される。システム制御回路21は、この垂直同期信号に応じて図3(h)の制御パルスと図3(g)の検出パルスとを発生する。この検出パルスは、スイッチ22が開閉することで伝達もしくは遮断される。検出パルスが伝達されれば、メモリ内容の転送がおこなわれる。
【0025】
このスイッチ22の開閉を切り換えるのがラッチ判別回路23である。ラッチ判別回路23は、図3(h)の制御パルスが「H」レベルの期間に図3(b)のパルスA1及び図3(c)のパルスA2が「H」レベルであるか「L」レベルであるかを判別する。
【0026】
今、図3(h)のパルスの「H」レベル期間T1であるとすると、その期間のパルスA1が「H」レベルであるので、転送できない。このため、ラッチ判別回路23からスイッチ22を開く制御信号を発生する。すると、検出パルスは伝達されない。
【0027】
このため、制御回路8からの制御信号に応じてスイッチ10、11は図示のように開く。スイッチ10、11が図示のように開いていれば、一時メモリから本来のメモリ(例えば、第1のメモリ3)に転送されることはない。
【0028】
次に、図3(f)の次のタイミングの垂直同期信号が、制御回路8に印加されると、その内部において図3(h)のパルス(期間T2)と、それに対応した図3(g)の検出パルスが作成される。この図3(h)のパルス(期間T2)の「H」レベル期間において、図3(b)のパルスA1と図3(c)のパルスA2が「H」レベルであるか否かを検出する。
【0029】
この場合には、図3(b)のパルスA1と図3(c)のパルスA2がともに「L」レベルであるので、転送途中でないことが明らかである。そのため、ラッチ判別回路23によりスイッチ22が閉じて、制御回路8からの図3(i)の制御信号が発生し、該制御信号に応じてスイッチ10、11は閉じる。スイッチ10、11が閉じれば、一時メモリから本来のメモリ(例えば、第1のメモリ3)に記憶データの転送が行われる。
【0030】
従って、第1のメモリ3と第2のメモリ5には、データが同時に転送されることとなり、輝度信号処理ブロック12とクロマ信号処理ブロック13へ垂直同期信号期間に同時にデータが伝達されることが可能となる。
【0031】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明によれば、同一の命令を複数の被制御回路に同時に加える場合に転送タイミングを各々等しくできる。
【0032】
特に本発明によれば、一時メモリへのデータ転送の途中に、本来のメモリへの転送が行われることはないのでデータを確実に転送可能である。
【0033】
更に、本発明によれば、輝度信号処理ブロックとクロマ信号処理ブロックへ垂直同期信号期間にデータを伝達することが可能であり、切換ノイズが発生しても画面には現れない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリアルデータ転送装置を示すブロック図である。
【図2】従来のシリアルデータ転送の説明に供する波形図である。
【図3】本発明のシリアルデータ転送の説明に供する波形図である。
【図4】本発明の制御回路8の具体回路図である。
【符号の説明】
(1) 入力端子
(2) 第1の一時メモリ
(3) 第1のメモリ
(4) 第2の一時メモリ
(5) 第2のメモリ
(6) 第1の転送状態検出回路
(7) 第2の転送状態検出回路
(8) 制御回路
Claims (3)
- データをシリアルに転送するシリアルデータ転送装置であって、
第1シリアルデータと第2シリアルデータとを含むシリアルデータが印加される入力端子と、
該入力端子からの第1シリアルデータを一時的に記憶する第1の一時メモリと、
該第1の一時メモリからのデータを記憶する第1のメモリと、
前記入力端子からの第2シリアルデータを一時的に記憶する第2の一時メモリと、
該第2の一時メモリからのデータを記憶する第2のメモリと、
前記入力端子からの第1シリアルデータが転送途中であることを示す第1の制御信号を発生する第1の転送状態検出回路と、
前記入力端子からの第2シリアルデータが転送途中であることを示す第2の制御信号を発生する第2の転送状態検出回路と、
転送タイミングを定めるパルス信号が到来したときに前記第1及び第2の制御信号が到来してないことを判別して前記第1の一時メモリからのデータを前記第1のメモリに転送させるとともに前記第2の一時メモリからのデータを前記第2のメモリに転送させる制御回路とを備え、
前記パルス信号に応じて前記第1のメモリと前記第2のメモリに同時に前記シリアルデータが転送されるようにしたことを特徴とするシリアルデータ転送装置。 - データをシリアルに転送するシリアルデータ転送装置であって、
第1シリアルデータと第2シリアルデータとを含むシリアルデータが印加される入力端子と、
該入力端子からの第1シリアルデータを一時的に記憶する第1の一時メモリと、
該第1の一時メモリからのデータを記憶する第1のメモリと、
前記入力端子からの第2シリアルデータを一時的に記憶する第2の一時メモリと、
該第2の一時メモリからのデータを記憶する第2のメモリと、
前記入力端子からの第1シリアルデータが転送途中であることを示す第1の制御信号と、前記第1シリアルデータの転送が終了したことを示す第2の制御信号とを発生する第1の転送状態検出回路と、
前記入力端子からの第2シリアルデータが転送途中であることを示す第3の制御信号と、前記第2シリアルデータの転送が終了したことを示す第4の制御信号とを発生する第2の転送状態検出回路と、
転送タイミングを定めるパルス信号が到来したときに前記第1及び第3の制御信号が到来してないことを判別して前記第1の一時メモリからのデータを前記第1のメモリに転送させるとともに前記第2の一時メモリからのデータを前記第2のメモリに転送させる制御回路とを備え、
前記パルス信号に応じて前記第1のメモリと前記第2のメモリに同時にデータが転送されるようにしたことを特徴とするシリアルデータ転送装置。 - データをシリアルに転送するシリアルデータ転送装置であって、
第1シリアルデータと第2シリアルデータとを含むシリアルデータが印加される入力端子と、
該入力端子からの第1シリアルデータを一時的に記憶する第1の一時メモリと、
該第1の一時メモリからのデータを記憶する第1のメモリと、
前記入力端子からの第2シリアルデータを一時的に記憶する第2の一時メモリと、
該第2の一時メモリからのデータを記憶する第2のメモリと、
前記入力端子からの第1シリアルデータが転送途中であることを示す第1の制御信号を発生する第1の転送状態検出回路と、
前記入力端子からの第2シリアルデータが転送途中であることを示す第2の制御信号を発生する第2の転送状態検出回路と、
転送タイミングを定めるパルス信号の状態変化に応じて制御パルスを発生するとともに前記パルス信号の状態変化に応じて前記制御パルスより発生タイミングが遅れた検出パルスを発生するシステム制御回路と、
該システム制御回路からの前記制御パルスの発生期間中、前記第1及び第2の制御信号が到来していないことを判別するラッチ判別回路と、
該ラッチ判別回路の判別出力信号に応じて前記検出パルスを通過もしくは遮断するスイッチとを備え、前記スイッチからの前記検出パルスに応じて前記第1の一時メモリからのデータを前記第1のメモリに転送させるとともに前記第2の一時メモリからのデータを前記第2のメモリに転送させることを特徴とするシリアルデータ転送装置。
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