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JP3548366B2 - セラミック回路基板 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はセラミック回路基板に関するものであり、特に、基板表面に形成された導体を絶縁膜により被覆したセラミック回路基板に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来においては、回路基板用の配線導体にAg、Cu、Au、W、Mo等の導体を使用した場合、基板の電気的絶縁性を保持するためや、基板の表面に形成された導体の保護、半田によるショート防止やマイグレーションの防止等のため、導体を絶縁膜により被覆していた。
【0003】
例えば、セラミック回路基板には、大別するとアルミナ等で形成されたセラミック基板上に上記導体をペースト化し、印刷、焼成して形成した回路パターン上に、アルミナ、ガラス等の絶縁性物質をペースト化し、印刷、焼成し絶縁膜を形成した厚膜回路基板と、内部配線になる導体膜をテープ化されたアルミナ等のセラミックで挟持、積層し、表層導体を絶縁膜で被覆した多層回路基板とがある。
【0004】
近年においては、低コスト化、高信頼性、高機能化の観点から、基板材料に低温で焼成可能なガラスセラミック材料、導体材料に大気中で焼成可能で、低い導体抵抗値を有するAg等の導体を内層、表層導体に用い、一体的に焼成してなる低温焼成多層基板が主流となっている。
【0005】
これらセラミック多層回路基板に用いられる絶縁膜には、▲1▼低温で焼結する絶縁膜であること、▲2▼電気的絶縁性が確保できる絶縁膜であること、▲3▼焼成後の基板の反り変形の原因にならない絶縁膜であること等が挙げられる。
【0006】
これらの特性は、絶縁膜の焼結性に起因し、焼結性が不良となれば、絶縁不良及び基板の反り変形を発生させるため、絶縁膜の焼結性は重要な要因である。
【0007】
従来の低温焼成多層基板に用いられるガラスセラミック材料として、重量百分率で、SiO 40〜65%、CaO 5〜15%、PbO 10〜25%、MgO 0.5〜10%、NaO 1〜10%、KO 1〜10%、Al 0〜20%、B 0〜10%、ZnO 0〜5%の組成を有するガラス粉末35〜60%と、アルミナ粉末40〜65%からなるものが知られている(特公平4−49497号公報参照)。
【0008】
そして、従来のセラミック回路基板は、ガラスセラミック材料を用いて基板用成形体を作製し、この成形体の表面に、表層導体となる導体ペーストを塗布し、この導体ペーストを、例えば上記したガラスセラミック材料からなるペーストにより被覆し、この後、基板用の成形体、表層導体となる導体ペースト、絶縁膜となるガラスセラミックペーストを一体焼成することにより作製されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ガラスセラミック材料を用いて絶縁膜を形成した場合、基板用の成形体、表層導体となる導体ペースト、絶縁膜となるガラスセラミックペーストを一体的に焼成すると、絶縁膜に焼成時の焼結バラツキが発生し、焼結不足による絶縁膜の電気的絶縁性の劣化、および基板の反り変形が大きくなるという問題があった。
【0010】
本発明のセラミック回路基板は、基板表面に形成された導体を被覆する絶縁膜の焼結性を向上し、絶縁膜の電気的絶縁性を向上し、基板の反り変形を抑制することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、絶縁膜の焼結不良に起因する電気的絶縁性の劣化、および基板の反り変形について鋭意検討した結果、絶縁膜の組成を、SiO、PbO、CaO、NaOを含有するガラスに対して、微量のZrOを含有せしめることにより、ZrOが核となり、ガラスの結晶化を一定レベルまで促進するとともに、ガラスの溶融性を確保でき、これにより、絶縁膜の密度バラツキ、特に密度低下を解決し、絶縁性を向上し、基板の反り変形を抑制できることを見いだし、本発明に至った。
【0012】
即ち、本発明のセラミック回路基板は、基板表面に形成された導体を絶縁膜で被覆してなるセラミック回路基板において、前記絶縁膜が、少なくともSiO、PbO、CaO、NaOを含有するガラス成分を35〜60重量%、セラミックフィラー成分としてAlを40〜65重量%、前記ガラス成分100重量部に対してZrOを0.001〜0.02重量部の割合で添加してなる組成物を焼成してなり、結晶相として少なくともラブラドライトが存在するものである。
【0013】
【作用】
本発明のセラミック回路基板は、基板表面に形成された導体を絶縁膜で被覆してなるセラミック回路基板において、絶縁膜の少なくともSiO、PbO、CaO、NaOを含有するガラス成分に対して、ZrOを微量含有せしめることにより、低温においてZrOが核となりガラス成分のラブラドライトへの結晶化を促進するとともに、ZrO添加量を一定以下とすることにより、ガラス成分の過度のラブラドライトへの結晶化を抑制し、ガラス成分の溶融性を確保し、Al粒子との濡れ性を向上することが可能となる。
【0014】
これにより、1050℃以下で低温焼成した場合でも、絶縁膜の密度バラツキがなく、しかも高い焼成体密度を有する絶縁膜を得ることができ、これにより、絶縁膜の電気的絶縁性を向上し、絶縁膜が形成された基板の反り変形を抑制することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明のセラミック回路基板の絶縁膜は、少なくともSiO、PbO、CaO、NaOを含有するガラス成分を35〜60重量%、セラミックフィラー成分としてAlを40〜65重量%、ガラス成分100重量部に対してZrOを0.001〜0.02重量部の割合で添加してなる組成物を焼成してなり、結晶相として少なくともラブラドライトが存在するものである。
【0016】
本発明のセラミック回路基板は、表面に例えば、Ag、Cu、Au等の導体が形成されており、この導体の一部または全部が絶縁膜により被覆されているものである。また、本発明のセラミック回路基板は、表面の導体を絶縁膜が被覆していれば良く、内部に内部配線、内部導体、内部電極を有する必要はない。従って、セラミック回路基板は、単層体または内部配線、内部導体、内部電極を有する積層体であっても良い。
【0017】
ここで、SiO、PbO、CaO、NaOを含有するガラス成分を35〜60重量%含有せしめたのは、ガラス成分が35重量%よりも少ない場合(Alが65重量%よりも多い場合)には、1050℃以下で低温焼成した場合に緻密な焼結体が得られず、60重量%よりも多い場合(Alが40重量%よりも少ない場合)には、緻密な焼結体が得られず、十分な材料強度が得られないからである。ガラス成分とアルミナとの比は、緻密な焼結体で十分な材料強度を得るという観点から、ガラス成分を44〜50重量%、Alを56〜60重量%含有することが望ましい。
【0018】
また、ガラス成分100重量部に対してZrOを0.001〜0.02重量部含有せしめたのは、ZrO量が0.001重量よりも少ない場合には、ガラスの結晶化が進まず、再焼成時の変形や焼成後にガラスが表面に浮く等の問題があり、0.02重量部よりも多い場合、ガラスの結晶化が進み過ぎ、緻密化に必要なガラスの流動性を阻害し、緻密な燒結体が得られないからである。ZrOは、適度に結晶化を促進し、緻密な焼結体を得るという観点から、ガラス成分100重量部に対して0.005〜0.015重量部含有せしめることが望ましい。このようなZrO量を得るためには、製造工程においてZrOが混入しないように厳密に制御する必要がある。
【0019】
本発明の絶縁膜においては、結晶相として、Alと、SiO、PbO、CaO、NaO、Alからなるラブラドライトが析出するものである。このラブラドライト相は、焼成時において、ZrOが核となることにより結晶化が促進される。しかしながら、添加されるZrO量を0.02重量部以下とすることにより、ラブラドライト相は、結晶化速度が適度に抑制され、ガラス成分の溶融性を確保してAl粒子を十分に濡らし、焼結性を向上して緻密化を促進する。そして、Al粒子間にラブラドライト相が析出し、ZrO粒子がラブラドライト相中に存在した焼結体が得られる。尚、少量のアモルファスが存在する場合もある。
【0020】
ラブラドライトはAb50An50〜Ab30An70(Ab:NaAlSi、An:CaAlSi)という化学式で表される。即ち、ラブラドライトはNaAlSiを30〜50モル%、CaAlSiを50〜70モル%からなるものである。
【0021】
また、本発明の絶縁膜は、ガラス成分としては、ガラス成分中において(ガラス成分を100とした時)重量比で、SiO40〜60重量%、Alを0〜20重量%、CaO、ZnO及びMgOが合計で5.5〜30重量%(CaOは必須成分)、PbOを10〜25重量%、NaO、KO及びBが合計で2〜30重量%(NaOは必須成分)からなる結晶化ガラスであることが望ましい。これは以下のような理由による。
【0022】
SiO量がガラス成分中40重量%以下の場合は、ガラスの析出結晶量が少なくなり、充分な強度の焼成体が得られないからである。一方、60重量%以上の場合は、ガラスの溶融性が悪くなる共に、軟化点が高くなり、1050℃以下での低温焼成が困難になる。
【0023】
また、ガラス成分としてAlを含有せしめることにより、焼成時にAlフィラーとの濡れ性を促進し、結晶性を向上することができるが、Al含有量が20重量%以上の場合は、ガラスの溶融性が困難になると共に、焼成時にガラスの軟化温度が高くなるからである。尚、ラブラドライトは、フィラー成分のAlとガラス成分のSiO、PbO、CaO、NaOと反応して生成する場合もある。
【0024】
ガラス成分中に、CaO、ZnO及びMgO(但し、CaOは必須成分)を含有せしめたのは、これらは、ガラスの粘性特性を調整できるからである。そして、その合計量を5.5〜30重量%としたのは、CaO、ZnO及びMgOの合計量が5.5重量%よりも少ない場合や30重量%よりも多い場合には、適度なガラスの粘性を得ることができず、ガラス化、結晶化が阻害され緻密な燒結体が得られないからである。
【0025】
ガラス成分中にPbOを10〜25重量%含有せしめたのは、その含有量が10重量%よりも少ない場合には、ガラスの結晶化が困難であり、25重量%よりも多い場合にはガラスの軟化点が低くなりすぎるからである。
【0026】
ガラス成分中にNaO、KO及びBを合計で2〜30重量%含有せしめたのは、2重量%よりも少ない場合や30重量%よりも多い場合には、ガラスの軟化点が高くなり、1050℃以下においてAl粒子を十分に濡らすことができなくなるからである。
【0027】
本発明の絶縁膜は以下のようにして得ることができる。
【0028】
先ず、SiO粉末、Al粉末、CaCO粉末、ZnO粉末、MgCO粉末、PbO粉末、NaCO粉末、KCO粉末及びB粉末を準備し、これらを上記したように所定量秤量し、これらを混合し、ルツボに入れ1500〜1600℃で2〜3時間溶融し、母ガラスを作製する。その母ガラスを所定の粒径になるまで粉砕する。
【0029】
そして、このガラス粉末と、Al粉末を混合するとともに、ガラス粉末に対して所定量ZrO粉末を添加混合する。ここでZrO粉末の平均粒径は、3μm以下であることが望ましい。これは、ZrO粉末が3μmよりも大きい場合には、ZrO粉末の表面活性力が小さいため、焼成時に核となりにくく、ラブラドライトへの結晶化を促進できないからである。尚、ZrOは、焼結体中においても平均結晶粒径が3μm以下として存在する。そのガラスセラミック粉末に有機バインダーと有機溶剤を添加し、3本ロールミルで混合し、ガラスセラミック粉末をペースト化する。そのガラスセラミックペーストをスクリーン印刷等の公知の印刷法により、目的とする表面の導体(表層に露出した配線も含む)上に印刷する。その後、大気中等の最適な焼成雰囲気中において、1050℃以下の焼成温度で1〜5時間焼成し、基板、表面導体、絶縁膜を同時に焼成する。
【0030】
図1に絶縁膜を用いたセラミック回路基板の断面図を示す。基板は複数のガラスセラミックス層が多層化された積層セラミック回路基板を例にした。
【0031】
図1において、符号10は低温焼成セラミック回路基板であり、この低温焼成セラミック回路基板10は、積層体(基板)1と表面に形成された表層導体2、内層導体3、ビアホール導体4及び絶縁膜5から構成されている、
積層体1は、例えば、7層のガラスセラミック層1a〜1gからなり、その層1a〜1g間には内層導体3が形成されている。また各ガラスセラミック層1a〜1gにはその厚み方向に内層導体3間を接続するため、また内層導体3と表層導体2とを接続するためのビヤホール導体4が形成されている。
【0032】
上記のセラミック回路基板10の製造方法を簡単に説明すると、まず、ガラスセラミック層となるグリーンシートを作製する。例えばグリーンシートは、所定のガラスセラミック粉末と有機バインダーと有機溶剤及び必要に応じて可塑剤とを混合し、スラリー化する。このスラリーをドクターブレード法などによりテープ成形を行い、所定寸法に切断しグリーンシートを作製する。
【0033】
次に、内層導体3間を接続したり、内層導体3と表層導体2とを接続するビアホール導体4となる貫通孔を、グリーンシートの所定の位置にパンチング等により作製する。
【0034】
導電性ペーストを、内部側のガラスセラミック層1a〜1fとなるグリーンシートの貫通孔に充填するとともに、そのグリーンシート上に所定形状の内層導体3となる導体膜を印刷形成する。
【0035】
次に導電性ペーストを用いて、表層のガラスセラミック層1a、1gとなるグリーンシート上に所定形状の表層導体2となる導体膜を印刷形成する。また、表面に露出する導体膜の一部を覆うように所定形状の絶縁膜5となるガラスセラミックペーストを印刷乾燥させる。
【0036】
このようにして得られたグリーンシートを積層順序に応じて積層し、積層成形体を形成して、一体的に焼成する。以上の製造工程によってセラミック回路基板10は製造される。
【0037】
【実施例】
先ず、純度99%以上のSiO粉末、Al粉末、CaCO粉末、ZnO粉末、MgCO粉末、PbO粉末、NaCO粉末、KCO粉末及びB粉末を準備し、これらを表1に示す酸化物換算で表1に示す組成となるように所定量秤量し、これらをAlボールを用いたボールミルにて混合し、白金ルツボに入れ1550℃で2時間溶融し、母ガラスを作製した。その母ガラスを所定の粒径になるまで、上記したボールミルにて粉砕した。
【0038】
そして、このガラス粉末と、Al粉末を混合するとともに、ガラス粉末に対して、平均粒径が表1に示すようなZrO粉末を、ガラス成分100重量部に対して表1に示す量だけ添加し、上記したボールミルにて混合した。得られたガラスセラミック粉末に有機バインダーとしてエチルセルロースと、有機溶剤として2・2・4−トリメチル−3・3−ペンタジオールモノイソブチレートを添加し、粉末及び有機バインダーの凝集体がなくなるまで3本ロールミルで混合し、ガラス粉末をペースト化し、絶縁膜用のガラスセラミックペーストを作製した。
【0039】
次に、セラミックフィラーとしてAlを、ガラス成分としてホウケイ酸鉛ガラスを用い、セラミックフィラーを55重量%、ガラス成分を45重量%の割合で含有するガラスセラミック材料に、上記した有機バインダー、有機溶剤を添加してなるペーストを、ドクターブレード法により薄層化し、基板用のグリーンシートを作製した。
【0040】
この後、ビアホール導体を作製するための貫通孔を、グリーンシートの所定の位置にパンチング等により作製し、Agからなる導電性ペーストを貫通孔に充填し、所定形状の内層導体となる導体膜を印刷形成した。
【0041】
一方、最上層、最下層となるグリーンシートに、表層導体となるAgからなる導電性ペーストを用いて所定形状の導体膜を印刷形成し、表面に露出する導体膜の一部を覆うように、上記絶縁膜用のガラスセラミックペーストを印刷し、乾燥させた。
【0042】
導電性ペーストが充填され、所定形状の導体膜が形成されたグリーンシートを複数積層するとともに、最上層および最下層に、表層導体となる導体膜の一部をガラスセラミックペーストで被覆したグリーンシートを積層し、積層成形体を作製した。
【0043】
この後、大気中400℃で脱バインダー処理し、さらに900℃で焼成し、図1に示すようなセラミック回路基板を作製した。尚、ガラスセラミック層1a〜1gの厚みは1.5mmであり、セラミック回路基板の大きさは、縦10mm、横10mm、厚み12mmであった。
【0044】
このセラミック回路基板の反りを、反りゲージを用い、セラミック回路基板表面を縦方向にずらしていき、反りの最大値を求めることにより評価した。その結果を表1に記載した。
【0045】
尚、上記絶縁膜を形成するガラスセラミックペーストをドクターブレード法により塗布し、約1mm厚の塗布膜を作製した。その塗布膜を乾燥し、金型プレス機により直径30mmに打ち抜き、大気中400℃で脱バインダー処理し、さらに900℃で焼成し、その焼成体密度をアルキメデス法により評価した。
【0046】
【表1】
Figure 0003548366
【0047】
この表1から、本発明の試料の絶縁膜の焼成体密度は3.17〜3.20g/cmと高い値を示し、安定しており、この結果、セラミック回路基板の反り変形が40μm以下と小さいことが判る。
【0048】
一方、試料No.13は、ZrO量が0.02重量部よりも多いため、過多のZrOが焼成時の結晶化の核となり緻密化を阻害するため、焼成体密度は本発明の試料と比較して3.10g/cmと低いことが判る。また、ZrO量が多くなる程焼成体密度が低下することが判る。
【0049】
さらに、平均粒径が3μm以上のZrO粉末を用いた試料No.6、8では、ガラスの結晶化が進まず焼成体密度が低いが、平均粒径が3μm以下のZrO粉末を用いた試料ではより焼成体密度が高くなることが判る。尚、本発明の試料の絶縁膜については、ラブラドライトが析出していることをX線回折により確認した。
【0050】
表1の試料No.3〜13、19について、ZrO量を横軸に、焼成体密度を縦軸に表したグラフを図2に示す。この図2および表1から、ZrO量を管理することにより、絶縁膜の焼成体密度のバラツキ、特に密度低下を解決でき、その絶縁膜を用いたセラミック回路基板の反り変形を抑制できることが判る。
【0051】
【発明の効果】
本発明のセラミック回路基板では、絶縁膜の組成を、少なくともSiO、PbO、CaO、NaOを含有するガラス成分に対して、微量のZrOを含有せしめることにより、低温においてZrOが核となりガラス成分のラブラドライトへの結晶化を促進するとともに、ZrOを一定量以下含有せしめることにより、ガラス成分の過度のラブラドライトへの結晶化を抑制し、ガラス成分の溶融性を確保し、Al粒子との濡れ性を向上することができる。これにより、絶縁膜の焼成後の密度バラツキ、特に密度低下を解決し、セラミック回路基板の反り変形を抑制し、安定なセラミック回路基板を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミック回路基板の断面図を示す。
【図2】ZrO量を横軸に、焼成体密度を縦軸に表したグラフである。
【符号の説明】
1・・・積層体 2・・・表層導体
3・・・内層導体
4・・・ビアホール導体
5・・・絶縁膜 10・・・セラミック回路基板

Claims (1)

  1. 基板表面に形成された導体を絶縁膜で被覆してなるセラミック回路基板において、前記絶縁膜が、少なくともSiO、PbO、CaO、NaOを含有するガラス成分を35〜60重量%、セラミックフィラー成分としてAlを40〜65重量%、前記ガラス成分100重量部に対してZrOを0.001〜0.02重量部の割合で添加してなる組成物を焼成してなり、結晶相として少なくともラブラドライトが存在することを特徴とするセラミック回路基板。
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