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JP3551164B2 - 回転電機の電流検出装置 - Google Patents
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JP3551164B2 - 回転電機の電流検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は回転電機の電流検出装置、特に複合電流で駆動される回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】
インバータより給電線を介して回転電機のステータに給電する場合にその給電線に電流センサ(電流検出手段)を設けて給電線を流れる電流を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、少なくとも2つのロータを有しこのロータの数に対応して第1の周波数の電流成分とこれと異なる第2の周波数の電流成分との少なくとも2つの周波数成分を含む複合電流が供給される回転電機が提案されているが(特願2000−238105号参照)、こうした回転電機においても電流センサを個々の給電線に設けて複合電流を直接に検出している。
【0004】
これについてさらに説明すると、図6は図1に示される2つの回転電機からなる複合モータ1を対象として2つの回転電機に共用されるステータ2が、円周上に配した12個のコイル1〜12からなる場合にこれらコイル1〜12へのインバータ7からの給電線11〜22の配置を示したものである。同図において4極対の外側ロータ3(図1参照)に対して120°(=2π/3)ずつ位相のずれた三相交流電流(Iu、Iv、Iw)が、また2極対の内側ロータ4(図1参照)に対して60°(=π/3)ずつ位相のずれた六相交流電流(Ia、Ib、Ic、Id、Ie、If)が設定されるときコイル1〜12(給電線11〜22)には複合電流I1〜I12が後述する数5式のように流れる。
【0005】
この場合に従来例によれば例えば外側ロータ3用電流の3つの電流成分Iu、Iv、Iwを検出するため給電線16、15、19、18に対して4つの電流センサ61〜64が配置される。これら電流センサ61〜64の検出値は数5式を参照して次のようになる。
【0006】
センサ61検出値=Iw+If(=I6) …(1)
センサ62検出値=Iv+Ie(=I5) …(2)
センサ63検出値=Iw+Ic(=I9) …(3)
センサ64検出値=Iv+Ib(=I8) …(4)
外側ロータ3用電流の3つの電流成分Iu、Iv、Iwを算出(検出)するにはこれら4つのセンサ検出値を用いてコントローラ8が電流分離演算を行う。電流分離演算のためまず(1)式+(4)式を計算する。
【0007】
センサ61検出値+センサ63検出値
=Iw+If+Iw+Ic=2×Iw+(If+Ic)…(5)
ここで(5)式のIf、Icは数4式で後述するように
Ic=Ic cos(ωt−2π/3+β) …(6)
If=Ic cos(ωt−5π/3+β) …(7)
であり、(6)式、(7)式の両者はπの位相差があるのみであるためIc+If=0となる。よって(5)式は右辺第1項のみが残り次のようになる。
【0008】
センサ61検出値+センサ63検出値=2×Iw …(8)
(8)式をIwについて解くことによりIwが次のように算出(検出)される。
【0009】
Iw=(センサ61検出値+センサ63検出値)/2 …(9)
同様にして電流成分Ivを検出するには(2)式+(4)式を計算すればよく、これよりIvは次のように算出(検出)される。
【0010】
Iv=(センサ62検出値+センサ64検出値)/2 …(10)
また、Iu、Iv、Iwは対称三相交流であり対称三相交流にはIu+Iw+Iw=0の関係があるので、次の式より残りの電流成分Iuを算出(検出)することができる。
【0011】
Iu=−(Iw+Iv) …(11)
このようにして上記(9)式〜(11)式により外側ロータ3用電流の総ての電流成分Iu、Iv、Iwを算出することができるのであるが、コントローラ8から見ればステータ2には全体として外側ロータ3の極対数倍(つまり4倍)のIu、Iv、Iwが流れるので、コントローラ8内では上記(9)式〜(11)式で得られるIu、Iv、Iwを極対数倍した値を外側ロータ3用電流の電流成分Iu´(=4×Iu)、Iv´(=4×Iv)、Iw´(=4×Iw)として用いている。
【0012】
しかしながら、こうした従来の電流検出方法では次のような問題が生じる。
〈1〉複合電流は平均値と最大値の差が大きいため例えば最大値に合わせて電流センサを選定すると最大値近傍のノイズレベルはそのときの電流値に対して小さくなるものの、それ以外の例えば平均値近傍のノイズレベルはそのときの電流値に対して大きくなり正確な電流波形をとらえることが実際上できない。
〈2〉一つのコイルに通電される個々の給電線(図6の給電線16、15、19、18参照)に対して電流検出手段(図6の電流センサ61〜64参照)を設置しているためステータ2全体の電流成分としては、電流検出手段の検出値(センサ検出値)をコントローラ8内で極対数倍して使用する必要がある。このことは、1つの給電線やコイルに生じるバラツキが極対数倍に拡大されることを意味する。したがってコイルのバラツキ、給電線などの配線インダクタンスバラツキなどにより検出値が大きく影響されてしまう。
〈3〉コントローラ8内では電流分離演算が必要なため(上記(9)、(10)、(11)式の計算が必要であるということ)、コントローラ8の演算負荷がどうしても重くなる。
【0013】
そこで本発明は、第1の周波数の電流成分とこれと異なる第2の周波数の電流成分との少なくとも2つの周波数成分を含む複合電流を対象として、一方の周波数(例えば第1の周波数)の電流成分を検出するために一方の周波数(第1の周波数)の電流成分の位相は同相でかつ他方の周波数(第2の周波数)の電流成分は相殺されてゼロとなるような給電線をまとめて一つの電流検出手段に導くことにより、電流検出手段の選定を単一電流である場合の電流検出と同様にして電流検出手段のSN比を向上するとともに、モータパラメータ、配線インダクタンス、パワーデバイスの各バラツキに影響されないようにすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、少なくとも2つのロータと、回転磁場を発生させるための電流を流す複数のコイルからなるステータとを有しこのステータの各コイルに、第1の周波数F1の2以上の相を有する交流の電流成分のうちの一つこれと異なる第2の周波数F2の2以上の相を有する交流の電流成分のうちの一つの電流成分を合計した複合電流がそれぞれ供給される回転電機において、前記複合電流をインバータから前記ステータの各コイルに個別に供給する給電線であってコイル総数と同数の給電線を備え、2つ以上の給電線をまとめて1つの電流検出手段に導いたとき、この2つ以上の給電線を流れる電流の合計が、一方の周波数の電流成分について同相の電流成分の組み合わせとなりかつ他方の周波数の電流成分については電流成分の和がゼロとなるように前記1つの電流検出手段を設置する。
【0015】
第2の発明は、少なくとも2つのロータと、回転磁場を発生させるための電流を流す複数のコイルからなるステータとを有しこのステータの各コイルに、第1の周波数の2以上の相を有する交流の電流成分のうちの一つこれと異なる第2の周波数の2以上の相を有する交流の電流成分のうちの一つの電流成分を合計した複合電流がそれぞれ供給される回転電機において、前記複合電流をインバータから前記ステータの各コイルに個別に供給する給電線であってコイル総数と同数の給電線を備え、2つ以上の給電線をまとめて第1の電流検出手段に導いたとき、この2つ以上の給電線を流れる電流の合計が、一方の周波数の電流成分について同相の電流成分の組み合わせとなりかつ他方の周波数の電流成分について電流成分の和がゼロとなるように前記第1の電流検出手段を設置するとともに、2つ以上の給電線をまとめて第2の電流検出手段に導いたとき、この2つ以上の給電線を流れる電流の合計が、前記他方の周波数の電流成分について同相の電流成分の組み合わせとなりかつ前記一方の周波数の電流成分について電流成分の和がゼロとなるように前記第2の電流検出手段を設置する。
【0020】
の発明では、第の発明において前記一方の周波数の電流成分の位相が同相でかつ前記他方の周波数の電流成分が相殺されてゼロとなるようにまとめる場合に給電線の数が最大となるようにする。
【0021】
の発明では、第の発明において前記第1の周波数の電流成分の位相が同相でかつ前記第2の周波数の電流成分が相殺されてゼロとなるように、また前記第2の周波数の電流成分の位相が同相でかつ前記第1の周波数の電流成分が相殺されてゼロとなるようにまとめる場合に給電線の数が最大となるようにする。
【0022】
の発明では、第1または第2の発明において前記少なくとも2つのロータが回転磁場を共用するものである。
【0023】
の発明では、第1または第2の発明において前記少なくとも2つのロータが回転磁場を共用しないものである。
【0024】
【発明の効果】
第1、第2、第5、第の発明によれば次の効果が得られる。
〈1〉電流検出手段のSN比を向上できる。すなわち第1、第2、第5、第の発明では複合電流でなく各ロータ用に流される単一電流の電流成分が数倍されたものが検出されるだけであるため電流検出手段の選定を単一電流である場合の電流検出と同様に行えばよく、これにより複合電流を検出する場合より電流検出手段のSN比を向上できる。
〈2〉ステータコイルなどのモータパラメータのバラツキ、給電線などの配線インダクタンスバラツキ、インバータなどのパワーデバイスバラツキに影響されずに電流を検出できる。すなわち第1、第2、第6、第、第の発明では複数の給電線を流れる電流ををまとめて検出するため給電線毎に検出する従来例の場合より配線インダクタンスバラツキやコイルバラツキの影響を受けなくて済む。
【0025】
、第の発明によればコントローラの演算負荷を軽減できる。すなわち第、第の発明では各電流成分とも極対数倍した値が検出されるので、コントローラ内でわざわざ極対数倍する必要がない。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1に2つの回転電機からなりステータ(磁場)を共用する複合モータ1の概略断面図を示す。図示のものは、円筒状のステータ2の外側と内側に所定のギャップをおいてロータ3、4を配置し(3層構造)、外側と内側の各ロータ3、4を全体を被覆する外枠(図示しない)に対して回転可能にかつ同軸に設けたものである。
【0027】
具体的に説明すると、内側ロータ4は90度毎にS極とN極が入れ替わるようにした二対の永久磁石で形成され、これに対して外側ロータ3は内側ロータ4の一極当たり2倍の極数を持つように永久磁石極が配置される。つまり、外側ロータ3のS極、N極は各4個であり、45度毎にS極とN極が入れ替わるように構成されている。このように各ロータ3、4の磁極(外側4極対、内側2極対)を配置することで、内側ロータ4の磁石が外側ロータ3の磁石により、この逆に外側ロータ3の磁石が内側ロータ4の磁石により回転力を与えられることがない。
【0028】
ステータ2は、内側ロータ3の1磁極当たり3個のコイル6で構成され、合計12個(=3×4)のコイル6が同一の円周上に等分に配置されている。
【0029】
これら12個のコイルには外側ロータ3に対する回転磁場を発生させる電流(三相交流)を流すため、3組のコイルに120°(=2π/3)ずつ位相のずれた制御電流(Iu、Iv、Iw)が次のように設定される。
【0030】
【数1】
Iu=Ic cos(ωt +α)、
Iv=Ic cos(ωt−2π/3+α)、
Iw=Ic cos(ωt−4π/3+α)、
ただし、Ic:振幅、
ω :外側ロータの回転角速度、
α :初期位相角、
同様にして内側ロータ4に対する回転磁場を発生させる電流(六相交流)を流すため、6組のコイルに60°(=π/3)ずつ位相のずれた制御電流(Ia、Ib、Ic、Id、Ie、If)が次のように設定される。
【0031】
【数2】
Ia=Ic cos(ωt +β)、
Ib=Ic cos(ωt− π/3+β)、
Ic=Ic cos(ωt−2π/3+β)、
Id=Ic cos(ωt− π+β)、
Ie=Ic cos(ωt−4π/3+β)、
If=Ic cos(ωt−5π/3+β)、
ただし、Ic:振幅、
ω :内側ロータの回転角速度、
β :初期位相角、
従って図2、図3に示したように12個のコイルをコイル1〜12とし各コイル1〜12に流れる外側ロータの制御電流(以下「外側ロータ電流」いう。)をI1〜I12とすると、これらは数1式を用いて次のようになる。
【0032】
【数3】
Figure 0003551164
同様にして各コイル1〜12に流れる内側ロータの制御電流(以下「内側ロータ電流」いう。)をI1〜I12とすると、これらは数2式を用いて次のようになる。
【0033】
【数4】
Figure 0003551164
この場合、外側ロータ3の回転角速度ωと外側ロータ電流の周波数F1の間、また内側ロータ4の回転角速度ωと内側ロータ電流の周波数F2の間には次の関係がある。
【0034】
ω1=2πF1/4、
ω2=2πF2/2、
ただし、F1:外側ロータ電流の周波数、
F2:内側ロータ電流の周波数、
なお、ステータ2の各コイル1〜12に流れる複合電流をI1〜I12とすると、これらは上記数1式の各電流成分Iu〜Iwと上記数2式の各電流成分Ia〜Ifを用いて次のようになることはいうまでもない。
【0035】
【数5】
I1 =Iu+Ia、
I2 =Iv+Ib、
I3 =Iw+Ic、
I4 =Iu+Id、
I5 =Iv+Ie、
I6 =Iw+If、
I7 =Iu+Ia、
I8 =Iv+Ib、
I9 =Iw+Ic、
I10=Iu+Id、
I11=Iv+Ie、
I12=Iw+If、
このように複合電流I1〜I12の電流設定を行うと、単一のコイルでありながら、内側ロータ4に対する回転磁場と外側ロータ3に対する回転磁場との2つの磁場が同時に発生し、これにより内側ロータ4とステータからなる回転電機(第1回転電機)と外側ロ一タ3とステータからなる回転電機(第2回転電機)とが互いに独立に制御される。すなわち、内側ロータ4の磁石は外側ロータ3に対する回転磁場により回転力を与えられることがなく、また外側ロータ3の磁石が内側ロータ4に対する回転磁場により回転力を与えられることもない。この原理については特開平11−275826号公報で説明した通りである。
【0036】
上記電流成分Iu、Iv、Iwの電流設定は外側ロータ3の回転位相に同期して、また上記電流成分Ia、Ib、Ic、Id、Ie、Ifの電流設定は内側ロータ4の回転位相に同期してそれぞれ行う。トルクの方向に対して位相の進み遅れを設定するが、これは同期モータに対する場合と同じである。
【0037】
上記の複合モータ1は特願2000−238078号で開示したようにエンジンと組み合わせて用いられる。これについて簡単に説明すると、外側ロータがエンジンの出力軸に直結され、これに対して内側ロータ4が駆動軸に直結され、第1回転電機をモータとして、第2回転電機をジェネレータとして主に運転される。図示しない統合コントロールモジュールでは、第1回転電機の目標トルクと第2回転電機の目標回転速度、目標トルクを決定し、モータコントロールモジュールが次の制御を行う。すなわちモータコントロールモジュールでは周知の電流ベクトル制御によって回転電機毎にd軸電流とq軸電流の指令値を決定する。一方、電流センサの検出信号、内側ロータ回転角センサの出力信号、外側ロータの回転角センサの出力信号から実際のd軸電流とq軸電流とを算出し、この実d軸電流と実q軸電流が指令値に一致するように第1回転電機の三相交流の電圧指令値と第2回転電機の六相交流の電圧指令値を生成し、これら回転電機毎の電圧指令値を複合して複合電圧指令値を生成する。そしてこの複合電圧指令値とキャリア信号とからPWM信号を生成し、このPWM信号を図2、図3のインバータ7に送る。
【0038】
そして、インバータ7からはステータ2を構成する12個のコイル1〜12に対して、数5式に示される12個の複合電流I1〜I12が給電線11〜22を介して流される。なお、図示のコントローラ8は上記モータコントロールモジュール及び統合コントロールモジュールからなっている。
【0039】
図2、図3において12個の給電線11〜22に対して9個の電流センサ(図2、図3では6個のみを示す)を次のように配置する。ここで電流センサとしては例えば貫通型のものを用いればよい。
【0040】
まず外側ロータ電流の検出については図2に示したようにコイル1、4、7、10への給電線11、14、17、20をまとめて1つの電流センサ31に導く。この電流センサ31は外側ロータ電流の3つある電流成分Iu、Iv、Iwのうち0°位相の電流成分Iuを検出するためのものである。例えばこのときの電流センサ31の検出値は、
【0041】
【数6】
センサ31検出値=(I1+I4+I7+I10)+(I1+I4+I7+I10)
であるので、この式に上記の数3、数4式を代入すると次のようになる(ただし初期位相角α、βは無視する)。
【0042】
【数7】
センサ31検出値=4×Ic cos(ωt)+{Ic cos(ωt)+Ic cos(ωt−π)+Ic cos(ωt)+Ic cos(ωt−π)}
ここで数7式の右辺第2項中のIc cos(ωt)とIc cos(ωt−π)とはちょうど打ち消し合う関係になるためIc cos(ωt)+Ic cos(ωt−π)=0となる。すなわち内側ロータ電流I1、I4、I7、I10はその電流位相の関係より内側ロータ電流I1、I4、I7、I10をまとめると相殺されセンサ31検出値に表れない。
【0043】
よってセンサ31検出値としては数7式の右辺第1項だけが残ることになり、外側ロータ電流の電流成分Iuが4倍(極対数倍)で算出(検出)される。
【0044】
【数8】
センサ31流検出値=4×Ic cos(ωt)=4×Iu(∵数1式)
同様にして図2のようにコイル2、5、8、11への給電線12、15、18、21をまとめて同一の電流センサ32に、またコイル3、6、9、12への給電線13、16、19、22をまとめて同一の電流センサ33に導くことで外側ロータ電流の残りの電流成分Iv、Iwが次のように4倍で算出(検出)される。
【0045】
【数9】
センサ32検出値=4×Ic cos(ωt−2π/3)=4×Iv(∵数1式)、
センサ33検出値=4×Ic cos(ωt−4π/3)=4×Iw(∵数1式)、
このようにして3個の電流センサ31、32、33により外側ロータ電流の0°位相、120°位相、240°位相の全ての電流成分Iu、Iv、Iwが判明する。
【0046】
次に内側ロータ電流の検出については図3に示したようにコイル1、7への給電線11、17とこれら2つの電流の向きとは逆方向にしたコイル4、10への給電線14、20をまとめて一つの電流センサ34に導く。この電流センサ34は内側ロータ電流の0°位相の電流成分Iaを検出するためのものである。例えばこのときの電流センサ34の検出値は、
【0047】
【数10】
センサ34検出値=(Ic1−Ic4+Ic7−Ic10)+(Ic1−Ic4+Ic7−Ic10)
であるので、この式に上記の数3、数4式を代入すると次のようになる(ただし初期位相角α、βは無視する)。
【0048】
【数11】
センサ34検出値={Ic cos(ωt)−Ic cos(ωt)+Ic cos(ωt)−Ic cos(ωt)}+{Ic cos(ωt)−Ic cos(ωt−π)+Ic cos(ωt)−Ic cos(ωt−π)}
ここで外側ロータ電流Ic1、Ic4、Ic7、Ic10はその電流位相の関係より外側ロータ電流Ic1、−Ic4、Ic7、−Ic10をまとめると相殺されセンサ検出値に表れない。また数11式の右辺第2項中のIc cos(ωt)とIc cos(ωt−π)とは等しい(Ic cos(ωt)=Ic cos(ωt−π))ので、センサ34検出値としては次のように数7式の右辺第2項だけが残ることになり、内側ロータ電流の電流成分Iaが4倍で算出(検出)される。
【0049】
【数12】
センサ34の電流検出値=4×Ic cos(ωt)=4×Ia(∵数2式)、
同様にして図3のようにコイル2、5、8、11への給電線12、15、18、21についてコイル2、8への給電線12、18とこれら2つの電流の向きとは逆方向にしたコイル5、11への給電線15、21とをまとめて同一の電流センサ35に、またコイル3、6、9、12への給電線13、16、19、22についてコイル3、9への給電線13、19とこれら2つの電流の向きとは逆方向にしたコイル6、12への給電線16、22とをまとめて同一の電流センサ36に、コイル4、7、10、1への給電線14、17、20、11についてコイル4、10への給電線14、20とこれら2つの電流の向きとは逆方向にしたコイル7、1への給電線17、11を逆方とをまとめて同一の電流センサ37(図示しない)に、コイル5、8、11、2への給電線15、18、21、12についてコイル5、11への給電線15、21とこれら2つの電流の向きとは逆方向にしたコイル8、2への給電線18、12を逆方とをまとめて同一の電流センサ38(図示しない)に、コイル6、9、12、3への給電線16、19、22、13についてコイル6、12への給電線16、22とこれら2つの電流の向きとは逆方向にしたコイル9、3への給電線19、13とをまとめて同一の電流センサ39(図示しない)にそれぞれ導くことで内側ロータ電流の60°位相、120°位相、180°位相、240°位相、300°位相の残りの電流成分Ib、Ic、Id、Ie、Ifが次のように4倍で算出(検出)される。
【0050】
【数13】
センサ35検出値=4×Ic cos(ωt− π/3)=4×Ib(∵数2式)、
センサ36検出値=4×Ic cos(ωt−2π/3)=4×Ic(∵数2式)、
センサ37検出値=4×Ic cos(ωt− π)=4×Id(∵数2式)、
センサ38検出値=4×Ic cos(ωt−4π/3)=4×Ie(∵数2式)、
センサ39検出値=4×Ic cos(ωt−5π/3)=4×If(∵数2式)、
このようにして6個の電流センサにより内側ロータ電流の総ての電流成分Ia、Ib、Ic、Id、Ie、Ifが判明する。
【0051】
このように本実施形態によれば、周波数F1の外側ロータ電流を検出するために周波数F1の外側ロータ電流の電流成分の位相が同相となりかつ周波数F2の内側ロータ電流の電流成分が相殺されてゼロとなるように給電線をまとめて同一の電流センサ31、32、33に流すとともに、周波数F2の内側ロータ電流を検出するために周波数F2の内側ロータ電流の電流成分の位相が同相となりかつ周波数F1の外側ロータ電流の電流成分が相殺されてゼロとなるように給電線をまとめて同一の電流センサ34、35、36等に流すように構成したので、次の効果が得られる。
〈1〉電流センサ31〜36等のSN比を向上できる。すなわち本実施形態では複合電流ではなく単一電流(外側ロータ電流または内側ロータ電流)の電流成分が4倍(極対数倍)されたものが検出されるだけであるので(数8式、数9式、数12式、数13式参照)、電流センサの選定に際して単一電流の場合の電流検出と同様でよく、これにより従来例による複合電流の検出方法より電流センサのSN比を向上できる。
〈2〉ステータコイル1〜12などのモータパラメータのバラツキ、給電線11〜22などの配線インダクタンスバラツキ、インバータ7などのパワーデバイスバラツキに影響されずに電流を検出できる。すなわち本実施形態では例えば外側ロータ電流の電流成分Iwについてみるとこれは4つの給電線13、16、19、22を流れるIwの合計が一つの電流センサ33により検出されるため、コイル1〜12のバラツキ、給電線11〜22の配線インダクタンスバラツキの影響を従来例の場合より受けなくて済む。
〈3〉コントローラ8(特にモータコントロールモジュール)の演算負荷を軽減できる。すなわち本実施形態では外側ロータ電流の電流成分Iu、Iv、Iw、内側ロータ電流の電流成分Ia、Ib、Ic、Id、Ie、Ifとも4倍(極対数倍)した値が電流センサ31〜36等により検出されるので(数8式、数9式、数12式、数13式参照)、コントローラ8内でわざわざ極対数倍する必要がない。
【0052】
図4、図5はインバータ7からの給電線11〜22の配置を示した第2実施形態である。これは第1回転電機42と第2回転電機43の2つの回転電機からなりステータ(磁場)を共用しない複合モータ41を対象とする場合である。ただし各回転電機のロータ(第1回転電機42のロータを以下「第1ロータ」、第2回転電機43のロータを以下「第2ロータ」という。)はいずれも3極対の磁極構成である(図示しない)。各回転電機のステータ44、45(第1回転電機42のステータを以下「第1ステータ」、第2回転電機43のステータを以下「第2ステータ」という。)は1磁極当たり3個のコイルで構成され、合計9個(=3×3)のコイルが配置されている。これら9個のコイルには第1ロータに対する回転磁場を発生させる電流(三相交流)を流すため、3組のコイルに120°(=2π/3)ずつ位相のずれた制御電流(Ip、Iq、Ir)が次のように設定される。
【0053】
【数14】
Ip=Ic cos(ωt +γ)、
Iq=Ic cos(ωt−2π/3+γ)、
Ir=Ic cos(ωt−4π/3+γ)、
ただし、Ic:振幅、
ω :第1ロータの回転角速度、
γ :初期位相角、
同様にして第2ロータに対する回転磁場を発生させる電流(三相交流)を流すため、3組のコイルに120°(=2π/3)ずつ位相のずれた制御電流(Ik、Il、Im)が次のように設定される。
【0054】
【数15】
Ik=Ic cos(ωt +δ)、
Il=Ic cos(ωt−2π/3+δ)、
Im=Ic cos(ωt−4π/3+δ)、
ただし、Ic:振幅、
ω :第2ロータの回転角速度、
δ :初期位相角、
従って第1ステータ44の9個のコイルを図4、図5に示したようにコイル1〜9とし各コイル1〜9に流れる第1ロータの制御電流(以下「第1ロータ電流」という。)をI1〜I9とすると、これらは数14式を用いて次のようになる。
【0055】
【数16】
Figure 0003551164
同様にして第2ステータ45の9個のコイルも図4、図5に示したようにコイル1〜9とし各コイル1〜9に流れる第2ロータの制御電流(以下「第2ロータ電流」という。)をI1〜I9とすると、これらは数15式を用いて次のようになる。
【0056】
【数17】
Figure 0003551164
この場合、第1ロータの回転角速度ωと第1ロータ電流の周波数F3の間、第2ロータの回転角速度ωと第2ロータ電流の周波数F4の間には次の関係がある。
【0057】
【数18】
ω=2πF3/3、
ω=2πF4/3、
ただし、F3:第1ロータ電流の周波数、
F4:第2ロータ電流の周波数、
なお、複合電流をI1〜I9とすると、これらは上記数14式の各電流成分Ip〜Irと上記数15式の各電流成分Ik〜Imを用いて次のようになることはいうまでもない。
【0058】
【数19】
I1 =Ip+Ik、
I2 =Iq+Ik、
I3 =Ir+Ik、
I4 =Ip+Il、
I5 =Iq+I1、
I6 =Ir+I1、
I7 =Ip+Im、
I8 =Iq+Im、
I9 =Ir+Im、
さて合計で9個の給電線11〜19に対して6個の電流センサ51〜56を次のように配置する。まず第1ロータ電流について第1ロータ電流の0°位相の電流成分Ipを検出するには図4に示したように第1ステータ44のコイル1、4、7及び第2ステータ45のコイル1、4、7への給電線11、14、17をまとめて電流センサ51に導く。このときの電流センサ51の検出値は、
【0059】
【数20】
センサ51検出値=(Ic1+Ic4+Ic7)+(Ic1+Ic4+Ic7)
であるので、この式に数16、数17式を代入すると次のようになる(ただし初期位相角γ、θは無視する)。
【0060】
【数21】
センサ51検出値=3×Ic cos(ωt)+{Ic cos(ωt)+Ic cos(ωt−2π/3)+Ic cos(ωt−4π/3)}
ここで数21式の右辺第2項は対称三相交流の和であるためIc cos(ωt)+Ic cos(ωt−2π/3)+Ic cos(ωt−4π/3)=0となる。すなわち第2ロータ電流I1、I4、I7はセンサ51検出値に表れない。よってセンサ51検出値としては次のように数21式の右辺第1項だけが残ることになり、第1ロータ電流の0°位相の電流成分Ipが極対数倍(3倍)で算出(検出)される。
【0061】
【数22】
センサ51検出値=3×Ic cos(ωt)=3×Ip(∵数14式)
同様にして第1ステータ44のコイル2、5、8及び第2ステータ45のコイル2、5、8への給電線12、15、18をまとめて同一の電流センサ52に、また第1ステータ44のコイル3、6、9及び第2ステータ45のコイル3、6、9への給電線13、16、19をまとめて同一の電流センサ53に導くことで第1ロータ電流の120°位相、240°位相の電流成分Iq、Irが次のように3倍で算出(検出)される。
【0062】
【数23】
センサ52検出値=3×Ic cos(ωt−2π/3)=3×Iq(∵数14式)、
センサ53検出値=3×Ic cos(ωt−4π/3)=3×Ir(∵数14式)、
このようにして3個の電流センサ51〜53により第1ロータ電流の総ての電流成分Ip、Iq、Irが判明する。
【0063】
次に、第2ロータ電流について第2ロータ電流の0°位相の電流成分Ikを検出するには図5に示したように第1ステータのコイル1、2、3及び第2ステータのコイル1、2、3への給電線11、12、13を同一の電流センサ54に導く。このときの電流センサ54の検出値は、
【0064】
【数24】
センサ54検出値=(Ic1+Ic2+Ic3)+(Ic1+Ic2+Ic3)
であるので、この式に数16式、数17式を代入すると次のようになる(ただし初期位相角γ、θは無視する)。
【0065】
【数25】
センサ54検出値={Ic cos(ωt)+Ic cos(ωt−2π/3)+Ic cos(ωt−4π/3)}+3×Ic cos(ωt)
ここで数25式右辺第1項は対称三相交流の和であるためIc cos(ωt)+Ic cos(ωt−2π/3)+Ic cos(ωt−4π/3)=0となる。すなわち第1ロータ電流I1、I4、I7はセンサ54検出値に表れない。よってセンサ54検出値としては次のように数25式の右辺第2項だけが残ることになり、第2ロータ電流の0°位相の電流成分Ikが算出(検出)される。
【0066】
【数26】
センサ54検出値=3×Ic cos(ωt)=3×Ik(∵数15式)
同様に第1ステータ44のコイル4、5、6及び第2ステータ45のコイル4、5、6への給電線14、15、16をまとめて同一の電流センサ55に、また第1ステータ44のコイル7、8、9及び第2ステータ45のコイル7、8、9への給電線17、18、19をまとめて同一の電流センサ56に導くことで第2ロータの120°位相、240°位相の電流成分Il、Imが次のように3倍で算出(検出)される。
【0067】
【数27】
センサ55検出値=3×Ic cos(ωt−2π/3)=3×Il(∵数15式)、
センサ56検出値=3×Ic cos(ωt−4π/3)=3×Im(∵数15式)、
このようにして3個の電流センサ54〜56により第2ロータ電流の総ての電流成分Ik、Il、Imが判明する。
【0068】
このように第2実施形態によっても第1実施形態と同様の作用効果が生じる。
【0069】
また第2実施形態では本来、一方の周波数例えばF3のみの電流検出値が得られるはずのところ、存在し得ない他方の周波数F4の電流成分が混在するとき他方の周波数F4の電流成分が流れるコイルの断線を検出することが可能である。
【0070】
これについて説明すると、第1ロータ電流の0°位相の電流成分Ipを検出するのに第1ステータ44のコイル1、4、7及び第2ステータ45のコイル1、4、7への給電線11、14、17をまとめて電流センサ51に流しているが、この場合に第2ステータ45のコイル1、4、7のいずれかに断線が生じたときを考える。このとき上記数21式は次のようになる。
【0071】
【数28】
センサ51検出値=3×Ic cos(ωt)+ΔI
ただし、数28式のΔIは次の通りである。
【0072】
【数29】
コイル1の断線時:
ΔI=Ic cos(ωt−2π/3)+Ic cos(ωt−4π/3)、
コイル4の断線時:
ΔI=Ic cos(ωt)+Ic cos(ωt−4π/3)、
コイル7の断線時:
ΔI=Ic cos(ωt)+Ic cos(ωt−2π/3)、
ここで上記数28式のΔIは数29式からわかるように周波数F4の関数である。すなわちセンサ51検出値をd−q変換した後の電流特性をみると、第2ステータ45のコイル1、4、7のいずれにも断線が生じていないときには実d電流、実q電流ともほぼ一定の特性となるところ、第2ステータ45のコイル1、4、7のいずれかに断線が生じたときには実d電流、実q電流とも振動波形となる。第2ステータ45のコイル1、4、7のうちいずれか2つに断線が生じたときも同様で実d電流、実q電流とも振動波形となる。したがってセンサ51検出値から得られる実d電流、実q電流をみていてこれに振動が生じていれば、第2ステータ45のコイル1、4、7のうちいずれか1つあるいは2つに断線が生じていると診断できる。
【0073】
実施形態では第1の周波数(第1実施形態ではF1、第2実施形態ではF3)の電流成分を検出するために第1の周波数(F1、F3)の電流成分の位相が同相となりかつ第2の周波数(第1実施形態ではF2、第2実施形態ではF4)の電流成分が相殺されてゼロとなるように給電線をまとめて同一の電流センサに、また第2の周波数(F2、F4)の電流成分を検出するために第2の周波数(F2、F4)の電流成分の位相が同相となりかつ第1の周波数(F1、F3)の電流成分が相殺されてゼロとなるように給電線をまとめて同一の電流センサに流す場合に、給電線の数が最大(第1実施形態では4、第2実施形態では3)である場合で説明したが、これに限られるものでない。例えば第1実施形態では、まとめる給電線の数を2とすることができる。これについて説明すると、外側ロータ電流の0°位相の電流成分Iuを検出するためコイル1、4への給電線11、14をまとめてまたはコイル7、10への給電線17、20をまとめて電流センサ31に導く。このときの電流センサ31の検出値は(ただし初期位相角α、βは無視する)、
センサ31検出値=(I1+I4)+(I1+I4)
または
センサ31検出値=(I7+I10)+(I7+I10)
であるので、この式に数3、数4式を代入すると次のようになる。
【0074】
【数30】
センサ31検出値=2×Ic cos(ωt)+{Ic cos(ωt)+Ic cos(ωt−π)}
ここで数30式の右辺第2項中のIc cos(ωt)とIc cos(ωt−π)とはちょうど打ち消し合う関係になるためIc cos(ωt)+Ic cos(ωt−π)=0となる。すなわち内側ロータ電流I1とI4またはI7とI10はその電流位相の関係より内側ロータ電流I1とI4またはI7とI10をまとめると相殺されセンサ31検出値に表れない。よってセンサ31検出値としては次のように数30式の右辺第1項だけが残ることになり、外側ロータ電流の0°位相の電流成分Iuが2倍(つまり極対数の半分)で算出(検出)される。
【0075】
【数31】
センサ31検出値=2×Ic cos(ωt)=2×Iu(∵数1式)
同様にしてコイル2と5または8と11への給電線12と15または18と21をまとめて同一の電流センサ32に、またコイル3と6または9と12への給電線13と16または19と22をまとめて同一の電流センサ33に導くことで外側ロータ電流の120°位相、240°位相の電流成分Iv、Iwが次のように2倍で算出(検出)される。
【0076】
【数32】
センサ32検出値=2×Ic cos(ωt−2π/3)=2×Iv(∵数1式)、
センサ33検出値=2×Ic cos(ωt−4π/3)=2×Iw(∵数1式)、
このようにして3個の電流センサ31〜33により外側ロータ電流の総ての電流成分Iu、Iv、Iwが判明する。内側ロータ電流の検出についても同様である。
【0077】
この場合(給電線をまとめた数が2つの場合)と第1実施形態の場合(給電線をまとめた数が最大の4つである場合)を比較した場合の得失は次の通りである。
[1]給電線をまとめた数が2つである場合にその2つの給電線12と15または18と21(あるいは2つのコイル2と5または8と11)のバラツキが共に大きいときにはセンサ32検出値に対する配線インダクタンスバラツキ(やコイルバラツキ)の影響が大きくなる。これに対して給電線をまとめた数が最大の4つである場合には、2つの給電線12と15または18と21(あるいはコイル2と5または8と11)のバラツキが共に大きくとも残り2つの給電線(コイル)のバラツキが小さいので、センサ32検出値に対する配線インダクタンスバラツキ(やコイルバラツキ)の影響を小さなものにすることができる。
[2]給電線をまとめた数が最大の4である場合にはコントローラ8内でセンサ32検出値を極対数倍する必要がないが、給電線をまとめた数が2つである場合にはコントローラ8内でセンサ32検出値を2倍にする必要がある。
【0078】
実施形態では電流センサを給電線に設ける場合で説明したが、これに限られるものでなく例えば中性点の近傍に設けてもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】複合モータの概略断面図。
【図2】給電線に対する電流センサの配置図。
【図3】給電線に対する電流センサの配置図。
【図4】第2実施形態の給電線に対する電流センサの配置図。
【図5】第2実施形態の給電線に対する電流センサの配置図。
【図6】従来例による給電線に対する電流センサの配置図。
1 複合モータ
2 ステータ
3 外側ロータ
4 内側ロータ
7 インバータ
8 コントローラ
11〜22 給電線
31〜36 電流センサ(電流検出手段)
41 複合モータ
42 第1回転電機
43 第2回転電機
44 第1ステータ
45 第2ステータ
51〜56 電流センサ(電流検出手段)

Claims (6)

  1. 少なくとも2つのロータと、
    回転磁場を発生させるための電流を流す複数のコイルからなるステータと
    を有し
    このステータの各コイルに、第1の周波数の2以上の相を有する交流の電流成分のうちの一つこれと異なる第2の周波数の2以上の相を有する交流の電流成分のうちの一つの電流成分を合計した複合電流がそれぞれ供給される回転電機において、
    前記複合電流をインバータから前記ステータの各コイルに個別に供給する給電線であってコイル総数と同数の給電線を備え、
    2つ以上の給電線をまとめて1つの電流検出手段に導いたとき、この2つ以上の給電線を流れる電流の合計が、一方の周波数の電流成分について同相の電流成分の組み合わせとなりかつ他方の周波数の電流成分については電流成分の和がゼロとなるように前記1つの電流検出手段を設置することを特徴とする回転電機の電流検出装置。
  2. 少なくとも2つのロータと、
    回転磁場を発生させるための電流を流す複数のコイルからなるステータと
    を有し
    このステータの各コイルに、第1の周波数の2以上の相を有する交流の電流成分のうちの一つこれと異なる第2の周波数の2以上の相を有する交流の電流成分のうちの一つの電流成分を合計した複合電流がそれぞれ供給される回転電機において、
    前記複合電流をインバータから前記ステータの各コイルに個別に供給する給電線であってコイル総数と同数の給電線を備え、
    2つ以上の給電線をまとめて第1の電流検出手段に導いたとき、この2つ以上の給電線を流れる電流の合計が、一方の周波数の電流成分について同相の電流成分の組み合わせとなりかつ他方の周波数の電流成分について電流成分の和がゼロとなるように前記第1の電流検出手段を設置するとともに、
    2つ以上の給電線をまとめて第2の電流検出手段に導いたとき、この2つ以上の給電線を流れる電流の合計が、前記他方の周波数の電流成分について同相の電流成分の組み合わせとなりかつ前記一方の周波数の電流成分について電流成分の和がゼロとなるように前記第2の電流検出手段を設置することを特徴とする回転電機の電流検出装置。
  3. 前記まとめる給電線の数が最大となるようにすることを特徴とする請求項に記載の回転電機の電流検出装置。
  4. 前記まとめる給電線の数が最大となるようにすることを特徴とする請求項に記載の回転電機の電流検出装置。
  5. 前記少なくとも2つのロータは回転磁場を共用するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機の電流検出装置。
  6. 前記少なくとも2つのロータは回転磁場を共用しないものであることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機の電流検出装置。
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