JP3560166B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ビット長Nでワード数Mのデータを記憶するメモリマトリックスを構成する各メモリセル毎に設けた照合回路によるディスチャージが、プリチャージされていたマッチ線になされたか否かを検出することで、ビット線に入力されるビットパターンの検索ワードデータと、メモリマトリックスのワード行に記憶されるビットパターンの記憶ワードデータとの照合結果を得るようにした半導体記憶装置に係り、特に、検索動作時の消費電力を低減し、又、電源線に流れるピーク最大電流をより小さくすることで、大電流による電源線への負担を軽減したり、電源ノイズの強度を減少することができる半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、その集積度の向上や組み込む論理回路の設計等、様々な設計技術の進歩等によって、様々な分野でデジタル回路技術が用いられるようになっている。このようなデジタル回路技術では、CPU(central processing unit )等の演算やデータ処理等を行うものだけでなく、RAM(random access memory)等の半導体記憶装置やハードディスク装置等の外部記憶装置についても、例えば集積度等の面で飛躍的な進歩が見られ、又様々な分野で用いられるようになっている。
【0003】
例えば、データベースにおけるデータ処理、又様々な信号処理や画像処理では、その処理中に多量のデータを取り扱うことが多く、又、処理中のデータに対するアクセス回数も多くなる傾向がある。例えば、データベースにおけるデータ処理では、半導体記憶装置に記憶されているデータに対して、頻繁にデータ検索が行われるものである。従って、このような処理を行うデジタル処理装置では、用いる記憶装置自体の構成や性能、該記憶装置の利用方法は、当該デジタル処理装置全体の性能に大きな影響を与えるものとなっている。
【0004】
このため、半導体記憶装置自体に、データベースにおけるデータ処理において頻繁に行われる、データ検索機能を備えるようにしたものが、近年多く用いられるようになっている。この半導体記憶装置は、ビット長Nでワード数Mのデータを記憶するメモリマトリックスを構成する各メモリセル毎に設けた照合回路によるディスチャージが、プリチャージされたマッチ線になされたか否かを検出することで、ビット線に入力されるビットパターンの検索ワードデータと、メモリマトリックスのワード行に記憶されるビットパターンの記憶ワードデータとの照合結果を得るようにしたものである。以降、このような半導体記憶装置を、検索機能付半導体記憶装置と称する。
【0005】
図12は、従来から用いられている前記検索機能付半導体記憶装置のメモリマトリックスの回路図である。
【0006】
この図12に示される検索機能付半導体記憶装置のメモリマトリックスは、ビット長Nでワード数Mのデータを記憶するものである。従って、1ビットのビットデータを記憶するメモリセルM11〜MMNは、合計(M×N)個用いられている。又、これらメモリセルM11〜MMNそれぞれは、ビット線対Bn 及び(Bn バー)と、ワード線Wm と、検索イネーブル線ENm と、マッチ線MCHm を入力あるいは出力する。
【0007】
又、このようなメモリセルM11〜MMNは、図示される如く、マトリックス状に配列され、合計N個の同一ワード行のものは、前記ワード線Wm 及び前記検索イネーブル線ENm 及び前記マッチ線MCHm が共通となっている。又、合計M個の同一ビット列のものについては、前記ビット線対Bn 及び(Bn バー)が共通となっている。
【0008】
図13は、前記従来の検索機能付半導体記憶装置に用いられるメモリセルの回路図である。
【0009】
この図13に示されるメモリセルは、前記図12に示した検索機能付半導体記憶装置に用いられる前記メモリセルM11〜MMNの1つ(以降、メモリセルMと称する)である。該メモリセルMは、合計2個のインバータゲートI1及びI2と、合計6個のNチャネルMOSトランジスタT1〜T6によって構成されている。
【0010】
まず、前記インバータゲートI1及びI2は、互いに、一方の出力が他方の出力へと接続され、ビットデータが保持されるようになっている。又、前記NチャネルMOSトランジスタT1及びT2のそれぞれのゲートは、前記ワード線Wm に接続されている。前記NチャネルMOSトランジスタT4及びT6のそれぞれのゲートは、前記検索イネーブル線ENm に接続されている。前記NチャネルMOSトランジスタT3のゲートは、前記インバータゲートI1の入力側に接続されている。前記NチャネルMOSトランジスタT5のゲートは、前記インバータゲートI1の出力に接続されている。
【0011】
このような前記メモリセルMにおいて、まず、ビットデータ書込みに際しては、前記ワード線Wm をH状態とする。これによって、前記NチャネルMOSトランジスタT1及びT2はいずれもオンとなる。これと共に、前記ビット線対Bn 及び(Bn バー)から書き込むビットデータを入力することで、これを前記インバータゲートI1及びI2にて保持することができる。
【0012】
又、前記メモリセルMにおいて、これに保持されているビットデータの読出しに際しては、前記ワード線Wm をH状態とする。これによって、前記NチャネルMOSトランジスタT1及びT2がいずれもオン状態となり、保持されているビットデータは前記ビット線対Bn 及び(Bn バー)から読み出すことができる。
【0013】
なお、この図13に示されるようなメモリセルの前記インバータゲートI1及びI2に関して、前記ビット線Bn側、即ち前記インバータゲートI1の入力がH状態に保持され、又、前記ビット線(Bnバー)側、即ち前記インバータゲートI1の出力がL状態に保持されている場合、このような状態を、以降、「メモリセルMにH状態(“1”)が保持されている」と称する。一方、これらインバータゲートI1及びI2について、前記ビット線Bn側がL状態に保持され、且つ前記ビット線(Bnバー)側がH状態に保持されている場合、このような状態を、以降、「メモリセルMにL状態(“0”)が保持されている」と称する。
【0014】
又、前記ビット線対Bn及び(Bnバー)に関しては、前記ビット線BnがH状態で、且つ、前記ビット線(Bnバー)がL状態となる状態を、以降、「前記ビット線対Bn及び(Bnバー)がH状態」と称する。一方、前記ビット線対Bn及び(Bnバー)に関して、前記ビット線BnがL状態で且つ前記ビット線(Bnバー)がH状態の場合、このような状態を、以降、「前記ビット線対Bn及び(Bnバー)がL状態」と称する。
【0015】
この図13において、このようなメモリセルMにおけるビットデータの検索、即ち、メモリセルMによって保持されているビットデータと、前記ビット線対Bn及び(Bnバー)から入力されるビットデータとの照合は、次のように行われる。
【0016】
即ち、該照合にあたって、まず、前記ワード線Wm 及び前記検索イネーブル線ENm はL状態のままとしておき、前記マッチ線MCHm をH状態にプリチャージする。このプリチャージは、前記マッチ線MCHm を電源線へと接続した後、フローティング状態とするというものである。このようなプリチャージによって、該マッチ線MCHm の論理状態は、該マッチ線MCHm に蓄積された電荷によって、H状態に保持される。
【0017】
このようなプリチャージに対して、一方、前記ビット線対Bn及び(Bnバー)に対しては、照合されるビットデータが入力される。このようなビットデータ入力に際して、前記ワード線WmはL状態のままであり、前記検索イネーブル線ENmもL状態のままであるため、入力されたビットデータは、メモリセルMに保持されるビットデータや、プリチャージされている前記マッチ線MCHmに対して影響を与えない。
【0018】
前記プリチャージが完了し、且つ、前記ビット線対Bn及び(Bnバー)へとビットデータを入力した後に、前記検索イネーブル線ENmをH状態とする。該検索イネーブル線ENmをH状態とすることで、前記NチャネルMOSトランジスタT4及びT6がいずれもオン状態となる。又、前記NチャネルMOSトランジスタT3あるいはT5のいずれか一方は、メモリセルMに保持されているビットデータに従ってオン状態となる。即ち、メモリセルMにH状態(“1”)のビットデータが保持されている場合、前記NチャネルMOSトランジスタT3がオン状態となる。一方、メモリセルMにL状態(“0”)のビットデータが保持されている場合、前記NチャネルMOSトランジスタT5がオン状態となる。
【0019】
従って、このように前記検索イネーブル線ENmがH状態となると、メモリセルMに保持されるビットデータと、前記ビット線対Bn及び(Bnバー)にて入力されるビットデータとが一致する場合、前記マッチ線MCHmはH状態のままとなる。
【0020】
例えば、メモリセルMにH状態(“1”)が保持されており、前記ビット線対Bn及び(Bnバー)からH状態が入力された場合、前記NチャネルMOSトランジスタT3及びT4がいずれもオンとなり、前記マッチ線MCHmはH状態の前記ビット線Bnへと接続されるので、該マッチ線MCHmはH状態のままとなる。一方、メモリセルMにL状態(“0”)が保持されており、且つ、前記ビット線対Bn及び(Bnバー)からL状態が入力された場合には、前記NチャネルMOSトランジスタT5及びT6がいずれもオン状態となり、前記マッチ線MCHmはH状態となっている前記ビット線(Bnバー)へと接続され、該マッチ線MCHmはH状態のままとなる。
【0021】
一方、メモリセルMに保持されているビットデータと、前記ビット線対Bn及び(Bnバー)から入力されるビットデータとが不一致の場合、前記マッチ線MCHmはディスチャージされ、L状態となる。
【0022】
例えば、メモリセルMにL状態が保持されており、前記ビット線対Bn及び(Bnバー)からH状態が入力された場合には、前記NチャネルMOSトランジスタT5及びT6がいずれもオン状態となり、前記マッチ線MCHmはL状態の前記ビット線(Bnバー)へと接続され、該マッチ線MCHmはL状態にディスチャージされる。又、メモリセルMにH状態が保持されており、前記ビット線対Bn及び(Bnバー)にL状態が入力された場合には、前記NチャネルMOSトランジスタT3及びT4がいずれもオン状態となり、前記マッチ線MCHmはL状態の前記ビット線Bnに接続され、該マッチ線MCHmはL状態にディスチャージされる。
【0023】
以上説明したような検索機能付半導体記憶装置によれば、ビット線に入力されるビットパターンの検索ワードデータと、メモリマトリックスのワード行に記憶されるビットパターンの記憶ワードデータとの照合を、多数のワードについて並行照合することができる。
【0024】
例えば、前記図12に示した検索機能付半導体記憶装置では、ビット線対(B1−(B1バー))〜(Bn−(Bnバー))へと検索ワードデータを入力し、全ての前記検索イネーブル線EN1〜ENMを同時にH状態とすることで、合計M個の全てのワードそれぞれに記憶されているワードデータを、入力される前記検索ワードデータと一斉に照合することができる。又、この照合結果は、前記マッチ線MCH1〜MCHmから得ることができる。
【0025】
【発明が達成しようとする課題】
しかしながら、前述の従来の検索機能付半導体記憶装置においては、入力される検索ワードデータとの照合が不一致となったワード行の、マッチ線のディスチャージが一斉に行われるため、このようなディスチャージに要する電流が、一時期に集中して電源線に流れてしまっていた。このため、電源線には、ほぼ瞬間的に、大きな電流が流れることとなってしまっていた。
【0026】
このように電源線に流れる電流が一時期に集中してしまうと、大電流によって電源線に負担がかかってしまう。例えば、電源線がその大電流によるジュール熱によって発熱し、断線等の損傷を受けてしまう恐れがある。又、このような損傷を防ぐために、従来は電源線の断面積を大きくするようにしていたが、このように電源線を太くしてしまうと、その半導体記憶装置の集積度を低下させてしまうという問題がある。更に、このように電流が電源線に一時期に集中して流れると、電源ノイズの強度が増大してしまうという問題もある。
【0027】
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、検索機能付半導体記憶装置における検索動作時の消費電力を低減し、又、電源線に流れるピーク最大電流をより小さくすることで、大電流による電源線への負担を軽減したり、電源ノイズの強度を減少することができる半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を達成するための手段】
本発明は、ビット長Nでワード数Mのデータを記憶するメモリマトリックスを構成する各メモリセル毎に設けた照合回路によるディスチャージが、プリチャージされていたマッチ線になされたか否かを検出することで、ビット線に入力されるビットパターンの検索ワードデータと、メモリマトリックスのワード行に記憶されるビットパターンの記憶ワードデータとの照合結果を得るようにした半導体記憶装置において、各ビット列毎にビット線が設けられた、それぞれ照合回路を有するメモリセルで成る合計Pブロックの複数の分割メモリマトリックスブロックを、ビット列方向に並べることで、ビット長Nでワード数Mのデータを記憶するようにしたメモリマトリックスと、検索イネーブル信号を入力する、前記分割メモリマトリックスブロック毎に独立し、又前記メモリマトリックスのワード行毎に独立した、少なくとも合計(M×(P−1)+1)本の複数の検索イネーブル線と、検索実行前にプリチャージしておき、検索中の照合結果が不一致となるワードについては、不一致となっているメモリセルの前記照合回路にてディスチャージされる、前記分割メモリマトリックスブロック毎に独立し、又前記メモリマトリックスのワード行毎に独立した、プリチャージ状態に対応する照合一致補助信号を伝達する、少なくとも合計(M×P)本の複数のマッチ線と、第p 番目に前記検索イネーブル信号が入力される前記分割メモリマトリックスブロックの第m ワード目のワードに対応する前記検索イネーブル線にて伝達される前記検索イネーブル信号と、該ワードに対応する前記マッチ線から出力される前記照合一致補助信号との、これら2つの信号の論理積にて得られた信号を遅延させた照合一致信号を、第(p +1)番目に前記検索イネーブル信号がその前記検出イネーブル線にて入力される前記分割メモリマトリックスブロックの第m ワード目へと、該検索イネーブル信号として入力する検索イネーブルタイミング回路とを備えたことにより、前記課題を達成したものである。
【0029】
又、前記半導体記憶装置において、前記検索イネーブルタイミング回路が、カスケード接続され、その接続点及び最終段出力から、順次、第2番目〜第P番目に生成される前記検索イネーブル信号のそれぞれの生成時のタイミング制御に用いられる第2イネーブルタイミング信号〜第Pイネーブルタイミング信号が引き出される、合計(P−1)個のブロック毎遅延回路と、第p番目に前記検索イネーブル信号が入力される前記分割メモリマトリックスブロックの第mワード目のワードに対応する前記検索イネーブル線にて伝達される前記検索イネーブル信号と、該ワードに対応する前記マッチ線から出力される前記照合一致補助信号と、カスケード接続された前記ブロック毎遅延回路の第p番目の接続点乃至は最終段出力から引き出される第p+1イネーブルタイミング信号との、これら3つの信号の論理積から、第(p+1)番目に前記検索イネーブル信号がその前記検索イネーブル線にて入力される前記分割メモリマトリックスブロックの第mワード目へと該検索イネーブル信号として入力する、照合一致信号を生成する検索イネーブル信号生成回路とを備えたことにより、前記課題を達成したものである。
【0030】
又、前記半導体記憶装置において、第1番目に前記検索イネーブル信号が入力される前記分割メモリマトリックスブロックの第mワード目のワードについては、前記検索イネーブル信号生成回路が、該ワードに対応する前記マッチ線から出力される前記照合一致補助信号と、カスケード接続された前記ブロック毎遅延回路の第1番目の接続点から引き出される第2イネーブルタイミング信号との、これら2つの信号の論理積から前記照合一致信号を生成するものであることにより、前記課題を達成すると共に、用いる素子数を低減したものである。
【0031】
又、前記半導体記憶装置において、前記検索イネーブルタイミング回路が、第p 番目に前記検索イネーブル信号が入力される前記分割メモリマトリックスブロックの第m ワード目のワードに対応する前記検索イネーブル線にて伝達される前記検索イネーブル信号を入力し、該検索イネーブル信号を遅延させたイネーブル遅延信号を出力するワード毎遅延回路と、該ワード毎遅延回路が出力する前記イネーブル遅延信号と、該イネーブル遅延信号に対応するワードへと対応する前記照合一致補助信号との、これら2つの信号の論理積から、第(p +1)番目に前記検索イネーブル信号がその前記検索イネーブル線にて入力される前記第m ワード目へと該検索イネーブル信号として入力する、照合一致信号を生成する検索イネーブル信号生成回路とを備えたことにより、前記課題を達成したものである。
【0032】
【作用】
本発明の検索機能付半導体記憶装置に用いられているメモリマトリックスは、各ビット列毎にビット線が設けられた、それぞれ照合回路を有するメモリセルでなる合計Pブロックの複数の分割メモリマトリックスブロックを、ビット列方向に並べることで、ビット長Nでワード数Mのデータを記憶するようにしたものである。従って、本発明の該メモリマトリックスは、例えばビット列方向にPブロックに分割されたものであるとも言うこともできる。
【0033】
例えば、ビット長が64ビットでワード数が128ワードのメモリマトリックスの場合、例えば後述する実施例の如く、合計4ブロック設けた、ビット長が16ビットでワード数が128ワードの前記分割メモリマトリックスブロックを、ビット列方向に並べて用いるようにしてもよい。あるいは、更に分割して、合計8ブロック設けた、ビット長が8ビットでワード数が128ワードの前記分割メモリマトリックスブロックをビット列方向に並べて、前記メモリマトリックスに用いるようにしてもよい。
【0034】
本発明においては、前記メモリマトリックスを前述のように合計Pブロックに分割すると共に、それぞれで行われる前記検索ワードデータと前記記憶ワードデータとの照合を、このような分割メモリマトリックスブロック間で相互にずらすようにしている。
【0035】
これは、分割された前記分割メモリマトリックスブロック毎に備えた独立した検索イネーブル線へと、相互にタイミングがずらされた検索イネーブル信号を入力することによって行われる。このように相互にタイミングがずらされた前記検索イネーブル信号は、例えば後述する実施例の如く遅延回路等を用いながら、検索イネーブルタイミング回路にて生成することができる。
【0036】
このように本発明においては、用いるメモリマトリックスを複数の前記分割メモリマトリックスブロックに分割し、これら分割メモリマトリックスブロック毎に順次検索することで、検索中の照合の不一致によるディスチャージによる電流が分散され、検索動作時の電源線に流れるピーク最大電流が低減される。例えば、前記メモリマトリックスを合計2個の前記分割メモリマトリックスブロックへと分割した場合には、そのピーク最大電流をほぼ半減することも可能である。このようにピーク最大電流が低減されることで、例えば電源線から輻射される電源ノイズについても低減される。又、例えばピーク最大電流が半減する場合、用いる電源線の太さを例えば半分にすることも可能であり、半導体記憶装置の集積度の向上を図ることも可能である。
【0037】
更に、本発明においては、前述のように前記メモリマトリックスが分割された前記分割メモリマトリックスブロック毎に順次検索する際、前段の前記分割メモリマトリックスブロックでの照合で不一致となったワード行については、これ以降に検索される前記分割メモリマトリックスブロックの対応するワード行での照合を行わないようにしている。
【0038】
これは、既に前段の前記分割メモリマトリックスブロックでの照合で不一致となったワード行につていは、それ以降に照合される前記分割メモリマトリックスブロックで照合が一致したとしても、結局、そのワード行の照合は不一致とされるためである。
【0039】
又、このように前段に検索される前記分割メモリマトリックスブロックでの照合で不一致となったワード行については、これ以降の前記分割メモリマトリックスブロックでの照合を行わないことで、不必要な照合による不一致でのディスチャージによる電源電流が流れてしまうことを防止することができる。これによって、本発明においては、前記分割メモリマトリックスブロック毎に順次検索することで検索動作時の電源電流に流れるピーク電流を分散できるだけでなく、後段の前記分割メモリマトリックスブロックでの照合時には既に照合不一致となったワード行に関する照合は行われないため、より消費電流を低減することが可能である。
【0040】
このように、前段の前記分割メモリマトリックスブロックでの照合結果に基づいて、次段での前記分割メモリマトリックスブロックでの各ワード行での照合を行うか否かは、前段でのワード行毎の照合結果、即ち、前段の各ワード行毎の前記照合一致補助信号を、前記検索イネーブルタイミング回路へと入力すると共に、入力された前段の前記照合一致補助信号に従って次段の前記検索イネーブル信号を生成することによって行っている。
【0041】
なお、該検索イネーブルタイミング回路においては、前記分割メモリマトリックスブロック毎に順次検索する必要上、何等かの信号遅延回路を備えるものである。しかしながら、本発明はこのような信号遅延回路等、該検索イネーブルタイミング回路について具体的に限定するものではない。
【0042】
例えば、該イネーブルタイミング回路に用いられる遅延回路は、後述する第1実施例の如く、前記分割メモリマトリックスブロック毎に設けられたブロック毎遅延回路であってもよい。あるいは、後述する第2実施例の如く、前記分割メモリマトリックスブロック毎、又それぞれの該分割メモリマトリックスブロックの各ワード上毎に設けられた、ワード毎遅延回路であってもよい。
【0043】
【実施例】
以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説明する。
【0044】
図1は、本発明が適用された検索機能付半導体記憶装置の実施例の主要部の回路図である。
【0045】
この図1に示される前記半導体記憶装置は、ビット長が64ビットで、ワード数が128ワードとなっており、これに対応する合計(64×128=8192)個のメモリセルを備えたメモリマトリックスを備える。又、該メモリマトリックスは、合計4ブロックの前記分割メモリマトリックスブロックにて構成される。即ち、第1分割メモリマトリックスブロック〜第4分割メモリマリトックスブロックにて構成される。
【0046】
これら合計4ブロックの前記分割メモリマトリックスブロックは、それぞれ、ビット長が16ビットであり、又、ワード数が128ワードとなっている。又、前記メモリマトリックスは、合計512個のワードメモリMW1a 〜MW128a 、MW1b 〜MW128b 、MW1c 〜MW128c 及びMW1d 〜MW128d によって構成されている。即ち、前記第1分割メモリマトリックスブロックは、前記ワードメモリMW1a 〜MW128a によって構成されている。前記第2分割メモリマリトックスブロックは、前記ワードメモリMW1b 〜MW128b によって構成されている。前記第3分割メモリマトリックスブロックは、前記ワードメモリMW1c 〜MW128c によって構成されている。前記第4分割メモリマリトックスブロックは、前記ワードメモリMW1d 〜MW128d によって構成されている。
【0047】
これらワードメモリMW1a 〜MW128a 、MW1b 〜MW128b 、MW1c 〜MW128c 及びMW1d 〜MW128d は、それぞれ、前記図13に示した、前述のような照合回路を備えたメモリセルMを、それぞれ合計16個用いて構成されている。従って、これら第1分割メモリマトリックスブロック〜第4分割メモリマトリックスブロックは、それぞれ、前記図12に示されるメモリマトリックスのような構成であり、該図12のビット長Nを16ビットとし、ワード数Mを128ワードとしたものである。
【0048】
又、このような前記第1分割メモリマトリックスブロック〜前記第4分割メモリマリトックスブロックにあって、それぞれのワード線W1〜W128は、互いに接続され、共通となっている。前記第1分割メモリマトリックスブロックの全ての前記検索イネーブル線EN1〜EN128は、互いに接続され、検索イネーブル信号ENa が入力されている。なお、該検索イネーブル信号ENa は、イネーブルタイミング信号SEa と同一となっている。
【0049】
又、該第1分割メモリマトリックスブロックの各ワードメモリMW1a 〜MW128a それぞれの前記マッチ線MCH1〜MCH128が出力する前記照合一致補助信号MCH1a 〜MCH128a は、AND論理ゲートG1a 〜G128a のそれぞれの一方の入力へと入力されている。又、これらAND論理ゲートそれぞれの他方の入力には、イネーブルタイミング信号SEb が入力されている。
【0050】
これらAND論理ゲートG1a〜G128aの出力は、それぞれ、前記第2分割メモリマトリックスブロックの各ワードメモリMW1b〜MW128bの、それぞれの検索イネーブル線EN1〜EN128へと、検索イネーブル信号EN1b〜EN128bとして入力されている。又、これら検索イネーブル信号EN1b〜EN128bそれぞれは、AND論理ゲートG1b〜G128bのそれぞれの1つの入力にもそれぞれ入力されている。
【0051】
前記第2分割メモリマトリックスブロックにおいて、それぞれの前記ワードメモリMW1b 〜MW128b のそれぞれのマッチ線MCH1〜MCH128から出力される前記照合一致補助信号MCH1b 〜MCH128b は、それぞれ、前記AND論理ゲートG1b 〜G128b のそれぞれの1つの入力へと入力されている。又、これらAND論理ゲートG1b 〜G128b のそれぞれの1つの入力には、イネーブルタイミング信号SEc が入力されている。
【0052】
又、これらAND論理ゲートG1b 〜G128b が出力する検索イネーブル信号EN1c 〜EN128c は、前記第3分割メモリマトリックスブロックの前記ワードメモリMW1c 〜MW128c それぞれの前記検索イネーブル線EN1〜EN128へと入力されている。又、これら検索イネーブル信号EN1c 〜EN128c は、それぞれ、AND論理ゲートG1c 〜G128c の1つの入力へも入力されている。
【0053】
前記第3分割メモリマトリックスブロックにおいて、そのそれぞれの前記ワードメモリMW1c 〜MW128c の前記マッチ線MCH1〜MCH128から出力される照合一致補助信号MCH1c 〜MCH128c は、前記AND論理ゲートG1c 〜G128c のそれぞれの1つの入力へと入力されている。これらAND論理ゲートG1c 〜G128c の1つの入力には、イネーブルタイミング信号SEd も入力されている。
【0054】
又、これらAND論理ゲートG1c〜G128cそれぞれが出力する検索イネーブル信号EN1d〜EN128dは、前記第4分割メモリマトリックスブロックの前記ワードメモリMW1d〜MW128dそれぞれの前記検索イネーブル線EN1〜EN128へと、入力されている。又、これら検索イネーブル信号EN1 d〜EN128dは、それぞれ、AND論理ゲートG1d〜G128dのそれぞれの1つの入力へも入力されている。
【0055】
前記第4分割メモリマトリックスブロックにおいて、それぞれの前記ワードメモリMW1d 〜MW128d それぞれの前記マッチ線MCH1〜MCH128から出力される照合一致補助信号MCH1d 〜MCH128d は、それぞれ、前記AND論理ゲートG1d 〜G128d の1つの入力へと入力されている。
【0056】
なお、これらAND論理ゲートG1d〜G128dそれぞれは、本第1実施例の検索機能付半導体記憶装置の最終的な照合結果、即ち照合一致信号MC1〜MC128を出力する。
【0057】
又、本実施例においては、入力されるイネーブルタイミング信号SEaに従って、その検索が開始される。又、該イネーブルタイミング信号SEaは、ブロック毎遅延回路Daに入力される。
【0058】
該ブロック毎遅延回路Daは、前記イネーブルタイミング信号SEaを所定時間遅延させ、イネーブルタイミング信号SEbとして出力する。該イネーブルタイミング信号SEbは、前記AND論理ゲートG1a〜G128aのそれぞれの1つの入力へと入力されていると共に、ブロック毎遅延回路Dbにも入力されている。
【0059】
該ブロック毎遅延回路Db は、入力された前記イネーブルタイミング信号SEb を所定時間だけ遅延させ、前記イネーブルタイミング信号SEc として出力する。該イネーブルタイミング信号SEc は、前記AND論理ゲートG1b 〜G128b のそれぞれの1つの入力へと入力されていると共に、ブロック毎遅延回路Dc へも入力されている。
【0060】
該ブロック毎遅延回路Dc は、入力された前記イネーブルタイミング信号SEc を所定時間だけ遅延させ、前記イネーブルタイミング信号SEd として出力する。
【0061】
なお、前記ブロック毎遅延回路Da〜Dc(以降、ブロック毎遅延回路Dxと称する)は、図2に示す如く、合計6個のバッファゲートBによって構成されている。即ち、該ブロック毎遅延回路Dxは、カスケード接続されたこれらバッファゲートBを信号が伝達する際の信号遅延によって、所定の遅延時間を得ている。該ブロック毎遅延回路Dxが出力するイネーブルタイミング信号SE(x+1)は、このような所定遅延時間だけ、入力されるイネーブルタイミング信号SExを遅延させたものとなっている。
【0062】
なお、本第1実施例において、本発明の検索イネーブルタイミング回路は、主として、前記ブロック毎遅延回路Da〜Dcと、前記AND論理ゲートG1a〜G128a、G1b〜G128b、G1c〜G128c、G1d〜G128d、及び、これらを接続する配線にて構成されている。
【0063】
図3は、本第1実施例の動作を示すタイムチャートである。
【0064】
この図3のタイムチャートにおいては、前記イネーブルタイミング信号SEa 〜SEb と、前記検索イネーブル信号ENma〜ENmdと、前記照合一致補助信号MCHma〜MCHmdと、前記照合一致信号MCm とが示されている。なお、これらの信号の符号名称において、「m 」は、第m 行のワード行の信号であることを示す。
【0065】
このタイムチャートにおいて、該第m 行のワード行では、該ワード行に記憶されるビットパターンの前記記憶ワードデータと、ビット線に入力されるビットパターンの検索ワードデータとが一致した場合が示されている。以下、このタイムチャートに基づいて、又経過時間に従って、本実施例の動作を説明する。
【0066】
まず、前記イネーブルタイミング信号SEa が立上がると、前記第1分割メモリマトリックスブロックの全ての前記ワードメモリMW1a 〜MW128a での検索が行われる。即ち、該イネーブルタイミング信号SEa と同一の、このタイムチャートに示される前記検索イネーブル信号ENmaを入力する前記ワードメモリMWmaでも検索が行われる。
【0067】
一方、前記イネーブルタイミング信号SEa の立上がりは、前記ブロック毎遅延回路Da にて遅延され、前記イネーブルタイミング信号SEb が、所定時間後に立上がる。該イネーブルタイミング信号SEb の立上がりの時期には、前記ワードメモリMWmaでの照合が完了し、これに従った前記照合一致補助信号MCHmaが確定している。
【0068】
前記AND論理ゲートGmaは、該照合一致補助信号MCHmaと前記イネーブルタイミング信号SEb とを入力し、これら信号の論理積を前記検索イネーブル信号ENmbとして出力する。前記照合一致補助信号MCHmaがH状態であって、即ち、前記ワードメモリMWmaでの照合結果が照合一致であると、前記イネーブルタイミング信号SEb の立上がり時に、該AND論理ゲートGmaが出力する前記検索イネーブル信号ENmbが立上がる。
【0069】
該検索イネーブル信号ENmbが立上がると、前記第2分割メモリマトリックスブロックの前記ワードメモリMWmbでの検索が行われる。該第2分割メモリマトリックスブロックの各ワードメモリMW1b 〜MW128b での検索は、それぞれの、前記第1分割メモリマトリックスブロックの前記ワードメモリMW1a 〜MW128a の照合結果が照合一致の場合のワードについてのみ行われる。
【0070】
該第2分割メモリマトリックスブロックの前記ワードメモリMWmbにおいて、前記検索イネーブル信号ENmbが立上がって検索がなされると、所定時間後であって、前記イネーブルタイミング信号SEcの立上がる以前に、前記照合一致補助信号MCHmbが確定する。照合一致であって、前記照合一致補助信号MCHmbがH状態のとき、前記イネーブルタイミング信号SEcが立上がると、前記AND論理ゲートGmbが出力する前記検索イネーブル信号ENmcも立上がる。
【0071】
該検索イネーブル信号ENmcが立上がると、前記第3分割メモリマトリックスブロックの前記ワードメモリMWmcでの検索も行われ、該検索の検索結果が照合一致の場合には、前記イネーブルタイミング信号ENmdの立上がりに従って、前記第4分割メモリマトリックスブロックの前記ワードメモリMWmdでの検索も行われる。又、最終的なワード行m の検索結果は、照合一致信号MCm として、前記AND論理ゲートGmdから出力される。
【0072】
図4は、本実施例での照合不一致時の動作を示すタイムチャートである。
【0073】
この図4においては、ある分割メモリマトリックスブロックx (x は、a 〜d のいずれか)のあるワード行m にて、そのワードメモリMWmx(m はそのワードのワード行)での照合結果が照合不一致のときのタイムチャートが示されている。
【0074】
このタイムチャートにおいて、前記ワードメモリMWmxに入力される前記検索イネーブル信号ENmxが立上がると、該ワードメモリMW mxでの検索が行われる。この検索結果が照合不一致の場合、所定時間後に該ワードメモリMWmxが出力する前記照合一致補助信号MCHmxはディスチャージされ、L状態となる。
【0075】
該照合一致補助信号MCHmxがL状態となると、該照合一致補助信号MCHmxと、前記検索イネーブル信号EMmxと、前記イネーブルタイミング信号SE(x +1)とを入力する前記AND論理ゲートGmxが出力する前記検索イネーブル信号ENm(x +1)もL状態のままとなる。従って、該ワードメモリMWmxの次段のワードメモリMWm (x +1)が出力する前記照合一致補助信号MCHm(x +1)は、ディスチャージされない。
【0076】
図5は、本第1実施例の最終段ブロックの前記第4分割メモリマトリックスブロックのあるワード行にて照合不一致となったときのタイムチャートである。
【0077】
この図5のタイムチャートにおいては、前記第4分割メモリマトリックスブロックの第m 行のワード行のワードメモリMWmdにて、検索が行われ、且つ、該検索結果が照合不一致となったときのものである。
【0078】
該ワードメモリMWmdにおいて、入力される検索イネーブル信号ENmdがH状態となり検索が開始され、その検索が照合不一致であると、所定時間後に、該ワードメモリMWmdが出力する前記照合一致補助信号MCHmdはディスチャージされ、L状態となる。該照合一致補助信号MCHmdがL状態となると、前記AND論理ゲートGmdが出力する照合一致信号MCm もL状態となる。従って、前記検索イネーブル信号ENmdの立上がりから所定時間後のタイミングで、前記照合一致信号MCm の論理状態を判定することで、このような照合不一致を確認することができる。
【0079】
なお、本実施例において、前記AND論理ゲートG1b 〜G128b 及びG1c 〜G128c が、3入力AND論理ゲートであるのは、対応するワードメモリにて検索動作が行われ(即ち、該ワードメモリでの前段での照合結果が照合一致)、且つ、該ワードメモリの検索結果が照合一致であり、且つ、対応する前記イネーブルタイミング信号SEx が立上がることを検出するためである。
【0080】
これと比較して、前記AND論理ゲートG1a〜G128aについては、2入力AND論理ゲートとなっている。これは、前記第1分割メモリマトリックスブロックの全てのワードメモリMW1a〜MW128aについては、該第1分割メモリマトリックスブロックが初段であるため、必ず検索動作が行われるためである。即ち、前記MW1a〜MW128aについては、前記AND論理ゲートG1a〜G128aでの、例えば前記第1メモリマトリックスブロックでの検索イネーブル信号として用いられている前記イネーブルタイミング信号との論理積によって、検索動作が行われたか判定するまでもないためである。このように、本実施例においては、3入力AND論理ゲートとしてもよい前記AND論理ゲートG1a〜G128aを2入力AND論理ゲートとすることで、必要とする素子数を減少することができている。
【0081】
一方、前記AND論理ゲートG1d〜G128dについても、2入力AND論理ゲートとなっている。これは、前記検索イネーブル信号EN1 c 〜EN128 c と、前記照合一致補助信号MCH1 d 〜MCH128 d との、それぞれの論理積の演算のみでよいためである。
【0082】
以上説明した通り、本第1実施例によれば、前記第1分割メモリマトリックスブロック〜第4分割メモリマトリックスブロックでの検索動作のタイミングをずらすことで、検索動作時の電源線に流れるピーク電流を分散することができている。特に、本実施例においては、照合不一致となったワードメモリにおいては、これ以降のワードメモリでの照合を行なわないようにしている。これによって、ワードメモリでの検索時の照合不一致時になされる前記マッチ線のディスチャージによる電源電流が流れることを減らすことができ、消費電力低減が図られている。
【0083】
図6は、本発明が適用された検索機能付半導体記憶装置の第2実施例の主要部の回路図である。
【0084】
この図6において、前記半導体記憶装置は、前記第1実施例と同様に、ビット長が64ビットで、ワード数が128ワードとなっており、これに対応する合計(64×128=8192)個のメモリセルでなるメモリマトリックスを備える。又、該メモリマトリックスは、合計4ブロックの第1分割メモリマトリックスブロック〜第4分割メモリマトリックスブロックにて構成されている。
【0085】
本第2実施例においても、これら4つの前記分割メモリマトリックスブロックは、それぞれ、ビット長が16ビットでワード数が128ワードとなっている。本第2実施例のこれら第1分割メモリマトリックスブロック〜第4分割メモリマトリックスブロックの構成は、前記第1実施例と同様の構成になっている。又、これら分割メモリマトリックスブロックは、それぞれ図12に示されるメモリマトリックスのような構成であり、図13に示されるメモリセルMを用いて構成されている。又、これら第1分割メモリマトリックスブロック〜第4分割メモリマトリックスブロックそれぞれのワード線W1〜W128は、互いに接続され、共通となっている。
【0086】
本第2実施例においては、前記第1分割メモリマトリックスブロックの前記検索イネーブル線EN1〜EN128は互いに接続され、検索イネーブル信号ENが入力されている。又、該検索イネーブル信号ENは、AND論理ゲートH1a 〜H128a のそれぞれの1つの入力へと、それぞれワード毎遅延回路D1a 〜D128a を経由して入力されている。
【0087】
又、前記ワードメモリMW1a 〜MW128a それぞれの前記マッチ線MCH1〜MCH128それぞれから出力される照合一致補助信号MCH1a 〜MCH128a は、それぞれ、前記AND論理ゲートH1a 〜H128a の1つの入力へと入力されている。これらAND論理ゲートH1a 〜H128a は、前記ワード毎遅延回路D1a 〜D128a それぞれが出力するイネーブル遅延信号END1a 〜END128a と、前記照合一致補助信号MCH1a 〜MCH128a それぞれとの論理積を求め、これを検索イネーブル信号EN1b 〜EN128b として、それぞれ、前記ワードメモリMW1b 〜MW128b へと出力する。
【0088】
以降の前記第2分割メモリマトリックスブロック〜第4分割メモリマトリックスブロックについても、それぞれのワード毎遅延回路D1b 〜D128b 及びD1c 〜D128c や、AND論理ゲートH1b 〜H128b 及びH1c 〜H128c を用いて、前記第1分割メモリマトリックスブロックと同様な動作を行う。前記第4分割メモリマトリックスブロックの出力側については、特に前述のようなワード毎遅延回路は設けられておらず、ワードメモリMW1d 〜MW128d へと入力されている検索イネーブル信号EN1d 〜EN128d それぞれと、これらワードメモリMW1d それぞれから出力される前記照合一致補助信号MCH1d 〜MCH128d それぞれとの論理積が、前記AND論理ゲートH1d 〜H128d にて求められ、全体的な検索結果として、照合一致信号MC1〜MC128が出力されている。
【0089】
図7は、前記第2実施例に用いられる前記ワードメモリの1つに着目した回路図である。
【0090】
この図7に示される如く、前記第2実施例のいずれか1つのワードメモリMWmx(xは、a〜cのいずれか)の前記検索イネーブル線ENmには、検索イネーブル信号ENmxが入力されている。又、該ワードメモリMWmx1つに対してワード毎遅延回路Dmxが1つ設けられ、前記検索イネーブル信号ENmxが入力されている。該ワード毎遅延回路Dmxは、前記検索イネーブル信号ENmxを所定時間だけ遅延された信号として、イネーブル遅延信号ENDmxを出力する。
【0091】
一方、前記ワードメモリMWmxは、そのマッチ線MCHm から、前記照合一致補助信号MCHmxを出力する。
【0092】
又、該ワードメモリMWmx1つに対して1つのAND論理ゲートHmxが設けられている。該AND論理ゲートHmxは、前記イネーブル遅延信号ENDmxと前記照合一致補助信号MCHmxとの論理積を求め、この結果を、検索イネーブル信号ENm(x+1)として出力する。該検索イネーブル信号ENm(x+1)は、次段の同一ワード行のワードメモリMWm(x+1)の検索イネーブル線ENmへと入力される。
【0093】
図8は、前記第2実施例の前記ワード毎遅延回路の回路図である。
【0094】
この図8に示される如く、前記ワード毎遅延回路D1a〜D128a、D1b〜D128b及びD1c〜D128c(以降、Dmxと総称する)は、合計6個のバッファゲートBにて構成されている。即ち、該ワード毎遅延回路Dmxは、カスケード接続されたこれらバッファゲートBにより、該検索イネーブル信号ENmxが所定時間だけ遅延された前記イネーブル遅延信号ENDmxを生成出力するというものである。
【0095】
なお、本第2実施例においては、本発明の前記検索イネーブルタイミング回路は、主として、前記ワード毎遅延回路D1a〜D128a、D1b〜D128b及びD1c〜D128cと、前記AND論理ゲートH1a〜H128a、H1b〜H128b、H1c〜H128c、H1d〜H128d、及び、これらを接続する配線にて構成されている。
【0096】
図9は、前記第2実施例の動作を示すタイムチャートである。
【0097】
この図9のタイムチャートにおいては、前記第2実施例のあるワードメモリMWmx及び該ワードメモリの次段のワードメモリMWm (x +1)に着目して示されている。このタイムチャートにおいては、これらワードメモリMWmx及びMWm (x +1)に係り、前記イネーブル信号ENmxと、前記照合一致補助信号MCHmxと、前記イネーブル遅延信号ENDmxと、前記イネーブル信号ENm (x +1)とが示されている。
【0098】
この図9のタイムチャートにおいて、まず前記イネーブル信号ENmxが立ち上がると、前記ワードメモリMWmx中の合計16個の各メモリセルMm 1〜Mm それぞれが内蔵する照合回路等が動作し、該ワードメモリMWmxに係る検索動作が行われる。該検索結果は、照合一致あるいは照合不一致の、前記照合一致補助信号MCHmxとして出力される。なお、このタイムチャートにおいては、照合一致は1点鎖線で示されており、照合不一致は破線で示されている。
【0099】
一方、前記イネーブル信号ENmxは、前記ワード毎遅延回路Dmxにて所定時間だけ遅延され、イネーブル遅延信号ENDmxとして出力される。該遅延時間は、前記ワードメモリMWmxにてなされる検索動作が完了されるまでの時間に対応しており、該検索動作に要する時間よりやや長い時間となっている。従って、該イネーブル遅延信号ENDmxの立ち上がりにて、前記照合一致補助信号MCHmxが照合一致となっているか、あるいは照合不一致となっているか判定し、これに基づいて前記イネーブル信号ENm (x +1)を前記AND論理ゲートHmxにて生成する。
【0100】
以上説明した通り、本第2実施例においても、前記第1実施例と同様に、前記第1分割メモリマトリックスブロック〜第4分割メモリマトリックスブロックそれぞれで行われる検索動作の時期をずらすことで、検索動作時の電源線に流れるピーク電流を分散することができる。又、本第2実施例においても、前記第2分割メモリマトリックスブロック以降でなされる各ワード行での検索の実行の有無は、その前段の検索結果に基づいてなされるものとなっている。従って、前段のワードメモリにおいて照合不一致となった場合、次段の対応するワード行のワードメモリでの検索は行われないため、全体的な消費電力の低減をも図ることが可能である。
【0101】
なお、前記第1実施例と前記第2実施例とを比較した場合、遅延回路の部分、即ち前記第1実施例では前記ブロック毎遅延回路Dx の部分、又前記第2実施例では前記ワード毎遅延回路Dmxの部分、又、前記第1実施例や前記第2実施例の論理ゲートGmxの部分やその付近の回路は一部異なっている。例えば、前記第1実施例では前記ブロック毎遅延回路Dx として、少数のブロック毎の遅延回路が集中して設けられており、この点で優れている。一方、前記第2実施例においては、各ワードメモリMWmx付近へと前記ワード毎遅延回路Dmxが配置されているため、該ワード毎遅延回路Dmxに係る配線が短くされ、この点で優れている。これら第1実施例あるいは第2実施例は、設ける回路状態に応じて選択的に決定すればよい。
【0102】
なお、図10は、従来の検索機能付半導体記憶装置における検索動作時の電源電流のグラフである。一方、図11は、前記第1実施例又前記第2実施例における検索動作時の電源電流を示すグラフである。
【0103】
まず、従来においては、前記図10に示す如く、検索動作時の電源電流は時刻t1 に集中している。これに比べて、前記第1実施例又前記第2実施例においては、前記図11に示される如く、検索動作時のピーク電流が分散されている。即ち、前記図11の時刻 t2 〜 t5 に示される如く分散され、そのピーク最大電流が従来よりより小さくされている。
【0104】
特に、前記時刻 t2 は前記第1分割メモリマトリックスブロックでの検索動作に対応するものであり、前記時刻 t3 は前記第2分割メモリマトリックスブロックでの検索動作に対応するものであり、前記時刻 t4 は前記第3分割メモリマトリックスブロックでの検索動作に対応するものであり、前記時刻 t5 は、前記第4分割メモリマトリックスブロックでの検索動作に対応するものである。
【0105】
前述の如く、それぞれのワードメモリの対応する前段での検索動作が照合不一致の場合、該ワードメモリの後段での検索は行われないようにされており、その消費電力の低減が図られている。この点は、この図11において、前記時刻 t2 〜 t5 と、経過時間に従ってそのピーク電流が、破線に対して順次減少している様子で示されている。
【0106】
このように、これら図10及び図11を比較して明らかなように、前記第1実施例あるいは前記第2実施例によれば、従来に比べ、検索動作時の電源線に流れるピーク最大電流をほぼ1/4近くまで減少することができている。更に、これら第1実施例及び第2実施例では、従来に比べ、検索動作時の全体的な消費電力については、従来に比べ1/4以下まで減少することができている。
【0107】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、検索機能付半導体記憶装置における検索動作時の消費電力を低減し、又、電源線に流れるピーク最大電流をより小さくすることで、大電流による電源線への負担を軽減したり、電源ノイズの強度を減少することができるという優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された検索機能付半導体記憶装置の第1実施例の主要部の回路図
【図2】前記第1実施例に用いられるブロック毎遅延回路の回路図
【図3】前記第1実施例の照合一致時の動作を示すタイムチャート
【図4】前記第1実施例の照合不一致時の動作を示すタイムチャート
【図5】前記第1実施例の照合不一致時の最終段の第4分割メモリマトリックスブロックの動作を示すタイムチャート
【図6】本発明が適用された検索機能付半導体記憶装置の第2実施例の主要部の回路図
【図7】前記第2実施例の1つのワードメモリに着目した回路図
【図8】前記第2実施例に用いられるワード毎遅延回路の回路図
【図9】前記第2実施例の動作を示すタイムチャート
【図10】従来の検索機能付半導体記憶装置における検索動作時の電源電流のグラフ
【図11】前記第1実施例あるいは前記第2実施例における検索動作時の電源電流を示すグラフ
【図12】従来の検索機能付半導体記憶装置のメモリマトリックスの回路図
【図13】前記従来の検索機能付半導体記憶装置の前記メモリマトリックスに用いられるメモリセルの回路図
【符号の説明】
MWmx、MW1a 〜MW128a 、MW1b 〜MW128b 、MW1c 〜MW128c 、MW1d 〜MW128d … ワードメモリ
G1a 〜G128a 、G1b 〜G128b 、G1c 〜G128c 、G1d 〜G128d 、H1a 〜H128a 、H1b 〜H128b 、H1c 〜H128c 、H1d 〜H128d …AND論理ゲート
Da 〜Dc …ブロック毎遅延回路
D1a 〜D128a 、D1b 〜D128b 、D1c 〜D128c …ワード毎遅延回路
M11〜MMN…メモリセル
T1〜T6…NチャネルMOSトランジスタ
I1、I2…インバータゲート
B…バッファゲート
Bn (Bn バー)、B1〜Bn 、(B1バー)〜(Bn バー)…ビット線
Wm 、W1〜W128〜Wm (あるいはW1〜WN〜W128)…ワード線
ENn 、EN1〜ENN…検索イネーブル線(又は検索イネーブル信号)
ENmx…検索イネーブル信号
ENDmx、END1a 〜END128a 、END1b 〜END128b 、END1c 〜END128c 、END1d 〜END128d …イネーブル遅延信号
SEa 〜SEd …イネーブルタイミング信号
MCHm 、MCH1〜MCHM…マッチ線(又は照合一致保持信号)
MCHma…照合一致補助信号
MC1〜MC128…照合一致出力(又は照合一致信号)
t1 〜 t5 …時刻
Claims (4)
- ビット長Nでワード数Mのデータを記憶するメモリマトリックスを構成する各メモリセル毎に設けた照合回路によるディスチャージが、プリチャージされていたマッチ線になされたか否かを検出することで、ビット線に入力されるビットパターンの検索ワードデータと、メモリマトリックスのワード行に記憶されるビットパターンの記憶ワードデータとの照合結果を得るようにした半導体記憶装置において、
各ビット列毎にビット線が設けられた、それぞれ照合回路を有するメモリセルで成る合計Pブロックの複数の分割メモリマトリックスブロックを、ビット列方向に並べることで、ビット長Nでワード数Mのデータを記憶するようにしたメモリマトリックスと、
検索イネーブル信号を入力する、前記分割メモリマトリックスブロック毎に独立し、又前記メモリマトリックスのワード行毎に独立した、少なくとも合計(M×(P−1)+1)本の複数の検索イネーブル線と、
検索実行前にプリチャージしておき、検索中の照合結果が不一致となるワードについては、不一致となっているメモリセルの前記照合回路にてディスチャージされる、前記分割メモリマトリックスブロック毎に独立し、又前記メモリマトリックスのワード行毎に独立した、プリチャージ状態に対応する照合一致補助信号を伝達する、少なくとも合計(M×P)本の複数のマッチ線と、
第p番目に前記検索イネーブル信号が入力される前記分割メモリマトリックスブロックの第mワード目のワードに対応する前記検索イネーブル線にて伝達される前記検索イネーブル信号と、該ワードに対応する前記マッチ線から出力される前記照合一致補助信号との、これら2つの信号の論理積にて得られた信号を遅延させた照合一致信号を、第(p+1)番目に前記検索イネーブル信号がその前記検出イネーブル線にて入力される前記分割メモリマトリックスブロックの第mワード目へと、該検索イネーブル信号として入力する検索イネーブルタイミング回路とを備えたことを特徴とする半導体記憶装置。 - 請求項1において、前記検索イネーブルタイミング回路が、
カスケード接続され、その接続点及び最終段出力から、順次、第2番目〜第P番目に生成される前記検索イネーブル信号のそれぞれの生成時のタイミング制御に用いられる第2イネーブルタイミング信号〜第Pイネーブルタイミング信号が引き出される、合計(P−1)個のブロック毎遅延回路と、
第p番目に前記検索イネーブル信号が入力される前記分割メモリマトリックスブロックの第mワード目のワードに対応する前記検索イネーブル線にて伝達される前記検索イネーブル信号と、該ワードに対応する前記マッチ線から出力される前記照合一致補助信号と、カスケード接続された前記ブロック毎遅延回路の第p番目の接続点乃至は最終段出力から引き出される第p+1イネーブルタイミング信号との、これら3つの信号の論理積から、第(p+1)番目に前記検索イネーブル信号がその前記検索イネーブル線にて入力される前記分割メモリマトリックスブロックの第mワード目へと該検索イネーブル信号として入力する、照合一致信号を生成する検索イネーブル信号生成回路とを備えたことを特徴とする半導体記憶装置。 - 請求項2において、
第1番目に前記検索イネーブル信号が入力される前記分割メモリマトリックスブロックの第mワード目のワードについては、前記検索イネーブル信号生成回路が、該ワードに対応する前記マッチ線から出力される前記照合一致補助信号と、カスケード接続された前記ブロック毎遅延回路の第1番目の接続点から引き出される第2イネーブルタイミング信号との、これら2つの信号の論理積から前記照合一致信号を生成するものであることを特徴とする半導体記憶装置。 - 請求項1において、前記検索イネーブルタイミング回路が、
第p番目に前記検索イネーブル信号が入力される前記分割メモリマトリックスブロックの第mワード目のワードに対応する前記検索イネーブル線にて伝達される前記検索イネーブル信号を入力し、該検索イネーブル信号を遅延させたイネーブル遅延信号を出力するワード毎遅延回路と、
該ワード毎遅延回路が出力する前記イネーブル遅延信号と、該イネーブル遅延信号に対応するワードへと対応する前記照合一致補助信号との、これら2つの信号の論理積から、第(p+1)番目に前記検索イネーブル信号がその前記検索イネーブル線にて入力される前記第mワード目へと該検索イネーブル信号として入力する、照合一致信号を生成する検索イネーブル信号生成回路とを備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
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1993
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