JP3560583B2 - ビリ砂利破砕方法およびその装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、庭の敷石等にしか利用できなっかたビリ砂利(粒度5mm〜10mmの砂利)を破砕して砂(粒度5mm以下)にできるビリ砂利破砕方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、土木建築用コンクリートに使用する骨材(砂、砂利)は、河川、山、海等から採取し、河川の砂利、砂が主に使用されていたが、昭和40年頃から河川の砂利の採取規制が始まり、その後も次第に河川の砂利の採取規制が厳しくなり、現在では河川の砂利の採取が禁止になっている。
【0003】
一方、建設業界においては、砂、砂利の需要が益々増大し、その結果、河川砂利以外の砂利、砂の供給源は河川周辺の農地、山、海等の砂利、砂が採取され、さらに山の砕石等が採取され始めている。
【0004】
ここで、砂利および砂は、砂利プラント工場において、砂利の原石を水で洗浄した後、篩分け、粒度5mm以下を砂、粒度5mm〜10mmをビリ砂利、粒度10mm〜25mmを砂利、その他に分類されている。
【0005】
この内、土木建築用コンクリートの骨材として使用されるのは、粒度5mm以下の砂と粒度10mm〜25mmの砂利である。
【0006】
従って、多くの砂利プラント工場においては、粒度5mm〜10mmのビリ砂利は使用されることなく、大量に山積みされたまま放置されている。
【0007】
このビリ砂利を破砕して砂とする方法および装置を、本願出願人は平成5年から鋭意研究開発を続け、特許第2568473号、特許第2876567号、特許第2986793号、特願2001−180940の発明をしている。
【0008】
特許第2568473号、第2876567号、特許第2986793号はいずれも、山と谷とからなる断面凹凸状の歯を多数刻設させた一対の歯板の歯の山と谷とを噛合させ、両方あるいは一方の歯板を振動させ、両歯板の押圧力、歯板の振動による衝撃力により、ビリ砂利を破砕する方法および装置である。
【0009】
この特許第2568473号、特許第2876567号は、大気中でビリ砂利破砕を行うため、大気中でのビリ砂利の落下速度は毎秒約490cmと速く、両歯板の開放時に未破砕のまま下方に落下する量が約50%あり、ビリ砂利が未破砕のまま落下する欠点があった。
【0010】
さらに、破砕が大気中で行われていたため、両歯板の歯部分にビリ砂利が圧着、目詰まりし、この目詰まりした砂利、砂の除去作業を強いられ、また破砕時に粉塵が発生し、この粉塵により作業者に害を与えるばかりでなく、風の強い日には近隣の居住者へも悪影響を及ぼす欠点があった。
【0011】
この欠点を解消するための特許第2986793号は、両歯板の破砕部を水中に位置させ、水中でビリ砂利を破砕するものである。
【0012】
この特許第2986793号は、水中でビリ砂利破砕を行うため、両歯板の歯部分の目詰まりおよび粉塵等の弊害は解消されたが、ビリ砂利の落下速度は大気中での落下速度に対して毎秒240cmと遅くなったものの、依然として両歯板開放時に未破砕のまま下方に落下する量(破砕ロス)が多く、また破砕部を水中に位置させるため、装置の他の部分まで浸水させる都合上、装置が大型化すると共に、水により腐蝕する(サビる)欠点があった。
【0013】
この欠点を解消するための特願2001−180940は、両歯板の破砕部を水中に位置させるのではなく、両歯板の破砕部下部に開閉自在に配したダンパーにより破砕部を閉塞させ、貯留部を形成し、またダンパーは水中では開閉運動が行えないため、貯留部にビリ砂利を水と共に投入し、両歯板の破砕部(貯留部)のみを水中にして破砕するものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本願出願人が先に発明した特願2001−180940においても、依然として破砕された砂の中に中割り、あるいは未破砕のビリ砂利が含まれていた。
【0015】
これは、ビリ砂利は空隙率が約40%と空隙が少なく、破砕すると表面積、容積が増大するため、両歯板の破砕部間にビリ砂利が充満し、空気による空隙がなくなり、それ以上の破砕ができなくなる、換言すれば両歯板の破砕部間で破砕されているビリ砂利に空隙がなくなることにより、高密度化し、その中心部の多量のビリ砂利は中割り、あるいは未破砕のまま下方に落下することに起因するものであった。
【0016】
本発明は、この欠点を解消するために、中割り、あるいは未破砕(破砕ロス)を皆無とし、破砕効率を飛躍的に向上させることを目的とし、本願出願人が新たに研究開発したものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一対の破砕板を立設させ、両破砕板の下部を破砕部とし、この破砕部の下部にダンパーを開閉自在に配し、一方の破砕板を振動手段を介して振動させ、他方の破砕板を揺動させ、両破砕板の破砕部開放時にダンパーを閉塞させ、このダンパーおよび破砕部により貯留部を形成し、両破砕板間へ、上方からビリ砂利を、水、ビリ砂利と対応する大きさの、発泡樹脂からなる空隙形成材と共に供給し、貯留部に水を貯留させ、かつ空隙形成材により空隙を形成させた状態でビリ砂利を、両破砕板の押圧力、一方の破砕板の振動による衝撃力により破砕して砂とすることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係るビリ砂利破砕装置について、図1〜図3に基づいて説明する。
【0019】
長さ方向に山11と谷13とからなる歯15を多数刻設させ、かつ各歯15の山11を長さ方向の中央部を高くし、長さ方向の両側に向けて高さが低くなるように傾斜させ、傾斜させた一方(図2において手前側)を破砕部17とした一対の山形の破砕板19,21が設けられている。
【0020】
各破砕板19,21を山形としてあるため、使用により山形に傾斜させた一方の破砕部17が摩耗した場合、各破砕板19,21を反転させ、山形に傾斜させた他方を破砕部17として使用することにより、各破砕板19,21の耐用年数を倍増することができ、さらに後述のビリ砂利45を破砕部17の歯15へ流し込み易くなり、ビリ砂利供給性が向上する。
【0021】
本例において、歯15は各破砕板19,21の一側にのみ刻設され、その形状は断面凹凸状である(図2参照)。
【0022】
一方の破砕板19が、破砕部17を下方に向け、基台23に揺動自在に取付けられた取付板25に、固着されている。
【0023】
取付板25を振動させる振動手段27が、取付板25に配設されている。
【0024】
本例において、振動手段27は振動モーターである。
【0025】
他方の破砕板21が、破砕部17を下方に向け、揺動部29に、固着されている。
【0026】
本例において、揺動部29は偏心軸31に装着された揺動板33であり、偏心軸31を回転させることにより、揺動板33が上下左右動し、左上動時に破砕すると同時に後述のダンパー35が開放され、破砕された砂の排出が行われ、右下動時にダンパー35が閉塞され、後述のビリ砂利45、水W、空隙形成材49の供給が行われる。
【0027】
この揺動板33の上下左右動の移動距離は、上下方向が約20mm、左右方向が約15mm、またその運動は毎秒5〜6回行われる。
【0028】
両破砕板19,21の傾斜立設位置は、両破砕部17の歯15の山11と谷13とを互いに向い合わせて噛合させると共に、上方から下方に向けて間隔を狭くして、両破砕部17が互いに垂直になるように位置させてある。
【0029】
両破砕板19,21の傾斜角度は調整自在であることが望ましい。
【0030】
破砕部17の下部にダンパー35が開閉自在に配設されている。
【0031】
本例において、ダンパー35の開閉機構は、基台23に閉塞方向(上側)に付勢させて軸支させたダンパー35を、揺動部29の揺動板33の下部と連結させ、揺動板33の上下動により開閉させる機構である。
【0032】
ダンパー35を閉塞させることにより、このダンパー35および破砕部17間に貯留部37が形成される。
【0033】
このため、破砕板21の右下動時つまり両破砕板19,21の破砕部17の開放時にダンパー35を閉塞させ、ビリ砂利45を水W、空隙形成材49と共に両破砕板19,21間へ供給し、この供給されたビリ砂利45は、破砕部17の下方がダンパー35により閉塞されているため、未破砕のまま下方に落下することが皆無となる。
【0034】
また、破砕板21の左上動時つまり両破砕板19,21の破砕部17の閉鎖、即ち破砕時にダンパー35を開放し、ダンパー35上に前回破砕により堆積した砂、水Wおよび空隙形成材49を下方へ排出させると共に、貯留部37において、空隙形成材49により空隙を形成させた状態で一方の破砕板19の振動および他方の破砕板21の揺動により、効率良くビリ砂利破砕が行われ、また破砕部17の歯15またはダンパー35に圧着する砂は水Wおよび両破砕板19,21の振動作用により剥離され、目詰まりが解消される。
【0035】
両破砕板19,21の上方にビリ砂利ホッパー39が設置されている。
【0036】
このビリ砂利ホッパー39に、両破砕板19,21(破砕部17)間にビリ砂利45を所定量ずつ供給する供給手段41が設けられている。
【0037】
本例において、供給手段41は、回転軸43に羽根板(図示略)を立設させ、回転軸43の回転により羽根板を回転させ、ビリ砂利ホッパー39内のビリ砂利45を所定量ずつ搬出する構造である。
【0038】
また、この供給手段41によるビリ砂利供給は、両破砕板19,21間への過剰のビリ砂利供給時には停止させることが望ましい。
【0039】
ビリ砂利ホッパー39に、案内シュート47が、両破砕板19,21間の中央部に向けて連結されている。
【0040】
案内シュート47のビリ砂利ホッパー39との連結部位に近接させて、水Wおよび発泡樹脂からなる空隙形成材49をエア圧力により供給する供給機構51が連結されている。
【0041】
本例において、空隙形成材49は、破砕により表面積、容積が増大したビリ砂利45が両破砕板19,21間の破砕部17で高密度化する際に十分な空隙を形成し、破砕部17によるビリ砂利45の破砕を容易に促進させ、従来の欠点であった破砕時に中心部の多量のビリ砂利45が中割り、あるいは未破砕のまま下方に落下すること(破砕ロス)を皆無とするためのものであり、その大きさはビリ砂利45とほぼ同等とし、その素材は回収性および再使用性(弾力性)に優れた発泡スチロールとすることが望ましい。
【0042】
この両破砕板19,21間の中央部へ、案内シュート47から、ビリ砂利45が水W、空隙形成材49と共に供給される。
【0043】
基台23の下部に水槽53が設置されている。
【0044】
なお、図中55は給水管、57は取付板25の振動が基台23に直接伝導されるのを防止するための防振ゴム、59は取付板25の振動が基台23に直接伝導されるのを防止し、振動効率を向上させるための弾性体、61は揺動板33の揺動力を制御するための弾性体、63は揺動板33の揺動を制御するための嵌着プレート、65は揺動板33の揺動を制御するためのテンションロッド、67はダンパー35の連結支点、69は駆動モーター、71は砂搬出機構、73は排水溝、75は網材を示す。
【0045】
本装置を使用してビリ砂利を破砕する方法を以下に説明する。
【0046】
まず、ビリ砂利ホッパー39内にビリ砂利45を連続投入する。
【0047】
次に、一方の破砕板19を振動手段27である振動モーターを駆動させることにより振動させると共に、他方の破砕板21を揺動部29を揺動させることにより揺動させる。
【0048】
次に、予め得ようとする砂の粒度に対応させて調整された両破砕板19,21の破砕部17間に、案内シュート47から、ビリ砂利ホッパー39の供給手段41により所定量ずつ供給されたビリ砂利45と、供給機構51によりビリ砂利45に対する比率を0.33〜1として所定量ずつ供給された水Wおよび空隙形成材49を、供給する。
【0049】
この際、破砕板21が右下動し、つまり両破砕板19,21の破砕部17が開放され、この状態においてダンパー35は破砕板21(揺動板33)の右下動により閉塞された状態となる。
【0050】
この供給されたビリ砂利45は破砕により表面積、容積が増大し、破砕部17で高密度化する際に空隙形成材49により十分な空隙が形成され、破砕部17によるビリ砂利45の破砕を容易に促進させるため、破砕時に中心部の多量のビリ砂利45が中割り、あるいは未破砕のまま下方へ落下すること(破砕ロス)が皆無となる(図3(イ)参照)。
【0051】
また、ダンパー35の閉塞により形成された貯留部37にビリ砂利45と共に水W、空隙形成材49が貯留され、水Wおよび両破砕板19,21の振動作用により、両破砕板19,21の破砕部17の歯15に圧着する砂が剥離され、目詰まりが解消される。
【0052】
また、破砕された砂の粒子の表面は、水Wにより被膜されるため、砂の粒子の破砕部17の歯15への圧着を抑制し、目詰まりがより効果的に解消される。
【0053】
次に、破砕板21が左上動し、つまり両破砕板19,21の破砕部17が閉鎖され、破砕部17でビリ砂利45は、貯留部37に貯留された水W、空隙形成材49の中で重なり合い、一方の破砕板19の振動による衝撃力および両破砕板19,21の押圧力により、重ね割り破砕される。
【0054】
この際、ダンパー35は破砕板21(揺動板33)の左上動により開放され、ダンパー35上に前回破砕により堆積した砂、水Wおよび空隙形成材49が下方へ排出されると共に、一方の破砕板19の振動および他方の破砕板21の揺動により、また空隙形成材49により十分な空隙を形成し、破砕部17によるビリ砂利45の破砕を容易に促進させることになり、破砕部17でビリ砂利破砕が行われ、破砕部17の歯15またはダンパー35に圧着する砂は水Wおよび両破砕板19,21の振動作用により剥離され、目詰まりが解消される(図3(ロ)参照)。
【0055】
この破砕された全ての砂は水W、空隙形成材49と共に、次工程の閉塞状態のダンパー35上に堆積し、この状態においてダンパー35が破砕部17の下部を閉塞しているため、貯留部37へ次回破砕分(未破砕)のビリ砂利45および水W、空隙形成材49が供給(充填)され、完全に入替えられた状態となる(図3(イ)参照)。
【0056】
この破砕されたビリ砂利45は砂となり、この砂はダンパー35の開放により下方の水槽53内に拡散することなく、速やかに下方に沈降すると共に、発泡樹脂からなる空隙形成材49は水Wより比重が軽いため、水面上に浮遊する。
【0057】
次に、水槽53の水面上に浮遊する空隙形成材49をファン等のエア圧力により一個所へ集め、回収し、水槽53内に沈降した砂を砂搬出機構71により水切りをして水槽53外に搬出させ、適宜使用に供する。
【0058】
この際、回収した空隙形成材49は再使用する。
【0059】
このように、ビリ砂利45および水Wの供給時にダンパー35を閉塞させて貯留部37を形成し、この貯留部37にビリ砂利45を水W、空隙形成材49と共に貯留させた状態でビリ砂利破砕を行うため、破砕によりビリ砂利45の表面積、容積が増大し、破砕部17で高密度化する際に空隙形成材49により十分な空隙を形成し、破砕部17によるビリ砂利45の破砕を容易に促進させるため、破砕時に中心部の多量のビリ砂利45が中割り、あるいは未破砕のまま下方へ落下すること(破砕ロス)が皆無となり、破砕効率を飛躍的に向上させることができる。
【0060】
また、破砕部17の歯15に圧着する砂を、水Wおよび両破砕板19,21の振動作用により完全に剥離し、目詰まりが解消される。
【0061】
このため、破砕ロスおよび目詰まりした砂、砂利の除去作業が皆無となり、破砕効率を飛躍的に向上させることができる。
【0062】
また、破砕が貯留部37に水Wを貯留させた状態で行われるため、大気中での砂利破砕の際に発生していた粉塵の発生、粉塵公害が皆無となり、作業者および近隣の居住者へ粉塵により悪影響を及ぼすことがない。
【0063】
また、破砕部17のみに水を貯留させればよいため、装置を小型化できると共に、装置の他の部分まで浸水させる必要がなく、水により腐蝕する(サビる)ことがない。
【0064】
また、図4に破砕板19,21の別の例が示してある。
【0065】
本例の破砕板19,21は、前例の各歯15の山11の長さ方向の中央部を平坦部77としたものであり、この山11の長さ方向の中央部を平坦部77とすることにより、両破砕板19,21を傾斜立設させた際の上側の開口部(山形に傾斜させた他方により形成される)面積を拡張し、ビリ砂利供給性を向上させると共に、粒度5mm〜10mmのビリ砂利のみならず、粒度10mm〜25mmの砂利をも平坦部77間で予備破砕した後、破砕部17間で破砕することを可能とした。
【0066】
さらに、ビリ砂利供給時にビリ砂利45を平坦部77へ供給させることにより、破砕部17として使用していない上方の破砕板19,21の歯15の摩耗を防止することができると共に、破砕部17として使用する歯15へビリ砂利45を流し込み易くし、ビリ砂利45の供給性をより向上させることができる。
【0067】
また、本例の破砕板19,21の使用方法は前例と同様であるため、説明は省略する。
【0068】
なお、両例において、破砕板19,21は山11と谷13とからなる歯15を多数刻設させたものであるが、歯15を刻設させることなく、プレート板等の平板形状としてもよい。
【0069】
また、両破砕板19,21の破砕部17の歯15の噛合間隔は、間隔調整機構等により調整自在とすることが望ましいが、調整自在としなくてもよい。
【0070】
また、空隙形成材49は発泡スチロールに限定されることなく、発泡ウレタンとした際には水Wを吸湿して空隙を形成させることができ、また発泡ゴム等の他の発泡樹脂素材とすることは自明である。
【0071】
また、空隙形成材49の大きさは、ビリ砂利45とほぼ同等としてあるが、ビリ砂利45より大型あるいは小型とすることは自明である。
【0072】
また、ビリ砂利45と、水Wおよび空隙形成材49の比率は0.33〜1とすることが望ましい。
【0073】
また、貯留部37の水密性を向上させるため、ダンパー35の表面側にゴム等の樹脂層を被覆することが望ましい。
【0074】
また、ダンパー35の開閉機構、水槽53からの砂の搬出方法、は本例に限定されることはなく、他の機構、方法を採用し得ることは自明である。
【0075】
【発明の効果】
本発明に係るビリ砂利破砕方法およびビリ砂利破砕装置によれば、一対の破砕板の破砕部の下方をダンパーにより閉塞させ、このダンパーおよび破砕部間に貯留部を形成し、両破砕板間へ、上方からビリ砂利を水、空隙形成材と共に供給し、貯留部に水を貯留させると共に、空隙形成材により十分な空隙を形成した状態でビリ砂利を破砕するため、破砕により表面積、容積が増大したビリ砂利が両破砕板間の破砕部で高密度化する際に十分な空隙が形成され、破砕部によるビリ砂利の破砕を容易に促進させ、従来の欠点であった破砕時に中心部の多量のビリ砂利が中割り、あるいは未破砕のまま下方に落下すること(破砕ロス)を皆無とすることができる。
【0076】
また、水および両破砕板の振動作用により、破砕板の破砕部に圧着する砂を完全に剥離し、破砕板に目詰まりした砂、砂利の除去作業を皆無とすると共に、破砕効率を飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビリ砂利破砕装置の正面図。
【図2】破砕板の斜視図。
【図3】同、使用状態を示す要部拡大正面図、(イ)がビリ砂利、水、空隙形成材の供給状態を示し、(ロ)が破砕状態を示す。
【図4】別の破砕板の斜視図。
【符号の説明】
17 破砕部
19 破砕板
21 破砕板
27 振動手段
29 揺動部
35 ダンパー
37 貯留部
45 ビリ砂利
49 空隙形成材
W 水
【発明の属する技術分野】
本発明は、庭の敷石等にしか利用できなっかたビリ砂利(粒度5mm〜10mmの砂利)を破砕して砂(粒度5mm以下)にできるビリ砂利破砕方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、土木建築用コンクリートに使用する骨材(砂、砂利)は、河川、山、海等から採取し、河川の砂利、砂が主に使用されていたが、昭和40年頃から河川の砂利の採取規制が始まり、その後も次第に河川の砂利の採取規制が厳しくなり、現在では河川の砂利の採取が禁止になっている。
【0003】
一方、建設業界においては、砂、砂利の需要が益々増大し、その結果、河川砂利以外の砂利、砂の供給源は河川周辺の農地、山、海等の砂利、砂が採取され、さらに山の砕石等が採取され始めている。
【0004】
ここで、砂利および砂は、砂利プラント工場において、砂利の原石を水で洗浄した後、篩分け、粒度5mm以下を砂、粒度5mm〜10mmをビリ砂利、粒度10mm〜25mmを砂利、その他に分類されている。
【0005】
この内、土木建築用コンクリートの骨材として使用されるのは、粒度5mm以下の砂と粒度10mm〜25mmの砂利である。
【0006】
従って、多くの砂利プラント工場においては、粒度5mm〜10mmのビリ砂利は使用されることなく、大量に山積みされたまま放置されている。
【0007】
このビリ砂利を破砕して砂とする方法および装置を、本願出願人は平成5年から鋭意研究開発を続け、特許第2568473号、特許第2876567号、特許第2986793号、特願2001−180940の発明をしている。
【0008】
特許第2568473号、第2876567号、特許第2986793号はいずれも、山と谷とからなる断面凹凸状の歯を多数刻設させた一対の歯板の歯の山と谷とを噛合させ、両方あるいは一方の歯板を振動させ、両歯板の押圧力、歯板の振動による衝撃力により、ビリ砂利を破砕する方法および装置である。
【0009】
この特許第2568473号、特許第2876567号は、大気中でビリ砂利破砕を行うため、大気中でのビリ砂利の落下速度は毎秒約490cmと速く、両歯板の開放時に未破砕のまま下方に落下する量が約50%あり、ビリ砂利が未破砕のまま落下する欠点があった。
【0010】
さらに、破砕が大気中で行われていたため、両歯板の歯部分にビリ砂利が圧着、目詰まりし、この目詰まりした砂利、砂の除去作業を強いられ、また破砕時に粉塵が発生し、この粉塵により作業者に害を与えるばかりでなく、風の強い日には近隣の居住者へも悪影響を及ぼす欠点があった。
【0011】
この欠点を解消するための特許第2986793号は、両歯板の破砕部を水中に位置させ、水中でビリ砂利を破砕するものである。
【0012】
この特許第2986793号は、水中でビリ砂利破砕を行うため、両歯板の歯部分の目詰まりおよび粉塵等の弊害は解消されたが、ビリ砂利の落下速度は大気中での落下速度に対して毎秒240cmと遅くなったものの、依然として両歯板開放時に未破砕のまま下方に落下する量(破砕ロス)が多く、また破砕部を水中に位置させるため、装置の他の部分まで浸水させる都合上、装置が大型化すると共に、水により腐蝕する(サビる)欠点があった。
【0013】
この欠点を解消するための特願2001−180940は、両歯板の破砕部を水中に位置させるのではなく、両歯板の破砕部下部に開閉自在に配したダンパーにより破砕部を閉塞させ、貯留部を形成し、またダンパーは水中では開閉運動が行えないため、貯留部にビリ砂利を水と共に投入し、両歯板の破砕部(貯留部)のみを水中にして破砕するものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本願出願人が先に発明した特願2001−180940においても、依然として破砕された砂の中に中割り、あるいは未破砕のビリ砂利が含まれていた。
【0015】
これは、ビリ砂利は空隙率が約40%と空隙が少なく、破砕すると表面積、容積が増大するため、両歯板の破砕部間にビリ砂利が充満し、空気による空隙がなくなり、それ以上の破砕ができなくなる、換言すれば両歯板の破砕部間で破砕されているビリ砂利に空隙がなくなることにより、高密度化し、その中心部の多量のビリ砂利は中割り、あるいは未破砕のまま下方に落下することに起因するものであった。
【0016】
本発明は、この欠点を解消するために、中割り、あるいは未破砕(破砕ロス)を皆無とし、破砕効率を飛躍的に向上させることを目的とし、本願出願人が新たに研究開発したものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一対の破砕板を立設させ、両破砕板の下部を破砕部とし、この破砕部の下部にダンパーを開閉自在に配し、一方の破砕板を振動手段を介して振動させ、他方の破砕板を揺動させ、両破砕板の破砕部開放時にダンパーを閉塞させ、このダンパーおよび破砕部により貯留部を形成し、両破砕板間へ、上方からビリ砂利を、水、ビリ砂利と対応する大きさの、発泡樹脂からなる空隙形成材と共に供給し、貯留部に水を貯留させ、かつ空隙形成材により空隙を形成させた状態でビリ砂利を、両破砕板の押圧力、一方の破砕板の振動による衝撃力により破砕して砂とすることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係るビリ砂利破砕装置について、図1〜図3に基づいて説明する。
【0019】
長さ方向に山11と谷13とからなる歯15を多数刻設させ、かつ各歯15の山11を長さ方向の中央部を高くし、長さ方向の両側に向けて高さが低くなるように傾斜させ、傾斜させた一方(図2において手前側)を破砕部17とした一対の山形の破砕板19,21が設けられている。
【0020】
各破砕板19,21を山形としてあるため、使用により山形に傾斜させた一方の破砕部17が摩耗した場合、各破砕板19,21を反転させ、山形に傾斜させた他方を破砕部17として使用することにより、各破砕板19,21の耐用年数を倍増することができ、さらに後述のビリ砂利45を破砕部17の歯15へ流し込み易くなり、ビリ砂利供給性が向上する。
【0021】
本例において、歯15は各破砕板19,21の一側にのみ刻設され、その形状は断面凹凸状である(図2参照)。
【0022】
一方の破砕板19が、破砕部17を下方に向け、基台23に揺動自在に取付けられた取付板25に、固着されている。
【0023】
取付板25を振動させる振動手段27が、取付板25に配設されている。
【0024】
本例において、振動手段27は振動モーターである。
【0025】
他方の破砕板21が、破砕部17を下方に向け、揺動部29に、固着されている。
【0026】
本例において、揺動部29は偏心軸31に装着された揺動板33であり、偏心軸31を回転させることにより、揺動板33が上下左右動し、左上動時に破砕すると同時に後述のダンパー35が開放され、破砕された砂の排出が行われ、右下動時にダンパー35が閉塞され、後述のビリ砂利45、水W、空隙形成材49の供給が行われる。
【0027】
この揺動板33の上下左右動の移動距離は、上下方向が約20mm、左右方向が約15mm、またその運動は毎秒5〜6回行われる。
【0028】
両破砕板19,21の傾斜立設位置は、両破砕部17の歯15の山11と谷13とを互いに向い合わせて噛合させると共に、上方から下方に向けて間隔を狭くして、両破砕部17が互いに垂直になるように位置させてある。
【0029】
両破砕板19,21の傾斜角度は調整自在であることが望ましい。
【0030】
破砕部17の下部にダンパー35が開閉自在に配設されている。
【0031】
本例において、ダンパー35の開閉機構は、基台23に閉塞方向(上側)に付勢させて軸支させたダンパー35を、揺動部29の揺動板33の下部と連結させ、揺動板33の上下動により開閉させる機構である。
【0032】
ダンパー35を閉塞させることにより、このダンパー35および破砕部17間に貯留部37が形成される。
【0033】
このため、破砕板21の右下動時つまり両破砕板19,21の破砕部17の開放時にダンパー35を閉塞させ、ビリ砂利45を水W、空隙形成材49と共に両破砕板19,21間へ供給し、この供給されたビリ砂利45は、破砕部17の下方がダンパー35により閉塞されているため、未破砕のまま下方に落下することが皆無となる。
【0034】
また、破砕板21の左上動時つまり両破砕板19,21の破砕部17の閉鎖、即ち破砕時にダンパー35を開放し、ダンパー35上に前回破砕により堆積した砂、水Wおよび空隙形成材49を下方へ排出させると共に、貯留部37において、空隙形成材49により空隙を形成させた状態で一方の破砕板19の振動および他方の破砕板21の揺動により、効率良くビリ砂利破砕が行われ、また破砕部17の歯15またはダンパー35に圧着する砂は水Wおよび両破砕板19,21の振動作用により剥離され、目詰まりが解消される。
【0035】
両破砕板19,21の上方にビリ砂利ホッパー39が設置されている。
【0036】
このビリ砂利ホッパー39に、両破砕板19,21(破砕部17)間にビリ砂利45を所定量ずつ供給する供給手段41が設けられている。
【0037】
本例において、供給手段41は、回転軸43に羽根板(図示略)を立設させ、回転軸43の回転により羽根板を回転させ、ビリ砂利ホッパー39内のビリ砂利45を所定量ずつ搬出する構造である。
【0038】
また、この供給手段41によるビリ砂利供給は、両破砕板19,21間への過剰のビリ砂利供給時には停止させることが望ましい。
【0039】
ビリ砂利ホッパー39に、案内シュート47が、両破砕板19,21間の中央部に向けて連結されている。
【0040】
案内シュート47のビリ砂利ホッパー39との連結部位に近接させて、水Wおよび発泡樹脂からなる空隙形成材49をエア圧力により供給する供給機構51が連結されている。
【0041】
本例において、空隙形成材49は、破砕により表面積、容積が増大したビリ砂利45が両破砕板19,21間の破砕部17で高密度化する際に十分な空隙を形成し、破砕部17によるビリ砂利45の破砕を容易に促進させ、従来の欠点であった破砕時に中心部の多量のビリ砂利45が中割り、あるいは未破砕のまま下方に落下すること(破砕ロス)を皆無とするためのものであり、その大きさはビリ砂利45とほぼ同等とし、その素材は回収性および再使用性(弾力性)に優れた発泡スチロールとすることが望ましい。
【0042】
この両破砕板19,21間の中央部へ、案内シュート47から、ビリ砂利45が水W、空隙形成材49と共に供給される。
【0043】
基台23の下部に水槽53が設置されている。
【0044】
なお、図中55は給水管、57は取付板25の振動が基台23に直接伝導されるのを防止するための防振ゴム、59は取付板25の振動が基台23に直接伝導されるのを防止し、振動効率を向上させるための弾性体、61は揺動板33の揺動力を制御するための弾性体、63は揺動板33の揺動を制御するための嵌着プレート、65は揺動板33の揺動を制御するためのテンションロッド、67はダンパー35の連結支点、69は駆動モーター、71は砂搬出機構、73は排水溝、75は網材を示す。
【0045】
本装置を使用してビリ砂利を破砕する方法を以下に説明する。
【0046】
まず、ビリ砂利ホッパー39内にビリ砂利45を連続投入する。
【0047】
次に、一方の破砕板19を振動手段27である振動モーターを駆動させることにより振動させると共に、他方の破砕板21を揺動部29を揺動させることにより揺動させる。
【0048】
次に、予め得ようとする砂の粒度に対応させて調整された両破砕板19,21の破砕部17間に、案内シュート47から、ビリ砂利ホッパー39の供給手段41により所定量ずつ供給されたビリ砂利45と、供給機構51によりビリ砂利45に対する比率を0.33〜1として所定量ずつ供給された水Wおよび空隙形成材49を、供給する。
【0049】
この際、破砕板21が右下動し、つまり両破砕板19,21の破砕部17が開放され、この状態においてダンパー35は破砕板21(揺動板33)の右下動により閉塞された状態となる。
【0050】
この供給されたビリ砂利45は破砕により表面積、容積が増大し、破砕部17で高密度化する際に空隙形成材49により十分な空隙が形成され、破砕部17によるビリ砂利45の破砕を容易に促進させるため、破砕時に中心部の多量のビリ砂利45が中割り、あるいは未破砕のまま下方へ落下すること(破砕ロス)が皆無となる(図3(イ)参照)。
【0051】
また、ダンパー35の閉塞により形成された貯留部37にビリ砂利45と共に水W、空隙形成材49が貯留され、水Wおよび両破砕板19,21の振動作用により、両破砕板19,21の破砕部17の歯15に圧着する砂が剥離され、目詰まりが解消される。
【0052】
また、破砕された砂の粒子の表面は、水Wにより被膜されるため、砂の粒子の破砕部17の歯15への圧着を抑制し、目詰まりがより効果的に解消される。
【0053】
次に、破砕板21が左上動し、つまり両破砕板19,21の破砕部17が閉鎖され、破砕部17でビリ砂利45は、貯留部37に貯留された水W、空隙形成材49の中で重なり合い、一方の破砕板19の振動による衝撃力および両破砕板19,21の押圧力により、重ね割り破砕される。
【0054】
この際、ダンパー35は破砕板21(揺動板33)の左上動により開放され、ダンパー35上に前回破砕により堆積した砂、水Wおよび空隙形成材49が下方へ排出されると共に、一方の破砕板19の振動および他方の破砕板21の揺動により、また空隙形成材49により十分な空隙を形成し、破砕部17によるビリ砂利45の破砕を容易に促進させることになり、破砕部17でビリ砂利破砕が行われ、破砕部17の歯15またはダンパー35に圧着する砂は水Wおよび両破砕板19,21の振動作用により剥離され、目詰まりが解消される(図3(ロ)参照)。
【0055】
この破砕された全ての砂は水W、空隙形成材49と共に、次工程の閉塞状態のダンパー35上に堆積し、この状態においてダンパー35が破砕部17の下部を閉塞しているため、貯留部37へ次回破砕分(未破砕)のビリ砂利45および水W、空隙形成材49が供給(充填)され、完全に入替えられた状態となる(図3(イ)参照)。
【0056】
この破砕されたビリ砂利45は砂となり、この砂はダンパー35の開放により下方の水槽53内に拡散することなく、速やかに下方に沈降すると共に、発泡樹脂からなる空隙形成材49は水Wより比重が軽いため、水面上に浮遊する。
【0057】
次に、水槽53の水面上に浮遊する空隙形成材49をファン等のエア圧力により一個所へ集め、回収し、水槽53内に沈降した砂を砂搬出機構71により水切りをして水槽53外に搬出させ、適宜使用に供する。
【0058】
この際、回収した空隙形成材49は再使用する。
【0059】
このように、ビリ砂利45および水Wの供給時にダンパー35を閉塞させて貯留部37を形成し、この貯留部37にビリ砂利45を水W、空隙形成材49と共に貯留させた状態でビリ砂利破砕を行うため、破砕によりビリ砂利45の表面積、容積が増大し、破砕部17で高密度化する際に空隙形成材49により十分な空隙を形成し、破砕部17によるビリ砂利45の破砕を容易に促進させるため、破砕時に中心部の多量のビリ砂利45が中割り、あるいは未破砕のまま下方へ落下すること(破砕ロス)が皆無となり、破砕効率を飛躍的に向上させることができる。
【0060】
また、破砕部17の歯15に圧着する砂を、水Wおよび両破砕板19,21の振動作用により完全に剥離し、目詰まりが解消される。
【0061】
このため、破砕ロスおよび目詰まりした砂、砂利の除去作業が皆無となり、破砕効率を飛躍的に向上させることができる。
【0062】
また、破砕が貯留部37に水Wを貯留させた状態で行われるため、大気中での砂利破砕の際に発生していた粉塵の発生、粉塵公害が皆無となり、作業者および近隣の居住者へ粉塵により悪影響を及ぼすことがない。
【0063】
また、破砕部17のみに水を貯留させればよいため、装置を小型化できると共に、装置の他の部分まで浸水させる必要がなく、水により腐蝕する(サビる)ことがない。
【0064】
また、図4に破砕板19,21の別の例が示してある。
【0065】
本例の破砕板19,21は、前例の各歯15の山11の長さ方向の中央部を平坦部77としたものであり、この山11の長さ方向の中央部を平坦部77とすることにより、両破砕板19,21を傾斜立設させた際の上側の開口部(山形に傾斜させた他方により形成される)面積を拡張し、ビリ砂利供給性を向上させると共に、粒度5mm〜10mmのビリ砂利のみならず、粒度10mm〜25mmの砂利をも平坦部77間で予備破砕した後、破砕部17間で破砕することを可能とした。
【0066】
さらに、ビリ砂利供給時にビリ砂利45を平坦部77へ供給させることにより、破砕部17として使用していない上方の破砕板19,21の歯15の摩耗を防止することができると共に、破砕部17として使用する歯15へビリ砂利45を流し込み易くし、ビリ砂利45の供給性をより向上させることができる。
【0067】
また、本例の破砕板19,21の使用方法は前例と同様であるため、説明は省略する。
【0068】
なお、両例において、破砕板19,21は山11と谷13とからなる歯15を多数刻設させたものであるが、歯15を刻設させることなく、プレート板等の平板形状としてもよい。
【0069】
また、両破砕板19,21の破砕部17の歯15の噛合間隔は、間隔調整機構等により調整自在とすることが望ましいが、調整自在としなくてもよい。
【0070】
また、空隙形成材49は発泡スチロールに限定されることなく、発泡ウレタンとした際には水Wを吸湿して空隙を形成させることができ、また発泡ゴム等の他の発泡樹脂素材とすることは自明である。
【0071】
また、空隙形成材49の大きさは、ビリ砂利45とほぼ同等としてあるが、ビリ砂利45より大型あるいは小型とすることは自明である。
【0072】
また、ビリ砂利45と、水Wおよび空隙形成材49の比率は0.33〜1とすることが望ましい。
【0073】
また、貯留部37の水密性を向上させるため、ダンパー35の表面側にゴム等の樹脂層を被覆することが望ましい。
【0074】
また、ダンパー35の開閉機構、水槽53からの砂の搬出方法、は本例に限定されることはなく、他の機構、方法を採用し得ることは自明である。
【0075】
【発明の効果】
本発明に係るビリ砂利破砕方法およびビリ砂利破砕装置によれば、一対の破砕板の破砕部の下方をダンパーにより閉塞させ、このダンパーおよび破砕部間に貯留部を形成し、両破砕板間へ、上方からビリ砂利を水、空隙形成材と共に供給し、貯留部に水を貯留させると共に、空隙形成材により十分な空隙を形成した状態でビリ砂利を破砕するため、破砕により表面積、容積が増大したビリ砂利が両破砕板間の破砕部で高密度化する際に十分な空隙が形成され、破砕部によるビリ砂利の破砕を容易に促進させ、従来の欠点であった破砕時に中心部の多量のビリ砂利が中割り、あるいは未破砕のまま下方に落下すること(破砕ロス)を皆無とすることができる。
【0076】
また、水および両破砕板の振動作用により、破砕板の破砕部に圧着する砂を完全に剥離し、破砕板に目詰まりした砂、砂利の除去作業を皆無とすると共に、破砕効率を飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビリ砂利破砕装置の正面図。
【図2】破砕板の斜視図。
【図3】同、使用状態を示す要部拡大正面図、(イ)がビリ砂利、水、空隙形成材の供給状態を示し、(ロ)が破砕状態を示す。
【図4】別の破砕板の斜視図。
【符号の説明】
17 破砕部
19 破砕板
21 破砕板
27 振動手段
29 揺動部
35 ダンパー
37 貯留部
45 ビリ砂利
49 空隙形成材
W 水
Claims (2)
- 一対の破砕板(19),(21)を立設させ、両破砕板(19),(21)の下部を破砕部(17)とし、この破砕部(17)の下部にダンパー(35)を開閉自在に配し、一方の破砕板(19)を振動手段(27)を介して振動させ、他方の破砕板(21)を揺動させ、両破砕板(19),(21)の破砕部(17)開放時にダンパー(35)を閉塞させ、このダンパー(35)および破砕部(17)により貯留部(37)を形成し、両破砕板(19),(21)間へ、上方からビリ砂利(45)を、水(W) 、ビリ砂利(45)と対応する大きさの、発泡樹脂からなる空隙形成材(49)と共に供給し、貯留部(37)に水(W) を貯留させ、かつ空隙形成材(49)により空隙を形成させた状態でビリ砂利(45)を、両破砕板(19),(21)の押圧力、一方の破砕板(19)の振動による衝撃力により破砕して砂とすることを特徴とするビリ砂利破砕方法。
- 一対の破砕板(19),(21)を立設させ、両破砕板(19),(21)の下部を破砕部(17)とし、この破砕部(17)の下部にダンパー(35)を開閉自在に配し、ダンパー(35)閉塞時にダンパー(35)および破砕部(17)により貯留部(37)を形成し、上方からビリ砂利(45)を、水(W) 、ビリ砂利(45)と対応する大きさの、発泡樹脂からなる空隙形成材(49)と共に供給し、貯留部(37)に水(W) を貯留させ、かつ空隙形成材(49)により空隙を形成させた状態でビリ砂利(45)を、一方の破砕板(19)を振動手段(27)を介して振動させ、他方の破砕板(21)を揺動させることにより、破砕して砂とすることを特徴とするビリ砂利破砕装置。
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