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JP3563504B2 - 新規な第4級アンモニウム塩及びその製造法、並びにそれを含有する毛髪化粧料 - Google Patents
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JP3563504B2 - 新規な第4級アンモニウム塩及びその製造法、並びにそれを含有する毛髪化粧料 - Google Patents

新規な第4級アンモニウム塩及びその製造法、並びにそれを含有する毛髪化粧料 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は新規な第4級アンモニウム塩及びその製造法、並びにそれを含有する毛髪化粧料に関する。さらに詳しくは、繊維に対して優れた柔軟性を付与し、毛髪に対しては優れた柔軟性と平滑性を付与でき、さらに、生分解性が良好な第4級アンモニウム塩及びその製造法、並びにそれを含有する毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
現在、繊維用柔軟仕上剤又は毛髪処理剤として市販されている商品は殆どがジ(硬化牛脂アルキル)ジメチルアンモニウムクロライドに代表されるような1分子中に2個の長鎖アルキル基を有する第4級アンモニウム塩を含む組成物である。
【0003】
しかしながら、上記第4級アンモニウム塩は、処理後の残存物が河川等の自然界に放出された場合、殆ど生分解されずに蓄積するといった問題がある。その改良品としてメチルビス(硬化牛脂アルカノイルオキシエチル)2−ヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェートやジメチルビス(アルカノイルオキシエチル)アンモニウムクロライド等が市販されているが、これらのものは上記第4級アンモニウム塩と比較して生分解性は改善されているが、柔軟性、環境安全性が十分満足いく基剤とはいえない。
【0004】
従って、本発明の目的は、柔軟性に優れ且つ生分解性がよく、柔軟基剤として適した第4級アンモニウム塩を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、上記目的に最適な新規な第4級アンモニウム塩を見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、一般式(1) で表される新規な第4級アンモニウム塩、及びその製造法、並びにそれを含有する毛髪化粧料を提供するものである。
【0006】
【化7】
Figure 0003563504
【0007】
(式中、R、R及びRは同一又は異なって炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、Rは水酸基で置換されていてもよい炭素数8〜36の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基、R及びRは同一又は異なって H又は水酸基で置換されていてもよい炭素数1〜36の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基を示し、RとRの炭素数の和は8〜36である。 Aは炭素数2〜3の直鎖又は分岐のアルキレン基を示し、m個のA は同一でも異なっていてもよい。 Xは陰イオン基、nは1〜6の整数、mはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示す0〜20の数である。)
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0009】
本発明の一般式(1) で表される第4級アンモニウム塩において、R、R及びRは、同一又は異なって炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示すが、具体的にはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ヒドロキシエチル基等が挙げられ、好ましくはメチル、エチル、ヒドロキシエチル基であり、更に好ましくはメチル基である。
【0010】
また、Rは水酸基で置換されていてもよい炭素数8〜36の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基を示すが、具体的にはデシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、イソオクタデシル、ヒドロキシオクタデシル、ドコシル基等が挙げられ、好ましくは炭素数12〜22の直鎖アルキル基、更に好ましくはオクタデシル基もしくはヘキサデシル基又はこれらの混合基である。
【0011】
及びRは同一又は異なって H又は水酸基で置換されていてもよい炭素数1〜36の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基を示し、RとRの炭素数の和は8〜36である。好ましくはRとRは H又は炭素数1〜20の直鎖アルキル基で、RとRの炭素数の和が10〜20、更に好ましくはRとRはH 又は炭素数1〜18の直鎖アルキルで、RとRの炭素数の和が14〜18である。
【0012】
また、 Aは炭素数2〜3の直鎖又は分岐のアルキレン基を示すが、好ましくはエチレン基又はプロピレン基であり、更に好ましくはエチレン基である。mはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示す0〜20の数であるが、好ましくは0〜10、更に好ましくは0である。nは1〜6の整数を示すが、好ましくは1〜3、更に好ましくは1である。X は陰イオン基を示すが、好ましくはCl, Br等のハロゲン原子、サルフェート、炭素数1〜4の水酸基で置換されていてもよいカルボキシレート又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート(CHSO, CSO等)であり、更に好ましくはCl又はCHSOである。
【0013】
一般式(1) で表される第4級アンモニウム塩としては、例えば次のような化合物が挙げられる。
【0014】
【化8】
Figure 0003563504
【0015】
【化9】
Figure 0003563504
【0016】
上記の一般式(1) で表される本発明の第4級アンモニウム塩(以下、第4級アンモニウム塩(1) と略記する)は、次の製造方法1及び2により製造することができる。
【0017】
製造方法1
一般式(2)
【0018】
【化10】
Figure 0003563504
【0019】
(式中、R、R、R、A 及びmは前記と同じ意味を示す。)
で表されるヒドロキシル体と、一般式(3)
Y−(CH−COOR (3)
(式中、Rは H又は炭素数1〜4のアルキル基、 Yはハロゲン原子、nは前記と同じ意味を示す。)
で表される化合物を用いてエステル化反応を行い、一般式(4)
【0020】
【化11】
Figure 0003563504
【0021】
(式中、R、R、R、A 、Y 、n及びmは前記と同じ意味を示す。)
で表されるハロエステルを得、更にこのハロエステルと一般式(5)
【0022】
【化12】
Figure 0003563504
【0023】
(式中、R、R及びRは前記と同じ意味を示す。)
で表される第3級アミンとを反応させ、更に必要に応じて塩交換を行い、第4級アンモニウム塩(1) を得る方法。
【0024】
製造方法2
前記一般式(4) で表されるハロエステルと、一般式(6)
【0025】
【化13】
Figure 0003563504
【0026】
(式中、R及びRは前記と同じ意味を示す。)
で表される第2級アミンとを反応させ、一般式(7)
【0027】
【化14】
Figure 0003563504
【0028】
(式中、R、R、R、R、R、A 、n及びmは前記と同じ意味を示す。)
で表されるアミノエステルを得、さらに一般式(8)
X (8)
(式中、R及び Xは前記と同じ意味を示す。)
で表される4級化剤を反応させ、更に必要に応じて塩交換を行い、第4級アンモニウム塩(1) を得る方法。
【0029】
以下、第4級アンモニウム塩(1) の製造方法の詳細を説明する。
製造方法1においては、まずはじめに、一般式(2) で表されるヒドロキシル体に対し 0.9〜 3.0倍モル、好ましくは 1.0〜 1.5倍モルの一般式(3) で表される化合物を用いて、70〜 230℃、好ましくは 100〜 150℃の温度で、必要であれば触媒を用い、 0.5〜30時間でエステル化反応を行い、一般式(4) で表されるハロエステルを得る。必要に応じ、このエステル化反応時、反応系内に窒素等の不活性ガスを吹き込んだり又は気流下で行うか、もしくは減圧下に反応を行うことで、反応水を効率的に除去し、反応時間を短縮することができる。
【0030】
ここで用いられる一般式(2) で表されるヒドロキシル体としては、デセン、ドデセン、テトラデセン、ヘキサデセン、オクタデセン、イソオクタデセン、エイコセン等のオレフィン又はα−オレフィン化合物等をエポキシ化し、さらにデカノール、ドデカノール、テトラデカノール、ヘキサデカノール、オクタデカノール、イソオクタデカノール、エイコサノール等を反応させて得られるヒドロキシル化合物、またはこれらのエチレンオキサイド付加物、プロピレンオキサイド付加物及びこれらの混合物等が挙げられ、具体的には、1−オクタデカノキシ−2−オクタデカノール、2−オクタデカノキシ−3−オクタデカノール、3−オクタデカノキシ−4−オクタデカノール、4−オクタデカノキシ−5−オクタデカノール、5−オクタデカノキシ−6−オクタデカノール、8−オクタデカノキシ−9−オクタデカノール、1−オクタデカノキシ−2−ヘキサデカノール、1−オクタデカノキシ−2−ドデカノール、1−ヘキサデカノキシ−2−オクタデカノール、1−ドコサノキシ−2−ドデカノール等やこれらのエチレンオキサイド付加物、プロピレンオキサイド付加物及びこれらの混合物等が挙げられる。
【0031】
また、一般式(3) で表される化合物としては、モノクロロ酢酸、モノクロロ酪酸、モノクロロヘキサン酸及びこれらのメチルエステル、エチルエステル等が挙げられる。
また、上記のエステル化反応に用いる触媒としてはp−トルエンスルホン酸、硫酸等の酸触媒が挙げられる。
【0032】
次に、上記のようにして得られた一般式(4) で表されるハロエステルとこのハロエステルに対し 0.9〜10.0倍モル、好ましくは0.95〜 2.0倍モルの一般式(5) で表される第3級アミンとを、30〜 120℃、好ましくは40〜70℃の温度で、必要であれば溶媒を用いて 0.1〜10時間で4級化反応を行い、更に必要に応じて塩交換を行い、第4級アンモニウム塩(1) を得ることができる。
【0033】
ここで用いられる一般式(5) で表される第3級アミンとしては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、N,N−ジメチル−2−ヒドロキシプロピルアミン、N,N−ジメチルブチルアミン、N,N−ジエチルメチルアミン、N,N−ジメチルイソプロピルアミン、N−メチルジブチルアミン等が挙げられ、溶媒としてはメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、アセトン等が挙げられる。
【0034】
製造方法2においては、製造方法1と同様にして得られた一般式(4) で表されるハロエステルと、このハロエステルに対し 0.9〜10倍モル、好ましくは0.95〜 2.5倍モルの一般式(6) で表される第2級アミンとハロゲン化水素を中和する量の塩基を用いて、0〜 120℃、好ましくは30〜70℃の温度で、必要であれば溶媒を用いて 0.5〜20時間でアミノ化反応を行い、一般式(7) で表されるアミノエステルを得る。次いで、この一般式(7) で表されるアミノエステルに対し 0.8〜5倍モル、好ましくは0.95〜 1.5倍モルの一般式(8) で表される4級化剤を用いて、40〜 140℃、好ましくは70〜 120℃の温度で、必要であれば溶媒を用いて 0.5〜10時間で4級化反応を行い、その後、常法に従い後処理を行い、更に必要に応じてイオン交換樹脂等を用いて塩交換を行い、第4級アンモニウム塩(1) を得ることができる。
【0035】
ここで用いられる一般式(6) で表される第2級アミンとしては、ジメチルアミン、N−エチルメチルアミン、ジエチルアミン、N−メチルイソプロピルアミン、N−エチルイソプロピルアミン、N−メチルブチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジプロピルアミン、N−エチルブチルアミン、N−メチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチル−2−ヒドロキシプロピルアミン、ジ−(2−ヒドロキシプロピル)アミン等が挙げられる。ハロゲン化水素を中和する塩基としては、特に限定されないが、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等あるいは炭酸ナトリウム等のアルカリ金属の水酸化物や炭酸塩、水酸化マグネシウムや水酸化カルシウム等あるいは炭酸マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物や炭酸塩、一般式(6) で表される第2級アミンや低級アルキルの第三級アミン等が挙げられる。一般式(8) で表される4級化剤としては、メチルクロライド等の低級アルキルハライド、ジメチル硫酸等のジ低級アルキル硫酸等が挙げられる。アミノ化及び4級化反応の溶媒としては、水、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、アセトン等が挙げられる。
【0036】
本発明の第4級アンモニウム塩(1) は、赤外線吸収スペクトル、核磁気共鳴スペクトルでその構造を確認することができる。
本発明の第4級アンモニウム塩(1) は、新規な界面活性剤であり、繊維に対して優れた柔軟性を付与でき、生分解性の優れた柔軟基剤として有用である。また毛髪に対しても優れた柔軟性と平滑性を付与でき、毛髪化粧料にも応用することができる。
【0037】
本発明の毛髪化粧料は、第4級アンモニウム塩(1) を必須成分として含有するものであり、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアクリーム、スタイリングローション、スタイリングムース、コンディショニングムース、ヘアムース、ヘアスプレー、シャンプー、洗い流さないコンディショニング剤、永久又は塩基性ヘアカラー、パーマ剤等に用いることができる。
この場合、本発明の第4級アンモニウム塩(1) は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、本発明の毛髪化粧料中に 0.1重量%以上配合するのが好ましく、特に 0.1〜20重量%、更に 0.1〜10重量%配合するのが好ましい。
【0038】
本発明の毛髪化粧料には、本発明の第4級アンモニウム塩(1) に加え、更に油脂類やシリコーン類を単独又は組み合わせて用いることができる。
油脂類としては、直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコール、流動パラフィン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素類、液状ラノリン、ラノリン脂肪酸等のラノリン誘導体、高級脂肪酸エステル類、高級脂肪酸類、アルキル基又はアルケニル基を有する長鎖アミドアミン等の油脂類、ミンクオイル、オリーブ油等の動植物性油脂等を挙げることができる。これらの中でも炭素数12〜24の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐の脂肪酸由来のモノグリセリド、炭素数12〜26の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコール及び高級脂肪酸が好ましく、特にオレイン酸モノグリセリド、パルミチン酸モノグリセリド、ベヘン酸モノグリセリド、イソステアリン酸モノグリセリド等の脂肪酸モノグリセリド、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキンアルコール、ベヘニルアルコール、カラナービルアルコール、セリルアルコール等の高級アルコール、ステアリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、18−メチルイコサン酸、ヤシ油脂肪酸等の高級脂肪酸が好ましい。
【0039】
シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンの他、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等の各種変性シリコーンが挙げられる。
これら油脂類やシリコーン類を配合する場合には、本発明の毛髪化粧料中に0.01重量%以上配合するのが好ましく、特に0.01〜30重量%、更に0.05〜20重量%配合するのが好ましい。
【0040】
本発明の毛髪化粧料には、上記成分以外に、必要に応じて従来型のモノ又はジ(長鎖アルキル)第4級アンモニウム塩のようなカチオン性活性剤やノニオン活性剤、グリセリン、尿素等の保湿剤、カチオン性ポリマー、多糖類、ポリペプタイド等の高分子物質、α−ヒドロキシカルボン酸類、芳香族スルホン酸類、色素、香料、噴射剤、溶剤、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、抗フケ剤等を本発明の目的を損なわない範囲内で適宜配合することができる。
【0041】
【実施例】
以下、本発明の第4級アンモニウム塩(1) の製造実施例、及び本発明の毛髪化粧料の処方例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例、処方例に限定されるものではない。
【0042】
実施例1
攪拌機、温度計、冷却管のついた4つ口フラスコにオクタデカノール 541gとBF・エーテル1.41gを仕込み、60℃まで昇温し、1,2−エポキシオクタデカン 268.5gを2時間かけて滴下後、60℃で4時間熟成した。その後、温度計とキャピラリィを具備したナシ型フラスコにて過剰のオクタデカノールを留去後、270 〜280 ℃/0.5Torr で分留し、1−オクタデカノキシ−2−オクタデカノールを 450g得た。
【0043】
次に、攪拌機、温度計、冷却管を具備した4つ口フラスコに1−オクタデカノキシ−2−オクタデカノール 269.5gとモノクロロ酢酸57gを入れ、 130℃まで昇温した。生成する水を留去しながら 130℃で10時間保持した後、水洗により過剰のモノクロロ酢酸を除去して対応するクロロ酢酸エステルを 305g得た。
【0044】
次に、攪拌機、温度計のついたオートクレーブに上記クロロ酢酸エステル 246g、トリメチルアミン28g、イソプロピルアルコール70gを入れ、60℃で4時間反応させた。反応後、過剰のトリメチルアミンとイソプロピルアルコールを留去し、さらにアセトンによる晶析を行い、乾燥後、白色粉末の目的物 260gを得た。
NMR、IRスペクトルから以下の構造を確認した。
【0045】
【化15】
Figure 0003563504
【0046】
【化16】
Figure 0003563504
【0047】
・IRスペクトル(KBr錠剤)
1751cm−1, 1215cm−1, 1126cm−1
実施例2
攪拌機、温度計、冷却管のついた4つ口フラスコに牛脂組成アルコール(平均分子量262) 524gとBF・エーテル 0.7gを仕込み、70℃まで昇温し、1,2−エポキシオクタデカン 268.5gを1時間かけて滴下後、70℃で2時間熟成した。その後、温度計とキャピラリィを具備したナシ型フラスコにて過剰のオクタデカノールを留去後分留し、1−アルカノキシ−2−オクタデカノールを 420g得た。
【0048】
次に、攪拌機、温度計、冷却管を具備した4つ口フラスコに1−アルカノキシ−2−オクタデカノール 265gとモノクロロ酢酸70gを入れ、 140℃まで昇温した。生成する水を留去しながら 140℃で7時間保持した後、水洗により過剰のモノクロロ酢酸を除去して対応するクロロ酢酸エステルを 300g得た。
【0049】
次に、攪拌機、温度計のついたオートクレーブに上記クロロ酢酸エステル 243g、トリメチルアミン33g、イソプロピルアルコール67gを入れ、60℃で3時間反応させた。反応後、過剰のトリメチルアミンとイソプロピルアルコールを留去し、さらにアセトンによる晶析を行い、乾燥後、白色粉末の目的物 255gを得た。
NMR、IRスペクトルから以下の構造を確認した。
【0050】
【化17】
Figure 0003563504
【0051】
【化18】
Figure 0003563504
【0052】
・IRスペクトル(KBr錠剤)
1754cm−1, 1209cm−1, 1108cm−1
実施例3
攪拌機、温度計、冷却管のついた4つ口フラスコにオクタデカノール 811gとNaOH 12gを仕込み、60℃まで昇温し、エポキシヘキサデカン〔下記式(a), (b), (c) で表される化合物の混合物〕 240.5gを2時間かけて滴下後、60℃で2時間熟成した。その後、水洗によりNaOHを除去した後、温度計とキャピラリィを具備したナシ型フラスコにて過剰のオクタデカノールを留去し、オクタデカノキシヘキサデカノールを 490g得た。
【0053】
【化19】
Figure 0003563504
【0054】
次に、攪拌機、温度計、冷却管を具備した4つ口フラスコにオクタデカノキシヘキサデカノール 255gとモノクロロ酢酸62gを入れ、 130℃まで昇温した。生成する水を留去しながら 130℃で15時間保持した後、水洗により過剰のモノクロロ酢酸を除去して対応するクロロ酢酸エステルを 290g得た。
【0055】
次に、攪拌機、温度計のついたオートクレーブに上記クロロ酢酸エステル 235g、トリメチルアミン31g、イソプロピルアルコール65gを入れ、60℃で3時間反応させた。反応後、過剰のトリメチルアミンとイソプロピルアルコールを留去し、乾燥後、白色粉末の目的物 257gを得た。
NMR、IRスペクトルから以下の構造を確認した。
【0056】
【化20】
Figure 0003563504
【0057】
【化21】
Figure 0003563504
【0058】
・IRスペクトル(KBr錠剤)
1749cm−1, 1217cm−1, 1114cm−1
実施例4
実施例1と同様な方法で1−オクタデカノキシ−2−オクタデカノールを合成した。
次に、攪拌機、温度計、冷却管を具備した4つ口フラスコに1−オクタデカノキシ−2−オクタデカノール 269.5gとモノクロロ酪酸74gを入れ、 140℃まで昇温した。生成する水を留去しながら 140℃で9時間保持した後、水洗により過剰のモノクロロ酪酸を除去して、対応するクロロ酪酸エステルを 320g得た。
【0059】
次に、攪拌機、温度計のついたオートクレーブに上記クロロ酪酸エステル 257g、トリメチルアミン29g、エタノール75gを入れ、60℃で4時間反応させた。反応後、過剰のトリメチルアミンとエタノールを留去し、さらにアセトンによる晶析を行い、乾燥後、白色粉末の目的物 270gを得た。
NMR、IRスペクトルから以下の構造を確認した。
【0060】
【化22】
Figure 0003563504
【0061】
【化23】
Figure 0003563504
【0062】
・IRスペクトル(KBr錠剤)
1750cm−1, 1210cm−1, 1128cm−1
実施例5
攪拌機、温度計、冷却管を具備した4つ口フラスコに実施例1と同様な方法で得たクロロ酢酸エステル 246g、50%ジメチルアミン水溶液90gを入れ、50℃まで昇温した。そのままの温度で10時間攪拌した後、水洗により過剰のジメチルアミンを除去し、対応するアミノエステルを 260g得た。
【0063】
次に、攪拌機、温度計のついたオートクレーブに上記アミノエステル 187g、メチルクロライド21g、アセトン 150gを入れ、90℃で6時間反応させた。反応後、アセトンによる晶析を行い、乾燥後、白色粉末の目的物 160gを得た。
NMR、IRスペクトルから実施例1で合成したものと同一構造の以下の構造を確認した。
【0064】
【化24】
Figure 0003563504
【0065】
実施例6
攪拌機、温度計、冷却管を具備した4つ口フラスコに1−オクタデカノキシ−2−オクタデカノールのエチレンオキサイド平均4モル付加物(水酸基価78.5)357.5 gとモノクロロ酢酸57gを入れ、 130℃まで昇温した。生成する水を留去しながら 130℃で12時間保持した後、水洗により過剰のモノクロロ酢酸を除去して対応するクロロ酢酸エステルを 390g得た。
【0066】
次に、攪拌機、温度計のついたオートクレーブに上記クロロ酢酸エステル 317g、トリメチルアミン28g、イソプロピルアルコール85gを入れ、60℃で4時間反応させた。反応後、過剰のトリメチルアミンとイソプロピルアルコールを留去し、目的物 330gを得た。
NMR、IRスペクトルから以下の構造を確認した。
【0067】
【化25】
Figure 0003563504
【0068】
【化26】
Figure 0003563504
【0069】
・IRスペクトル(KBr錠剤)
1747cm−1, 1206cm−1, 1110cm−1
処方例1(ヘアリンス)
下記組成のヘアリンスを製造した。得られたヘアリンスは、毛髪に対して優れた柔軟性と平滑性を付与できた。
【0070】
<組成>
第4級アンモニウム塩(実施例1) 1.0重量%
セチルアルコール 3.0重量%
ベヘン酸 1.0重量%
ジエチレングリコールモノエチルエーテル 3.0重量%
ヒドロキシエチルセルロース 0.5重量%
水 91.1重量%
香料 0.4重量%
処方例2(スタイリングローション)
下記組成のスタイリングローションを製造した。得られたスタイリングローションは、毛髪に対して優れた柔軟性と平滑性を付与できた。
【0071】
Figure 0003563504
処方例3(コンディショニングフォーム)
下記組成のコンディショニングフォームを製造した。得られたコンディショニングフォームは、毛髪に対して優れた柔軟性と平滑性を付与できた。
【0072】
Figure 0003563504

Claims (6)

  1. 一般式(1) で表される新規な第4級アンモニウム塩。
    Figure 0003563504
    (式中、R、R及びRは同一又は異なって炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、Rは水酸基で置換されていてもよい炭素数8〜36の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基、R及びRは同一又は異なって H又は水酸基で置換されていてもよい炭素数1〜36の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基を示し、RとRの炭素数の和は8〜36である。 Aは炭素数2〜3の直鎖又は分岐のアルキレン基を示し、m個のA は同一でも異なっていてもよい。 Xは陰イオン基、nは1〜6の整数、mはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示す0〜20の数である。)
  2. 一般式(1) において、R、R及びRがメチル基、エチル基又がヒドロキシエチル基、Rが炭素数12〜22の直鎖アルキル基、RとRが H又は炭素数1〜20の直鎖アルキル基で、RとRの炭素数の和が10〜20、 Aがエチレン基またはプロピレン基、X がハロゲン原子、サルフェート、炭素数1〜4の水酸基で置換されていてもよいカルボキシレート又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート、nが1〜3、mが0〜10である請求項1記載の第4級アンモニウム塩。
  3. 一般式(1) において、R、R及びRがメチル基、Rがオクタデシル基もしくはヘキサデシル基又はこれらの混合基、RとRが H又は炭素数1〜18の直鎖アルキル基で、RとRの炭素数の和が14〜18、 Aがエチレン基、 XがCl又はCHSO、nが1、mが0である請求項1記載の第4級アンモニウム塩。
  4. 一般式(2)
    Figure 0003563504
    (式中、R、R、R、A 及びmは前記と同じ意味を示す。)
    で表されるヒドロキシル体と、一般式(3)
    Y−(CH−COOR (3)
    (式中、RはH 又は炭素数1〜4のアルキル基、 Yはハロゲン原子、nは前記と同じ意味を示す。)
    で表される化合物を反応させてエステル化を行い、一般式(4)
    Figure 0003563504
    (式中、R、R、R、A 、Y 、n及びmは前記と同じ意味を示す。)
    で表されるハロエステルを得、更にこのハロエステルと一般式(5)
    Figure 0003563504
    (式中、R、R及びRは前記と同じ意味を示す。)
    で表される第3級アミンとを反応させ、更に必要に応じて塩交換を行うことを特徴とする請求項1記載の第4級アンモニウム塩の製造法。
  5. 前記一般式(4) で表されるハロエステルと、一般式(6)
    Figure 0003563504
    (式中、R及びRは前記と同じ意味を示す。)
    で表される第2級アミンとを反応させ、一般式(7)
    Figure 0003563504
    (式中、R、R、R、R、R、A 、n及びmは前記と同じ意味を示す。)
    で表されるアミノエステルを得、さらに一般式(8)
    X (8)
    (式中、R及び Xは前記と同じ意味を示す。)
    で表される4級化剤を反応させ、更に必要に応じて塩交換を行うことを特徴とする請求項1記載の第4級アンモニウム塩の製造法。
  6. 請求項1記載の第4級アンモニウム塩を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
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