JP3564948B2 - 切削屑分離回収機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械から排出される加工クーラントと切削屑とを分離するための、切削屑分離回収機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
種々の工作機械から排出される加工クーラントは、加工中に生じた多量の切削屑を含んでおり、加工クーラントと切削屑とを分離することによって、加工クーラントを回収して再使用することが従来から行なわれている。
【0003】
図29ないし図31に示す切削屑分離回収機Aは、クリーンタンクTに設置されたメインユニットA1と、該メインユニットA1から延びる搬送ユニットA2とを具備しており、メインユニットA1は切削屑の混入した加工クーラントが投入されるホッパAaと、該ホッパAaの内部に設けられたドラムフィルターAbと、搬送ケーシングAcに収容設置されたスクリューAdとを有し、搬送ユニットA2は搬送ケーシングAeと、該搬送ケーシングAeに収容されるとともスクリューAdと連結され、モータAfによって駆動されるスクリュー(図示せず)を有している。
【0004】
この切削屑分離回収機Aでは、切削屑を含んだ加工クーラントがメインユニットA1のホッパAaに投入されると、ドラムフィルターAbの濾過部材Ab′を介して分離された加工クーラントがクリーンタンクTに貯溜される一方、ホッパAaから搬送ケーシングAcに入り込んだ切削屑は、スクリューAdの動作によって搬送ユニットA2に送り込まれ、この搬送ユニットA2の排出口Agを介して収容箱(図示せず)に投棄される。
【0005】
一方、同一の工作機械において、アルミニウム製粗材と鉄製粗材とを切削加工した場合、工作機械から排出される加工クーラントと切削屑とを互いに分離するとともに、切削屑を金属粗材の原料として再利用するべく、アルミニウム切削屑と鉄切削屑とに分離する必要がある。
【0006】
図32に示す切削屑分離回収機Bは、加工クーラントと共に混合切削屑を受け入れるための非磁性材から成る受入槽Baと、該受入槽Baの内部に設けられたドラムフィルターBbとを備えており、さらに受入槽Baの内部に配設されて加工クーラント中に浮遊するアルミニウム切削屑を搬出するアルミニウム切削屑搬出手段Bcと、受入槽Baの外部に配設されて該受入槽Baから鉄切削屑を搬出する鉄切削屑搬出手段Bdとを具備している。
【0007】
この切削屑分離回収機Bでは、切削屑を含んだ加工クーラントが受入槽Baに投入されると、ドラムフィルターBbの濾過部材Bb′を介して分離された加工クーラントがクリーンタンクTに貯溜される。
【0008】
また、受入槽Ba内の加工クーラントに浮遊しているアルミニウム切削屑は、アルミニウム切削屑搬出手段BcにおけるスクレーパBc′の動作により、排出口Beへ向けて搬送されて行き、図示していない収容箱に投棄される一方、受入槽Ba内に沈殿している鉄切削屑は、鉄切削屑搬出手段Bdにおける磁性吸着体Bd′の動作により、排出口Bfへ向けて搬送されて行き、図示していない収容箱に投棄される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、昨今における工作機械のコンパクト化に伴い、切削屑分離回収機においても、大きな設置スペースを占有することなく、据え付け性に優れたコンパクトな装置が望まれている。
【0010】
しかしながら、図29ないし図31に示した削屑分離回収機AのメインユニットA1では、ホッパAaの内部におけるフィルタードラムAbを、スクリューAdの直上域に配置しているため、高さ方向の寸法が大きなものとなり、据え付け性の低下を招いてしまう不都合があった。
【0011】
また、図32に示した切削屑分離回収機Bでは、フィルタードラムBbとアルミニユウム切削屑搬出手段Bcとを収容している受入槽Baの上方から、加工クーラントを投入するよう構成しているので、工作機械から加工クーラントを投入するためのシュータ等を、受入槽Baの上方域に配設しなければならず、このために設備全体の高さ寸法が大きなものとなり、据え付け性の低下を招いてしまう不都合があった。
【0012】
本発明は上記実状に鑑みて、設置スペースの削減を図り、もって据え付け性の向上を達成し得る切削屑分離回収機の提供を目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するべく、本発明に関わる切削屑分離回収機は、切削屑の混入した加工クーラントが投入されるホッパと、該ホッパの内部において回転自在に設置されかつ外周に上記切削屑の混入した加工クーラントを切削屑と加工クーラントとに分離するための濾過部材を備えて該濾過部材の外周面で切削屑を捕捉するドラムフィルターと、分離された切削屑を回転動作によってホッパから搬出するスクリューとを具備し、加工クーラントと切削屑との分離を行う切削屑分離回収機であって、スクリューの側方域かつ上方域に平行に配設されるドラムフィルターと、該ドラムフィルターの外周にドラムフィルターの回転軸を中心として共に回転し、ドラムフィルターの濾過部材で分離された切削屑をスクリューに向けて押し遣るアシスト部材と、ドラムフィルターの外周面およびアシスト部材に臨むとともにアシスト部材の移動域に倣って湾曲形成した壁を有するホッパとを備えている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、幾つかの実施例を示す図面に基づいて、本発明を詳細に説明する。 図1ないし図6は、工作機械から排出される加工クーラントと切削屑との混合物を作業対象とし、加工クーラントと切削屑とを分離するとともに、分離した切削屑を搬出するよう構成した切削屑分離回収機を示している。
【0016】
この切削屑分離回収機1は、従来の切削屑分離回収機A(図29参照)と同様に、メインユニット1Aおよび搬送ユニット1Bを具備しており、メインユニット1Aを水平に配置し、かつ搬送ユニット1Bを傾斜させた態様で、図示していないクリーンタンクに設置されている。
【0017】
メインユニット1Aは、切削屑の混入した加工クーラント(以下、ダーティークーラントと称する)が投入されるホッパ2を具備するとともに、該ホッパ2の内部には加工クーラントと切削屑とを分離するためのドラムフィルター3が設けられ、さらにホッパ2の下部にはスクリュー4を収容した搬送ケーシング5が設けられている。
【0018】
搬送ケーシング5は、円筒形状を呈するパイプによって構成されており、その周壁には切削屑投入口5iが形成されている。
一方、上記搬送ケーシング5に収容されたスクリュー4は、駆動パイプ4aとブレード4bとを有し、駆動パイプ4aの一端を搬送ケーシング5の端板5aに対して回転自在に支承されている。
【0019】
ホッパ2は、搬送ケーシング5の切削屑投入口5iに臨む態様で、該搬送ケーシング5の周壁に取り付けられており、切削屑投入口5iを挟んで搬送ケーシング5に固設された一対の端板2a、2aと、切削屑投入口5iの縁部に沿って端板2a、2a間に設けられた側板2b、2cとを備えている。
【0020】
ドラムフィルター3は、環状を成す一対の支持ドラム3a、3aと、濾過部材としてのパンチングメタル3bとを備え、両端の支持ドラム3a、3aを、ホッパ20の端板2a、2aに遊嵌することで、搬送ケーシング5の軸方向に延びる軸線を中心として回転自在に支承されている。
【0021】
ここで、上記ドラムフィルター3は、ホッパ2の内部において、スクリュー4と互いに平行を成すとともに、スクリュー4に対する側方域かつ上方域、すなわち図6において明示する如く、スクリュー4の側方域における斜め上方に配設されている。
【0022】
図2および図6に示す如く、ドラムフィルター3おける一方の支持ドラム3aには、従動スプロケット6aが固設されている一方、スクリュー4の駆動パイプ4aには、駆動スプロケット6bが固設されており、これらスプロケット6a、6bと伝動チェーン6cとから成る動力伝達手段により、上記ドラムフィルター3は、スクリュー4の回転動作に基づいて、図6中に示す矢印R方向に駆動回転される。
【0023】
また、上記ホッパ2には、ドラムフィルター3から切削屑を除去するためのインナースクレーパ7とアウタースクレーパ8とが設けられている。
インナースクレーパ7は、ホッパ2の端板2a、2aに架設されてドラムフィルター3を貫通するサポートバー7aに、ブラケット7bを介して取り付けられており、ドラムフィルター3の軸方向に延在し、縁部をパンチングメタル3bの内周面に摺接させている。
【0024】
一方、アウタースクレーパ8は、サポートバー8aを介してホッパ2に固定されたブラケット8bに取り付けられており、ドラムフィルター3の外方域において、該ドラムフィルター3の軸線に沿って延在し、縁部をパンチングメタル3bの外周面に摺接させている。
【0025】
さらに、ドラムフィルター3の支持ドラム3a、3aには、ホッパ2内の切削屑をスクリュー4に向けて押し遣るアシスト部材としてのバー9、9が、それぞれ2固ずつ取り付けられている。
【0026】
これらバー9、9はドラムフィルター3の軸方向に沿って延在するとともに、該ドラムフィルター3の回転時において、上述したアウタースクレーパ8と干渉することのないよう、ドラムフィルター3におけるパンチングメタル3bの外周面から離隔した態様で固設されている。
【0027】
また、図6に示す如く、上記バー9、9…を備えたドラムフィルター3の側方に臨む、ホッパ2における側壁2cの下半部は、ドラムフィルター3とともに回転する上記バー9、9…の移動範囲に倣って湾曲形成されている。
【0028】
一方、図3に示す如く、搬送ユニット1Bは搬送ケーシング10と該搬送ケーシング10に収容されたスクリュー11とを具備しており、搬送ケーシング10には切削屑排出口10oが形成され、かつ該切削屑排出口10oに臨む態様で排出ダクト12が取り付けられている。
【0029】
スクリュー11は、駆動パイプ11aとブレード11bとを有し、搬送ケーシング10の端部に設置されたモータ13によって、切削屑を切削屑排出口10oへ向けて搬送するべく回転駆動される。
【0030】
また、搬送ユニット1Bの搬送ケーシング10は、ジョイントケーシング14を介して、メインユニット1Aの搬送ケーシング5と結合されているとともに、搬送ユニット1Bのスクリュー11は、ユニバーサルジョイント15を介して、メインユニット1Aのスクリュー4と連結されており、搬送ユニット1Bのモータ13によるスクリュー11の動作に伴って、メインユニット1Aのスクリュー4が駆動回転されることとなる。
【0031】
上述した構成の切削屑分離回収機1が稼働を開始すると、搬送ユニット1Bのモータ13によってスクリュー11が回転駆動されるとともに、メインユニット1Aのスクリュー4とドラムフィルター3とが回転駆動され、一方、メインユニット1Aのホッパ2には、工作機械(図示せず)から発生したダーティークーラントが投入される。
【0032】
上記ホッパ2に投入されたのち、ドラムフィルター3におけるパンチングメタル3bを介して濾過された清浄な加工クーラント(以下、クリーンクーラントと称する)は、ドラムフィルター3における両端の支持ドラム3a、3aを介して図示していないクリーンタンクに流れ込む。
【0033】
ここで、ドラムフィルター3のパンチングメタル3bに付着した細かい切削屑は、ドラムフィルター3が回転して、インナースクレーパ7およびアウタースクレーパ8がパンチングメタル3bの内周面および外周面と摺接するによって除去されるので、常に清浄な状態が保たれるために、効率よく加工クーラントと切削屑との分離が実施されることとなる。
【0034】
一方、切削屑投入口5iから加工クーラントとともに搬送ケーシング5の内部に入り込んだ切削屑は、スクリュー4の回転動作によってジョイントケーシング14に送り込まれ、次いで搬送ユニット1Bにおけるスクリュー11の回転動作よって、搬送ケーシング10の内部を切削屑排出口10oへ向けて搬送されて行き、この切削屑排出口10oから排出ダクト12を介して、図示していない収容箱あるいはチップコンベア等に投棄されることとなる。
【0035】
ここで、上述した切削屑分離回収機1では、ドラムフィルター3とスクリュー4とを互いに平行に配設するとともに、ドラムフィルター3をスクリュー4に対する側方域かつ上方域に配設しているので、ホッパ2の高さ寸法、言い換えれば切削屑分離回収機1の全高を低く抑えることができ、設置スペースが削減されることによって、据え付け性を向上させることが可能となり、例えばダーティークーラントの排出口が低い位置にある工作機械に対しても、上述した切削屑分離回収機1を据え付けることができる。
【0036】
また、上述した切削屑分離回収機1では、スクリュー4に対する側方域かつ上方域にドラムフィルター3を配設したこと、言い換えればスクリュー4の直上域にドラムフィルター3を位置させていないことで、ホッパ2に投入されたダーティークーラント中の浮遊切削屑がスクリュー4に導入され易いものとなり、もってダーティークーラント中の切削屑を、スクリュー4によって効率よく搬出させることが可能となる。
【0037】
また、上述した切削屑分離回収機1では、ドラムフィルター3にアシスト部材としてのバー9、9…を設け、ドラムフィルター3の周囲に浮遊している切削屑を、上記バー9、9…の回転動作によって強制的にスクリュー4に向けて押し遣ることで、上記スクリュー4による切削屑の搬出効率(回収効率)を向上させることができる。
【0038】
また、ホッパ2においてドラムフィルター3の側方に臨む部位を、ドラムフィルター3とともに回転する上記バー9、9…の移動範囲に倣って湾曲形成したことにより、上述したバー9、9…の動作によって切削屑を強制的に押し遣る作用の効率が向上することとなる。
【0039】
さらに、上記バー9、9…が動作することにより、ダーティークーラント中の浮遊切削屑が循環され、ホッパ2の内部に切削屑が蓄積することを抑制できるので、切削屑の搬出効率(回収効率)を向上させることが可能となる。
【0040】
図7ないし図12に示す切削屑分離回収機20は、切削屑の混入した加工クーラントが投入されるホッパ21を具備するとともに、該ホッパ21の内部には加工クーラントと切削屑とを分離するためのドラムフィルター22、および切削屑を搬出するためのスクリュー23が設置されている。
【0041】
さらに上記ホッパ21には、スクリュー24を収容した搬送ケーシング25が接続されており、切削屑分離回収機20はホッパ21を水平に配置し、かつ搬送ケーシング25を傾斜させた態様で、図示していないクリーンタンクに設置されている。
【0042】
上記ホッパ21は、一対の端板21a、21aと、これら端板21a、21a間に設けられた側板21b、21cとを備え、上方の解放された箱形状を呈している。
さらに、上記ホッパ21における側板21bの下部は、スクリュー23の収容域を構成するべく湾曲形成されており、また上記ホッパ21における側板21cの下部は、ドラムフィルター22の収容域を画成するべく、該ドラムフィルター22の外周に倣って、言い換えれば後述するバー(アシスト部材)29、29の移動域に倣う態様で湾曲形成されている。
【0043】
ドラムフィルター22は、環状を成す一対の支持ドラム22a、22aと、濾過部材としてのパンチングメタル22bとを備え、各支持ドラム22a、22aを、ホッパ21の端板21a、21aにベアリングを介して支持することで、水平方向に延びる軸を中心として回転自在に支承されている。
【0044】
一方、スクリュー23は、駆動パイプ23aとブレード23bとを有し、駆動パイプ23aの一端を、ホッパ21の端板21aに対して回転自在に支承されている。
【0045】
ここで、上記ドラムフィルター22は、スクリュー23と互いに平行を成すとともに、スクリュー23に対する側方域かつ上方域、すなわち図12において明示する如く、スクリュー23の側方域における斜め上方に配設されている。
【0046】
図10および図12に示す如く、ドラムフィルター22おける一方の支持ドラム22aには、従動スプロケット26aが固設されている一方、スクリュー23の駆動パイプ23aには、駆動スプロケット26bが固設されており、これらスプロケット26a、26bと伝動チェーン26cとから成る動力伝達手段によって、上記ドラムフィルター22はスクリュー23の回転動作に基づき、図12中に示す矢印R方向に駆動回転される。
【0047】
また、上記ホッパ21には、ドラムフィルター22から切削屑を除去するためのインナースクレーパ27とアウタースクレーパ28とが設けられている。
インナースクレーパ27は、ホッパ21の端板21a、21aに架設されてドラムフィルター22を貫通するサポートバー27aに、ブラケット27bを介して取り付けられており、ドラムフィルター22の軸方向に延在し、縁部をパンチングメタル22bの内周面に摺接させている。
【0048】
一方、アウタースクレーパ28は、ホッパ21の側板21cに固定されたブラケット28aに取り付けられており、ドラムフィルター22の外方域において、該ドラムフィルター22の軸線に沿って延在し、縁部をパンチングメタル22bの外周面に摺接させている。
【0049】
さらに、ドラムフィルター22の支持ドラム22a、22aには、ホッパ21内の切削屑をスクリュー23に向けて押し遣るアシスト部材としてのバー29、29が、それぞれ2固ずつ取り付けられており、一方の支持ドラム22aに取り付けられたバー29と、他方の支持ドラム22aに取り付けられたバー29とは位相が90°相違している。
【0050】
また、各バー29、29はドラムフィルター22の軸方向に沿って延在するとともに、該ドラムフィルター22の回転時において、上述したアウタースクレーパ28と干渉することのないよう、ドラムフィルター22におけるパンチングメタル22bの外周面から離隔した態様で固設されている。
【0051】
一方、図10および図12に示す如く、上記ホッパ21の内部には、スクリュー23との協同作用によって切削屑を細かく切断するための剪断手段30が、上記スクリュー23に臨む態様で設けられている。
【0052】
上記剪断手段30は、上記スクリュー23の軸方向に延在して、ホッパ21の側板21bに取り付けられたベースフレーム31と、該ベースフレーム31に固設された複数枚のブレード32、32とを備えている。
【0053】
各ブレード32、32は、図13ないし図15に示す如く、それぞれスクリュー23の軸方向に対し傾斜(実施例においては45°に傾斜)する態様で取り付けられており、さらに各ブレード32の下縁部32aは、スクリュー23におけるブレード23bの外縁部に対して、僅かな間隙を開けて倣う態様でアーチ状に形成されている。
【0054】
一方、ホッパ21から延びる搬送ケーシング25は、図8に示すようにホッパ21の端板21aに結合されているとともに、図9に示すように上方部に切削屑排出口25oが形成され、さらに該切削屑排出口25oに臨む態様で排出ダクト25Dが取り付けられている。
なお、上記排出ダクト25Dは、図9中に実線、一点鎖線および二点鎖線で示す如く、任意に傾斜角度を変えることができる。
【0055】
上記搬送ケーシング25に収容されたスクリュー24は、駆動パイプ24aとブレード24bとを有し、搬送ケーシング25の端部に設置されたモータ25Mにより、切削屑を切削屑排出口25oへ向けて搬送するべく回転駆動される。
【0056】
さらに、スクリュー24は、ユニバーサルジョイント24Jを介して、ホッパ21内のスクリュー23と連結されており、上記モータ25Mによるスクリュー24の動作に伴って、ホッパ21内におけるスクリュー23が駆動回転されることとなる。
【0057】
上述した構成の切削屑分離回収機20が稼働を開始すると、モータ25Mによってスクリュー24が回転駆動されるとともに、ホッパ21内のスクリュー23とドラムフィルター22とが回転駆動され、一方、ホッパ21には工作機械(図示せず)から発生したダーティークーラントが投入される。
【0058】
ホッパ21に投入されたのち、ドラムフィルター22におけるパンチングメタル22bを介して濾過されたクリーンクーラントは、ドラムフィルター22における両端の支持ドラム22a、22aを介して、図示していないクリーンタンクに流れ込む。
【0059】
ここで、ドラムフィルター22のパンチングメタル22bに付着した細かい切削屑は、ドラムフィルター22が回転して、インナースクレーパ27およびアウタースクレーパ28がパンチングメタル22bの内周面および外周面と摺接するによって除去されるので、常に清浄な状態が保たれるために、効率よく加工クーラントと切削屑との分離が実施されることとなる。
【0060】
一方、ダーティークーラント中の切削屑は、スクリュー23の回転動作によって、ホッパ21から搬送ケーシング25に送り込まれ、次いでスクリュー24の回転動作より、搬送ケーシング25の内部を切削屑排出口25oへ向けて搬送されて行き、この切削屑排出口25oから排出ダクト25Dを介して、図示していない収容箱あるいはチップコンベア等に投棄される。
【0061】
ここで、上述した切削屑分離回収機20では、ドラムフィルター22とスクリュー23とを互いに平行に配設するとともに、ドラムフィルター22をスクリュー23に対する側方域かつ上方域に配設しているので、ホッパ21の高さ寸法、言い換えれば切削屑分離回収機20の全高を低く抑えることができ、設置スペースが削減されることによって、据え付け性を向上させることが可能となる。
【0062】
また、上述した切削屑分離回収機20では、スクリュー23の直上域にドラムフィルター22を位置させていないことにより、ホッパ21に投入されたダーティークーラント中の浮遊切削屑がスクリュー23に導入され易いものとなり、もってダーティークーラント中の切削屑を、スクリュー23によって効率よく搬出させることができる。
【0063】
また、ドラムフィルター22に設けたバー29、29…の回転動作により、ドラムフィルター22の周囲に浮遊している切削屑を強制的にスクリュー23に向けて押し遣ることで、上記スクリュー23による切削屑の搬出効率(回収効率)を向上させることができ、併せてホッパ21においてドラムフィルター22の側方に臨む部位を、上記バー29、29…の移動範囲に倣って湾曲形成したことにより、切削屑をスクリュー23に向けて強制的に押し遣る作用の効率が向上し、さらに上記バー29、29…が動作することにより、ダーティークーラント中の浮遊切削屑が循環され、ホッパ21の内部に切削屑が蓄積することを抑制できるので、切削屑の搬出効率(回収効率)を向上させることが可能となる。
【0064】
さらに、スクリュー23に臨んで剪断手段30を設けたことにより、カール状に成長した大きな切削屑は、剪断手段30のブレード32と、スクリュー23のブレード23bとの相対移動によって短く切断され、もってスクリュー23における切削屑の搬送能力が向上することとなる。
【0065】
図16ないし図19に示す切削屑分離回収機40は、上述した切削屑分離回収機1(図1ないし図6参照)と同様に、メインユニット40Aおよび搬送ユニット(図示せず)を具備しており、メインユニット40Aを水平に配置した態様でクリーンタンク(図示せず)に設置されている。
なお、切削屑分離回収機40における搬送ユニットの構成および動作態様は、切削屑分離回収機1の搬送ユニット1Bと全く同一なので、以下においては詳細な説明を省略する。
【0066】
メインユニット40Aは、切削屑の混入した加工クーラントが投入されるホッパ41を具備するとともに、該ホッパ41の内部には加工クーラントと切削屑とを分離するためのドラムフィルター42設けられ、さらにホッパ41の下部にはスクリュー43を収容した搬送ケーシング44が設けられている。
【0067】
搬送ケーシング44は、円筒形状を呈するパイプによって構成されており、その周壁には切削屑投入口44iが形成されている。
一方、搬送ケーシング44に収容されたスクリュー43は、駆動パイプ43aとブレード43bとを有し、駆動パイプ43aの一端を搬送ケーシング44の端板44aに対して回転自在に支承されている。
【0068】
ホッパ41は、搬送ケーシング44の切削屑投入口44iに臨む態様で、該搬送ケーシング44の周壁に取り付けられており、切削屑投入口44iを挟んで搬送ケーシング44に固設された端板41a、41aと、切削屑投入口44iの縁部に沿って、上記端板41a、41a間に設けられた側板41b、41cとを備えている。
【0069】
ドラムフィルター42は、環状を成す一対の支持ドラム42a、42aと、濾過部材としてのパンチングメタル42bとを備えており、各支持ドラム42a、42aを、それぞれ中間ドラム45、45に対して回転自在に遊嵌させ、さらに各中間ドラム45、45をホッパ41の端板41a、41aに対して回転自在に遊嵌させることで、搬送ケーシング44の軸方向に延びる軸線を中心として、ホッパ41の内部において回転自在に支承されている。
【0070】
ここで、上記ドラムフィルター42は、ホッパ41の内部において、スクリュー43と互いに平行を成すとともに、上記スクリュー43に対する側方域かつ上方域、すなわち図19において明示する如く、スクリュー43の側方域における斜め上方に配設されている。
【0071】
一方、ホッパ41には、上記ドラムフィルター42から切削屑を除去するためのインナースクレーパ46とアウタースクレーパ47とが設けられている。
インナースクレーパ46は、ホッパ41の端板41a、41aに架設されてドラムフィルター42を貫通するブラケット46aを介して取り付けられ、ドラムフィルター42の軸方向に延在し、かつ縁部をパンチングメタル42bの内周面に摺接させている。
【0072】
また、上記ドラムフィルター42の外方域には、該ドラムフィルター42の軸線に沿って延在し、かつ縁部をパンチングメタル42bの外周面に摺接させた、計3個のアウタースクレーパ47、47…が設けられており、各アウタースクレーパ47は、中間ドラム45、45に固設された支持円板45a、45aに架設されたサポートバー47aに取り付けられている。
【0073】
ここで、上述の如く中間ドラム45、45は、ドラムフィルター42の支持ドラム42a、42aに対して回転自在に遊嵌しているため、サポートバー47aおよび支持円板45aを介して中間ドラム45、45に支持されたアウタースクレーパ47、47…は、ドラムフィルター42の外周域を、該ドラムフィルター42に対して相対的に回転することとなる。
【0074】
図16および図19に示す如く、ドラムフィルター42おける一方の支持ドラム42aには、従動スプロケット48aが固設されている一方、スクリュー43の駆動パイプ43aには、駆動スプロケット48bが固設されており、これらスプロケット48a、48bと伝動チェーン48cとから成る動力伝達手段によって、上記ドラムフィルター42はスクリュー43の回転動作に基づいて、図19中に示す矢印Rd方向へ駆動回転される。
【0075】
また、一方の中間ドラム45には、従動スプロケット49aが固設されている一方、スクリュー43の駆動パイプ43aには、駆動スプロケット49bが固設されており、これらスプロケット49a、49bと伝動チェーン49cとから成る動力伝達手段によって、上記中間ドラム45に支持されたアウタースクレーパ47、47…は、スクリュー43の回転動作に基づき、図19中に示す矢印Rs方向へ駆動回転される。
【0076】
ここで、中間ドラム45に設けられた従動スプロケット49aの歯数は、ドラムフィルター42に設けられた従動スプロケット48aにおける歯数の 1.8倍に設定されており、もって中間ドラム45に支持されたアウタースクレーパ47、47…は、ドラムフィルター42に対して 1/1.8倍の速度で回転する。
【0077】
なお、メインユニット40Aにおけるスクリュー43は、図示していない搬送ユニットにおけるスクリューと、ユニバーサルジョイントを介して連結されており、搬送ユニットのモータによるスクリューの回転動作に伴い、メインユニット40Aのスクリュー43が駆動回転されることとなる。
【0078】
上述した構成の切削屑分離回収機40が稼働を開始すると、搬送ユニットにおけるモータの運転に基づいて、メインユニット40Aのスクリュー43とドラムフィルター42とが回転駆動され、一方、メインユニット40Aのホッパ41には、工作機械(図示せず)から発生したダーティークーラントが投入される。
【0079】
上記ホッパ41に投入されたのち、ドラムフィルター42のパンチングメタル42bを介して濾過されクリーンクーラントは、ドラムフィルター42における両端の支持ドラム42a、42aを介して、図示していないクリーンタンクに流れ込む。
【0080】
ここで、ドラムフィルター42のパンチングメタル42bに付着した細かい切削屑は、ドラムフィルター42におけるパンチングメタル42bの内周面および外周面に、インナースクレーパ46およびアウタースクレーパ47が摺接することによって除去され、常に清浄な状態が保たれるために、効率よく加工クーラントと切削屑との分離が実施されることとなる。
【0081】
また、切削屑分離回収機40の稼働時において、中間ドラム45に支持されたアウタースクレーパ47、47…は、上述した如くドラムフィルター42に対して 1/1.8倍の速度で回転するために、ドラムフィルター42のパンチングメタル42bと、スクレーパ47との間に切削屑が咬み込んでしまうことがない。
【0082】
さらに、同方向に回転していることによって、ドラムフィルター42とアウタースクレーパ47、47…との相対移動速度は低いものの、アウタースクレーパ47をドラムフィルター42の周囲に3個設置したことにより、ドラムフィルター42のパンチングメタル42bは、常に清浄な状態に保たれることとなる。
【0083】
一方、切削屑投入口44iから加工クーラントとともに搬送ケーシング44の内部に入り込んだ切削屑は、スクリュー43の回転動作によって図示していない搬送ユニットに送り込まれ、次いで搬送ユニットの切削屑排出口から排出ダクトを介して、図示していない収容箱あるいはチップコンベア等に投棄される。
【0084】
ここで、上述した切削屑分離回収機40では、ドラムフィルター42とスクリュー43とを互いに平行に配設するとともに、ドラムフィルター42をスクリュー43に対する側方域かつ上方域に配設しているので、ホッパ41の高さ寸法、言い換えれば切削屑分離回収機40の全高を低く抑えることができ、設置スペースが削減されることによって、据え付け性を向上させることが可能となる。
【0085】
また、スクリュー43の直上域にドラムフィルター42を位置させていないことにより、ホッパ41に投入されたダーティークーラント中の浮遊切削屑がスクリュー43に導入され易いものとなり、もってダーティークーラント中の切削屑を、スクリュー43によって効率よく搬出させることができる。
【0086】
さらに、上述した切削屑分離回収機40においては、ドラムフィルター42の周囲を、アウタースクレーパ27、27…が、サポートバー47a、47a…と共に回転することにより、ダーティークーラント中に浮遊している切削屑が循環され、ホッパ41の内部に切削屑が蓄積することを抑制できるので、切削屑の搬出効率(回収効率)を向上させることが可能となる。
【0087】
一方、図20ないし図28に示す切削屑分離回収機60は、アルミニウム製粗材と鉄製粗材とを切削加工する工作機械を対象とし、この工作機械から排出される加工クーラントと切削屑とを互いに分離するとともに、切削屑をアルミニウム切削屑と鉄切削屑とに分離するための処理設備100の主要部を構成するものである。
【0088】
上記処理設備100は、図示していない工作機械から排出される混合切削屑の混入した加工クーラント(以下、ダーティークーラントと称する)を切削屑分離回収機60へ投入するための樋101と、上記切削屑分離回収機60によって分離された清浄な加工クーラント(以下、クリーンクーラントと称する)を貯留するクリーンタンク102と、切削屑分離回収機60から排出されるアルミニウム切削屑を収容するチップボックス103、および切削屑分離回収機60から排出される鉄切削屑を収容するチップボックス104とを具備している。
【0089】
図22ないし図26に示す如く、切削屑分離回収機60は一対の側壁61a、61aと周壁61bとから成るハウジング61を備えており、該ハウジング61の内部には、工作機械からのダーティークーラントが投入される受入槽62が設けられている。
【0090】
上記受入槽62は、一対の側壁62a、62aと、これら側壁62a、62a間に張り渡されたプレート63とによって画成されており、上記プレート63は半円筒形状を呈する低壁63aと、この低壁63aから斜め上方に向かって延在する案内壁63b、および上記低壁63aから上記案内壁63bとほぼ平行に斜め上方へ向かって延在する案内壁63cとを有し、その全体は非磁性体(例えばステンレス鋼)の薄板によって構成されている。
【0091】
また、ハウジング61の内部において、上記プレート63によって囲まれた部位には、下部にドラムフィルター64が配設されているとともに、上部にドライブシャフト65が配設されており、該ドライブシャフト65に固設されたドライブスプロケット65aと、ドラムフィルター64の外周との間には、無端のスクレーパコンベア(アルミニウム切削屑搬出手段)66が巻回されている。
【0092】
ドラムフィルター64は、図25に示すように、環状を成す一対の支持ドラム64a、64aと、濾過部材としてのパンチングメタル64bとを備え、ハウジング61における一対の側壁61a、61aに、ベアリングを介して両端の支持ドラム64a、64aを支持させることにより、シャフト65の軸方向に延びる軸線を中心として回転自在に支承されている。
【0093】
ドライブシャフト65は、図23に示すように、ハウジング61における側壁61a、61aと近接した位置に、各々上述したドライブスプロケット65aを固設しており、一方の側壁61aから突出した端部にはスプロケット65bが固着されている。
【0094】
スクレーパコンベア66は、図23に示す如く、一対の無端状スクレーパチェーン(無端保持体)66a、66a間の外周部の適宜位置に、複数個のスクレーパ66b、66b…を互いに等間隔、かつ比較的疎に架設して構成したもので、上記プレート63における案内壁63bに臨んだ延在部分が、上記案内壁63bに対して平行となる態様で、上記ドラムフィルター64とドライブスプロケット65aとの間に巻回されており、後述する態様でドライブシャフト65が回転した際に、ドラムフィルター64を連動して回転させる作用を成す。
【0095】
また、上記ハウジング61には、ドラムフィルター64から切削屑を除去するためのインナースクレーパ67とアウタースクレーパ68とが設けられている。インナースクレーパ67は、ハウジング61の側壁61a、61aに架設されてドラムフィルター64を貫通するブラケット67aを介して取り付けられ、ドラムフィルター64の内方域において、該ドラムフィルター64の軸方向に延在し、縁部をパンチングメタル64bの内周面に摺接させている。
【0096】
一方、アウタースクレーパ68は、ハウジング61の側壁61a、61aに架設されブラケット68aを介して取り付けられ、ドラムフィルター64の外方域において、該ドラムフィルター64の軸線に沿って延在し、縁部をパンチングメタル64bの外周面に摺接させている。
【0097】
さらに、上記ハウジング61における側壁61a、61aと、受入槽62における側板62a、62aとには、ハウジング61の外部と受入槽62の内部とを連通する加工クーラント投入口61o、61oが形成されており、さらにハウジング61の側壁61a、61aには、上記加工クーラント投入口61o、61oへ、ダーティークーラントを導入するための樋61A、61Aが取り付けられている。
【0098】
一方、ハウジング61の内部における上記プレート63の外方側には、ドライブシャフト70、シャフト71、シャフト72およびシャフト73が配設されているとともに、上記各シャフト70、71、72および73に各々固設されたドライブスプロケット70a、スプロケット71a、スプロケット72aおよびスプロケット73aの間には、無端のスラットコンベア(鉄切削屑搬出手段)74が巻回されている。
【0099】
上記ドライブシャフト70は、ハウジング61の側壁61a、61aと近接した位置に、それぞれ上述したドライブスプロケット70aを固設しており、一方の側壁61aから突出した端部にはスプロケット70bが固着され、かつ他方の側壁61aから突出した端部には駆動モータ70Mが接続されている。
【0100】
また、シャフト71、シャフト72およびシャフト73は、上述したドライブシャフト70のドライブスプロケット70aに対応する部位に、それぞれスプロケット71a、72aおよび73aを固着している。
【0101】
スラットコンベア74は、図23に示す如く、一対の無端状スラットチェーン(無端保持体)74a、74a間の外周部における適宜位置に、取付板の外表面に複数の永久磁石(磁性吸着体)m、m…を平坦状に敷設して成る多数個のスラット74bを、互いに等間隔かつ比較的密に架設して構成したもので、上記プレート63における案内壁63cに臨んだ延在部分が、上記案内壁63cに対して平行となる態様で、ドライブスプロケット71a、スプロケット72a、スプロケット73a、およびスプロケット74aに巻回している。
【0102】
また、上述した駆動モータ70Mの駆動によって、ドライブシャフト70が図22中において時計回りに回転駆動した場合、各スラット74bにおける永久磁石m、m…の外表面は、受入槽62のプレート63における底壁63aから案内壁63cの上端近傍に及ぶ外面に摺接しつつ移動することとなる。
【0103】
一方、ハウジング61の内部には、プレート63における案内壁63cの上縁部近傍、具体的には案内壁63cを挟んでドライブシャフト70と対向する部位に、マグネットローラ80が回転自在に配設されている。
【0104】
上記マグネットローラ80は、図27および図28に示す如く、非磁性材のステンレスパイプ80aに、樹脂材料から成る複数個のサポートブロック80b、80b…を挿入するとともに、複数個のマグネット(フェライト磁石)ブロック80c、80c…を駆動軸80dの軸方向に並べ、かつ駆動軸80dを中心として放射状に配置することにより構成されている。なお、図中の符号80eはサイドプレート、符号80fは回り止め部材である。
【0105】
また、上記マグネットローラ80の駆動軸80dにおいて、ハウジング61における一方の側壁61aから突出した端部には、スプロケット80gが固着されており、該スプロケット80gには、ドライブシャフト65に固着されたスプロケット65bと、ドライブシャフト70に固着されたスプロケット70bと、ハウジング61に支承されたアイドラスプロケット75との間に、タイミングチェーン76が巻き掛けられている。
【0106】
このため、駆動モータ70Mが運転されることで、スラットコンベア74が駆動されるとともに、スクレーパコンベア66およびドラムフィルター64が駆動され、さらに上述したマグネットローラ80も回転駆動されることとなる。
【0107】
一方、上記ハウジング61には、上述したマグネットローラ80に臨み、かつマグネットローラ80から下方に向けて傾斜するシューター61Sが設けられており、さらに上記シューター61Sには、マグネットローラ80におけるステンレスパイプ80aの外周面と摺接するスクレーパ81が取り付けられている。
【0108】
上述した切削屑分離回収機60の稼働時、駆動モータ70Mの駆動力によるドライブシャフト70の回転により、スラットコンベア74が図22中の時計回りに駆動され、さらにドライブシャフト70の駆動に伴うドライブシャフト65の回転により、スクレーパコンベア66が時計回りに駆動するとともに、該スクレーパコンベア66の駆動によってドラムフィルター64が時計回りに回転し、さらにドライブシャフト70の回転に基づいて、マグネットローラ80が時計回りに回転駆動されることとなる。
【0109】
一方、工作機械から排出されたダーティークーラントは、図20および図21に示す樋101における分岐した樋101a、101aを流れ下り、混合切削屑分離装置60における左右の樋61A、61Aから、それぞれ加工クーラント投入口61o、61oを介して、受入槽62に投入される。
【0110】
上記受入槽62に投入されたのち、ドラムフィルター64におけるパンチングメタル64bを介して濾過されたクリーンクーラントは、ドラムフィルター64における両端の支持ドラム64a、64aを介し、クリーンタンク104に流れ込んで貯留される。
【0111】
ここで、上記ドラムフィルター64のパンチングメタル64bに付着した細かい切削屑は、ドラムフィルター64が回転して、インナースクレーパ67およびアウタースクレーパ68がパンチングメタル64bの内周面および外周面と摺接するによって除去されるので、常に清浄な状態が保たれることとなり、もって効率よく加工クーラントと切削屑との分離が実施される。
【0112】
一方、ドラムフィルター64のパンチングメタル64bを通過できずに、受入槽62に残留したアルミニウム切削屑と鉄切削屑との混合切削屑は、スクレーパコンベア66およびスラットコンベア74の駆動により、互いに分離・搬出されて、チップボックス103およびチップボックス104に各々投棄される。
【0113】
すなわち、受入槽62に投入された混合切削屑は、両者の比重の相違(アルミニウムの比重が2.7程度であるのに対し鉄の比重が7.9程度である)から、ダーティークーラント中においては鉄切削屑が比較的下層に沈殿する傾向にある一方、アルミニウム切削屑が比較的上層に浮遊する傾向にある。
【0114】
このため、スラットコンベア74の駆動により、スラット74bが受入槽62の低壁63aから案内壁63cに沿って上方に摺接すると、上記スラット74bに敷設した永久磁石m、m…の磁気吸着作用によって、混合切削屑中における鉄切削屑のみが、スラット74bの移動に伴って案内壁63cの上縁部に向けて搬送されることとなる。
【0115】
上記案内壁63cの上部に達した鉄切削屑は、マグネットローラ80におけるマグネットブロック80c、80c…の磁気吸着作用によって該マグネットローラ80に乗り移り、次いでマグネットローラ80に付着した鉄切削屑は、該マグネットローラ80の回転動作に伴い、スクレーパ81によって掻き落とされたのち、シューター61Sを介してチップボックス104に投棄される。
【0116】
このように、案内壁63cの上縁部近傍にマグネットローラ80を設けたことで、混合切削屑中からスラットコンベア74によって搬出された鉄切削屑をチップボックス104に投棄することができ、これにより鉄切削屑の回収効率は極めて良好なものとなる。
【0117】
因みに、マグネットローラ80が設けられていない場合、スラット74bの移動により案内壁63cの上縁部に向けて搬送された鉄切削屑は、スラット74bがスプロケット70を回り込み、案内壁63cから離隔することで磁気吸着作用が消失した際、案内壁63cに付着している加工クーラント等に吸着され、案内壁63cから落下することなく、該案内壁63cを伝って受入槽62内へ滑り落ちてしまう。
【0118】
なお、マグネットローラ80において放射状に配置されたマグネットブロック80c、80c…の、円周方向における相互の間隔は、マグネットローラ80の回転に伴ってスクレーパ81により掻き落とされる鉄切削屑が、後続のマグネットブロック80cの磁気吸着作用によって、再びマグネットローラ80に吸着されることのないよう設定されており、また上記間隔を適宜に変更し得るよう、マグネットブロック80c、80c…は取り外し自在に構成されている。
【0119】
一方、受入槽62に残ったアルミニウム切削屑は、スクレーパコンベア66におけるスクレーパ66bの移動に基づいて、プレート63における案内壁63bに沿って上方へ掻き上げられて行き、該案内壁63bの上縁部から溢れ落ちて、ハウジング61の排出口61Oを介してチップボックス103に投棄される。
【0120】
上述した切削屑分離回収機60では、ダーティークーラントを受入槽62に投入するための加工クーラント投入口61o、61oを、上記受入槽62における側壁62a、62aに設けたことで、図20から明らかなように工作機械からのダーティークーラントを投入するための樋101を、切削屑分離回収機60におけるハウジング61の側方域に配設することができ、もって上記切削屑分離回収機60によれば、処理設備100における全体の高さ寸法を低く抑えることができ、設置スペースが削減されることによって、据え付け性を向上させることが可能となる。
【0121】
また、上述した切削屑分離回収機60では、スクレーパコンベア66によってアルミニウム切削屑が搬出される排出口61Oと、スラットコンベア74によって鉄切削屑の搬出されるシューター61Sとを、ハウジング61の同一側において互いに近接させて配置したことより、複数種類の切削屑が排出されるにも関わらず、各切削屑に対する回収作業は容易なものとなる。
【0122】
また、図22からも明らかなように、ハウジング61の内部においてスクレーパコンベア66を傾斜させて配設するとともに、このスクレーパコンベア66を包み込むようにスラットコンベア74を配設したことにより、スクレーパコンベア66とスラットコンベア74との図中の左右への広がりが抑えられ、もって切削屑分離回収機60の外観を可及的に小型化することができる。
【0123】
なお、上述した実施例では、ダーティークーラントをクリーンクーラントと切削屑、さらに切削屑をアルミニウム切削屑と鉄切削屑とに分離するための処理設備に本発明の切削屑分離回収機を適用し他例を示したが、本発明は独立した切削屑分離回収機としても構成し得ることは言うまでもない。
【0124】
【発明の効果】
以上、詳述した如く、本発明に関わる切削屑分離回収機は、切削屑の混入した加工クーラントが投入されるホッパと、該ホッパの内部において回転自在に設置されかつ外周に上記切削屑の混入した加工クーラントを切削屑と加工クーラントとに分離するための濾過部材を備えて該濾過部材の外周面で切削屑を捕捉するドラムフィルターと、分離された切削屑を回転動作によってホッパから搬出するスクリューとを具備し、加工クーラントと切削屑との分離を行う切削屑分離回収機であって、スクリューの側方域かつ上方域に平行に配設されるドラムフィルターと、該ドラムフィルターの外周にドラムフィルターの回転軸を中心として共に回転し、ドラムフィルターの濾過部材で分離された切削屑をスクリューに向けて押し遣るアシスト部材と、ドラムフィルターの外周面およびアシスト部材に臨むとともにアシスト部材の移動域に倣って湾曲形成した壁を有するホッパとを備えている。
【0125】
上記構成によれば、切削屑分離回収機におけるホッパの高さ寸法、言い換えれば切削屑分離回収機の全高を低く抑えることができ、もって本発明に関わる切削屑分離回収機によれば、設置スペースが削減されることによって、据え付け性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる切削屑分離回収機を示す全体側面図。
【図2】切削屑分離回収機のメインユニットを示す断面側面図。
【図3】切削屑分離回収機の搬送ユニットを示す断面側面図。
【図4】切削屑分離回収機のメインユニットを示す平面図。
【図5】切削屑分離回収機のメインユニットを示す正面図。
【図6】図4のVI−VI線断面図。
【図7】本発明に関わる切削屑分離回収機の他の実施例を示す全体側面図。
【図8】切削屑分離回収機のメインユニットを示す断面側面図。
【図9】切削屑分離回収機の搬送ユニットを示す断面側面図。
【図10】切削屑分離回収機のメインユニットを示す断面平面図。
【図11】図10のXI−XI線断面図。
【図12】図10のXII−XII線断面図。
【図13】(a)および(b)は、剪断手段を示す全体平面図および全体側面図。
【図14】剪断手段を示す全体正面図。
【図15】剪断手段におけるブレードの正対図。
【図16】本発明に関わる切削屑分離回収機の他の実施例におけるメインユニットを示す断面側面図。
【図17】切削屑分離回収機のメインユニットを示す平面図。
【図18】切削屑分離回収機のメインユニットを示す正面図。
【図19】図17のXIX−XIX線断面図。
【図20】本発明に関わる切削屑分離回収機を適用した混合切削屑分離装置を示す要部断面側面図。
【図21】切削屑分離回収機を適用した混合切削屑分離装置を示す全体平面図。
【図22】切削屑分離回収機を示す断面側面図。
【図23】切削屑分離回収機を示す断面正面図。
【図24】図22のXXIV−XXIV線断面図。
【図25】ドラムフィルターを示す軸方向断面図。
【図26】図22のXXVI−XXVI線断面図。
【図27】マグネットローラを示す断面側面図。
【図28】(a)、(b)および(c)は、図27のa−a線断面図、b−b線断面図およびc−c線断面図。
【図29】従来の切削屑分離回収機を示す概念的な全体側面図。
【図30】従来の切削屑分離回収機を示す要部断面側面図。
【図31】従来の切削屑分離回収機を示す要部断面正面図。
【図32】従来の他の切削屑分離回収機を示す断面側面図。
【符号の説明】
1、20、40…切削屑分離回収機、
2、21、41…ホッパ、
3、22、42…ドラムフィルター、
4、23、43…スクリュー、
8、28、47…アウタースクレーパ、
9、29…バー(アシスト部材)、
30…剪断手段、
32…ブレード、
60…切削屑分離回収機、
61…ハウジング、
61o…加工クーラント投入口、
62…受入槽、
62a…側壁、
66…スクレーパコンベア(アルミニウム切削屑搬出手段)、
66a…スクレーパチェーン(無端保持体)、
66b…スクレーパ、
74…スラットコンベア(鉄切削屑搬出手段)、
74a…スラットチェーン(無端保持体)、
m…永久磁石(磁性吸着体)。
Claims (3)
- 切削屑の混入した加工クーラントが投入されるホッパと、該ホッパの内部において回転自在に設置されかつ外周に上記切削屑の混入した加工クーラントを切削屑と加工クーラントとに分離するための濾過部材を備えて該濾過部材の外周面で切削屑を捕捉するドラムフィルターと、上記分離された切削屑を回転動作によって上記ホッパから搬出するスクリューとを具備し、加工クーラントと切削屑との分離を行う切削屑分離回収機であって、
スクリューの側方域かつ上方域に平行に配設されるドラムフィルターと、
該ドラムフィルターの外周にドラムフィルターの回転軸を中心として共に回転し、上記ドラムフィルターの濾過部材で分離された切削屑を上記スクリューに向けて押し遣るアシスト部材と、
上記ドラムフィルターの外周面およびアシスト部材に臨むとともに上記アシスト部材の移動域に倣って湾曲形成した壁を有するホッパと
を備えることを特徴とする切削屑分離回収機。 - 上記ホッパに固設されかつ上記ドラムフィルターにおける濾過部材の外周面に摺接するアウタースクレーパと、
該アウタースクレーパとの干渉を避けるべく上記ドラムフィルターの外周面から離隔した態様で上記ドラムフィルターに固設されたアシスト部材と
を具備して成る
ことを特徴とする請求項1記載の切削屑分離回収機。 - 上記ドラムフィルターにおける濾過部材の外周面に摺接するアウタースクレーパを、上記ドラムフィルターの回転軸を中心として、該ドラムフィルターに対して相対移動する態様で回転させることで上記アシスト部材を形成した
ことを特徴とする請求項1記載の切削屑分離回収機。
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