JP3565467B2 - リジェネレイティブ廃液焼却炉 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高効率に加熱可能なリジェネレイティブバーナを用いるようにした、リジェネレイティブ廃液焼却炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の廃液焼却炉は、廃液を噴霧し、助燃バーナにより形成された火炎と接触させることにより、焼却処理を行う方式のもので、例えば図4に一般的な焼却炉1を示すことができる。すなわちこの焼却炉1では、炉体2は、予燃焼室3と二次燃焼室4とを有し、廃液は、廃液噴霧ノズル5から予燃焼室3に噴霧され、予燃焼室3および二次燃焼室4で焼却され、排気はそのまま煙突6から放散されるか、排ガス処理設備(図示省略)に導かれるように構成している。また、二次燃焼室4下流に排熱ボイラ等の熱回収装置(図示省略)を設置する場合もある。
一方、揮発性の高い廃液等を焼却処理する場合は、図5に示す液中燃焼式廃液焼却炉7が用いられる。この場合炉体内の燃焼室8で焼却処理された廃液は、燃焼排ガスと一緒に炉体下方に設けた処理槽9に貯留した水中を通過し、下流に設置された排ガス処理設備(図示省略)に導いて処理を行う構成としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のようなシステムでは、
(1)排気温度が高いことから、廃熱損失が大きく、熱効率が悪い。また、廃熱ボイラなどを設置し熱回収を行う場合もあるが、伝熱面へのスケールの付着や、塩素分などによる腐食が問題となる。
(2)廃熱温度が高いことによって、煙道や煙突などの設備費用が割高となる。(3)排気温度が高く実流量が多いため、下流に排気処理装置を設置する場合も配管径のアップ、断熱材の施工、冷却設備等によって、コストアップとなる。
(4)液中燃焼式の場合、燃焼室の圧力が高いため、燃焼空気および燃料の供給圧力も高くする必要があり、燃焼空気供給設備の消費動力が増すと共に、燃料供給設備の耐圧基準に影響を与える。
本発明はこのような課題を改善するためになされたものであって、高効率に加熱可能なリジェネレイティブバーナを用いるようにした、リジェネレイティブ廃液焼却炉を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明では、請求項1において、燃焼室が互いに連通する第1、第2、第3の筒部を有する炉体を備え、これら第1〜第3筒部の端面にそれぞれ廃液噴霧ノズルを配設すると共に、前記第1〜第3筒部の端面近傍に第1、第2、第3のリジェネレイティブバーナを配設し、前記燃焼室に廃液を噴霧すると共に、前記第1〜第3リジェネレイティブバーナを交互に切り替え動作を行って、前記第1〜第3リジェネレイティブバーナにより形成された燃焼生成物または予熱空気と接触させることにより、廃液の焼却処理を行う構成としたリジェネレイティブ廃液焼却炉を提案する。
また本発明では、請求項2において、前記第1〜第3筒部を、直筒形状として、互いに並列状態に構成したリジェネレイティブ廃液焼却炉を提案する。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明にかかるリジェネレイティブ廃液焼却炉について、一つの実施の形態を挙げ、添付の図面に基づいて、以下説明する。
図1に、リジェネレイティブ廃液焼却炉10を示し、このリジェネレイティブ廃液焼却炉10は、炉体11内の燃焼室12に第1、第2のリジェネレイティブバーナ13、14を設置し、前記燃焼室12に廃液を噴霧して、前記第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14を、交互に燃焼動作させて第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14の燃焼により高温化した燃焼室12における雰囲気に噴霧状態の廃液を接触させることにより、廃液の焼却処理を行う構成としたものである。
【0006】
前記炉体11は、直筒形状に形成され、双方の端面に前記第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14を設ける構成とし、切換式給気手段15、切換式排気手段16を動作させて交互に燃焼動作を行うようにしている。また、前記双方の端面における第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14の噴出口17、18には、図示しない手段によって補助燃料が供給される一方、前記噴出口17、18近傍に廃液噴霧ノズル19、20が配設され、補助燃料と燃焼用空気による燃焼によって高温化した燃焼室12内に廃液を噴霧するようにしている。なお、前記廃液噴霧ノズル19、20は噴出口17、18近傍に設けられているが、高温化した燃焼室12内に廃液を噴霧することができれば炉体11の他の箇所、例えば炉体11中間部に一つ設けることも可能である。さらに前記補助燃料としては、都市ガスや灯油、軽油はもちろん、廃油やある程度熱量を有する有機溶剤含有廃液が適用できる。
前記第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14には、それぞれ蓄熱体13a、14aが設けられ、切換式給気手段15、切換式排気手段16をそれぞれ切換動作させて、燃焼用空気を前記蓄熱体13a、14aを通過させて予熱して、燃料と共に燃焼室12に導入して行う一方、燃焼ガスを蓄熱体13a、14aを通過させて廃熱を回収し、次の燃焼に供する燃焼用空気の予熱を行う構成としている。なお、蓄熱体13a、14aには、例えばセラミックボールを充填したものや、他の通気性に富む構造のものが適用可能である。
【0007】
前記切換式給気手段15は、強制給気手段であるブロア21から、それぞれ前記第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14における蓄熱体13a、14aに至る給気路L1、L2を有し、これら給気路L1、L2中にそれぞれ切換弁22a、22bを設ける構成としている。なお、切換式給気手段15においては、炉体11を密閉構造としたようなときは、前記ブロア21を不要とすることができる。
一方、前記切換式排気手段16においては、強制吸引手段である排気ファン23から、蓄熱体13a、14aに至る排気路L3、L4を有し、これら排気路L3、L4中にそれぞれ切換弁24a、24bを設ける構成としている。
これら切換式給気手段15、切換式排気手段16において、ブロア21をオンで切換式給気手段15における給気路L1、L2中の切換弁22a、22bを、それぞれ開、閉とし、排気ファン23をオンで切換式排気手段16における排気路L3、L4中の切換弁24a、24bをそれぞれ閉、開として、燃焼用空気を第1リジェネレイティブバーナ13における蓄熱体13aに供給すると共に、第1リジェネレイティブバーナ13の噴出口17側に補助燃料を供給して第1リジェネレイティブバーナ13の燃焼を行う一方、第2リジェネレイティブバーナ14における蓄熱体14aを介して燃焼ガスの強制排気を行い、次いで、切換式給気手段15における給気路L1、L2中の切換弁22a、22bを、それぞれ閉、開とすると共に、切換式排気手段16における排気路L3、L4中の切換弁24a、24bをそれぞれ開、閉として第2リジェネレイティブバーナ14の噴出口18側に補助燃料を供給して第2リジェネレイティブバーナ14の燃焼を行う一方、第1リジェネレイティブバーナ13における蓄熱体13aを介して燃焼ガスの強制排気を行うという動作を繰り返し実行する設定となっている。
【0008】
以上のように構成されるリジェネレイティブ廃液焼却炉10において、焼却すべき廃液を炉体11内の燃焼室12に、廃液噴霧ノズル19、20を介して噴霧し、第1リジェネレイティブバーナ13の噴出口17および第2リジェネレイティブバーナ14の噴出口18に、それぞれ交互に補助燃料を噴射して蓄熱体13a、14aを介して取り入れた燃焼用空気と混合させて第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14を交互に燃焼させ、高温化した燃焼室12に廃液を噴霧して、廃液を焼却処理することができる。
【0009】
前記第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14のうち、第1リジェネレイティブバーナ13の燃焼動作を行うには、切換式給気手段15において、ブロア21をオンで、給気路L1、L2中の切換弁22a、22bを、それぞれ開、閉とし、切換式排気手段16において、排気ファン23をオンで排気路L3、L4中の切換弁24a、24bをそれぞれ閉、開として、燃焼用空気を第1リジェネレイティブバーナ13における蓄熱体13aに供給すると共に、第1リジェネレイティブバーナ13における噴出口17側に補助燃料を供給するようにする。
この際、燃焼室12において燃焼ガスは、第1リジェネレイティブバーナ13における噴出口17と対向する第2リジェネレイティブバーナ14における噴出口18側に流れて、蓄熱体14aに至り、この蓄熱体14aを通過して、排気路L4中の切換弁24bを介して強制排気される。燃焼ガスが前記蓄熱体14aを通過する際、蓄熱体14aによって廃熱を回収することができ、この廃熱によって次の燃焼に供する燃焼用空気を予熱することができる。
【0010】
次いで、第2リジェネレイティブバーナ14の燃焼動作を行うには、切換式給気手段15における給気路L1、L2中の切換弁22a、22bを、それぞれ閉、開とすると共に、切換式排気手段16における排気路L3、L4中の切換弁24a、24bをそれぞれ開、閉と切り換える。これによって第2リジェネレイティブバーナ14における噴出口18側に補助燃料を供給して第2リジェネレイティブバーナ14の燃焼を行うことができ、第1リジェネレイティブバーナ13における蓄熱体13aを通過させて、蓄熱体13aにより廃熱を回収して、燃焼ガスの強制排気を行うことができる。
【0011】
以上のように、第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14の交番燃焼動作の際に、燃焼ガスを蓄熱体13a、14aを通過させて、蓄熱体13a、14aにより廃熱を回収して、燃焼ガスの強制排気を行うことができるので、排気温度を下げることができ(略200゜C以下)、熱効率を大幅に改善することができ、煙突、排気煙道や排気処理装置等を簡略化することができ、設備費用の抑制が可能である。
なお、焼却物によっては、または高温では燃焼ガス中に気化している低沸点重金属等が混入するが、前記燃焼ガスが蓄熱体13a、14aを通過する際に、急冷されるので、前記混入物は蓄熱体13a、14aによって捕捉され、別途適宜な設備により回収することが可能となる。
また、燃焼室12における温度を、略1400゜Cまで昇温することが可能であり、分解し難い有害廃棄物を高分解率で処理することが可能であり、またその排気ガスは蓄熱体部分で急速に冷却されるため、有害物質の再生成を大幅に抑制することができる。
【0012】
本発明にかかるリジェネレイティブ廃液焼却炉は、以下のように構成することもできる。すなわち、図2に示すリジェネレイティブ廃液焼却炉30では、炉体31を燃焼室32が、この燃焼室32における双方の端部側が互いに近接するように例えばU字状を呈するように折り返し形状に構成している。かかる炉体31の双方の端部側には、それぞれ廃液噴霧ノズル33、34が燃焼室32に臨入するように設けられ、さらに、前記端部側近傍には、第1、第2リジェネレイティブバーナ35、36が燃焼室32内に火炎を形成するように設けられている。
なお、前記第1、第2リジェネレイティブバーナ35、36には、リジェネレイティブ廃液焼却炉10と同様、交番燃焼動作を行うための切換式給気手段(図示省略)、切換式排気手段(図示省略)が設けられている。
【0013】
以上のような構成によれば、炉体31を炉体31における双方の端部側を図2に示すように最上部に来るように設置するようにすれば、設置スペースを大いに節減することができる。なお、機能、作用自体は、前述の実施例と同様であるので、その説明は省略する。
【0014】
本発明にかかるリジェネレイティブ廃液焼却炉は、さらに以下のように構成することもできる。すなわち図3に示すようにリジェネレイティブ廃液焼却炉40では、炉体41を、燃焼室42が並列状態とした第1、第2、第3の直筒部42a、42b、42cを備えてこれら第1〜第3直筒部42a〜42cを互いに連通するように構成すると共に、第1〜第3直筒部42a〜42cの上端面に廃液噴霧ノズル43a、43b、43cを配設し、前記上端面近傍に第1、第2、第3のリジェネレイティブバーナ44、45、46を配設する構成としている。またこれら第1〜第3リジェネレイティブバーナ44〜46には、交番燃焼動作を行うための切換式給気手段(図示省略)、切換式排気手段(図示省略)が設けられている。
【0015】
このようなリジェネレイティブ廃液焼却炉40によれば、第1〜第3リジェネレイティブバーナ44〜46のうち、いずれかのバーナにおける蓄熱体を交換時おいても、焼却運転が可能であり、稼働効率は高いものとなる。
【0016】
以上、次に、本発明にかかるリジェネレイティブ廃液焼却炉について、3つの実施の形態を挙げ、説明したが、本発明は、さらにこの他に蓄熱体の自動交換装置を備えたものや、蓄熱体洗浄装置を備えたものも実施することができる。
さらに、リジェネレイティブバーナを炉筒ボイラの炉筒に設置でき、温水や蒸気などの発生装置として実施することもできる。
【0017】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、
(1)廃液焼却炉の熱効率を大幅に改善することができる。
(2)排気温度が、200゜C以下と低いため、煙突や排気煙道などの設置費用が安価となる。
(3)低沸点重金属などが排気中に混入することがあるが、リジェネレータの持つフィルタリング機能や急冷効果により蓄熱体に捕捉され、別途設備により回収することができる。
(4)炉温は1400゜C程度の高温まで上げることが可能であり、分解し難い有害廃棄物を高分解率で処理することが可能であり、またその排気ガスは蓄熱体部分で急速に冷却されるため有害物質の再生成を大幅に抑制することができる。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるリジェネレイティブ廃液焼却炉の一例を示す模式的な断面説明図である。
【図2】本発明におけるリジェネレイティブ廃液焼却炉の別例を示す模式的な断面説明図である。
【図3】本発明におけるリジェネレイティブ廃液焼却炉の別例を示す模式的な断面説明図である。
【図4】従来の廃液焼却炉の一例を示す、模式的な断面説明図である。
【図5】従来の液中燃焼式廃液焼却炉の一例を示す、模式的な断面説明図である。
【符号の説明】
10、30、40 リジェネレイティブ廃液焼却炉
11、31 炉体
12、32 燃焼室
13、35 第1リジェネレイティブバーナ
14、36 第2リジェネレイティブバーナ
13a、14a 蓄熱体
15 切換式給気手段
16 切換式排気手段
17、18 噴出口
19、20 廃液噴霧ノズル
21 ブロア
22a、22b 切換弁
23 排気ファン
24a、24b 切換弁
33、34 廃液噴霧ノズル
42a 第1直筒部
42b 第2直筒部
42c 第3直筒部
43a、43b、43c 廃液噴霧ノズル
44 第1リジェネレイティブバーナ
45 第2リジェネレイティブバーナ
46 第3リジェネレイティブバーナ
【発明の属する技術分野】
本発明は、高効率に加熱可能なリジェネレイティブバーナを用いるようにした、リジェネレイティブ廃液焼却炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の廃液焼却炉は、廃液を噴霧し、助燃バーナにより形成された火炎と接触させることにより、焼却処理を行う方式のもので、例えば図4に一般的な焼却炉1を示すことができる。すなわちこの焼却炉1では、炉体2は、予燃焼室3と二次燃焼室4とを有し、廃液は、廃液噴霧ノズル5から予燃焼室3に噴霧され、予燃焼室3および二次燃焼室4で焼却され、排気はそのまま煙突6から放散されるか、排ガス処理設備(図示省略)に導かれるように構成している。また、二次燃焼室4下流に排熱ボイラ等の熱回収装置(図示省略)を設置する場合もある。
一方、揮発性の高い廃液等を焼却処理する場合は、図5に示す液中燃焼式廃液焼却炉7が用いられる。この場合炉体内の燃焼室8で焼却処理された廃液は、燃焼排ガスと一緒に炉体下方に設けた処理槽9に貯留した水中を通過し、下流に設置された排ガス処理設備(図示省略)に導いて処理を行う構成としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のようなシステムでは、
(1)排気温度が高いことから、廃熱損失が大きく、熱効率が悪い。また、廃熱ボイラなどを設置し熱回収を行う場合もあるが、伝熱面へのスケールの付着や、塩素分などによる腐食が問題となる。
(2)廃熱温度が高いことによって、煙道や煙突などの設備費用が割高となる。(3)排気温度が高く実流量が多いため、下流に排気処理装置を設置する場合も配管径のアップ、断熱材の施工、冷却設備等によって、コストアップとなる。
(4)液中燃焼式の場合、燃焼室の圧力が高いため、燃焼空気および燃料の供給圧力も高くする必要があり、燃焼空気供給設備の消費動力が増すと共に、燃料供給設備の耐圧基準に影響を与える。
本発明はこのような課題を改善するためになされたものであって、高効率に加熱可能なリジェネレイティブバーナを用いるようにした、リジェネレイティブ廃液焼却炉を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明では、請求項1において、燃焼室が互いに連通する第1、第2、第3の筒部を有する炉体を備え、これら第1〜第3筒部の端面にそれぞれ廃液噴霧ノズルを配設すると共に、前記第1〜第3筒部の端面近傍に第1、第2、第3のリジェネレイティブバーナを配設し、前記燃焼室に廃液を噴霧すると共に、前記第1〜第3リジェネレイティブバーナを交互に切り替え動作を行って、前記第1〜第3リジェネレイティブバーナにより形成された燃焼生成物または予熱空気と接触させることにより、廃液の焼却処理を行う構成としたリジェネレイティブ廃液焼却炉を提案する。
また本発明では、請求項2において、前記第1〜第3筒部を、直筒形状として、互いに並列状態に構成したリジェネレイティブ廃液焼却炉を提案する。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明にかかるリジェネレイティブ廃液焼却炉について、一つの実施の形態を挙げ、添付の図面に基づいて、以下説明する。
図1に、リジェネレイティブ廃液焼却炉10を示し、このリジェネレイティブ廃液焼却炉10は、炉体11内の燃焼室12に第1、第2のリジェネレイティブバーナ13、14を設置し、前記燃焼室12に廃液を噴霧して、前記第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14を、交互に燃焼動作させて第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14の燃焼により高温化した燃焼室12における雰囲気に噴霧状態の廃液を接触させることにより、廃液の焼却処理を行う構成としたものである。
【0006】
前記炉体11は、直筒形状に形成され、双方の端面に前記第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14を設ける構成とし、切換式給気手段15、切換式排気手段16を動作させて交互に燃焼動作を行うようにしている。また、前記双方の端面における第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14の噴出口17、18には、図示しない手段によって補助燃料が供給される一方、前記噴出口17、18近傍に廃液噴霧ノズル19、20が配設され、補助燃料と燃焼用空気による燃焼によって高温化した燃焼室12内に廃液を噴霧するようにしている。なお、前記廃液噴霧ノズル19、20は噴出口17、18近傍に設けられているが、高温化した燃焼室12内に廃液を噴霧することができれば炉体11の他の箇所、例えば炉体11中間部に一つ設けることも可能である。さらに前記補助燃料としては、都市ガスや灯油、軽油はもちろん、廃油やある程度熱量を有する有機溶剤含有廃液が適用できる。
前記第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14には、それぞれ蓄熱体13a、14aが設けられ、切換式給気手段15、切換式排気手段16をそれぞれ切換動作させて、燃焼用空気を前記蓄熱体13a、14aを通過させて予熱して、燃料と共に燃焼室12に導入して行う一方、燃焼ガスを蓄熱体13a、14aを通過させて廃熱を回収し、次の燃焼に供する燃焼用空気の予熱を行う構成としている。なお、蓄熱体13a、14aには、例えばセラミックボールを充填したものや、他の通気性に富む構造のものが適用可能である。
【0007】
前記切換式給気手段15は、強制給気手段であるブロア21から、それぞれ前記第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14における蓄熱体13a、14aに至る給気路L1、L2を有し、これら給気路L1、L2中にそれぞれ切換弁22a、22bを設ける構成としている。なお、切換式給気手段15においては、炉体11を密閉構造としたようなときは、前記ブロア21を不要とすることができる。
一方、前記切換式排気手段16においては、強制吸引手段である排気ファン23から、蓄熱体13a、14aに至る排気路L3、L4を有し、これら排気路L3、L4中にそれぞれ切換弁24a、24bを設ける構成としている。
これら切換式給気手段15、切換式排気手段16において、ブロア21をオンで切換式給気手段15における給気路L1、L2中の切換弁22a、22bを、それぞれ開、閉とし、排気ファン23をオンで切換式排気手段16における排気路L3、L4中の切換弁24a、24bをそれぞれ閉、開として、燃焼用空気を第1リジェネレイティブバーナ13における蓄熱体13aに供給すると共に、第1リジェネレイティブバーナ13の噴出口17側に補助燃料を供給して第1リジェネレイティブバーナ13の燃焼を行う一方、第2リジェネレイティブバーナ14における蓄熱体14aを介して燃焼ガスの強制排気を行い、次いで、切換式給気手段15における給気路L1、L2中の切換弁22a、22bを、それぞれ閉、開とすると共に、切換式排気手段16における排気路L3、L4中の切換弁24a、24bをそれぞれ開、閉として第2リジェネレイティブバーナ14の噴出口18側に補助燃料を供給して第2リジェネレイティブバーナ14の燃焼を行う一方、第1リジェネレイティブバーナ13における蓄熱体13aを介して燃焼ガスの強制排気を行うという動作を繰り返し実行する設定となっている。
【0008】
以上のように構成されるリジェネレイティブ廃液焼却炉10において、焼却すべき廃液を炉体11内の燃焼室12に、廃液噴霧ノズル19、20を介して噴霧し、第1リジェネレイティブバーナ13の噴出口17および第2リジェネレイティブバーナ14の噴出口18に、それぞれ交互に補助燃料を噴射して蓄熱体13a、14aを介して取り入れた燃焼用空気と混合させて第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14を交互に燃焼させ、高温化した燃焼室12に廃液を噴霧して、廃液を焼却処理することができる。
【0009】
前記第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14のうち、第1リジェネレイティブバーナ13の燃焼動作を行うには、切換式給気手段15において、ブロア21をオンで、給気路L1、L2中の切換弁22a、22bを、それぞれ開、閉とし、切換式排気手段16において、排気ファン23をオンで排気路L3、L4中の切換弁24a、24bをそれぞれ閉、開として、燃焼用空気を第1リジェネレイティブバーナ13における蓄熱体13aに供給すると共に、第1リジェネレイティブバーナ13における噴出口17側に補助燃料を供給するようにする。
この際、燃焼室12において燃焼ガスは、第1リジェネレイティブバーナ13における噴出口17と対向する第2リジェネレイティブバーナ14における噴出口18側に流れて、蓄熱体14aに至り、この蓄熱体14aを通過して、排気路L4中の切換弁24bを介して強制排気される。燃焼ガスが前記蓄熱体14aを通過する際、蓄熱体14aによって廃熱を回収することができ、この廃熱によって次の燃焼に供する燃焼用空気を予熱することができる。
【0010】
次いで、第2リジェネレイティブバーナ14の燃焼動作を行うには、切換式給気手段15における給気路L1、L2中の切換弁22a、22bを、それぞれ閉、開とすると共に、切換式排気手段16における排気路L3、L4中の切換弁24a、24bをそれぞれ開、閉と切り換える。これによって第2リジェネレイティブバーナ14における噴出口18側に補助燃料を供給して第2リジェネレイティブバーナ14の燃焼を行うことができ、第1リジェネレイティブバーナ13における蓄熱体13aを通過させて、蓄熱体13aにより廃熱を回収して、燃焼ガスの強制排気を行うことができる。
【0011】
以上のように、第1、第2リジェネレイティブバーナ13、14の交番燃焼動作の際に、燃焼ガスを蓄熱体13a、14aを通過させて、蓄熱体13a、14aにより廃熱を回収して、燃焼ガスの強制排気を行うことができるので、排気温度を下げることができ(略200゜C以下)、熱効率を大幅に改善することができ、煙突、排気煙道や排気処理装置等を簡略化することができ、設備費用の抑制が可能である。
なお、焼却物によっては、または高温では燃焼ガス中に気化している低沸点重金属等が混入するが、前記燃焼ガスが蓄熱体13a、14aを通過する際に、急冷されるので、前記混入物は蓄熱体13a、14aによって捕捉され、別途適宜な設備により回収することが可能となる。
また、燃焼室12における温度を、略1400゜Cまで昇温することが可能であり、分解し難い有害廃棄物を高分解率で処理することが可能であり、またその排気ガスは蓄熱体部分で急速に冷却されるため、有害物質の再生成を大幅に抑制することができる。
【0012】
本発明にかかるリジェネレイティブ廃液焼却炉は、以下のように構成することもできる。すなわち、図2に示すリジェネレイティブ廃液焼却炉30では、炉体31を燃焼室32が、この燃焼室32における双方の端部側が互いに近接するように例えばU字状を呈するように折り返し形状に構成している。かかる炉体31の双方の端部側には、それぞれ廃液噴霧ノズル33、34が燃焼室32に臨入するように設けられ、さらに、前記端部側近傍には、第1、第2リジェネレイティブバーナ35、36が燃焼室32内に火炎を形成するように設けられている。
なお、前記第1、第2リジェネレイティブバーナ35、36には、リジェネレイティブ廃液焼却炉10と同様、交番燃焼動作を行うための切換式給気手段(図示省略)、切換式排気手段(図示省略)が設けられている。
【0013】
以上のような構成によれば、炉体31を炉体31における双方の端部側を図2に示すように最上部に来るように設置するようにすれば、設置スペースを大いに節減することができる。なお、機能、作用自体は、前述の実施例と同様であるので、その説明は省略する。
【0014】
本発明にかかるリジェネレイティブ廃液焼却炉は、さらに以下のように構成することもできる。すなわち図3に示すようにリジェネレイティブ廃液焼却炉40では、炉体41を、燃焼室42が並列状態とした第1、第2、第3の直筒部42a、42b、42cを備えてこれら第1〜第3直筒部42a〜42cを互いに連通するように構成すると共に、第1〜第3直筒部42a〜42cの上端面に廃液噴霧ノズル43a、43b、43cを配設し、前記上端面近傍に第1、第2、第3のリジェネレイティブバーナ44、45、46を配設する構成としている。またこれら第1〜第3リジェネレイティブバーナ44〜46には、交番燃焼動作を行うための切換式給気手段(図示省略)、切換式排気手段(図示省略)が設けられている。
【0015】
このようなリジェネレイティブ廃液焼却炉40によれば、第1〜第3リジェネレイティブバーナ44〜46のうち、いずれかのバーナにおける蓄熱体を交換時おいても、焼却運転が可能であり、稼働効率は高いものとなる。
【0016】
以上、次に、本発明にかかるリジェネレイティブ廃液焼却炉について、3つの実施の形態を挙げ、説明したが、本発明は、さらにこの他に蓄熱体の自動交換装置を備えたものや、蓄熱体洗浄装置を備えたものも実施することができる。
さらに、リジェネレイティブバーナを炉筒ボイラの炉筒に設置でき、温水や蒸気などの発生装置として実施することもできる。
【0017】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、
(1)廃液焼却炉の熱効率を大幅に改善することができる。
(2)排気温度が、200゜C以下と低いため、煙突や排気煙道などの設置費用が安価となる。
(3)低沸点重金属などが排気中に混入することがあるが、リジェネレータの持つフィルタリング機能や急冷効果により蓄熱体に捕捉され、別途設備により回収することができる。
(4)炉温は1400゜C程度の高温まで上げることが可能であり、分解し難い有害廃棄物を高分解率で処理することが可能であり、またその排気ガスは蓄熱体部分で急速に冷却されるため有害物質の再生成を大幅に抑制することができる。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるリジェネレイティブ廃液焼却炉の一例を示す模式的な断面説明図である。
【図2】本発明におけるリジェネレイティブ廃液焼却炉の別例を示す模式的な断面説明図である。
【図3】本発明におけるリジェネレイティブ廃液焼却炉の別例を示す模式的な断面説明図である。
【図4】従来の廃液焼却炉の一例を示す、模式的な断面説明図である。
【図5】従来の液中燃焼式廃液焼却炉の一例を示す、模式的な断面説明図である。
【符号の説明】
10、30、40 リジェネレイティブ廃液焼却炉
11、31 炉体
12、32 燃焼室
13、35 第1リジェネレイティブバーナ
14、36 第2リジェネレイティブバーナ
13a、14a 蓄熱体
15 切換式給気手段
16 切換式排気手段
17、18 噴出口
19、20 廃液噴霧ノズル
21 ブロア
22a、22b 切換弁
23 排気ファン
24a、24b 切換弁
33、34 廃液噴霧ノズル
42a 第1直筒部
42b 第2直筒部
42c 第3直筒部
43a、43b、43c 廃液噴霧ノズル
44 第1リジェネレイティブバーナ
45 第2リジェネレイティブバーナ
46 第3リジェネレイティブバーナ
Claims (2)
- 燃焼室が互いに連通する第1、第2、第3の筒部を有する炉体を備え、これら第1〜第3筒部の端面にそれぞれ廃液噴霧ノズルを配設すると共に、前記第1〜第3筒部の端面近傍に第1、第2、第3のリジェネレイティブバーナを配設し、前記燃焼室に廃液を噴霧すると共に、前記第1〜第3リジェネレイティブバーナを交互に切り替え動作を行って、前記第1〜第3リジェネレイティブバーナにより形成された燃焼生成物または予熱空気と接触させることにより、廃液の焼却処理を行う構成としたことを特徴とするリジェネレイティブ廃液焼却炉。
- 前記第1〜第3筒部を、直筒形状として、互いに並列状態に構成したことを特徴とする請求項1記載のリジェネレイティブ廃液焼却炉。
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| JP33583496A JP3565467B2 (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | リジェネレイティブ廃液焼却炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33583496A JP3565467B2 (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | リジェネレイティブ廃液焼却炉 |
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| JP33583496A Expired - Fee Related JP3565467B2 (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | リジェネレイティブ廃液焼却炉 |
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| JPH10176819A (ja) | 1998-06-30 |
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