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JP3570573B2 - 防振装置付き掘削装置 - Google Patents
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JP3570573B2 - 防振装置付き掘削装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は防振装置付き掘削装置に係り、特にエアハンマドリル等の掘削装置の振動を吸収する防振装置付き掘削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来は、エアハンマドリル等の掘削装置で地盤を掘削する場合、回転駆動装置でエアハンマドリルを回転すると共にエアハンマドリル内のピストンを連続的に上下移動してドリルビットに繰り返し打撃振動を与える。この場合、エアハンマドリルは回転駆動装置に連結されたワイヤロープ又はチェーンを介してベースマシンで吊下げ支持される。そして、エアハンマドリルの振動はワイヤロープ又はチェーンの弾性で緩和される。
【0003】
また、エアハンマドリルの大口径化に伴いツールの重量が増加した場合、エアハンマドリルを引き抜くために大きな引抜き力が要求される。そこで、大口径のエアハンマドリルを引き抜くために、ベースマシンにワイヤロープ又はチェーンを介してエアハンマドリルを吊り下げる代わりに、基台に立設したフィードシリンダに回転駆動装置を介して大口径のエアハンマドリルを取り付ける掘削装置が使用されている。この掘削装置によれば、フィードシリンダで大口径のエアハンマドリルを容易に引き抜くことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フィードシリンダに回転駆動装置を介してエアハンマドリルを取り付けた場合、エアハンマドリルの振動がフィードシリンダに直接伝達されるのでフィードシリンダの寿命が短くなるという問題がある。また、エアハンマドリルの振動がフィードシリンダを介して掘削装置のベースに直接伝達されるので掘削装置周辺での振動、騒音が大きいという問題がある。さらに、ビット荷重の調整が困難な場合は、全ツールの重量を預けて掘削せざるを得ないため掘削深さが深くなるにしたがって新たな掘管を連結するのでエアハンマドリルの掘削荷重が増加する。従って、エアハンマドリルのビットに設けられたメタルチップ等の掘削刃が摩耗しやすいという問題がある。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、振動、騒音を低減し長寿命で、かつ、掘削時の掘削荷重コントロールが容易な防振装置付き掘削装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成する為に、フレームに設けられたフィード手段に回転駆動手段を支持し、該回転駆動手段に連結された掘削用ツールを前記フィード手段で下降させると共に前記回転駆動手段で回転させ、前記掘削用ツールのビットで地盤を掘削する掘削装置において、前記フィード手段と前記回転駆動手段との間に前記掘削用ツールの振動を吸収するダンパを設けたことを特徴としている。
【0007】
また、本発明は、前記目的を達成する為に、前記ダンパのばね力を調整して防振具合や前記掘削用ツールのビット荷重を制御することを特徴としている。
【0008】
【作用】
本発明によれば、フィード手段で回転駆動手段を下降すると同時に回転駆動手段で掘削用ツールを回転させ、掘削用ツールのビットで地盤を掘削する掘削装置において、フィード手段と回転駆動手段との間に掘削用ツールの振動を吸収するダンパを設けた。従って、回転駆動手段まで伝達された掘削用ツールの振動をダンパで吸収し、フレーム及びフィード手段に伝達する掘削用ツールの振動を緩和する。
【0009】
また、掘削用ツールの自重変動に対応させてダンパに供給する圧縮エア量を調整することによりダンパのばね力を調整する。これにより、防振具合や掘削用ツールのビット荷重を容易にコントロールすることができる。
【0010】
【実施例】
以下添付図面に従って本発明に係る防振装置付き掘削装置の一実施例について詳説する。図1に示すように、防振装置付き掘削装置10はフレーム12、フィード手段13、回転駆動装置14、ダンパ16及びエアハンマドリル(掘削用ツール)18を備えている。図2に示すように、フレーム12は左右のチャンネル20、20を有し、左右のチャンネル20、20はベース21(図1参照)に一定の間隔をおいて平行に立設されている。左右のチャンネル20、20内にはそれぞれフィード手段13のフィードシリンダ22、22が昇降自在に支持され、シリンダフィードシリンダ22、22のロッド端部22A、22Aが図示しないピンを介して左右のチャンネル20、20の下端部に支持されている。
【0011】
図2、図3に示すように、フィードシリンダ22、22の間には支持ボックス24が配置され、支持ボックス24はフィードシリンダ22、22のそれぞれのシリンダ部に固定されている。この支持ボックス24は矩形状箱型に形成され、両側部にはそれぞれガイド溝26(図2、図3参照)が垂直に形成されている。支持ボックス24内の4角にはダンパ16、16、16、16が配設され、ダンパ16、16、16、16の上端部には回転駆動装置14が取り付けられている(図3、図4参照)。
【0012】
図5に示すように、ダンパ16はベローズ状の弾性ゴム30の上下端部はそれぞれプレート32、33で密閉されている。また、プレート32には給気孔32Aが形成され、給気孔32Aを介してダンパ16内に圧縮エアが充填される。これにより、ダンパ16がエアばねとして使用される。また、給気孔32Aから供給される圧縮エア量を調整することにより、ダンパ16のばね力を調整することができる。従って、エアハンマドリル18の自重が変化した場合でも、ダンパ16のばね力を調整してエアハンマドリル18の掘削荷重を容易にコントロールすることができる。
【0013】
また、回転駆動装置14のケース34は矩形状に形成され、両側部に支持板35、35が設けられている。支持板35、35のそれぞれの上端部はクロスバー37で連結されている。支持板35、35の外側にはそれぞれローラ36、36…が回動自在に支持されている。ローラ36、36…は、前述したガイド溝26、26に上下方向に移動自在に支持されている。
【0014】
ケース34の上部には減速機38、38…を介して駆動モータ40、40…が設けられている。減速機38、38…にはギア42、42…(図3参照)が連結され、ギア42、42…はギア44に噛み合っている。従って、駆動モータ40、40…が回転するとギア42、42…が回転してギア44が回転する。ギア44にはフランジ44Aが一体に形成され、フランジ44Aにはエアスイベル46を介して掘管48(図1参照)が同軸上に連結されている。
【0015】
掘管48はエア供給管、エア排気管、排土管等を備え、エア供給管及びエア排気管はエアスイベル46を介してそれぞれエア供給ライン50及びエア排気ライン52に連通されている。また、掘管48の下端部にはエアハンマドリル18が取り付けられている。エアハンマドリル18内にはピストン(図示せず)が上下方向に移動自在に支持され、このピストンはエア供給ライン50及びエア供給管から供給された圧縮エアで連続的に上下方向に往復移動する。また、打撃に供したエアは、掘管48の排気ライン並びにエアスイべル46の排気ライン52を経て地上へ放出され、これにより、ピストンでビット18Aが打撃され、ビット18Aで岩盤が掘削される。また、エアハンマドリル18は駆動モータ40、40…の回転でギア44と一体的に回転する。
【0016】
また、ギア44のシャフト部には貫通孔44Bが形成され、貫通孔44Bは排土管に連通されている。ギア44のシャフト部の上端部はパワースイベル56に回動自在に支持され、パワースイベル56には排土ライン54が形成されている。排土ライン54はギア44のシャフト部の貫通孔44Bを介して排土管に連通されている。従って、ビット18Aで掘削された土砂は排土管を介して排土ライン54に導かれ、排土ライン54を経て地上に排出される。
【0017】
前記の如く構成された本発明に係る防振装置付き掘削装置の作用について説明する。
先ず、駆動モータ40、40…を駆動して減速機38、38…を介してギア42、42…を回動する。ギア42、42…が回転するとギア44が回転する。これにより、ギア44と一体に形成されたフランジ44A及びエアスイベル46を介して掘管48に回転が伝達され、エアハンマドリル18が回転する。同時に、エアハンマドリル18はエア供給ライン50及びエア供給管から供給された圧縮エアでピストンが上下方向に連続的に往復移動する。これにより、ピストンでビット18Aが打撃される。この状態で、フィードシリンダ22、22を収縮してエアハンマドリル18を下降し、ビット18Aで岩盤を掘削する。
【0018】
この場合、エアハンマドリル18の振動が掘管48を介して回転駆動装置14に伝達されるが、回転駆動装置14はダンパ16、16、16、16を介して支持ボックス24に支持されているので、回転駆動装置14に伝達された振動はダンパ16、16、16、16で吸収される。従って、フィード手段13及びフレーム12にはエアハンマドリル18の振動が伝達されない。
【0019】
すなわち、エアハンマドリル18が振幅xで振動した場合、この運動を調和的と考えるとエアハンマドリル18の変位量xは、
x=xsin ωt
で現される。また、ダンパ16のばね力Fは、
F=F+kx
但し、F:エアハンマドリル18が変位していないときのダンパ16の
ばね力F
k:ばね定数
で現される。従って、ダンパ16のばね定数kを十分小さく設定することにより、ダンパ16のばね力Fの変動を小さくすることができる。このように、ダンパ16のばね力Fの変動を小さくすることにより、エアハンマドリル18の振動はダンパ16で減衰されてフィード手段13及びフレーム12に伝達される。
【0020】
また、エアハンマドリル18で地盤を掘削する際に、掘削深さに応じて新たな掘管48が順次連結されるので、エアハンマドリル18の自重等が変化する。この場合、エアハンマドリル18の自重をW、ダンパ16、16、16、16による持上げ力(ばね力)をFとすると、ビット荷重Lは次式で現される。
L=W−F
従って、エアハンマドリル18の自重が変化した場合でも、ダンパ16、16、16、16内に供給する圧縮エア量を調整することにより、容易にビット荷重Lを一定に制御することができる。これにより、ビット18Aに設けられたメタルチップ(掘削刃)の摩耗量を小さく抑えることができる。また、ダンパ16、16、16、16内に供給する圧縮エア量を調整することにより、防振状態をコントロールすることができる。
【0021】
また、回転駆動装置14の支持板35、35にローラ36、36…が回動自在に支持されている。ローラ36、36…を、支持ボックス24の両側部のガイド溝26に上下方向移動自在に嵌入した。従って、エアハンマドリル18の振動が回転駆動装置14に伝達されて回転駆動装置14が上下方向に移動する際の摺動抵抗を小さくすることができる。
【0022】
前記実施例ではベローズ形のダンパ16を4個使用した場合について説明したが、これに限らず、図6に示すようにドーナツ形に形成された1個のダンパ60を使用しても同様の効果を得ることができる。勿論ダンパ16を複数配設することも可能である。また、図7に示すようにエアシリンダ62、62をダンパとして使用しても同様の効果を得ることができる。この場合、エアシリンダ62、62はそれぞれフィードシリンダ22、22の上端部に固定され、回転駆動手段14は支持アーム64、64を介してエアシリンダ62、62に支持される。尚、図6、図7において、前記実施例と同一類似部材については同一符号を付し説明を省略する。
【0023】
本実施例では、フィード手段の支持ボックス24の上面と回転駆動装置14の下面との間にダンパ16を配設し、自重による防振効果を図ったが、これに限らず回転駆動装置14の上面方向にもダンパを設けることによって、給圧による防振効果を図ることも可能である。
前記実施例では掘削用ツールとしてエアハンマドリル18を使用した場合について説明したが、これに限らず、その他の掘削用ツールとしてローラビット等を使用した掘削ドリルを使用しても回転掘削による上下振動の対し同様の効果を得ることができる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る防振装置付き掘削装置によれば、フィード手段と回転駆動手段との間にダンパを設け、このダンパで掘削用ツールの振動を吸収する。これにより、フレーム及びフィード手段に伝達する掘削用ツールの振動を緩和することができるので、掘削装置の振動が低減し、掘削装置の寿命を長くすることができる。さらに、掘削装置の振動が低減することにより騒音の低減を図ることができる。
【0025】
また、掘削用ツールの自重変動に対応させてダンパに供給する圧縮エア量を調整することによりダンパのばね力を調整する。これにより、防振効果をチェックしたり掘削用ツールのビット荷重を容易にコントロールして、掘削用ツールの掘削ビットの摩耗を抑制すると共に円滑な掘削をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防振装置付き掘削装置の正面図
【図2】本発明に係る防振装置付き掘削装置の腰部を拡大して示した斜視図
【図3】図2の正面図
【図4】図2の側面図
【図5】本発明に係る防振装置付き掘削装置に使用されたダンパの断面図
【図6】本発明に係る防振装置付き掘削装置の他の実施例を示した正面図
【図7】本発明に係る防振装置付き掘削装置の他の実施例を示した正面図
【符号の説明】
10…防振装置付き掘削装置
12…フレーム
13…フィード手段
14…回転駆動手段
16…ダンパ
18…エアハンマドリル(掘削用ツール)

Claims (2)

  1. フレームに設けられたフィード手段に回転駆動手段を支持し、該回転駆動手段に連結された掘削用ツールを前記フィード手段で下降させると共に前記回転駆動手段で回転させ、前記掘削用ツールのビットで地盤を掘削する掘削装置において、
    前記フィード手段と前記回転駆動手段との間に前記掘削用ツールの振動を吸収するダンパを設けたことを特徴とする防振装置付き掘削装置。
  2. 前記ダンパはエアばねであり、エア圧力を可変にすることによってばね力を調整することを特徴とする請求項1の防振装置付き掘削装置。
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