JP3570905B2 - マルチプロセッサ及びマルチプロセッサの制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチプロセッサに関し、特に、低消費電力を実現するマルチプロセッサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、マルチプロセッサは、複数のプロセッサを有し、複数の演算を並列して行うことができるため、処理速度の向上を図るために広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のマルチプロセッサにおいては、システム全体の負荷が極めて小さな場合においても、全てのプロセッサ内のクロックがピーク時と同様に動作するため、動作休止状態(命令を実行していない)のプロセッサにおいて無駄な電力が消費されてしまうという問題点がある。
【0004】
近年においては、システム規模の大規模化が図られ、プロセッサの数が増加し、それにより、消費電力がさらに増大する傾向にある。
【0005】
一方、社会的には環境問題として消費電力の低減が大きく取り上げられ、装置規模が大きくなるのに反して消費電力を抑えることが求められている。
【0006】
そこで、バス接続のマルチプロセッサシステムにおいて、バス監視を行い電力制御をする方式があげられるが、バス監視装置を実現するためにはバスに接続される装置構成を考慮する必要があり、複雑なHWが必要となってしまう。
【0007】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、消費電力の低減を図ることができるマルチプロセッサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、プログラム実行時に発生するプロセスを処理する複数のプロセッサと、該複数のプロセッサにてプロセスが実行される際に必要となるデータを格納するメモリユニットと、前記複数のプロセッサと前記メモリユニットとをそれぞれ接続するネットワークユニットと、前記複数のプロセッサ及び前記メモリユニットに対してシステムに同期したクロックを供給するクロックジェネレータとを有してなるマルチプロセッサにおいて、前記複数のプロセッサのそれぞれは、前記プロセスを実行する命令の生成及び制御を行う命令実行制御部と、該命令実行制御部における実行命令停止時間をカウントする命令アイドルカウンタと、前記ネットワークユニットを介して他のプロセッサ及び前記メモリユニットとの間にてデータの送受信を行うとともに、前記命令アイドルカウンタにおけるカウント値が予め決められた値以上となった場合に、前記命令実行制御部が命令実行停止状態であることを示すフラグをプロセッサ状態フラグに設定し、前記ネットワークユニットを介してプロセス起動通知を受信した場合に前記プロセッサ状態フラグの前記フラグを解除するネットワークインタフェースユニットと、前記プロセッサ状態フラグの状態に基づいて、前記クロックジェネレータから供給されたクロックの前記ネットワークインタフェースユニットを除く当該プロセッサの構成要素に対する供給を制御するクロック分配制御部とを有することを特徴とする。
【0009】
また、前記クロック分配制御部は、前記プロセッサ状態フラグに前記フラグが設定されている場合、前記ネットワークインタフェースユニットを除く当該プロセッサの構成要素に対するクロックの供給を停止することを特徴とする。
【0010】
また、前記クロック分配制御部は、前記プロセッサ状態フラグに設定された前記フラグが解除された場合、当該プロセッサの構成要素に対するクロックの供給を再開することを特徴とする。
【0011】
また、プログラム実行時に発生するプロセスを処理する複数のプロセッサと、該複数のプロセッサにてプロセスが実行される際に必要となるデータを格納するメモリユニットと、前記複数のプロセッサと前記メモリユニットとをそれぞれ接続するネットワークユニットと、前記複数のプロセッサ及び前記メモリユニットに対してシステムに同期したクロックを供給するクロックジェネレータとを有してなるマルチプロセッサの制御方法において、実行命令停止時間が予め決められた時間以上となった場合、当該プロセッサが命令実行停止状態であることを示すフラグをプロセッサ状態フラグに設定し、当該プロセッサにて前記ネットワークユニットを介してプロセス起動通知が受信された場合に前記プロセッサ状態フラグの前記フラグを解除し、前記プロセッサ状態フラグにフラグが設定されている場合に当該プロセッサへのクロック供給を停止させることを特徴とする。
【0012】
また、前記プロセッサ状態フラグに前記フラグが設定されている場合、前記クロックジェネレータから供給されたクロックの当該プロセッサに対する供給を停止することを特徴とする。
【0013】
また、前記プロセッサ状態フラグに設定された前記フラグが解除された場合、前記クロックジェネレータから供給されたクロックの当該プロセッサに対する供給を再開することを特徴とする。
【0014】
(作用)
上記のように構成された本発明においては、マルチプロセッサシステムを構成する複数のプロセッサの各々において、自装置内の命令実行状態が監視されており、一定時間の連続した停止状態が検出された場合にプロセッサ内のクロックが停止されるので、動作休止状態のプロセッサにおいて無駄な電力が消費されてしまうことはない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明のマルチプロセッサの実施の一形態を示すブロック図である。
【0017】
本形態は図1に示すように、プログラム実行時に発生するプロセスを処理する複数のプロセッサ1−1〜1−nと、プロセッサ1−1〜1−nにてプロセスが実行される際に必要となるデータを格納するメモリユニット2と、プロセッサ1−1〜1−nとメモリユニット2とをそれぞれ接続するネットワークユニット3と、プロセッサ1−1〜1−n及びメモリユニット2に対してシステムに同期したクロックを供給するクロックジェネレータ4とから構成されている。なお、ネットワークユニット3の形態については、本発明の本質ではないため、バス形式やクロスバ形式等のいずれの形態でも構わない。
【0018】
図2は、図1に示したプロセッサ1−mの構成を示すブロック図である。なお、プロセッサ1−1〜1−nにおいては全て同様の構成である。
【0019】
本形態におけるプロセッサ1−mは図2に示すように、オペレーティングシステム(以下、OSと称する)が割り付けた指定プロセスを実行する命令の生成及び制御を行う命令実行制御部11と、命令実行制御部11における実行命令停止時間をカウントする命令アイドルカウンタ12と、ネットワークユニット3を介して他のプロセッサ1−1〜1−nとの間及びプロセッサ1−mとメモリユニット2との間のデータを入出力するネットワークインタフェースユニット13と、プロセッサ1−m内のクロック動作状態を示すプロセッサ状態フラグ131と、プロセッサ状態フラグ131を監視し、自プロセッサ1−m内のサブユニットに供給するクロックを制御するクロック分配制御部14とを少なくとも有しており、さらに、Cache15及びVPU16が設けられている。
【0020】
なお、ネットワークインタフェースユニット13は、他プロセッサ1−1〜1−nまたはメモリユニット2に対してデータの送受信を行う。
【0021】
また、プロセッサ状態フラグ131は、命令アイドルカウンタ12から送されたプロセッサ休止状態報告と、ネットワークユニット3から受信するプロセス起動通知を参照し、プロセッサ1−m内のクロック動作状態をクロック分配制御部14に対して出力する。
【0022】
また、命令実行制御部11は、ネットワークインタフェースユニット13を介して受信したプロセス起動通知を参照し、OSが指定した任意のプロセスを実行する命令の生成及び実行制御を行う。
【0023】
また、命令アイドルカウンタ12は、命令実行制御部11から送信された命令実行状態を受信し、連続した命令実行停止時間をカウントする。一定時間命令実行停止状態が継続した場合、プロセッサ1−mがアイドル状態であると判断し、プロセッサ状態フラグ131に対してプロセッサ休止状態報告を送信する。
【0024】
また、クロック分配制御部14は、システム全体で同期したクロックをクロックジェネレータ4から受信し、プロセッサ状態フラグ131を参照し、プロセッサ1−m内の各サブユニットに対するクロックの分配制御を実施する。
【0025】
以下に、上記のように構成されたマルチプロセッサの動作について説明する。
【0026】
クロックジェネレータ4は、各ユニットに対して同期したクロックを送出する。複数のプロセッサ1−1〜1−nとメモリユニット2は、クロックジェネレータ4から出力されたクロックを受信し、該クロックに同期して動作する。
【0027】
OSは、プロセッサ1−1〜1−nが実行する複数のプロセスを管理する。プログラムの実行が開始されると、OSは該プログラムを構成するプロセス群のスケジューリングを行い、プロセッサ1−mに対してプロセスの割付を行う。なお、プロセッサに対するプロセス起動方式については、本発明の本質ではない。
【0028】
本形態においては、プロセス起動方式としてネットワークを介したプロセッサ間通信によるプロセス起動方法を例に挙げて説明する。
【0029】
OSにおいてプロセス群のスケジューリングが実施され、プロセッサ1−1〜1−nにプロセスが割り付けられると、ネットワークユニット3を介してプロセッサ1−mにプロセス起動通信データが送信される。
【0030】
プロセッサ1−mにてネットワークユニット3を介して送信されてきた自宛プロセス起動通信データが受信されると、プロセッサ1−mにおいて、プロセス起動通信データが参照されてプロセス処理が開始される。
【0031】
プロセス処理の完了後、プロセッサ1−mにおいて、一定時間内に自プロセッサ内において実行した命令がなかったことが検出されると、プロセッサ1−m内の一部のクロックが停止され、クロック停止状態に遷移する。
【0032】
その後、クロック停止状態にあるプロセッサ1−mにおいて、自宛プロセス起動通信データが受信された場合、プロセッサ内部の停止しているクロックパスが再活性化され、OSによって割り付けられたプロセスが実行される。
【0033】
次に、プロセッサ1−m内の動作について詳細に説明する。
【0034】
プログラムの実行が開始されると、OSにおいて発生プロセスに対してスケジューリングが実施され、発生プロセスがプロセッサ1−mに割り当てられる。
【0035】
プロセスの割り当てが完了すると、ネットワークユニット3を介してプロセッサ1−mに対してプロセス起動通信データが送信される。
【0036】
プロセッサ1−mに対して送信されたプロセス起動通信データは、プロセッサ1−m内のネットワークインタフェース13において受信される。
【0037】
プロセス起動通信データがネットワークインタフェース13にて受信されると、受信されたプロセス起動通信データが、ネットワークインタフェース13からプロセッサ1−m内の命令実行制御部11に対して送信される。
【0038】
ネットワークインタフェース13から送信されたプロセス起動通信データが命令実行制御部11にて受信されると、命令実行制御部11において、プロセス起動通信データにて指定されたメモリアドレスに対するデータロード要求がメモリユニット2に対して発行される。
【0039】
命令実行制御部11にて発行されたデータロード要求は、ネットワークインタフェースユニット13及びネットワークユニット3を介してメモリユニット2にて受信され、メモリユニット2において、該データロード要求にて指定されたアドレスに格納されたデータが抽出され、ネットワークユニット3を介してプロセッサ1−mに対して出力される。
【0040】
メモリユニット2から出力されたロードデータは、ネットワークユニット3及びネットワークインタフェースユニット13を介して命令実行制御部11にて受信され、命令実行制御部11において、受信したロードデータが参照され、OSにて割り付けられた指定プロセスが命令レベルで実行される。
【0041】
ここで、命令アイドルカウンタ12においては、命令実行制御部11における命令発行状態が監視されており、プロセッサ1−mにおける命令実行停止時間がカウントされる。
【0042】
プロセス完了後、次のプロセスが長時間発生しない場合、命令アイドルカウンタ12において、予め決められた一定回数の連続した命令実行停止時間が検出されると、プロセッサ1−mがアイドル状態にあると判断され、ネットワークインタフェースユニット13に対してアイドル状態通知データが出力される。
【0043】
命令アイドルカウンタ12から出力されたアイドル状態通知データがネットワークインタフェースユニット13にて受信されると、ネットワークインタフェースユニット13において、プロセッサ状態フラグ131がセットされる。なお、本形態においては、プロセッサ状態フラグ131がネットワークインタフェース12に設けられているが、プロセッサ状態フラグ131の位置においては、必ずしもネットワークインタフェースユニット13に設けられる必要はない。
【0044】
クロック分配制御部14においては、クロックジェネレータ4にて生成されたクロックが受信され、各プロセッサを構成するサブユニットへクロックの分配及び制御が行われる。
【0045】
ネットワークインタフェースユニット13に設けられたプロセッサ状態フラグ131がセットされた場合、クロック分配制御部14において、ネットワークインタフェースユニット13を除くサブユニット(本形態においては、命令実行制御部11、Cache15及びVPU16)のクロック分配経路に対して、クロックをHI状態(もしくはLO状態)で固定される。クロックが停止されたサブユニット内のメモリ/レジスタにおいては、クロックが固定された時点の状態が保持される。
【0046】
その後、新規プロセスが発生した場合、OSにおいて発生プロセスのスケジューリングが行われ、プロセッサ1−mに対してプロセス起動通信データが送信される。
【0047】
プロセッサ1−m内のネットワークインタフェースユニット13において、ネットワークユニット3を介して自宛プロセス起動通信データが受信される。
【0048】
プロセッサ1−mがクロック停止状態である場合、ネットワークインタフェースユニット13において、プロセス起動通信データが受信された時点でプロセッサ状態フラグ131がリセットされる。
【0049】
クロック分配制御部14においては、プロセッサ状態フラグ131が監視され、ホールドされていたクロックパスが活性化される。
【0050】
クロックが活性化されると、プロセス起動通信データがネットワークインタフェースユニット13から命令実行制御部11に対して送信される。
【0051】
ネットワークインタフェース13から送信されたプロセス起動通信データが命令実行制御部11にて受信されると、命令実行制御部11において、メモリユニット2に対して、プロセス起動通信データに示されたメモリアドレスに格納されたデータのロード要求が発行され、上述した動作と同様に指定プロセスの命令列が実行される。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明においては、マルチプロセッサシステムを構成する複数のプロセッサの各々において、自装置内の命令実行状態が監視されており、一定時間の連続した停止状態が検出された場合にプロセッサ内のクロックが停止されるため、動作休止状態のプロセッサにおいて無駄な電力が消費されてしまうことはなく、消費電力の低減を図ることができる。
【0053】
近年採用されるテクノロジに多く見られるCMOS回路を採用した同期式回路においては、同期回路に供給するクロックを停止し、回路データを固定することによって、消費電力を削減することができる。
【0054】
また、マルチプロセッサシステムにおいて、比較的簡単な回路でプロセッサ単位に内部クロック動作を制御することにより、大規模なシステムにおいても繊細な消費電力制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマルチプロセッサの実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示したプロセッサの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1−1〜1−n プロセッサ
2 メモリユニット
3 ネットワークユニット
4 クロックジェネレータ
11 命令実行制御部
12 命令アイドルカウンタ
13 ネットワークインタフェースユニット
14 クロック分配制御部
15 Cache
16 VPU
Claims (5)
- プログラム実行時に発生するプロセスを処理する複数のプロセッサと、該複数のプロセッサにてプロセスが実行される際に必要となるデータを格納するメモリユニットと、前記複数のプロセッサと前記メモリユニットとをそれぞれ接続するネットワークユニットと、前記複数のプロセッサ及び前記メモリユニットに対してシステムに同期したクロックを供給するクロックジェネレータとを有してなるマルチプロセッサにおいて、
前記複数のプロセッサのそれぞれは、
前記プロセスを実行する命令の生成及び制御を行う命令実行制御部と、
該命令実行制御部における実行命令停止時間をカウントする命令アイドルカウンタと、
前記ネットワークユニットを介して他のプロセッサ及び前記メモリユニットとの間にてデータの送受信を行うとともに、前記命令アイドルカウンタにおけるカウント値が予め決められた値以上となった場合に、前記命令実行制御部が命令実行停止状態であることを示すフラグをプロセッサ状態フラグに設定し、前記ネットワークユニットを介してプロセス起動通知を受信した場合に前記プロセッサ状態フラグの前記フラグを解除するネットワークインタフェースユニットと、
前記プロセッサ状態フラグの状態に基づいて、前記クロックジェネレータから供給されたクロックの前記ネットワークインタフェースユニットを除く当該プロセッサの構成要素に対する供給を制御するクロック分配制御部とを有することを特徴とするマルチプロセッサ。 - 請求項1に記載のマルチプロセッサにおいて、
前記クロック分配制御部は、前記プロセッサ状態フラグに前記フラグが設定されている場合、前記ネットワークインタフェースユニットを除く当該プロセッサの構成要素に対するクロックの供給を停止することを特徴とするマルチプロセッサ。 - 請求項2に記載のマルチプロセッサにおいて、
前記クロック分配制御部は、前記プロセッサ状態フラグに設定された前記フラグが解除された場合、当該プロセッサの構成要素に対するクロックの供給を再開することを特徴とするマルチプロセッサ。 - プログラム実行時に発生するプロセスを処理する複数のプロセッサと、該複数のプロセッサにてプロセスが実行される際に必要となるデータを格納するメモリユニットと、前記複数のプロセッサと前記メモリユニットとをそれぞれ接続するネットワークユニットと、前記複数のプロセッサ及び前記メモリユニットに対してシステムに同期したクロックを供給するクロックジェネレータとを有してなるマルチプロセッサの制御方法において、
前記複数のプロセッサのそれぞれは、その命令実行制御部における実行命令停止時間をカウントする命令アイドルカウンタと、ネットワークインタフェースユニットとを有し、
前記命令アイドルカウンタにおけるカウント値が予め決められた値以上となった場合、ネットワークインタフェースユニットが、当該プロセッサが命令実行停止状態であることを示すフラグをプロセッサ状態フラグに設定し、当該プロセッサにて前記ネットワークユニットを介してプロセス起動通知を受信した場合に前記プロセッサ状態フラグの前記フラグを解除し、
前記プロセッサ状態フラグにフラグが設定されている場合にネットワークインタフェースユニットを除く当該プロセッサの構成要素に対するクロック供給を停止させることを特徴とするマルチプロセッサの制御方法。 - 請求項4に記載のマルチプロセッサの制御方法において、
前記プロセッサ状態フラグに設定された前記フラグが解除された場合、前記クロックジェネレータから供給されたクロックの当該プロセッサに対する供給を再開することを特徴とするマルチプロセッサの制御方法。
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