JP3572840B2 - カッティングプロッタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、カッティングシートから文字や図形を切抜くカッティングプロッタに関するものであり、特に、カッティング後のカッティングシートの取扱いを容易にしたカッティングプロッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
図5は従来のカッティングプロッタにより文字をカッティングした剥離紙付カッティングシートSを示し、表層のカッティングシートには入力データに応じた書体と寸法のレタリングシートLが切断処理されている。レタリングシートLをディスプレイとして使用する際は、先ずレタリングシートL以外の余白Mを裏面の剥離紙から剥し、カッティングシートSの表面に透明な粘着性アプリケーションシートを載せ、アプリケーションシートにレタリングシートLを転写して剥離紙を剥がす。そして、アプリケーションシートを目的の場所に貼ってアプリケーションシートの表面をスクィージにて摩擦し、レタリングシートLを接着対象面に接着してアプリケーションシートを剥がせば、対象面にレタリングシートLが残る。また、カッティングシートSからレタリングシートLを除去して余白Mをアプリケーションシートに転写し、余白Mを白抜きレタリングシートとして使用する場合もある。
【0003】
上述した従来のシート転写工程においては、カッティングシートSに文字や記号をカッティングした後に剥離紙から不要部分を除去する作業に手間がかかる。特に、除去部分の面積が大きい場合は剥離に要する力が大きく、また、剥離した不要シートが剥離紙上のレタリング部分に貼りついて、レタリング部分も同時に剥離紙から剥がれることがあり、取扱いが容易ではないという問題がある。
【0004】
カッティングシートの不要部分の剥離を容易化する提案としては、粘着シート(カッティングシート)の粘着面または基板のいずれか一方に水または石鹸水などの液体を塗布し、粘着シートと基板を剥離しやすい状態で貼りあわせ、この積層体の粘着シートにカッティング処理を行った後に、粘着シートの不要部分を基板から除去し、基板上に残った粘着シートに圧力を加えて粘着シートと基板間の液体を排出させて粘着シートを基板へ強く接着させる方法が提案されている(特開平 1-221225 号公報)。この方法は、粘着シートの不要部分の剥離を容易化するという目的を達成しているものの、基板と粘着シートのいずれか一方に液体を塗布してから貼りあわせる作業を要するとともに、カッティング処理後に粘着シートの文字や図形などの部分が基板に接着されるので、基板そのものをガラス窓や壁材として使用することになり、既設のガラス窓や壁面などにカッティング文字を転写することはできず、用途が限定されるものである。
また、特開平 7-291522 号公報には、カットフィルム(カッティングシート)の文字や図形などの部分以外の不要部分を台紙(剥離紙)へ固着することにより、その後のアプリケーションシートの貼付及び剥離工程において、文字や図形などの部分のみがアプリケーションシートへ転写され、不要部分は台紙上に残るようにして、不要部分除去作業を省略できるようにした技術が開示されている。ここで、不要部分を台紙へ固着する具体的な手段としては、カッターのキャリッジにサーマルヘッドを装着し、カッティング処理後に文字や図形などのアウトラインの近傍をサーマルヘッドにより加熱して不要部分を台紙へ接着させる構成が記載されている。
上記の技術においては、カットフィルムの不要部分を除去する作業が省略されるが、アプリケーションシートとカットフィルムの接着力は、アプリケーションシートと台紙の接着力よりも強いことから、従前の手法である文字や図形以外の余白部分を除去した台紙上にアプリケーションシートを貼付及び剥離する方法よりもアプリケーションシートの剥離に強い力を要して作業性が悪い。
また、文字や図形などのアウトラインの近傍をサーマルヘッドにより加熱して不要部分を台紙へ接着させる方法では、カットフィルムの周縁部は台紙に固着されないので、アプリケーションシートを剥離する際にカットフィルムの周縁部がアプリケーションシートとともに剥がれてしまうという不都合が生じる。また、これを防ぐためにカットフィルムの不要部分全部を台紙へ加熱接着する方法をとる場合は、サーマルヘッドを装着したカッターキャリッジにて不要部分の全面を走査して加熱しなければならず、処理時間がかかって能率が低下することになる。
そこで、ディスプレイ基板へカッティングシートを貼りあわせてカット処理を行う方法の欠点であるカッティングシートの貼付場所の制約を解消するとともに、カッティングシートの不要部分の除去に要する手間を解消するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、入力された作図データに基づいて文字や記号のアウトラインデータを演算処理するカッティング制御部と、カッティングヘッドを駆動するカッティングヘッド駆動装置とを備え、アウトラインデータに基づいてカッティングヘッドを駆動してカッティングシートを切抜き、レタリングシートを作成するカッティングプロッタにおいて、作図領域における文字や記号のアウトラインの外側または内側の領域を塗り潰し指定する手段と、指定領域の塗り潰しデータを演算する手段と、塗り潰しデータに基づいて熱転写プリントを実行するサーマルプリンタ部とを備え、前記カッティングヘッドによりアウトラインカッティングしたカッティングシートと感熱性粘着テープとを重ね合わせて前記サーマルプリンタ部により熱転写プリント工程を実行することにより、前記カッティングシートの塗り潰し指定領域を前記感熱性粘着テープに転写することを特徴とするカッティングプロッタを提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を図に従って詳述する。図1はカッティングプロッタ1のシステム構成を示し、プロッタ/プリンタ制御装置2とプロッタ部3とサーマルプリンタ部4とによって構成され、サーマルプリンタ部4はライン形サーマルヘッド5とプラテンローラ6とによってカッティングシートSと粘着テープカセットCに収容されている感熱性粘着テープAとを挟み、プラテンローラ6の回転によってカッティングシートSと感熱性粘着テープAとを送る形式のものである。
【0007】
感熱性粘着テープAは、粘着剤の温度依存性を利用したものや、マイクロカプセル化した粘着剤を結合剤を用いてフィルムに塗着したもの等があり、常温では非粘着性で加熱すると粘着性が生じる特性を有している。また、この実施形態では感熱性粘着テープAを粘着テープカセットCに収容しているが、これに限らず、カセット形ではなくシートロール形の感熱性粘着テープをそのままサーマルプリンタ部4へ装填するように構成してもよい。
【0008】
図2はカッティングプロッタ1の機能ブロック図であり、キーボード7またはホストコンピュータ等のデータ入力手段からインタフェース8を通じて入出力制御装置9へ入力された作図データは、CPU10、ROM11、RAM12によって構成されたプロッタ/プリンタ制御部13へ入力される。
【0009】
キーボード7からプロッタ/プリンタ制御部13へ入力された文字や記号等の作図データは、プロッタ/プリンタ制御部13が表示部駆動回路14へデータを転送してLCDディスプレイ15によって表示される。
【0010】
プロッタ部3は、X軸モータ駆動回路16、Y軸モータ駆動回路17、Z軸アクチュエータ駆動回路18と、X軸モータ19、Y軸モータ20、Z軸アクチュエータ21によって構成されている。
【0011】
サーマルプリンタ部4は、サーマルヘッド駆動回路22、サーマルヘッド5、プラテンローラ駆動回路23、プラテンローラ駆動モータ24によって構成され、プロッタ部3とサーマルプリンタ部4はプロッタ/プリンタ制御装置2の入出力制御装置9へ接続されている。
【0012】
プロッタ/プリンタ制御部13へ入力された作図データは、ROM11に格納されているアウトラインデータ演算プログラム25と塗り潰しデータ演算プログラム26にしたがって演算処理される。
【0013】
CPU10は、入力された文字や記号等のキャラクタデータを文字間隔、文字サイズ、フォント指定等の書式設定データとアウトラインデータ演算プログラム25に基づいて文字や記号等のアウトラインを展開し、ストロークデータ形式のアウトラインデータを演算する。
【0014】
そして、キーボード7により余白除去モードとキャラクタ除去モードのいずれかを選択して設定すると、モード設定にしたがって塗り潰しデータ演算プログラム26に基づき文字や記号等のアウトライン外またはアウトライン内の領域の塗り潰しドットデータを演算する。
【0015】
余白除去モードを設定した場合は、アウトライン外領域の塗り潰しドットデータを生成し、キャラクタ除去モードを設定した場合は、アウトライン内領域の塗り潰しドットデータを生成して、アウトラインデータと塗り潰しドットデータとをRAM12へ格納する。
【0016】
キーボード7からカッティング実行コードを入力すると、CPU10はRAM12に書込まれているアウトラインデータをプロッタ部3のX軸、Y軸、Z軸のそれぞれの駆動回路16,17,18へ出力し、X軸モータ19、Y軸モータ20、Z軸アクチュエータ21を同期駆動してカッティングシートSに文字や記号等のアウトラインカッティングを実行する。
【0017】
アウトラインカッティングを終了したカッティングシートSをサーマルプリンタ部4にセットしてプリント実行コードを入力すると、サーマルプリンタ部4が起動して熱転写プリント工程に入る。熱転写プリント工程においてはプロッタ/プリンタ制御部13がプラテンローラ駆動モータ24の回転とライン形サーマルヘッド5への塗り潰しドットデータ転送とを同期制御し、図1に示すプラテンローラ2とライン形サーマルヘッド5とに挟まれているカッティングシートSと感熱性粘着テープAとを一体に送りつつプリントを実行する。
【0018】
このとき、感熱性粘着テープAの加熱された部分に粘着力が生じてカッティングシートSに粘着し、感熱性粘着テープAが粘着テープカセットC内の巻取りリールに巻取られる際に、感熱性粘着テープAに貼付いたカッティングシートは剥離紙から剥離されて感熱性粘着テープAとともに巻取りリールに巻取られる。また、剥離紙から不要部分を剥離したカッティングシートがサーマルプリンタ部4の排紙口から排出される。
【0019】
余白除去モードを設定した場合は、カッティングシートSのレタリングシートL以外の余白領域が感熱性粘着テープAへ転写され、図3に示すように、剥離紙RP上にレタリングシートLを残したカッティングシートSが排出される。
【0020】
また、キャラクタ除去モードを設定した場合は、レタリングシートLのアウトライン内領域と等しい領域がサーマルヘッド5により加熱され、レタリングシートLが感熱性粘着テープAに転写されて剥離紙RPから剥離され、図4に示すように、剥離紙RP上に白抜きレタリングシートMを残したカッティングシートSが排出される。
【0021】
このように、サーマルプリンタ部4により熱転写プリント工程を実行することにより、カッティングシートから不要部分を剥離して除去する手作業が不要となり、直ちにアプリケーションシートへの転写作業が行える。
【0022】
また、他の実施形態としては、感熱性粘着テープをアプリケーションシートとして利用するものがある。この場合は、図1に示したサーマルプリンタ部4を粘着テープカセットCを使用する構成に代えて、図示は省略するがロール形感熱性粘着テープを使用する構成とし、プロッタ/プリンタ制御部の熱転写モード設定機能を、前述したものとは逆に余白除去モードによってアウトラインカッティングデータからアウトライン内領域の塗り潰しドットデータを生成し、キャラクタ除去モードではアウトライン外領域の塗り潰しドットデータを生成するように構成する。
【0023】
上記のように構成することにより、アウトラインカッティングを終了したカッティングシートSをサーマルプリンタ部4にセットしてプリント工程を実行すると、余白除去モードではレタリングシートLが感熱性粘着テープAに転写されて剥離紙RPから剥離され、レタリングシートLを転写した感熱性粘着テープAとレタリングシートLを剥離したカッティングシートSが取り出される。
【0024】
また、キャラクタ除去モードを設定した場合は、レタリングシートLのアウトライン外領域が感熱性粘着テープAに転写されて剥離紙RPから剥離され、白抜きレタリングシートMを転写した感熱性粘着テープAと、白抜きレタリングシートMを剥離したカッティングシートSとに分離される。
【0025】
そして、裏面にレタリングシートLまたは白抜きレタリングシートMを転写した感熱性粘着テープAを目的の場所にセットしてスクィージで感熱性粘着テープAの表面を摩擦すればレタリングシートLまたは白抜きレタリングシートMが目的の場所に転写され、レタリングシートLや白抜きレタリングシートMを剥離紙RPからアプリケーションシートへ転写する作業が不要になる。
【0026】
尚、本発明は上記の実施形態に限定するものではなく、例えば、カッティングプロッタ部とプリンタ部とを一体に連結してカッティングとプリントとを連続的に実行するように構成する等、本発明の技術的範囲内において種々の改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶことは当然である。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のカッティングプロッタは、キャラクタのアウトラインをカッティングしたカッティングシートの余白部分をサーマルプリンタ部により粘着テープに転写して剥離紙から剥離するので、従来のカッティングプロッタによって作成したカッティングシートとは異なり、余白部分の剥離作業が不要となり、また、剥離した不要部分が周囲のものや剥離紙上の必要部分に貼りつくこともない。したがって、作業労力の軽減、作業時間の短縮に効果を発揮するとともに、取扱いが著しく容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカッティングプロッタのシステム構成解説図。
【図2】図1のカッティングプロッタの機能ブロック図。
【図3】図1のカッティングプロッタにより文字外領域を除去したカッティングシートの平面図。
【図4】図1のカッティングプロッタにより文字領域を除去したカッティングシートの平面図。
【図5】カッティングプロッタによりカッティングしたカッティングシートの平面図。
【符号の説明】
1 カッティングプロッタ
2 プロッタ/プリンタ制御装置
3 プロッタ部
4 サーマルプリンタ部
5 サーマルヘッド
6 プラテンローラ
13 プロッタ/プリンタ制御部
25 アウトラインデータ演算プログラム
26 塗り潰しデータ演算プログラム
A 感熱性粘着テープ
C 粘着テープカセット
S カッティングシート
L レタリングシート
M 余白(白抜きレタリングシート)
RP 剥離紙
Claims (1)
- 入力された作図データに基づいて文字や記号のアウトラインデータを演算処理するカッティング制御部と、カッティングヘッドを駆動するカッティングヘッド駆動装置とを備え、アウトラインデータに基づいてカッティングヘッドを駆動してカッティングシートを切抜き、レタリングシートを作成するカッティングプロッタにおいて、
作図領域における文字や記号のアウトラインの外側または内側の領域を塗り潰し指定する手段と、指定領域の塗り潰しデータを演算する手段と、塗り潰しデータに基づいて熱転写プリントを実行するサーマルプリンタ部とを備え、
前記カッティングヘッドによりアウトラインカッティングしたカッティングシートと感熱性粘着テープとを重ね合わせて前記サーマルプリンタ部により熱転写プリント工程を実行することにより、前記カッティングシートの塗り潰し指定領域を前記感熱性粘着テープに転写することを特徴とするカッティングプロッタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00620297A JP3572840B2 (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | カッティングプロッタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00620297A JP3572840B2 (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | カッティングプロッタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10202582A JPH10202582A (ja) | 1998-08-04 |
| JP3572840B2 true JP3572840B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
ID=11631962
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00620297A Expired - Fee Related JP3572840B2 (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | カッティングプロッタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3572840B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9718279B2 (en) | 2013-09-20 | 2017-08-01 | Max Co., Ltd. | Label medium and label manufacturing apparatus |
-
1997
- 1997-01-17 JP JP00620297A patent/JP3572840B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9718279B2 (en) | 2013-09-20 | 2017-08-01 | Max Co., Ltd. | Label medium and label manufacturing apparatus |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10202582A (ja) | 1998-08-04 |
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