JP3574789B2 - 情報技術的な装置のための防護室 - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、情報技術的な装置のための防護室であって、密閉式のドアを有する防火性の側壁と、床と、天井とが設けられている形式のものに関する。
【0002】
情報技術的(informationstechnisch.)なかつ制御技術的(steuerungstechnisch.)な装置を収容するためのこのような形式の防護室は既知と見なされる。EN1047に基づき形成されたこの既知の防護室は、とりわけ火災が発生した場合に、情報技術的な装置が破壊されず、重要な制御タスクとデータとを確保するために、引き続き作動できるということをある程度の時間、たとえば90分にわたって保証することが望ましい。このような形式の既知の防護室は、一般的に慣用の建造物室内に、たとえばこの建造物室自体が適宜にライニングされていることによって不動に据え付けられている。
【0003】
本発明の課題は、冒頭で述べた形式の防護室を改良して、防護室が、可能な限り単純な部分から容易に組立て可能であると共に、種々異なる空間提供に応じて構成できるようにすることである。
【0004】
この課題は、請求項1の特徴部に記載の特徴によって解決される。これに基づき、側壁と、該側壁によって取り囲まれた床と、天井とが、互いに相並んで配置された、防火手段を介して互いに結合された個別エレメントからモジュール式に組み立てられていることが提供される。側壁と、この側壁によって取り囲まれた床と、天井とから成る防火室のモジュール式の構造によって、簡単な据付けと、簡単にかつ整然として組み立てられた部分とが得られる。この場合、モジュールは、空間提供に応じてより小さな構造ユニットにまたはより大きな構造ユニットに、それぞれ異なる長さ・幅比率で組み立てることができる。この場合、特に個々の壁エレメントの結合箇所も防火性に形成されている。さらに、キット式の支承保持も可能となる。
【0005】
床から天井にまで一体に延びる側壁エレメントの幅が、天井エレメントの幅に対して整数の比(1を含む)にあるかまたは天井エレメントの幅が、床から天井にまで一体に延びる側壁エレメントの幅に対して整数の比(1を含む)にあり、組み立てられた状態で、単数または複数の側壁エレメントの2つの長手方向縁部が、単数または複数の天井エレメントの、対応配置された2つの長手方向縁部に整合しているということが提案されている場合には、側壁エレメントの幅もしくは天井エレメントの幅、しかも場合によっては両エレメントのうち広幅なエレメントが1つの基本ユニットを形成している。この基本ユニットは、可能な最小構造ユニットの幅を規定している。しかし、天井エレメントの長手方向縁部と側壁エレメントの長手方向縁部との整合が複数のエレメントに基づき初めて繰り返されるような構造も考えられるが、しかし、この構造は不利である。この場合、1つのエレメントの幅が、最小の室モジュールの幅を規定しているわけではないが、幸いなことに、モジュール式の構造も可能となる。この場合、最小の室ユニットは、1つの天井エレメントの幅もしくは1つの側壁エレメントの幅(しかも両エレメントのうち大きい方のエレメント)の倍数に相当している。
【0006】
1つの天井エレメントの長さが、1つの側壁エレメントの幅の整数倍(1を含む)に相当しているような構成によって、1つの室ユニットが長さの点で1つの天井エレメントに正確に相当しており、長方形のもしくは正方形の室では、この室を天井エレメントの長手方向でただ1つの天井エレメントによってカバーすることができるということが達成される。室を天井エレメントの長手方向延在長さの方向で拡大するためには、天井エレメントの長手方向に複数の天井エレメントが連続的に配置されてもよい。この場合、最後の側壁エレメントの鉛直方向の縁部が、天井エレメントの狭幅の縁部に整合しているということが常に保証されている。
【0007】
さらに、簡単な構造のためには、側壁エレメントの幅が、床エレメントの幅の整数倍に相当しているかまたは床エレメントの幅が、側壁エレメントの幅の整数倍に相当しているという手段が有利である。
【0008】
さらに、防火性の構造と、据付けエレメントを保護して収納するという手段による断熱とは、床が、二重床として、下側の床部分と、間隔を置いて配置された上側の床部分とから成っており、下側の床部分だけでなく上側の床部分も、側壁によって取り囲まれているということによって助成される。
【0009】
角隅を確実に結合しかつシールするという難点は、側壁の角隅が、一体の角隅エレメントによって形成されているということによって回避される。
【0010】
さらに、簡単な据付けおよび安定した構造のためには、側壁の下側が、建築側の床に固定されている床異形成形材内に収容されており、側壁エレメントと角隅エレメントとの上側が、内側で横断面L字形に下方へ段付けされており、天井エレメントが、該天井エレメントの、側壁に対応配置された縁部で相補的に上方へL字形に段付けされており、側壁と天井との間の縁部が、交差箇所もしくは分離箇所を覆う角張ったライニング異形成形材によって外側でカバーされている手段が有利である。この手段によって、壁エレメントを簡単にかつ申し分なく、しかも良好にシールして組み立てることができる。
【0011】
側壁エレメントと、角隅エレメントと、天井エレメントとの間に防火性のシールエレメントが配置されており、側壁エレメントと、角隅エレメントと、天井エレメントとが、シールエレメントを互いに押し合わせる結合手段によって互いに分離しないように整合して保持されていることによって、壁エレメントの損傷が回避されると共に簡単なかつ確実な結合が保証される。高い防火性と、壁エレメントの、比較的容易なかつ単純な構造は、側壁エレメントと、角隅エレメントと、天井エレメントとが、これらのエレメントの両外側に層を成すように配置された鋼製の外側被覆体と、該外側被覆体の間に設けられた、室の内部における高い温度に対して有効となる少なくとも2つの層とによって形成されていることにより助成される。
【0012】
防護室の機能的な装備と、保護された電気的な供給部とは、防護室の内部に照明装置と空調装置とが設けられており、供給ケーブルもしくは給電ケーブルが、緊締可能な詰込み枠と、該詰込み枠内に収容された、種々異なる直径のケーブルに適合可能な弾性的なシールモジュールとを備えた、側壁に組み付けられた防火性のケーブル貫通案内部によってシールされて内部に導入されていることと、さらに、天井に分配された、消火剤のための供給開口もしくは流入開口を備えた消火設備と、消火剤排出部と、防火スライダと、センサ信号を受信しかつアクチュエータを制御するための制御装置とが設けられていることとによって保証される。
【0013】
以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。
【0014】
図1には、防護室1もしくは防火室の重要な部分として、ドア5を備えた側壁2と、天井3と、二重の床4とが斜視図で示してある。この場合、側壁2と、天井3と、床4とは個々の壁エレメントからモジュール式に形成されている。室内には、情報技術もしくは制御技術の、種々異なる構成要素が収納されており、ならびに空調装置12と照明装置7とが設けられている。火災時ために、外部に配置された、防火剤の入った容器と、防護室1の内部に配置された管路と、天井3に配置された出口開口とを備えた消火設備8と、さらに、消火剤排出部9とが設けられている。さらに、外面には電子的な制御システム10が配置されているのに対して、内部には作動報知器11が取り付けられている。さらに、内部には、遮断なしの電流供給部13を設けることができる。側壁2には、防護室1の内部に配置された電気的な構成要素に電流を供給するためのケーブル導入部6が組み付けられている。
【0015】
図3a〜図3dには、側壁エレメントSと、等幅の天井エレメントDと、床エレメントBと、有利には側壁エレメントSの幅に相当する側方部分を備えた角隅エレメントEとの形の、種々異なる壁エレメントが示してある。図2から、これらの壁エレメントの構造を横断面で見ることができ、図4Aおよび図4Bから、壁エレメントの結合領域を見ることができる。これに基づき、側壁エレメントSと、天井エレメントDと、相応して角隅エレメントEも鋼薄板製の外側被覆体2.1;3.1から成っている。これによって、箱形の構造が形成されており、両外側被覆体2.1;3.1の間には、火災時に遮断作用を有する断熱材料から成る複数の防火層I,II,IIIが収納されているので、情報技術的な装置の、たとえば90分にわたる最大限に許容可能な限界値負荷は超過されない。
【0016】
側壁エレメントSと天井エレメントDとの間の角隅領域は、角張ったライニング異形成形材2.2によってカバーされている。この場合、このライニング異形成形材2.2の、鉛直下向きに方向付けられた脚部は、側壁エレメントSと天井エレメントDとの間の結合箇所を越えて延びている。側壁エレメントSと天井エレメントDとの、互いに突き合わされた縁部は完全にL字形に形成されているので、側壁エレメントSと天井エレメントDとは、容易にかつ申し分なく、しかも良好なシールを維持して接合することができる。側壁エレメントSの長手方向側部と、天井エレメントDの長手方向側部との間には、横断面の中央に配置された膨張シール部材2.5と、この膨張シール部材2.5の側方に配置された耐熱シール部材2.6と、外部に配置されたシール帯材2.7と、このシール帯材2.7と耐熱シール部材2.6との間にさらに付加的に設けられたシールコンパウンド2.8とを備えたシール手段が配置されている。このシール構造によって、臨界的な結合箇所が防火性に形成されている。シール手段には、壁エレメントに対して端面側で結合舌片2.4が続いている。
【0017】
壁エレメントを移行領域で簡単に、しかも確実に互いに分離しないように保持するために、外側被覆体2.1には、図4Aおよび図4bから見ることができるように、上方に円錐状に延びる、側方で外向きに開く溝を備えた結合エレメント2.9が形成されている。結合エレメント2.9には、相応に適合される、上方に先細りになっている、溝内に係合する閉鎖エレメント14が押し被せられ、これによって、シール手段が互いに押し合わされ、密な結合部が形成される。結合エレメント2.9と閉鎖エレメント14とを備えた、個々の壁エレメントの間の結合箇所が、台形の横断面を備えたライニング異形成形材15によって内部でカバーされていると有利である。ライニング異形成形材15には、室内での組付けのための取付け用コンソール18を取り付けることができる。壁エレメント自体の間の結合領域は、防火性を危険にさらす恐れのある孔も螺合部も有していない。
【0018】
図2からさらに見ることができるように、側壁エレメントSは、建築側の床に固定された、U字形の横断面を備えた床異形成形材2.3によって位置固定されている。これによって、側壁エレメントSは確実に保持されていて、簡単に据え付けることができる。天井エレメントD自体は、保持手段3.2によって室側の天井に付加的に固定することができる。二重床として形成された床4は、下側の床部分4.3と、この床部分4.3から間隔をおいて配置された、結合手段4.2によって位置固定された上側の床部分4.1とから成っていて、全体的に側壁2によって取り囲まれているので、この領域でも、良好なシールと良好な防火とが保証されている。照明装置7は、図1に示した垂れ下げられた付加的な天井3に配置される代わりに、側壁2と天井3との間の内縁部領域に配置されていてもよい。この場合、この内縁部領域には、たとえば図5に示したようにケーブル通路7.1が形成されてもよい。
【0019】
ドア5を密にかつ防火性に閉鎖するために、ドアトリム5.1,5.2内には全周にわたってシールパッケージ5.3が挿入されており、防火性の材料によって形成されたドア5が相応に嵌め込まれている。ドア5にはドアクローザ5.4(図1参照)が設けられている。
【0020】
図5には、結合箇所の下側で延びる支持異形成形材17と、この支持異形成形材17の下側で床に支持された支持体16とによる、互いに突き合わされた天井エレメントDの支持部が示してある。支持体16は、ヘッドプレート16.1によって支持異形成形材17に固定されていて、ベースプレート16.2によって建築側の床に固定されている。支持異形成形材17の領域には両側にケーブル通路7.1が形成されていて、斜め下向きで室内に光を放射する照明器具が組み付けられている。
【0021】
図1に示したケーブル導入部6は、図8に示したケーブル貫通案内部19により形成することができる。このケーブル貫通案内部19は外側の詰込み枠19.2もしくはスタッフィングフレームを有している。この詰込み枠19.2内には、各ケーブルのためにシールモジュール19.1が挿入されている。収容後、詰込み枠19.2がねじの締付けによって半径方向で狭搾されるので、シールモジュール19.1が互いに押し合わされる。シールモジュール19.1は、タマネギのように内外に被せられた皮を有しているので、シールモジュール19.1は、種々異なるケーブル直径に適合させることができる。
【0022】
前述した手段によって、防護室1は、それぞれ異なるサイズでモジュール式に簡単に形成することができる。構造部分は、適宜に単純な支承保持手段を備えた単純なエレメントから成るキットを提供している。
【図面の簡単な説明】
【図1】部分的に切り開かれた壁を備えた防護室の斜視図である。
【図2】建築側の室内に組み付けられた防護室の部分の横断面図である。
【図3】種々異なる壁エレメントの斜視図であり、3aは側壁エレメントを示しており、3bは天井エレメントを示しており、3cは床エレメントを示しており、3dは角隅エレメントを示している。
【図4】壁エレメントの間の結合領域を示す図であり、4Aは平面図であり、4Bは側面図である。
【図5】より大きな防護室内の支持装置を示す図である。
【図6】ドアの組付け部の横断面図である。
【図7】防護室内の組付けエレメントを示す図である。
【図8】防護室の外部と内部との間のケーブル貫通案内部を示す図である。
【符号の説明】
1 防護室、 2 側壁、 2.1 外側被覆体、 2.2 ライニング異形成形材、 2.3 床異形成形材、 2.4 結合舌片、 2.5 膨張シール部材、 2.6 耐熱シール部材、 2.7 シール帯材、 2.8 シールコンパウンド、 2.9 結合エレメント、 3 天井、 3.1 外側被覆体、 3.2 保持手段、 4 床、 4.1 床部分、 4.2 結合手段、 4.3 床部分、 5 ドア、 5.1,5.2 ドアトリム、 5.3 シールパッケージ、 5.4 ドアクローザ、 6 ケーブル導入部、 7 照明装置、 7.1 ケーブル通路、 8 消火設備、 9 消火剤排出部、 10 制御システム、 11 作動報知器、 12 空調装置、 14 閉鎖エレメント、 15 ライニング異形成形材、 16 支持体、 16.1 ヘッドプレート、 16.2 ベースプレート、 17 支持異形成形材、 18 取付け用コンソール、 19 ケーブル貫通案内部、 19.1 シールモジュール、 19.2 詰込み枠、 B 床エレメント、 D 天井エレメント、 E 角隅エレメント、 S 側壁エレメント、 I,II,III 防火層
本発明は、情報技術的な装置のための防護室であって、密閉式のドアを有する防火性の側壁と、床と、天井とが設けられている形式のものに関する。
【0002】
情報技術的(informationstechnisch.)なかつ制御技術的(steuerungstechnisch.)な装置を収容するためのこのような形式の防護室は既知と見なされる。EN1047に基づき形成されたこの既知の防護室は、とりわけ火災が発生した場合に、情報技術的な装置が破壊されず、重要な制御タスクとデータとを確保するために、引き続き作動できるということをある程度の時間、たとえば90分にわたって保証することが望ましい。このような形式の既知の防護室は、一般的に慣用の建造物室内に、たとえばこの建造物室自体が適宜にライニングされていることによって不動に据え付けられている。
【0003】
本発明の課題は、冒頭で述べた形式の防護室を改良して、防護室が、可能な限り単純な部分から容易に組立て可能であると共に、種々異なる空間提供に応じて構成できるようにすることである。
【0004】
この課題は、請求項1の特徴部に記載の特徴によって解決される。これに基づき、側壁と、該側壁によって取り囲まれた床と、天井とが、互いに相並んで配置された、防火手段を介して互いに結合された個別エレメントからモジュール式に組み立てられていることが提供される。側壁と、この側壁によって取り囲まれた床と、天井とから成る防火室のモジュール式の構造によって、簡単な据付けと、簡単にかつ整然として組み立てられた部分とが得られる。この場合、モジュールは、空間提供に応じてより小さな構造ユニットにまたはより大きな構造ユニットに、それぞれ異なる長さ・幅比率で組み立てることができる。この場合、特に個々の壁エレメントの結合箇所も防火性に形成されている。さらに、キット式の支承保持も可能となる。
【0005】
床から天井にまで一体に延びる側壁エレメントの幅が、天井エレメントの幅に対して整数の比(1を含む)にあるかまたは天井エレメントの幅が、床から天井にまで一体に延びる側壁エレメントの幅に対して整数の比(1を含む)にあり、組み立てられた状態で、単数または複数の側壁エレメントの2つの長手方向縁部が、単数または複数の天井エレメントの、対応配置された2つの長手方向縁部に整合しているということが提案されている場合には、側壁エレメントの幅もしくは天井エレメントの幅、しかも場合によっては両エレメントのうち広幅なエレメントが1つの基本ユニットを形成している。この基本ユニットは、可能な最小構造ユニットの幅を規定している。しかし、天井エレメントの長手方向縁部と側壁エレメントの長手方向縁部との整合が複数のエレメントに基づき初めて繰り返されるような構造も考えられるが、しかし、この構造は不利である。この場合、1つのエレメントの幅が、最小の室モジュールの幅を規定しているわけではないが、幸いなことに、モジュール式の構造も可能となる。この場合、最小の室ユニットは、1つの天井エレメントの幅もしくは1つの側壁エレメントの幅(しかも両エレメントのうち大きい方のエレメント)の倍数に相当している。
【0006】
1つの天井エレメントの長さが、1つの側壁エレメントの幅の整数倍(1を含む)に相当しているような構成によって、1つの室ユニットが長さの点で1つの天井エレメントに正確に相当しており、長方形のもしくは正方形の室では、この室を天井エレメントの長手方向でただ1つの天井エレメントによってカバーすることができるということが達成される。室を天井エレメントの長手方向延在長さの方向で拡大するためには、天井エレメントの長手方向に複数の天井エレメントが連続的に配置されてもよい。この場合、最後の側壁エレメントの鉛直方向の縁部が、天井エレメントの狭幅の縁部に整合しているということが常に保証されている。
【0007】
さらに、簡単な構造のためには、側壁エレメントの幅が、床エレメントの幅の整数倍に相当しているかまたは床エレメントの幅が、側壁エレメントの幅の整数倍に相当しているという手段が有利である。
【0008】
さらに、防火性の構造と、据付けエレメントを保護して収納するという手段による断熱とは、床が、二重床として、下側の床部分と、間隔を置いて配置された上側の床部分とから成っており、下側の床部分だけでなく上側の床部分も、側壁によって取り囲まれているということによって助成される。
【0009】
角隅を確実に結合しかつシールするという難点は、側壁の角隅が、一体の角隅エレメントによって形成されているということによって回避される。
【0010】
さらに、簡単な据付けおよび安定した構造のためには、側壁の下側が、建築側の床に固定されている床異形成形材内に収容されており、側壁エレメントと角隅エレメントとの上側が、内側で横断面L字形に下方へ段付けされており、天井エレメントが、該天井エレメントの、側壁に対応配置された縁部で相補的に上方へL字形に段付けされており、側壁と天井との間の縁部が、交差箇所もしくは分離箇所を覆う角張ったライニング異形成形材によって外側でカバーされている手段が有利である。この手段によって、壁エレメントを簡単にかつ申し分なく、しかも良好にシールして組み立てることができる。
【0011】
側壁エレメントと、角隅エレメントと、天井エレメントとの間に防火性のシールエレメントが配置されており、側壁エレメントと、角隅エレメントと、天井エレメントとが、シールエレメントを互いに押し合わせる結合手段によって互いに分離しないように整合して保持されていることによって、壁エレメントの損傷が回避されると共に簡単なかつ確実な結合が保証される。高い防火性と、壁エレメントの、比較的容易なかつ単純な構造は、側壁エレメントと、角隅エレメントと、天井エレメントとが、これらのエレメントの両外側に層を成すように配置された鋼製の外側被覆体と、該外側被覆体の間に設けられた、室の内部における高い温度に対して有効となる少なくとも2つの層とによって形成されていることにより助成される。
【0012】
防護室の機能的な装備と、保護された電気的な供給部とは、防護室の内部に照明装置と空調装置とが設けられており、供給ケーブルもしくは給電ケーブルが、緊締可能な詰込み枠と、該詰込み枠内に収容された、種々異なる直径のケーブルに適合可能な弾性的なシールモジュールとを備えた、側壁に組み付けられた防火性のケーブル貫通案内部によってシールされて内部に導入されていることと、さらに、天井に分配された、消火剤のための供給開口もしくは流入開口を備えた消火設備と、消火剤排出部と、防火スライダと、センサ信号を受信しかつアクチュエータを制御するための制御装置とが設けられていることとによって保証される。
【0013】
以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。
【0014】
図1には、防護室1もしくは防火室の重要な部分として、ドア5を備えた側壁2と、天井3と、二重の床4とが斜視図で示してある。この場合、側壁2と、天井3と、床4とは個々の壁エレメントからモジュール式に形成されている。室内には、情報技術もしくは制御技術の、種々異なる構成要素が収納されており、ならびに空調装置12と照明装置7とが設けられている。火災時ために、外部に配置された、防火剤の入った容器と、防護室1の内部に配置された管路と、天井3に配置された出口開口とを備えた消火設備8と、さらに、消火剤排出部9とが設けられている。さらに、外面には電子的な制御システム10が配置されているのに対して、内部には作動報知器11が取り付けられている。さらに、内部には、遮断なしの電流供給部13を設けることができる。側壁2には、防護室1の内部に配置された電気的な構成要素に電流を供給するためのケーブル導入部6が組み付けられている。
【0015】
図3a〜図3dには、側壁エレメントSと、等幅の天井エレメントDと、床エレメントBと、有利には側壁エレメントSの幅に相当する側方部分を備えた角隅エレメントEとの形の、種々異なる壁エレメントが示してある。図2から、これらの壁エレメントの構造を横断面で見ることができ、図4Aおよび図4Bから、壁エレメントの結合領域を見ることができる。これに基づき、側壁エレメントSと、天井エレメントDと、相応して角隅エレメントEも鋼薄板製の外側被覆体2.1;3.1から成っている。これによって、箱形の構造が形成されており、両外側被覆体2.1;3.1の間には、火災時に遮断作用を有する断熱材料から成る複数の防火層I,II,IIIが収納されているので、情報技術的な装置の、たとえば90分にわたる最大限に許容可能な限界値負荷は超過されない。
【0016】
側壁エレメントSと天井エレメントDとの間の角隅領域は、角張ったライニング異形成形材2.2によってカバーされている。この場合、このライニング異形成形材2.2の、鉛直下向きに方向付けられた脚部は、側壁エレメントSと天井エレメントDとの間の結合箇所を越えて延びている。側壁エレメントSと天井エレメントDとの、互いに突き合わされた縁部は完全にL字形に形成されているので、側壁エレメントSと天井エレメントDとは、容易にかつ申し分なく、しかも良好なシールを維持して接合することができる。側壁エレメントSの長手方向側部と、天井エレメントDの長手方向側部との間には、横断面の中央に配置された膨張シール部材2.5と、この膨張シール部材2.5の側方に配置された耐熱シール部材2.6と、外部に配置されたシール帯材2.7と、このシール帯材2.7と耐熱シール部材2.6との間にさらに付加的に設けられたシールコンパウンド2.8とを備えたシール手段が配置されている。このシール構造によって、臨界的な結合箇所が防火性に形成されている。シール手段には、壁エレメントに対して端面側で結合舌片2.4が続いている。
【0017】
壁エレメントを移行領域で簡単に、しかも確実に互いに分離しないように保持するために、外側被覆体2.1には、図4Aおよび図4bから見ることができるように、上方に円錐状に延びる、側方で外向きに開く溝を備えた結合エレメント2.9が形成されている。結合エレメント2.9には、相応に適合される、上方に先細りになっている、溝内に係合する閉鎖エレメント14が押し被せられ、これによって、シール手段が互いに押し合わされ、密な結合部が形成される。結合エレメント2.9と閉鎖エレメント14とを備えた、個々の壁エレメントの間の結合箇所が、台形の横断面を備えたライニング異形成形材15によって内部でカバーされていると有利である。ライニング異形成形材15には、室内での組付けのための取付け用コンソール18を取り付けることができる。壁エレメント自体の間の結合領域は、防火性を危険にさらす恐れのある孔も螺合部も有していない。
【0018】
図2からさらに見ることができるように、側壁エレメントSは、建築側の床に固定された、U字形の横断面を備えた床異形成形材2.3によって位置固定されている。これによって、側壁エレメントSは確実に保持されていて、簡単に据え付けることができる。天井エレメントD自体は、保持手段3.2によって室側の天井に付加的に固定することができる。二重床として形成された床4は、下側の床部分4.3と、この床部分4.3から間隔をおいて配置された、結合手段4.2によって位置固定された上側の床部分4.1とから成っていて、全体的に側壁2によって取り囲まれているので、この領域でも、良好なシールと良好な防火とが保証されている。照明装置7は、図1に示した垂れ下げられた付加的な天井3に配置される代わりに、側壁2と天井3との間の内縁部領域に配置されていてもよい。この場合、この内縁部領域には、たとえば図5に示したようにケーブル通路7.1が形成されてもよい。
【0019】
ドア5を密にかつ防火性に閉鎖するために、ドアトリム5.1,5.2内には全周にわたってシールパッケージ5.3が挿入されており、防火性の材料によって形成されたドア5が相応に嵌め込まれている。ドア5にはドアクローザ5.4(図1参照)が設けられている。
【0020】
図5には、結合箇所の下側で延びる支持異形成形材17と、この支持異形成形材17の下側で床に支持された支持体16とによる、互いに突き合わされた天井エレメントDの支持部が示してある。支持体16は、ヘッドプレート16.1によって支持異形成形材17に固定されていて、ベースプレート16.2によって建築側の床に固定されている。支持異形成形材17の領域には両側にケーブル通路7.1が形成されていて、斜め下向きで室内に光を放射する照明器具が組み付けられている。
【0021】
図1に示したケーブル導入部6は、図8に示したケーブル貫通案内部19により形成することができる。このケーブル貫通案内部19は外側の詰込み枠19.2もしくはスタッフィングフレームを有している。この詰込み枠19.2内には、各ケーブルのためにシールモジュール19.1が挿入されている。収容後、詰込み枠19.2がねじの締付けによって半径方向で狭搾されるので、シールモジュール19.1が互いに押し合わされる。シールモジュール19.1は、タマネギのように内外に被せられた皮を有しているので、シールモジュール19.1は、種々異なるケーブル直径に適合させることができる。
【0022】
前述した手段によって、防護室1は、それぞれ異なるサイズでモジュール式に簡単に形成することができる。構造部分は、適宜に単純な支承保持手段を備えた単純なエレメントから成るキットを提供している。
【図面の簡単な説明】
【図1】部分的に切り開かれた壁を備えた防護室の斜視図である。
【図2】建築側の室内に組み付けられた防護室の部分の横断面図である。
【図3】種々異なる壁エレメントの斜視図であり、3aは側壁エレメントを示しており、3bは天井エレメントを示しており、3cは床エレメントを示しており、3dは角隅エレメントを示している。
【図4】壁エレメントの間の結合領域を示す図であり、4Aは平面図であり、4Bは側面図である。
【図5】より大きな防護室内の支持装置を示す図である。
【図6】ドアの組付け部の横断面図である。
【図7】防護室内の組付けエレメントを示す図である。
【図8】防護室の外部と内部との間のケーブル貫通案内部を示す図である。
【符号の説明】
1 防護室、 2 側壁、 2.1 外側被覆体、 2.2 ライニング異形成形材、 2.3 床異形成形材、 2.4 結合舌片、 2.5 膨張シール部材、 2.6 耐熱シール部材、 2.7 シール帯材、 2.8 シールコンパウンド、 2.9 結合エレメント、 3 天井、 3.1 外側被覆体、 3.2 保持手段、 4 床、 4.1 床部分、 4.2 結合手段、 4.3 床部分、 5 ドア、 5.1,5.2 ドアトリム、 5.3 シールパッケージ、 5.4 ドアクローザ、 6 ケーブル導入部、 7 照明装置、 7.1 ケーブル通路、 8 消火設備、 9 消火剤排出部、 10 制御システム、 11 作動報知器、 12 空調装置、 14 閉鎖エレメント、 15 ライニング異形成形材、 16 支持体、 16.1 ヘッドプレート、 16.2 ベースプレート、 17 支持異形成形材、 18 取付け用コンソール、 19 ケーブル貫通案内部、 19.1 シールモジュール、 19.2 詰込み枠、 B 床エレメント、 D 天井エレメント、 E 角隅エレメント、 S 側壁エレメント、 I,II,III 防火層
Claims (6)
- 情報技術的な装置のための防護室であって、密閉式のドア(5)を有する防火性の側壁(2)と、一体の角隅エレメント(E)と、床(4)と、天井(3)とが設けられており、側壁(2)と、該側壁(2)によって取り囲まれた床(4)と、天井(3)とが、相並んで配置された、防火手段を介して互いに結合された個別エレメント(S,B,D,E)からモジュール式に組み立てられており、床(4)から天井(3)にまで一体に延びる側壁エレメント(S)の幅が、天井エレメント(D)の幅に対して整数の比にあるかまたは逆に天井エレメント(D)の幅が、床(4)から天井(3)にまで一体に延びる側壁エレメント(S)の幅に対して整数の比にあり、組み立てられた状態で、単数または複数の側壁エレメント(S)の2つの長手方向縁部が、単数または複数の天井エレメント(D)の、対応配置された2つの長手方向縁部に整合しており、側壁エレメント(S)と、角隅エレメント(E)と、天井エレメント(D)との間に、シールエレメント(2.5,2.6,2.7,2.8)を備えた防火性のシール手段が配置されており、側壁エレメント(S)と、角隅エレメント(E)と、天井エレメント(D)とが、シールエレメント(2.5,2.6,2.7,2.8)を互いに押し合わせる結合エレメント(2.9,14)によって互いに分離しないように整合して保持されている形式のものにおいて、
シールエレメント(2.5,2.6,2.7,2.8)が、個別エレメント(S,B,D,E)の横断面に関して中央に配置された膨張シール部材(2.5)と、該膨張シール部材(2.5)の側方に配置された耐熱シール部材(2.6)とを有しており、側壁エレメント(S)と、角隅エレメント(E)と、天井エレメント(D)とが、これらのエレメント(S,E,D)の両外側に層を成すように配置された鋼製の外側被覆体(2.1,3.1)と、該外側被覆体(2.1,3.1)の間で数百℃よりも高い温度で変化する、熱エネルギを消費する少なくとも2つの層(I,II,III)とによって形成されており、床(4)が、二重床として、下側の床部分(4.3)と、間隔を置いて配置された上側の床部分(4.1)とから形成されており、下側の床部分(4.3)だけでなく上側の床部分(4.1)も、側壁(2)によって取り囲まれており、側壁(2)の下側が、建築側の床に固定されている床異形成形材(2.3)内に収容されており、供給ケーブルをシールした状態で導入するために、緊締可能な詰込み枠(19.2)と、該詰込み枠(19.2)内に収容された弾性的な複数のシールモジュール(19.1)とを備えた、側壁(2)に組み付けられた防火性のケーブル貫通案内部(19)が設けられており、シールモジュール(19.1)が、種々異なる直径のケーブルに適合するために、タマネギのように内外に被せられた剥離可能な皮を有していることを特徴とする、情報技術的な装置のための防護室。 - 1つの天井エレメント(D)の長さが、1つの側壁エレメント(S)の幅の整数倍に相当している、請求項1記載の防護室。
- 側壁エレメント(S)の幅が、床エレメント(B)の幅の整数倍に相当しているかまたは逆に床エレメント(B)の幅が、側壁エレメント(S)の幅の整数倍に相当している、請求項1または2記載の防護室。
- 側壁エレメント(S)と角隅エレメント(E)との上側が、内側で横断面L字形に下方へ段付けされており、天井エレメント(D)が、該天井エレメント(D)の、側壁(2)に対応配置された縁部で相補的に上方へL字形に段付けされており、側壁(2)と天井(3)との間の縁部が、交差箇所を覆う角張ったライニング異形成形材(2.2)によって外側でカバーされている、請求項1から3までのいずれか1項記載の防護室。
- 当該防護室の内部に照明装置(7)と空調装置(12)とが設けられている、請求項1から4までのいずれか1項記載の防護室。
- 天井(3)に分配された、消火剤のための供給開口を備えた消火設備(8)と、消火剤排出部(9)と、防火スライダと、センサ信号を受信しかつアクチュエータを制御するための制御装置とが設けられている、請求項1から5までのいずれか1項記載の防護室。
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