JP3582901B2 - Ledヘッド - Google Patents
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Description
【発明の利用分野】
この発明はLEDヘッドに関し、特に発光体単位や、発光体のブロック単位のばらつきを補正し、さらに階調印画を行うようにしたLEDヘッドに関する。
【0002】
【従来技術】
特公平6−30891号公報はサーマルヘッドについて、各ドット毎にカウンタを設けて階調印画データをカウンタにプリセットし、エネーブルクロックでカウンタを1ビットずつ減算し、カウンタの値が0になるまで印画することを提案している。しかしながらこの手法は、発光体のばらつきの著しいLEDヘッドには適用できない。LEDヘッドでは複数の発光体からなる発光体のブロック、例えばLEDアレイ、毎のばらつきが著しく、これを補正する必要がある。またブロック内での個別の発光体毎のばらつきも著しい。そこでこれらを全て発光時間の制御で処理しようとすると、発光体を駆動する前に、ブロック単位のばらつき補正データと発光体毎のばらつき補正データと、階調印画データとを加算して、発光時間を求める必要がある。このような処理は大量の演算を必要とし、LEDヘッドを高価格化すると共に、高速印画の妨げとなる。
【0003】
【発明の課題】
この発明の課題は、LEDヘッドのばらつき補正と階調印画を単純な回路で正確に行うことにある。
【0004】
【発明の構成】
この発明はLEDヘッドの、各発光体毎のばらつき補正データを記憶するための第1のメモリと、LEDヘッドでの複数の発光体からなるブロック毎のばらつき補正データを記憶するための第2のメモリと、LEDヘッドの各発光体毎の階調印画データを記憶するための第3のメモリと、前記各メモリから前記各データを読み出すための読み出し手段と、前記各発光体に発光電流を供給するための、出力可変電流源と、読み出した第1及び第2のメモリのデータに従って前記出力可変電流源を制御し、発光電流を変化させるための発光電流制御手段と、読み出した第3のメモリのデータに従って、かつ前記発光電流制御手段により発光電流を変化させる時間帯とは異なる時間帯に、前記出力可変電流源からの発光電流の持続時間を制御するための発光時間制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0005】
好ましくは、前記第1〜第3の各メモリを前記各データをビット毎に1:2:4…の2倍ずつ変化する重みを持つBCDコード化して記憶するように構成し、前記読み出し手段を前記各データをメモリ毎に時分割してビット毎に読み出すように構成し、
前記出力可変電流源をその発光電流が前記BCDコードの各ビットに応じた重みで変化するように構成して、読み出した第1及び第2のメモリの各ビットに同期して、発光電流制御手段で出力可変電流源からの発光電流を変化させ、
さらに前記発光時間制御手段を、読み出した第3のメモリの各ビット毎に、その重みに応じた幅のパルスを発生させるパルス発生回路で構成し、各パルス幅の間、出力可変電流源からほぼ一定の発光電流を発生させるようにする。
【0006】
【発明の作用】
請求項1の発明では、第1のメモリに発光体毎のばらつき補正データを、第2のメモリにブロック毎のばらつき補正データを、第3のメモリに階調印画データを記憶させる。そして発光体毎のばらつき補正データとブロック毎のばらつき補正データに従って、出力可変電流源を制御し、発光電流を制御する。また階調印画データに従って、発光時間を制御する。このためばらつきの補正と階調印画は別個の時間帯に行え、またブロックばらつきの補正と発光体毎のばらつき補正も別個に行うことができ、ばらつきの補正データと階調印画データの合成演算を必要としない。
【0007】
請求項2の発明では、発光体毎のばらつき補正とブロック毎のばらつき補正と階調印画とを、文字通り別個に時分割で行う。ばらつきの補正は、ばらつき補正データのBCDコードでの各ビットの重みに応じて、発光電流を変化させることで行い、階調印画は、階調印画データのBCDコードでの各ビットの重みに応じたパルス幅で、発光時間を制御することで行う。
【0008】
【実施例】
図1〜図4に実施例とその変形とを示す。図1において、2は個別の発光体で、発光体2は例えば64〜128個単位でLEDアレイを構成し、各LEDアレイを1つのブロックと呼び、例えば40ブロック用いる。LEDヘッドでは各ブロック毎や各発光体2毎の出力ばらつきが著しく、階調制御にはこれらのばらつき補正が必要である。LEDヘッドはスタチックドライブでもダイナミックドライブでも良いが、ブロック単位のばらつきと発光体2単位のばらつきを別個に処理するので、この発明はダイナミックドライブに適している。4はカソードドライブトランジスタで、LEDアレイを1ブロックずつ順次駆動する。6はカソード駆動ICで、複数のカソードドライブトランジスタ4を1個ずつ順次オンさせる。カソード駆動IC6は、プリンタ本体からのクロックCLOCKをカウントし、クロックのカウント値からブロックの変更を検出して、トランジスタ4を制御する。
【0009】
8はシフトレジスタからなる第1のメモリで、各発光体2毎のばらつき補正データDATA1をBCDコード化して、例えば5ビット長の32段階で記憶する。10はシフトレジスタからなる第2のメモリで、各ブロック毎のばらつき補正データDATA2をBCDコード化し、例えば5ビット32段階で記憶する。ブロックばらつき補正データは不変なので、シフトレジスタ10に変えてEPROM等の不揮発性メモリに記憶させても良い。12はシフトレジスタからなる第3のメモリで、各発光体2毎の階調印画データDATA3を同様にBCDコード化し、例えば5ビット32階調で記憶する。14はラッチ回路で、シフトレジスタ8,12のデータの転送を受け、A1〜A10は発光体2毎のアンドゲート、16はオアゲート、20は発光体2毎のミラー定電流回路である。
【0010】
22,24,26,28は例えば各5ビットのシフトレジスタで、シフトレジスタ22,24はストローブ信号SCLK1で駆動され、この信号で出力データビットが1ビットずつ順にシフトし、出力ビットの持続時間は共通である。またシフトレジスタ26はストローブ信号SCLK2で駆動され、この信号でデータビットが1ビットずつシフトし、出力ビットの持続時間は共通である。シフトレジスタ28はDFFとゲートを用いた分周回路からなり、通常の分周回路との違いは上位のビットにデータがあると、それよりも下位のビットの出力をブロックすることである。上位ビットを左側に示すものとして、例えば分周回路の内部出力が(0,1,1,1,1)の場合、上から2番目のビットに1のデータがあるので、外部出力は(0,1,0,0,0)となる。シフトレジスタ28はストローブ信号SCLK3で駆動され、最下位ビットからの出力時間を1とすると、ビット毎の出力時間は1:2:4:8:16の5段階に変化し、ビットの重みに応じた出力時間を持つ。シフトレジスタ28がパルス発生回路に対応する。
【0011】
S1〜S5はスイッチ、30はオアゲート、32は基準電流発生回路で、スイッチS1〜S5により内蔵の基準抵抗の値を切り替えて基準電流を切り替え、基準電流値は例えば1mA,2mA,4mA,8mA,16mAの5段階に変化する。これはシフトレジスタ8,10でのBCDコード化したデータの重みに対応する。ミラー定電流回路20は、基準電流発生回路32からの基準電流と等しい値の発光電流を各発光体2に加え、そのオンオフはオアゲート16で制御する。
【0012】
A11〜A15はアンドゲートで、シフトレジスタ10に接続され、各ブロック毎に5個のアンドゲートA11〜A15がある。アンドゲートA11〜A15は駆動IC6からの信号でブロック毎に動作し、現在駆動中のブロックに対応するブロックばらつき補正データをシフトレジスタ10から読み出す。OR1〜OR5はオアゲートで、オアゲートOR1はアンドゲートA11からの各ブロックの最下位の信号を合成し、同様にオアゲートOR2は下から2番目の位の信号を合成し、以下順に信号を合成する。A16〜A20はアンドゲートで、オアゲートOR1〜OR5の信号をシフトレジスタ26からの信号にアンド演算で同期させる。32はオアゲートで、アンドゲートA16〜A20の出力をオア演算し、ブロックばらつきの補正の間、オアゲート16をオンさせる。
【0013】
図1のLEDヘッドは図2のように変更でき、図2には変更部のみを示す。40はパラレルイン・シリアルアウトのシフトレジスタで、OR6はオアゲート、42はアンドゲートで、シフトクロックSCLK1やシフトレジスタ28の出力信号を用いて、シフトレジスタ40のデータを1ビットずつ順に左シフトさせ、最下位のデータから読み出す。このようにすればアンドゲートA1〜A10を用いずに、シフトレジスタ40を用いて、シフトレジスタ8の発光体毎のばらつき補正データと、シフトレジスタ12の階調印画データを、1ビットずつスライスして読み出すことができる。
【0014】
同様に、シフトレジスタ10をシフトクロックSCLK2で1ビットずつ左シフトする循環型のシフトレジスタとし、最下位のビットのみを読み出せば、アンドゲートA11〜A15やオアゲートOR1〜OR5は不要になる。この場合、アンドゲートA16〜A20には例えば全て、シフトレジスタ10の最下位の信号を入力し、シフトレジスタ26の信号とアンドゲートA16〜A20で同期させて、ビット毎の信号を取り出せば良い。
【0015】
図3に実施例の動作を示す。シフトレジスタ8には発光体2毎のばらつき補正データが入力され、シフトレジスタ12には階調印画データが入力される。またシフトレジスタ10にはブロック毎のばらつきの補正データが入力される。これらのデータはいずれもBCDコード化して入力される。シフトレジスタ8,12には1ブロック分のデータが入力され、図示しないラッチ信号によりラッチ回路14に転送される。
【0016】
図3は1ブロック分の動作波形を示し、最初にシフトクロックSCLK1がシフトレジスタ22,24に5クロック送られる。最初の1クロックではアンドゲートA1とスイッチS1がオンし、発光体毎のばらつき補正データの最下位ビットに応じて基準電流発生回路32が動作し、基準電流は1mAとなる。個々のミラー定電流回路20は、発光体毎のばらつき補正データの最下位ビットの値に応じてオアゲート16でオンオフし、オンの場合発光電流は1mAである。次のクロックで基準電流は2mAとなり、ミラー定電流回路20は発光体毎のばらつき補正データの下から2番目のビットの値によりオンオフし、オンの場合、発光電流2mAとなる。以下順に基準電流は4mA,8mA,16mAと変化し、これに同期して発光体毎のばらつき補正データでの各ビットの値に応じてオアゲート16がオンオフする。このように、シフトレジスタ24とスイッチS1〜S5を用いて、基準電流発生回路32の基準電流値を変化させ、これに同期してアンドゲートA1〜A5とシフトレジスタ22を用いて、発光体毎のばらつき補正データを1ビットずつスライスして読み出し、基準電流の変化に同期してオアゲート16をオンオフさせる。
【0017】
次に、シフトクロックSCLK2をシフトレジスタ26に5クロック送り、ブロックばらつきを補正する。アンドゲートA11〜A15を用いて駆動中のブロックに対するブロックばらつき補正データを読み出し、オアゲートOR1〜OR5を介して取り出す。取り出した信号を、アンドゲートA16〜A20でシフトレジスタ26の出力に同期させ、スイッチS1〜S5に送る。このようにシフトレジスタ26とアンドゲートA16〜A20等により、シフトレジスタ10のデータを1ビットずつスライスして読み出し、それに応じて基準電流発生回路32の基準電流が変化する。アンドゲートA16〜A20の出力をオアゲート34でオア演算し、その出力Fでオアゲート16をオンさせ、ミラー定電流回路20を基準電流発生回路32で定まる電流値で動作させる。
【0018】
発光体毎のばらつき補正と、ブロック毎のばらつき補正が終了すると、階調印画を行う。このためにシフトクロックSCLK3を5クロック用いて、シフトレジスタ28からパルス幅が1:2:4:8:16の出力パルスを取り出す。このパルスでアンドゲートA6〜A10を動作させ、シフトレジスタ12からの階調印画データに応じた時間、オアゲート16をオンさせる。階調印画データでの駆動時の発光電流は一定で、1〜16mAのいずれでも良いが、ここでは16mAとした。
【0019】
図4に、実施例でのばらつき補正と階調印画の原理を示す。LEDヘッドではブロックの平均発光出力に対する発光体2毎の出力ばらつきが例えば±30%程度存在し、ブロック毎のばらつきはさらに大きく、例えば±100%程度存在する。そこでブロック間のばらつきを補正するように発光電流を△i1だけ変化させ、発光体2毎のばらつきを補正するように発光電流を△i2だけ変化させ、ばらつきを補正する。このために基準電流発生回路32の基準電流を1mAから16mAへと変化させ、それに同期してばらつき補正データを1ビットずつ取り出し、ばらつき補正データに従ってミラー定電流回路20をオンオフさせる。そして階調制御はシフトレジスタ28を用いたパルス幅制御で行い、パルス幅制御の間発光電流は一定とする。
【0020】
実施例の効果を示すと、ばらつきの補正と階調印画を別個に処理するので、演算量が少なく、簡単な駆動回路を用いることができ、かつ高速印画に適する。ばらつきの補正は、発光体毎のばらつきとブロック単位のばらつきに分割して行うので、ブロック単位のばらつき補正データは不変で、その分データ転送や処理が簡単になる。発光電流の制御は基準電流発生回路32とミラー定電流回路20を用いるので、基準電流を変えるだけで良い。階調印画はパルス幅制御で行い、ばらつき補正とは分離して行える。またデータの取り出しはアンドゲートA1〜A20等により簡単に行え、ビット毎にカウンタを設ける必要が無い。
【0021】
【発明の効果】
この発明では、LEDヘッドでのばらつき補正と階調印画とを単純な回路で正確に行うことができる。特に、発光体毎のばらつき補正とブロック毎のばらつき補正と、階調印画とを別個に処理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のLEDヘッドの要部回路図
【図2】変形例のLEDヘッドの要部回路図
【図3】実施例の動作波形図
【図4】実施例での階調印画と発光体ばらつき並びにブロックばらつきの補正原理を示す特性図
【符号の説明】
2 発光体
4 カソードドライブトランジスタ
6 カソード駆動IC
8〜12 シフトレジスタ
14 ラッチ回路
A1〜A20 アンドゲート
OR1〜OR6 オアゲート
20 ミラー定電流回路
22〜28 シフトレジスタ
S1〜S5 スイッチ
30 オアゲート
32 基準電流発生回路
40 シフトレジスタ
42 アンドゲート
Claims (2)
- LEDヘッドの各発光体毎のばらつき補正データを記憶するための第1のメモリと、LEDヘッドでの複数の発光体からなるブロック毎のばらつき補正データを記憶するための第2のメモリと、LEDヘッドの各発光体毎の階調印画データを記憶するための第3のメモリと、
前記各メモリから前記各データを読み出すための読み出し手段と、
前記各発光体に発光電流を供給するための、出力可変電流源と、
読み出した第1及び第2のメモリのデータに従って前記出力可変電流源を制御し、発光電流を変化させるための発光電流制御手段と、
読み出した第3のメモリのデータに従って、かつ前記発光電流制御手段により発光電流を変化させる時間帯とは異なる時間帯に、前記出力可変電流源からの発光電流の持続時間を制御するための発光時間制御手段とを設けたことを特徴とするLEDヘッド。 - 前記第1〜第3の各メモリを前記各データをビット毎に1:2:4…の2倍ずつ変化する重みを持つBCDコード化して記憶するように構成し、前記読み出し手段を前記各データをメモリ毎に時分割してビット毎に読み出すように構成し、
前記出力可変電流源をその発光電流が前記BCDコードの各ビットに応じた重みで変化するように構成して、読み出した第1及び第2のメモリの各ビットに同期して、発光電流制御手段で出力可変電流源からの発光電流を変化させ、
さらに前記発光時間制御手段を、読み出した第3のメモリの各ビット毎に、その重みに応じた幅のパルスを発生させるパルス発生回路で構成し、各パルス幅の間、出力可変電流源からほぼ一定の発光電流を発生させるようにしたことを特徴とする請求項1記載のLEDヘッド。
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21257995A JP3582901B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | Ledヘッド |
Publications (2)
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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