JP3584199B2 - 索道運搬装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空中に傾斜させて架設した一本のケーブルに搬器を吊るして、物品を運搬するようにした索道運搬装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
山や丘陵等の法面(傾斜面)に沿って空中に架設したケーブルに搬器を吊して、人や物を運搬する索道運搬施設や索道運搬装置においては、従来より搬器を吊るすための二本の架線(ケーブル)と、搬器をウインチ等で引張って移動させるための主線の計三本のケーブルを架設して行うやり方が主流となっており、一般的に複雑で且つ大掛りな構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、随時場所を変えて、山地や丘陵地及び崖上等に物品を運搬したりして作業するのに供するには、上記従来の技術ではケーブルを張って架設したり、装置を据え付けたりするのに多くの労力と手間を要し、迅速に対応できないといった課題や、装置の価格や設置費用が高価になること、及び設置スペースを多く要するなどの課題を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来の技術における課題に鑑みてなされた索道運搬装置であり、山地や丘陵地及び崖上等に応じて空中に一本のケーブルを傾斜させて架設し、該架設した一本のケーブルで搬器を吊るすと共に、往復移動させて物品を運搬するようにしたものである。
すなわち、その解決手段は以下に記載するとおりである。
【0005】
(1)モーターと、該モーターの回転を減速させるギヤボックスと、モーターとギヤボックスの間に設けられた回転ドラムと、該回転ドラムの中心上方部に、支持軸で枢軸して斜上方へ対称に延出されたアームと、該両アームの端部に軸支された滑車と、回転ドラムに取り付けられ、且つ、支持軸で支持されたフレームと、該フレームの下端部に設けられた運搬物の吊り棒とから搬器が構成され、しかも、該搬器が、回転ドラムの下方より前記両滑車の内側に掛けて、空中に傾斜させて架設した一本のケーブルで回転ドラムを抱くようにして吊設されてなることを特徴とする索道運搬装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を実施例を示す図面に基づいて説明すると、本発明は図11及び図2に示すように、モーター1の回転を減速するギヤボックス2を介して回転ドラム3を回転駆動させるようにし、該回転ドラムの上方二箇所に滑車4、4を傾き回動するように設けて搬器Aを構成し、該搬器を前記回転ドラム3の下方より前記二箇所に設けた滑車4、4の内側にケーブル5を掛けて、該ケーブル5の一本で回転ドラム3を抱くようにして吊設して、回転ドラム3の回転駆動により搬器Aを往復移動させて搬器Aのフレーム7の下端部に設けた吊り棒11に運搬物を掛けて運搬するようにしたものである。
【0007】
モーター1と、該モーターの回転を減速するギヤボックス2は、中間に回転ドラム3を挟むように三箇所の支持軸6の両端部で間隔を設けて支持されたフレーム7、7に、対称にして取付け固定してあり、前記回転ドラム3にケーブル5を掛けて吊るした時に、略平衡が保てるようにしてある。
モーター1の尾部には、該モーターを回転させるための電源コード18が配線してある。
【0008】
回転ドラム3の外周部のケーブルを掛ける部分には、ケーブル5を嵌めて位置ずれしないようにガイドするガイド溝3aを設けてある。
又、前記ガイド溝3aには、ケーブル5の傾斜が大きい場合など、ケーブル5を巻きこんで搬器Aを移動させる時にスリップしないように滑り止め用の凹凸刻み3bの加工が施してある。
【0009】
前記回転ドラム3の中心上方部には、フレーム7、7を上方で一定幅の間隔で支持した支持軸6により枢軸して斜上方へ対称にアーム9、9を延出させてあり、該延出させたアームの端部に滑車4、4が軸10、10により回転自在に軸支されている。
【0010】
そして、図3に示すようにケーブル5の傾斜に応じて、滑車4、4を軸支したアーム9、9が、傾き回動するようにしてある。ケーブル5の傾斜角Bは最大60度程度としてあり、60度以下の傾斜角で架設して使用するようにするのが望ましい。
又、ケーブル5の太さは直径がφ10〜φ15mm程度で、多数の鋼線を撚り合わせて製作したケーブルを使用するのが良い。
【0011】
フレーム7、7の下端面には、吊り棒11の両端部を支持した支持ブラケット12、12を取付け固定してあり、前記吊り棒11に引掛けフックを介して直接運搬物を掛けたり、或いは重い運搬物は巻上げウインチ等を介して運搬物を吊り上げた状態で運搬するようにしてある。
【0012】
【実施例】
次に、本発明を空中に傾斜させて架設した1本のケーブルに吊設して、運搬物を索道運搬する実施例について説明する。
ケーブル5は、平地と山頂に立設した支柱13、13に、端部を止め金具等で止め、チェーンブロック14で引張って空中に傾斜させて架設してある。或いは、前記支柱の代りに樹木等の立木に、ケーブル5の端部を止めても良い。
【0013】
搬器Aは、ケーブル5が回転ドラム3の下方より、回転ドラムを抱くようにして、滑車4、4の内側に掛けて外側へ引張って吊設してあり、図3に示すようにケーブル5の傾斜に応じて、滑車4、4を軸支したアーム9、9は上方の支持軸6を枢軸として回動し、傾いた状態となっている。
【0014】
搬器Aのフレーム7の下端面には、吊り棒11が両端部を支持ブラケット12により支持して取付け固定されており、前記吊り棒11にフック等を介して運搬物15を吊り下げてある。
前記運搬物15は重量物の場合、巻上げウインチ等で持ち上げて吊り下げるようにしても良い。
【0015】
モーター1の尾部からは電源コード8が、ケーブル5を移動自在に走行するようにした滑車付きフック16に手繰り吊り下げられ、押釦操作スイッチ17を介してプラグ18を電源ソケット(図示せず)に差し込むようにしてある。
前記押釦操作スイッチ17の代りにリモコン操作スイッチ(図示せず)を使用しても良い。
【0016】
以上のようにして、プラグ18を電源ソケット(図示せず)に差し込み、押釦操作スイッチ17によりモーター1を回転させ、ギヤボックス2(図1)で減速して、図3に示す回転ドラム3を矢印イの方向に回転させると、回転ドラム3はケーブル5を巻き込むようにして、搬器Aは上方(矢印ハ方向)へ移動し、逆に前記ドラム3を矢印ロの方向に回転させると、搬器Aは下方(矢印ニ方向)へ移動して、搬器Aに吊り下げられた運搬物15は運搬され、搬器Aの移動に応じて、電源コード8の手繰り吊り下げ部が追随する。
【0017】
前記モーター1の回転を減速して回転駆動させる回転ドラム3の周速は、10〜15m/分として搬器の移動速度を1分間に10〜15m程度としているが、運搬物の品質や重量等を考慮して増減させても良い。
【0018】
又、運搬物は物品で、重量は100kg以下としており、搬器や巻上げウインチ等の重量を加算しても150kg以下としている。
鋼線を撚り合わした使用ケーブルの太さ(直径)をφ10mmとした場合の、引張破断強度は4200kgであり、安全率を3とした場合の許容引張強度は、1400kgとなり、上記運搬における安全は確保されている。
【0019】
【発明の効果】
以上記述した如く、本発明はモーターとギヤボックスとの間に回転ドラムを設け、回転ドラムの中心部上方部に、斜上方へ対称に延出されたアームを支持軸で枢軸すると共に、該両アームの端部に滑車を軸支し、さらに、回転ドラムに取り付けられたフレームを支持軸で支持し、フレームの下端部に運搬物の吊り棒を設けてなる搬器を、空中を傾斜させて引張り架設した一本のケーブルで前記回転ドラムを抱くように二箇所に設けた滑車の内側に掛けて吊設し、回転ドラムの回転駆動により搬器を往復移動させて運搬するようにしたものであり、以下に記述するような効果を奏する。
すなわち、
(1)一本のケーブルを空中に傾斜させて架設するのみで済むから、架設設置に要する手間が省け、設置場所を随時変えて索道運搬を行うのに迅速に対応できる。
【0020】
(2)装置がシンプルにして且つ軽量となり、設置スペースも少なくて済むことから、製造コスト及び据付けコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す要部斜視図である。
【図2】図1のT−T断面図である。
【図3】ケーブルを傾斜させてなる図1のT−T断面図である。
【図4】本発明により索道運搬する実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
A 搬器
1 モーター
2 ギヤボックス
3 回転ドラム
3a ガイド溝
3b 凹凸刻み
4 滑車
5 ケーブル
6 支持軸
7 フレーム
8 電源コード
9 アーム
10 軸
11 吊り棒
12 支持ブラケット
13 支柱
14 チェーンブロック
15 運搬物
16 滑車付きフック
17 押釦操作スイッチ
18 プラグ
Claims (1)
- モーターと、該モーターの回転を減速させるギヤボックスと、モーターとギヤボックスの間に設けられた回転ドラムと、該回転ドラムの中心上方部に、支持軸で枢軸して斜上方へ対称に延出されたアームと、該両アームの端部に軸支された滑車と、回転ドラムに取り付けられ、且つ、支持軸で支持されたフレームと、該フレームの下端部に設けられた運搬物の吊り棒とから搬器が構成され、しかも、該搬器が、回転ドラムの下方より前記両滑車の内側に掛けて、空中に傾斜させて架設した一本のケーブルで回転ドラムを抱くようにして吊設されてなることを特徴とする索道運搬装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000066619A JP3584199B2 (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 索道運搬装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000066619A JP3584199B2 (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 索道運搬装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001253339A JP2001253339A (ja) | 2001-09-18 |
| JP3584199B2 true JP3584199B2 (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=18585954
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2000066619A Expired - Fee Related JP3584199B2 (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 索道運搬装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3584199B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| KR101114905B1 (ko) | 2010-05-27 | 2012-03-06 | 주식회사 대림이엔지 | 삭도용 캐리지 |
-
2000
- 2000-03-10 JP JP2000066619A patent/JP3584199B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2001253339A (ja) | 2001-09-18 |
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